JP3379492B2 - Squid基板 - Google Patents

Squid基板

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JP3379492B2
JP3379492B2 JP30348199A JP30348199A JP3379492B2 JP 3379492 B2 JP3379492 B2 JP 3379492B2 JP 30348199 A JP30348199 A JP 30348199A JP 30348199 A JP30348199 A JP 30348199A JP 3379492 B2 JP3379492 B2 JP 3379492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の心臓や脳か
ら発生する生体磁場の計測装置、金属内部の微小亀裂の
検出を非破壊的に行なう検査装置等に於いて、微弱な磁
場を計測するセンサとして用いられる超伝導量子干渉素
子(SQUID: Superconducting
Quantum Interference Devi
ce)、及びこれを用いた磁場計測装置に関し、特に、
トラップされた磁束を解除できる超伝導量子干渉素子、
及びこれを用いる磁場計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超伝導量子干渉素子(以下、SQUID
と表記する)は、高感度な磁束−電圧変換素子であり、
人間の心臓や脳から発生する磁場の計測装置、金属内部
の微小亀裂を非破壊的に行なう検査装置等に於いて、微
弱な磁場を計測するセンサとして用いられる。SQUI
Dは、Nb、YBa2Cu37-x、Bi2Sr2CaCu2
8、Tl2Ba2CaCu28等の超伝導薄膜により基
板に形成されるのが一般的であり、低温容器に入れて冷
媒を注入する等して臨界温度以下に冷却することによ
り、常伝導状態から超伝導状態に転移して動作可能な状
態となる。
【0003】冷却の際、SQUIDが磁場に暴露された
り、冷却された状態で強い磁気雑音に暴露されると、磁
束が、超伝導薄膜に鎖交したまま閉じ込められることが
ある(これを「磁束トラップ」と呼ぶ)。磁束トラップ
が発生すると、磁束−電圧変換の感度が低下したり、ト
ラップした磁束が熱的に揺らいで雑音を発生したりし
て、微弱な磁場計測の大きな障害となる。
【0004】磁束トラップはSQUIDの温度を上げて
一旦常伝導に転移させ、再度冷却し直すことで解除でき
る。しかし、SQUIDを冷媒から一時的に出すのは作
業効率が悪く、コストがかかるだけでなく危険も伴うた
め、ヒータを用いて冷媒中のSQUIDだけを部分的に
加熱する方法が提案されている。SQUID基板の近傍
にチップ抵抗を設置する方法もあるが、ヒータを薄膜化
した方がよりSQUIDの近くに設置でき、効果的に加
熱できる。
【0005】薄膜化したヒータを使用する従来技術とし
て、特許第2856463号(従来技術1)、特開平8
−78738号(従来技術2)、電子情報通信学会技術
報告、91巻、176号、43頁−48頁(従来技術
3)が知られている。
【0006】従来技術1では、ヒータは複数の薄膜抵抗
単位からなっており、複数の抵抗単位に流れる電流によ
って超伝導回路(SQUIDに相当する)に作用する磁
界が零になるように、抵抗単位どうしが近接して並んで
いる。
【0007】従来技術2では、SQUIDの構成要素で
ある帰還コイル(フィードバックコイル)に直列にジョ
ゼフソン接合を設け、ジョゼフソン接合をヒータとして
用いている。
【0008】従来技術3では、抵抗体(モリブデン)と
抵抗を持たない配線層である超伝導体(Nb)が、絶縁
体を挟んで2層膜をなす構成が開示されている。
【0009】従来技術2、従来技術3では、SQUID
とヒータが同一基板に薄膜で形成されており、SQUI
Dとヒータとを各々別基板に形成するよりも更に効率的
に加熱ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】SQUIDを加熱する
ヒータをSQUIDと同一基板に形成すれば、最も加熱
効率が良い。また、製作の容易さを考慮すると、SQU
