JP3382488B2 - 乗用草刈機 - Google Patents

乗用草刈機

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JP3382488B2
JP3382488B2 JP00490697A JP490697A JP3382488B2 JP 3382488 B2 JP3382488 B2 JP 3382488B2 JP 00490697 A JP00490697 A JP 00490697A JP 490697 A JP490697 A JP 490697A JP 3382488 B2 JP3382488 B2 JP 3382488B2
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実美 花房
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,草を刈るための乗
用草刈機(乗用芝刈機を含む)に関し,特にカッターを
収納せしめたカッターハウジングが前輪および後輪間で
車体フレームに支持され,乗用シート,原動機およびバ
ッテリが車体フレーム上に搭載される乗用草刈機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来,かかる乗用芝刈機は,たとえば実
開昭61−135725号公報および実公昭60−34
526号公報等により既に良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,このような
乗用草刈機では,前輪側の後方にカッターハウジングが
配置されており,前輪で芝等の草を踏んでからカッター
による草刈りが行なわれるので,前輪で強く草を踏み倒
したのではカッターによって草を良好に刈ることが困難
である。しかるに,上記実開昭61−135725号公
報で開示された乗用芝刈機では,前輪および後輪間に配
置される乗用シートの下方に位置するようにしてエンジ
ンが車体フレーム上に搭載されるとともに後車軸の前方
の車体フレーム上にバッテリが搭載されており,乗用芝
刈機全体の重心位置が比較的前方に在ることから前輪側
の荷重が比較的大きくなり,芝草刈り性能が不充分であ
る。また上記実公昭60−34526号公報で開示され
た乗用芝刈機では,乗用シートの後方で左,右の後輪間
に配置されるようにしてエンジンが車体フレーム上に搭
載されているので,後輪側の荷重が比較的大きくなって
はいるが,バッテリが乗用シートおよびエンジン間の狭
いスペースで車体フレーム上に搭載されており,バッテ
リのメンテナンス性に劣ることになる。
【0004】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
のであり,前輪側の荷重を比較的小さくして充分な草刈
り性能を発揮し得るようにするとともに,バッテリのメ
ンテナンス性を向上させた乗用草刈機を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,前後に長い車体フレームの前部および後部に前輪お
よび後輪が懸架され,前輪および後輪間で車体フレーム
に支持されるカッターハウジング内に,鉛直軸線まわり
の回転を可能としてカッターが収納され,前記車体フレ
ーム上に,該車体フレームの前後方向に沿う中間位置に
配置される乗用シートと,該乗用シートの後方に配置さ
れるエンジンおよびバッテリとが搭載される乗用草刈機
において,エンジンが左,右両後輪間の略中央部に配置
されるよ うにして車体フレーム上に搭載され,該エンジ
よりも後方の車体フレーム上で後車軸よりも後方側に
バッテリが搭載され,草刈機前進方向で該エンジンの左
側には排気マフラーが,また草刈機前進方向で該エンジ
ンの右側には燃料タンクがそれぞれ固定配置され,該バ
ッテリの後方で車体フレームの後端には,前記両後輪よ
りも後方に突出する後部バンパーが取付けられる。
【0006】このような構成によれば,乗用シートの後
方で両後輪間に原動機が配置され,その原動機よりも後
方で後車軸よりも後方側にバッテリが配置されるので,
前輪側よりも後輪側の荷重を大きくすることが可能であ
り,前輪で草を踏み倒してしまうことを極力避けるよう
にして充分な草刈り性能を得ることができ,しかも後部
バンパーでバッテリを外部からの力に対して保護しつ
つ,車体フレームの後方側からバッテリのメンテナンス
を容易に行なうことが可能となる。またエンジンを左,
右両後輪間の略中央部に配置した上で,該エンジンの左
側には排気マフラーが,また該エンジンの右側には燃料
タンクがそれぞれ固定配置される。
【0007】また請求項2記載の発明によれば,上記請
求項1記載の発明の構成に加えて,車体フレームの前端
に前部バンパーが取付けられることにより,車体フレー
ムの前,後端にそれぞれ取付けられているバンパーに,
ロープを結び付ける等により,乗用草刈機をトラック等
の荷台に確実に固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】図1ないし図7は本発明の一実施例を示す
