JP3381405B2 - スクリーン装置 - Google Patents

スクリーン装置

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JP3381405B2
JP3381405B2 JP22597794A JP22597794A JP3381405B2 JP 3381405 B2 JP3381405 B2 JP 3381405B2 JP 22597794 A JP22597794 A JP 22597794A JP 22597794 A JP22597794 A JP 22597794A JP 3381405 B2 JP3381405 B2 JP 3381405B2
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芳治 北條
栄矩 芦澤
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はスクリーン装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】テレビ映像やビデオ映像などを拡大投影
する投影装置として、テレビやVTR(ビデオテープレ
コーダ)などからの画像信号を受けて液晶表示パネルに
画像を表示し、その液晶表示された画像をレンズで拡大
して投影する液晶プロジェクタが普及している。 【0003】そして、このような液晶プロジェクタを用
いて映像を投影するためのスクリーン装置として、投影
スクリーンをキャリングケース内に折り畳んだ状態ある
いは巻き取った状態で収納できるようにしたスクリーン
装置が普及している。 【0004】この種のスクリーン装置のキャリングケー
ス内には、投影スクリーンと共に、投影スクリーンの上
端部を支持するための支持棒とその支持棒の両端を支持
するための一対の支柱とが収納されている。支柱は、そ
の下側部分をなす外筒と上側部分をなす内筒とからな
り、外筒から内筒を引き出して両者を固定具で固定する
ことにより任意の長さに調節できるようになっている。
支柱の先端部には、支持棒の端部を支持するためのU字
形の受け部が取り付けられる。そして、使用の際にはキ
ャリングケースを開けて支柱を取り出し、スクリーン設
置個所の左右に支柱を立てて長さを調節した後、投影ス
クリーンをケースから引き出して左右の支柱の受け部に
支持棒の両端部を掛けて支持棒を水平に支持することに
より投影スクリーンが張設される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のス
クリーン装置は、投影スクリーンを支持するための支持
棒の両端部を、左右の支柱の先端に設けられたU字形の
受け部によって単に下方から支持しているのみであるた
め、支持棒が外れやすい構造になっている。 【0006】そのため一度投影スクリーンを張った後に
投影スクリーンの投影部の高さを変えたい場合、大画面
の投影スクリーンの場合一人では左右の支柱の長さを同
時に調節することが難しいため、支持棒を掛け渡した状
態で二人掛かりで左右の支柱の長さを調節するか、一人
の場合には支持棒を支柱から一旦取り外して支柱の長さ
をそれぞれ調節した後、再度支持棒を掛け直す必要があ
り、作業が煩雑であった。 【0007】そこで本発明の目的は、上記従来技術の欠
点を解消し、一人で簡単に投影スクリーンの投影部の高
さを調節することができるスクリーン装置を提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本出願に係るスクリーン装置は、ケースと、前記ケー
ス内に引き出し可能に巻き取られた状態で収納される投
影スクリーンと、前記投影スクリーンの一辺に取付けら
れた支持棒と、前記ケースの両端近傍にその基端が回動
可能に支持され全長を任意の長さに調節できる一対の支
柱と、前記支柱の先端に設けられ前記支柱が立った状態
において前記支持棒の両端を保持する、受け部材と押さ
え部材と有するクランプ装置とを備えてなることを特徴
とする。 【0009】 【作用】上記のように構成される本発明のスクリーン装
置によれば、支持棒の左右両端部をクランプ装置によっ
て一対の支柱の先端部にそれぞれ固定した後、両方の支
柱の長さ固定を解除して、支持棒を上下させることによ
り、両方の支柱の長さを同時に調節することができる。 【0010】 【実施例】以下、本発明に係るスクリーン装置の実施例
を図1乃至図5に基づいて説明する。 【0011】図1には、本発明のスクリーン装置の使用
形態の一例が示されている。同図に示すスクリーン装置
1は、スクリーン装置1の背後に液晶プロジェクタ2を
設置し、投影スクリーン3の鑑賞者から見て反対側の面
に像を投影することにより、鑑賞者側の面に透過光によ
る映像を映し出す透過型のスクリーン装置である。 【0012】このスクリーン装置1は、投影スクリーン
3をキャリングケース4内に巻き取った状態で収納でき
るようになっている。このスクリーン装置1のキャリン
グケース4内には、投影スクリーン3と共に、投影スク
リーン3の上端部に取り付けられた支持棒5とその支持
棒5の両端を支持するための一対の支柱6とが収納され
ている。 【0013】支柱6は、その下側部分をなす外筒7と、
中間部分をなす中筒8と、上端部分をなす内筒9とから
なり、その材質にはアルミなどの軽金属が使用されてい
る。外筒7の先端部には外筒7と中筒8とを固定するた
めの固定具10が、中筒8の先端部には中筒8と内筒9
とを固定するための固定具11がそれぞれ設けられてお
り、外筒7から中筒8を引き出して両者を固定具10で
固定するとともに、中筒8から内筒9を引き出して両者
を固定具11で固定することにより、支柱6の全長を任
意の長さに調節できるようになっている。 【0014】支柱6の先端部には、図2および図3に示
すように、支持棒5の端部を支持するクランプ装置12
が取り付けられている。クランプ装置12は、支持棒5
の外周下部に嵌合してこれを支承する半円筒状の受け部
材13と、支持棒5の外周上部に嵌合してこれを押さえ
る半円筒状の押さえ部材14とで主要部が構成されてい
る。これら受け部材13および押さえ部材14は、プラ
スチックなどの合成樹脂で形成されている。 【0015】受け部材13はその下部に一体成形された
取り付け部15を内筒9の先端部外周に嵌合させること