IDの形成工程で形成できることが望ましい。更に、基
板に形成されたヒータは、室温に設置されたヒータの電
源に電源ラインで接続されるが、ヒータの抵抗が電源ラ
インの抵抗に比べて十分大きくなければ、電源電力が電
源ラインで消耗してしまい、非効率である。多くの場
合、電源ラインはマンガニン等の細いワイヤで形成さ
れ、10数Ωの抵抗を有する。従って、ヒータの抵抗値
は、例えば、100Ω程度は必要である。
【0011】ヒータがSQUIDと同一の基板で、SQ
UIDの近傍に形成された場合、ヒータを電源ラインに
接続するために基板内に薄膜で形成された配線やヒータ
そのものが発生する磁場が問題となり、ヒータや基板内
の配線(以下の説明では、基板内に薄膜で形成される配
線を単に「配線」と呼ぶ。)が磁場を発生すると、これ
らが磁束トラップの原因になるという問題がある。
【0012】人間の心臓から発生する磁場の計測を行う
心磁計測装置や、脳から発生する磁場の計測を行う脳磁
計測装置等の生体磁場計測装置では、数十から数百個の
SQUIDが搭載される。これらのSQUIDと一体化
して設置されるヒータの全てを、室温にある電源に接続
したのでは電源ライン数が膨大になり、室温から冷媒へ
の熱流入がおびただしくなるという問題がある。また、
SQUIDを駆動する駆動回路の電源と別にヒータの電
源を設けたのではシステム構成が煩雑になるという問題
がある。
【0013】本発明の目的は、SQUIDの形成工程で
SQUIDと同じ基板に形成でき、100Ω程度の抵抗
値のヒータを有するSQUID基板を提供すること、ヒ
ータと基板内の配線を適切に組み合わせることにより、
磁場を発生しない構造のヒータモデュールを提供するこ
と、ヒータの電源ライン数が少なく、SQUIDを駆動
する駆動回路の電源とヒータの電源を共用できる磁場計
測装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の代表的なSQU
ID基板は,ジョゼフソン接合を有するSQUIDが
基板に形成され,SQUIDの動作温度に於いて超伝導
となる超伝導体でヒータが同じ基板に構成され,ヒータ
に超伝導体の臨界電流値以上の電流を流し,超伝導体を
常伝導に転移させて発熱させることにより,SQUID
の磁束トラップを解除する。ヒータを構成する超伝導体
は,SQUIDを構成する超伝導体と同じ材質で構成さ
れ,配線を構成する常伝導体は,SQUIDを構成する
常伝導体と同じ材質で構成されるので,SQUIDの製
作工程を利用して容易に,絶縁層を介して形成されるヒ
ータと配線からなる2層構造をもつヒータモジュール
を,SQUIDが形成される基板に形成することができ
る。
【0015】本発明のSQUID基板では、SQUID
と同一の基板に、SQUIDを形成する超伝導薄膜でヒ
ータを形成する。薄膜の厚さは通常1μm以下である。
ヒータを幅5μm以下の超伝導薄膜細線で構成し、ヒー
タに電源を接続して臨界電流値以上の電流を流すことに
より、超伝導薄膜細線が常伝導に転移してヒータとして
動作する。SQUIDの超伝導体が、例えば、Nbであ
る場合、Nbが常伝導体に転移した時の抵抗はSQUI
Dに用いられる他の金属材料、例えば、AlやAuに比
べて大きく、抵抗値の大きいヒータが実現できる。SQ
UIDの製作工程には超伝導薄膜の成膜と加工が例外な
く含まれるから、ヒータの製作をSQUIDの製作工程
を用いて実行すれば、工程を増やすことなく高抵抗のヒ
ータが実現できる。
【0016】従来技術に、ジョゼフソン接合に臨界電
流値以上の電流を流してヒータとして用いる構成が開示
されている。ジョゼフソン接合のような点(正確には超
伝導体に挟まれた酸化物層等の弱結合部分)をヒータと
して用いるのに比較すると、超伝導薄膜細線自体を抵抗
として用いる本発明の構成の方が容易に大きな抵抗値を
実現できるという利点がある。
【0017】超伝導細線からなるヒータと常伝導体の配
線とが絶縁層を介して2層構造をなすヒータモジュール
の、ヒータと常伝導体の配線に互いに逆向きで大きさの
等しい電流が流れるように、ヒータと常伝導体の配線を
電源に接続する。簡単な構成とするために、少なくとも
