JP3382339B2 - 開閉蓋付き繰出式筆記具における軸筒内の気密保持構造 - Google Patents

開閉蓋付き繰出式筆記具における軸筒内の気密保持構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸筒の先端開口部に、
該先端開口部を開閉する蓋機構を有した繰出式筆記具
の、筆記部の軸筒内への没入時における、軸筒内の筆記
部回りの空間の気密保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸筒内に前後動可能に配置した筆
記本体をノック操作などにより前進させ、筆記部を軸筒
の先端開口部より繰り出し保持し、該筆記部を軸筒内に
没入可能とした繰出式筆記具は良く知られている。中で
も、インキの蒸散が激しい水性インキを使用した繰出式
筆記具であって、ボールペンのように筆記部のペン先自
らにインキの乾燥防止効果のあるものではなく、万年筆
やマーカーペンなどのようにペン先自体に乾燥を防止す
るメカニズムを持たない繰出式筆記具においては、軸筒
内における筆記部回りの空間に、蒸散したインキ蒸気の
対流による前記先端開口部を通しての外界空気との交替
により蒸散が持続的に起こり、ペン先に滞留したインキ
が乾燥固化してしまい筆記出来なくなることがある。こ
うした状況を防止するために、繰出式筆記具において
は、筆記部回りの軸筒内の気密保持を図るための構造が
必要となり、従来、筆記部の先端部に開閉自在な蓋を設
けた構造の繰出式筆記具が提案されている。
【0003】こうした構造に関する従来技術の多くは、
非筆記時においては、前記先端開口部を開閉自在な蓋
で閉塞するとともに、筆記部側と反対側の軸筒内の気密
保持については、前後動する筆記本体と軸筒との隙間を
極力小さくし、ラビリンスシール効果による気密保持を
狙った構造のものや、実開昭56−108583号の
公報や実公平4・46954号の公報に開示された考案
に見られるように、外筒内の筆記軸体の先端部を隙間を
おいて被う先端部を開閉可能な内筒体を設けて、筆記本
体のノック部をスプリングに抗して押し、またはそのス
プリング力により戻すことによって、先端部を開閉させ
て筆記本体の筆記部を当該内筒より出し入れするように
して気密保持を狙った構造のものである、いわゆる摺動
パッキンを筆記部回りに挿着した構造のものがある。
【0004】前者の構造では、筆記部を収納した状態の
まま筆記具を机上に平らに置くなどして長時間放置する
と、軸筒内壁と筆記本体との隙間においてわずかな空気
対流を起こし、長時間の放置の間に、筆記具を取り巻く
室内空間の温度変化や湿度変化、気圧変化などが影響し
て、このわずかな空気対流を加速し、やがて筆記本体内
のインキが全て乾燥してしまうという欠点がある。
【0005】後者の構造では、筆記を行わずに筆記本体
の繰り出し・収納動作を続けて繰り返し行うと、蓋機構
の開閉タイミングと筆記本体の移動量との微妙な時間ズ
レがあるため、蓋機構が密閉状態にあるまま筆記本体が
前進して筆記部を取り囲む空間を加圧することにより、
インキタンク内に気泡を送り込んだり、あるいはその逆
に、蓋機構が先に密閉状態になっても引き続き筆記本体
が収納状態完了に向かって移動するため、その空間が減
圧状態となってインキが筆記部側に流出してきたりす
る。この繰り返しが起こって筆記部にインキが溜まる一
方で、インク消費として必要な筆記動作が行われないと
いう具合に不具合が重なり、ついには軸筒内が余剰のイ
ンクで汚染されるという欠点がある。
【0006】また、常時、摺動パッキンが筆記本体と摺
動しているため、摺動パッキンが摩耗したり傷が付いた
りして気密状態が悪くなる。さらに、筆記本体へのイン
クの補給や筆記本体の交換のために、筆記本体を軸筒内
より抜き取って、再度筆記本体を差し込む場合に、摺動
パッキン部分に傷が付き、あるいは摺動パッキン部分に
ペン先等が接触してインキが付着し、そのインキが乾固
した状態で、摺動パッキンの摺動動作の繰り返しによっ
て傷が付き、気密状態が悪くなり気密保持を持続出来な
いという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、こうした
事実に鑑み、繰出式筆記具において、不使用の状態で
(筆記部を軸筒内に没入した状態で)長時間放置して