ものであり,図1は乗用草刈機の側面図,図2は図1の
2矢視平面図,図3は図1の3矢視背面図,図4はカッ
ターハウジングの平面図,図5は図4の5矢視背面図,
図6は図4の6矢視側面図,図7は図6の7−7線断面
図である。
【0010】先ず図1ないし図3において,この乗用草
刈機は,前後に長い車体フレーム11を備えるものであ
り,該車体フレーム11の前部には一対の前輪WF ,W
F が操向可能に懸架される。一方,車体フレーム11の
後部にはミッションケース12が固定されており,その
ミッションケース12の左,右両側面に固着されたリヤ
アクスルハウジング13,13で後輪WR ,WR が回転
可能に軸支される。而して,ミッションケース12に入
力される動力が,ミッションケース12内の変速機構お
よび差動機構(図示せず)を介して両後輪WR ,WR
伝達される。
【0011】車体フレーム11の前後方向に沿う中間位
置に対応して乗用シート14が配設されており,該乗用
シート14の後方側には,左,右両後輪WR ,WR 間の
略中央部に配置されるようにして原動機としてのエンジ
ン15が搭載され,該エンジン15のクランク軸(図示
せず)からの動力が前記ミッションケース12に入力さ
れる。
【0012】乗用草刈機の前進方向で前記エンジン15
の左側となる位置には,該エンジン15に連なる排気マ
フラー16が固定配置され,また前記エンジン15の右
側となる位置には燃料タンク17が固定配置される。さ
らに,エンジン15の後方側で車体フレーム11上には
後車軸AWRよりも後方に位置するようにしてバッテリト
レー19が固着されており,このバッテリトレー19上
にバッテリ18が着脱可能に装着される。
【0013】また車体フレーム11の後端には,バッテ
リ18の後方側に位置する後部バンパー20が両後輪W
R ,WR よりも後方側に突出するようにして取付けられ
ており,該後部パンパー20は,車体フレーム11の後
端から後上がりに延びるようにして基端部が車体フレー
ム11に取付けられる左,右一対の支持腕21,21
と,両支持腕21,21の先端部間を結ぶ保護バー22
とで構成され,保護バー22の両端は両支持腕21,2
1から側方にそれぞれ突出される。
【0014】また車体フレーム11の前端には,両前輪
F ,WF よりも前方側に突出するようにして前部バン
パー23が取付けられるものであり,該前部バンパー2
3は,先端部が上向きに屈曲されるようにして車体フレ
ーム11の前端から前方に延設される左,右一対の支持
腕24,24と,両支持腕24,24の先端部間を結ぶ
保護バー25とで構成され,保護バー25の両端は両支
持腕24,24から側方にそれぞれ突出される。
【0015】車体フレーム11には,合成樹脂製の車体
カバー26が被せられており,該車体カバー26には,
乗用シート14の前方で上下に延びるハンドルポスト部
26aと,該ハンドルポスト部26aの左右両側に配置
されるステップ部26b,26bと,乗用シート14を
支持するシート支持部26cと,シート支持部26cか
ら後方側に延びる後方カバー部26dとが設けられ,乗
用シート14よりも後方のエンジン15,排気マフラー
16,燃料タンク17の大部分およびバッテリ18の一
部は,前記後部カバー26dで覆われる。而して燃料タ
ンク17の上端給油口は後方カバー部26dを貫通して
上方に突出されており,この燃料タンク17の上端給油
口にキャップ27が着脱可能に装着される。
【0016】ところで,車体フレーム11の前部には,
両前輪WF ,WF に連なる操向機構28が配設される。
該操向機構28に操向力を入力する操向軸(図示せず)
がハンドルポスト部26a内に配置されており,ハンド
ルポスト部26aの上端から突出した前記操向軸の上端
にステアリングハンドル29が取付けられる。またハン
ドルポスト部26aの右側のステップ部26bには,ブ
レーキペダル32が配置されており,乗用シート14の
右側には,ミッションケース12内の変速機構における
変速段を切換えるためのシフトレバー33が配置され
る。
【0017】両前輪WF ,WF および両後輪WR ,WR
間で車体フレーム11の下方にはカッターハウジング3
4が配置され,該カッターハウジング34は,リンク機
構37により昇降可能として車体フレーム11に支持さ
れる。
【0018】カッターハウジング34は,略水平面内で
たとえば略円形にして無端状に連なる側壁35の上端が
天井壁36で閉塞されて成り,下方を開放した皿状に形
成されるものであり,該カッターハウジング34内に,
鉛直軸線まわりに回転可能なカッター38が収納され
る。
【0019】リンク機構37は,車体フレーム11の前
部およびカッターハウジング34の前部間を結ぶ一対の
前部リンク39と,車体フレーム11の前後方向中間部
およびカッターハウジング34の後部間を結ぶ一対の後
部リンク40とを有して,所謂平行リンクを構成するも
のであり,両後部リンク40の一方に連結されて乗用シ
