JP3380440B2 - 掘削穴の掘削方法 - Google Patents

掘削穴の掘削方法

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JP3380440B2 JP24058697A JP24058697A JP3380440B2 JP 3380440 B2 JP3380440 B2 JP 3380440B2 JP 24058697 A JP24058697 A JP 24058697A JP 24058697 A JP24058697 A JP 24058697A JP 3380440 B2 JP3380440 B2 JP 3380440B2
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下 正 行 山
澤 伸 行 藤
人 鉄 雄 川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は先端装置の回収を円
滑かつ確実に行なえ、曲管の埋設を確実かつ能率良く行
なえるとともに、推進装置の小能力化と埋設管の確実な
付設を図れ、しかも先端装置の推進と内外管の接続作業
を円滑かつ確実に行なえ、更に掘削時における先端装置
の整備点検に応じられるようにした掘削穴の掘削方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】過密する都市の地下構造物の拡幅工法と
して、例えば特時平4ー281990号公報では、地下
構造物であるシールドトンネルに曲線ボーリング装置を
搬入し、該装置は曲管と、掘削装置を取付けた内管とを
内外二重に配置し、曲管を継ぎ足し地山に順次推進し、
これを拡幅部に埋設後、曲管を残置した状態で内管を掘
削装置と共に引き抜き、前記曲管内に凍結剤またはセメ
ントミルク等の改良剤を注入して、拡幅部の地盤を改良
し拡幅作業を行なうようにしている。
【0003】しかし、この従来の装置は、内管を曲管よ
りも若干小径に構成し、曲管と内管との狭小な空隙に掘
削土砂と泥水を導いて排出する構造上、上記土砂が曲管
と内管との間に噛み込み、しばしば内管と掘削装置との
引き抜きないし回収が困難になって、掘削作業の円滑性
と確実性が損なわれるという問題があった。しかも、従
来の装置は、内管と曲管との推進に別々の推進シリンダ
を要し、この種装置の大形かつ大能力化と、製作費の上
昇を招くという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、先端装置の回収を円滑かつ確実に行なえ、
曲管の埋設を確実かつ能率良く行なえるとともに、推進
装置の小能力化と埋設管の確実な付設を図れ、しかも先
端装置の推進と内外管の接続作業を円滑かつ確実に行な
え、更に掘削時における先端装置の整備点検に応じられ
るようにした掘削穴の掘削方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、曲管状の先導管の内部に掘削機と止水装置を装備
した先端装置を備え、前記先導管またはその後端部に継
ぎ足す曲管状の外管を推進し、かつ切羽側に送水して、
前記先導管よりも若干大径の先導穴を掘削し、掘削土砂
を泥水と共に搬出するとともに、掘削穴の掘削後、前記
先端装置を先導管または外管から取り出し、該先導管ま
たは外管を地山に残置する掘削穴の掘削方法において、
前記先導管または外管の推進装置に曲線状のガイド部を
有する支持枠を設け、該支持枠に沿って管接続装置を移
動可能に設け、該管接続装置を介し隣接する先導管また
は外管の端部をかしめ連結し、従来の溶接手段による手
間を低減し、前記管接続を円滑に行えるとともに、支持
枠と管接続装置を介して前記曲管同士の推進を円滑かつ
確実に行えるようにしている。
【0006】請求項2の発明は、前記掘削穴の掘削後、
前記先導穴と先導管または外管の間に瞬結性注入材の構
成剤を分離して供給し、前記構成剤を合流かつ固化し、
先導管または外管を地山に固定後、前記先端装置を先導
管または外管から取り出し、先端装置の安全かつ迅速な
回収を図れるとともに、掘削時における先端装置の整備
点検とその安全性を実現できるようにしている。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を地下構造物である
