JP3380432B2 - 海老の加工装置及びその方法 - Google Patents
海老の加工装置及びその方法Info
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- JP3380432B2 JP3380432B2 JP19492597A JP19492597A JP3380432B2 JP 3380432 B2 JP3380432 B2 JP 3380432B2 JP 19492597 A JP19492597 A JP 19492597A JP 19492597 A JP19492597 A JP 19492597A JP 3380432 B2 JP3380432 B2 JP 3380432B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、海老の加工装置
及びその方法に関し、詳しくは、海老をフライ等の揚げ
調理加工や煮調理加工する前に、予め海老の尾を扇状に
拡開加工しておく海老の加工装置及びその方法に関する
ものである。
及びその方法に関し、詳しくは、海老をフライ等の揚げ
調理加工や煮調理加工する前に、予め海老の尾を扇状に
拡開加工しておく海老の加工装置及びその方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】海老は、フライや天麩羅等に揚げ調理加
工され、或いは煮て調理加工されて食べられるが、その
調理加工された際に、図7(B) や図7(C) に示すように
海老Eの尾E1が扇状に拡開していると、見栄えも良
く、豪華に見せることができる。しかし、調理加工前の
生の海老の尾は、扇状に拡開しておらず、図7(A) に示
すようにすぼんだ状態になっている。従って、海老の尾
を扇状に拡開した状態に調理加工するには、扇状に拡開
した状態にしてから調理加工する必要があるが、このよ
うに尾のすぼんだ生の状態から手で尾を扇状に拡開して
も、手を離すと元のすぼんだ状態に戻ってしまう。その
ため、扇状に拡開した状態にしてから調理加工するのは
容易でなく、しかも時間を要する。又、その場合、海老
の調理加工前に、尾を扇状に拡開した状態にし、他の部
材でその状態に係止しておくことも考えられるが、他の
部材で尾を扇状に拡開した状態に係止する作業に時間を
要するとともに、加工後、係止した他の部材を取り外さ
なければならない。又、他の部材で係止すると海老に傷
を付ける恐れもある。
工され、或いは煮て調理加工されて食べられるが、その
調理加工された際に、図7(B) や図7(C) に示すように
海老Eの尾E1が扇状に拡開していると、見栄えも良
く、豪華に見せることができる。しかし、調理加工前の
生の海老の尾は、扇状に拡開しておらず、図7(A) に示
すようにすぼんだ状態になっている。従って、海老の尾
を扇状に拡開した状態に調理加工するには、扇状に拡開
した状態にしてから調理加工する必要があるが、このよ
うに尾のすぼんだ生の状態から手で尾を扇状に拡開して
も、手を離すと元のすぼんだ状態に戻ってしまう。その
ため、扇状に拡開した状態にしてから調理加工するのは
容易でなく、しかも時間を要する。又、その場合、海老
の調理加工前に、尾を扇状に拡開した状態にし、他の部
材でその状態に係止しておくことも考えられるが、他の
部材で尾を扇状に拡開した状態に係止する作業に時間を
要するとともに、加工後、係止した他の部材を取り外さ
なければならない。又、他の部材で係止すると海老に傷
を付ける恐れもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、生の状態の海老の尾を、容
易に扇状に拡開でき、しかも、その状態に維持しておく
ことのできる海老の加工装置及びその方法を提供するこ
とを目的とする。
情に鑑み提案されたもので、生の状態の海老の尾を、容
易に扇状に拡開でき、しかも、その状態に維持しておく
ことのできる海老の加工装置及びその方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する海老の加工装置及びその方法を提供することに
より上記課題を解決する。本願第1の海老の加工装置の
発明は、海老を保持して所定間を移送し得る移送部材2
と、海老の尾を拡開加工するための尾拡開加工部3とを
備える。移送部材2は、海老の胴部を保持する保持部材
5を備えたものであり、尾拡開加工部3は、保持部材5
で胴部を保持した状態で海老の尾の下面側を押し付ける
ための押し付け部材31と、押し付け部材31に押し付
けた海老の尾を加熱する加熱手段30aとを備える。そ
して、押し付け部材31は摺動面32を備え、移送部材
2が、保持部材5で保持した海老の尾を、押し付け部材
31の摺動面32に押し付けながら、海老の尾を後方に
向けて摺動し得るようになされたものである。この尾拡
開加工部3が、移送部材2の移送間の途中に配位される
ことにより、移送部材2に保持された海老の尾が、移送
に際し、押し付け部材31に押し付けられながら加熱さ
れて扇状に拡開加工されるようになされたものである。
を有する海老の加工装置及びその方法を提供することに
より上記課題を解決する。本願第1の海老の加工装置の
発明は、海老を保持して所定間を移送し得る移送部材2
と、海老の尾を拡開加工するための尾拡開加工部3とを
備える。移送部材2は、海老の胴部を保持する保持部材
5を備えたものであり、尾拡開加工部3は、保持部材5
で胴部を保持した状態で海老の尾の下面側を押し付ける
ための押し付け部材31と、押し付け部材31に押し付
けた海老の尾を加熱する加熱手段30aとを備える。そ
して、押し付け部材31は摺動面32を備え、移送部材
2が、保持部材5で保持した海老の尾を、押し付け部材
31の摺動面32に押し付けながら、海老の尾を後方に
向けて摺動し得るようになされたものである。この尾拡
開加工部3が、移送部材2の移送間の途中に配位される
ことにより、移送部材2に保持された海老の尾が、移送
に際し、押し付け部材31に押し付けられながら加熱さ
れて扇状に拡開加工されるようになされたものである。
【0005】本願第2の海老の加工装置の発明は、保持
部材5が、海老の胴部を保持した状態で、押し付け部材
31に対して傾斜させることができるものである。
部材5が、海老の胴部を保持した状態で、押し付け部材
31に対して傾斜させることができるものである。
【0006】本願第3の海老の加工装置の発明は、本願
第1又は第2発明に係る尾拡開加工部3が、湯30a
と、湯30a内に配位された押し付け部材31とを備え
たものである。そして、この湯30aが、海老の尾を押
し付け部材31に押し付けるに際して、海老の尾を加熱
するものである。 又、押し付け部材31が、一面側に凹
凸を有する摺動面32を備え、移送部材2は、保持した
海老の尾を押し付け部材31の摺動面32に押し付けな
がら摺動し得るようになされたものである。
第1又は第2発明に係る尾拡開加工部3が、湯30a
と、湯30a内に配位された押し付け部材31とを備え
たものである。そして、この湯30aが、海老の尾を押
し付け部材31に押し付けるに際して、海老の尾を加熱
するものである。 又、押し付け部材31が、一面側に凹
凸を有する摺動面32を備え、移送部材2は、保持した
海老の尾を押し付け部材31の摺動面32に押し付けな
がら摺動し得るようになされたものである。
【0007】本願第4の海老の加工装置の発明は、本願
第1、第2、又は第3の発明に係る移送部材2が、海老
の胴部を保持して移送し得る回動自在な保持部材5と、
回動操作部材71とを備えたものである。そして、この
回動操作部材71によって、移送途中の保持部材5が回
動操作されることにより、保持部材5に保持された海老
の尾が、保持部材5の回動に伴って押し付け部材31に
押し付けられた状態に配位されるものである。
