JP3406170B2 - 乗用草刈機 - Google Patents

乗用草刈機

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JP3406170B2
JP3406170B2 JP00490597A JP490597A JP3406170B2 JP 3406170 B2 JP3406170 B2 JP 3406170B2 JP 00490597 A JP00490597 A JP 00490597A JP 490597 A JP490597 A JP 490597A JP 3406170 B2 JP3406170 B2 JP 3406170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,芝等の草を刈るた
めの乗用草刈機(乗用芝刈機を含む)に関し,特にカッ
ターハウジングが前輪および後輪間で車体フレームに支
持される乗用草刈機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,かかる乗用芝刈機は,たとえば特
公平6−77482号公報等により既に良く知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは,
カッターハウジングにグラスバッグが接続されており,
カッターで刈られた芝等の刈草がカッターハウジングか
らグラスバッグに導かれる構成となっている。しかる
に,刈草を集めずに肥料として散布したいと言う要望が
あり,そのような要望に応えるにあたって刈草を効果的
に草の間に入り込ませて腐敗を促進させることが望まれ
る。
【0004】本発明は,かかる事情に鑑みてなされたも
のであり,カッターで刈った刈草の効果的な肥料化を可
能として,刈草を散布することができるようにした乗用
草刈機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1記載の発明によれば,前後に長い車体フレ
ームの前部および後部に前輪および後輪が懸架され,略
水平面内で無端状に連なる側壁の上端が天井壁で塞がれ
て成る皿状のカッターハウジングが前輪および後輪間で
車体フレームに支持され,該カッターハウジング内に,
鉛直軸線まわりの回転を可能としてカッターが収納され
る乗用草刈機において,カッターハウジングの側壁の後
部に,後方側に臨んで開放した排出口と,天井壁よりも
低い位置に該排出口の上縁を形成する部とが設けら
,前記排出口は,車体フレームの幅方向に沿うカッタ
ーハウジングの略中央部から左,右いずれか一側で,カ
ッターハウジングの後部の前記幅方向に沿う略半分にわ
たって設けられ,前記カッターハウジングの後部には,
前記排出口からの刈草の排出方向を後方側に定めて排出
される刈草の少なくとも一部を左右一方の後輪に踏ませ
るようにした排出カバーが固着され,この排出カバーは
後下りに延びて前記左右一方の後輪の前方に後端が配置
されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば,後輪よりも前方
に在るカッターハウジング内でカッターによって刈られ
た刈草が,カッターハウジングの後部の排出口から後方
の左右一方の後輪側に向けて排出され,排出される刈草
の少なくとも一部が該左右一方の後輪で踏まれることに
より草の間に効果的に押し込まれて腐敗の促進が図ら
れ,また該後輪で強制的に刈草を踏み固めるので草刈後
の仕上がりが良好となる。しかも天井壁よりも低い位置
排出口の上縁を形成する壁部により,カッターハウジ
ング内から比較的長い刈草が排出され難くなり,比較的
長い刈草のカッターハウジング内での滞溜時間を比較的
長くして刈草の細断が可能となるから,これによっても
効果的な肥料化が可能となる。
【0007】また上記排出口が,車体フレームの幅方向
に沿うカッターハウジングの略中央部から左,右いずれ
か一側で,カッターハウジングの後部の前記幅方向に沿
う略半分にわたって設けられることにより,排出口から
排出される刈草を左右一方の後輪で踏み易くしつつ,比
較的広い排出口から刈草を後方側に分散するように排出
することが可能となる。
【0008】また請求項2記載の発明によれば,上記請
求項1記載の発明の構成に加えて,前記排出カバーが,
左右の後輪間で後下りに延びるカバー板を有することを
特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明によれば,上記請求項
記載の発明の構成に加えて,車体フレームの後部の幅
方向略中央部にエンジンが搭載され,該エンジンに連な