トンネルの拡幅に適用した実施の形態について説明する
と、図1乃至図5において1は円形断面のトンネルで、
その周壁2の側部に発進部である口切り部3,3が設け
られ、該口切り部3,3に臨む地山4に口元管5,5が
設置されている。
【0012】トンネル1内の底部には架台6が固定さ
れ、該台6上に推進装置7が据え付けられている。推進
装置7は曲線状のガイド部8aを有する支持枠8と、該
枠8に沿って移動可能に設置され、埋設管である曲線状
の外管9を保持可能なパイプホルダ10と、支持枠8の
一端部に不動に立設された反力受11と、パイプホルダ
10に揺動かつ摺動可能に嵌合し、前記外管9を地山4
方向へ段階的に推進可能な推進シリンダ12と、支持枠
8に沿って移動可能に設置され、先後の外管9,9を軸
方向に連結する管接続装置13とを備えている。
【0013】実施形態では管接続装置13として、かし
め装置を採用し、該装置13は先後の外管9,9の端部
を嵌着リング14でかしめて連結している。すなわち、
外管9,9の端部に接続リング15,16が溶接され、
これらのリング15,16は周面に嵌着リング14と係
合可能な環状溝15a,16aを形成し、また突き合わ
せ端部に互いに係合可能なテーパ面18,19を形成し
ている。
【0014】図中、20はトンネル2の天端部に取付け
たチェーンブロックで、外管9および後述する内管を搬
送し、これらを推進装置7に取付ける際に使用される。
【0015】最先部の外管9である先導管21の内部に
は、チャッキング装置22と止水装置23と掘削機24
(以下、これらを先端装置と呼ぶが、止水装置23と掘
削機24とでもよい)とが設けられ、これらはコネクシ
ョンパイプ25を介して一体的に連結されている。
【0016】コネクションパイプ25は後述するパッキ
ングブロックに基端部を揺動可能に支持され、このうち
チャッキング装置22と止水装置23とは先導管21の
後端部側に設けられ、掘削機24は先導管21の先端部
側、つまりコネクションパイプ25の自由端部側に設け
られている。
【0017】先導管21の後端部側に、エンドブロック
26と中空筒状のシリンダブロック27とが一体的に配
置され、該シリンダブロック27にチャッキングブロッ
ク28の一端が固定され、この他端がパッキングブロッ
ク29に固定されている。チャッキングブロック28は
平滑な円筒周面を有し、該周面にチャッキングピストン
30が摺動可能に嵌合している。
【0018】チャッキングピストン30は圧油を介して
軸方向に移動可能にされ、その一端をシリンダブロック
27内の段部31に当接可能にされ、この他端に円錐台
状のコーンシャフト32を突設している。コーンシャフ
ト32はチャッキングブロック28の周面に摺動可能に
嵌合し、そのテーパ面に複数のチャッキング爪33が係
合可能に配置されている。
【0019】チャッキング爪33は、シリンダブロック
27に形成した通孔34に出没可能に収容され、非チャ
ッキング時には係合面33aを通孔34の開口縁と略同
高に位置して、先導管21の内面との係合を解除し、チ
ャッキング時にはコーンシャフト32に押し出されて、
係合面33aを通孔34から突出して、先導管21の内
面と係合可能にしている。
【0020】実施形態ではチャッキング爪33の内側に
耐摩耗性の係合部材を埋め込み、これをコーンシャフト
32に係合可能にし、その外側に耐摩耗性の係合部材を
接合し、これを先導管21の内面に係合可能にしてい
る。
【0021】一方、パッキングブロック29の片側周面
には、押し縮み可能な止水パッキン35が固定され、該
パッキン35に圧接ピストン36が当接可能に配置され
ている。圧接ピストン36はパッキングブロック29の
周面に摺動可能に装着され、圧油を介し軸方向に移動可
能にされている。
【0022】図中、37はコネクションパイプ25と先
導管21の内面との間に介挿したシールパッキン、3
8,39はシリンダブロック27と先導管21の内面と
の間に介挿したシールパッキン、40,41は前記ブロ
ック26,28,29に形成した油導孔である。
【0023】42,43,44は前記ブロック26,2
8,29に形成した排泥通路である排泥孔で、互いに連
通しており、このうち排泥孔42を開口したエンドブロ
ック26の端面に、止水弁であるエアーピンチ弁45の
一端が接続され、この他端に張出管46が接続されてい
