JP3378553B2 - 薄肉中空成形容器 - Google Patents
薄肉中空成形容器Info
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Description
関し、特に適度な剛性及び落下強度を備えた薄肉中空成
形容器に関する。
ラスチック成形容器は、容器に負荷を与えた際の変形の
しにくさである剛性を適度に備え、また容器を落下させ
ても破損しないよう落下強度を適度に備えることが必要
である。従来の中空プラスチック成形容器は、これらの
剛性や落下強度を向上させるため、高密度ポリエチレン
の単体からなる樹脂を用いて厚肉で成形されていた。一
方、近年、環境問題への対応として、中空プラスチック
成形容器の廃棄性が重要視されてきており、このため、
中空プラスチック成形容器は、薄肉化してプラスチック
の使用量を減らすと共に廃棄時に潰し易いようにするこ
とが望まれている。
ル以上の大型の中空プラスチック成形容器の場合には、
高密度ポリエチレンの単体からなる樹脂を用いて薄肉に
成形することは困難で、これによって得られた薄肉の中
空成形容器は、落下した際に破損しやすい。
る薄肉中空成形容器の提供を目的とする。
0g/cm3以下、メルトフローレートが0.4以上
1.0g/10min以下、引張り衝撃強度が550以
上2000kg・cm/cm2未満であるポリエチレン
組成物で成形されており、 前記ポリエチレン組成物は、
密度が0.90以上0.91g/cm 3 未満、メルトフ
ローレートが0.5以上2.0g/10min以下、最
も高温の融点ピークが115℃以上、且つゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィーにおいて測定した分子量分
布Mw/Mnが4.0未満の、エチレンと炭素数3以上
20以下のα−オレフィンとの共重合体10〜50重量
%と、高密度ポリエチレン90〜50重量%とを含む薄
肉中空成形容器を提供することにより前記目的を達成し
たものである。
下記式(1)において、α<0.5を満たす樹脂量の容
器を意味するものであり、好ましくは1〜6リットルの
大型の薄肉中空成形容器である。
薄肉中空成形容器1は、図1に示すように、横断面が円
形でなく異形であり且つ把手2を有する大容量(例えば
満容量5300cc程度)の大型の容器である。本実施
形態の薄肉中空成形容器1は、密度が0.935以上
0.960g/cm3以下、メルトフローレート(以
下、MFRとする。)が0.4以上1.0g/10mi
n以下、引張り衝撃強度が550以上2000kg・c
m/cm2 未満であるポリエチレン組成物からブロー成
形法によって成形されている。
成形容器1に適度の剛性が得られて押圧した場合に所望
の復元性が得られ、また、所望の潰し易さが得られるこ
とから、その密度の範囲が0.935以上0.960g
/cm3 以下、好ましくは0.935〜0.950g/
cm3 、更に好ましくは0.936〜0.945g/c
m3 である。
形容器1をブロー成形する際にメルトフラクチャーが発
生せず、良好な表面状態が得られ、ドローダウンを防止
し、所望の肉厚分布が得られることから、そのMFRの
範囲が0.4以上1.0g/10min以下、好ましく
は0.4〜0.9g/10min、更に好ましくは0.