る排気マフラーが,車体フレームの幅方向に沿う前記エ
ンジンの左,右いずれか他側に配置されることにより,
排出口および排気マフラーが車体フレームの左,右に分
かれて配置されることになり,比較的高温となる排気マ
フラー側に刈草が分散されることを防止することができ
る。
【0010】請求項4記載の発明によれば,上記請求項
1記載の発明の構成に加えて,カッターハウジングの少
なくとも一部に,カッターの回転方向に沿って天井高を
次第に高くしたスクロール部が,該スクロール部の最高
位部を車体フレームの左,右いずれか一側に対応させて
設けられ,前記スクロール部の最高位部に対応してカッ
ターハウジングの側壁に,蓋板で開閉可能に塞がれるス
クロール排出口が設けられ,該スクロール排出口の後方
で側壁に前記排出口が設けられることにより,スクロー
ル排出口へのグラスバッグの接続により刈草をグラスバ
ッグに集めることが可能となり,しかもスクロール排出
口を閉じた状態ではスクロール部の最高位部に滞溜した
刈草がカッターで何度も切断されることになり,刈草を
より効果的に細断することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0012】図1ないし図7は本発明の一実施例を示す
ものであり,図1は乗用草刈機の側面図,図2は図1の
2矢視平面図,図3は図1の3矢視背面図,図4はカッ
ターハウジングの平面図,図5は図4の5矢視背面図,
図6は図4の6矢視側面図,図7は図6の7−7線断面
図である。
【0013】先ず図1ないし図3において,この乗用草
刈機は,前後に長い車体フレーム11を備えるものであ
り,該車体フレーム11の前部には一対の前輪WF ,W
F が操向可能に懸架される。一方,車体フレーム11の
後部にはミッションケース12が固定されており,その
ミッションケース12の左,右両側面に固着されたリヤ
アクスルハウジング13,13で後輪WR ,WR が回転
可能に軸支される。而して,ミッションケース12に入
力される動力が,ミッションケース12内の変速機構お
よび差動機構(図示せず)を介して両後輪WR ,WR
伝達される。
【0014】車体フレーム11の前後方向に沿う中間位
置に対応して乗用シート14が配設されており,該乗用
シート14の後方側には,左,右両後輪WR ,WR 間の
略中央部に配置されるようにしてエンジン15が搭載さ
れ,該エンジン15のクランク軸(図示せず)からの動
力が前記ミッションケース12に入力される。
【0015】乗用草刈機の前進方向で前記エンジン15
の左側となる位置には,該エンジン15に連なる排気マ
フラー16が固定配置され,また前記エンジン15の右
側となる位置には燃料タンク17が固定配置される。さ
らに,エンジン15の後方側で車体フレーム11上には
後車軸AWRよりも後方側に位置するバッテリトレー19
が固着されており,このバッテリトレー19上にバッテ
リ18が着脱可能に装着される。
【0016】また車体フレーム11の後端には,バッテ
リ18の後方側に位置する後部バンパー20が両後輪W
R ,WR よりも後方側に突出するようにして取付けられ
ており,該後部パンパー20は,車体フレーム11の後
端から後上がりに延びるようにして基端部が車体フレー
ム11に取付けられる左,右一対の支持腕21,21
と,両支持腕21,21の先端部間を結ぶ保護バー22
とで構成され,保護バー22の両端は両支持腕21,2
1から側方にそれぞれ突出される。
【0017】また車体フレーム11の前端には,両前輪
F ,WF よりも前方側に突出するようにして前部バン
パー23が取付けられるものであり,該前部バンパー2
3は,先端部が上向きに屈曲されるようにして車体フレ
ーム11の前端から前方に延設される左,右一対の支持
腕24,24と,両支持腕24,24の先端部間を結ぶ
保護バー25とで構成され,保護バー25の両端は両支
持腕24,24から側方にそれぞれ突出される。
【0018】車体フレーム11には,合成樹脂製の車体
カバー26が被せられており,該車体カバー26には,
乗用シート14の前方で上下に延びるハンドルポスト部
26aと,該ハンドルポスト部26aの左右両側に配置
されるステップ部26b,26bと,乗用シート14を
支持するシート支持部26cと,シート支持部26cか
ら後方側に延びる後方カバー部26dとが設けられ,乗
用シート14よりも後方のエンジン15,排気マフラー
16,燃料タンク17の大部分およびバッテリ18の一
部は,前記後部カバー26dで覆われる。而して燃料タ
ンク17の上端給油口は後方カバー部26dを貫通して
上方に突出されており,この燃料タンク17の上端給油