第1、第2、又は第3の発明に係る移送部材2が、海老
の胴部を保持して移送し得る回動自在な保持部材5と、
回動操作部材71とを備えたものである。そして、この
回動操作部材71によって、移送途中の保持部材5が回
動操作されることにより、保持部材5に保持された海老
の尾が、保持部材5の回動に伴って押し付け部材31に
押し付けられた状態に配位されるものである。
【0008】又、本願発明は、以下の特徴を有する海老
の加工方法を提供することにより上記課題を解決する。
本願発明の海老の加工方法は、移送可能な移送部材2に
よって海老を保持しながら順次移送し、その移送に際し
て、保持部材5によって海老の胴部を保持した状態で海
老の尾の下面側を押し付け部材31に対して押し付けな
がら摺動させると共に、加熱手段30aによって押し付
けた海老の尾を加熱することにより、海老の尾を扇状に
拡開加工する方法である。
の加工方法を提供することにより上記課題を解決する。
本願発明の海老の加工方法は、移送可能な移送部材2に
よって海老を保持しながら順次移送し、その移送に際し
て、保持部材5によって海老の胴部を保持した状態で海
老の尾の下面側を押し付け部材31に対して押し付けな
がら摺動させると共に、加熱手段30aによって押し付
けた海老の尾を加熱することにより、海老の尾を扇状に
拡開加工する方法である。
【0009】以上のように構成された本願第1の海老の
加工装置の発明においては、所定間を移送し得る移送部
材2の保持部材5で胴部を保持した状態で、海老の尾
を、移送部材2の移送間の途中に配位した押し付け部材
31の摺動面32に押し付けながら、加熱手段30aで
加熱する。こうすることにより、押し付け部材31に押
し付けるに際して海老の尾を扇状に拡開できる。又、扇
状に拡開した状態の尾を加熱することにより、扇状に拡
開した状態に維持させておくことができる。これによ
り、自動連続的に海老の尾を扇状に拡開加工できる。
加工装置の発明においては、所定間を移送し得る移送部
材2の保持部材5で胴部を保持した状態で、海老の尾
を、移送部材2の移送間の途中に配位した押し付け部材
31の摺動面32に押し付けながら、加熱手段30aで
加熱する。こうすることにより、押し付け部材31に押
し付けるに際して海老の尾を扇状に拡開できる。又、扇
状に拡開した状態の尾を加熱することにより、扇状に拡
開した状態に維持させておくことができる。これによ
り、自動連続的に海老の尾を扇状に拡開加工できる。
【0010】本願第2の海老の加工装置の発明において
は、保持部材5が、海老の胴部を保持した状態で、押し
付け部材31に対して傾斜させることができるものであ
る。 こうすることにより、保持部材5に保持した海老の
尾を、傾斜させながら押し付け部材31に押し付けるこ
とができ、海老の尾全体を押し付け部材31に押し当て
ることができる。
は、保持部材5が、海老の胴部を保持した状態で、押し
付け部材31に対して傾斜させることができるものであ
る。 こうすることにより、保持部材5に保持した海老の
尾を、傾斜させながら押し付け部材31に押し付けるこ
とができ、海老の尾全体を押し付け部材31に押し当て
ることができる。
【0011】本願第3の海老の加工装置の発明において
は、尾拡開加工部3を、湯30aと、湯30a内に配位
された押し付け部材31とを備えたものとする。こうす
ることにより、押し付け部材31に海老の尾を押し付け
れば扇状に拡開した状態にできると同時に、その扇状に
拡開した状態の海老の尾を湯30aで加熱できる。これ
により、容易に、海老の尾を扇状に拡開した状態に加工
できる。又、海老の尾以外の部分を加熱することなく、
海老の尾のみを加熱でき、海老の鮮度を保つことができ
る。又、押し付け部材31の一面側に、凹凸を有する摺
動面32を備えたものとし、移送部材2を、押し付け部
材31の摺動面32に保持した海老の尾を押し付けなが
ら摺動させるものとする。こうすることにより、例えば
海老の尾を押し付け部材31に押し付けるだけでは、図
7(B) に示すような状態にしか開かせることができない
が、この本願第3の発明のように押し付けながら摺動さ
せることにより、摺動させる際の抵抗によって、それ以
上に開かせることができる。しかも、凹凸を有する摺動
面32を摺動させるため、摺動に際し、より大きな抵抗
を海老の尾に与えることができ、例えば図7(C) に示す
ように、押し付けるだけの場合より、一層大きく拡開で
きる。
は、尾拡開加工部3を、湯30aと、湯30a内に配位
された押し付け部材31とを備えたものとする。こうす
ることにより、押し付け部材31に海老の尾を押し付け
れば扇状に拡開した状態にできると同時に、その扇状に
拡開した状態の海老の尾を湯30aで加熱できる。これ
により、容易に、海老の尾を扇状に拡開した状態に加工
できる。又、海老の尾以外の部分を加熱することなく、
海老の尾のみを加熱でき、海老の鮮度を保つことができ
る。又、押し付け部材31の一面側に、凹凸を有する摺
動面32を備えたものとし、移送部材2を、押し付け部
材31の摺動面32に保持した海老の尾を押し付けなが
ら摺動させるものとする。こうすることにより、例えば
海老の尾を押し付け部材31に押し付けるだけでは、図
7(B) に示すような状態にしか開かせることができない
が、この本願第3の発明のように押し付けながら摺動さ
せることにより、摺動させる際の抵抗によって、それ以
上に開かせることができる。しかも、凹凸を有する摺動
面32を摺動させるため、摺動に際し、より大きな抵抗
を海老の尾に与えることができ、例えば図7(C) に示す
ように、押し付けるだけの場合より、一層大きく拡開で
きる。
【0012】本願第4の海老の加工装置の発明において
は、移送部材2を、海老の胴部を保持して移送し得る回
動自在な保持部材5と、回動操作部材71とを備えたも
のとし、この回動操作部材71によって、移送途中の保
持部材5を回動操作することにより、保持部材5に保持
した海老の尾を、保持部材5の回動に伴って押し付け部
材31に押し付けた状態に配位させるものとする。こう
することにより、保持部材5に保持した海老を押し付け
部材31に対して傾斜させながら、海老の尾を押し付け
部材31に押し付けることができ、海老の尾全体を押し
付け部材31に押し当てることができる。
は、移送部材2を、海老の胴部を保持して移送し得る回
動自在な保持部材5と、回動操作部材71とを備えたも
のとし、この回動操作部材71によって、移送途中の保
持部材5を回動操作することにより、保持部材5に保持
した海老の尾を、保持部材5の回動に伴って押し付け部
材31に押し付けた状態に配位させるものとする。こう
することにより、保持部材5に保持した海老を押し付け
部材31に対して傾斜させながら、海老の尾を押し付け
部材31に押し付けることができ、海老の尾全体を押し
付け部材31に押し当てることができる。
【0013】又、本願発明の海老の加工方法において
は、移送可能な移送部材2によって海老を保持しながら
順次移送し、その移送に際して、保持部材5によって海
老の胴部を保持した状態で海老の尾の下面側を押し付け
部材31に対して押し付けながら摺動させると共に、加
熱手段30aによって押し付けた海老の尾を加熱するこ
とにより、海老の尾を扇状に拡開した状態に自動連続的
に加工できる。しかも、海老の尾のみを加熱でき、海老
の鮮度を保ちながら行うことができる。
は、移送可能な移送部材2によって海老を保持しながら
順次移送し、その移送に際して、保持部材5によって海
老の胴部を保持した状態で海老の尾の下面側を押し付け
部材31に対して押し付けながら摺動させると共に、加
熱手段30aによって押し付けた海老の尾を加熱するこ
とにより、海老の尾を扇状に拡開した状態に自動連続的
に加工できる。しかも、海老の尾のみを加熱でき、海老