1箇所で絶縁層にコンタクトホールを設け、ヒータと配
線が電気的に直列な平行往復導線をなすようにすれば、
ヒータと配線を電源に接続した時、ヒータと配線には互
いに逆向きで大きさの等しい電流が流れる。必要な発熱
は超伝導薄膜細線であるヒータ部分から発生するので、
配線は発熱に寄与する必要はない。従って、配線には高
抵抗の材料を用いる必要はなく、SQUIDに用いられ
る適当な金属材料、例えば、AlやAuで構成すれば良
い。むしろヒータの発熱で溶融しないように、ヒータの
線幅に比べて配線の線幅を広くとる方が良い。
【0018】本発明の構成の特徴は、超伝導薄膜を配線
としてではなくヒータとして用いている点で従来技術3
と異なり、2層構造の一方が発熱に寄与しない配線であ
る点で従来技術1と異なる。本発明の構成の特徴によれ
ば、常伝導体の配線は金属でありさえすればよく、Mo
等の高抵抗材料に限定される必要がなくなる。SQUI
Dの形成工程には、常伝導金属の成膜、加工の工程が例
外なく含まれるから、SQUIDの形成工程で、磁場を
発生しないヒータモデュールが形成できる。
【0019】なお、ヒータと配線が2層構造をなしてい
れば、ヒータ部分、及び配線部分の個々の構造は任意で
あって、磁場の発生の少ない構造にする必要はない。円
形や直線状であっても良いが、ヒータモデュールが必要
以上の面積を占めないよう適当な折り返しをつける等す
れば実用的である。
【0020】本発明の代表的な磁場計測装置は、基板に
SQUIDが形成され、同一の基板に、電流を流した時
にSQUIDを常伝導に転移させるヒータが形成される
SQUID基板の複数個を使用し、複数のSQUID基
板のヒータのうちの2個以上が電気的に直列又は並列に
接続され、直列又は並列に接続された2個以上のヒータ
が1組の配線を介して電源に接続され、SQUIDは同
じ電源により駆動され、ヒータを構成する超伝導体は、
SQUIDを構成する超伝導体と同じ材質で構成され、
配線を構成する常伝導体は、SQUIDを構成する常伝
導体と同じ材質で構成されている。ヒータを構成する超
伝導体と配線は電源に接続した時に電気的に直列になる
よう少なくとも1箇所で電気的に接触しており、ヒータ
を構成する超伝導体と配線に互いに逆向きで大きさが等
しく、超伝導体の臨界電流値以上の電流が流され、SQ
UIDの磁束トラップを解除することができる。
【0021】複数のSQUID基板のヒータを互いに電
気的に直列、又は並列に接続して電源に接続するので、
同時に複数のSQUIDを加熱できる。必要に応じて、
全SQUIDを複数のグループに分け、各グループ内の
SQUIDのヒータを直列、又は並列に接続して同時に
通電するようにすれば良い。この時、ヒータの電源や電
源ラインはグループの数だけあればよく、大幅に、ヒー
タの電源や電源ラインの数を減少できる。
【0022】更に、各ヒータの抵抗値は超伝導薄膜細線
の線幅や長さで決まるから、各ヒータの抵抗値は適切に
設定でき、ヒータの電源電圧を、SQUIDを駆動する
駆動回路の電源と共用しても、各ヒータに十分な電力を
供給できる。具体的な電源電圧値や抵抗値等の詳細につ
いては後述する。複数のSQUID基板のヒータを1つ
の電源で加熱し、更に、ヒータの電源を、SQUIDを
駆動する駆動回路の電源と共用することにより、構成が
簡単で、冷媒への熱流入の少ない磁場計測装置が実現で
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図を参照して説
明する。なお、図が煩雑になるのを防ぐため、図で説明
すべき部分以外は適宜省略して図示する。
【0024】(ヒータ、及び配線の構成)図1は、本発
明の実施例のヒータモデュールの例を説明する図であ
り、基板に薄膜で形成されるヒータモデュールとその周
辺部を示す上面図、図2はヒータモデュールの断面図で
あり、図2(a)は、図1に示すA−A'(パッド部
分)に於ける断面図、図2(b)は、図1に示すB−
B'(接続部分)に於ける断面図、図2(c)は、図1
に示すC−C'(ヒータモデュール部分)に於ける断面
図である。
【0025】図2に示すように、絶縁層13を挾んで、
下層に抵抗層12が、上層にNb層(超伝導層)11が
