JP3435219B2 - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP3435219B2
JP3435219B2 JP17170594A JP17170594A JP3435219B2 JP 3435219 B2 JP3435219 B2 JP 3435219B2 JP 17170594 A JP17170594 A JP 17170594A JP 17170594 A JP17170594 A JP 17170594A JP 3435219 B2 JP3435219 B2 JP 3435219B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリンタ
等に用いられる光走査装置に関するものであ、特に、複
数の描画用走査光で走査対象上を同時に走査するマルチ
ビーム方式の光走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種印刷を行うプリンタ等に
使用される光走査装置では、描画する画像に応じて変調
した光(以下、描画光と称する)を光偏向器で主走査方
向へ走査偏向し、偏向された描画光(以下、描画用走査
光と称する)を感光体等の走査対象に照射して、該走査
対象への印刷情報の描画を行うと共に、光偏向器と走査
対象との間に配設したfθレンズにより、描画用走査光
の走査対象上での走査速度が一定の等速度となるように
している。
【0003】また、上述した光走査装置では、fθレン
ズの誤差特性を描画光の変調に反映させるために、描画
光をビームスプリッタにより分光する等してモニタ光を
生成し、このモニタ光を光偏向器で主走査方向に走査偏
向し、偏向されたモニタ光(以下、モニタ用走査光と称
する)をfθレンズに通過させた後、走査対象と等価な
位置に配設したスケールに照射させ、主走査方向に沿っ
てスケールに複数列設されたスリットをモニタ用走査光
が通過するタイミングで、描画光の変調を行っている。
これにより、描画光は、変調の際にfθレンズの誤差特
性を打ち消す特性を与えられ、その後、描画用走査光と
なってfθレンズを通過する際に、該fθレンズから受
ける誤差特性を、先に与えられた特性で相殺し打ち消す
ことができる。
【0004】ところで、その種の光走査装置の中には、
前記描画光と共に、これとは別の複数の描画光を光偏向
器で主走査方向に同時に走査偏向し、前記描画光を偏向
した描画用走査光で走査対象上を走査すると共に、前記
複数の描画光を偏向した複数の描画用走査光で、前記描
画用走査光の走査箇所から前記主走査方向に直交する副
走査方向にそれぞれ所定の間隔を置いた複数の走査対象
箇所を同時に走査することにより、描画時間の短縮化を
図ったマルチビーム方式のものもある。
【0005】上述したマルチビーム方式の光走査装置で
は、副走査方向に隣接する両描画用走査光間で干渉が生
じないように、副走査方向の上流側の描画用走査光が下
流側の描画用走査光よりも、或は、副走査方向の下流側
の描画用走査光が上流側の描画用走査光よりも、それぞ
れ少しずつ主走査方向に先行して走査対象上を走査する
ように構成されている。そして、従来のマルチビーム方
式の光走査装置では、前記主走査方向において最も先行
する描画用走査光を偏向する前の前記描画光を、前記モ
ニタ用走査光が前記スリットの所定の領域を通過するタ
イミングで変調していた。また、前記主走査方向におい
て最も先行する描画用走査光以外の各描画用走査光を偏
向する前の各描画光は、該先行する描画用走査光との前
記主走査方向における走査位置の差に応じた分だけ、前
記所定の領域よりも下流側にシフトした前記スリットの
領域を前記モニタ用走査光が通過するタイミングでそれ
ぞれ変調していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述した従来
のマルチビーム方式の光走査装置では、前記先行する描
画用走査光以外の各描画用走査光が前記fθレンズの所
定の領域を通過するタイミングと、前記モニタ用走査光
が前記fθレンズの所定の領域を通過するタイミングと
の間にずれが生じていた。
【0007】このため、前記各描画用走査光を偏向する
前の各描画光が、変調により前記fθレンズの誤差特性
を打ち消す特性を与えられるタイミングと、前記各描画
用走査光がfθレンズを通過してその誤差特性の影響を
受けるタイミングとにずれが生じ、先に与えられた特性
で前記fθレンズの誤差特性の影響を相殺し打ち消すこ
とができず、前記各描画用走査光による前記走査対象上
の走査により、該走査対象上に等しくないドット間隔で
描画が行われてしまう不具合があった。
【0008】そして特に、プリント基板へのパターン書
き込みや謄写原版の作成、液晶スクリーンのマスク印刷
等、精密な印刷を行うプリンタにおいては、走査対象上
に描画された各描画パターンが互いにシフトしたり、描
画のドット間隔が等しくなくなると、プリント基板や謄
写原版、液晶スクリーン等の出来に大きく影響してしま
う不具合があった。
【0009】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、多数の描画用走査光によ
る同時走査で走査対象上に同時に多数の描画パターンを
描画する際に、各描画パターンによる走査対象上の描画
が等しいドット間隔で行われるようにすることができる
光走査装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、描画面の副走査方向にそれぞれ間隔を置い
た箇所を複数の描画光で主走査方向に走査させると共
に、所定走査領域内でモニタ光を前記複数の描画光と併
せて前記主走査方向に走査させ、且つ、前記複数の描画
光と前記モニタ光を前記主走査方向に同時に反復して走
査させる走査レンズを有する光走査手段と、前記モニタ
光の前記所定走査領域内での複数の位置を識別するため
の複数のスケールクロックを発生するスケールクロック
