JP3382022B2 - 光ビーム偏向走査装置 - Google Patents

光ビーム偏向走査装置

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JP3382022B2 JP19150094A JP19150094A JP3382022B2 JP 3382022 B2 JP3382022 B2 JP 3382022B2 JP 19150094 A JP19150094 A JP 19150094A JP 19150094 A JP19150094 A JP 19150094A JP 3382022 B2 JP3382022 B2 JP 3382022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響光学変調素子を所
定の周波数からなる駆動信号により駆動し、得られた回
折光により被走査体を走査する光ビーム偏向走査装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザプリンタ等の画像記録
装置では、画像情報に応じて変調された光ビームを高速
偏向するミラーによって偏向し被走査体上に導くこと
で、画像の記録を行っている。この場合、画像情報に応
じて夫々変調された複数本の光ビームを被走査体上に同
時に導くことで、記録速度を向上させるようにしたマル
チビーム走査装置が知られている(特公平5−2708
6号公報参照)。
【0003】前記装置では、光ビームを変調する手段と
して、図6に示す音響光学変調素子AOMを用いてい
る。前記音響光学変調素子AOMは、所定の周波数から
なる駆動信号を圧電材料で形成されるトランスジューサ
2に供給し、超音波媒質である結晶体4に前記各周波数
に応じた超音波を発生させ、この超音波による前記結晶
体4の媒質密度変動を回折格子として利用したものであ
る。この場合、前記結晶体4は、入射した光ビームLを
駆動信号の複数の周波数f1 、f2 、…に応じた異なる
回折角度θ1 、θ2 、…の1次回折光L1 、L2 、…に
変換して出力する。そして、これらの複数の1次回折光
1 、L2 、…を高速偏向するミラーによって偏向して
被走査体上に同時に導くことにより、所望の画像の記録
が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音響光学変
調素子AOMによって生成された複数の1次回折光
1、L2 、…は、高速偏向するミラーの振動中心に対
して同時に導くことは不可能であり、従って、偏向後の
1次回折光L1 、L2 、…が前記ミラーと被走査体との
間に配設される走査レンズの光軸から外れるため、前記
被走査体上での1次回折光L1 、L2 、…の軌跡が湾曲
することになる。また、前記ミラーは、組付誤差等に起
因してウォブリングを生じることがあり、これによって
前記軌跡が被走査体上で揺動する場合もある。
【0005】そこで、このような走査軌跡の変動を補正
するため、前記従来技術(特公平5−27086号公
報)では、音響光学変調素子AOMを駆動するための駆
動信号を電圧制御発振器を用いて生成するとともに、前
記電圧制御発振器の制御電圧を走査位置に応じて予め設
定した補正データにより補正するようにしている。な
お、一定走査内でのような高速な周波数の変化は、電圧
制御発振器の制御電圧そのものを制御すれば可能である
が、周波数の安定化を図るためにPLL回路を使用した
場合には、周波数変化の応答に時間がかかり、高速に周
波数を変化させることができない。
【0006】しかしながら、前記電圧制御発振器の場
合、環境温度の変動や構成素子の経時的な特性変化等に
起因して、制御電圧に対する発振周波数が変動するた
め、前記のように走査線の軌跡の補正を行おうとしても
被走査体の所望の位置に光ビームを正確に導くことがで
きなくなる不具合がある。
【0007】本発明は、前記の不具合を解消するもので
あって、光ビームを被走査体の所望の走査位置に正確且
つ安定して導くことのできる光ビーム偏向走査装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、1本の光ビームを射出する光源と、所
定の周波数からなる駆動信号により駆動され、前記光ビ
ームを前記周波数に対応した回折角度からなる光ビーム
として射出する音響光学変調素子と、前記音響光学変調
素子から射出された前記光ビームを偏向して被走査体に
導く偏向手段と、前記駆動信号を生成し、前記音響光学
変調素子を駆動する駆動手段と、前記駆動信号の周波数
を検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段によ