口にキャップ27が着脱可能に装着される。
【0019】ところで,車体フレーム11の前部には,
両前輪WF ,WF に連なる操向機構28が配設される。
該操向機構28に操向力を入力する操向軸(図示せず)
がハンドルポスト部26a内に配置されており,ハンド
ルポスト部26aの上端から突出した前記操向軸の上端
にステアリングハンドル29が取付けられる。またハン
ドルポスト部26aの右側のステップ部26bには,ブ
レーキペダル32が配置されており,乗用シート14の
右側には,ミッションケース12内の変速機構における
変速段を切換えるためのシフトレバー33が配置され
る。
【0020】両前輪WF ,WF および両後輪WR ,WR
間で車体フレーム11の下方にはカッターハウジング3
4が配置され,該カッターハウジング34は,リンク機
構37により昇降可能として車体フレーム11に支持さ
れる。
【0021】カッターハウジング34は,略水平面内で
たとえば略円形にして無端状に連なる側壁35の上端が
天井壁36で閉塞されて成り,下方を開放した皿状に形
成されるものであり,該カッターハウジング34内に,
鉛直軸線まわりに回転可能なカッター38が収納され
る。
【0022】リンク機構37は,車体フレーム11の前
部およびカッターハウジング34の前部間を結ぶ一対の
前部リンク39と,車体フレーム11の前後方向中間部
およびカッターハウジング34の後部間を結ぶ一対の後
部リンク40とを有して,所謂平行リンクを構成するも
のであり,両後部リンク40の一方に連結されて乗用シ
ート14の左側に配設されている昇降操作レバー41を
操作することにより,カッターハウジング34が,その
地面に対する姿勢を一定として昇降作動せしめられるこ
とになる。
【0023】カッターハウジング34の中央部には鉛直
軸線を有する回転軸42が回転自在に支承されており,
カッターハウジング34内で回転軸42の下端にカッタ
ー38が固着され,カッターハウジング34の上方で回
転軸42の上端に従動プーリ43が固定される。一方,
カッターハウジング34の後方側には,エンジン15か
らの動力を伝達可能な動力取出軸44が前記回転軸42
と平行な軸線を有して配置されており,この動力取出軸
44の下端に設けられた駆動プーリ45と前記従動プー
リ43とに無端状の動力伝達ベルト46が巻掛けられ
る。
【0024】したがってエンジン15からの動力により
カッター38を駆動することができるが,車体カバー2
6におけるハンドルポスト部26aの左側に配置されて
いる操作レバー47を操作することにより,エンジン1
5およびカッター38間の動力伝達状態および動力伝達
遮断状態を切換え可能である。
【0025】図4ないし図6を併せて参照して,カッタ
ーハウジング34の前半部の略180度の範囲にはスク
ロール部50が設けられる。すなわちカッターハウジン
グ34の天井壁36において前記略180度の範囲であ
る前半部36aは,カッター38の回転方向48に沿っ
て次第に高さが高くなるように形成されており,該スク
ロール部50は,その最高位部を車体フレーム11の右
側に対応させるようにして形成される。
【0026】図7を併せて参照して,前記スクロール部
50の最高位部,すなわち天井壁36の前半部36aに
おける最高位部に対応してカッターハウジング34の側
壁35には,下方に開放した横断面略U字状にして側方
に突出した開放突部35aが設けられており,この開放
突部35a内の下部には,上方に開いた略U字状の補強
枠53が固着される。而して開放突部35aおよび補強
枠53によって矩形状のスクロール排出口51が形成さ
れ,該スクロール排出口51は蓋板52で開閉可能に閉
じられる。
【0027】開放突部35a上には対をなす2組のボル
ト55およびナット56により支持板54が固着されて
おり,乗用草刈機の前後方向に沿う軸線を有する支軸5
7が支持板54で固定的に支持される。蓋板52の上端
部は,前記支軸57の軸線まわりの開閉作動を可能とし
て前記支持板54すなわちカッターハウジング34に支
承される。しかも支持板54および蓋板52間には支軸
57を囲繞するねじりばね58が設けられており,この
ねじりばね58のばね力により蓋板52はスクロール排
出口51を閉じる方向に付勢される。
【0028】蓋板52の下部には貫通孔59が設けら
れ,補強枠53には,スクロール排出口51を閉じた状
態に在る蓋板52の前記貫通孔59を貫通して外方に突
出するピン60が固着される。このピン60の蓋板52
からの突出部には,上下方向に延びる挿通孔61が設け
られており,蓋板52の外面に係合する係止ピン62が