発生器と、前記複数の描画光を変調する変調手段とを備
える光走査装置において、前記光走査手段は、前記副走
査方向において隣接する描画光どうしが前記主走査方向
における前記所定走査領域内の同一領域部分を通過する
タイミングが互いに異なり、且つ、前記モニタ光による
前記所定走査領域の走査が前記複数の描画光による前記
所定走査領域の走査よりも前記主走査方向において先行
するように構成され、前記変調手段は、前記複数の描画
光を個別に変調する複数のトランスデューサを備え、そ
れら複数のトランスデューサが同一スケールクロック
基づいて駆動されて前記複数の描画光を変調する際の変
調タイミングに所定の時間差を設けることで、前記モニ
タ光が前記走査レンズのある部分を通過した際に発生し
たスケールクロックに基づいて、前記複数の描画光の各
々が前記走査レンズの当該部分を通過する際に変調され
ように構成されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記複数の描画光及び前
記モニタ光の前記主走査方向への走査に同期して、前記
描画面と前記光走査手段のうち少なくとも一方を前記副
走査方向に移動させる補助走査手段をさらに備えるもの
とした。さらに、本発明は、前記変調手段による前記複
数の描画光の変調が、前記スケールクロック発生器から
得られる同一スケールクロックのタイミングに応じて前
記各描画光をそれぞれ変調するための変調データを読み
取る読取工程と、該読取工程で読み取った前記変調デー
タに応じ、該変調データで変調する前記描画光の光源に
該描画光のオン、オフ情報を与える変調工程とを経て行
われるものとした。
【0012】また、本発明は、前記各描画光の変調デー
タをそれぞれ記憶する複数の記憶手段と、該各記憶手段
から前記変調データを読み出すタイミングをそれぞれ制
御する複数のディレイ手段とをさらに備え、該各ディレ
イ手段は前記スケールクロックに基づいて、該ディレイ
手段に対応する前記記憶手段から読み出される変調デー
タにより該変調データに対応する前記描画光が前記変調
手段で変調されるタイミングが、前記スケールクロック
に対応する前記モニタ光の前記主走査方向における通過
箇所を前記描画光が通過するタイミングと合致するよう
に前記変調データの読み出しタイミングを制御するもの
とした。さらに、本発明は、前記各ディレイ手段が、前
記スケールクロックのタイミングからそれぞれ個別の所
定時間が経過した後に起動されるものとした。また、本
発明は、前記各ディレイ手段が、前記スケールクロック
のタイミングから一定時間が経過する毎に順次起動され
るものとした。
【0013】さらに、本発明は、前記変調手段が、前記
複数の描画光が透過する音響光学素子を備えており、
記複数のトランスデューサは、該音響光学素子に設けら
れ、前記各ディレイ手段により個別に起動されるものと
した。また、本発明は、前記複数のトランスデューサは
相互に等しい間隔を置いた前記音響光学素子箇所にそれ
ぞれ配置され、前記複数の描画光は互いに異なる前記音
響光学素子箇所を透過し、隣り合う前記トランスデュー
サどうしの間隔と、隣り合う前記音響光学素子箇所どう
しの間隔が等しく設定されているものとした。
【0014】さらに、本発明は、前記変調手段が、前記
複数の描画光が透過する音響光学素子を備えており、
記複数のトランスデューサは、該音響光学素子に設けら
れ、前記スケールクロック発生器から得られる同一スケ
ールクロックに応じて同時に駆動されて前記各描画光が
前記主走査方向における前記所定走査領域内の同一領域
部分を通過するときに、該各描画光を変調するものとし
た。また、本発明は、前記各トランスデューサと、該各
トランスデューサにより変調される前記各描画光が透過
する音響光学素子箇所との間隔が、前記スケールクロッ
ク発生器からスケールクロックが出力されてから前記各
描画光が前記音響光学素子を透過するまでの経過時間に
対応して設定されているものとした。さらに、本発明
は、前記各トランスデューサと、該各トランスデューサ
により変調される前記各描画光が透過する音響光学素子
箇所との間隔が、前記スケールクロック発生器からスケ
ールクロックが出力されてから、該スケールクロックに
より前記トランスデューサが駆動されて該トランスデュ
ーサにより前記描画光が変調されるまでの経過時間と、
前記スケールクロック発生器から前記スケールクロック
が出力されてから、前記トランスデューサにより変調さ
れる描画光が前記主走査方向における前記所定走査領域
内の同一領域部分を走査するまでの経過時間とが等しく
なるように設定されているものとした。
【0015】また、本発明は、前記複数の描画光が互い
に異なる前記音響光学素子箇所を透過するように該各描
画光の前記音響光学素子箇所への入射位置を調整する入
射位置調整手段をさらに備えるものとした。さらに、本
発明は、前記光源は、単一のレーザビーム発振手段と、
該レーザビーム発振手段から発振されたレーザビームを
単一の前記描画光と前記モニタ光に分割する第1分割光
学素子と、該単一の描画光を互いに平行な複数の描画光
に分割する第2分割光学素子とを備えて構成されている
ものとした。また、本発明は、前記複数の描画光が並ぶ
向きを傾ける傾き調整用光学素子をさらに備え、該傾き
調整用光学素子で並びが傾けられた前記複数の描画光に
より、前記描画面で前記主走査方向及び前記副走査方向
の双方に交わる方向に延在する直線上の互いに間隔を置
いた描画面箇所がそれぞれ走査されるものとした。
【0016】さらに、本発明は、前記スケールクロック
出力手段は、前記光走査手段に対する前記描画面の位置
と光学的に等価な位置に配設され、前記主走査方向にお
ける前記描画面の寸法に相当する長さを有しその長手方
向に等間隔を置いて複数のスリットが形成され前記モニ
タ光が照射されるスケールと、該各スリットを通り抜け
たモニタ光を受光する受光素子とを備え、該受光素子が
前記各スリットを通り抜けたモニタ光を受光する時間間
隔に基づいて複数の前記スケールクロックを出力するよ
