JP3382168B2 - 搬送システム - Google Patents

搬送システム

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JP3382168B2
JP3382168B2 JP36307698A JP36307698A JP3382168B2 JP 3382168 B2 JP3382168 B2 JP 3382168B2 JP 36307698 A JP36307698 A JP 36307698A JP 36307698 A JP36307698 A JP 36307698A JP 3382168 B2 JP3382168 B2 JP 3382168B2
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  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体デバ
イスや液晶表示装置等を製造するクリーンルーム等の構
内搬送システムに関するもので、特に、床を走行する搬
送車を使用するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイスや液晶表示基板等
を製造するクリーンルームでは、製造装置間の製品搬送
に、工程自動搬送車(AGV)等の自走式のロボット付
搬送車が使用されている。
【0003】このような製造ラインにおいては、例え
ば、製造ラインの立ち上げ時や設備トラブル時などにし
ばしば搬送車の走行領域に作業者が入り込むことがあ
り、作業者の安全確保のために、搬送車と作業者との衝
突防止対策が必要となる。
【0004】図9は、従来の搬送システムを示す説明図
である。同図において、搬送車3は、半導体製造装置6
近傍の床7上を走行するものであり、半導体ウェハ1を
運搬するための半導体ウェハ運搬治具2を有していると
ともに、障害物(作業者)5が搬送車3に接近したこと
を検知する近接センサ4を備えている。
【0005】このような従来の搬送システムにおいて
は、近接センサ4によって、近くの障害物(作業者)5
を検出し、作業者5が搬送車3に接近したときには、搬
送車3が減速、停止する安全策が講じられている。
【0006】また、他の安全策として、人と搬送車とが
混在するようなときには、作業者が搬送車に近づくこと
を前提として、搬送車の走行速度を常に作業者の歩行速
度程度に制限している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の安全策では、搬送車3の走行速度を速くし
て、搬送能力を向上させることが困難であった。
【0008】すなわち、搬送車3が接近センサ4により
障害物(作業者)5を検出する方法においては、搬送車
3の走行速度が速くなるに従って、停止までの制動距離
が長くなることから、衝突を避けるためには、より遠く
の障害物(作業者)5を検出して減速、停止処置を講ず
る必要がある。
【0009】ところが、遠くの障害物まで検知するよう
にすると、前を走る他の搬送車や走行領域近傍の壁など
を検知してしまい、誤動作の確率が高くなるという問題
があった。すなわち、前述した近接センサ4の検出範囲
を拡大した場合に、図9に示すように、例えば2台の搬
送車3,3’が前後に並んで走行しているときには、こ
れらの搬送車3,3’に備えられた近接センサ4が、お
互いに相手の搬送車を検知してしまい、両者が減速或い
は停止することとなり、実際上、高速走行が不可能とな
ることもある。
【0010】また、このような近接センサ4に替えて、
障害物との接触を検出する接触検出センサを各搬送車3
に取り付けた場合には、搬送車3は、高速走行中に接触
を検知した後に停止することとなるため、衝突の衝撃は
大きく実際上安全装置として機能しないことから、やは
り搬送車3を高速運転することは困難である。
【0011】一方、搬送車3の走行速度が作業者5の歩
行速度程度に制限する方法においても、当然、高速搬送
は不可能である。
【0012】そこで、本発明は上記事情に鑑みて成され
たものであり、その目的は、例えば半導体デバイス等を
製造するクリーンルーム等に設けられる搬送システムに
おいて、クリーンルーム等の構内にいる作業者等の安全
を確保しつつ、搬送車の走行速度を速くすることによっ
て、搬送効率を向上させることのできる搬送システムを
提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本願請求項1に係る発明は、所定の走行領域内を走
行する搬送車と、走行領域内における障害物の有無を管
理する管理手段とからなり、前記搬送車は、前記管理手
段からの情報に従って、前記障害物が前記走行領域内に
存在する場合には低速走行し、該障害物が存在しない場
合には高速走行し、且つ、前記搬送車は、前記走行領域
内の障害物を検出する検出手段を有するとともに、この