ート14の左側に配設されている昇降操作レバー41を
操作することにより,カッターハウジング34が,その
地面に対する姿勢を一定として昇降作動せしめられるこ
とになる。
【0020】カッターハウジング34の中央部には鉛直
軸線を有する回転軸42が回転自在に支承されており,
カッターハウジング34内で回転軸42の下端にカッタ
ー38が固着され,カッターハウジング34の上方で回
転軸42の上端に従動プーリ43が固定される。一方,
カッターハウジング34の後方側には,エンジン15か
らの動力を伝達可能な動力取出軸44が前記回転軸42
と平行な軸線を有して配置されており,この動力取出軸
44の下端に設けられた駆動プーリ45と前記従動プー
リ43とに無端状の動力伝達ベルト46が巻掛けられ
る。
【0021】したがってエンジン15からの動力により
カッター38を駆動することができるが,車体カバー2
6におけるハンドルポスト部26aの左側に配置されて
いる操作レバー47を操作することにより,エンジン1
5およびカッター38間の動力伝達状態および動力伝達
遮断状態を切換え可能である。
【0022】図4ないし図6を併せて参照して,カッタ
ーハウジング34の前半部の略180度の範囲にはスク
ロール部50が設けられる。すなわちカッターハウジン
グ34の天井壁36において前記略180度の範囲であ
る前半部36aは,カッター38の回転方向48に沿っ
て次第に高さが高くなるように形成されており,該スク
ロール部50は,その最高位部を車体フレーム11の右
側に対応させるようにして形成される。
【0023】図7を併せて参照して,前記スクロール部
50の最高位部,すなわち天井壁36の前半部36aに
おける最高位部に対応してカッターハウジング34の側
壁35には,下方に開放した横断面略U字状にして側方
に突出した開放突部35aが設けられており,この開放
突部35a内の下部には,上方に開いた略U字状の補強
枠53が固着される。而して開放突部35aおよび補強
枠53によって矩形状のスクロール排出口51が形成さ
れ,該スクロール排出口51は蓋板52で開閉可能に閉
じられる。
【0024】開放突部35a上には対をなす2組のボル
ト55およびナット56により支持板54が固着されて
おり,乗用草刈機の前後方向に沿う軸線を有する支軸5
7が支持板54で固定的に支持される。蓋板52の上端
部は,前記支軸57の軸線まわりの開閉作動を可能とし
て前記支持板54すなわちカッターハウジング34に支
承される。しかも支持板54および蓋板52間には支軸
57を囲繞するねじりばね58が設けられており,この
ねじりばね58のばね力により蓋板52はスクロール排
出口51を閉じる方向に付勢される。
【0025】蓋板52の下部には貫通孔59が設けら
れ,補強枠53には,スクロール排出口51を閉じた状
態に在る蓋板52の前記貫通孔59を貫通して外方に突
出するピン60が固着される。このピン60の蓋板52
からの突出部には,上下方向に延びる挿通孔61が設け
られており,蓋板52の外面に係合する係止ピン62が
前記挿通孔61に挿通されることにより蓋板52の閉鎖
状態が維持される。
【0026】カッターハウジング34の天井壁36にお
いて,カッター38がその回転方向48に沿って前記ス
クロール部50を経過した後の略90度の範囲である右
後部36bは,前半部36aの最高位部から段差をなし
て低くなるように形成され,また前記スクロール部50
の最低位部および右後部36b間の略90度の範囲であ
る左後部36cは,前記右後部36bから段差をなして
低くなるとともに前半部36aの最低位部に滑らかに連
なるように形成される。
【0027】カッターハウジング34における側壁35
の後部には,前記スクロール排出口51よりも後方側に
配置されるとともに後方側に臨んで開放する排出口64
が,車体フレーム11の幅方向に沿うカッターハウジン
グ34の略中央部から乗用草刈機の前進方向に向って右
側で,カッターハウジング34の後部の前記幅方向に沿
う略半分にわたって設けられる。
【0028】しかも排出口64は,側壁35の後部の下
方側のたとえば略2/3を切欠いて形成されるものであ
り,側壁35の後部の上方側のたとえば略1/3は,排
出口64の上縁を形成する規制壁部65として残される
ことになる。
【0029】カッターハウジング34の天井壁36にお
ける右および左後部36b,36cには排出カバー66
が固着される。この排出カバー66は,金属あるいは硬
質合成樹脂により形成されてカッターハウジング34に
締結される第1カバー板67と,第1カバー板67に締
着されるゴム製の第2カバー板68とから成る。
【0030】第1カバー板67には,乗用草刈機の前進
方向右側で排出口64の右側方を覆って前後方向に延び
る側方ガイド部67aが設けられており,略円形の皿状
であるカッターハウジング34における側壁35の後部
の略右半分に排出口64が形成されていることにより,
該排出口64の一部が右側方に臨んで開放しているにも
かかわらず排出口64からの刈草排出方向が前記側方ガ