り検出された周波数を所定の周波数に調整する周波数調
整手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、1本の光ビームを射出す
る光源と、複数種の周波数からなる駆動信号により駆動
され、前記光ビームを前記各周波数に対応した回折角度
からなる複数本の光ビームに分岐して射出する音響光学
変調素子と、前記音響光学変調素子から射出された前記
複数本の光ビームを偏向して被走査体に導く偏向手段
と、前記駆動信号を生成し、前記音響光学変調素子を駆
動する駆動手段と、前記駆動信号の周波数を検出する周
波数検出手段と、前記周波数検出手段により検出された
周波数を所定の周波数に調整する周波数調整手段と、を
備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、音響光学変調素子に対して所定の
周波数からなる駆動信号を供給することで、所定の回折
角度からなる回折光を得、前記回折光を被走査体に導く
ようにした光ビーム偏向走査装置において、前記駆動信
号の周波数を周波数検出手段により検出し、検出された
周波数を所定の周波数とすべく周波数調整手段により調
整している。また、前記駆動信号が複数の周波数からな
る場合には、前記各周波数を所定の周波数となるように
調整している。この結果、前記被走査体の所定の位置に
対して正確且つ安定して回折光を導くことができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明が適用される第1実施例であ
る光ビーム偏向走査装置10の画像記録部12と、画像
を記録する光ビームの制御を行う制御回路14との構成
を示す。
【0012】画像記録部12は、記録用光学系として、
画像を記録するための光ビームLを出力する記録用光源
部16と、前記光ビームLから所定の回折角度θ1 を有
した1次回折光L1 を生成するとともに、記録する画像
情報に応じて前記1次回折光L1 を強度変調する音響光
学変調素子AOMと、前記1次回折光L1 を集光する集
光レンズ17と、前記1次回折光L1 を記録媒体である
フイルムFの主走査方向に対して偏向するレゾナントス
キャナ18と、前記レゾナントスキャナ18により偏向
された1次回折光L1 をフイルムFに対して集光する走
査レンズ20とを有している。なお、前記フイルムF
は、ドラム22とニップローラ24a、24bとの間に
挟持された状態で、1次回折光L1 による主走査方向と
直交する副走査方向に搬送される。
【0013】また、画像記録部12は、同期信号を生成
するための同期信号生成光学系として、記録用光源部1
6の近傍に配置され、同期用の光ビームMを出力する同
期用光源部26と、フイルムFの主走査方向と平行に配
設された多数のスリット28を有し、前記レゾナントス
キャナ18および前記走査レンズ20を介して前記光ビ
ームMが供給される同期用基準板30と、前記同期用基
準板30のスリット28を通過した光ビームMを受光
し、その端部に配設したフォトセンサ32に導く集光ロ
ッド34とを有している。
【0014】一方、制御回路14は、前記フォトセンサ
32から供給される信号を波形成形し、必要に応じて逓
倍することで同期信号を生成する同期信号生成部36を
有しており、前記同期信号は、2値画像データ生成部3
8に供給されるとともに、ビーム位置検出回路40に供
給される。前記2値画像データ生成部38は、外部から
供給される多値画像データを網点画像を形成するための
2値画像データに変換して出力する。前記ビーム位置検
出回路40は、同期信号に基づき、1次回折光L1 のフ
イルムF上における主走査方向の走査位置(以下、主走
査位置という)に対応したアドレス信号を生成し、補正
データ記憶部42に供給する。
【0015】ここで、前記画像記録部12において、音
響光学変調素子AOMからレゾナントスキャナ18に供
給される1次回折光L1 は、前記レゾナントスキャナ1
8の組付誤差等に起因して生じるミラーのウォブリング
等により、フイルムF上の副走査方向に対して揺動する
場合がある。そこで、前記補正データ記憶部42には、
前記1次回折光L1 の正規の副走査方向の位置(以下、
副走査位置という)からのずれを主走査位置に応じて補
正するための補正データΔ1(x) が格納されている。
【0016】また、制御回路14は、データラッチ回路
44を有しており、前記データラッチ回路44には、1
次回折光L1 をフイルムF上の所望の副走査位置に導く
ことのできる所定の制御データP1 がラッチされる。こ
の制御データP1 は、後述する周波数調整回路45によ
って調整される。前記制御データP1 は、加算器48を
介して音響光学変調素子AOMの駆動回路52に供給さ
