JP3148397B2 - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents
ポリプロピレン樹脂組成物Info
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- JP3148397B2 JP3148397B2 JP25323992A JP25323992A JP3148397B2 JP 3148397 B2 JP3148397 B2 JP 3148397B2 JP 25323992 A JP25323992 A JP 25323992A JP 25323992 A JP25323992 A JP 25323992A JP 3148397 B2 JP3148397 B2 JP 3148397B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリプロピレン樹脂
組成物に関し、さらに詳細には、ポリプロピレン樹脂に
密度が0.900〜0.930であるポリエチレン樹脂
を配合した混合物においても表面光沢の良好なポリプロ
ピレン樹脂組成物に関する。
組成物に関し、さらに詳細には、ポリプロピレン樹脂に
密度が0.900〜0.930であるポリエチレン樹脂
を配合した混合物においても表面光沢の良好なポリプロ
ピレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂は物性のバランスの
とれた樹脂であるが、ドローダウン性、低温衝撃性が悪
いことなどのいくつかの欠点を有する。これらの改良方
法としては、ポリプロピレン樹脂にポリエチレン樹脂を
配合することが広く行われている。しかし、このような
ポリエチレン樹脂の配合においては、一般に海島構造の
ような不均一な相構造を形成するため押出物の肌あれを
生じやすい。そのため、成形品においても表面光沢の低
下をもたらし、外観が悪くなるという問題があった。
とれた樹脂であるが、ドローダウン性、低温衝撃性が悪
いことなどのいくつかの欠点を有する。これらの改良方
法としては、ポリプロピレン樹脂にポリエチレン樹脂を
配合することが広く行われている。しかし、このような
ポリエチレン樹脂の配合においては、一般に海島構造の
ような不均一な相構造を形成するため押出物の肌あれを
生じやすい。そのため、成形品においても表面光沢の低
下をもたらし、外観が悪くなるという問題があった。
【0003】従来、ポリプロピレン樹脂の光沢改良の方
法としていくつかの報告がある。例えば、特開昭55−
71732号公報にはジベンジリデンソルビトール及び
/又はその置換体を配合する方法があり、この他にも公
知の造刻剤を用いた方法が知られている。しかし、これ
らの方法では、ポリプロピレン樹脂にポリエチレン樹脂
を配合した組成物に対しては表面光沢改良の点で充分で
はない。また、特開平1−304135号公報にはポリ
オレフィン樹脂に炭素数8〜22の脂肪酸のアルカリ金
属塩を0.1〜3.0重量部添加し、光沢を改良する方
法が提案されている。しかし、具体的にはその実施例に
おいて高密度ポリエチレンにオレイン酸K塩、ステアリ
ン酸Na塩を0.5重量部配合した効果が示されている
に過ぎず、他のポリオレフィン系樹脂については何ら具
体例が示されていない。
法としていくつかの報告がある。例えば、特開昭55−
71732号公報にはジベンジリデンソルビトール及び
/又はその置換体を配合する方法があり、この他にも公
知の造刻剤を用いた方法が知られている。しかし、これ
らの方法では、ポリプロピレン樹脂にポリエチレン樹脂
を配合した組成物に対しては表面光沢改良の点で充分で
はない。また、特開平1−304135号公報にはポリ
オレフィン樹脂に炭素数8〜22の脂肪酸のアルカリ金
属塩を0.1〜3.0重量部添加し、光沢を改良する方
法が提案されている。しかし、具体的にはその実施例に
おいて高密度ポリエチレンにオレイン酸K塩、ステアリ
ン酸Na塩を0.5重量部配合した効果が示されている
に過ぎず、他のポリオレフィン系樹脂については何ら具
体例が示されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリプロピレ
ン系樹脂、とりわけ、特定のポリエチレンを特定量配合
したポリプロピレン系樹脂の光沢改良を目的としてい
る。一般にポリプロピレンとポリエチレンは相溶性がな
く、両者を配合すると光沢が低下することが知られてい
る。一方、ポリプロピレンにポリエチレンを配合するこ
とはドローダウン性の改良や耐衝撃性を改良する目的で
広く行われている。よって、本発明は、ポリプロピレン
にポリエチレンを配合した場合においても良好な光沢を
有する組成物を得ることを目的とする。
ン系樹脂、とりわけ、特定のポリエチレンを特定量配合