イド部67aによって後方側に強制的に定められること
になる。
【0031】また第1カバー板67の後部には,後下り
に延びる傾斜部67bが設けられており,第2カバー板
68は,左,右後輪WR ,WR 間で傾斜部67bに締結
されて後下りに延びるものである。したがって排出カバ
ー66における第1カバー板67の右側後端は右後輪W
R の前方に配置されることになり,第2カバー板68の
後端すなわち排出カバー66の後端位置は,両後輪
R ,WR の前部に対応して設定される。
【0032】次にこの実施例の作用について説明する
と,乗用シート14の後方で両後輪WR ,WR 間にエン
ジン15が配置され,そのエンジン15よりも後方にバ
ッテリ18が配置されているので,乗用草刈機において
前輪WF 側よりも後輪WR 側の荷重を大きくすることが
できる。したがって,カッター38を収納したカッター
ハウジング34の前方に在る前輪WF ,WF の荷重を比
較的小さくし,乗用草刈機の前進走行時に前輪WF ,W
F で草を強く踏み倒してしまうことを極力避けることが
でき,踏み倒されずに立っている草をカッター38で刈
ることにより充分な草刈り性能を得ることができる。
【0033】しかも車体フレーム11の後端には,バッ
テリ18の後方側に位置する後部バンパー20が両後輪
R ,WR よりも後方側に突出するようにして取付けら
れているので,後部バンパー20でバッテリ18を外部
からの力に対して保護しつつ,車体フレーム11の後方
側からバッテリ18のメンテナンスを容易に行なうこと
が可能となる。
【0034】また車体フレーム11の前端には前部バン
パー23が取付けられており,車体フレーム11の前,
後端にそれぞれ取付けられているバンパー20,23
に,ロープを結び付ける等により,乗用草刈機をトラッ
ク等の荷台に確実に固定することができる。
【0035】カッターハウジング34内のカッター38
で刈られた刈草は,カッターハウジング34の排出口6
4から排出されるのであるが,その排出口64は,カッ
ターハウジング34の側壁35の後部に設けられてお
り,しかもカッターハウジング34の後部には,前記排
出口64からの刈草の排出方向を後方側に定める排出カ
バー66が固着されている。したがってカッターハウジ
ング34の側壁35が,水平面内でたとえば円形である
ことによって排出口64の一部が側方に臨むものであっ
たとしても,排出口64からの刈草排出方向が後方側に
確実に定められ,排出される刈草の少なくとも一部が後
輪WR ,WR で踏まれることにより草の間に効果的に押
し込まれることになる。また両後輪WR ,WR の一方側
に刈草が比較的多く排出されても,後輪WR で踏み固め
た後の草刈り上げ面はほぼ均等となるので,刈り上げ後
の仕上がりが良好となる。
【0036】また排出口64の上縁を形成する規制壁部
65が,カッターハウジング34の側壁35の後部に設
けられているので,カッターハウジング34内から比較
的長い刈草が排出され難くなり,比較的長い刈草のカッ
ターハウジング34内での滞溜時間を比較的長くして刈
草の細断が可能となり,これによっても効果的な肥料化
が可能となる。
【0037】それに加えて,排出口64は,車体フレー
ム11の幅方向に沿うカッターハウジング34の略中央
部から乗用草刈機の前進方向に沿う右側で,カッターハ
ウジング34の後部の前記幅方向に沿う略半分にわたっ
て設けられるものであり,排出口64から排出される刈
草を両後輪WR ,WR のうち右側の後輪WR で踏み易く
しつつ,比較的広い排出口64から刈草を後方側に分散
するように排出することが可能となる。
【0038】また乗用草刈機の前進方向に沿う右側に排
出口64が配置されるのに対し,車体フレーム11の幅
方向に沿う略中央部に在るエンジン15に連なる排気マ
フラー16が,乗用草刈機の前進方向に沿うエンジン1
5の左側に配置されていることにより,比較的高温とな
る排気マフラー16側に刈草が分散されることを防止す
ることができる。
【0039】ところで,カッターハウジング34の前半
部には,カッター38の回転方向48に沿って天井高を
次第に高くしたスクロール部50が,該スクロール部5
0の最高位部を車体フレーム11の右側に対応させて設
けられており,スクロール部50の最高位部に対応して
カッターハウジング34の側壁35に,蓋体52で開閉
可能なスクロール排出口51が設けられている。したが
ってスクロール排出口51へのグラスバッグの接続によ
り刈草をグラスバッグに集めることも可能であり,スク
ロール排出口51を閉じた状態ではスクロール部50の
最高位部に滞溜した刈草がカッター38で何度も切断さ
れることになり,刈草をより効果的に細断することが可
能となり,細断後の刈草がスクロール排出口51よりも
後方側に在る排出口64から後方側から排出されること
になる。
【0040】さらにカッターハウジング34に固着され
る前記排出カバー66の後端が,左,右後輪WR ,WR
のいずれか一方,この実施例では右側の後輪WR の前方
に配置されるので,排出口64から排出される刈草が排