れる。なお、前記加算器48には、補正データ記憶部4
2からの補正データΔ1(x) が加算される。
【0017】駆動回路52は、加算器48から供給され
る補正された制御データを夫々アナログ信号に変換する
D/Aコンバータ54と、前記アナログ信号の電圧値に
応じた設定周波数f1 からなるAOM駆動信号を生成す
る電圧制御発振器58と、前記AOM駆動信号を2値画
像データ生成部38からの2値画像データに従ってON
/OFF変調する変調器62と、ON/OFF変調され
たAOM駆動信号のパワーを周波数f1 に応じて調整す
るパワー変調部66とを有し、前記パワー変調部66に
よって調整されたAOM駆動信号は、分配器69および
パワー変調部71を介して音響光学変調素子AOMに供
給される。
【0018】なお、パワー変調部66は、回折角度θ1
に依存する1次回折光L1 の強度を調整するものであ
り、また、パワー変調部71は、レゾナントスキャナ1
8による1次回折光L1 の偏向速度の変動(主走査方向
の両端部で遅く、中央部で速い)に起因して生じるフイ
ルムF上の光エネルギの変動を調整ものである。前記パ
ワー変調部71は、ビーム位置検出回路40からの主走
査位置xを示すアドレス信号に基づき、パワー変調制御
部73でその主走査位置に応じた制御信号を生成し、前
記制御信号を変調器75に供給することで、駆動回路5
2からのAOM駆動信号の強度の調整を行う。
【0019】一方、分配器69は、駆動回路52からの
AOM駆動信号を音響光学変調素子AOMに対して供給
するとともに、周波数検出回路76に供給する。周波数
検出回路76は、図2に示すように、高周波からなる前
記AOM駆動信号を分周するプリスケーラ78と、基準
信号発振器80と、前記基準信号発振器80からの基準
信号に基づき、前記プリスケーラ78で分周されたAO
M駆動信号の周波数をカウントする周波数カウンタ82
とから構成される。この周波数検出回路76により検出
された周波数検出信号は、周波数調整回路45に供給さ
れる。前記周波数調整回路45は、前記周波数検出信号
で示される検出周波数fM を所定の設定周波数f1 と比
較し、これらを一致させるべく制御データP1 を調整
し、データラッチ回路44に供給するものであり、CP
Uや前記設定周波数f1 を保持するレジスタ等から構成
することができる。
【0020】本実施例の光ビーム偏向走査装置10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次に、
その動作について説明する。
【0021】先ず、フイルムFに対する画像の記録に先
立ち、駆動回路52により生成されるAOM駆動信号の
周波数を調整する場合につき説明する。
【0022】周波数調整回路45は、データラッチ回路
44に対して、所定の設定周波数f 1 からなるAOM駆
動信号を生成するための制御データP1 を供給する。こ
の制御データP1 は、加算器48を介して駆動回路52
に供給される。なお、周波数の調整時において、前記加
算器48には、補正データ記憶部42より補正データΔ
1(x) を供給しないものとする。
【0023】駆動回路52は、D/Aコンバータ54に
おいて前記制御データP1 をアナログ信号に変換した
後、電圧制御発振器58において前記制御データP1
AOM駆動信号に変換する。このAOM駆動信号は、変
調器62、パワー変調部66、および分配器69を介し
て周波数検出回路76に供給される。なお、周波数の調
整時において、前記変調器62は2値画像データに基づ
いて変調動作を行わないものとする。
【0024】周波数検出回路76は、駆動回路52から
供給された高い周波数からなるAOM駆動信号をプリス
ケーラ78によって分周した後、周波数カウンタ82に
供給する。周波数カウンタ82は、分周された前記AO
M駆動信号の周波数を基準信号発振器80からの基準信
号に基づいてカウントすることで周波数検出信号を生成
し、周波数調整回路45に供給する。
【0025】ここで、電圧制御発振器58は、図4に示
すように、温度変化や経時的変化等の影響により、制御
電圧と変調周波数との関係が実線で示す特性から点線で
示す特性に変動し、駆動回路52から出力されるAOM
駆動信号の周波数が所望の周波数f1 とならない場合が
ある。そこで、周波数調整回路45は、図3に示すフロ
ーチャートに従い、前記周波数検出信号から得られる検
出周波数fM を所定の設定周波数f1 とすべく制御デー
タP1 の調整を行う。
【0026】周波数調整回路45は、周波数検出回路7
6により検出された検出周波数fMと所定の設定周波数
1 とを比較し(ステップS1)、f1 =fM の場合に
は、制御データP1 を修正することなくデータラッチ回