の鮮度を保ちながら行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形
態の海老の加工装置の側方側から見た概略図である。
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形
態の海老の加工装置の側方側から見た概略図である。
【0015】本願発明の海老の加工装置1は、図1に示
すように移送部材2と、尾拡開加工部3とを備えてい
る。移送部材2は、図3に示すように海老を保持して所
定間、移送させるためのもので、チェーンコンベア4
と、チェーンコンベア4のチェーン41に回動自在に取
り付けられた複数の保持部材5…5と、保持部材5…5
を操作するための操作部材6a、6bと、保持部材5…
5に保持した海老を後述の湯槽30の押し付け部材31
に押し付ける押し付け手段7とを備えている。
すように移送部材2と、尾拡開加工部3とを備えてい
る。移送部材2は、図3に示すように海老を保持して所
定間、移送させるためのもので、チェーンコンベア4
と、チェーンコンベア4のチェーン41に回動自在に取
り付けられた複数の保持部材5…5と、保持部材5…5
を操作するための操作部材6a、6bと、保持部材5…
5に保持した海老を後述の湯槽30の押し付け部材31
に押し付ける押し付け手段7とを備えている。
【0016】チェーンコンベア4は、図1、図3に示す
ように環状のチェーン41を備えている。このチェーン
41は、前後両側(図示の左右両端)に設置された巻回
ホイール42、42に巻回され、一方側の巻回ホイール
42に接続したモータ(図示せず)の始動に伴って上部
側の復路43を図示左方側の後端側から図示右方側の前
方側(図示のX方向)に移動した後、前方側の巻回ホイ
ール42に折り返されて往路44を前端側から後端側に
往復動し得るようになされている。
ように環状のチェーン41を備えている。このチェーン
41は、前後両側(図示の左右両端)に設置された巻回
ホイール42、42に巻回され、一方側の巻回ホイール
42に接続したモータ(図示せず)の始動に伴って上部
側の復路43を図示左方側の後端側から図示右方側の前
方側(図示のX方向)に移動した後、前方側の巻回ホイ
ール42に折り返されて往路44を前端側から後端側に
往復動し得るようになされている。
【0017】保持部材5…5各々は、図2(A)(B)に示す
ように二つの挾持片51、51を備えている。これらの
挾持片51、51は、左右一対をなすようにして軸支さ
れることにより、その間に、上端側に出し入れ口52a
を有する挾持部52が形成されている。この挾持部52
は、海老の胴部の略全体を挾持し得るように断面円形状
を呈し、前後方向に所定長さを有している。又、挾持片
51、51各々の下端外側面は、押圧操作部56、56
をなしており、この押圧操作部56、56が押圧操作さ
れることにより、挾持部52の出し入れ口52aが開く
ようになされている。詳しくは、挾持片51、51各々
の押圧操作部56、56の間には、下方に行くに従い漸
次間隔の広くなる隙間53が形成されており、挾持片5
1、51各々の押圧操作部56、56を互いに接近する
ように押圧することにより、隙間53の間隔が狭まりな
がら両挾持片51、51が軸支部を軸に互いに反対方向
に回動して挾持部52の出し入れ口52aが開放し得
る。又、この軸支部には、足付きコイルバネ54が付設
され、この足付きコイルバネ54が両挾持片51、51
の上記隙間53を常時広げる方向に付勢しており、これ
により、押圧操作部56、56の押圧操作を止めれば開
放した出し入れ口52aが自動的に閉まるようになされ
ている。
ように二つの挾持片51、51を備えている。これらの
挾持片51、51は、左右一対をなすようにして軸支さ
れることにより、その間に、上端側に出し入れ口52a
を有する挾持部52が形成されている。この挾持部52
は、海老の胴部の略全体を挾持し得るように断面円形状
を呈し、前後方向に所定長さを有している。又、挾持片
51、51各々の下端外側面は、押圧操作部56、56
をなしており、この押圧操作部56、56が押圧操作さ
れることにより、挾持部52の出し入れ口52aが開く
ようになされている。詳しくは、挾持片51、51各々
の押圧操作部56、56の間には、下方に行くに従い漸
次間隔の広くなる隙間53が形成されており、挾持片5
1、51各々の押圧操作部56、56を互いに接近する
ように押圧することにより、隙間53の間隔が狭まりな
がら両挾持片51、51が軸支部を軸に互いに反対方向
に回動して挾持部52の出し入れ口52aが開放し得
る。又、この軸支部には、足付きコイルバネ54が付設
され、この足付きコイルバネ54が両挾持片51、51
の上記隙間53を常時広げる方向に付勢しており、これ
により、押圧操作部56、56の押圧操作を止めれば開
放した出し入れ口52aが自動的に閉まるようになされ
ている。
【0018】又、保持部材5…5各々の略上下中央にお
ける前端部(図2(A) の右端部)に、左右両側各々に突
設された一対の前回転ローラ55a、55aと、後端部
(図2(A) の右端部)に、左右両側各々に突設された一
対の後回転ローラ55b(図2(A) では右側のもののみ
現れている。)とが、夫々備えられている。尚、この図
2(A) は、チェーンコンベア4の復路43を走行してい
る状態における保持部材5の側面図を現しており、前回
転ローラ55a、55aは、この復路43を走行してい
る状態において前端側に配位されるもので、図3に示す
ように保持部材5がチェーンコンベア4の往路44を走
行している状態では、後回転ローラ55bが前端側に配
位される。
ける前端部(図2(A) の右端部)に、左右両側各々に突
設された一対の前回転ローラ55a、55aと、後端部
(図2(A) の右端部)に、左右両側各々に突設された一
対の後回転ローラ55b(図2(A) では右側のもののみ
現れている。)とが、夫々備えられている。尚、この図
2(A) は、チェーンコンベア4の復路43を走行してい
る状態における保持部材5の側面図を現しており、前回
転ローラ55a、55aは、この復路43を走行してい
る状態において前端側に配位されるもので、図3に示す
ように保持部材5がチェーンコンベア4の往路44を走
行している状態では、後回転ローラ55bが前端側に配
位される。
【0019】このように構成された各保持部材5は、チ
ェーン41に、チェーン41から延設された延設片42
に回動自在に接続されることにより、各保持部材5の挾
持部52の長手方向がチェーン41の前後方向(図示の
X−Y方向)に沿わされるとともに、チェーン41に対
して前後方向に自在に回動し得るようになされている。
そして、このようにして複数の保持部材5…5が、チェ
ーン41の前後方向に所定間隔毎に取り付けられること
により前後に並設されており、チェーン41の可動に伴
って、保持部材5…5各々がチェーン41と共に、チェ
ーンコンベア4の復路43及び往路44に沿って往復動
する。又、その復路43の移動に際し、チェーンコンベ
ア4に設けられた案内部材45、45によって、保持部
材5…5各々の挾持部52の出し入れ口52aがチェー
ン41の上方側に、挾持部52の長手方向を略水平にし
た状態で移動するようになされている。詳しくは、案内
部材45、45は、図3に示すようにチェーンコンベア
4におけるチェーン41の上方側における左右両側方
に、復路43から往路44の両端にかけての長さ範囲に
渡って、互いに平行になるように配位されている。そし
て、チェーン41に取り付けられた各保持部材5…5
が、図2(B) に示すように案内部材45、45の間に、
各保持部材5…5の前後両回転ローラ55a、55a
(図2(A) では前回転ローラ55aのみ現れている。)
が案内部材45、45の外側面(図の上面)に当接する
ように配位され、チェーン41の可動に伴って各保持部