うに構成されているものとした。また、本発明は、前記
スケールクロック出力手段は、前記光走査手段に対する
前記描画面の位置と光学的に等価な位置に配設され、前
記主走査方向における前記描画面の寸法に相当する長さ
を有しその長手方向に等間隔を置いて複数の光反射面が
形成され前記モニタ光が照射されるスケールと、該各光
反射面で反射されたモニタ光を受光する受光素子とを備
え、該受光素子が前記各スリットを通り抜けたモニタ光
を受光する時間間隔に基づいて複数の前記スケールクロ
ックを出力するように構成されているものとした。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1(a)は本発明の第1実施例による光
走査装置の概略構成図、図1(b)は要部側面図であ
り、図1(a),(b)中全体符号1で示す本実施例の
光走査装置では、レーザビーム発振器2からのレーザビ
ームBをビームスプリッタ3(第1分割光学素子に相
当)で分割して描画光Rとモニタ光Mとが生成される。
【0018】ビームスプリッタ3によりレーザビームB
から分割された描画光Rは、A/O変調器5により、後
述するポリゴンミラー21の面倒れが補正され、その
後、ビームスプリッタ7(第2分割光学素子に相当)に
より、水平方向に並ぶ第1乃至第8の8本の描画光Ra
〜Rhに分割される。これら第1乃至第8の描画光Ra
〜Rhは、集光レンズ9により、第1イメージローテー
タ11(入射位置調整手段に相当)を介してA/O変調
器(音響光学素子)13に集光され、また、前記第1乃
至第8の描画光Ra〜Rhは、前記第1イメージローテ
ータ11によりその並びが傾けられて前記A/O変調器
13に入射される。
【0019】第1イメージローテータ11は、その概略
構成を示す図2(a),(b)の拡大斜視図及び側面図
にあるように、山型の第1ミラー1101と、これの上
方に臨む平板状の第2ミラー1103とで構成され、集
光レンズ9を通過した前記第1乃至第8の描画光Ra〜
Rhは、第1ミラー1101の第1ミラー面1105、
第2ミラー1103、第1ミラーの第2ミラー面110
7で順次反射されて、A/O変調器13に入射される。
そして、例えば、第1ミラー1101及び第2ミラー1
103の傾きを図2(a)中の矢印X方向に角度αだけ
傾けると、A/O変調器13に入射される第1乃至第8
の描画光Ra〜Rhの並びが、水平方向から角度2αだ
け前記矢印X方向に傾く。尚、本実施例では、前記第1
イメージローテータ11により前記第1乃至第8の描画
光Ra〜Rhの並びを傾けて前記A/O変調器13に入
射させるようにしたが、例えば、該A/O変調器13を
回転支持手段(図示せず)により回転可能に支持させ、
該回転支持手段で前記A/O変調器13自体を前記矢印
X方向に回転させることで、該A/O変調器13に入射
される第1乃至第8の描画光Ra〜Rhの並びを傾ける
ようにしてもよく、この場合には、前記回転支持手段が
入射位置調整手段に相当する。
【0020】A/O変調器13は、その正面図である図
3に示すように、結晶体1301と、その上面1303
に設けられた8つのトランスデューサ1305a〜13
05hとを備える8チャンネル型のもので、第1イメー
ジローテータ11により並びが傾けられた第1乃至第8
の描画光Ra〜Rhは、A/O変調器13の正面130
7にそれぞれ入射される。これら第1乃至第8の描画光
Ra〜Rhは、変調信号出力回路15から各トランスデ
ューサ1305a〜1305hに入力される変調信号に
より、描画パターンに応じてそれぞれ変調され、変調さ
れた第1乃至第8の描画光Ra〜Rhは、偏光ビームス
プリッタ17を通過し、反射ミラー19で反射されてポ
リゴンミラー21に導かれる。
【0021】ところで、前記第1乃至第8の描画光Ra
〜Rhは、第1イメージローテータ11又はA/O変調
器13の前記回転支持手段により、A/O変調器13で
変調されるタイミングを順次遅延させるためにその並び
が傾けられ、この並びの傾きは、変調タイミングの遅延
だけでなく、各描画光Ra〜Rhを離散させ互いの干渉
を防ぐことにも寄与するが、各描画光Ra〜Rhの変調
タイミングの遅延に必要な並びの傾きと、各描画光Ra
〜Rhを離散させるのに必要な並びの傾きとは必ずしも
一致しない。そこで、本実施例では、反射ミラー19と
ポリゴンミラー21の間に第2イメージローテータ20
(傾き調整用光学素子に相当)を介設し、前記第1イメ
ージローテータ11によりA/O変調器13での変調タ
イミングの遅延に必要な並びに傾けた各描画光Ra〜R
hを、該第2イメージローテータ20により各描画光R
a〜Rhの離散に必要な並びに傾ける構成としている。
そして、第2イメージローテータ20を通過した第1乃
至第8の描画光Ra〜Rhはポリゴンミラー21によ
り、図1中矢印Yで示す主走査方向に走査偏向され、描
画用走査光となってfθレンズ23(走査レンズに相
当)を通過し、さらに偏光ビームスプリッタ25を通過
して感光ドラム等の走査対象27(描画面に相当)に照
射される。
【0022】図4は、第1乃至第8の描画光Ra〜Rh
をポリゴンミラー21で主走査方向Yに走査偏向して得
た第1乃至第8の描画用走査光R1a〜R1hで走査さ
れる、ある瞬間における走査対象27上の箇所を示す図
であり、これに示すように、本実施例の光走査装置1で
は、第1乃至第8の描画用走査光R1a〜R1hによ
り、走査対象27上の、前記主走査方向Y及び該主走査
方向Yに直交する副走査方向Zとにそれぞれ間隔を置い
た箇所27a〜27hが同時に走査される。そして、前
記第1乃至第8の描画用走査光R1a〜R1hが走査対
象27上の所定の走査範囲を前記主走査方向Yに走査し
た後には、図1(a)に示すように、モータ28(補助
走査手段)の駆動による走査対象27の回転等により、
前記走査対象27よりもレーザビーム発振器2側の光走
査装置1部分で構成される光走査手段101に対する該
走査対象27の相対位置が副走査方向Zにずらされ、こ