路44に供給する。一方、f 1 >fM の場合には(ステ
ップS2)、制御データP1 に所定の微少修正データδ
を加算してデータラッチ回路44に供給する(ステップ
S3)。また、f1 <fM の場合には(ステップS
2)、制御データP1 から所定の微少修正データδを減
算してデータラッチ回路44に供給する(ステップS
4)。そして、このようにして調整された制御データP
1 から、駆動回路52においてAOM駆動信号を生成
し、その周波数を周波数検出回路76で検出する作業を
繰り返すことにより、所定の設定周波数f1 を有したA
OM駆動信号を得ることができる。
【0027】次に、以上のようにしてデータラッチ回路
44に供給される制御データP1 を調整した後、光ビー
ム偏向走査装置10による画像記録を行う。
【0028】そこで、先ず、同期信号を生成する場合に
ついて説明する。同期用光源部26から出力された光ビ
ームMは、レゾナントスキャナ18によって反射偏向さ
れた後、走査レンズ20を介して同期用基準板30に導
かれ、前記基準板30上を主走査方向に走査する。この
場合、前記基準板30上には、主走査方向に沿って所定
間隔でスリット28が形成されており、前記スリット2
8を透過した光ビームMは、集光ロッド34を介してフ
ォトセンサ32に導かれ、電気信号に変換される。この
電気信号は、制御回路14を構成する同期信号生成部3
6において増幅、波形成形、逓倍等の処理が施され、同
期信号が生成される。前記のようにして生成された同期
信号は、ビーム位置検出回路40および2値画像データ
生成部38に夫々供給される。
【0029】次に、フイルムF上に画像を記録するため
の1次回折光L1 の制御動作について説明する。
【0030】制御回路14を構成するデータラッチ回路
44には、前述した周波数調整回路45により、図6に
示す音響光学変調素子AOMによる1次回折光L1 を所
望の回折角度θ1 とし、フイルムF上の所定の副走査位
置に対して前記1次回折光L 1 を導くように設定した制
御データP1 がラッチされる。一方、ビーム位置検出回
路40は、同期信号生成部36からの同期信号に基づ
き、光ビームMの主走査位置xに対応したアドレス信号
を生成する。このアドレス信号は、補正データ記憶部4
2に記憶された主走査位置xに対応する1次回折光L1
の補正データΔ1(x) を読み出し、加算器48におい
て、データラッチ回路44から供給される前記制御デー
タP1 に加算する。なお、前記補正データΔ1(x) は、
レゾナントスキャナ18のウォブリング等に起因する1
次回折光L1 のフイルムF上での湾曲や変動を補正する
ものである。
【0031】次に、加算器48からの補正された制御デ
ータP1 +Δ1(x) は、音響光学変調素子AOMの駆動
回路52を構成するD/Aコンバータ54に供給され、
アナログ信号に変換される。D/Aコンバータ54から
出力されたアナログ信号は、電圧制御発振器58におい
て、制御データP1 +Δ1(x) に対応した周波数を有し
たAOM駆動信号に変換される。次いで、前記AOM駆
動信号は、変調器62において2値画像データ生成部3
8からの2値画像データに応じた信号に変調される。な
お、前記2値画像データ生成部38は、同期信号生成部
36からの同期信号に基づき、多値画像データを網点処
理することにより2値画像データを生成し、変調器62
に供給している。従って、前記AOM駆動信号は、前記
変調器62によって画像情報に応じた信号に変調される
ことになる。
【0032】画像情報に応じて変調された前記AOM駆
動信号は、パワー変調部66において、周波数による強
度依存性が補正される。すなわち、音響光学変調素子A
OMによる1次回折光L1 の強度が回折角度θ1 に依存
して変動するため、この変動が前記パワー変調部66に
おいて補正される。強度依存性が補正されたAOM駆動
信号は、分配器69を介してパワー変調部71に供給さ
れ、前記パワー変調部71において、さらに、レゾナン
トスキャナ18による1次回折光L1 の走査速度変動分
が補正される。この補正は、ビーム位置検出回路40か
らのアドレス信号に基づき主走査位置xに応じて行われ
る。このようにして調整されたAOM駆動信号は、音響
光学変調素子AOMに供給される。
【0033】前記AOM駆動信号の供給された音響光学
変調素子AOMは、図6に示す1次回折光L1 を生成す
る。前記1次回折光L1 は、集光レンズ17を介してレ
ゾナントスキャナ18に供給され、反射偏向された後、
走査レンズ20を介してフイルムF上に導かれる。この
場合、前記フイルムF上には、周波数調整回路45によ
り副走査方向の走査位置が調整され、且つ、補正データ
