JPH1082963A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH1082963A
JPH1082963A JP8237577A JP23757796A JPH1082963A JP H1082963 A JPH1082963 A JP H1082963A JP 8237577 A JP8237577 A JP 8237577A JP 23757796 A JP23757796 A JP 23757796A JP H1082963 A JPH1082963 A JP H1082963A
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JP
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lens
phase control
optical
light beam
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JP8237577A
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Shinichi Inamori
信一 稲森
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NEC Office Systems Ltd
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NIPPON DENKI OFFICE SYST
NEC Office Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 f−θレンズや回転多面鏡は高価であり、ま
たそれらの個体差によって画像品位にバラツキを生じ
る。 【解決手段】 f−θレンズ5の歪面収差を補正するた
めの位相制御情報を格納する記憶部1と、記憶部1の位
相制御情報に基づいて画像信号の位相を制御する位相制
御部2とを備える。また、回転多面鏡4の反射面間の要
素変動を補正するための各反射面ごとの位相制御情報を
格納する記憶部101と、回転多面鏡4の現在反射して
いる反射面を検知する面検知部35と、検知された反射
面ごとに記憶部101の対応する位相制御情報に基づい
て画像信号の位相を制御する位相制御部102とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタ(LBP)等に光書き込み手段として用いられる光
走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光走査装置は、電子写真方式や
銀塩写真方式の画像形成装置とLBPやイメージセッタ
ーに内蔵され、像記録体としての感光ドラムや感材に対
する光書き込み手段として広く用いられている。図11
は従来の光走査装置の概略構成を示した図である。図1
1において、まず、光源3から発した光束は等角速度で
回転する回転多面鏡4により走査光とされ、f−θレン
ズ5により結像面7に結像される。この場合、回転多面
鏡4は光源3から発せられた光束を等角速度で走査する
が、そのままでは結像面7は平面または直円筒面で走査
線は直線となるため、中心部と両端部では走査速度に差
が生じ等密度な画像とならない。そこで、f−θレンズ
5によって光学的にこのような走査速度差を補正してい
る。しかしながら、f−θレンズ5は高価であることか
ら、より簡単な光学系の研究が行われている。
【0003】その代表的な例として、特開昭55−11
8012号公報にf−θレンズを用いないレーザビーム
走査方式が提案されている。図12に同公報のレーザビ
ーム走査方式を示している。図12において、50はレ
ーザビームを発生するレーザビーム発生装置、51はレ
ーザビームを変調するための変調装置、53はレーザビ
ームを偏向させ、感光ドラム52上に照射するための回
転ミラー、54は正弦波形の信号を発生するための正弦
波形発生回路、55は正弦波形の電圧に応じてクロック
信号を発生する電圧制御型発振回路、56はクロック信
号に従った点列信号を変調装置51に供給する論理制御
部である。変調装置51は変調器57、変調器57を駆
動する変調駆動回路58、点列信号に従って変調駆動回
路58を作動させるスイッチ回路59からなっている。
論理制御部56は、記録すべきデータを後述するクロッ
ク信号と同期をとり、点列信号として変調装置51に供
給し、電圧制御型発振回路55は入力電圧に比例した周
波数の発振が可能な発振器で、入出力関係に次のような
特性を持っている。
【0004】fo=k1・V1 但し、foは出力周波数、k1は定数、V1は入力電圧
である。ここで、入力電圧を正弦波に比例させると、 fo=k2・sinωt となり、電圧制御型発振回路55は正弦波状に周波数変
調されたクロック信号を発生する。但し、k2は定数、
ωは角速度である。よって、f−θレンズ27を用いな
い場合、感光ドラム52上のレーザ走査光の速度はse