材5…5の前後両回転ローラ55a…55bが案内部材
45、45の外側面に沿って転がることにより、各保持
部材5…5が、挾持部52の長手方向を略水平にした状
態を維持しつつ復路43を移動する。尚、この案内部材
45、45は、復路43から往路44の両端の一部にだ
け設けているが、保持部材5…5が復路43から往路4
4に入ると反転し、保持部材5…5がチェーン41の延
設片42によって下方に吊下げ支持された状態となり、
保持部材5…5の自重によって挾持部52の長手方向が
略水平状態になる。
ェーン41に、チェーン41から延設された延設片42
に回動自在に接続されることにより、各保持部材5の挾
持部52の長手方向がチェーン41の前後方向(図示の
X−Y方向)に沿わされるとともに、チェーン41に対
して前後方向に自在に回動し得るようになされている。
そして、このようにして複数の保持部材5…5が、チェ
ーン41の前後方向に所定間隔毎に取り付けられること
により前後に並設されており、チェーン41の可動に伴
って、保持部材5…5各々がチェーン41と共に、チェ
ーンコンベア4の復路43及び往路44に沿って往復動
する。又、その復路43の移動に際し、チェーンコンベ
ア4に設けられた案内部材45、45によって、保持部
材5…5各々の挾持部52の出し入れ口52aがチェー
ン41の上方側に、挾持部52の長手方向を略水平にし
た状態で移動するようになされている。詳しくは、案内
部材45、45は、図3に示すようにチェーンコンベア
4におけるチェーン41の上方側における左右両側方
に、復路43から往路44の両端にかけての長さ範囲に
渡って、互いに平行になるように配位されている。そし
て、チェーン41に取り付けられた各保持部材5…5
が、図2(B) に示すように案内部材45、45の間に、
各保持部材5…5の前後両回転ローラ55a、55a
(図2(A) では前回転ローラ55aのみ現れている。)
が案内部材45、45の外側面(図の上面)に当接する
ように配位され、チェーン41の可動に伴って各保持部
材5…5の前後両回転ローラ55a…55bが案内部材
45、45の外側面に沿って転がることにより、各保持
部材5…5が、挾持部52の長手方向を略水平にした状
態を維持しつつ復路43を移動する。尚、この案内部材
45、45は、復路43から往路44の両端の一部にだ
け設けているが、保持部材5…5が復路43から往路4
4に入ると反転し、保持部材5…5がチェーン41の延
設片42によって下方に吊下げ支持された状態となり、
保持部材5…5の自重によって挾持部52の長手方向が
略水平状態になる。
【0020】操作部材6a、6bは、図3に示すように
チェーンコンベア4の復路43側における前端側に配位
された前操作部材6aと、往路44側における後端側に
配位された後操作部材6bとの2つを備えている。前操
作部材6aは、保持部材5の挾持部52に海老を入れる
ために出し入れ口52aを開かせるもので、図3及び図
4(A) に示すように復路43を走行する保持部材5にお
ける押圧操作部56、56の左右両側に、所定間隔だけ
隔てて配位された所定長さを有する左右一対の棒状体6
c、6cから構成され、その間に保持部材5を通す挿通
部61を前後方向に沿って形成している。この挿通部6
1の前後両端部の幅L1、L1は、保持部材5における
両挾持片51、51により形成された厚さtより広く形
成されている。一方、挿通部61の中央部は、前後両端
部から漸次幅狭になるように形成され、その幅L2が保
持部材5における両挾持片51、51により形成された
厚さtより狭く形成されており、保持部材5の通過に際
して押圧操作部56、56を押圧し得るようになされて
いる。
チェーンコンベア4の復路43側における前端側に配位
された前操作部材6aと、往路44側における後端側に
配位された後操作部材6bとの2つを備えている。前操
作部材6aは、保持部材5の挾持部52に海老を入れる
ために出し入れ口52aを開かせるもので、図3及び図
4(A) に示すように復路43を走行する保持部材5にお
ける押圧操作部56、56の左右両側に、所定間隔だけ
隔てて配位された所定長さを有する左右一対の棒状体6
c、6cから構成され、その間に保持部材5を通す挿通
部61を前後方向に沿って形成している。この挿通部6
1の前後両端部の幅L1、L1は、保持部材5における
両挾持片51、51により形成された厚さtより広く形
成されている。一方、挿通部61の中央部は、前後両端
部から漸次幅狭になるように形成され、その幅L2が保
持部材5における両挾持片51、51により形成された
厚さtより狭く形成されており、保持部材5の通過に際
して押圧操作部56、56を押圧し得るようになされて
いる。
【0021】後操作部材6bは、保持部材5の挾持部5
2に入れた海老を出し入れ口52aから出すために出し
入れ口52aを開かせるもので、前操作部材6aと略同
様に構成されている。詳しくは、図3及び図6(A) に示
すように往路44を走行する保持部材5における押圧操
作部56、56の左右両側に、所定間隔だけ隔てて配位
された所定長さを有する左右一対の棒状体6d、6dか
ら構成され、その間に保持部材5を通す挿通部61を前
後方向に沿って形成している。この後操作部材6bの挿
通部61の前端部の幅L3は、保持部材5における両挾
持片51、51により形成された厚さt(図4(A) 参
照)より広く形成されている。又、挿通部61の後部
は、前端部から漸次幅狭になるように形成され、その幅
L4が保持部材5における両挾持片51、51により形
成された厚さtより狭く形成されており、保持部材5の
通過に際して押圧操作部56、56を押圧し得るように
なされている。
2に入れた海老を出し入れ口52aから出すために出し
入れ口52aを開かせるもので、前操作部材6aと略同
様に構成されている。詳しくは、図3及び図6(A) に示
すように往路44を走行する保持部材5における押圧操
作部56、56の左右両側に、所定間隔だけ隔てて配位
された所定長さを有する左右一対の棒状体6d、6dか
ら構成され、その間に保持部材5を通す挿通部61を前
後方向に沿って形成している。この後操作部材6bの挿
通部61の前端部の幅L3は、保持部材5における両挾
持片51、51により形成された厚さt(図4(A) 参
照)より広く形成されている。又、挿通部61の後部
は、前端部から漸次幅狭になるように形成され、その幅
L4が保持部材5における両挾持片51、51により形
成された厚さtより狭く形成されており、保持部材5の
通過に際して押圧操作部56、56を押圧し得るように
なされている。
【0022】押し付け手段7は、本実施形態では、保持
部材5の湯槽30の通過に際して保持部材5を回動させ
保持部材5における挾持部52のなす角度を変えること
により、挾持部52に保持した海老の尾を湯槽30の押
し付け部材31に押し付ける手段を採っており、保持部
材5を回動操作する回動操作部材71を備えたものから
構成されている。この回動操作部材71は、図3、図5
に示すようにチェーンコンベア4の往路44における湯
槽30の上方側に、保持部材5を通し得る程度の間隔だ
け隔てて設置された左右一対の棒状体72、72からな
る。これらの棒状体72、72各々は、水平部72a
と、水平部72aの前端から斜め上方側に折り曲げ成形
された傾斜部72bとを備えている。傾斜部72bの前
端の高さ位置は、チェーンコンベア4の往路44に沿っ
て走行してくる保持部材5の前後両回転ローラ55a…
55bより高く設定され、一方、水平部72aの高さ位
置は、その前後両回転ローラ55a…55bより低く設
定されている。尚、この回動操作部材71は、水平部7
2aの上下位置調整可能に設置されている。
部材5の湯槽30の通過に際して保持部材5を回動させ
保持部材5における挾持部52のなす角度を変えること