の状態で、副走査方向Zにおいて前記所定の走査範囲に
連続する走査対象27上の他の所定の走査範囲に対し、
前記第1乃至第8の描画用走査光R1a〜R1hによる
主走査方向Yへの走査が行われ、以後、これらが繰り返
し行われる。
【0023】即ち、走査対象27上の副走査方向Zにお
ける最も上流側の箇所27aに照射される第1の描画用
走査光R1aは、副走査方向Zにおける次の上流側の箇
所27bに照射される第2の描画用走査光R1bより
も、主走査方向Yに先行しており、第2の描画用走査光
R1bは第3の描画用走査光R1cよりも、主走査方向
Yに先行している。以下同様に、第3の描画用走査光R
1cは第4の描画用走査光R1dよりも、第4の描画用
走査光R1dは第5の描画用走査光R1eよりも、第5
の描画用走査光R1eは第6の描画用走査光R1fより
も、第6の描画用走査光R1fは第7の描画用走査光R
1gよりも、第7の描画用走査光R1gは第8の描画用
走査光R1hよりも、それぞれ主走査方向Yに先行して
いる。これにより、本実施例の光走査装置1では、副走
査方向Zに隣接する各描画用走査光R1a〜R1h間で
干渉が生じることが防止される。
【0024】そして、A/O変調器13の正面1307
に入射される第1乃至第8の描画光Ra〜Rhの入射位
置1309a〜1309hと、それぞれに対応するトラ
ンスデューサ1305a〜1305hとの距離La〜L
hは、A/O変調器13の音波伝搬速度を加味し、第8
の描画用走査光R1hに対する第1乃至第7の描画用走
査光R1a〜R1gの前記主走査方向Yにおける先行量
に反比例して、距離Laから距離Lhへと順次に長くな
るように設定されている。
【0025】一方、ビームスプリッタ3により分割され
たモニタ光Mは、λ/2板29により偏光面を90°回
転され、反射ミラー31で反射されて偏光ビームスプリ
ッタ17に導かれ、該偏光ビームスプリッタ17及び反
射ミラー19でさらに反射され、第2イメージローテー
タ20を経てポリゴンミラー21に導かれて、このポリ
ゴンミラー21により前記主走査方向Yに走査偏向され
る。ポリゴンミラー21により前記主走査方向Yに走査
偏向されたモニタ光Mは、モニタ用走査光M1となって
前記第1乃至第8の描画用走査光R1a〜R1hと併せ
てfθレンズ23を通過し、その後、偏光ビームスプリ
ッタ25で反射されて、前記走査対象27と等価な位置
に配設されたスケール33に照射される。尚、前記モニ
タ光Mは第1の描画光Raと異なる入射角度でポリゴン
ミラー21に入射され、従って、モニタ用走査光M1は
第1の描画用走査光R1aよりも主走査方向Yに先行
し、モニタ用走査光M1がfθレンズ23を通過するタ
イミングは第1の描画用走査光R1aの通過タイミング
より先行する。また、本実施例では、前記ポリゴンミラ
ー21と偏光ビームスプリッタ25の間で、前記モニタ
用走査光M1と第1乃至第8の描画用走査光R1a〜R
1hが併せて主走査方向Yに走査される空間部分が所定
走査領域に相当する。
【0026】図5は、モニタ光Mをポリゴンミラー21
で主走査方向Yに走査偏向して得たモニタ用走査光M1
が照射されるスケール33を示す斜視図であり、該スケ
ール33は、図1(b)に示すように、前記走査対象2
7と光学的に等価な位置に配設されている。前記スケー
ル33は、モニタ用走査光M1の走査方向、つまり前記
主走査方向Yに沿う長さが前記主走査方向Yにおける前
記走査対象27の幅に相当する寸法で形成され、該スケ
ール33には、前記主走査方向Yに間隔を置いて複数の
スリット35が列設されている。スケール33に照射さ
れそのスリット35を通過したモニタ用走査光M1は、
光検出器37(図1(b)、受光素子に相当)で検出さ
れ、光検出器37からは、モニタ用走査光M1がスリッ
ト35を通過したタイミングに応じたパルス間隔のパル
ス信号が出力され、不図示の分周回路において、スリッ
ト35の数を走査対象27上での印字ドット数に対応さ
せるために数十分の1に分周された後、前記変調信号出
力回路15にスケールクロックとして入力される。
【0027】変調信号出力回路15は、前記第1乃至第
8の描画光Ra〜Rhにより走査対象27上に描画する
パターンのデータ(描画データ)を保持するメモリ(図
示せず)を備えており、これに保持された描画データ
は、前記分周回路からの前記スケールクロックに応じた
速度で読み出され、A/O変調器13の各トランスデュ
ーサ1305a〜1305hに変調信号として入力され
る。
【0028】以上の構成及び動作による本実施例の光走
査装置1では、A/O変調器13の各トランスデューサ
1305a〜1305hに変調信号が入力されると、各
トランスデューサ1305a〜1305hでその変調信
号が音波に変換されて、第1乃至第8の描画光Ra〜R
hの入射位置1309a〜1309hに向けて伝搬され
る。このとき、トランスデューサ1305aに入力され
音波に変換された変調信号は、トランスデューサ130
5bに入力され音波に変換された変調信号が第2の描画
光Rbの入射位置1309bに到達するよりも、第1の
描画用走査光R1aが第2の描画用走査光R1bより主
走査方向Yに先行する量に応じた時間だけ早く、第1の
描画光Raの入射位置1309a到達し、その分だけ第
2の描画光Rbよりも早いタイミングで第1の描画光R
aが変調信号により変調される。
【0029】以下同様に、入射位置1309b,130
9c,1309d,1309e,1309f,1309
gには、入射位置1309c,1309d,1309
e,1309f,1309g,1309hよりも、第2
乃至第7の描画用走査光R1b〜R1gが第3乃至第8
の描画用走査光R1c〜R1hより主走査方向Yに先行
する量に応じた時間だけそれぞれ早く、各トランスデュ
ーサ1305a〜1305hに入力され音波に変換され
た変調信号が到達し、その到達した変調信号により、各
入射位置1309b〜1309hに入射された第2乃至
第8の描画用走査光R1b〜R1hが変調される。