記憶部42からの補正データΔ1(x) によって軌跡の湾
曲が補正された画像情報に基づく走査線が形成される。
【0034】次に、図5に示す第2実施例について説明
する。なお、第1実施例と同一構成要素には、同一の参
照符号を付し、その説明を省略する。
【0035】第2実施例の光ビーム偏向走査装置90
は、第1実施例の光ビーム偏向走査装置10と同一構成
からなる画像記録部12と、音響光学変調素子AOMに
おいて画像記録を行う3本の1次回折光L1 、L2 およ
びL3 を生成するための制御回路92とから構成され
る。
【0036】この場合、制御回路92は、3本の1次回
折光L1 、L2 およびL3 によりフイルムF上に記録さ
れる各走査線の副走査位置を設定するための制御データ
1、P2 およびP3 をラッチするデータラッチ回路4
4a〜44cと、前記各走査線の湾曲等を補正するため
の補正データΔ1(x) 、Δ2(x) およびΔ3(x) を前記
制御データP1 、P2 およびP3 に対して加算する加算
器48a〜48cと、前記補正された各制御データに基
づき、音響光学変調素子AOMを駆動するための周波数
の異なる3つのAOM駆動信号を生成する駆動回路53
と、前記3つのAOM駆動信号を合成する合成回路70
とを備える。なお、この駆動回路53は、前記各制御デ
ータから前記各AOM駆動信号を生成するためのD/A
コンバータ54a〜54c、電圧制御発振器58a〜5
8c、変調器62a〜62cおよびパワー変調部66a
〜66cを有している。
【0037】このように構成される光ビーム偏向走査装
置90において、フイルムFに対する画像記録を行う以
前に、前記各制御データP1 、P2 およびP3 に基づい
て生成されるAOM駆動信号の周波数を夫々周波数検出
回路76において検出し、その検出周波数fM1、fM2
およびfM3を所定の設定周波数f1 、f2 およびf3
すべく、第1実施例と同様にして制御データP1 、P2
およびP3 の調整を行う。なお、この調整作業は、制御
データP1 、P2 およびP3 を個別に駆動回路53に供
給することにより、第1実施例の場合と同様に行うこと
ができる。
【0038】以上のようにしてデータラッチ回路44a
〜44cに供給される制御データP 1 、P2 およびP3
を調整した後、光ビーム偏向走査装置90による画像記
録を行う。
【0039】この場合、同期信号は、第1実施例の場合
と同様に生成され、ビーム位置検出回路40および2値
画像データ生成部38に供給される。一方、データラッ
チ回路44a〜44cにラッチされた調整後の制御デー
タP1 、P2 およびP3 は、加算器48a〜48cにお
いて、補正データ記憶部42からの補正データΔ1(x)
、Δ2(x) およびΔ3(x) が加算され、駆動回路53
の各D/Aコンバータ54a〜54cに供給される。な
お、前記各補正データΔ1(x) 、Δ2(x) およびΔ
3(x) は、レゾナントスキャナ18のウォブリングや走
査レンズ20に対する1次回折光L1 、L2 およびL3
の入射位置の相違等に起因するフイルムF上での湾曲や
変動を補正するために、各1次回折光L1 、L2 および
3 毎に設定されている。
【0040】次に、前記各加算器48a〜48cからの
補正された制御データP1 +Δ1(x) 、P2 +Δ2(x)
およびP3 +Δ3(x) は、駆動回路53において、夫々
所定の周波数からなり、且つ、2値画像データ生成部3
8から供給される各走査線毎の2値画像データに応じて
変調されたAOM駆動信号に変換され、合成回路70に
供給される。合成回路70は、前記各AOM駆動信号を
合成する。この合成されたAOM駆動信号は、パワー変
調部71において、レゾナントスキャナ18による走査
速度の変動分が補正された後、音響光学変調素子AOM
に供給される。
【0041】音響光学変調素子AOMは、図6に示すよ
うに、前記AOM駆動信号の各周波数成分に応じて、光
ビームLを夫々所定の回折角度θ1 、θ2 およびθ3
らなる3本の1次回折光L1 、L2 およびL3 に分割す
る。分割されたこれらの1次回折光L1 、L2 およびL
3 は、集光レンズ17、レゾナントスキャナ18、およ
び走査レンズ20を介してフイルムF上に導かれ、画像
情報に応じた3本の走査線が同時に形成される。
【0042】この場合、前記3本の1次回折光L1 、L
2 およびL3 を形成するAOM駆動信号は、その周波数
成分が周波数調整回路45において夫々所定の周波数に
調整されている。従って、1次回折光L1 、L2 および
3 によりフイルムF上に形成される走査線は、夫々の
走査位置が所定の副走査位置に正確に調整されるととも
に、各走査線の間隔も正確に調整されることになる。こ