形成される。但し、図1に示すコンタクトホール3の部
分で抵抗層12と超伝導層11とは電気的に接触してい
る。図1に示すように、ヒータモデュール5は、線幅が
共に細く形成された超伝導層と抵抗層とが屈曲部を有す
る。超伝導層11はヒータ1、抵抗層12は配線2をな
す。パッド4、4'に、電源を接続すれば、ヒータ1と
配線2はコンタクトホール3で接続される直列回路を構
成し、平行往復導線をなす。従って、ヒータ1と配線2
には大きさが等しく方向が逆向きの電流が流れ、ヒータ
モデュール5が全体として発生する磁場は無視できるほ
ど小さい。
【0026】以下、具体的に数値を挙げて説明するが、
本発明の構成はこの数値に限定されるものではない。ヒ
ータモデュール5に於いて、ヒータ1はNbの超伝導薄
膜細線であり、厚さ250nm、幅3μm、長さ600
μmである。ヒータ1に臨界電流値以上の電流を流した
時、ヒータ部分は約100Ωの抵抗値を持つ。配線2は
Alの薄膜であり、厚さ100nm、幅8μm、長さ6
00μmである。配線部分の抵抗値は10Ω以下であっ
て、ヒータ部分の抵抗値に比べて一桁以上小さい。ヒー
タ1と配線2に流れる電流値は等しいから、ヒータと配
線の発熱量もまた一桁以上の差があり、発熱はもっぱら
ヒータが担っている。図2(b)、図2(c)に示すよ
うに、ヒータモデュール5とパッド4、4'との間の接
続部分は、ヒータモデュール5と同じくNbとAlの2
層膜であるが、ヒータモデュール5とパッド4、4'と
の間でのNbとAlの線幅は各々ヒータモデュール部分
の線幅より広ければ任意である。
【0027】以上の説明では、金属系超伝導材料である
Nbを超伝導薄膜材料として使用しいるが、SQUID
を構成する超伝導材料が、YBa2Cu37-x、Bi2
2CaCu28、Tl2Ba2CaCu28等の酸化物
系超伝導薄膜である場合は、これらの酸化物系超伝導薄
膜を細線状に加工して、金属系超伝導材料を使用する場
合と同様にしてヒータモデュールが構成できる。
【0028】即ち、超伝導体は、幅5μm以下及び/又
は厚さ1μm以下である、ニオブ、ニオブ化合物、イッ
トリウム、ビスマス、タリウムの何れかを含む超伝導体
(金属系超伝導薄膜、又は酸化物系超伝導薄膜)の薄膜
細線で形成される。
【0029】(SQUID基板の構成)図3は、本発明
の実施例のSQUIDとヒータモデュールを搭載したS
QUID基板の上面図、図4は、SQUID基板の断面
の概略を示す図である。図4に示すように、SQUI
D、及びヒータモデュールが形成された層16は、絶縁
層14を介してシリコン基板15に形成されている。
【0030】図3に示すように、SQUID部分は公知
の構造を有し、ワッシャリング21、ジョゼフソン接合
22、入力コイル23、帰還コイル24からなる。図3
には、SQUIDにバイアス電流を供給する電極パッド
6、7、出力電圧を計測するための電極用パッド6'、
7'、入力コイル23と検出コイルとを接続するパッド
8、8'、帰還コイル24とSQUIDを駆動する駆動
回路を接続するパッド9、9'が示されている。
【0031】図5は、超伝導層、抵抗層の関係を説明す
るための図であり、本発明の実施例のSQUID基板の
構成を層別に示す斜視図である。実際にはSQUIDは
もっと多数の層で形成されるが、図5では適宜省略して
いる。SQUIDのワッシャリング21、及びジョゼフ
ソン接合22は超伝導層10で形成される。超伝導層1
0の上に抵抗層12があり、ヒータモデュール5の配線
2が形成される。小さいために図5には図示しないが、
シャント抵抗やダンピング抵抗と呼ばれるSQUID内
の抵抗も抵抗層12で形成される。抵抗層12の上に、
別の超伝導層11があり、SQUIDの入力コイル23
や帰還コイル24と共にヒータ1が形成される。各層の
間には図5に図示しない絶縁層があり、必要な部分には
コンタクトホールが開いている。図5の構成から明らか
なように、ヒータモデュール5はSQUIDの製造工程
を全く増やすことなく、容易に形成できる。
【0032】図3に示すように、ヒータモデュール5は
ジョゼフソン接合22の近傍に配置されるが、この理由
は以下の2点である。第1の理由は、最も磁束トラップ