【0030】従って、変調信号出力回路15からの変調
信号によるA/O変調器13での変調が、第1乃至第8
の描画用走査光R1a〜R1h相互の前記主走査方向Y
における先行量に応じて、タイミングをずらして行わ
れ、これにより、A/O変調器13による第2乃至第8
の描画光Rb〜Rhの変調タイミングが、それらを走査
偏向した第2乃至第8の描画用走査光R1b〜R1hで
走査対象27上の所定の走査範囲が走査されるタイミン
グと一致する。
【0031】また、本実施例の光走査装置1では、前記
不図示の分周回路による前記光検出器37からのパルス
信号の分周処理や、A/O変調器13が変調信号出力回
路15からの変調信号に基づいて行う前記第1の描画用
走査光R1aの変調処理等に多少の時間がかかる。そこ
で、本実施例の光走査装置1では、第1の描画用走査光
R1aに対するモニタ用走査光M1のfθレンズ23の
通過タイミングの先行量と、上述した分周処理や変調処
理等にかかる時間分とに応じて、A/O変調器13への
第1の描画光Raの入射位置1309aとトランスデュ
ーサ1305aとの距離Laを設定している。
【0032】従って、前記スケールクロックに応じたA
/O変調器13での変調の際に、前記第1の描画光Ra
が、前記fθレンズ23の誤差特性を打ち消す特性を与
えられるタイミングと、該第1の描画光Raを走査偏向
した前記第1の描画用走査光R1aがfθレンズ23を
通過してその誤差特性の影響を受けるタイミングとが一
致する。
【0033】これにより、先に述べた、A/O変調器1
3による第2乃至第8の描画光Rb〜Rhの変調タイミ
ングが、それらを走査偏向した第2乃至第8の描画用走
査光R1b〜R1hで走査対象27上の所定の走査範囲
が走査されるタイミングと一致することとあいまって、
前記スケールクロックに応じたA/O変調器13での変
調の際に、前記第2乃至第8の描画光Rb〜Rhが、前
記fθレンズ23の誤差特性を打ち消す特性を与えられ
るタイミングと、該第2乃至第8の描画光Rb〜Rhを
走査偏向した前記第2乃至第8の描画用走査光R1b〜
R1hがfθレンズ23を通過してその誤差特性の影響
を受けるタイミングとが一致する。
【0034】このため、本実施例の光走査装置1によれ
ば、先に、A/O変調器13による変調の際に第1乃至
第8の描画光Ra〜Rhに与えられた、fθレンズ23
の誤差特性を打ち消す特性で、それら第1乃至第8の描
画光Ra〜Rhを走査偏向した第1乃至第8の描画用走
査光R1a〜R1hが前記fθレンズ23を通過する際
に受ける該fθレンズ23の誤差特性の影響を相殺し打
ち消すことができ、走査対象27上に等しくないドット
間隔で描画が行われてしまう不具合の発生を防止し、変
調のリニアリティーを向上させることができる。
【0035】尚、上述した第1実施例では、前記第1乃
至第8の描画光Ra〜RhのA/O変調器13への入射
位置1309a〜1309hから、各トランスデューサ
1305a〜1305hまでの距離La〜Lhを変える
ことで、A/O変調器13による前記第1乃至第8の描
画光Ra〜Rhの変調タイミングを変えるようにした
が、各トランスデューサ1305a〜1305hへの変
調信号の入力タイミングを電気的に遅延させて、前記第
1乃至第8の描画光Ra〜Rhの変調タイミングを変え
るようにしてもよい。
【0036】図6は本発明の第2実施例に係り、各トラ
ンスデューサ1305a〜1305hへの変調信号の入
力タイミングを電気的に遅延させるディレイブロックを
備えた変調信号出力回路のブロック図である。図6に示
す変調信号出力回路39は、図1(a)に示す第1実施
例の変調信号出力回路15に代えて用いられるもので、
図1(b)に想像線で示すように、前記光検出器37に
接続される。前記変調信号出力回路39は、前記第1乃
至第8の描画光Ra〜Rhの数に応じた8個のディレイ
ブロック3901a,3901b,3901c,・・
・,3901h(ディレイ手段に相当)及び描画データ
メモリ3903a,3903b,3903c,・・・,
3903h(記憶手段に相当)を備えている。ディレイ
ブロック3901aは、前記スケールクロックを遅延さ
せるもので、図7に示すようにシリアル/パラレル変換
回路3905a、メモリ3907a、パラレル/シリア
ル変換回路3909a、及びタイミング生成回路391
1aを備える。
【0037】シリアル/パラレル変換回路3905aに
は、前記不図示の分周回路で分周された前記スケールク
ロックが入力され、該シリアル/パラレル変換回路39
05aにより、タイミング生成回路3911aからのサ
ンプリングクロックのタイミングでスケールクロックの
パラレル変換が行われる。パラレル変換後のスケールク
ロックは、タイミング生成回路3911aからの書き込
みクロックに応じてメモリ3907aに一時記憶され、
その後、タイミング生成回路3911aからの読み出し
クロックに応じてメモリ3907aからパラレル/シリ
アル変換回路3909aに出力される。パラレル/シリ
アル変換回路3909aでは、メモリ3907aから読
み出されたスケールクロックのシリアル変換が、タイミ
ング生成回路3911aからのサンプリングクロックの
タイミングで行われ、シリアル変換後のスケールクロッ
クは、パラレル/シリアル変換回路3909aから描画
データメモリ3903aに出力される。
【0038】このディレイブロック3901aでは、タ
イミング生成回路3911aが、全体制御用の不図示の
CPUにより動作制御され、これにより、メモリ390
7aに対する書き込みクロックの出力から読み出しクロ
ックの出力までのタイミングが、モニタ用走査光M1と
第1の描画用走査光R1aとの前記主走査方向Yにおけ
る先行量の違いに応じたタイミングに調整される。尚、
他のディレイブロック3901b,3901c,・・
・,3901hは、ディレイブロック3901aと同様
に構成されており、それらのタイミング生成回路(図示
せず)では、前記不図示のCPUの制御により、メモリ