検出手段による検出結果に応じて走行速度を調節し、前
記管理手段からの情報に従って、前記走行領域内に障害
物が存在するときには該検出手段を動作させ、該走行領
域内に障害物が存在しないときには該検出手段を動作さ
せないことを特徴とするものである。
【0014】ここで、「障害物の有無を管理する管理手
段」とは、例えば、走行領域へ入ることを登録する登録
入力装置や、データキャリアと電磁結合式通信手段とに
よる無線通信手段によって作業者の入退室を管理する方
式等が挙げられる。
【0015】従来の搬送システムでは、障害物(作業
者)が走行領域に存在するか否かを認識することができ
なかったため基本的には低速運転しかできなかったが、
請求項1に係る発明によれば、作業者がいない場合、搬
送車を高速運転することで大幅に搬送効率が向上させる
ことができ、また、作業者がいる場合には、低速運転を
することで作業者の安全を確保することができる。
【0016】
【0017】また請求項に係る発明は、請求項1に
係る搬送システムにおいて、前記検出手段を動作させた
場合に、前記搬送車に前記障害物が接近した時には、該
搬送車は減速若しくは停止するものである。
【0018】さらに、請求項に係る発明は、請求項1
に係る搬送システムにおいて、前記検出手段を動作させ
た場合に、前記搬送車に前記障害物が接近した時には、
該搬送車は、進路の変更、搬送作業の順序変更、又は搬
送物の移載動作の停止等の動作を行うものである。
【0019】上記発明によれば、障害物(作業者)が走
行領域にいる場合にのみ、障害物を検出する検出手段を
動作させることで、より信頼性の高い障害物関知センサ
の関知レベルの設定ができる。また、作業者がいない場
合には、検出手段を無効とすることで、搬送車相互の障
害物関知等の誤動作による、搬送車の不要な減速、停止
等の搬送効率低下を防止することができ、搬送効率の向
上を図ることができる。
【0020】請求項に係る発明請求項1乃至3に
係る搬送システムにおいて、前記管理手段は、前記走行
領域内における前記障害物の位置を検知する検知手段を
有し、前記情報には該障害物の位置に関する情報が含ま
れることを特徴とする。
【0021】ここで、「障害物の位置を検出する検知手
段」としては、例えば、カメラ等の撮像手段で撮影され
た被写体の形状から所定の障害物の位置を特定するもの
や、赤外線によるエリアセンサ、超音波センサ、電磁波
に共振する共振子の反応により障害物の位置を特定する
もの、自動搬送車の走行領域を複数に区分し、この区分
毎にセンサを設け区分単位で障害物を検出する方式等が
挙げられる。
【0022】このような請求項に係る発明によれば、
障害物の位置をも管理手段で識別することによって、障
害物と搬送車の相対位置関係を把握することができ、状
況に応じた適切な制御を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態] (搬送システムの構成)以下、この発明に関わるクリー
ンルーム内の搬送システムの第1実施形態について説明
する。図1は、本実施形態に係る搬送システム100の
全体構成を示す概略図である。
【0024】同図において、搬送システム100は、例
えば半導体デバイス等の製造システム内に設けられた走
行領域14内を走行する自動搬送車3と、走行領域14
内における作業者(障害物)5の有無を管理するととも
に自動搬送車3を制御するシステム制御装置12とから
概略構成されるものである。
【0025】走行領域14は、半導体製造装置6の製造
ライン近傍に延設されるものであり、ゲート9によって
これへの入室・退室が制限されている。このゲート9
は、ゲート制御装置13によって開閉されるものであ
り、ゲート制御装置13には、作業者5が所持するID
データキャリア10と、例えば電磁結合式通信等によっ
て無線交信することにより作業者5の作業者IDを取得
する作業者検知装置11が接続されている。なお、この
作業者検知装置11は例えばゲート9の外側に設けられ
る。
【0026】自動搬送車3は、走行領域14内の床7上
を自走して、半導体ウェハ1を半導体製造装置6に対し
て自動搬送するものであり、その上部に設けられた半導
体ウェハ運搬治具2に半導体ウェハ1を収納する。
【0027】また、この自動搬送車3は、その前後及び
左右に、作業者を検知する障害物検知センサ4を備えて
いるとともに、システム制御装置12からの制御信号を
受信する受信手段3aが設けられている。障害物検知セ
ンサ4は、作業者5が自動搬送車3に接近したのを検知
するものであり、半径約2m以内の障害物を検知するも
のである。この障害物検知センサ4は、システム制御装
置12からの制御信号に基づいて、自動搬送車3に備え
られたマイコン等の制御手段(図示せず)により、その
動作のON/OFFが切り替えられるようになってい
る。