の影響が大きく出るジョゼフソン接合部を効率よく加熱
するためである。磁束は超伝導薄膜のどこにでもトラッ
プする可能性があるが、実用上最も障害となるのはSQ
UIDの磁束−電圧変換の感度を低下させるジョゼフソ
ン接合へのトラップである。第2の理由は、ワッシャリ
ング部分の再冷却時に温度勾配を生じさせるためであ
る。SQUIDを加熱してトラップを解除する場合、再
冷却時に温度勾配を持つように冷却すると特に有効であ
ることは、従来技術1、従来技術3等で周知である。
【0033】図6は、図3に示す構成のSQUID基板
で、ヒータモデュールを用いてSQUIDを加熱した時
の、加熱電力とSQUIDの端子間抵抗との関係を示す
測定値を示す図である。図6に示す結果は、図3に示す
SQUIDの電極パッド6、7を用いて一定のバイアス
電流を流し、出力電圧を計測するための電極用パッド
6'、7'の間の電圧を測定しながら、ヒータモデュール
5に電流を流してSQUIDを加熱して得た結果であ
る。SQUIDが加熱されて温度が上昇し、超伝導性を
失うと感度が消失すると共に端子間抵抗が大きくなるか
ら、図6に示す結果より、SQUIDの超伝導性を消失
させるのに必要な電力が求められる。図6から、感度の
消失とSQUIDの端子間抵抗の上昇が起こる加熱電力
は230mW以上であり、ヒータモデュール5に最小2
30mWの加熱電力を与えれば、SQUIDの超伝導性
が消失し、磁束トラップが解除できることがわかる。
【0034】(SQUID基板の実装)図7は、本発明
の実施例のSQUID磁束計50の構成例を示す斜視図
である。ヒータモデュール5が形成されたSQUID基
板20を検出コイル31と接続している。検出コイル3
1は、直径18mmの樹脂製のボビン40に溝を切り、
溝内にNb−Ti線を巻いて構成する。図7に示すSQ
UID磁束計50の構成では、環境雑音磁場を除去する
ため、空間の差分磁場を計測するいわゆるグラジオメー
タの構成であって、センシングコイル31aと、キャン
セレーションコイル31bが互いに逆向きに巻かれてい
る。SQUID基板20はコネクタ34を有する実装基
板33に接着され、SQUID基板20の各パッドがワ
イヤボンディングで実装基板33の電極に接続される。
【0035】入力コイル23と検出コイル31とを接続
する、図3に示すパッド8、8'は、Pb−In−Au
の超伝導ボンディングワイヤを介して検出コイル31の
超伝導線17と超伝導接続され、パッド8、8'以外の
パッドは、Alのボンディングワイヤと実装基板33の
電極を介してコネクタ34に接続される。ヒータモデュ
ール5がSQUID基板20に形成されているため、実
装基板33にSQUID基板20を接着するだけでよ
く、部品点数の少ない簡潔な構成で、SQUID磁束計
50を製作できる。
【0036】(SQUID磁束計の配置とヒータの配
線)図8は、心磁計測装置の低温容器の底部に配置され
る、図7に示すSQUID磁束計50の配列例とヒータ
への配線例とを説明する図である。心磁計測装置では、
SQUID磁束計の配置は平面的であって、例えば、8
×8個のマトリクス状に配置され、冷媒の満たされた低
温容器の底部に設置され、SQUID磁束計のアレイ
(センサアレイ)を形成する。合計64個のSQUID
磁束計は、8個づつのグループに分けられ、各グループ
内のヒータは各々電気的に並列になるように配線されて
いる。図8では、1グループの配線のみを示している。
【0037】図8に示すように、8個のヒータは一組の
電源ライン18を介して室温の電源100に接続され
る。室温と冷媒間をつなぐ電源ライン18の材質は熱伝
導の小さい金属である必要があり、図8に示す例では、
マンガニン線を用いている。マンガニン線は電気抵抗が
大きく、長さ1mで15Ω程度である。そのため、各ヒ
ータの抵抗が小さいと、電力の大部分が途中のマンガニ
ン線で消費されてしまい、ヒータの発熱が不十分にな
る。しかし、図1に示す構成のヒータモジュールを用い
れば、各ヒータは100Ωの抵抗を持つので、電源とし
てSQUIDを駆動する駆動回路の電源(12V電源)
を用いても、各ヒータに流れる電流は55mAであり、
各ヒータの発熱量は300mWになる。図6に示すよう