45〜0.8g/10minである。
成形容器1が適度な落下強度及び環境応力亀裂抵抗性
(以下、耐ESC強度とする。)を備えることができ、
ハンドル部のバリ切れ性に優れる上に、ポリエチレン組
成物の密度が0.935g/cm3以上で容易に達成で
きることから、その引張り衝撃強度の範囲が550以上
2000kg・cm/cm 2 未満、好ましくは600〜
1800kg・cm/cm2である。
例えば500MPa以上であることを意味する。また、
良好な中空成形性とは、例えば成形時にコールドカッタ
ーで糸引き無く切れ、把手2に膜張りがなく、パリソン
にフレア状の皺が発生せず金型でパリソンを挟んだ時に
肉溜まりが発生しないことや、メルトフラクチャーが発
生せず、ドローダウンが小さいこと等を意味する。オル
ゼン剛性は、1.5×13×60mmの寸法のものを試
験片とし、JIS K6760に準拠して測定されたも
のである。試験片は厚さ1.5mmプレスシートから作
成し、プレスシートは、樹脂組成物を180℃に加熱・
溶融させ、50kg/cm2 の圧力で所定の厚さに賦形
し、25±5℃/分で融点以下に冷却して作成する。
厚さ1.5mmプレスシートを試験片として、JIS
K6760に準拠して測定されたものである(以下、密
度というときにはこの測定条件下でのものをいう。)。
ここで、プレスシートは、樹脂組成物を180℃に加熱
・溶融させ、50kg/cm2 の圧力で所定の厚さに賦
形し、25±5℃/分で融点以下に冷却して作成する。
また、上記ポリエチレン組成物のMFRは、JIS K
6760に準拠して測定されたものである(以下、MF
Rというときにはこの測定条件下でのものをいう。)。
上記ポリエチレン組成物の引張り衝撃強度は、ASTM
D1822に準拠し、S型ダンベルを使用し、厚さ
1.5mmプレスシートを試験片として測定されたもの
である(以下、引張り衝撃強度というときにはこの測定
条件下でのものをいう。)。ここで、プレスシートは、
樹脂組成物を180℃に加熱・溶融させ、50kg/c
m2の圧力で所定の厚さに賦形し、25±5℃/分で融
点以下に冷却して作成する。また、引張り衝撃強度と落
下強度との相関関係は、以下の落下割れ残存率試験によ
り確認される。
り衝撃強度(kg・cm/cm2 )を有する約145g
のポリエチレン組成物を用いてブロー成形することによ
り、薄肉中空成形容器1と同様の形状の、満容量約53
00ccの大型の薄肉中空成形容器のサンプルを作製す
る。同サンプルに5kgの水を入れて密封し、10回連
続で1mの高さから正位落下させ、10回以内にサンプ
ルが破壊されなかった確率を落下割れ残存率とする。す
なわち、落下割れ残存率=(1〜10回以内に破壊した
サンプル数/当該引張り衝撃強度を有するポリエチレン
組成物から作製された全サンプル数)×100で表され
る。試験結果を図2に示す。なお、落下割れ残存率は、
サンプルの製作精度のバラツキ、落下のさせかたのバラ
ツキ等を含むため、試験結果にもバラツキが含まれる。
成物の引張り衝撃強度と、サンプルの落下割れ残存率と
の間には相関関係があることが認められ、従ってポリエ
チレン組成物の引張り衝撃強度と薄肉中空成形容器1の
落下強度との間にも相関関係があることが判明すると共
に、ポリエチレン組成物の引張り衝撃強度が500kg
・cm/cm2 以上の場合には、70%以上のサンプル
が破壊されないことが確認できる。また、ポリエチレン
組成物の引張り衝撃強度が800kg・cm/cm2 以
上の場合には、ほぼ全数のサンプルが破壊されず、引張
り衝撃強度が200kg・cm/cm2 以下の場合に
は、ほぼ全数のサンプルが破壊されることが確認でき
る。
レン組成物は、密度が0.90以上0.91g/cm3
未満、MFRが0.5以上2.0g/10min以下、
最も高温の融点ピークが115℃以上、且つゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(以下、GPCとす
る。)において測定した分子量分布Mw/Mn(重量平
均分子量/数平均分子量)が4.0未満の、エチレンと
炭素数3以上20以下のα−オレフィンとの共重合体で
ある直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLDPEとす
る。)10以上50重量%未満を含んでいる。
以上0.91g/cm3 未満、好ましくは0.900〜
0.908g/cm3 、更に好ましくは0.900〜
0.907g/cm3 である。LLDPEの密度が0.
90g/cm3 未満である場合には、HDPEとの相溶
性が不良で衝撃強度が改善されず、密度が0.91g/
cm3 以上である場合には、HDPEとの相溶性は向上
するが、LLDPEの衝撃強度が不足してしまい、結果
的に容器の落下衝撃強度が低下する。
トフラクチャーが発生しにくく良好な表面状態が得ら
れ、所望の衝撃強度が得られることから、そのMFRが
0.5以上2.0g/10min以下、好ましくは0.