により、挾持部52に保持した海老の尾を湯槽30の押
し付け部材31に押し付ける手段を採っており、保持部
材5を回動操作する回動操作部材71を備えたものから
構成されている。この回動操作部材71は、図3、図5
に示すようにチェーンコンベア4の往路44における湯
槽30の上方側に、保持部材5を通し得る程度の間隔だ
け隔てて設置された左右一対の棒状体72、72からな
る。これらの棒状体72、72各々は、水平部72a
と、水平部72aの前端から斜め上方側に折り曲げ成形
された傾斜部72bとを備えている。傾斜部72bの前
端の高さ位置は、チェーンコンベア4の往路44に沿っ
て走行してくる保持部材5の前後両回転ローラ55a…
55bより高く設定され、一方、水平部72aの高さ位
置は、その前後両回転ローラ55a…55bより低く設
定されている。尚、この回動操作部材71は、水平部7
2aの上下位置調整可能に設置されている。
【0023】尾拡開加工部3は、海老の尾を拡開加工す
るためのもので、図1に示すように内部に湯30aを収
納した湯槽30と、湯槽30の湯30a内に設けられた
押し付け部材31を備えている。湯槽30内の湯30a
は、海老の尾を開かせた状態のその尾に加熱することに
より、その開かせた状態を維持させておくためのもの
で、本実施形態では、90°C程度の湯30aを使用し
ている。尚、図示しないが、この湯槽30は、下方側に
加熱手段が設けられているとともに、温度調整機構によ
って常時湯30aを90°C程度に保持し得るようにな
されている。
るためのもので、図1に示すように内部に湯30aを収
納した湯槽30と、湯槽30の湯30a内に設けられた
押し付け部材31を備えている。湯槽30内の湯30a
は、海老の尾を開かせた状態のその尾に加熱することに
より、その開かせた状態を維持させておくためのもの
で、本実施形態では、90°C程度の湯30aを使用し
ている。尚、図示しないが、この湯槽30は、下方側に
加熱手段が設けられているとともに、温度調整機構によ
って常時湯30aを90°C程度に保持し得るようにな
されている。
【0024】押し付け部材31は、海老の尾を押し付け
るとともに、その押し付けた状態の海老の尾を摺動させ
るためのものであり、押し付け部材31の上面には、海
老の尾を押し付けて摺動させる摺動面32が形成されて
いる。この実施形態における摺動面32は、波形状を呈
する凹凸面に形成されている。又、湯槽30内における
摺動面32の位置は、海老の尾の厚さ分程度の量だけ湯
30a面から下方側位置に設定されることにより、海老
の尾が摺動面32を摺動するに際し、尾だけが湯30a
に浸かるようになされている。
るとともに、その押し付けた状態の海老の尾を摺動させ
るためのものであり、押し付け部材31の上面には、海
老の尾を押し付けて摺動させる摺動面32が形成されて
いる。この実施形態における摺動面32は、波形状を呈
する凹凸面に形成されている。又、湯槽30内における
摺動面32の位置は、海老の尾の厚さ分程度の量だけ湯
30a面から下方側位置に設定されることにより、海老
の尾が摺動面32を摺動するに際し、尾だけが湯30a
に浸かるようになされている。
【0025】次に、以上のように構成された装置を用い
て、海老の尾を加工する方法について、図1を基にして
説明する。チェーンコンベア4を可動させると、チェー
ン41に取り付けられた保持部材5もチェーン41と共
に可動し、そして、保持部材5が、復路43の走行に際
し、前操作部材6aの挿通部61に入って行くと(図の
左から右)、図4(A)(C)に示すように保持部材5の押圧
操作部56、56が左右両側から押圧される。これによ
り、保持部材5の出し入れ口52aが自動的に開く。従
って、前操作部材6aの上方側から海老Eを投入すれ
ば、挾持部52に入れることができる。尚、挾持部52
に入れる際には、図1に示すように海老Eの尾E1を前
方に向けるとともに、背を下にして、海老Eの胴部を出
し入れ口52aから挾持部52に入れる。又、保持部材
5の挾持部52に入れる方法は、手で一匹ずつ入れるよ
うにしても良いが、例えば前操作部材6aの上方側にコ
ンベアを接続しておき、前操作部材6aの挿通部61に
連続的に入ってくる保持部材5…5のタイミングに合わ
せてコンベアから海老Eを連続的に送り込むようにして
も良く、こうすることにより、機械的に自動連続的に行
うことができる。
て、海老の尾を加工する方法について、図1を基にして
説明する。チェーンコンベア4を可動させると、チェー
ン41に取り付けられた保持部材5もチェーン41と共
に可動し、そして、保持部材5が、復路43の走行に際
し、前操作部材6aの挿通部61に入って行くと(図の
左から右)、図4(A)(C)に示すように保持部材5の押圧
操作部56、56が左右両側から押圧される。これによ
り、保持部材5の出し入れ口52aが自動的に開く。従
って、前操作部材6aの上方側から海老Eを投入すれ
ば、挾持部52に入れることができる。尚、挾持部52
に入れる際には、図1に示すように海老Eの尾E1を前
方に向けるとともに、背を下にして、海老Eの胴部を出
し入れ口52aから挾持部52に入れる。又、保持部材
5の挾持部52に入れる方法は、手で一匹ずつ入れるよ
うにしても良いが、例えば前操作部材6aの上方側にコ
ンベアを接続しておき、前操作部材6aの挿通部61に
連続的に入ってくる保持部材5…5のタイミングに合わ
せてコンベアから海老Eを連続的に送り込むようにして
も良く、こうすることにより、機械的に自動連続的に行
うことができる。
【0026】そして、挾持部52に海老Eの入った保持
部材5は、前操作部材6aの挿通部61の前方側まで移
動すると、図4(A)(D)に示すように押圧操作部56、5
6を押圧していた前操作部材6aが外れ、足付きコイル
バネ54の付勢力によって、出し入れ口52aが元の状
態に閉まる。これにより、海老Eを挾持部52で挾持で
きる。その後、保持部材5は、前端側の巻回ホイール4
2に折り返されて往路44に入る。従って、往路44に
入った海老Eは反転され、海老Eの尾E1を後方に向け
るとともに、背を上にした状態で後方に送られる。
部材5は、前操作部材6aの挿通部61の前方側まで移
動すると、図4(A)(D)に示すように押圧操作部56、5
6を押圧していた前操作部材6aが外れ、足付きコイル
バネ54の付勢力によって、出し入れ口52aが元の状
態に閉まる。これにより、海老Eを挾持部52で挾持で
きる。その後、保持部材5は、前端側の巻回ホイール4
2に折り返されて往路44に入る。従って、往路44に
入った海老Eは反転され、海老Eの尾E1を後方に向け
るとともに、背を上にした状態で後方に送られる。
【0027】その後、保持部材5が、回動操作部材71
まで送られると、保持部材5の前回転ローラ55aが回
動操作部材71の傾斜部72bに当接する。前回転ロー
ラ55aが回動操作部材71の傾斜部72bに当接した
後は、保持部材5がチェーン41と共に後方側に移動す
るが、前回転ローラ55aは回動操作部材71の傾斜部
72bに沿って後下方向に転がるため、保持部材5が、
保持部材5とチェーン41の延設片42との接続部(図
2(A)(B)参照)を軸に前方側(図示のX方向)に回動し
ながら、保持部材5の前回転ローラ55aが回動操作部
材71の水平部72aに入る。従って、この状態で、前
回転ローラ55aは、保持部材5の自重で吊下げ支持さ
れていた位置より下方側に配位されるために、保持部材
5の挾持部52の後端側が下方側に下がって傾斜状態に
なる。その結果、挾持部52に保持された海老Eの尾E
1が下方側の湯槽30内における押し付け部材31の摺
動面32に押し付けられる。この押し付け部材31の摺
動面32への押し付けにより、海老Eの尾E1は、図7
(A) に示す通常状態から図7(B) に示すように扇状に開
く。尚、保持部材5の後回転ローラ55bは、前回転ロ