前記挿通孔61に挿通されることにより蓋板52の閉鎖
状態が維持される。
【0029】カッターハウジング34の天井壁36にお
いて,カッター38がその回転方向48に沿って前記ス
クロール部50を経過した後の略90度の範囲である右
後部36bは,前半部36aの最高位部から段差をなし
て低くなるように形成され,また前記スクロール部50
の最低位部および右後部36b間の略90度の範囲であ
る左後部36cは,前記右後部36bから段差をなして
低くなるとともに前半部36aの最低位部に滑らかに連
なるように形成される。
【0030】カッターハウジング34における側壁35
の後部には,前記スクロール排出口51よりも後方側に
配置されるとともに後方側に臨んで開放する排出口64
が,車体フレーム11の幅方向に沿うカッターハウジン
グ34の略中央部から乗用草刈機の前進方向に向って右
側で,カッターハウジング34の後部の前記幅方向に沿
う略半分にわたって設けられる。
【0031】しかも排出口64は,側壁35の後部の下
方側のたとえば略2/3を切欠いて形成されるものであ
り,側壁35の後部の上方側のたとえば略1/3は,
井壁36よりも低い位置に排出口64の上縁を形成する
部65として残されることになる。
【0032】カッターハウジング34の天井壁36にお
ける右および左後部36b,36cには排出カバー66
が固着される。この排出カバー66は,金属あるいは硬
質合成樹脂により形成されてカッターハウジング34に
締結される第1カバー板67と,第1カバー板67に締
着されるゴム製の第2カバー板68とから成る。
【0033】第1カバー板67には,乗用草刈機の前進
方向右側で排出口64の右側方を覆って前後方向に延び
る側方ガイド部67aが設けられており,略円形の皿状
であるカッターハウジング34における側壁35の後部
の略右半分に排出口64が形成されていることにより,
該排出口64の一部が右側方に臨んで開放しているにも
かかわらず排出口64からの刈草排出方向が前記側方ガ
イド部67aによって後方側に強制的に定められること
になる。
【0034】また第1カバー板67の後部には,後下り
に延びる傾斜部67bが設けられており,第2カバー板
68は,左,右後輪WR ,WR 間で傾斜部67bに締結
されて後下りに延びるものである。したがって排出カバ
ー66における第1カバー板67の右側後端は右後輪W
R の前方に配置されることになり,第2カバー板68の
後端すなわち排出カバー66の後端位置は,両後輪
R ,WR の前部に対応して設定される。
【0035】次にこの実施例の作用について説明する
と,乗用シート14の後方で両後輪WR ,WR 間にエン
ジン15が配置され,そのエンジン15よりも後方にバ
ッテリ18が配置されているので,乗用草刈機において
前輪WF 側よりも後輪WR 側の荷重を大きくすることが
できる。したがって,カッター38を収納したカッター
ハウジング34の前方に在る前輪WF ,WF の荷重を比
較的小さくし,乗用草刈機の前進走行時に前輪WF ,W
F で草を強く踏み倒してしまうことを極力避けることが
でき,踏み倒されずに立っている草をカッター38で刈
ることにより充分な草刈り性能を得ることができる。
【0036】しかも車体フレーム11の後端には,バッ
テリ18の後方側に位置する後部バンパー20が両後輪
R ,WR よりも後方側に突出するようにして取付けら
れているので,後部バンパー20でバッテリ18を外部
からの力に対して保護しつつ,車体フレーム11の後方
側からバッテリ18のメンテナンスを容易に行なうこと
が可能となる。
【0037】また車体フレーム11の前端には前部バン
パー23が取付けられており,車体フレーム11の前,
後端にそれぞれ取付けられているバンパー20,23
に,ロープを結び付ける等により,乗用草刈機をトラッ
ク等の荷台に確実に固定することができる。
【0038】カッターハウジング34内のカッター38
で刈られた刈草は,カッターハウジング34の排出口6
4から排出されるのであるが,その排出口64は,カッ
ターハウジング34の側壁35の後部に設けられてお
り,しかもカッターハウジング34の後部には,前記排
出口64からの刈草の排出方向を後方側に定める排出カ
バー66が固着されている。したがってカッターハウジ
ング34の側壁35が,水平面内でたとえば円形である
ことによって排出口64の一部が側方に臨むものであっ
たとしても,排出口64からの刈草排出方向が後方側に
確実に定められ,排出される刈草の少なくとも一部が
右一方の後輪WR で踏まれることにより草の間に効果的
に押し込まれることになる。また両後輪WR ,WR の一