c2ωtに比例するので、電圧制御型発振回路55から
のsinωt(=1/sec2ωt)に比例した周波数
のクロック信号により、変調装置51を動作させれば感
光ドラム52上に書き込まれる点列を等間隔にすること
ができる。
【0005】また、図13に特開昭58−87965号
公報に開示された光走査装置を示している。これもf−
θレンズを用いない例である。同公報においては、連続
的にクロック信号に周波数変調を加えた先の特開昭55
−118012号公報の不安定さを改良すべく、4種類
の周波数のクロック信号を結像面の中心部から両端部に
至る領域に応じて選択使用するように構成したものであ
る。図14に特開昭58−87965号公報のタイミン
グチャートを示している。図14においては、各領域を
示すゲート1信号〜ゲート4信号に応じて4種の周波数
f1、f2、f3、f4のクロック信号が選択使用され
る様子を示している。この図13、図14の光走査装置
では、f−θレンズを用いない代わりにクロック信号に
変調を加えることで走査速度差(歪曲収差)を補正する
ことが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような光
走査装置では、f−θレンズの他の目的である主・副走
査方向のピント(像面湾曲)の補正はできないため、現
実にf−θレンズあるいは他の光学的補正手段を用いな
い光走査装置を実現することは困難であり、必ずしも装
置の低価格化を実現できるとは限らなかった。また、f
−θレンズを用いた場合、像面湾曲の補正機能(ピント
合わせ)に加えて歪曲収差(走査速度差)の補正機能を
f−θレンズに負わせようとすると、f−θレンズは設
計が複雑で加工上の精度の向上も困難であるため、やは
りf−θレンズが高価になることは解決できなかった。
【0007】また、回転多面鏡4を光束を直線状に走査
するための手段として用いる場合、回転多面鏡4の各反
射面は回転中心から等角・等方かつ等距離でないと、各
反射面に対応する点列は走査線ごとにずれを生じるた
め、良好な画像とならない。そのため、良好な画像を得
るには回転多面鏡の精度を上げる必要がある。しかし、
加工上の精度を向上するには、加工に時間がかかり、歩
留りも低下するので、やはり回転多面鏡は高価になると
いう問題があった。更に、従来においては、走査速度差
(歪曲収差)を補正したり、回転多面鏡の精度に改良を
加えたとしても、f−θレンズや回転多面鏡の仕上り精
度に個体差があるため、一律な補正方法ではこれらの要
素変動を吸収することはできず、完全に画像劣化を防止
することは困難であった。
【0008】そこで、本発明は、かかる従来の問題点に
鑑みなされたもので、安価で、しかも画像品位の劣化も
防止することが可能な光走査装置を提供することを目的
としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光走査装置は、
光束を発生する光源と、前記光源からの光束を直線状に
走査する偏向器と、走査された光束を等線速度に変換す
る光学系レンズとを備え、前記光源の光束を画像信号に
応じて変調し、変調された光束を像記録体上に走査する
ことによって光書き込みを行う光走査装置において、前
記光学系レンズの歪曲収差を補正するための位相制御情
報を格納する記憶手段と、前記記憶手段の位相制御情報
に基づいて前記画像信号の位相を制御する位相制御手段
とを備えたことを特徴としている。
【0010】また、本発明の光走査装置は、光束を発生
する光源と、複数の反射面を有し前記光源からの光束を
直線状に走査する回転多面鏡と、走査された光束を等線
速度に変換する光学系レンズとを備え、前記光源の光束
を画像信号に応じて変調し、変調された光束を像記録体
上に走査することによって光書き込みを行う光走査装置
において、前記回転多面鏡の反射面間の要素変動を補正
するための各反射面ごとの位相制御情報を格納する記憶
手段と、前記回転多面鏡の現在反射している反射面を検
知する面検知手段と、検知された反射面ごとに前記記憶
手段の対応する位相制御情報に基づいて前記画像信号の
位相を制御する位相制御手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明による第1の
実施の形態の光走査装置の構成を示したブロック図であ
る。図1において、まず3は画像信号に応じて変調され
た光束を発生する光源、4は光源からの光束を直線状に
走査する偏向器としての回転多面鏡、5は走査された光
束を等線速度に変換するための光学系レンズとしてのf
−θレンズである。これらは図11のものと同じであ
る。但し、f−θレンズ5としては、詳しく後述するよ
うに精度の低いものを用いることが可能である。
【0012】また、1は光学系レンズの光学特性から成
る位相制御情報、即ちf−θレンズ5の歪曲収差を補正
するための位相制御情報を格納する記憶部、2は記憶部
からの位相制御情報に基づいて画像信号の位相を変調制
御する位相制御部である。更に、6は直線状に走査され
た光束を走査線端部にて受光し、水平同期信号10を生