(図示せず)に対する書き込みクロックの出力から読み
出しクロックの出力までのタイミングが、第1乃至第8
の描画用走査光R1a〜R1h相互の前記主走査方向Y
における先行量の違いに応じたタイミングに調整され
る。従って、各ディレイブロック3901b,3901
c,・・・,3901hでも、前記ディレイブロック3
901aと同様に、前記スケールクロックの遅延動作が
行われ、それらのパラレル/シリアル変換回路でシリア
ル変換されたスケールクロックは、それぞれ描画データ
メモリ3903b,3903c,・・・,3903hに
出力される。
【0039】描画データメモリ3903a,3903
b,3903c,・・・,3903hには、前記第1乃
至第8の描画光Ra〜Rhにより走査対象27上に描画
するパターンのデータ、つまり前記描画データが保持さ
れており、各描画データメモリ3903a,3903
b,3903c,・・・,3903hに保持された描画
データは、前記各ディレイブロック3901a,390
1b,3901c,・・・,3901hから出力された
前記スケールクロックに応じた速度で読み出され、A/
O変調器13の各トランスデューサ1305a,130
5b,1305c,・・・,1305hに変調信号とし
て入力される。
【0040】このような構成の変調信号出力回路39を
用いる本実施例の光走査装置では、A/O変調器13の
各トランスデューサ1305a〜1305hに入力され
る変調信号が、前記変調信号出力回路39によりそれぞ
れ個別に遅延されるため、第1実施例の光走査装置1に
おける、前記集光レンズ9とA/O変調器13との間の
第1イメージローテータ11を省略して、第1乃至第8
の描画光Ra〜Rhを水平に並べた状態でA/O変調器
13の正面1307に入射させ、前記入射位置1309
a〜1309hから各トランスデューサ1305a〜1
305hまでの距離La〜Lhを、全て距離Laに等し
くする。このように構成することにより、第2実施例の
光走査装置によっても、第1実施例の光走査装置1と同
様の効果を得ることができる。
【0041】尚、図6に示した本実施例の変調信号出力
回路39では、前記不図示の分周回路からのスケールク
ロックを、各ディレイブロック3901a,3901
b,3901c,・・・,3901hで、モニタ用走査
光M1と第1乃至第8の描画用走査光R1a〜R1hと
の前記主走査方向Yにおける先行量の違いに応じて、そ
れぞれ個別に遅延させる構成とした。しかし、変調信号
出力回路の構成はこれに限定されず、例えば、初段のト
ランスデューサで前記不図示の分周回路からのスケール
クロックを所定時間遅延させ、これを初段の描画データ
メモリに出力すると共に次段のトランスデューサに出力
し、この次段のトランスデューサで前記不図示の分周回
路からのスケールクロックを所定時間遅延させ、これを
次段の描画データメモリに出力すると共にさらに次段の
トランスデューサに出力させ、以後これを繰り返す構成
としてもよい。
【0042】また、第1及び第2実施例を通じ、光走査
装置各部の構成は上述の構成に限定されず、例えばモニ
タ光の光源が描画光の光源とは別に設けられている構成
の光走査装置や、複数の描画光に応じて複数の光源を有
している構成の光走査装置、走査対象上を同時に走査す
る描画光が8本以外である構成の光走査装置にも本発明
は適用可能である。さらに、第1及び第2実施例では、
図1(b)に示すように、スケール33に照射されその
スリット35を通過したモニタ用走査光M1を光検出器
37で検出する構成としたが、本発明は、図8に示すよ
うに、偏光ビームスプリッタ25側の面が反射面34a
に形成され、且つ、前記主走査方向Yに間隔を置いて複
数のスリット(図示せず)が列設されたスケール34の
スリット間の反射面34a部分で反射されたモニタ用走
査光M1を光検出器37で検出する構成の光走査装置に
も適用可能である。また、モニタ用走査光M1と第1の
描画用走査光R1aのどちらが前記主走査方向Y及び副
走査方向Zに先行するかと、第1乃至第7の描画用走査
光R1a〜R1gと対応する第2乃至第8の描画用走査
光R1b〜R1hのどちらが前記主走査方向Y及び副走
査方向Zに先行するかは任意である。そして、特に第2
実施例の構成は、描画光の変調をA/O変調器以外のも
ので行う光走査装置にも当然適用可能である。
【0043】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、描画面
の副走査方向にそれぞれ間隔を置いた箇所を複数の描画
光で主走査方向に走査させると共に、所定走査領域内で
モニタ光を前記複数の描画光と併せて前記主走査方向に
走査させ、且つ、前記複数の描画光と前記モニタ光を前
記主走査方向に同時に反復して走査させる走査レンズを
有する光走査手段と、前記モニタ光の前記所定走査領域
内での複数の位置を識別するための複数のスケールクロ
ックを発生するスケールクロック発生器と、前記複数の
描画光を変調する変調手段とを備える光走査装置におい
て、前記光走査手段は、前記副走査方向において隣接す
る描画光どうしが前記主走査方向における前記所定走査
領域内の同一領域部分を通過するタイミングが互いに異
なり、且つ、前記モニタ光による前記所定走査領域の走
査が前記複数の描画光による前記所定走査領域の走査よ
りも前記主走査方向において先行するように構成され、
前記変調手段は、前記複数の描画光を個別に変調する複
数のトランスデューサを備え、それら複数のトランスデ
ューサが同一スケールクロックに基づいて駆動されて前
記複数の描画光を変調する際の変調タイミングに所定の
時間差を設けることで、前記モニタ光が前記走査レンズ
のある部分を通過した際に発生したスケールクロックに
基づいて、前記複数の描画光の各々が前記走査レンズの
当該部分を通過する際に変調されるように構成されてい
るものとした。
【0044】このため、各描画光の変調タイミングを、
それら各描画光で描画面が走査されるタイミングと一致
させ、変調の際に各描画光が走査レンズの誤差特性を打