も、筆記部のインキが乾燥することなく、また、軸筒内
が余剰のインクで汚染されることのない、繰出式筆記具
における軸筒内の気密保持構造を提供することを思いた
った。
【0008】ところで、前者の構造における利点は、筆
記本体と蓋機構が別々に形成されているので筆記本体を
軸筒内から容易に取り出せるので、筆記本体へのインク
の補給や筆記本体の交換が容易に行なえることである。
万年筆やマーカー等では、インクの消費量がボールペン
に比べて非常に大きく、軸筒の製品寿命に比較して短い
サイクルでのインクタンクの交換や、筆記本体の交換の
必要が起こるため、軸筒から筆記本体を容易に取出せる
構造とする必要があり、その点では、こうした構造がむ
いている。
【0009】そこで本発明者は、軸筒の先端開口部に筆
記本体の移動にともない、先端開口部を開閉する蓋機構
を備えた繰出式筆記具を改良し、さらに、軸筒内の気密
保持が向上する構造を考えて、本発明に至った。
【0010】本発明の目的は、軸筒より筆記本体が着脱
可能であって、かつ軸筒内における筆記部回りの空間の
気密保持が確実で、長期間その状態が変わらずに維持で
き、さらに、筆記本体の移動に際しては、気密を開放状
態とし、筆記部が軸筒内に没入した状態になって静止す
る直前から急速に筆記部回りの空間が気密性になる構造
の、開閉蓋付き繰出式筆記具における軸筒内の気密保持
構造を提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、筆記本体の筆記部を軸筒の先端開口部から
突出して保持するとともに、該筆記部を軸筒内に没入可
能とする繰出機構と、前記先端開口部に筆記本体の移動
にともない先端開口部を開閉する蓋機構を備えた、開閉
蓋付き繰出式筆記具において、一端部を筆記本体の段部
に衝接して筆記本体を後方へ付勢するスプリングの後方
端部にスプリング受座を連接し、該スプリング受座と前
記の段部との間に、常時、スプリング受座と前記段部と
に密接する第一の弾性体を配設し、スプリング受座と軸
筒の内壁あるいは軸筒の内壁に気密状態に設けた内筒体
の壁面との間には、筆記部の軸筒内への没入時におい
て、スプリング受座と前記軸筒の内壁あるいは前記内筒
体の壁面に密接し、筆記本体の前方への移動により、ス
プリング受座または前記軸筒の内壁あるいは前記内筒体
の壁面と離間する第二の弾性体を配設し、筆記部の軸筒
内への没入時において、先端開口部を蓋で閉塞され、軸
筒の内壁面と筆記本体間に形成された筆記部回りの空間
を、前記スプリング受座と前記第一の弾性体および前記
第二の弾性体により密封した空間となし、筆記本体の前
方への移動により、前記第二の弾性体による密封を解除
し、前記筆記本体を後方へ付勢するスプリングより弱い
弾発力のスプリングを、筆記本体がペン先方向に付勢す
るように配設した構造とする。
【0012】さらには、前記第一の弾性体を磁石で形成
し、前記筆記本体の少なくとも段部を磁性体で形成し、
第一の弾性体と筆記本体の段部を吸着させた構造とす
る。
【0013】さらには、前記第一の弾性体、第二の弾性
体、およびスプリング受座のうち、いずれか2つあるい
は全てを弾性体で一体に形成した構造とする。
【0014】さらには、前記スプリング受座を筆記本体
に螺着した構造とする。
【0015】第一および第二の弾性体は、各々をスプリ
ング受座の後端面に固着して配設しても良いし、第一の
弾性体は筆記本体の段部に、第二の弾性体は軸筒の内壁
あるいは軸筒の内壁に気密状態に設けた内筒体の壁面に
固着して配設しても良い。また、第一および第二の弾性
体は、軸筒内の筆記部回りの空間を密封するためのシー
ル手段であり、スプリング受座や前記筆記本体の段部、
または前記軸筒の内壁あるいは前記内筒体の壁面にリン
グ状に密接しなければならないが、その横断面形状は特
に限定されない。
【0016】
【作用】第一の弾性体は、常時、一方の端面をスプリン
グ受座に密接し他方の端面を筆記本体の段部にリング状
に密接しており、第二の弾性体は、筆記部が筆記部の軸
筒内への没入時において、一方の端面をスプリング受座
に、他方の端面を軸筒の内壁あるいは内筒体の壁面に密
接する。従って、筆記部の軸筒内への没入時は、軸筒の
先端開口部が蓋によって閉塞され、軸筒の内壁面と筆記
本体間に形成される後方へ連通する空気流の通路が、ス
プリング受座と第一の弾性体および第二の弾性体により