ーラ55aが回動操作部材71の水平部72aに入る際
に、回動操作部材71の傾斜部72bの先端とチェーン
41との間の隙間から回動操作部材71とチェーン41
との間に入り込む。
まで送られると、保持部材5の前回転ローラ55aが回
動操作部材71の傾斜部72bに当接する。前回転ロー
ラ55aが回動操作部材71の傾斜部72bに当接した
後は、保持部材5がチェーン41と共に後方側に移動す
るが、前回転ローラ55aは回動操作部材71の傾斜部
72bに沿って後下方向に転がるため、保持部材5が、
保持部材5とチェーン41の延設片42との接続部(図
2(A)(B)参照)を軸に前方側(図示のX方向)に回動し
ながら、保持部材5の前回転ローラ55aが回動操作部
材71の水平部72aに入る。従って、この状態で、前
回転ローラ55aは、保持部材5の自重で吊下げ支持さ
れていた位置より下方側に配位されるために、保持部材
5の挾持部52の後端側が下方側に下がって傾斜状態に
なる。その結果、挾持部52に保持された海老Eの尾E
1が下方側の湯槽30内における押し付け部材31の摺
動面32に押し付けられる。この押し付け部材31の摺
動面32への押し付けにより、海老Eの尾E1は、図7
(A) に示す通常状態から図7(B) に示すように扇状に開
く。尚、保持部材5の後回転ローラ55bは、前回転ロ
ーラ55aが回動操作部材71の水平部72aに入る際
に、回動操作部材71の傾斜部72bの先端とチェーン
41との間の隙間から回動操作部材71とチェーン41
との間に入り込む。
【0028】そして、傾斜した保持部材5は、チェーン
41の可動に伴って後方側に送られ、又、その後方側へ
の移動に際し、前回転ローラ55aが回動操作部材71
の水平部72aに沿って後方側に転がり、保持部材5は
傾斜状態を維持しながら後方側に進む。従って、押し付
け部材31の摺動面32に押し付けられた海老Eの尾E
1は、保持部材5の後方側への移動に伴って、摺動面3
2に押し付けられた状態を維持しながら摺動面32を後
方側に摺動する。そして、その摺動に際し、摺動面32
が波形状に形成されているため、海老Eの尾E1に比較
的大きな滑り抵抗がかかり、その結果、海老Eの尾E1
は、図7(C) に示すように、単に押し付け部材31の摺
動面32に押し付けた図7(B) に示した状態より更に大
きな扇状に開く。
41の可動に伴って後方側に送られ、又、その後方側へ
の移動に際し、前回転ローラ55aが回動操作部材71
の水平部72aに沿って後方側に転がり、保持部材5は
傾斜状態を維持しながら後方側に進む。従って、押し付
け部材31の摺動面32に押し付けられた海老Eの尾E
1は、保持部材5の後方側への移動に伴って、摺動面3
2に押し付けられた状態を維持しながら摺動面32を後
方側に摺動する。そして、その摺動に際し、摺動面32
が波形状に形成されているため、海老Eの尾E1に比較
的大きな滑り抵抗がかかり、その結果、海老Eの尾E1
は、図7(C) に示すように、単に押し付け部材31の摺
動面32に押し付けた図7(B) に示した状態より更に大
きな扇状に開く。
【0029】その後、保持部材5が湯槽30の後端側ま
で送られると、保持部材5の前回転ローラ55aが回動
操作部材71の水平部72aから外れ、保持部材5の自
重により挾持部52が水平状に戻る。これにより、海老
Eの尾E1が湯槽30の湯30aから上方側に引き上げ
られる。引き上げられた尾E1は、湯30aに所定時間
浸けられているため、扇状に開いた状態を保持してい
る。尚、本実施形態では、海老Eの尾E1が湯槽30に
浸けられてから引き上げられるまでの時間を、30秒程
度に設定している。
で送られると、保持部材5の前回転ローラ55aが回動
操作部材71の水平部72aから外れ、保持部材5の自
重により挾持部52が水平状に戻る。これにより、海老
Eの尾E1が湯槽30の湯30aから上方側に引き上げ
られる。引き上げられた尾E1は、湯30aに所定時間
浸けられているため、扇状に開いた状態を保持してい
る。尚、本実施形態では、海老Eの尾E1が湯槽30に
浸けられてから引き上げられるまでの時間を、30秒程
度に設定している。
【0030】そして、水平状に戻った保持部材5は、後
操作部材6bの挿通部61に入って行き(図6(A) の右
から左)、図6(A)(B)に示すように挿通部61の通過に
際して押圧操作部56、56が後操作部材6bに押圧さ
れ、出し入れ口52aが自動的に開く。これにより、挾
持部52に挾持されていた海老Eが出し入れ口52aか
ら下方に落とされる。尚、本実施形態では、後操作部材
6bの下方側にコンベア10が設置され、更に、図示し
ないが、そのコンベア10の後端側にパン粉や小麦粉等
を付ける粉付け装置に接続され、出し入れ口52aから
下方に落とされた海老をコンベア10から粉付け装置に
送り、パン粉や小麦粉等の粉状物付けを連続的に行うも
のとされている。尚、上記のようにして落とした海老
は、粉付けまで連続的に行う形態のものに限らず、例え
ばコンベア10の後端側を冷凍室に接続し、得られた尾
の開いた海老を冷凍する、或いはコンベア10に代えて
容器等を設置しておき、落とされてきた海老をこの容器
等に入れ、その後、粉付けや揚げ等の後処理を行うよう
にしても良く、適宜変更し得る。
操作部材6bの挿通部61に入って行き(図6(A) の右
から左)、図6(A)(B)に示すように挿通部61の通過に
際して押圧操作部56、56が後操作部材6bに押圧さ
れ、出し入れ口52aが自動的に開く。これにより、挾
持部52に挾持されていた海老Eが出し入れ口52aか
ら下方に落とされる。尚、本実施形態では、後操作部材
6bの下方側にコンベア10が設置され、更に、図示し
ないが、そのコンベア10の後端側にパン粉や小麦粉等
を付ける粉付け装置に接続され、出し入れ口52aから
下方に落とされた海老をコンベア10から粉付け装置に
送り、パン粉や小麦粉等の粉状物付けを連続的に行うも
のとされている。尚、上記のようにして落とした海老
は、粉付けまで連続的に行う形態のものに限らず、例え
ばコンベア10の後端側を冷凍室に接続し、得られた尾
の開いた海老を冷凍する、或いはコンベア10に代えて
容器等を設置しておき、落とされてきた海老をこの容器
等に入れ、その後、粉付けや揚げ等の後処理を行うよう
にしても良く、適宜変更し得る。
【0031】以上により、尾を扇状に開かせた状態の海
老を得ることができる。しかも、得られた海老は、尾の
みを湯30aに浸けているため、胴部の鮮度を損なうよ
うなことを防止でき、尾を扇状に開かせた後の海老を、
即座に天麩羅やフライに調理加工しなくても、冷凍等に
しておくことも可能となる。
老を得ることができる。しかも、得られた海老は、尾の
みを湯30aに浸けているため、胴部の鮮度を損なうよ
うなことを防止でき、尾を扇状に開かせた後の海老を、
即座に天麩羅やフライに調理加工しなくても、冷凍等に
しておくことも可能となる。
【0032】尚、本実施形態では、海老の尾を、押し付
け部材31の摺動面32に押し付けるとともに、その押
し付けた状態で摺動させているが、この形態のものに限
らず、例えば海老の尾を、押し付け部材31の摺動面3
2に押し付け、その状態で所定時間だけ保持するように
しても良く、こうすることによっても、海老の尾を扇状
に広げることができる。ただし、本実施形態のように押
し付けた状態で摺動させる方が、より一層大きな扇状に
広げることができる点で好ましい。又、摺動させない場
合は、摺動面32を平滑面に形成しておけば良い。
け部材31の摺動面32に押し付けるとともに、その押
し付けた状態で摺動させているが、この形態のものに限
らず、例えば海老の尾を、押し付け部材31の摺動面3
2に押し付け、その状態で所定時間だけ保持するように
しても良く、こうすることによっても、海老の尾を扇状