成するための受光素子、7は走査光束が焦点を結ぶ感光
体の結像面である。また、9は外部装置から入力される
光源の明滅を制御するための画像信号、10は前述のよ
うに受光素子6から出力される画像信号の主走査方向の
開始タイミングの基準となる水平同期信号、11は記憶
部1に格納されたf−θレンズ5の収差特性から得られ
る位相制御情報、33は位相制御部2から出力される画
像信号の位相を変調制御した後の変調化画像信号を示し
ている。
【0013】位相制御部2には外部装置(図示せず)か
ら画像信号9が入力されると共に、記憶部1からは前述
のような位相制御情報11が入力される。また、光源3
には位相制御部2から変調化画像信号33が入力され、
光源3の光束は変調化画像信号33に応じて変調され
る。変調された光束は回転多面鏡4に入射し、回転多面
鏡4によって直線状の走査に変換される。そして、この
走査された光束はf−θレンズ5を透過後、結像面7上
に結像し、その一部は受光素子6に入射する。また、受
光素子6からは位相制御部2へ水平同期信号10が入力
される。
【0014】ここで、記憶部1には予めf−θレンズ5
の歪曲収差による結像面上での収差特性から得られる位
相制御情報11が格納されており、位相制御部2に逐一
ロードできる機能を有している。位相制御部2は位相制
御情報11と受光素子6からの水平同期信号10に基づ
いて外部装置から受信した画像信号9のスイッチングタ
イミングに変更を与えることで画像信号9を変調し、変
調化画像信号33を生成する。また、光源3、回転多面
鏡4、受光素子6は従来と同様であるが、f−θレンズ
5は、従来の光走査装置の場合、複雑な設計と精密な加
工による歪曲収差補正(走査速度差補正)、主走査像面
湾曲補正(主走査ピント合わせ)、副走査像面湾曲補正
(副走査ピント合わせ)の3機能が必要であったが、本
実施形態では歪曲収差の補正機能のためのレンズパワー
が与えられていないものでも、仕上がり精度上かなり難
のあるものでも用いることが可能である。
【0015】次に、記憶部1及び位相制御部2の具体的
な構成について説明する。図2に記憶部1と位相制御部
2の構成例を示している。図2において、OSC15は
クロック信号22、クロック×8信号21の2系統のク
ロック信号を生成する発振回路である。クロック信号2
2はクロック×8信号21を8分周したもので、画像信
号9の転送レートと同周波数となるよう設定され、アド
レス発生回路13、ROM12、シフトレジスタ14に
入力される。クロック×8信号21はマスク回路16、
シフトレジスタ14に入力される。アドレス発生回路1
3はROM12の読み出しアドレスを生成する回路であ
り、ROM12とはROMアドレス信号18で接続され
ている。マスク回路16は水平同期信号10とクロック
×8信号から像記録体に光書き込みを行うべき期間のみ
マスク信号16を有効にする機能を有しており、このマ
スク信号20はアドレス発生回路13、ROM12、シ
フトレジスタ14に入力される。
【0016】ROM12はf−θレンズ5の歪曲収差の
補正データが書き込まれた読み出し専用メモリであっ
て、1走査線を構成する全画素分の位相制御情報が1画
素あたり8ビットのデータとして格納されている。シフ
トレジスタ14はROM12から読み出されたROMデ
ータ19をシリアル変換し、変調クロック信号23とし
て出力する回路で、ROM12とはROMデータ信号1
9で接続されている。また、シフトレジスタ14は変調
クロック信号により1ラインFIFO(First InFirst
Out)メモリ17と接続されている。1ラインFIFO
メモリ17は、1走査線分の画像信号9を記憶すると、
変調クロック信号23に同期して排出する先入れ先出し
メモリとして機能する。ここで、ROM12は記憶部1
を構成し、アドレス発生回路13、マスク回路16、O
SC15、シフトレジスタ14及び1ラインFIFOメ
モリ17は位相制御部2を構成している。
【0017】次に、本実施形態の光走査装置の動作を図
3を参照して説明する。まず、受光素子6は<回転多面
鏡4による光束走査線の起点部に設けられ、走査光束が
この受光素子6に入射すると、走査開始のタイミングを
示す水平同期信号10を発生し、位相制御部2に出力す
る。位相制御部2では外部装置に水平同期信号10を返
し、外部装置ではこれに同期して画像信号9の送信を開
始する。ここで、図3(a)に示すように水平同期信号
を発生すると、図3(b)のように一定時間経過後画像
信号が入力される。従来の光走査装置の場合はこの画像
信号がそのまま光源3に入力され、光源3の明滅に変換
される。図3(c)にこの従来の場合の変調化しない画
像信号による結像面上の点列の様子を示している。図3
(c)から明らかなように結像面上の点列は、f−θレ
ンズ5の歪曲収差の影響で点列が等間隔になっていない
ことがわかる。
【0018】本実施形態においては、位相制御部2でか
かる収差特性をもとに計算された位相制御情報に基づい
て画像信号の位相を変調制御し、図3(d)のように変