る。
【0024】エアーピンチ弁45は内外二重の弁体を有
し、その外側の弁体に注気口45aを突設していて、該
注気口45aに空気導管(図示略)を接続し、先端装置
の推進時は前記空気導管に対する圧縮空気の供給を停止
して、前記弁45の内部を排泥通路42〜44に連通
し、泥水の排出を可能にしている。
【0025】一方、内管である排泥管47の継ぎ足し時
には、前記注気口45aに圧縮空気を注入し、内側の弁
体を内側へ弾性変位させて、エアーピンチ弁45の内部
を閉塞し、かつ排泥通路42〜44と遮断して、先端装
置からの泥水の流出を阻止するようにしている。図中、
59は排泥管47の一端に設けたカップリングである。
【0026】排泥管47は先導管21および外管9と同
様な曲率の曲管で構成され、その外径は先導管21およ
び外管9の略1/6に構成されていて、これは例えば地
上に設置した真空ポンプに接続され、掘削土砂の混在し
た泥水を地上へ排出可能にしている。
【0027】排泥孔44はパッキングブロック29の端
面に開口し、該開口部に排泥通路である泥水誘導管48
が接続され、該管48は略くの字形状に折り曲げられ、
この他端をコネクションパイプ25の後端部側周面に形
成した排泥孔49の口縁部に接続している。
【0028】コネクションパイプ25の自由端部には掘
進ブロック50が固定され、該ブロック50の後端部に
油圧モータからなる掘削用モータ51が取付けられ、そ
の駆動軸に連係する出力軸52の先端部に、ピン53を
介して拡縮可能なカッタービット54が外側へ回動可能
に連結されている。
【0029】すなわち、カッタービット54は先導管2
1の先端部に突出して配置され、その掘削時に外側へ回
動して先導管21よりも若干大径の先導穴55を掘削可
能にされ、先端装置の引き抜き時に内側へ復帰回動し
て、先導管21および外管9からの引き抜きを可能にし
ている。
【0030】図中、56は先導管21の先端部と掘進ブ
ロック50との間に介挿した複数の弾性パッドで、コネ
クションパイプ25の揺動変位を吸収可能にしている。
57,58は掘削用モータ51および掘進ブロック50
に接続した油導管である。なお、先導管21内には送水
管(図示略)が配管され、その加圧水を切羽に向けて噴
出可能にしている。
【0031】このように構成した掘削孔の掘削装置は、
内管である排泥管47の外径は、先導管21および外管
9の略1/6に構成され、後述のように外管9のみを推
進装置7で推進し、内管をこれに同動させているから、
従来のような内管推進用シリンダを要せず、その分推進
装置7ないし掘削装置の小形かつ小能力化と、製作費の
低減を図れる。
【0032】このような掘削装置を用いてトンネルを拡
幅する場合は、トンネル1内に推進装置7を搬入し、ま
たはその構成部品を搬入して組み付け、周壁2の対応位
置に発進部として口切り部3を形成し、これに口元管5
を設置する。また、予め地上で先導管21内に先端装置
を組み込み、これをミニクローラクレーン等を利用して
トンネル1内に水平に吊り下ろし、チェーンブロック2
0を介し推進装置7にセットするとともに、先導管21
の先端部を口元管5に挿入する。
【0033】そして、カップリング59を介して排泥管
47の一端を張出管46に接続し、この他端を真空ポン
プに接続する。また、油導孔40,41に油導管を接続
し、該油導管を油導管57,58と共に先導管21内に
配管し、これらを先導管21の後端部側へ引き出して圧
油を供給する。
【0034】このうち、圧油がシリンダブロック27の
段部31側に導かれると、チャッキングピストン30が
チャッキングブロック28に沿って前方へ移動し、これ
にコーンシャフト32が同動して、そのテーパ面がチャ
ッキング爪33,33の内面間に割り込み、チャッキン
グ爪33を外側に押し出す。このため、各チャッキング
爪33の係合面33aが先導管21の内面を圧接し、先
端装置を先導管21に固定する。
【0035】また、圧油が圧接ピストン36の後側スペ
ースに導かれると、前記ピストン36がパッキングブロ
ック29の周面に沿って前方へ移動して、止水パッキン
35に当接し、該パッキン35を押し縮める。このた
め、止水パッキン35が外側へ膨出して、先導管21の
内面を圧接して、当該部を水密に形成する。
【0036】一方、エアーピンチ弁45の注気口45a