に広げることができる。ただし、本実施形態のように押
し付けた状態で摺動させる方が、より一層大きな扇状に
広げることができる点で好ましい。又、摺動させない場
合は、摺動面32を平滑面に形成しておけば良い。
【0033】又、本実施形態では、加熱手段として湯3
0aを用いているが、例えば湯30aを用いずに、押し
付け部材31を直接、湯30aに相当する温度に加熱
し、その加熱した押し付け部材31に押し付けて摺動さ
せる、或いは、湯30aに代えて温風を、押し付け部材
31に押し付けて摺動させている海老の尾に吹き付ける
ようにしても良い。ただし、温風を吹き付ける場合は、
温風が尾以外の部分にもかかる恐れがあり、海老の鮮度
を損なう危険性があるので、上記実施形態のように湯3
0aを用いて行うのが好ましい。又、加熱温度は、湯3
0aを用いる場合、本実施形態では90°C程度に設定
しているが、この温度に限らず、60°C程度〜100
°Cの範囲内、好ましくは70°C程度〜100°Cの
範囲内であれば良い。60°C程度以下では、扇状に広
げた状態の尾を維持しておき難く、効果が薄くなってし
まう。押し付け部材31を直接加熱する場合は、60°
C程度以上、好ましくは70°C程度以上に設定して行
えば良い。一方、加熱時間は、本実施形態では90°C
程度の湯30aに30秒程度浸けるようにしているが、
特に限定されない。尚、加熱温度を高くしていけば、そ
れに応じて加熱時間を短くできる。
0aを用いているが、例えば湯30aを用いずに、押し
付け部材31を直接、湯30aに相当する温度に加熱
し、その加熱した押し付け部材31に押し付けて摺動さ
せる、或いは、湯30aに代えて温風を、押し付け部材
31に押し付けて摺動させている海老の尾に吹き付ける
ようにしても良い。ただし、温風を吹き付ける場合は、
温風が尾以外の部分にもかかる恐れがあり、海老の鮮度
を損なう危険性があるので、上記実施形態のように湯3
0aを用いて行うのが好ましい。又、加熱温度は、湯3
0aを用いる場合、本実施形態では90°C程度に設定
しているが、この温度に限らず、60°C程度〜100
°Cの範囲内、好ましくは70°C程度〜100°Cの
範囲内であれば良い。60°C程度以下では、扇状に広
げた状態の尾を維持しておき難く、効果が薄くなってし
まう。押し付け部材31を直接加熱する場合は、60°
C程度以上、好ましくは70°C程度以上に設定して行
えば良い。一方、加熱時間は、本実施形態では90°C
程度の湯30aに30秒程度浸けるようにしているが、
特に限定されない。尚、加熱温度を高くしていけば、そ
れに応じて加熱時間を短くできる。
【0034】また、押し付け部材31の摺動面32は、
本実施形態では、図1に示したような断面三角形状の波
形状に形成した凹凸面としているが、平滑面に形成して
も良い。ただし、平滑面に形成すると、海老の尾を滑ら
す際の抵抗が少なくなって海老の尾を拡がらせ難くなる
ため、凹凸面にしておくのが好ましい。又、凹凸面は、
上記実施形態のものに限らず、例えば図8(A) に示すよ
うに断面略円弧状の波形状に形成し、あるいは図8(B)
(C)に示すように複数の突起33を設けて凹凸面として
も良く、適宜変更して実施し得る。
本実施形態では、図1に示したような断面三角形状の波
形状に形成した凹凸面としているが、平滑面に形成して
も良い。ただし、平滑面に形成すると、海老の尾を滑ら
す際の抵抗が少なくなって海老の尾を拡がらせ難くなる
ため、凹凸面にしておくのが好ましい。又、凹凸面は、
上記実施形態のものに限らず、例えば図8(A) に示すよ
うに断面略円弧状の波形状に形成し、あるいは図8(B)
(C)に示すように複数の突起33を設けて凹凸面として
も良く、適宜変更して実施し得る。
【0035】
【発明の効果】以上、本願第1の海老の加工装置の発明
は、押し付け部材31に押し付けるに際して海老の尾を
扇状に拡開できる。又、扇状に拡開した状態の尾を加熱
することにより、扇状に拡開した状態に維持させておく
ことができ、自動連続的に、海老の尾を扇状に拡開加工
できる。
は、押し付け部材31に押し付けるに際して海老の尾を
扇状に拡開できる。又、扇状に拡開した状態の尾を加熱
することにより、扇状に拡開した状態に維持させておく
ことができ、自動連続的に、海老の尾を扇状に拡開加工
できる。
【0036】本願第2の海老の加工装置の発明は、保持
部材5に保持した海老の尾を、傾斜させながら押し付け
部材31に押し付けることができ、海老の尾全体を押し
付け部材31に押し当てることができる。
部材5に保持した海老の尾を、傾斜させながら押し付け
部材31に押し付けることができ、海老の尾全体を押し
付け部材31に押し当てることができる。
【0037】本願第3の海老の加工装置の発明は、押し
付け部材31に海老の尾を押し付ければ扇状に拡開した
状態にできると同時に、その扇状に拡開した状態の海老
の尾を湯30aで加熱できる。これにより、容易に、海
老の尾を扇状に拡開した状態 に加工できる。又、海老の
尾以外の部分を加熱することなく、海老の尾のみを加熱
でき、海老の鮮度を保つことができる。又、海老の尾
を、押し付け部材31に押し付けながら摺動させること
により、摺動させる際の抵抗によって海老の尾を、押し
付けるだけの場合より大きく開かせることができる。し
かも、凹凸を有する摺動面32を摺動させるため、摺動
に際し、より大きな抵抗を海老の尾に与えることがで
き、確実に大きく拡開できる。
付け部材31に海老の尾を押し付ければ扇状に拡開した
状態にできると同時に、その扇状に拡開した状態の海老
の尾を湯30aで加熱できる。これにより、容易に、海
老の尾を扇状に拡開した状態 に加工できる。又、海老の
尾以外の部分を加熱することなく、海老の尾のみを加熱
でき、海老の鮮度を保つことができる。又、海老の尾
を、押し付け部材31に押し付けながら摺動させること
により、摺動させる際の抵抗によって海老の尾を、押し
付けるだけの場合より大きく開かせることができる。し
かも、凹凸を有する摺動面32を摺動させるため、摺動
に際し、より大きな抵抗を海老の尾に与えることがで
き、確実に大きく拡開できる。
【0038】本願第4の海老の加工装置の発明は、保持
部材5に保持した海老を押し付け部材31に対して傾斜
させながら、海老の尾を押し付け部材31に押し付ける
ことができ、海老の尾全体を押し付け部材31に押し当
てることができる。従って、海老の尾を確実に扇状に拡
開した状態にできる。
部材5に保持した海老を押し付け部材31に対して傾斜
させながら、海老の尾を押し付け部材31に押し付ける
ことができ、海老の尾全体を押し付け部材31に押し当
てることができる。従って、海老の尾を確実に扇状に拡
開した状態にできる。
【0039】又、本願発明の海老の加工方法は、海老の
尾を扇状に拡開した状態に自動連続的に加工できる。し
かも、海老の尾のみを加熱でき、海老の鮮度を保ちなが
ら行うことができる。従って、尾を扇状に拡開した海老
を、容易に短時間で得ることができる。
尾を扇状に拡開した状態に自動連続的に加工できる。し
かも、海老の尾のみを加熱でき、海老の鮮度を保ちなが
ら行うことができる。従って、尾を扇状に拡開した海老
を、容易に短時間で得ることができる。
【図1】本願発明の一実施形態の海老の加工装置の側方
から見た概略図である。
から見た概略図である。
【図2】保持部材の説明図に係り、(A) は、チェーンに
取り付けられた状態の保持部材の側面図、(B) は、その
正面図である。
取り付けられた状態の保持部材の側面図、(B) は、その
正面図である。
【図3】移送部材の側方から見た概略図である。
【図4】前操作部材の説明図に係り、(A) は、前操作部
材に保持部材が通過する際の上方側から見た説明図、
(B) は、(A) のI −I 線端面図、(C) は、(A) のII−II
線端面図、(D) は、(A) のIII −III 線端面図である。