【0028】前記システム制御装置12は、走行領域1
4内を走行する複数の自動搬送車3を総合的にコントロ
ールするものであるとともに、作業者5の走行領域14
内への入退室を管理するものである。すなわち、システ
ム制御装置12には、各自動搬送車3の動作を制御する
ための制御信号を送信する送信手段8が備えられている
とともに、前述したゲート9の開閉を制御するゲート制
御装置13が接続されている。
【0029】(搬送システムの動作)このような構成の
搬送システム100の動作について説明する。本実施形
態に係る自動搬送車3は、障害物検知センサ4による検
出結果に応じて走行速度を調節するとともに、システム
制御装置12から送信される制御信号に従って、障害物
検知センサ4のON/OFFを切り替える。
【0030】具体的には、走行領域14内に作業者5が
いない場合には、自動搬送車3は、秒速1m以上の高速
運転をしており、この高速運転をしている間は、障害物
検知センサ4(図示せず)はOFFとなっている。
【0031】そして、作業者5が、自動搬送車3の走行
領域14内に入ろうとすると、作業者検知装置11が作
業者5の作業者IDデータキャリア10と無線交信し、
作業者IDを取得するとともに、ゲート制御装置13は
作業者検知装置11が取得したIDをシステム制御装置
12に送出する。
【0032】システム制御装置12は、送出された作業
者5の作業者IDと、システム制御装置12内に格納さ
れている入室可能な作業者IDデータとを照合し、入室
可能な作業者IDであれば、ゲート制御装置13にゲー
ト開放の許可を与えるとともに、自動搬送車3の最高走
行速度を秒速1m以下にし、障害物検知センサ4(図示
せず)をONとする。一方、入室可能でない作業者ID
であるときは、ゲート開放の許可は出さず、例えば、入
室拒否の警告等をゲート制御装置13に行わせる。
【0033】そして、ゲート制御装置13は、システム
制御装置12の指令に基づいて、ゲート9を開放し、作
業者5を走行領域14に入室させる。作業者5が自動搬
送車3の走行領域14にいる間は、自動搬送車3の最高
走行速度が1m以下で、障害物検知センサ4(図示せ
ず)もONとなっているため、この障害物検知センサ4
で自動搬送車3に作業者5が接近するのを検知し、これ
に応じて減速或いは停止することによって、自動搬送車
3と作業者5の衝突は防止される。
【0034】その後、作業者5が自動搬送車3の走行領
域から退去する場合には、作業者検知装置11が、作業
者5のIDデータキャリア10と無線交信し、ゲート9
を開放し、走行領域14から作業者5を退室させ、シス
テム制御装置12に作業者5が退室したことを通知す
る。
【0035】システム制御装置12は、作業者5が走行
領域14内に存在しないことを判別すると、自動搬送車
3を秒速1m以上の高速運転に切り替え、作業者を検知
する障害物検知センサ4もOFFとして効率的な運転モ
ードに切り換える。
【0036】このような本実施形態に係る搬送システム
100によれば、作業者5が自動搬送車3の走行領域1
4内に存在しないときには、自動搬送車3の走行速度を
高速とするとともに、自動搬送車3の障害物検知センサ
4をOFFとして、効率的運転モードに切り換える。こ
れにより、障害物検知センサ4の誤動作による自動搬送
車3が減速、停止するのを回避して、搬送効率を向上さ
せることができる。
【0037】一方、作業者5が自動搬送車3の走行領域
14内に存在するときには、自動搬送車3の走行速度を
減速させるとともに、自動搬送車3の障害物検知センサ
4をONとして、安全運転モードに切り換えることとに
より、自動搬送車3と作業者5との衝突を防止すること
ができる。
【0038】また、本実施形態に係る搬送システム10
0では、作業者5の認識を、電磁結合式データキャリア
との無線通信で行うことによって、広範囲の作業者5を
感知することが可能となり、より信頼性の高い、作業者
5の立ち入りを管理することができる。特に、搬送シス
テム100では、作業者IDで入室管理することで、走
行領域14への入室者の判別が可能となるとともに、作
業者IDを登録制とすることで、不正な入室や、作業訓
練されていないものの入室を行わせないなど、入室許可
判定を作業者のレベルに応じて個別的に実施することが
できる。
【0039】(搬送システムの制御フロー)次に、上述
したような搬送システム100の動作を制御するための
制御プログラムについて説明する。図2は、かかる制御
プログラムのフローチャートを示すものである。なお、
この制御プログラムは、入室登録用のフローと、搬送車
制御用のフローとから構成され、これらのフローはDA
TA1,2を送受することによって連動するものであ
る。
【0040】先ず、入室登録用のフロー(S301)に
おいて、入室要求の有無について判断する(S30
2)。入室要求がなければその旨の内容を含むDATA
1を搬送車制御用フロー側に送出する。