に、300mWの加熱電力でSQUIDは十分に加熱さ
れ、磁束トラップが解除できる。
【0038】また、図示しないが、グループ内のヒータ
が電気的に直列になるように接続しても、同様の効果が
期待できる。この場合は、1グループ内のSQUID磁
束計の数は16個とし、各ヒータの抵抗値が各々80Ω
になるようにしておく。具体的には、図1に示すヒータ
モデュールに於いて、ヒータや配線の薄膜の厚さや線幅
を同じにして、長さだけを480μmにすれば良い。ヒ
ータの電源電圧は商用電源電圧と同じ100Vに設定す
る。この場合は、各ヒータ流れる電流は55mAであ
り、各ヒータの加熱電力は240mWになる。図6で示
すように、240mWの発熱でも、磁束トラップが解除
できる。
【0039】以上説明した例では、たとえ、磁束トラッ
プしたSQUIDが1個でも、8個又は16個のSQU
IDが加熱されることになるが、実用上何ら問題はな
い。また、加熱する場合のスイッチ19は、制御用コン
ピュータで開閉制御するのが現実的である。
【0040】(心磁計測装置、脳磁計測装置)図9は、
本発明の実施例のSQUID磁束計を使用する磁場計測
装置の例として、心磁計測装置の構成例を示す図であ
る。図8に示すSQUID磁束計50のアレイ(センサ
アレイ)が、液体ヘリウムが満たされた低温容器200
の底部に設置されている。低温容器200は磁気シール
ドルーム160の中に設置され、磁気シールドルーム1
60の内部はカメラ150でモニターされている。磁気
シールドルーム160の外には、SQUIDを駆動する
駆動回路110、制御及びデータ収集用コンピュータ
(信号収集手段)130、解析用コンピュータ140が
設置されている。また、心電計120も設置され、心臓
磁場の計測データと共に心電データが制御及びデータ収
集用コンピュータ130に収集される。ヒータモジュー
ルに電力を供給する電源100は、SQUIDを駆動す
る駆動回路の電源と共有され12Vである。電源100
から、8組16本の電源ライン18がセンサアレイに伸
び、各電源ラインは、センサアレイの近傍で分流して並
列接続されている8個のヒータモジュールに電力を供給
する。ヒータモジュールへの電力の供給は、制御及びデ
ータ収集用コンピュータ130が各センサグループ毎に
制御する。
【0041】図10は、本発明の実施例のSQUID磁
束計を使用する磁場計測装置の例として、脳磁計測装置
の構成例を示す図である。
【0042】脳磁計測装置では、頭蓋の形に合わせて図
8に示すSQUID磁束計50のアレイ(センサアレ
イ)が球面状に配列される。SQUID磁束計50の数
も多く、128個設置されている。また、図9に示す心
電計の代わりに、脳波計170が設置される。脳磁場計
測では被験者に刺激を与える必要があるが、ここでは聴
覚刺激のための小型スピーカ190と音響装置180を
例示している。これ以外の構成は、図9に示す心磁計測
装置と同じであって、ヒータモジュールに電力を供給す
る電源100から、16組32本の電源ライン18がセ
ンサアレイに伸び、各電源ラインはセンサアレイの近傍
で分流し、並列接続されている8個のヒータモジュール
に電力を供給する。
【0043】以上説明した、心磁計測装置、脳磁計測装
置では、ヒータモジュールに電力を供給するための電源
を新たに設ける必要がなく、簡潔な構成でSQUIDの
磁束トラップを解除することが可能である。また、電源
ラインの数が各SQUID磁束計毎に電力を供給する場
合の1/8ですみ、冷媒の熱蒸発量が抑えられる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、製造工程を増加するこ
となく磁束トラップが解除可能なSQUID、及びこれ
を用いるSQUID磁束計が実現でき、このSQUID
磁束計を使用して、新たな電源を増やすことなく磁束ト
ラップが解除可能な磁場計測装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のヒータモデュールの例とその
周辺部を示す上面図。
【図2】本発明の実施例のヒータモデュールの断面図で
あり、(a)は図1に示すA−A'に於ける断面図、