の結果、前記フイルムF上には、3本の走査線が正確に
形成され、これによって、高解像度からなる高精度な画
像が記録され、または、高精度な画像が高速度に記録さ
れることになる。
【0043】なお、上述した各実施例では、レゾナント
スキャナ18による1次回折光L1、L2 およびL3
走査速度むらを、パワー変調部71によって調整するよ
うにしているが、偏向手段として、レゾナントスキャナ
18の代わりにポリゴンミラー型スキャナやホログラム
スキャナ等のように、反射ミラーやホログラムを一定速
度で回転させることで光ビームLの偏向を行うものを使
用した場合には、走査速度の変動が生じることがないた
め、前記パワー変調部71は不要となる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、音響光
学変調素子に供給される駆動信号の周波数を検出し、所
望の周波数となるように調整することにより、音響光学
変調素子の駆動信号を生成する駆動手段を構成する素子
の温度変化や経時的な特性変化に依存しない周波数から
なる駆動信号を生成することができる。従って、光ビー
ムを被走査体の所望の走査位置に正確且つ安定して導く
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である光ビーム偏向走査装
置の構成図である。
【図2】図1に示す周波数検出回路の構成ブロック図で
ある。
【図3】図1に示す周波数調整回路における処理フロー
チャートである。
【図4】図1に示す駆動回路における制御電圧と変調周
波数との関係説明図である。
【図5】本発明の第2実施例である光ビーム偏向走査装
置の構成図である。
【図6】音響光学変調素子による光ビームの回折の説明
図である。
【符号の説明】
10、90…光ビーム偏向走査装置 12…画像記録部 14、92…制御回路 16…記録用光源
部 18…レゾナントスキャナ 20…走査レンズ 26…同期用光源部 36…同期信号生
成部 38…2値画像データ生成部 40…ビーム位置
検出回路 42…補正データ記憶部 44、44a〜44c…データラッチ回路 45…周波数調整回路 52、53…駆動
回路 69…分配器 70…合成回路 76…周波数検出回路 78…プリスケー
ラ 80…基準信号発振器 82…周波数カウ
ンタ AOM…音響光学変調素子 F…フイルム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1本の光ビームを射出する光源と、 所定の周波数からなる駆動信号により駆動され、前記光
    ビームを前記周波数に対応した回折角度からなる光ビー
    ムとして射出する音響光学変調素子と、 前記音響光学変調素子から射出された前記光ビームを偏
    向して被走査体に導く偏向手段と、 前記駆動信号を生成し、前記音響光学変調素子を駆動す
    る駆動手段と、 前記駆動信号の周波数を検出する周波数検出手段と、 前記周波数検出手段により検出された周波数を所定の周
    波数に調整する周波数調整手段と、 を備えることを特徴とする光ビーム偏向走査装置。
  2. 【請求項2】1本の光ビームを射出する光源と、 複数種の周波数からなる駆動信号により駆動され、前記
    光ビームを前記各周波数に対応した回折角度からなる複
    数本の光ビームに分岐して射出する音響光学変調素子
    と、 前記音響光学変調素子から射出された前記複数本の光ビ
    ームを偏向して被走査体に導く偏向手段と、 前記駆動信号を生成し、前記音響光学変調素子を駆動す
    る駆動手段と、 前記駆動信号の周波数を検出する周波数検出手段と、 前記周波数検出手段により検出された周波数を所定の周
    波数に調整する周波数調整手段と、 を備えることを特徴とする光ビーム偏向走査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、 駆動手段は、所定の周波数からなる駆動信号を生成する
    電圧制御発振器を備え、周波数調整手段は、周波数検出
    手段により検出された駆動信号の周波数を前記所定の周
    波数とすべく、前記電圧制御発振器の制御電圧を調整す
    ることを特徴とする光ビーム偏向走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の装置において、 周波数検出手段は、駆動信号を分周するプリスケーラ
    と、前記プリスケーラにより分周された前記駆動信号の
    周波数を検出する周波数カウンタとを備えることを特徴
    とする光ビーム偏向走査装置。
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