出カバー66に衝突して下方に落下するとともに右側の
後輪WR で踏まれることになり,刈草が草の間により効
果的に入り込んで腐敗の促進が図られ,また後輪WR
強制的に刈草を踏み固めるので草刈後の仕上がりが良好
となる。
【0041】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は上記実施例に限定されるものではなく,特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】たとえば,エンジン15に代えて,バッテ
リ18の供給電力で作動する電動モータを原動機として
用いるようにした乗用草刈機にも本発明を適用可能であ
り,また芝を刈るための乗用芝刈機にも本発明を適用可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば,乗用シートよりも後方側にエンジンが配置され,該
エンジンよりも後方側であって後車軸よりも後方側にバ
ッテリが配置されることにより,前輪側よりも後輪側の
荷重を大きくすることが可能であり,前輪で草を踏み倒
してしまうことを極力避けるようにして充分な草刈り性
能を得ることができ,また分担荷重が比較的大となる後
輪で刈られた草を踏みつけるようにして草刈り後の仕上
げきれいにすることが可能であり,さらに後部バンパー
でバッテリを外部からの力に対して保護しつつ,車体フ
レームの後方側からバッテリのメンテナンスを容易に行
なうことが可能となる。またエンジンを左,右両後輪間
の略中央部に配置した上で,該エンジンの左側に排気マ
フラーが,また該エンジンの右側に燃料タンクがそれぞ
れ固定配置される。
【0044】また請求項2記載の発明によれば,車体フ
レームの前,後端にそれぞれ取付けられているバンパー
に,ロープを結び付ける等により,乗用草刈機をトラッ
ク等の荷台に確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用草刈機の側面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】図1の3矢視背面図である。
【図4】カッターハウジングの平面図である。
【図5】図4の5矢視背面図である。
【図6】図4の6矢視側面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【符号の説明】
11・・・車体フレーム 14・・・乗用シート 15・・・原動機としてのエンジン16・・・排気マフラー 17・・・燃料タンク 18・・・バッテリ 20・・・後部バンパー 23・・・前部バンパー 34・・・カッターハウジング 38・・・カッター AWR・・・後車軸 WF ・・・前輪 WR ・・・後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−16087(JP,U) 実開 昭61−135725(JP,U) 実開 昭64−28822(JP,U) 実公 昭60−34526(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/64 A01D 67/00 B60R 16/04 B60R 19/44 B62D 39/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に長い車体フレーム(11)の前部
    および後部に前輪(WF )および後輪(WR )が懸架さ
    れ,前輪(WF )および後輪(WR )間で車体フレーム
    (11)に支持されるカッターハウジング(34)内
    に,鉛直軸線まわりの回転を可能としてカッター(3
    8)が収納され,前記車体フレーム(11)上に,該車
    体フレーム(11)の前後方向に沿う中間位置に配置さ
    れる乗用シート(14)と,該乗用シート(14)の後
    方に配置されるエンジン(15)およびバッテリ(1
    8)とが搭載される乗用草刈機において,エンジン (15)が左,右両後輪(WR )間の略中央部
    に配置されるようにして車体フレーム(11)上に搭載
    され,該エンジン(15)よりも後方の車体フレーム
    (11)上で後車軸(AWR)よりも後方側にバッテリ
    (18)が搭載され,草刈機前進方向で該エンジン(1
    5)の左側には排気マフラー(16)が,また草刈機前
    進方向で該エンジン(15)の右側には燃料タンク(1
    7)がそれぞれ固定配置され,該バッテリ(18)の後
    方で車体フレーム(11)の後端には,前記両後輪(W
    R )よりも後方に突出する後部バンパー(20)が取付
    けられることを特徴とする乗用草刈機。
  2. 【請求項2】 車体フレーム(11)の前端に前部バン
    パー(23)が取付けられることを特徴とする請求項1
    記載の乗用草刈機。
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