には圧縮空気の供給が停止され、その内側の弁体が原形
を回復していて、前記弁45の内部が排泥通路42〜4
4に連通している。
【0037】このような状況の下で推進装置7を駆動
し、先導管21を地山4側へ推進するとともに、ピン5
3を中心にカッタービット54を外側へ回動し、その掘
削穿孔径を拡径設定する。
【0038】そして、掘削用モータ51を駆動し出力軸
52を回転して、これにカッタービット54を同動さ
せ、切羽を掘削するとともに、送水ポンプを駆動して送
水管(共に図示略)に加圧水を供給し、これをカッター
ビット54の間から切羽に噴射して、掘削土砂の混在し
た泥水を形成する。
【0039】上記泥水は、その大半が先導管21内に流
入し、該管21と掘進ブロック50との空隙を摺り抜
け、先導管21とコネクションパイプ25との間を移動
して、排泥孔49より泥水誘導管48に導かれる。その
際、先導管21とコネクションパイプ25との間の奥部
に進入した泥水は、パッキン37と止水パッキン35に
よって進路を断たれ、以降の侵入を阻止される。
【0040】一方、加圧水の供給と前後して、例えば地
上に設置した真空ポンプ(図示略)を駆動し、該ポンプ
に連通する排泥管47と、張出管46と、エアーピンチ
弁45と、排泥孔42,43,44と、泥水誘導管48
とが真空引きされる。このため、前記泥水が泥水誘導管
48から排泥孔44,43,42を経て、エアーピンチ
弁46内部を移動し、張出管45より排泥管47を経て
地上に導かれ、排出される。
【0041】こうして、先導管21を所定長さ推進した
ところで、推進装置7と掘削用モータ51、および送水
ポンプと真空ポンプ(図示略)の駆動を停止し、接続用
の外管9と排泥管47と送水管と油導管とを用意する。
このうち、外管9を先導管21に接続し、また排泥管4
7をカップリング59を介して先行の排泥管47に接続
し、送水管と油導管とを先端装置のそれぞれに接続す
る。
【0042】その際、空気導管(図示略)を介してエア
ーピンチ弁45に圧縮空気を供給し、前記ピンチ弁45
の内側の弁体を内側へ弾性変位させて、該ピンチ弁45
の内部を閉塞し、排泥通路42〜44との連通を遮断す
る。このため、先端装置からの泥水の流出が阻止され、
前述の排泥管47の接続作業を容易かつ速やかに行な
え、またその作業性が向上する。
【0043】この場合、外管9の接続に際しては、例え
ばチェーンブロック20を駆使して、外管9を推進装置
7のパイプホルダ10にセットし、該管9および先導管
21の端部を管接続装置13の両側から押圧成型枠(図
示略)に差し込み、それらの接続リング15,16を突
き合わせる。そして、前記リング15,16に嵌着リン
グ14を位置付けたところで、上記型枠を押圧作動して
嵌着リング14を接続リング15,16に圧接し、外管
9および先導管21をかしめ連結する。
【0044】このように本発明は、先導管21と外管9
および後述する外管9同士の接続をかしめ手段によって
行なっているから、従来の溶接手段に比べて手間が掛か
らず、しかも嵌着リング14で広域に接続するから、強
固な接続強度を得られる。
【0045】こうして、内外管47,9を継ぎ足し終え
たところで、エアーピンチ弁45に対する圧縮空気の供
給を停止し、該ピンチ弁45の内側の弁体の原形を回復
させて、該ピンチ弁45を開弁し排泥通路42〜44に
連通させる。また、推進装置7と掘削用モータ51、お
よび送水ポンプと真空ポンプ(図示略)の駆動を再開
し、地山4の掘削と先導管21および外管9の推進と掘
削土砂の排出を再開する。
【0046】そして、外管9が所定距離推進したところ
で、推進装置7と掘削用モータ51、および送水ポンプ
と真空ポンプ(図示略)の駆動を停止し、接続用の外管
9と排泥管47と送水管と油導管とを用意し、前述のよ
うにエアーピンチ弁45を閉弁後、排泥管47の一端を
カップリング59を介して、先行の排泥管47に接続す
る。また、送水管と油導管とを先行の送水管と油導管と
に接続し、パイプホルダ10と管接続装置13とを駆使
して、外管9を先行の外管9に接続する。
【0047】上記内外管59,9を継ぎ足し、エアーピ
ンチ弁45を開弁するとともに、推進装置7と掘削用モ
ータ51、および送水ポンプと真空ポンプ(図示略)の
駆動を再開し、地山4の掘削と先導管21および外管9