b)は図1に示すB−B'に於ける断面図、(c)は図
1に示すC−C'に於ける断面図。
【図3】本発明の実施例のSQUIDとヒータモデュー
ルを搭載したSQUID基板の上面図。
【図4】本発明の実施例のSQUID基板の断面の概略
を示す図。
【図5】本発明の実施例のSQUID基板の構成を層別
に示す斜視図。
【図6】図3に示す構成のSQUID基板で、ヒータモ
デュールを用いてSQUIDを加熱した時の、加熱電力
とSQUIDの端子間抵抗との関係を示す測定値を示す
図。
【図7】本発明の実施例のSQUID磁束計の構成例を
示す斜視図。
【図8】図7のSQUID磁束計を用いる心磁計測装置
の、低温容器の底部に配置されるSQUID磁束計の配
列例とヒータへの配線例をを説明する図。
【図9】本発明の実施例の心磁計測装置の構成例を示す
図。
【図10】本発明の実施例の脳磁計測装置の構成例を示
す図。
【符号の説明】
1…ヒータ、2…配線、3…コンタクトホール、4、4
…ヒータモデュール用電極パッド、5…ヒータモデュー
ル、6、6…SQUID用電極パッド、7、7…SQU
ID用電極パッド、8、8…入力コイル用パッド、9、
9…帰還コイル用パッド、10…超伝導層、11…超伝
導層、12…抵抗層、13…絶縁層、14…絶縁層、1
5…シリコン基板、16…SQUID、及びヒータモデ
ュールが形成された層、17…超伝導ワイヤ、18…電
源ライン、19…スイッチ、20…SQUID基板、2
1…ワッシャリング、22…ジョゼフソン接合、23…
入力コイル、24…帰還コイル、31…検出コイル、3
1a…センシングコイル、31b…キャンセレーション
コイル、33…実装基板、34…コネクタ、40…ボビ
ン、50…センサ、100…ヒータ及び駆動回路の電
源、110…駆動回路、120…心電計、130…制御
及びデータ収集用コンピュータ、140…解析用コンピ
ュータ、150…モニタカメラ、160…シールドルー
ム、170…脳波計、180…音響装置、190…スピ
ーカ、200…低温容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜飼 征一 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社日立製作所計測器グループ内 (56)参考文献 特開 平8−78738(JP,A) 特開 平6−5932(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 39/22 ZAA

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジョゼフソン接合を有するSQUIDが形
    成される基板と,前記SQUIDの動作温度に於いて超
    伝導となる超伝導体で前記基板に構成されるヒータと
    前記超伝導体と絶縁体を介して常伝導体から構成される
    配線であり,該配線の幅が前記超伝導体の線幅より広い
    前記配線とを有し,前記ヒータと前記配線に互いに逆向
    きで大きさの等しい電流を流して,前記ヒータに前記超
    伝導体の臨界電流値以上の電流を流し,前記超伝導体を
    常伝導に転移させて発熱させることにより,前記SQU
    IDの磁束トラップを解除することを特徴とするSQU
    ID基板。
  2. 【請求項2】ジョゼフソン接合を有するSQUIDが形
    成される基板と,前記SQUIDの動作温度に於いて超
    伝導となる超伝導体で前記基板に構成されるヒータと,
    前記超伝導体と絶縁体を介して常伝導体から構成される
    配線であり,該配線の幅が前記超伝導体の線幅より広い
    前記配線とを有し,前記超伝導体と前記配線は電源に接
    続した時に電気的に直列になるよう少なくとも1箇所で
    電気的に接触しており,前記ヒータに前記超伝導体の臨
    界電流値以上の電流を流し,前記超伝導体を常伝導に転
    移させて発熱させることにより,前記SQUIDの磁束
    トラップを解除することを特徴とするSQUID基板。
  3. 【請求項3】ジョゼフソン接合を有するSQUIDが形
    成される基板と,前記SQUIDの動作温度に於いて超