7〜1.7g/10min、更に好ましくは0.8〜
1.4g/10minである。
所望の衝撃強度が得られることから、その最も高温の融
点ピークが115℃以上、好ましくは117℃以上 更
に好ましくは120℃以上である。なお、融点は、DS
C−7(パーキンエルマー社製)を使用して測定する。
すなわち、0.2mmの厚さのプレスシートを円形に切
り出した試料約5mgをアルミパンに詰め200℃まで
昇温後、5分間同温度で保持し、10℃/minで30
℃まで冷却し、その後同温度で5分間保持した後、10
℃/minで200℃まで昇温し、融解熱が極大となる
温度を融点とする。また、融点ピークは、示差走査熱量
計を用い、昇温速度10℃/min、試料重量5〜10
mg、窒素雰囲気下で測定される。
ことから、そのGPCにおいて測定した分子量分布Mw
/Mnが4.0未満、好ましくは3.5以下 更に好ま
しくは3.0以下である。ここで、分子量分布Mw/M
nは、ウォーターズ150型(ウォーターズ社製)を使
用して、GPC法により測定する。すなわち、カラム
(ショウデックスHT806M)、溶媒(1,2,4−
トリクロロベンゼン)を使用してGPC法によりMw及
びMnを測定し、Mw/Mnを算出した。なお、プラス
チックラボラトリー社製標準ポリスチレンを用いてユニ
バーサルキャリブレーション法によりカラム溶出体積を
校正する。
チレン組成物は、密度が0.940以上0.960g/
cm3 以下、且つMFRが0.30以上1.0g/10
min以下であり、酸化クロム化合物を主成分としたい
わゆるフィリップス触媒で重合した高密度ポリエチレン
(以下、HDPEとする。)50以上90重量%未満を
含んでいる。
衝撃強度が達成できることから、その密度の範囲が0.
940以上0.960g/cm3 以下、好ましくは0.
945〜0.957g/cm3 、更に好ましくは0.9
50〜0.955g/cm3である。
ラクチャーが防止され、良好な容器の表面状態が得ら
れ、ドローダウンを防止し所望の肉厚分布が達成できて
衝撃強度も向上することから、そのMFRが0.30以
上1.0g/10min以下、好ましくは0.32〜
0.80g/10min、更に好ましくは0.35〜
0.60g/10minである。
したいわゆるフィリップス触媒で重合されていることに
より、良好なブロー成形性が得られる。その他のHDP
Eの重合触媒としては、チーグラー触媒、有機クロム型
触媒が知られているが、これらの触媒で重合したHDP
Eはいずれもブロー成形性に劣ることになる。
ークスキンを防止し、良好な表面状態が得られ、剛性も
向上し、所望の衝撃強度が得られることから、ポリエチ
レン組成物におけるLLDPEとHDPEとの混合比
は、LLDPE10〜50重量%及びHDPE90〜5
0重量%、好ましくはLLDPE15〜45重量%及び
HDPE85〜55重量%、更に好ましくはLLDPE
20〜40重量%及びHDPE80〜60重量%であ
る。これらの混合比を前記範囲に調整することにより、
ポリエチレン組成物は、上記密度が0.935以上0.