調化画像信号として出力している。変調化画像信号は、
位相、波長、デューテイに補正が加えられているため、
図3(e)に示すように変調化画像信号による結像面上
での点列はf−θレンズ5の歪曲収差が補償され、等間
隔な点列とすることができる。
【0019】次に、図2の記憶部1と位相制御部2によ
る画像信号の変調化動作を図4に基づいて説明する。ま
ず、図4(f)はOCS15のクロック×8信号、図4
(g)もOCS15のクロック信号であり、その周期の
比は1:8になっている。ここで、前述のように水平同
期信号を(図示せず)発生すると、図4(h)のように
その一定時間経過後にマスク信号が有効になり、マスク
信号はアドレス発生回路13、ROM12、シフトレジ
スタ14をイネーブルにし、各々の回路はクロック×8
信号、クロック信号に同期して動作を開始する。具体的
には、まず、アドレス発生回路13は初期値0000H
からクロック信号の立ち上がりエッジで1Hづつインク
リメントされ、ROM12は図4(j)のようにクロッ
ク信号の立ち下がりエッジでROMデータを確定させ
る。
【0020】ROMアドレス0000H番地のデータは
71Hで、そのままシフトレジスタ14にクロック信号
の立ち上がりエッジでロードされるや、クロック×8信
号の立ち上がりエッジで順次シリアル変換される。図4
(k)にこのシリアル変換された変調クロック信号を示
しており、ROM12内のデータ次第で図4(g)のク
ロック信号の周期、位相、デューテイを変更できること
がわかる。図4(l)は外部装置から入力された画像信
号であり、1、0、1の値となっている。画像信号は、
変調クロック信号の立ち上がりエッジでサンプリングさ
れ、図4(m)のように変調化画像信号が生成される。
このようにして画像信号の位相を変調制御し、画像信号
の1、0、1の信号に対して位相調整を行う。ここで、
1ラインFIFOメモリ17は画像信号を1走査分記憶
し、先頭データから変調クロック信号に同期して排出す
るためのバッファであり、画像信号の受信から変調化画
像信号の生成までには水平同期信号1周期の遅延時間が
与えられている。
【0021】図5は本実施形態の光走査装置の配置構成
を示した平面図である。本実施形態では、回転多面鏡4
による走査角29は±30度、解像度は240dpi、
偏向点26からf−θレンズ5までの距離は380m
m、f−θレンズ5から結像面7までの距離は164m
m、走査線長は305mmとしている。図6はf−θレ
ンズ5の歪曲収差図である。f−θレンズ5は走査角+
30度及び−30度近辺において31で示すように−
0.5%の変位(実線)を持っている。
【0022】図7は図2のROM12のダンプリストで
ある。図7においては、先頭番地から60バイトアドレ
ス分を転記し、1バイト(8ビット)のデータが1画素
に相当している。これらのデータは図6に示した歪曲収
差図の変位を極力ゼロにするべく、実験によって得られ
た値である。本願発明者の実験によれば、図7のデータ
を用いて前述のような画像信号の位相制御を行った結
果、f−θレンズ5の見かけ上の歪曲収差を図6に破線
32で示すような程度にまで改善できることを確認でき
た。
【0023】なお、以上の実施形態では、ROM12と
して8ビット×1、024KワードのEEPROM(El
ectric Erasable Programable ROM)を用いたが、実
際に位相制御情報を格納するために必要な容量は約3K
ワード(24Kビット)に過ぎない。位相制御情報を格
納するために必要な容量は次式により得られる。 (容量)ビット=(走査線長)mm×(解像度)/2
5.4mm×(クロック数/画素) このように本実施形態では、記憶部1内に予めプログラ
ムされた位相制御情報11により画像信号9の位相制御
を行うため、f−θレンズ5には像面湾曲補正(ピント
合わせ)の機能を持たせるだけでよく、歪曲収差補正
(走査速度差補正)の機能のためのレンズパワーを持た
せる必要がない。また、仮に歪曲収差補正のためのレン
ズパワーを持たせた場合でも、そのレンズの仕上がり精
度に難があったとしても使用可能となり、f−θレンズ
の歩留まりの向上に寄与することができる。更に、製造
上のバラツキによりf−θレンズの特性に個体差がある
場合でも、装置毎に位相制御情報をプログラムすること
により、更に歩留まりの向上を期待でき、またf−θレ
ンズの精度差による画像品位の劣化も防止することがで
きる。
【0024】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図8は本実施形態の構成を示したブロック図で
ある。なお、図8においては図1の第1の実施形態とほ
ぼ同一の構成を有しているが、面検知手段としての面検
知部35とモータ34を備えた点が異なっている。図1
と同一部分は同一符号を付している。図8において、3
5は回転多面鏡4の現在反射している面を検知する面検
知部である。面検知部35は回転多面鏡4を駆動するモ
ータ34から1回転に1回発生するインデックスパルス
36、回転角度の変化に応じてオン、オフを繰り返すタ