    伝導となる超伝導体で前記基板に構成されるヒータと,
    前記超伝導体と絶縁体を介して常伝導体から構成される
    配線とを有し,前記ヒータを構成する前記超伝導体は,
    前記SQUIDを構成する超伝導体と同じ材質で構成さ
    れ,前記配線を構成する前記常伝導体は,前記SQUI
    Dを構成する常伝導体と同じ材質で構成され,前記ヒー
    タと前記配線に互いに逆向きで大きさの等しい電流を流
    して,前記ヒータに前記超伝導体の臨界電流値以上の電
    流を流し,前記超伝導体を常伝導に転移させて発熱させ
    ることにより,前記SQUIDの磁束トラップを解除す
    ことを特徴とするSQUID基板。
  4. 【請求項4】ジョゼフソン接合を有するSQUIDが形
    成される基板と,前記SQUIDの動作温度に於いて超
    伝導となる超伝導体で前記基板に構成されるヒータと,
    前記超伝導体と絶縁体を介して常伝導体から構成される
    配線とを有し,前記ヒータを構成する前記超伝導体は,
    前記SQUIDを構成する超伝導体と同じ材質で構成さ
    れ,前記配線を構成する前記常伝導体は,前記SQUI
    Dを構成する常伝導体と同じ材質で構成され,前記超伝
    導体と前記配線は電源に接続した時に電気的に直列にな
    るよう少なくとも1箇所で電気的に接触しており,前記
    ヒータに前記超伝導体の臨界電流値以上の電流を流し,
    前記超伝導体を常伝導に転移させて発熱させることによ
    り,前記SQUIDの磁束トラップを解除することを特
    徴とするSQUID基板。
  5. 【請求項5】ジョゼフソン接合を有するSQUIDが形
    成される基板と,前記SQUIDの動作温度に於いて超
    伝導となる超伝導体で前記基板に構成されるヒータと,
    前記超伝導体と絶縁体を介して常伝導体から構成される
    配線であり,該配線の幅が前記超伝導体の線幅より広い
    前記配線とを有し,前記ヒータを構成する前記超伝導体
    は,前記SQUIDを構成する超伝導体と同じ材質で構
    成され,前記配線を構成する前記常伝導体は,前記SQ
    UIDを構成する常伝導体と同じ材質で構成され,前記
    ヒータに前記超伝導体の臨界電流値以上の電流を流し,
    前記超伝導体を常伝導に転移させて発熱させることによ
    り,前記SQUIDの磁束トラップを解除することを特
    徴とするSQUID基板。
  6. 【請求項6】ジョゼフソン接合を有するSQUIDが形
    成される基板と,第1の絶縁層を挟んで下層に前記SQ
    UIDを構成する常伝導体により配線が形成され上層に
    前記SQUIDを構成する超伝導体が形成され,前記常
    伝導体と前記超伝導体が2層構造をなすヒータモジュー
    ルであり,第2の絶縁層を介して前記基板に形成される
    前記ヒータモジュールが形成される層とを有し,前記ヒ
    ータモジュールに前記超伝導体の臨界電流値以上の電流
    を流し,前記超伝導体を常伝導に転移させて発熱させる
    ことにより,前記SQUIDの磁束トラップを解除する
    ことを特徴とするSQUID基板。
  7. 【請求項7】 ジョゼフソン接合を有するSQUIDが形
    成される基板と,第1の絶縁層を挟んで下層に前記SQ
    UIDを構成する常伝導体により配線が形成され上層に
    前記SQUIDを構成する超伝導体が形成され,前記常
    伝導体と前記超伝導体が2層構造をなすヒータモジュー
    ルであり,第2の絶縁層を介して前記基板に形成される
    前記ヒータモジュールが形成される層とを有し,前記配
    線の幅が前記超伝導体の線幅より広く形成され,前記ヒ
    ータモジュールに前記超伝導体の臨界電流値以上の電流
    を流し,前記超伝導体を常伝導に転移させて発熱させる
    ことにより,前記SQUIDの磁束トラップを解除する
    ことを特徴とするSQUID基板。
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