方側に刈草が比較的多く排出されても,後輪WR で踏み
固めた後の草刈り上げ面はほぼ均等となるので,刈り上
げ後の仕上がりが良好となる。
【0039】また天井壁36よりも低い位置に排出口6
4の上縁を形成する部65が,カッターハウジング3
4の側壁35の後部に設けられているので,カッターハ
ウジング34内から比較的長い刈草が排出され難くな
り,比較的長い刈草のカッターハウジング34内での滞
溜時間を比較的長くして刈草の細断が可能となり,これ
によっても効果的な肥料化が可能となる。
【0040】それに加えて,排出口64は,車体フレー
ム11の幅方向に沿うカッターハウジング34の略中央
部から乗用草刈機の前進方向に沿う右側で,カッターハ
ウジング34の後部の前記幅方向に沿う略半分にわたっ
て設けられるものであり,排出口64から排出される刈
草を両後輪WR ,WR のうち右側の後輪WR で踏み易く
しつつ,比較的広い排出口64から刈草を後方側に分散
するように排出することが可能となる。
【0041】また乗用草刈機の前進方向に沿う右側に排
出口64が配置されるのに対し,車体フレーム11の幅
方向に沿う略中央部に在るエンジン15に連なる排気マ
フラー16が,乗用草刈機の前進方向に沿うエンジン1
5の左側に配置されていることにより,比較的高温とな
る排気マフラー16側に刈草が分散されることを防止す
ることができる。
【0042】ところで,カッターハウジング34の前半
部には,カッター38の回転方向48に沿って天井高を
次第に高くしたスクロール部50が,該スクロール部5
0の最高位部を車体フレーム11の右側に対応させて設
けられており,スクロール部50の最高位部に対応して
カッターハウジング34の側壁35に,蓋体52で開閉
可能なスクロール排出口51が設けられている。したが
ってスクロール排出口51へのグラスバッグの接続によ
り刈草をグラスバッグに集めることも可能であり,スク
ロール排出口51を閉じた状態ではスクロール部50の
最高位部に滞溜した刈草がカッター38で何度も切断さ
れることになり,刈草をより効果的に細断することが可
能となり,細断後の刈草がスクロール排出口51よりも
後方側に在る排出口64から後方側から排出されること
になる。
【0043】さらにカッターハウジング34に固着され
る前記排出カバー66の後端が,左,右後輪WR ,WR
のいずれか一方,この実施例では右側の後輪WR の前方
に配置されるので,排出口64から排出される刈草が排
出カバー66に衝突して下方に落下するとともに右側の
後輪WR で踏まれることになり,刈草が草の間により効
果的に入り込んで腐敗の促進が図られ,また後輪WR
強制的に刈草を踏み固めるので草刈後の仕上がりが良好
となる。
【0044】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は上記実施例に限定されるものではなく,特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0045】たとえば本発明は,芝を刈るための乗用芝
刈機にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば,後輪よりも前方に在るカッターハウジング内でカッ
ターによって刈られた刈草が,カッターハウジングの後
部の排出口から後方の左右一方の後輪側に向けて排出さ
れるようにし,その排出される刈草の少なくとも一部を
該左右一方の後輪で踏ませるようにして草の間に効果的
に押し込むことができ,これにより,刈芝の腐敗の促進
が図られ,しかも該後輪 で強制的に刈草を踏み固めるの
で,後輪が通過した後の仕上がりがほぼ平坦となってき
れいである。また天井壁よりも低い位置に排出口の上縁
を形成する壁部により,カッターハウジング内から比較
的長い刈草が排出され難くなり,比較的長い刈草のカッ
ターハウジング内での滞溜時間を比較的長くして刈草の
細断が可能となるから,効果的な肥料化が可能となる。
【0047】また上記排出口が,車体フレームの幅方向
に沿うカッターハウジングの略中央部から左,右いずれ
か一側で,カッターハウジングの後部の前記幅方向に沿
う略半分にわたって設けられることにより,排出口から
排出される刈草を左右一方の後輪で踏み易くしつつ,比
較的広い排出口から刈草を後方側に分散するように排出
することが可能となる。
【0048】請求項3記載の発明によれば,比較的高温
となる排気マフラー側に刈草が分散されることを防止す
ることができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば,スクロール