したポリプロピレン系樹脂の光沢改良を目的としてい
る。一般にポリプロピレンとポリエチレンは相溶性がな
く、両者を配合すると光沢が低下することが知られてい
る。一方、ポリプロピレンにポリエチレンを配合するこ
とはドローダウン性の改良や耐衝撃性を改良する目的で
広く行われている。よって、本発明は、ポリプロピレン
にポリエチレンを配合した場合においても良好な光沢を
有する組成物を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリエチ
レン樹脂を配合したポリプロピレン樹脂組成物の光沢性
を改良するための方法を広く検討した結果、後記一般式
(I)で表される長鎖多分岐脂肪酸及び/又はその塩を
特定量添加することにより、高光沢の成形体が得られる
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。即ち本発
明は、ポリプロピレン樹脂70〜99重量%及び、
密度が0.900〜0.930であるポリエチレン樹脂
30〜1重量%から成る混合樹脂組成物に、との合
計100重量部に対して、下記一般式(I)
レン樹脂を配合したポリプロピレン樹脂組成物の光沢性
を改良するための方法を広く検討した結果、後記一般式
(I)で表される長鎖多分岐脂肪酸及び/又はその塩を
特定量添加することにより、高光沢の成形体が得られる
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。即ち本発
明は、ポリプロピレン樹脂70〜99重量%及び、
密度が0.900〜0.930であるポリエチレン樹脂
30〜1重量%から成る混合樹脂組成物に、との合
計100重量部に対して、下記一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、R1 及びR2 は、炭素数4〜14
のアルキル基を示し、mは1〜4の整数を示し、p及び
qは、当該長鎖多分岐脂肪酸分子中の総炭素数が23〜
60となる整数を示す〕で示される長鎖多分岐脂肪酸及
び/又はその塩を0.1〜10重量部含有することを特
徴とするポリプロピレン樹脂組成物に関するものであ
る。
のアルキル基を示し、mは1〜4の整数を示し、p及び
qは、当該長鎖多分岐脂肪酸分子中の総炭素数が23〜
60となる整数を示す〕で示される長鎖多分岐脂肪酸及
び/又はその塩を0.1〜10重量部含有することを特
徴とするポリプロピレン樹脂組成物に関するものであ
る。
【0008】以下、本発明を詳しく説明する。本発明に
おけるポリプロピレン樹脂成分は一般に成形材料の用途
に使用されるものであり、例えばプロピレン単独重合
体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレ
ンとα−オレフィンとの共重合体例えばエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体等を使用することができる。前
記エチレン−プロピレンランダム共重合体はエチレン含
量が5重量%以下であることが好ましい。この時、5重
量%を越える量であると組成物の機械的強度が低下し、
所望する物性が得られない場合がある。また、前記エチ
レン−プロピレンブロック共重合体を使用する場合、エ
チレン含量が2〜10重量%が好ましい。この時、エチ
レン含量が2重量%未満であるとブロック共重合の効果
が得られにくく、10重量%を越える量であると得られ
る成形品の光沢が不十分である。
おけるポリプロピレン樹脂成分は一般に成形材料の用途
に使用されるものであり、例えばプロピレン単独重合
体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレ
ンとα−オレフィンとの共重合体例えばエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体等を使用することができる。前
記エチレン−プロピレンランダム共重合体はエチレン含
量が5重量%以下であることが好ましい。この時、5重
量%を越える量であると組成物の機械的強度が低下し、
所望する物性が得られない場合がある。また、前記エチ
レン−プロピレンブロック共重合体を使用する場合、エ
チレン含量が2〜10重量%が好ましい。この時、エチ
レン含量が2重量%未満であるとブロック共重合の効果
が得られにくく、10重量%を越える量であると得られ
る成形品の光沢が不十分である。
【0009】本発明におけるポリエチレン樹脂成分は、
密度0.900〜0.930の範囲のものであり、高圧
法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等を使
用する事ができる。前記線状低密度ポリエチレンはエチ