の推進と掘削土砂の排出を再開する。そして、外管9を
所定距離推進したところで、前述のように推進装置7と
掘削用モータ51、および送水ポンプと真空ポンプ(図
示略)の駆動を停止し、新たな外管9と排泥管47と送
水管と油導管とを用意し、これらを前述の要領で接続す
る。
【0048】以降、掘削推進と内外管47,9等の接続
を繰り返し、先導管21の先端部が到達坑(図示略)に
到達したところで、推進装置7と掘削用モータ51、送
水ポンプと真空ポンプ(図示略)の駆動を停止し、先導
穴55の掘削を終了する。この後、送水管と排泥管47
を利用し、これらに瞬結性注入材を構成するA液とB液
を分離して送り込み、これらのA,B液を先導管21お
よび外管9と先導穴55との間の空隙、つまりオーバー
カッター部に導いて合流させ、これを固結する。
【0049】このようにすると、上記オーバーカッター
部が瞬結性注入材に充填され、かつ該注入材が固結し
て、先導管21および外管9が前記注入材を介して地山
4に一体的かつ強固に固定され、先導管21および外管
9の埋設の安定性と地山4の安定性を得られるととも
に、上記オーバーカッター部からの湧水の発生を防止す
【0050】この後、チャッキング装置22と止水装置
23に対し、圧油の供給路を切換えると、チャッキング
ピストン30がチャッキングブロック28に沿って後方
へ移動し、これにコーンシャフト32が同動して、その
テーパ面がチャッキング爪33,33の内面間から引き
抜かれ、上記テーパ面とチャッキング爪33との圧接状
態が解除される。このため、各チャッキング爪33の係
合面33aと先導管21の内面との圧接状態が解除さ
れ、先端装置と先導管21との固定状態が解除される。
【0051】また、圧油が圧接ピストン36の先端部側
スペースに導かれると、前記ピストン36がパッキング
ブロック29の周面に沿って後方へ移動し、止水パッキ
ン35から後退する。このため、止水パッキン35が原
形を回復し、先導管21の内面から離間して、当該部の
水密状態を解除する。
【0052】こうして、先端装置と先導管21および外
管9との一連の拘束関係を解除後、排泥管47を真空ポ
ンプから取外し、油導管を油タンクから取外すととも
に、送水管を送水ポンプから取外す。
【0053】そして、到達坑(図示略)に設置したジャ
ッキ(図示略)を利用し、その牽引ワイヤを先端装置の
先端部に接続し、上記ジャッキを牽引作動する。このよ
うにすると、先端装置とエアーピンチ弁45と張出管4
6と排泥管47とが、先導管21と外管9から引き出さ
れ、これに油導管や送水管等が同動して引き出される。
【0054】その際、前述のように掘削土砂は泥水と一
緒に排泥管47から搬出され、先導管21や外管9の内
面が平滑面を維持しているから、内外管の間から掘削土
砂を搬出する構造のような掘削土砂の噛み込みの心配が
一切無く、先端装置や排泥管47等を円滑で容易かつ速
やかに引き出せる。
【0055】しかも、先導管21や外管9が地山4に固
定されて安定しているから、上記引き出しを確実かつ安
定して行なえ、またこれらの内面に先端装置等が擦過し
ても、先導管21や外管9の埋設状態に変化はなく、こ
の種の作業を安心して行なえる。先端装置等の回収後
は、先導管21と外管9の内部は完全な空洞状態にな
り、それらの内部に例えばコンクリートミルク等の填充
が可能になる。
【0056】なお、先端装置が到達坑(図示略)に到達
する前に故障し、その回収および修理を行なう場合は、
ピン53を中心にカッタービット54を内側に回動し
て、先導管21の内側に位置付けるとともに、前述のよ
うに送水管と排泥管47とに瞬結性注入材を構成するA
液とB液を分離して送り込み、これらのA,B液を先導
管21および外管9と先導穴55との間のオーバーカッ
ター部に導いて合流させ、これを固結する
【0057】この後、前述と略同様な要領でチャッキン
グ装置22と止水装置23とを操作し、それらの係合を
解除後、発進側のジャッキを利用して排泥管47を牽引
し、先端装置を引き出せば所期の修理が可能になる。修
理後、前記ジャッキを用いて先端装置を先導管21と外
管9の内部に推進し、これが切羽に到達したところでカ
ッタービット54を拡開し、チャッキング装置22と止
水装置23とを操作し、それらを機能させて掘削を再開
する。
【0058】このように、本発明は先端装置が到達坑に