ち消す特性を与えられるタイミングと、該各描画光が走
査レンズを通過してその誤差特性の影響を受けるタイミ
ングとを一致させることができ、これにより、走査レン
ズの誤差特性を、該特性を打ち消す特性で確実に相殺さ
せ、走査対象上に等しくないドット間隔で描画が行われ
てしまう不具合の発生を防止し、変調のリニアリティー
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1実施例による光走査
装置の概略構成図、図1(b)は要部側面図である。
【図2】図2(a)は図1に示すイメージローテータの
拡大斜視図、図2(b)は同側面図である。
【図3】図1に示すA/O変調器の正面図である。
【図4】図1に示すポリゴンミラーで走査偏向された第
1乃至第8描画用走査光によるる走査対象上の走査箇所
を示す説明図である。
【図5】図1に示すスケールを示す斜視図である。
【図6】図3に示す各トランスデューサへの変調信号の
入力タイミングを電気的に遅延させるディレイブロック
を備えた本発明の第2実施例に係る変調信号出力回路の
ブロック図である。
【図7】図6に示す各ディレイブロックの概略構成を示
すブロック図である。
【図8】図1(a)に示すスケールとして反射型のスケ
ールを用いた光走査装置の要部側面図である。
【符号の説明】
1 光走査装置 101 光走査手段 3 ビームスプリッタ(第1分割光学素子) 7 ビームスプリッタ(第2分割光学素子) 101 光走査手段 11 第1イメージローテータ(入射位置調整手段) 13 A/O変調器 1301 結晶体 1305a〜1305h トランスデューサ 20 第2イメージローテータ(傾き調整用光学素子) 23 fθレンズ(走査レンズ) 27 走査対象(描画面) 28 モータ(補助走査手段) 33,34 スケール 35 スリット 37 光検出器(受光素子) 3901b,3901c,・・・,3901h ディレ
イブロック(ディレイ手段) 3903a,3903b,3903c,・・・,390
3h 描画データメモリ(記憶手段) M モニタ光 Ra,Rb,・・・,Rh 描画光 Y 主走査方向 Z 副走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 G02B 26/10 H04N 1/23

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画面の副走査方向にそれぞれ間隔を置
    いた箇所を複数の描画光で主走査方向に走査させると共
    に、所定走査領域内でモニタ光を前記複数の描画光と併
    せて前記主走査方向に走査させ、且つ、前記複数の描画
    光と前記モニタ光を前記主走査方向に同時に反復して走
    査させる走査レンズを有する光走査手段と、 前記モニタ光の前記所定走査領域内での複数の位置を識
    別するための複数のスケールクロックを発生するスケー
    ルクロック発生器と、 前記複数の描画光を変調する変調手段と、 を備える光走査装置において、 前記光走査手段は、前記副走査方向において隣接する描
    画光どうしが前記主走査方向における前記所定走査領域
    内の同一領域部分を通過するタイミングが互いに異な
    り、且つ、前記モニタ光による前記所定走査領域の走査
    が前記複数の描画光による前記所定走査領域の走査より
    も前記主走査方向において先行するように構成され、 前記変調手段は、前記複数の描画光を個別に変調する複
    数のトランスデューサを備え、それら複数のトランスデ
    ューサが同一スケールクロックに基づいて駆動されて前
    記複数の描画光を変調する際の変調タイミングに所定の
    時間差を設けることで、前記モニタ光が前記走査レンズ
    のある部分を通過した際に発生したスケールクロックに
    基づいて、前記複数の描画光の各々が前記走査レンズの
    当該部分を通過する際に変調されるように構成されてい
    る、 ことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の描画光及び前記モニタ光の前
    記主走査方向への走査に同期して、前記描画面と前記光
    走査手段のうち少なくとも一方を前記副走査方向に移動
    させる補助走査手段をさらに備える請求項1記載の光走
    査装置。
  3. 【請求項3】 前記変調手段による前記複数の描画光の
    変調は、前記スケールクロック発生器から得られる同一
    スケールクロックのタイミングに応じて前記各描画光を
    それぞれ変調するための変調データを読み取る読取工程
    と、該読取工程で読み取った前記変調データに応じ、該
    変調データで変調する前記描画光の光源に該描画光のオ
    ン、オフ情報を与える変調工程とを経て行われる請求項
    1又は2記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記各描画光の変調データをそれぞれ記
    憶する複数の記憶手段と、該各記憶手段から前記変調デ
    ータを読み出すタイミングをそれぞれ制御する複数のデ
    ィレイ手段とをさらに備え、該各ディレイ手段は前記ス
    ケールクロックに基づいて、該ディレイ手段に対応する
    前記記憶手段から読み出される変調データにより該変調
    データに対応する前記描画光が前記変調手段で変調され
    るタイミングが、前記スケールクロックに対応する前記
    モニタ光の前記主走査方向における通過箇所を前記描画
    光が通過するタイミングと合致するように前記変調デー
    タの読み出しタイミングを制御する請求項3記載の光走
    査装置。
  5. 【請求項5】 前記各ディレイ手段は、前記スケールク
    ロックのタイミングからそれぞれ個別の所定時間が経過