レンと炭素数4〜8のオレフィンの共重合体であり、こ
こで、炭素数4〜8のオレフィンとしてはブテン−1、
ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のα−オ
レフィンが好ましい。なお、組成物中のポリエチレン樹
脂成分の配合割合は1〜30重量%である。この時、1
重量%未満ではポリエチレン樹脂成分を配合した効果が
得られず、30重量%を越えるとポリプロピレン樹脂の
特徴である耐熱性、剛性等が大幅に低下する。
密度0.900〜0.930の範囲のものであり、高圧
法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等を使
用する事ができる。前記線状低密度ポリエチレンはエチ
レンと炭素数4〜8のオレフィンの共重合体であり、こ
こで、炭素数4〜8のオレフィンとしてはブテン−1、
ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のα−オ
レフィンが好ましい。なお、組成物中のポリエチレン樹
脂成分の配合割合は1〜30重量%である。この時、1
重量%未満ではポリエチレン樹脂成分を配合した効果が
得られず、30重量%を越えるとポリプロピレン樹脂の
特徴である耐熱性、剛性等が大幅に低下する。
【0010】本発明で用いられる前記一般式(I)で表
される長鎖多分岐脂肪酸は公知の化合物であり、特開平
3−239743号公報に示された方法により製造する
ことができる。前記一般式(I)で表される長鎖多分岐
脂肪酸の塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウ
ム,カリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、マグネ
シウム,カルシウム等)の他、一般の金属せっけんに使
われる金属、即ちアルミニウム、亜鉛、銅、鉛、コバル
ト、ニッケル、鉄、マンガン、スズ等の塩が使用でき
る。好ましい塩としては、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、アルミニウム等の塩が挙げられ
る。樹脂100重量部に対する長鎖多分岐脂肪酸(I)
及び/又はその塩の添加量は0.1〜10重量部であ
り、好ましくは0.5〜5重量部である。樹脂100重
量部に対する長鎖多分岐脂肪酸(I)及び/又はその塩
の添加量が0.1重量部未満であると表面光沢改良効果
が乏しく、また10重量部を越えると組成物を成形する
際の計量が不安定になり、一定重量の成形品が得られに
くくなるとともに、ドローダウン性が著しく悪化し、成
形性が低下する。
される長鎖多分岐脂肪酸は公知の化合物であり、特開平
3−239743号公報に示された方法により製造する
ことができる。前記一般式(I)で表される長鎖多分岐
脂肪酸の塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウ
ム,カリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、マグネ
シウム,カルシウム等)の他、一般の金属せっけんに使
われる金属、即ちアルミニウム、亜鉛、銅、鉛、コバル
ト、ニッケル、鉄、マンガン、スズ等の塩が使用でき
る。好ましい塩としては、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、アルミニウム等の塩が挙げられ
る。樹脂100重量部に対する長鎖多分岐脂肪酸(I)
及び/又はその塩の添加量は0.1〜10重量部であ
り、好ましくは0.5〜5重量部である。樹脂100重
量部に対する長鎖多分岐脂肪酸(I)及び/又はその塩
の添加量が0.1重量部未満であると表面光沢改良効果
が乏しく、また10重量部を越えると組成物を成形する
際の計量が不安定になり、一定重量の成形品が得られに
くくなるとともに、ドローダウン性が著しく悪化し、成
形性が低下する。
【0011】また、本発明におけるポリプロピレン樹脂
組成物は前記各成分の他に必要に応じて各種の添加剤を
添加することが可能であり、例えば、酸化防止剤、難燃
剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、着色剤、分散剤等の
添加剤を添加することができる。これら添加剤の添加
は、前記必須成分の混合・混練と同時に行っても、別個
に行っても良い。また、その添加量は該組成物による成
形品の機械的物性、表面外観等を阻害しない量であるこ
とが望ましい。
組成物は前記各成分の他に必要に応じて各種の添加剤を
添加することが可能であり、例えば、酸化防止剤、難燃
剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、着色剤、分散剤等の