閉塞されるので、軸筒内の筆記部回りの空間は密封され
る。
【0017】第二の弾性体は、筆記本体の前方への移動
により、一方の端面がスプリング受座より、または他方
の端面が密接した軸筒の内壁あるいは内筒体の壁面より
瞬時に離間するので、筆記本体の移動に伴う筆記部回り
の空間の気圧変化がほとんど起こらない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて説明する。各実
施例において、同じ部材、同じ箇所を指す場合は、同じ
番号を付して説明する。
【0019】図1ないし図3は、本発明の第1の実施例
に係る開閉蓋付き繰出式筆記具における軸筒内の気密保
持構造を示すもので、繰出式筆記具1は、軸筒2内に筆
記部3を金属製のペン先4とした筆記本体5を収納した
万年筆である。筆記本体5の後方には、軸筒2の後端開
口部6から外方に一端部を突出したノック体7、回転カ
ム筒8および軸筒2の内壁に形成した前記回転カム筒8
に係合する係合部9とからなる公知の繰出機構10を配
設してある。
【0020】前記繰出機構10におけるノック操作によ
り筆記本体5が移動する際に、回転しないように筆記本
体5に形成した突出部11が係合するガイド溝12を有
した内筒体13が、軸筒2の内壁面に固着して配設して
ある。
【0021】軸筒2の先端開口部14には、スプリング
15により弾発されて先端開口部14を閉塞する蓋16
を、前記繰出機構10におけるノック操作により筆記本
体5が前進すると、ペン先4の先端で前記蓋16を押圧
して蓋16を開放する公知の蓋機構17を配設してあ
る。
【0022】軸筒2内の前方部には、筆記本体5を後方
へ付勢するためのスプリング18が配設してある。スプ
リング18の前端部は、軸筒2の内壁面の段部19に固
定してあり、後端部には、リング状に形成したスプリン
グ受座20を、その前端面に形成した係止溝21にスプ
リング18の後端部を嵌着して取付けてある。スプリン
グ受座20の後端面には、ゴムをリング状に形成した第
一の弾性体22を固着してある。第一の弾性体22の他
方の端面は、前記スプリング18により筆記本体5の段
部23に常時リング状に密接している。またスプリング
受座20の後端面には、前記第一の弾性体22を内包す
るようにして、ゴムをリング状に形成した第二の弾性体
24を固着してある。第二の弾性体24の他方の端面
は、筆記部3が軸筒2内に没入した状態において、スプ
リング18の弾発力により前記内筒体13の壁面にリン
グ状に密接する。
【0023】第二の弾性体24が、前記内筒体13の壁
面に密接した際に、第一の弾性体22および第二の弾性
体24の寸法関係や、それらの内筒体13や筆記本体5
の段部23などとの位置関係から、第一の弾性体22の
他方の端面が筆記本体5の段部23に密接しないで離間
した状態になることを防ぐために、前記繰出機構10に
おけるノック体7と回転カム筒8との間に、筆記本体5
を軸筒2の先端開口部14側へ付勢する、筆記本体5を
後方へ付勢するスプリング18より弱い弾発力を有する
スプリング25を配設してある。
【0024】従って、筆記部3を軸筒2内に没入した状
態においては、軸筒2内の筆記部3回りの空間26は、
後方に連通した通路27が第一および第二の弾性体2
1、23により閉塞され、密封され気密状態となる。
【0025】第2の実施例は、前記第1の実施例におい
て、第一の弾性体22が筆記本体5の段部23に、確実
に常時密接するように、繰出機構10におけるノック体
7と回転カム筒8との間にスプリング25を配設してい
るが、その変わりに、第一の弾性体22を、その筆記本
体5の段部23に密接する他方の端面を、図4に示すよ
うにN、S極を交互に帯磁させたゴム磁石で形成し、筆
記本体5の少なくとも段部23を磁性体で形成して、磁
力による吸着力によりお互いを確実に密接するようにし
たものである。その他の部分の構造は前記第1の実施例
と同様としてある。
【0026】図5は第3の実施例で、前記第1の実施例
において、スプリング受座20と第一の弾性体22およ
び第二の弾性体24を、一体のゴム状の弾性体で形成し
たものである。その他の部分の構造は前記第1の実施例
と同様としてある。
【0027】図6は第4の実施例で、前記第1の実施例
において、前記スプリング受座20の内周面に雌螺子5
1を、筆記本体5の段部23の前方の外周面に前記雌螺