材に保持部材が通過する際の上方側から見た説明図、
(B) は、(A) のI −I 線端面図、(C) は、(A) のII−II
線端面図、(D) は、(A) のIII −III 線端面図である。
【図5】図3のV −V 線に沿う断面説明図である。
【図6】後操作部材の説明図に係り、(A) は、後操作部
材を保持部材が通過する際の下方側から見た説明図、
(B) は、(A) のVI−VI線端面図である。
材を保持部材が通過する際の下方側から見た説明図、
(B) は、(A) のVI−VI線端面図である。
【図7】(A) は、一般的な生の海老の尾の状態の平面
図、(B) は、海老の尾を押し付け部材に押し付けた状態
の平面図、(C) は、海老の尾を押し付け部材に押し付け
ながら摺動させた後の状態の平面図である。
図、(B) は、海老の尾を押し付け部材に押し付けた状態
の平面図、(C) は、海老の尾を押し付け部材に押し付け
ながら摺動させた後の状態の平面図である。
【図8】(A) は、押し付け部材の他の実施形態の要部拡
大断面図、(B) は、押し付け部材の更に他の実施形態の
要部拡大平面図、(C) は、(B) のVIII−VIII線断面図で
ある。
大断面図、(B) は、押し付け部材の更に他の実施形態の
要部拡大平面図、(C) は、(B) のVIII−VIII線断面図で
ある。
1 海老の加工装置
2 移送部材
3 尾拡開加工部
4 チェーンコンベア
5 保持部材
6a、6b 操作部材
30 湯槽
30a 湯
31 押し付け部材
41 チェーン
43 復路
44 往路
71 回動操作部材
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A22C 29/02
Claims (5)
- 【請求項1】海老を保持して所定間を移送し得る移送部
材(2) と、海老の尾を拡開加工するための尾拡開加工部
(3) とを備え、移送部材(2) が、海老の胴部を保持する保持部材(5)を
備えたものであり、 尾拡開加工部(3) が、保持部材(5) で胴部を保持した状
態で海老の尾の下面側を押し付けるための押し付け部材
(31)と、押し付け部材(31)に押し付けた海老の尾を加熱
する加熱手段(30a) とを備え、押し付け部材(31)が摺動面(32)を備え、移送部材(2)
が、保持部材(5)で保持した海老の尾を、押し付け部材
(31)の摺動面(32)に押し付けながら、海老の尾を後方に
向けて摺動し得るようになされたものであり、 尾拡開加工部(3) が、移送部材(2) の移送間の途中に配
位されることにより、移送部材(2) に保持された海老の
尾が、移送に際し、押し付け部材(31)に押し付けられな
がら加熱されて扇状に拡開加工されるようになされたも
のであることを特徴とする海老の加工装置。 - 【請求項2】保持部材(5)が、海老の胴部を保持した状
態で、押し付け部材(31)に対して傾斜させることができ
るものであることを特徴とする請求項1記載の海老の加
工装置。 - 【請求項3】尾拡開加工部(3) が、湯(30a) と、湯(30
a) 内に配位された押し付け部材(31)とを備えたもので
あり、この湯(30a) が、海老の尾を押し付け部材(31)に
押し付けるに際して、海老の尾を加熱するものであり、 押し付け部材(31)が、一面側に凹凸を有する摺動面(32)
を備え、移送部材(2)が、保持した海老の尾を、押し付
け部材(31)の摺動面(32)に押し付けながら摺動し得るよ
うになされたものであることを特徴とする請求項1又は
2記載の海老の加工装置。 - 【請求項4】移送部材(2) が、海老の胴部を保持して移
送し得る回動自在な保持部材(5) と、回動操作部材(71)
とを備えたものであり、この回動操作部材(71)によっ
て、移送途中の保持部材(5) が回動操作されることによ
り、保持部材(5) に保持された海老の尾が、保持部材
(5) の回動に伴って押し付け部材(31)に押し付けられた
状態に配位されるものであることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の海老の加工装置。 - 【請求項5】移送可能な移送部材(2) によって海老を保
持しながら順次移送し、その移送に際して、保持部材
(5) によって海老の胴部を保持した状態で海老の尾の下
面側を押し付け部材(31)に対して押し付けながら摺動さ
せると共に、加熱手段(30a) によって押し付けた海老の
尾を加熱することにより、海老の尾を扇状に拡開加工す
ることを特徴とする海老の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19492597A JP3380432B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 海老の加工装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19492597A JP3380432B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 海老の加工装置及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1118674A JPH1118674A (ja) | 1999-01-26 |
JP3380432B2 true JP3380432B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=16332635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19492597A Expired - Fee Related JP3380432B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 海老の加工装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3380432B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5421156B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2014-02-19 | テーブルマーク株式会社 | 尾扇を開いたエビ及びその方法 |
CN104222250B (zh) * | 2014-09-28 | 2016-04-27 | 南通宝泰机械科技有限公司 | 去虾壳生产线及虾仁加工工艺 |
CN108283211B (zh) * | 2018-01-04 | 2020-10-02 | 张学利 | 一种自动化小龙虾展平装置 |
CN111264603A (zh) * | 2020-03-31 | 2020-06-12 | 武汉轻工大学 | 龙虾固定装置 |
CN113229342A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-08-10 | 甸硕水产科技(化州)有限公司 | 一种虾类夹取装置与虾类加工系统 |
CN115005256A (zh) * | 2022-07-27 | 2022-09-06 | 湖北联太农业开发有限公司 | 一种速冻小龙虾生产工艺 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP19492597A patent/JP3380432B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1118674A (ja) | 1999-01-26 |
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