添加剤を添加することができる。これら添加剤の添加
は、前記必須成分の混合・混練と同時に行っても、別個
に行っても良い。また、その添加量は該組成物による成
形品の機械的物性、表面外観等を阻害しない量であるこ
とが望ましい。
【0012】本発明におけるポリプロピレン樹脂組成物
は前記ポリプロピレン樹脂成分、前記ポリエチレン樹脂
成分、前記長鎖多分岐脂肪酸及び/またはその塩、必要
に応じて各種の添加剤を所定の配合割合において均一に
混合・混練することにより得ることができる。例えば、
混合・混練法としてはスーパーミキサー、ヘンシェルミ
キサー等の混合機を用いてドライブレンドさせた後、バ
ンバリーミキサー、ニーダー、ロールミル又は、スクリ
ュー式の押出機等の混練機を使用して混練し、均一な組
成物とする方法が挙げられる。
は前記ポリプロピレン樹脂成分、前記ポリエチレン樹脂
成分、前記長鎖多分岐脂肪酸及び/またはその塩、必要
に応じて各種の添加剤を所定の配合割合において均一に
混合・混練することにより得ることができる。例えば、
混合・混練法としてはスーパーミキサー、ヘンシェルミ
キサー等の混合機を用いてドライブレンドさせた後、バ
ンバリーミキサー、ニーダー、ロールミル又は、スクリ
ュー式の押出機等の混練機を使用して混練し、均一な組
成物とする方法が挙げられる。
【0013】かくして本発明により得られたポリプロピ
レン樹脂組成物は中空成形法、シート成形法、フィルム
成形法等によって賦形される。成形はポリプロピレン樹
脂組成物の融点以上であって、ポリプロピレン樹脂組成
物が劣化する温度以下で行われるが、一般的には170
〜250℃の温度範囲にて行われるのが望ましい。ま
た、成形体の形状は特に限定されず、代表的な形状とし
て板状、棒状、パイプ状、ボトル状等が挙げられるが、
他の様々な複雑な形状に成形することも可能である。
レン樹脂組成物は中空成形法、シート成形法、フィルム
成形法等によって賦形される。成形はポリプロピレン樹
脂組成物の融点以上であって、ポリプロピレン樹脂組成
物が劣化する温度以下で行われるが、一般的には170
〜250℃の温度範囲にて行われるのが望ましい。ま
た、成形体の形状は特に限定されず、代表的な形状とし
て板状、棒状、パイプ状、ボトル状等が挙げられるが、
他の様々な複雑な形状に成形することも可能である。
【0014】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に具体的に説
明するが、これらの実施例により本発明が制約されるも
のではない。
明するが、これらの実施例により本発明が制約されるも
のではない。
【0015】長鎖多分岐脂肪酸塩の合成 撹拌機、窒素ガス吹込管、温度計、滴下器、冷却管付分
離器を備えた1リットルの四つ口フラスコに、カプリン
酸400gを仕込み、190℃まで昇温した。一方、オ
クテン−1 143.2gにジターシャリーブチルパー
オキサイド(DTBPO)33.9gを溶解し、これを
上記四つ口フラスコに2時間かけて滴下した。滴下終了
後、15分間熟成した。次いで、温度170℃で徐々に
減圧し、100mmHgで2時間減圧蒸留を行い、未反
応のオクテン−1を除去した。さらに、徐々に減圧度を
上げ、1時間後に10mmHgとし、未反応脂肪酸を除
去した。さらに減圧度を5〜4mmHgに上げ、温度2
00〜270℃で蒸留してオクテン−1の1モル付加体
(総炭素数18の長鎖多分岐脂肪酸)を154.3g、
及び蒸留残留物74.1gを得た。尚、この残渣物の組
成をガスクロマトグラフィーで分析したところ、オクテ
ン−1の2モル付加体が48%、3モル付加体が33
%、4モル付加体が15%、5モル付加体が4%であっ
た。さらに、この残渣物100gに対して10%水酸化
ナトリウム溶液84.1gを加え混合した。次いでこれ
を100℃まで昇温し、1時間還流により中和反応を行
い、100〜120℃、10〜30mmHgの条件で減
圧脱水を行った。その後、室温まで冷却してナトリウム
塩103.5gを得、これを以下の比較例及び実施例に
用いた。
離器を備えた1リットルの四つ口フラスコに、カプリン
酸400gを仕込み、190℃まで昇温した。一方、オ
クテン−1 143.2gにジターシャリーブチルパー
オキサイド(DTBPO)33.9gを溶解し、これを
上記四つ口フラスコに2時間かけて滴下した。滴下終了
後、15分間熟成した。次いで、温度170℃で徐々に
減圧し、100mmHgで2時間減圧蒸留を行い、未反
応のオクテン−1を除去した。さらに、徐々に減圧度を
上げ、1時間後に10mmHgとし、未反応脂肪酸を除
去した。さらに減圧度を5〜4mmHgに上げ、温度2
00〜270℃で蒸留してオクテン−1の1モル付加体