コパルス37を受信し、それに基づいて回転多面鏡4
(本実施形態では8面)の現在反射している反射面を示
す面検知信号38を出力する。記憶部101は回転多面
鏡4の各面毎の歪み、回転中心との等角精度、等距離精
度等を補正するデータを8走査線分格納する機能を有し
ている。位相制御部102は面検知部35からの面検知
信号38で指定された反射面に相当する位相制御情報1
11を記憶部101からロードし、8本の走査線毎に画
像信号9に変調を与える機能を有している。
【0025】図9は図8の記憶部101及び位相制御部
102の詳細な構成を示した回路図てある。なお、図9
ではアドレス発生器113(図2のアドレス発生回路1
3に対応)、ROM112(図2のROM12に対応)
のみを示しているが、その他の構成は図2と同じであ
る。図9において、113はアドレス発生回路である。
アドレス発生回路113は第1の実施形態の場合と同一
のクロック信号22、マスク信号20の他に面検知部3
5からの面検知Φ1:Φ8信号38を受信し、これをア
ドレス発生条件に加えてROMアドレス118を生成す
る機能を有している。ROM112には回転多面鏡4の
各反射面に対応する8本の走査線分の位相制御情報が格
納されており、アドレス発生回路113から指定された
ROMアドレス118の位置のデータを出力する。
【0026】次に、本実施形態の動作を図10に基づい
て説明する。まず、図10(a)は水平同期信号であ
り、第1の実施形態と同じタイミングで受光素子6から
位相制御部102に出力される。図10(b)はマスク
回路16から出力されるマスク信号であり、これも第1
の実施形態と同じタイミングで有効となる。図10
(e)〜(h)は面検知部35から位相制御部102の
アドレス発生回路113に出力される面検知信号を示し
ている。面検知信号は水平同期信号に同期して8本の信
号φ1〜φ8が順次有効となる。ここで、図10(b)
のようにマスク信号が有効になると、図10(e)のよ
うにそれに先立って面検知信号φ1が有効となり、アド
レス発生回路113ではこれをアドレス発生条件に加え
て図10(c)のようにROMアドレスの先頭を000
Hから0001Hを切り換える。以降、ROMアドレス
は図10(c)を拡大して示すように第1の実施形態と
同様に1づつインクリメントされる。
【0027】次いで、図10(a)のように次の水平同
期信号が有効になると、図10(f)のように面検知信
号φ2が有効となり、アドレス発生回路113ではこれ
をアドレス発生条件に加えてROMアドレスを出力す
る。即ち、図10(c)のようにアドレス発生回路11
3の先頭のROMアドレスが1000Hから1001H
へと変化し、以後ROMデータは1づつインクリメント
される。また、図10(g)のように面検知信号φ3が
出力されると、アドレス発生回路113ではそれに応じ
てROMデータを出力し、以下面検知信号に応じてRO
Mデータを出力する。
【0028】このようにしてアドレス発生回路113で
は、回転多面鏡4の反射面ごとにそれに対応したROM
アドレスを発生し、ROM112から図10(d)のよ
うにROMアドレスに対応したROMデータが出力され
る。後の動作は第1の実施形態と全く同じであり、RO
Mデータはシフトレジスタ14に出力され、シフトレジ
スタ14から変調クロックが出力される。そして、画像
信号を変調クロックの立ち上がりエッジでサンプリング
することによって変調化画像信号が作成され、光源3の
光束を変調化画像信号に応じて変調することで感光体上
に光書き込みを行う。
【0029】このように本実施形態では、記憶部101
に回転多面鏡の反射面ごとに反射面間の要素変動を補正
するための位相制御情報を格納し、回転多面鏡の反射面
ごとに対応する位相制御情報に基づいて画像信号の位相
を制御しているので、精度の低い回転多面鏡を用いた場
合であっても反射面間の要素変動による画像の劣化がな
く、安価な回転多面鏡であっても用いることができる。
また、装置ごとに回転多面鏡の精度に応じて位相制御情
報をプログラムすることにより、回転多面鏡の精度差に
よる画像品位の劣化を防止することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
がある。 (1)光学系レンズの歪曲収差を補正すための位相制御
情報に基づいて画像信号に変調を加えることにより、歪
曲収差の補正のためのレンズパワーのないレンズや精度
上難のあるレンズであっても用いることができる。従っ
て、光学系レンズの歩留りが向上し、光学系レンズを安
価に作製できるので、その分装置のコストを低減するこ
とができる。 (2)各々の装置ごとに光学系レンズの特性に応じて位
相制御情報をプログラムできるので、光学系レンズの特
性差による画像品位のバラツキを防止することができ
る。 (3)回転多面鏡の反射面間の要素変動を補正するため
の位相制御情報に基づいて画像信号に変調を加えること
により、精度の低い回転多面鏡であっても用いることが
可能となり、回転多面鏡を安価に作製することができ