により支柱6に固定されている。押さえ部材14は、図
4に示すように一端が受け部材13に回動可能に連結さ
れている。受け部材13と押さえ部材14との接合部に
は、受け部材13側に凹部16が、押さえ部材14側に
凸部17がそれぞれ形成されており、受け部材13に押
さえ部材14を接合させたときにこれら凹部16と凸部
17とが嵌合する構造になっている。 【0016】また、押さえ部材14にはU字形の係止金
18が、受け部材13には係止金18と係脱する係止爪
19を先端部に有する止め金20がそれぞれ設けられて
おり、止め金20の係止爪19を係止金18に引っ掛け
た後、止め金20を下方に押し下げることにより、受け
部材13と押さえ部材14とを完全に固定できるように
なっている。 【0017】上記のように構成された支柱6は、キャリ
ングケース4の本体21内の両端部に設けられた支持機
構によって外筒7の基端部がキャリングケース4の長手
方向内側に回動可能に支持されており、外筒7内に中筒
8を収納し、かつ中筒8内に内筒9を収納した状態で、
両方の支柱6を転倒させることにより、キャリングケー
ス4内に収納できるようになっている。 【0018】次に、上記のように構成された本実施例の
スクリーン装置1の組立方法について説明する。図5
(a)には、上記一対の支柱6および投影スクリーン3
をキャリングケース4内に収納した状態におけるスクリ
ーン装置1の外観が示されている。 【0019】このスクリーン装置1を使用する際、まず
図5(b)に示すようにキャリングケース4の蓋22を
開けて、キャリングケース4内に収納されている両方の
支柱6を起して垂直に立てる。 【0020】次に、図5(c)に示すように、左右の支
柱6の先端部に設けられたクランプ装置12の押さえ部
材14を開いて受け部材13を解放した後、投影スクリ
ーン3をキャリングケース4から引き出し、両方の受け
部材13に支持棒5の両端部の下部外周を嵌合させて支
持棒5を水平に掛け渡す。 【0021】そして、図2および図3に示すように、押
さえ部材14を支持棒5の上部外周に嵌合させた後、係
止金18と止め金20とで受け部材13と押さえ部材1
4とを固定する。これにより両方の支柱6の先端部に支
持棒5の両端部が固定される。 【0022】その後、固定具10による外筒7と中筒8
との固定、および固定具11による中筒8と内筒9との
固定を共に解除した状態で、液晶プロジェクタ2の画像
を投影スクリーン3に映しながら、支持棒5を手動で上
下させ、良好な高さ位置で固定具10、11を締めて投
影スクリーン3の投影面の高さを設定する。この場合、
両方の支柱6と支持棒5とが一体となっているので、片
手で支持棒5を上下させながら、もう一方の手で固定具
10、11を次々と締めて、両方の支柱6の長さを同時
に固定することができる。 【0023】また、一度投影スクリーン3を張った後に
投影スクリーン3の投影部3aの高さを変えたい場合、
支持棒5を片手で持ち、もう一方の手で固定具10、1
1を緩めた後支持棒5を上下させることにより、両方の
支柱6の長さを同時に調節することができる。 【0024】このように本実施例のスクリーン装置1に
よれば、一人で簡単に投影スクリーン3の投影部3aの
高さを調節することができる。 【0025】以上、本発明を好適な実施例に基づき説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。 【0026】たとえば上記実施例では、クランプ装置1
2の受け部材13と押さえ部材14とを係止金18と止
め金20とで固定する構造について説明したが、受け部
材13の凹部16と押さえ部材14の凸部17とを嵌合
させることで両者を十分に固定できれば、係止金18と
止め金20は必ずしも必要ない。 【0027】また、上記実施例では本発明を透過型のス
クリーン装置に適用した場合について説明したが、反射
型のスクリーン装置に対しても有効に適用することがで
きる。 【0028】 【発明の効果】以上要するに本発明によれば、投影スク
リーンを支持する支持棒の左右両端部をクランプ装置に
よって一対の支柱の先端部にそれぞれ固定した後、両方
の支柱の長さ固定を解除した状態で、支持棒を上下させ
ることにより、両方の支柱の長さを同時に調節すること
ができるので、一人で簡単に投影スクリーンの投影部の
高さを調節することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を透過型のスクリーン装置に適用した場
合の使用形態の一例を示す概念図である。 【図2】図1に示すスクリーン装置の部分斜視図であ
る。 【図3】図1に示すスクリーン装置の要部拡大斜視図で
ある。 【図4】図1に示すスクリーン装置のクランプ装置部分
を示す拡大斜視図である。 【図5】図1に示すスクリーン装置の組立手順を示す工
程図である。 【符号の説明】 1 スクリーン装置 3 投影スクリーン 5 支持棒 6 支柱 3a 投影部 12 クランプ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−94837(JP,A) 特開 昭60−153679(JP,A) 特開 昭55−120024(JP,A) 特開 平5−210168(JP,A) 特開 平6−235974(JP,A) 特開 平6−18988(JP,A) 実開 平2−142828(JP,U) 実公 昭8−8283(JP,Y1) 実公 昭50−39160(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/56 - 21/64

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ケースと、 前記ケース内に引き出し可能に巻き取られた状態で収納
    される投影スクリーンと、 前記投影スクリーンの一辺に取付けられた支持棒と、 前記ケースの両端近傍にその基端が回動可能に支持さ
    れ、全長を任意の長さに調節できる一対の支柱と、 前記支柱の先端に設けられ、前記支柱が立った状態にお
    いて前記支持棒の両端を保持する、受け部材と押さえ部
    材と有するクランプ装置とを備えたスクリーン装置。
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