960g/cm3以下、MFRが0.4以上1.0g/
10min以下、引張り衝撃強度が550以上2000
kg・cm/cm2未満の物性を備えることになり、適
度な剛性と衝撃強度を併せもった薄肉容器を製造するこ
とが可能となる。
HDPE以外の樹脂を本発明の効果を損なわない範囲で
添加することもできる。また、顔料、帯電防止剤、酸化
防止剤、分散剤、紫外線吸収剤等の添加物を添加するこ
ともできる。この場合、LLDPE及びHDPE以外の
成分は、ポリエチレン組成物中に、好ましくは10重量
%以下、更に好ましくは5重量%以下含有される。
レン組成物は、脂肪酸金属塩を0.05以上0.3重量
%以下含んでいることが好ましい。0.05以上0.3
重量%以下の脂肪酸金属塩を含んでいることにより、成
形された薄肉中空成形容器1は、良好な表面状態を長期
間にわたって有することができる。ここで、良好な表面
状態とは、例えばシャークスキンが発生せず、メルトフ
ラクチャーが発生せず、ダイラインが少ないこと等を意
味する。
飽和のものの何れもが用いられる。特に熱安定性の点か
ら、飽和の脂肪酸金属塩を用いることが好ましい。脂肪
酸金属塩における金属としては、アルカリ金属及びアル
カリ土類金属が好ましく用いられる。特に好ましく用い
られる脂肪酸金属塩の具体例としては、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸マグネシウム等が挙げられる。
脂肪酸金属塩は、一種又は二種以上を組み合わせて用い
ることができる。
る際の成形法としては、ブロー成形法が好ましく採用さ
れる。かかるブロー成形法において、中心線平均粗さ
(JIS B 0601)0.10μm以下に加工され
た表面を備え、鏡面磨き性を有する金属材料で作られた
押出しヘッド部のダイス又はコア、若しくはその両方を
持つブロー成形機を用いて薄肉中空成形容器1を成形す
れば、良好な表面状態の薄肉中空成形容器1を得ること
ができる。また、成形時のパリソン表面温度が220゜
C以上であるポリエチレン組成物を用いて薄肉中空成形
容器1を成形すれば、さらに良好な表面状態の薄肉中空
成形容器1を得ることができる。
に示すように、横断面が円形でなく異形であって且つ把
手2を有する大型の容器であり、この容器の容積は満容
量5300cc程度の大容量である。このような大容量
の薄肉容器であるにもかかわらず、本実施形態の薄肉中
空成形容器1は、その成形性を損なわずに、適度な剛性
及び落下強度を備えると共に、その表面状態も良好であ
る。
よれば、同様の形状及び大きさを有し、適度な剛性及び
落下強度を備える中空成形容器を、高密度ポリエチレン
の単体からなる樹脂を用いて成形した場合、200gの
樹脂を必要としたのに対し、本実施形態によれば、14
7gのポリエチレン組成物で成形できたことから、20
〜30%の樹脂の使用量を削減できることが判明する。
ることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明
は、1リットル以上、特に2〜6リットルの大型の薄肉
中空成形容器として成形するのが好ましいが、1リット
ル未満の中型又は小型の中空成形容器として成形するこ
ともできる。また、本実施形態の薄肉中空成形容器は、
例えば、住居用や衣料用等の液体洗剤製品等の容器とし
て用いられる。
ラスチック容器を更に詳細に説明する。
示す物性を有するLLDPE及びHDPEを、表1に示
す配合比で混合し、表1に示す物性のブレンド後のポリ
エチレン組成物を得た。なお、実施例2を除いて、ポリ
エチレン組成物に脂肪酸金属塩を添加混合した。得られ
たポリエチレン組成物を用いて、入れ目量が5リットル
である図1に示す形状の薄肉中空成形容器を、樹脂量約
145gでブロー成形法により成形した。各薄肉中空成
形容器について、下記(1)〜(5)の評価を行った。
結果を表1に示す。
食塩水)5kgを入れ密封後、各容器を1mの高さから
正立状態で10回落下させたときに、1本も割れが発生
しなかった場合を○、1本でも割れが発生したものを×
とした。 (2)適度な剛性 容器に水5kgを入れて密封し、ノズルとハンドル部を
同時に速さ20mm/minで上から圧縮した時の最初
の座屈時の荷重が50kgf以下である場合を○、50
kgf未満である場合を×とした。 (3)表面状態 容器の表面状態が良好なものを○、表面状態が悪いもの
を×とした。表面状態が悪いとは、シャークスキン、メ
ルトフラクチャーの何れかが発生するか、ダイラインが