る。従って、回転多面鏡が安価になるので、その分装置
コストを低減することができる。 (4)装置ごとに回転多面鏡の精度に応じて位相制御情
報をプログラムできるので、回転多面鏡の精度差による
画像品位のバラツキを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光走査装置の第1の実施形態を示した
ブロック図である。
【図2】図1の実施形態の記憶部1及び位相制御部2の
構成を詳細に示したブロック図である。
【図3】図1の実施形態と従来装置とで画像信号による
像記録面上の点列を比較して示した図である。
【図4】図2の位相制御部による画像信号の変調化動作
を説明するためのタイムチャートである。
【図5】図1の実施形態の各部の配置構成を示した平面
図である。
【図6】図1の実施形態に用いられるf−θレンズの収
差図である。
【図7】図1の実施形態に用いられるROM12内のR
OMデータを示した図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示したブロック図で
ある。
【図9】図8の実施形態の記憶部101と位相制御部1
02を詳細に示したブロック図である。
【図10】図8の実施形態の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図11】従来例の光走査装置の概略構成を示した平面
図である。
【図12】従来のf−θレンズを用いない光走査装置の
例を示した図である。
【図13】f−θレンズを用いない他の例を示した図で
ある。
【図14】図12の装置の動作を示したタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1,101 記憶部 2,102 位相制御部 3 光源 4 回転多面鏡 5 f−θレンズ 6 受光素子 7 結像面 12 ROM 13 アドレス発生回路 14 シフトレジスタ 15 OSC 16 マスク回路 17 1ラインFIFOメモリ 34 モータ 35 面検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/113 H04N 1/04 104A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光束を発生する光源と、前記光源からの
    光束を直線状に走査する偏向器と、走査された光束を等
    線速度に変換する光学系レンズとを備え、前記光源の光
    束を画像信号に応じて変調し、変調された光束を像記録
    体上に走査することによって光書き込みを行う光走査装
    置において、前記光学系レンズの歪曲収差を補正するた
    めの位相制御情報を格納する記憶手段と、前記記憶手段
    の位相制御情報に基づいて前記画像信号の位相を制御す
    る位相制御手段とを備えたことを特徴とする光走査装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記光学系レンズはf−θレンズであることを特徴とす
    る光走査装置。
  3. 【請求項3】 光束を発生する光源と、複数の反射面を
    有し前記光源からの光束を直線状に走査する回転多面鏡
    と、走査された光束を等線速度に変換する光学系レンズ
    とを備え、前記光源の光束を画像信号に応じて変調し、
    変調された光束を像記録体上に走査することによって光
    書き込みを行う光走査装置において、前記回転多面鏡の
    反射面間の要素変動を補正するための各反射面ごとの位
    相制御情報を格納する記憶手段と、前記回転多面鏡の現
    在反射している反射面を検知する面検知手段と、検知さ
    れた反射面ごとに前記記憶手段の対応する位相制御情報
    に基づいて前記画像信号の位相を制御する位相制御手段
    とを備えたことを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光走査装置において、
    前記光学系レンズはf−θレンズであることを特徴とす
    る光走査装置。
JP8237577A 1996-09-09 1996-09-09 光走査装置 Pending JPH1082963A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6788330B2 (en) * 2001-03-22 2004-09-07 Konica Corporation Clock-generating circuit and image-forming apparatus having a function of canceling F-theta property errors
JP2016090645A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置

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