到達する前後においても、先端装置の回収を確実かつ円
滑に行なえ、掘削作業の種々の状況に応じられるように
して、上記掘削の確実性と信頼性を確保している。
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、先導
管または外管の推進装置に曲線状のガイド部を有する支
持枠を設け、該支持枠に沿って管接続装置を移動可能に
設け、該管接続装置を介し隣接する先導管または外管の
端部をかしめ連結したから、従来の溶接手段による手間
を低減し、前記管接続を円滑に行えるとともに、支持枠
と管接続装置を介して前記曲管同士の推進を円滑かつ確
実に行うことができる
【0060】請求項2の発明は、掘削穴の掘削後、前記
先導穴と先導管または外管の間に瞬結性注入材の構成剤
を分離して供給し、前記構成剤を合流かつ固化し、先導
管または外管を地山に固定後、前記先端装置を先導管ま
たは外管から取り出したから、先端装置を安全かつ迅速
に回収できるとともに、掘削時における先端装置の整備
点検とその安全性を実現することができる。
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をトンネルの拡幅に適用した実施の形態
を示す断面図である。
【図2】本発明の要部である先端装置を拡大して示す断
面図である。
【図3】本発明に適用したチャッキング装置と止水装置
を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明に適用した掘削機を拡大して示す断面図
である。
【図5】図4のAーA線に沿う断面図である。
【符号の説明】
9 外管 21 先導管 22 チャッキング装置 33 チャッキング爪 35 止水パッキン 42,43,44 排泥通路(排泥孔) 45 止水弁 47 内管(排泥管) 48 排泥通路(泥水誘導管)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 幡 常 雄 東京都千代田区三崎町2丁目5番3号 鉄 建 建 設 株式会社 内 (72)発明者 山 下 正 行 東京都千代田区三崎町2丁目5番3号 鉄 建 建 設 株式会社 内 (72)発明者 藤 澤 伸 行 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業 株式会社 内 (72)発明者 川 人 鉄 雄 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業 株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭61−137997(JP,A) 特開 平4−281990(JP,A) 特公 平8−14231(JP,B2) 特公 昭52−40767(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 311 E21D 9/08 E21D 9/12 E21B 7/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲管状の先導管の内部に掘削機と止水装
    を装備した先端装置を備え、前記先導管またはその後
    端部に継ぎ足す曲管状の外管を推進し、かつ切羽側に送
    水して、前記先導管よりも若干大径の先導穴を掘削し、
    掘削土砂を泥水と共に搬出するとともに、掘削穴の掘削
    後、前記先端装置を先導管または外管から取り出し、該
    先導管または外管を地山に残置する掘削穴の掘削方法に
    おいて、前記先導管または外管の推進装置に曲線状のガ
    イド部を有する支持枠を設け、該支持枠に沿って管接続
    装置を移動可能に設け、該管接続装置を介し隣接する先
    導管または外管の端部をかしめ連結することを特徴とす
    掘削穴の掘削方法。
  2. 【請求項2】 前記掘削穴の掘削後、前記先導穴と先導
    管または外管の間に瞬結性注入材の構成剤を分離して供
    給し、前記構成剤を合流かつ固化し、先導管または外管
    を地山に固定後、前記先端装置を先導管または外管から
    取り出す請求項1記載の掘削穴の掘削方法。
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