多いことをいう。 (4)成形性 容器の成形性が良好なものを○、成形性が悪いものを×
とした。成形性が悪いとは、コールドカッターで切ると
きに糸引きが生じること、把手に膜張りが発生するこ
と、パリソンにフレア状の皺が発生すること、金型でパ
リソンを挟んだ時に肉溜まりが発生すること、メルトフ
ラクチャーが発生すること、ドローダウンが大きいこと
等をいう。 (5)耐ESC強度 容器の中に、次亜塩素酸ナトリウム(南海化学社製)6
重量%、水酸化ナトリウム0.5重量%、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(商品名「エマ
ール70C」、花王(株)製)0.5重量%及びイオン
交換水残部からなる溶液を0.6リットル加え、密封
後、この容器を恒温下(50℃)に1000時間以上)
保存したときの容器の割れの発生し難さを示す。なお、
FOとは、容器のサンプル10本に対して1本目が割れ
る時間を表す。500時間保存後に1本も割れていない
場合を○、500時間以内に1本でも割れが発生する場
合を×として評価した。
Eとの配合比が70:30であり、従ってブレンド後の
ポリエチレン組成物の密度が0.919である比較例1
の薄肉中空成形容器は、適度の剛性を備えていないこと
が判る。
ブレンド後のポリエチレン組成物のMFRが0.276
である比較例2の薄肉中空成形容器は、成形性が悪いこ
とが判る。
5.0゜Cであり、従ってブレンド後のポリエチレン組
成物の引張り衝撃強度が300kg・cm/cm2 であ
る比較例3の薄肉中空成形容器は、所望の落下強度及び
適度な剛性が得られないことが判る。
LLDPEが混合され、従ってブレンド後のポリエチレ
ン組成物の引張り衝撃強度が400kg・cm/cm2
である比較例4の薄肉中空成形容器は、所望の落下強度
が得られないことが判る。
分布が5.1であるLLDPEとが混合され、従ってブ
レンド後のポリエチレン組成物の引張り衝撃強度が38
0kg・cm/cm2 である比較例5の薄肉中空成形容
器は、所望の落下強度が得られないことが判る。
組成物の密度が0.935以上0.960g/cm3以
下、メルトフローレート(以下、MFRとする。)が
0.4以上1.0g/10min以下、引張り衝撃強度
が550以上2000kg・cm/cm2未満となる実
施例1及び実施例2によれば、所望の落下強度及び適度
な剛性が得られると共に、成形性が良く、また所望の耐
ESC強度が得られることが判る。
エチレン組成物を用いた実施例1の薄肉中空成形容器
は、良好な表面状態も得られることが判る。
度な剛性及び落下強度を備えることができる。
示す斜視図である。
チャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 密度が0.935以上0.960g/c
m3以下、メルトフローレートが0.4以上1.0g/
10min以下、引張り衝撃強度が550以上2000
kg・cm/cm2未満であるポリエチレン組成物で成
形されており、 前記ポリエチレン組成物は、密度が0.90以上0.9
1g/cm 3 未満、メルトフローレートが0.5以上
2.0g/10min以下、最も高温の融点ピークが1
15℃以上、且つゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーにおいて測定した分子量分布Mw/Mnが4.0未
満の、エチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィ
ンとの共重合体10〜50重量%と、高密度ポリエチレ
ン90〜50重量%とを含む 薄肉中空成形容器。 - 【請求項2】 前記高密度ポリエチレンは、密度が0.
940以上0.960g/cm3以下、且つメルトフロ
ーレートが0.30以上1.0g/10min以下であ
り、酸化クロム化合物を主成分としたフィリップス触媒
で重合して得られたものである請求項1記載の薄肉中空
成形容器。 - 【請求項3】 前記ポリエチレン組成物は、脂肪酸金属
塩0.05以上0.3重量%以下を含む請求項1又は2
記載の薄肉中空成形容器。 - 【請求項4】 式〔樹脂量(g)=α×体積(容量)
(ml)2/3〕において、α<0.5を満たす樹脂量の容
器である請求項1〜3のいずれかに記載の薄肉中空成形
容器。 - 【請求項5】 ブロー成形によって得られたものである
請求項1〜4の何れかに記載の薄肉中空成形容器。
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