    した後に起動される請求項4記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記各ディレイ手段は、前記スケールク
    ロックのタイミングから一定時間が経過する毎に順次起
    動される請求項5記載の光走査装置。
  7. 【請求項7】 前記変調手段が、前記複数の描画光が透
    過する音響光学素子を備えており、前記複数のトランス
    デューサは、該音響光学素子に設けられ、前記各ディレ
    イ手段により個別に起動される請求項4、5又は6記載
    の光走査装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のトランスデューサは相互に等
    しい間隔を置いた前記音響光学素子箇所にそれぞれ配置
    され、前記複数の描画光は互いに異なる前記音響光学素
    子箇所を透過し、隣り合う前記トランスデューサどうし
    の間隔と、隣り合う前記音響光学素子箇所どうしの間隔
    が等しく設定されている請求項7記載の光走査装置。
  9. 【請求項9】 前記変調手段が、前記複数の描画光が透
    過する音響光学素子を備えており、前記複数のトランス
    デューサは、該音響光学素子に設けられ、前記スケール
    クロック発生器から得られる同一スケールクロックに応
    じて同時に駆動されて前記各描画光が前記主走査方向に
    おける前記所定走査領域内の同一領域部分を通過すると
    きに、該各描画光を変調する請求項1、2又は3記載の
    光走査装置。
  10. 【請求項10】 前記各トランスデューサと、該各トラ
    ンスデューサにより変調される前記各描画光が透過する
    音響光学素子箇所との間隔が、前記スケールクロック発
    生器からスケールクロックが出力されてから前記各描画
    光が前記音響光学素子を透過するまでの経過時間に対応
    して設定されている請求項9記載の光走査装置。
  11. 【請求項11】 前記各トランスデューサと、該各トラ
    ンスデューサにより変調される前記各描画光が透過する
    音響光学素子箇所との間隔が、前記スケールクロック発
    生器からスケールクロックが出力されてから、該スケー
    ルクロックにより前記トランスデューサが駆動されて該
    トランスデューサにより前記描画光が変調されるまでの
    経過時間と、前記スケールクロック発生器から前記スケ
    ールクロックが出力されてから、前記トランスデューサ
    により変調される描画光が前記主走査方向における前記
    所定走査領域内の同一領域部分を走査するまでの経過時
    間とが等しくなるように設定されている請求項9又は1
    0記載の光走査装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の描画光が互いに異なる前記
    音響光学素子箇所を透過するように該各描画光の前記音
    響光学素子箇所への入射位置を調整する入射位置調整手
    段をさらに備える請求項7、8、9、10又は11記載
    の光走査装置。
  13. 【請求項13】 前記光源は、単一のレーザビーム発振
    手段と、該レーザビーム発振手段から発振されたレーザ
    ビームを単一の前記描画光と前記モニタ光に分割する第
    1分割光学素子と、該単一の描画光を互いに平行な複数
    の描画光に分割する第2分割光学素子とを備えて構成さ
    れている請求項3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1又は12記載の光走査装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の描画光が並ぶ向きを傾ける
    傾き調整用光学素子をさらに備え、該傾き調整用光学素
    子で並びが傾けられた前記複数の描画光により、前記描
    画面で前記主走査方向及び前記副走査方向の双方に交わ
    る方向に延在する直線上の互いに間隔を置いた描画面箇
    所がそれぞれ走査される請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10、11、12又は13記載の光走
    査装置。
  15. 【請求項15】 前記スケールクロック出力手段は、前
    記光走査手段に対する前記描画面の位置と光学的に等価
    な位置に配設され、前記主走査方向における前記描画面
    の寸法に相当する長さを有しその長手方向に等間隔を置
    いて複数のスリットが形成され前記モニタ光が照射され
    るスケールと、該各スリットを通り抜けたモニタ光を受
    光する受光素子とを備え、該受光素子が前記各スリット
    を通り抜けたモニタ光を受光する時間間隔に基づいて複
    数の前記スケールクロックを出力するように構成されて
    いる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0、11、12、13又は14記載の光走査装置。
  16. 【請求項16】 前記スケールクロック出力手段は、前
    記光走査手段に対する前記描画面の位置と光学的に等価
    な位置に配設され、前記主走査方向における前記描画面
    の寸法に相当する長さを有しその長手方向に等間隔を置
    いて複数の光反射面が形成され前記モニタ光が照射され
    るスケールと、該各光反射面で反射されたモニタ光を受
    光する受光素子とを備え、該受光素子が前記各スリット
    を通り抜けたモニタ光を受光する時間間隔に基づいて複
    数の前記スケールクロックを出力するように構成されて
    いる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0、11、12、13又は14記載の光走査装置。
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