【0041】一方、入室要求があれば、作業者IDの入
力を待って(S303)、入室可能な作業者であるか否
かについての照合を行う(S304)。入室可能でない
場合は、再度作業者IDの入力を要求し(S303)、
入室可能である場合は、ゲート9を開放し、作業者5の
入室を確認した後、ゲート9を閉鎖する(S305)と
ともに、作業者入室中(安全運転)モードをONとする
(S306)とともに、その旨の内容を含むDATA1
を搬送車制御用フロー側に送出する。
【0042】搬送車制御用フローでは、入室登録用フロ
ーから送出されてきたDATA1の内容を判別すること
により、作業者が入室中であるか否かを判断する(S3
08)。
【0043】作業者入室中と判断した場合は、自動搬送
車3の走行速度を低速とする(S309)とともに、障
害物検知センサ4をONとして(S310)、作業者入
室中モードを実行する。一方、作業者が入室中でないと
判断した場合は、自動搬送車3の速度を高速とする(S
311)とともに、障害物検知センサ4をOFFとして
(S312)、効率的搬送モードを実行する。そして、
現在いずれのモードを実行中であるかの内容を含むDA
TA2を入室登録用フローに送出する。
【0044】(第1実施形態の変更例)なお、上述した
実施形態では、作業者5の走行領域14への入退室を、
作業者5が所持するIDデータキャリア10と、これと
無線交信する作業者検知装置11とによって管理した
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
これらのIDデータキャリア10や作業者検知装置11
に替えて、図3に示すような、作業者5が所持する磁気
式IDカード22と、これを識別する登録入力装置21
とを用いることができる。
【0045】すなわち、作業者5が走行領域14に入る
場合、作業者5は、ゲート9の外側に設けられた登録入
力装置22に磁気式IDカード22を挿入する。この登
録入力装置21は、磁気式IDカード22から作業者5
の作業者IDを取得し、これをゲート制御装置13を介
してシステム制御装置12に通知する。システム制御装
置12は、通知された作業者5の作業者IDが入室可能
な作業者のIDであるか否かを照合し、入室可能な作業
者のものであれば、ゲート制御装置13にゲート9の開
放を許可する。また、入室可能でない作業者のものであ
るときには、ゲートの開放は許可しない。なお、その後
の自動搬送車3等の制御は上述した実施形態と同様であ
る。
【0046】[第2の実施形態]次いで、本発明の第2
の実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係
る搬送システム200の全体構成を示す概略図である。
【0047】同図において、搬送システム200は、上
述した第1実施形態におけるシステム制御装置12が、
作業者5の位置を検知する手段を備えていることを特徴
とする。すなわち、本実施形態に係る搬送システム20
0では、自動搬送車3の走行領域の天井47にカメラ4
1〜43を設け、システム制御装置12は、これらカメ
ラ41〜43によって自動搬送車3以外の障害物である
作業者5の位置を認識する。
【0048】カメラ41〜43は、自動搬送車3の走行
領域14の天井47に取り付けられており、各カメラ4
1〜43の認識範囲は、図中点線で示すカメラ認識範囲
44〜46である。図5(a)は、カメラ41〜43の
いずれかが捉えた被写体の映像を示すものである。
【0049】この撮影された映像はシステム制御装置1
2に対して送出される。システム制御装置12は、被写
体の形状を識別することによって、この被写体が自動搬
送車3であるか或いは自動搬送車3以外の障害物である
かを認識する。詳述すると、システム制御装置12に
は、図5(b)に示すような自動搬送車3の形状に関す
るデータが予め記憶されており、このデータと、図5
(a)に示すようなカメラ41〜43が捉える映像とを
比較することで、被写体が自動搬送車3であるか、自動
搬送車3以外の障害物であるかを判別する。
【0050】これにより、システム制御装置12は、走
行領域14内に自動搬送車3以外の障害物が侵入したこ
とを認識することができる。また、カメラ41〜43の
うちいずれのカメラが作業者5を撮影したかを識別し、
さらに、カメラが捉えた映像のどの位置に侵入者が存在
するかを識別することによって侵入者の位置を特定する
ことができる。そして、システム制御装置12は、送信
手段8を介して、作業者5の位置に関する情報を自動搬
送車3に送信し、作業者5が自動搬送車3に近づいたと
きには、徐行若しくは停止させる。
【0051】このような本実施形態の搬送システム20
0によれば、カメラ41〜43が自動搬送車3以外の障
害物である作業者5を確実に認識することができ、走行
領域14内に作業者5が存在するときのみ、作業者5に