(総炭素数18の長鎖多分岐脂肪酸)を154.3g、
及び蒸留残留物74.1gを得た。尚、この残渣物の組
成をガスクロマトグラフィーで分析したところ、オクテ
ン−1の2モル付加体が48%、3モル付加体が33
%、4モル付加体が15%、5モル付加体が4%であっ
た。さらに、この残渣物100gに対して10%水酸化
ナトリウム溶液84.1gを加え混合した。次いでこれ
を100℃まで昇温し、1時間還流により中和反応を行
い、100〜120℃、10〜30mmHgの条件で減
圧脱水を行った。その後、室温まで冷却してナトリウム
塩103.5gを得、これを以下の比較例及び実施例に
用いた。
【0016】尚、実施例及び比較例で用いた評価方法は
次の通りである。光沢度 ASTM−D−2457に準拠した。入射角は60゜で
行った。ドローダウン性 下記実施例及び比較例に示された方法で作成した押出シ
ートを200×200mm平方の穴の開いた鋼板の間に
挟み、雰囲気温度210℃に保たれた断熱箱の中に垂直
にセットした。加熱されたシートはまず膨張で垂下し、
その後、残留応力による収縮で再び垂直になり、最後に
溶融によって垂れ下がる。この時、加熱してから、再び
水平になるまでの時間をT1 〔秒〕とし、シートが15
mm垂下するまでの時間をT2 〔秒〕とした。この時Δ
T=T2 −T1 を真空成形可能な時間としてとらえるこ
とができる。ΔTは長いほど成形しやすく、好ましいシ
ートと言える。
次の通りである。光沢度 ASTM−D−2457に準拠した。入射角は60゜で
行った。ドローダウン性 下記実施例及び比較例に示された方法で作成した押出シ
ートを200×200mm平方の穴の開いた鋼板の間に
挟み、雰囲気温度210℃に保たれた断熱箱の中に垂直
にセットした。加熱されたシートはまず膨張で垂下し、
その後、残留応力による収縮で再び垂直になり、最後に
溶融によって垂れ下がる。この時、加熱してから、再び
水平になるまでの時間をT1 〔秒〕とし、シートが15
mm垂下するまでの時間をT2 〔秒〕とした。この時Δ
T=T2 −T1 を真空成形可能な時間としてとらえるこ
とができる。ΔTは長いほど成形しやすく、好ましいシ
ートと言える。
【0017】(実施例1〜7,比較例1〜5)実施例及
び比較例において、使用したポリプロピレン樹脂成分、
ポリエチレン成分及び長鎖多分岐脂肪酸塩の種類と配合
量を表1に示す。長鎖多分岐脂肪酸及びポリエチレン成
分をスーパーミキサーを用いて3分間ドライブレンドを
行い、得られた混合物を2軸押出機(口径:30mm)
を使用して温度190〜220℃において混練してペレ
ットを製造した。得られたペレットとポリプロピレン成
分をタンブラーを用いて15分間ドライブレンドを行っ
た後、再び2軸押出機(口径:30mm)で190〜2
20℃において混練し、本発明に係わるポリプロピレン
樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを用いて、
シート成型機(鏡面のチルロール使用)で厚さ0.7m
mのシートを成形し光沢度及びドローダウン性の評価を
行った。その結果を表1に示す。
び比較例において、使用したポリプロピレン樹脂成分、
ポリエチレン成分及び長鎖多分岐脂肪酸塩の種類と配合
量を表1に示す。長鎖多分岐脂肪酸及びポリエチレン成
分をスーパーミキサーを用いて3分間ドライブレンドを
行い、得られた混合物を2軸押出機(口径:30mm)
を使用して温度190〜220℃において混練してペレ
ットを製造した。得られたペレットとポリプロピレン成
分をタンブラーを用いて15分間ドライブレンドを行っ
た後、再び2軸押出機(口径:30mm)で190〜2
20℃において混練し、本発明に係わるポリプロピレン
樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを用いて、
シート成型機(鏡面のチルロール使用)で厚さ0.7m
mのシートを成形し光沢度及びドローダウン性の評価を
行った。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1における[注](ポリエチレン,ポリ
プロピレン,脂肪酸塩等)については、次の通りであ
る。 *1:上述の合成例で示した長鎖多分岐脂肪酸塩を使用
した。 *2:樹脂100重量部に対する重量部で示した。 *3:計量不安定につき良品が成型できず測定不可能で
あった。 (1) MFRが0.75g/10分であるポリプロピレ
ン単独重合体 (2) MFRが0.81g/10分であり、エチレン含
量が3.2重量%であるエチレン−プロピレンランダム
共重合体 (3) MFRが1.0g/10分であり、エチレン含量
が5重量%であるエチレン−プロピレンブロック共重合
体 (4) MFRが0.62g/10分であり、密度が0.