子51と螺合する雄螺子52を形成して、スプリング受
座20を筆記本体5に螺着してある。また、スプリング
受座20が回転して前進し、第一の弾性体22が筆記本
体5の段部23から離間しないように、スプリング受座
20の外周面に突起53を設け、その突起53を軸筒2
の内壁面に形成した凹溝54に係合して、スプリング受
座20は軸方向の移動のみを可能としてある。その他の
部分の構造は前記第1の実施例と同様としてある。
【0028】図7は第5の実施例で、筆記部3回りの空
間26の気密性能をより高機能にするためのもので、前
記第1の実施例における軸筒2が、通常1.5mm以下の
肉厚となり、部分的には1mm以下となる、軸筒を形成す
る素材自身のインク蒸気の透過性がペン先4の乾燥にと
って問題となる場合を配慮したものである。軸筒2内
に、これらの蒸気の透過性の特に少ない材料、例えば金
属、ゴム、ポリエチレンなどによるシール内筒体55を
設けてある。
【0029】筆記本体5を後方へ付勢するスプリング1
8は、一方の端部をシール内筒体55の段部56に衝接
して取付けてあり、他方の端部には、前記第1の実施例
と同様にしてスプリング受座20’を、その前端面に形
成した係止溝21にスプリング18の後端部を嵌着して
取付けてある。スプリング受座20’の後端面には、ゴ
ムをリング状に形成した第一の弾性体22’を固着して
あり、またスプリング受座20’の後端部は、後方へ突
出した突出部57を形成してある。前記第1の実施例と
同様にして配設した内筒体12の前端部には、ゴムをリ
ング状に形成した第二の弾性体24’を付設してあり、
筆記部3を軸筒2内に没入した状態においては、前記ス
プリング受座20’の突出部57と第二の弾性体24’
と内筒体13の前端部とがそれぞれ密接するようにして
ある。その他の部分の構造は前記第1の実施例と同様と
してある。
【0030】従って、筆記部3を軸筒2内に没入した状
態においては、軸筒2内の筆記部3回りの空間26は、
一弾性体22’と筆記本体5の段部23が密接するこ
とにより、かつスプリング受座20’の突出部57と第
二の弾性体24’と内筒体12の前端部とがそれぞれ密
接するよことにより、後方に連通する通路27が閉塞
し、密封され気密状態となる。
【0031】
【考案の効果】請求項1の開閉蓋付き繰出式筆記具にお
ける軸筒内の気密保持構造にあっては、筆記部が軸筒内
に没入した状態において、蓋、スプリング受座と第一の
弾性体および第二の弾性体により、前述したように筆記
部回りの空間を密封するので気密を保持し、空間の体積
を必要最小限に設定できるため、その空間はすぐ飽和蒸
気圧となってインクの蒸発が制限され、インク濃度変化
を最小に抑制できる。
【0032】また、筆記部を軸筒内から突出させる操作
が行われて筆記本体が前進すると、第二の弾性体はスプ
リング受座より、または他方の端面が軸筒の内壁あるい
は内筒体の壁面より瞬時に離間して、後方に連通する通
路を開放するので、前記空間の気圧変化が起こらないた
め、ペン先へインクが引き出されることがない。
【0033】さらに、筆記本体を後方へ付勢するスプリ
ングより弱い弾発力のスプリングを配設することにより
第一の弾性体とスプリング受座および筆記本体の段部と
の位置関係と、第二の弾性体とスプリング受座および軸
筒の内壁の段部あるいは軸筒の内壁に固着した内筒体の
壁面との位置関係にかかわらず、第一の弾性体とスプリ
ング受座および筆記本体の段部が互いに離間することな
く、確実に密接させることができる。
【0034】請求項のように第一の弾性体を磁石で形
成し、筆記本体の少なくとも段部を磁性体で形成するこ
とにより、携帯時などの振動や繰出操作による第一の弾
性体の位置ズレが起きないので、第一の弾性体と筆記本
体の段部とが離間することがなく、確実に常時密接させ
ていることができる。
【0035】請求項のように少なくとも第一の弾性体
と第二の弾性体を、あるいはそれらとスプリング受座を
選択して一体に形成することにより、設計上の寸法の制
約や部品点数を軽減できコスト上利点がある。
【0036】請求項のようにスプリング受座を筆記本
体に螺着することにより、筆記本体を交換する時やイン
クを筆記本体に補充する時に、筆記本体を軸筒から取出
す際、不用意に筆記本体を脱落させてしまうことを防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る開閉蓋付き繰出式