対する自動搬送車3の走行速度の制限を行うことができ
る。そのため、自動搬送車3の近くに作業者5存在し
ないときには、自動搬送車3の走行速度を高速化するこ
とができ、搬送量の増大や搬送時間の短縮といった搬送
効率の向上が可能になる。
【0052】[第3の実施形態]次いで、本発明の第3
の実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係
る搬送システム300の全体構成を示す概略図である。
この搬送システム300は、自動搬送車3’等と作業者
5との相対距離を自動搬送車3’等が自ら検出すること
を特徴とする。
【0053】すなわち、同図において、搬送システム3
00では、作業者5に共振子12を所持させるととも
に、自動搬送車3’及び3”にはそれぞれ電磁発信機6
4,65が設けられており、各電波発信機64,65の
検知範囲61,62内に作業者5が存在することを検知
する。そして、自動搬送車3’又は3”は、作業者5に
近づき、作業者5が所持する共振子12を検知すると、
徐行若しくは停止する。
【0054】本実施形態の搬送システムによれば、電波
発信器64,65が取り付けられた自動搬送車3’、
3”は、作業者5が所持する共振子63を確実に認識す
ることができ、電磁発信器64,65が共振子63を認
識したときのみ、作業者5に対する自動搬送車3の走行
速度の制限を行うことができる。
【0055】そのため、自動搬送車3の近くに作業者5
が存在しないときには、自動搬送車3の走行速度を高速
化することができ、搬送量の増大や搬送時間の短縮とい
った搬送効率の向上が可能となる。また、従来の近接セ
ンサ方式よりも、より安全で確実に作業者5の検出が行
える。さらに、自動搬送車3自身が侵入者或いは侵入物
の接近を検知するため、搬送車の走行制御は容易にな
る。
【0056】[第4の実施形態]次いで、本発明の第4
の実施形態について説明する。図7は、本実施形態に係
る搬送システム400の全体構成を示す概略図であり、
図8は、搬送システム400による障害物の位置検出に
ついて説明する説明図である。この搬送システム400
では、自動搬送車3の走行領域14を複数のエリア1〜
3に区分し、これらのエリア毎に障害物の有無を検知す
るとともに、各自動搬送車3と作業者5との相対位置関
係を管理することを特徴とする。
【0057】同図において、搬送システム400では、
上述した第1実施形態におけるシステム制御装置12
が、作業者5の位置をエリア毎に検知する検知手段を備
えている。具体的には、本実施形態に係る搬送システム
400は、自動搬送車3の走行領域14の天井に設けら
れた磁気発信器71〜73と、作業者5に取り付けられ
た共振子77とにより、作業者5の位置を特定する。
【0058】磁気発信器71〜73それぞれの認識範囲
は、各エリア1〜3、すなわち図中点線で示す磁気発信
器認識範囲74〜76であり、各磁気発信器71〜73
による検知結果は、システム制御装置12に送出され
る。システム制御装置12は、この磁気発信器71〜7
3からの検知結果に基づいて、各自動搬送車3の速度を
制御する。詳述すると、図8に示すように、作業者5が
走行領域14に侵入したとき、磁気発信器71〜73の
いずれかが作業者5が所持する共振子77を検知する。
いずれの磁気発信器が検知したかによって、作業者5の
位置を特定し、これに応じて作業者5の近くにいる自動
搬送車3の速度を制御する。
【0059】具体的には、複数のエリア1〜3にそれぞ
れ設けられた磁気発信器71〜73によって作業者5が
所持する共振子77を検知し、この検知結果をシステム
制御装置12のエリア別搬送車速度決定部83に送出す
る。このエリア別搬送車速度決定部83では、作業者5
の近くを走行中の自動搬送車3の走行速度を決定する。
このエリア別搬送車速度決定部83が決定した走行速度
は、搬送車位置認識部81が把握する自動搬送車3の位
置に応じて、搬送車速度司令部82が自動搬送車3に指
令する。
【0060】図示した例では、エリア3に属する磁気発
信器73が作業者5が所持する共振子77を検知し、エ
リア別搬送車速度決定部83は、エリア3に隣接するエ
リア2を走行中の自動搬送車3の走行速度を決定する。
ここでは、エリア1を高速走行領域とし、エリア2を減
速領域とするとともに、エリア3を徐行(停止)領域に
設定する。そして、このエリア別搬送車速度決定部83
が決定した走行速度は、搬送車速度司令部82により、
エリア2を走行中の自動搬送車3に送信される。
【0061】本実施形態の搬送400によれば、作業者
5と、自動搬送車3の相対位置から搬送車の走行速度が
決定され、作業者5と自動搬送車3とが近づいたときに
は減速や徐行(停止)することから、状況に応じて適切
に自動搬送車3の速度を決定することができ、作業者5
の安全がより確実に確保される。また、作業者5と自動