排出口へのグラスバッグの接続により刈草をグラスバッ
グに集めることが可能であり,またスクロール排出口を
閉じた状態ではスクロール部の最高位部に滞溜した刈草
がカッターで何度も切断され,刈草をより効果的に細断
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用草刈機の側面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】図1の3矢視背面図である。
【図4】カッターハウジングの平面図である。
【図5】図4の5矢視背面図である。
【図6】図4の6矢視側面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【符号の説明】
11・・・車体フレーム 15・・・エンジン 16・・・排気マフラー 34・・・カッターハウジング 35・・・側壁 36・・・天井壁 38・・・カッター 48・・・回転方向 50・・・スクロール部 51・・・スクロール排出口 52・・・蓋板 64・・・排出口 65・・・規制壁部 66・・・排出カバー WF ・・・前輪 WR ・・・後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−46637(JP,A) 特開 平4−370010(JP,A) 特開 平5−76228(JP,A) 特開 平8−228553(JP,A) 特開 平2−35012(JP,A) 実開 昭59−90328(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/64

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に長い車体フレーム(11)の前部
    および後部に前輪(WF )および後輪(WR )が懸架さ
    れ,略水平面内で無端状に連なる側壁(35)の上端が
    天井壁(36)で塞がれて成る皿状のカッターハウジン
    グ(34)が前輪(WF )および後輪(WR )間で車体
    フレーム(11)に支持され,該カッターハウジング
    (34)内に,鉛直軸線まわりの回転を可能としてカッ
    ター(38)が収納される乗用草刈機において, カッターハウジング(34)の側壁(35)の後部に,
    後方側に臨んで開放した排出口(64)と,天井壁(3
    6)よりも低い位置に該排出口(64)の上縁を形成す
    部(65)とが設けられ 前記排出口(64)は,車体フレーム(11)の幅方向
    に沿うカッターハウジング(34)の略中央部から左,
    右いずれか一側で,カッターハウジング(34)の後部
    の前記幅方向に沿う略半分にわたって設けられ, 前記カッターハウジング(34)の後部には,前記排出
    口(64)からの刈草の排出方向を後方側に定めて排出
    される刈草の少なくとも一部を左右一方の後輪(W R
    に踏ませるようにした排出カバー(66)が固着され, この排出カバー(66)は後下りに延びて前記左右一方
    の後輪(W R )の前方に後端が配置され ることを特徴と
    する乗用草刈機。
  2. 【請求項2】 前記排出カバー(66)は,左右の後輪
    (W R )間で後下りに延びるカバー板(68)を有する
    ことを特徴とする,請求項1記載の乗用草刈機。
  3. 【請求項3】 車体フレーム(11)の後部の幅方向略
    中央部にエンジン(15)が搭載され,該エンジン(1
    5)に連なる排気マフラー(16)が,車体フレーム
    (11)の幅方向に沿う前記エンジン(15)の左,右
    いずれか他側に配置されることを特徴とする,請求項
    記載の乗用草刈機。
  4. 【請求項4】 カッターハウジング(34)の少なくと
    も一部に,カッター(38)の回転方向(48)に沿っ
    て天井高を次第に高くしたスクロール部(50)が,該
    スクロール部(50)の最高位部を車体フレーム(1
    1)の左,右いずれか一側に対応させて設けられ,前記
    スクロール部(50)の最高位部に対応してカッターハ
    ウジング(34)の側壁(35)に,蓋板(52)で開
    閉可能に塞がれるスクロール排出口(51)が設けら
    れ,該スクロール排出口(51)の後方で側壁(34)
    に前記排出口(64)が設けられることを特徴とする,
    請求項1記載の乗用草刈機。
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