筆記具における軸筒内の気密保持構造を示した、繰出式
筆記具の縦断面図である。
【図2】図1における要部々分を拡大した部分拡大図で
ある。
【図3】図2におけるA−A線部分の横断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る開閉蓋付き繰出式
筆記具における軸筒内の気密保持構造を示すもので、図
2におけるA−A線部分の横断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る開閉蓋付き繰出式
筆記具における軸筒内の気密保持構造を示した、繰出式
筆記具の要部々分の拡大縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係る開閉蓋付き繰出式
筆記具における軸筒内の気密保持構造を示した、繰出式
筆記具の要部々分の拡大縦断面図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係る開閉蓋付き繰出式
筆記具における軸筒内の気密保持構造を示した、繰出式
筆記具の要部々分の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 繰出式筆記具 2 軸筒 3 筆記具 5 筆記本体 10 繰出機構 13 内筒体 14 先端開口部 16 蓋 17 蓋機構 18 スプリング 20、20’ スプリング受座 22、22’ 第一の弾性体 23 段部 24、24’ 第二の弾性体 25 スプリング 26 空間 51 雌螺子 52 雄螺子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記本体の筆記部を軸筒の先端開口部か
    ら突出して保持するとともに、該筆記部を軸筒内に没入
    可能とする繰出機構と、前記先端開口部に筆記本体の移
    動にともない先端開口部を開閉する蓋機構を備えた、開
    閉蓋付き繰出式筆記具において、一端部を筆記本体の段
    部に衝接して筆記本体を後方へ付勢するスプリングの後
    方端部にスプリング受座を連接し、該スプリング受座と
    前記の段部との間に、常時、スプリング受座と前記段部
    とに密接する第一の弾性体を配設し、スプリング受座と
    軸筒の内壁あるいは軸筒の内壁に気密状態に設けた内筒
    体の壁面との間には、筆記部の軸筒内への没入時におい
    て、スプリング受座と前記軸筒の内壁あるいは前記内筒
    体の壁面に密接し、筆記本体の前方への移動により、ス
    プリング受座または前記軸筒の内壁あるいは前記内筒体
    の壁面と離間する第二の弾性体を配設し、筆記部の軸筒
    内への没入時において、先端開口部を蓋で閉塞され、軸
    筒の内壁面と筆記本体間に形成された筆記部回りの空間
    を、前記スプリング受座と前記第一の弾性体および前記
    第二の弾性体により密封した空間となし、筆記本体の前
    方への移動により、前記第二の弾性体による密封を解除
    し、前記筆記本体を後方へ付勢するスプリングより弱い
    弾発力のスプリングを、筆記本体がペン先方向に付勢す
    るように配設したことを特徴とする、開閉蓋付き繰出式
    筆記具における軸筒内の気密保持構造。
  2. 【請求項2】 前記第一の弾性体を磁石で形成し、前記
    筆記本体の少なくとも段部を磁性体で形成し、第一の弾
    性体と筆記本体の段部を吸着してなる、請求項1に記載
    の開閉蓋付き繰出式筆記具における軸筒内の気密保持構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第一の弾性体、第二の弾性体、およ
    びスプリング受座のうち、いずれか2つあるいは全てを
    弾性体で一体に形成してなる、請求項1又は2に記載の
    開閉蓋付き繰出式筆記具における軸筒内の気密保持構
    造。
  4. 【請求項4】前記スプリング受座を筆記本体に螺着して
    なる、請求項1、2又は3に記載の開閉蓋付き繰出式筆
    記具における軸筒内の気密保持構造。
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