921g/cm3 である高圧法低密度ポリエチレン (5) MFRが0.73g/10分であり、コモノマー
がブテン−1、密度が0.925g/cm3 である線状
低密度ポリエチレン
プロピレン,脂肪酸塩等)については、次の通りであ
る。 *1:上述の合成例で示した長鎖多分岐脂肪酸塩を使用
した。 *2:樹脂100重量部に対する重量部で示した。 *3:計量不安定につき良品が成型できず測定不可能で
あった。 (1) MFRが0.75g/10分であるポリプロピレ
ン単独重合体 (2) MFRが0.81g/10分であり、エチレン含
量が3.2重量%であるエチレン−プロピレンランダム
共重合体 (3) MFRが1.0g/10分であり、エチレン含量
が5重量%であるエチレン−プロピレンブロック共重合
体 (4) MFRが0.62g/10分であり、密度が0.
921g/cm3 である高圧法低密度ポリエチレン (5) MFRが0.73g/10分であり、コモノマー
がブテン−1、密度が0.925g/cm3 である線状
低密度ポリエチレン
【0020】表1から明らかなように、ポリプロピレン
樹脂70〜99重量%、密度が0.900〜0.930
であるポリエチレン樹脂30〜1重量%、前記一般式
(I)で示される長鎖多分岐脂肪酸塩を0.1〜10重
量部の範囲で配合したポリプロピレン系樹脂組成物で
は、良好な光沢の成形品を得ることができ、かつドロー
ダウン性が良好であることがわかる。なお、比較例1,
2においては成形品のドローダウン性が不良であり、熱
成形等において良好な成形性が得られない場合があっ
た。
樹脂70〜99重量%、密度が0.900〜0.930
であるポリエチレン樹脂30〜1重量%、前記一般式
(I)で示される長鎖多分岐脂肪酸塩を0.1〜10重
量部の範囲で配合したポリプロピレン系樹脂組成物で
は、良好な光沢の成形品を得ることができ、かつドロー
ダウン性が良好であることがわかる。なお、比較例1,
2においては成形品のドローダウン性が不良であり、熱
成形等において良好な成形性が得られない場合があっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明に係わるポリプロピレン樹脂組成
物は、成形時のドローダウン性が良好で、かつ成形品の
光沢及び耐白化性が良好である。これを用いれば、外観
に優れ、機械的強度の良好な製品が容易に製造すること
ができる。その利用分野としてはシート、ブローボトル
等はもちろん、各種家庭用品、工業材料等の各分野に極
めて有用な物である。
物は、成形時のドローダウン性が良好で、かつ成形品の
光沢及び耐白化性が良好である。これを用いれば、外観
に優れ、機械的強度の良好な製品が容易に製造すること
ができる。その利用分野としてはシート、ブローボトル
等はもちろん、各種家庭用品、工業材料等の各分野に極
めて有用な物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 正己 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 池永 尚之 和歌山県和歌山市園部1030−18 (72)発明者 宮永 清一 和歌山県和歌山市湊1番地の1 第2ル ネみなと303号 (56)参考文献 特開 平4−145146(JP,A) 特開 平3−239743(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 5/00 - 5/59
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂70〜99重量%
及び、密度が0.900〜0.930であるポリエチ
レン樹脂30〜1重量%から成る混合樹脂組成物に、
との合計100重量部に対して、下記一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は、炭素数4〜14のアルキル基
を示し、mは1〜4の整数を示し、p及びqは、当該長
鎖多分岐脂肪酸分子中の総炭素数が23〜60となる整
数を示す〕で示される長鎖多分岐脂肪酸及び/又はその
塩を0.1〜10重量部含有することを特徴とするポリ
プロピレン樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25323992A JP3148397B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | ポリプロピレン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25323992A JP3148397B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | ポリプロピレン樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06100738A JPH06100738A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3148397B2 true JP3148397B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17248502
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25323992A Expired - Fee Related JP3148397B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | ポリプロピレン樹脂組成物 |
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP3148397B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP5681251B2 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-04 | ダイセルパックシステムズ株式会社 | 積層シート及び成形体 |
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-
1992
- 1992-09-22 JP JP25323992A patent/JP3148397B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JPH06100738A (ja) | 1994-04-12 |
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