搬送車3とが離れているときには、自動搬送車3の走行
速度を高速化することができ、搬送量の増大や搬送時間
の短縮といった搬送効率の向上が可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送シス
テムによれば、例えば半導体デバイス等を製造するクリ
ーンルーム等に設けられる搬送システムにおいて、クリ
ーンルーム等の構内にいる作業者等の安全を確保しつ
つ、搬送車の走行速度を速くすることによって、搬送効
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る搬送システムを
示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る搬送システムの
動作を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る搬送システムの
変更例を示す概略図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る搬送システムを
示す概略図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る搬送システムに
おける被写体の形状を認識する動作を説明する説明図で
あり、(a)は被写体を撮影した映像であり、(b)は
制御装置に記憶されたデータを示すものである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る搬送システムを
示す概略図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る搬送システムを
示す概略図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る搬送システムの
動作を示す説明図である。
【図9】従来の搬送システムの動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…半導体ウェハ、2…半導体ウェハ運搬治具、3…自
動搬送車、4…近接センサ、5…作業者(障害物)、6
…半導体製造装置、7…床、8…送信手段、9…ゲー
ト、10…IDデータキャリア、11…作業者検知装
置、12…制御装置、13…ゲート制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−163607(JP,A) 特開 平7−210245(JP,A) 特開 平4−310107(JP,A) 特開 平1−253010(JP,A) 特開 平2−68608(JP,A) 特開 平3−276212(JP,A) 特開 平4−98406(JP,A) 実開 昭62−179612(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走行領域内を走行する搬送車と、 前記走行領域内における障害物の有無を管理する管理手
    段とからなり、 前記搬送車は、前記管理手段からの情報に従って、前記
    障害物が前記走行領域内に存在する場合には低速走行
    し、該障害物が存在しない場合には高速走行し、且つ、
    前記搬送車は、前記走行領域内の障害物を検出する検出
    手段を有するとともに、この検出手段による検出結果に
    応じて走行速度を調節し、前記管理手段からの情報に従
    って、前記走行領域内に障害物が存在するときには該検
    出手段を動作させ、該走行領域内に障害物が存在しない
    ときには該検出手段を動作させないことを特徴とする搬
    送システム。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の搬送システムにおい
    て、 前記検出手段を動作させた場合に、前記搬送車に前記障
    害物が接近した時には、該搬送車は減速若しくは停止す
    ることを特徴とする搬送システム。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の搬送システムにおい
    て、 前記検出手段を動作させた場合に、前記搬送車に前記障
    害物が接近した時には、該搬送車は、進路の変更、搬送
    作業の順序変更、又は搬送物の移載動作の停止等の動作
    を行うことを特徴とする搬送システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至に記載の搬送システムに
    おいて、 前記管理手段は、前記走行領域内における前記障害物の
    位置を検知する検知手段を有し、前記情報には該障害物
    の位置に関する情報が含まれることを特徴とする搬送シ
    ステム。
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