JP3377170B2 - 回転ラムを備えた射出シリンダの構造 - Google Patents

回転ラムを備えた射出シリンダの構造

Info

Publication number
JP3377170B2
JP3377170B2 JP30865497A JP30865497A JP3377170B2 JP 3377170 B2 JP3377170 B2 JP 3377170B2 JP 30865497 A JP30865497 A JP 30865497A JP 30865497 A JP30865497 A JP 30865497A JP 3377170 B2 JP3377170 B2 JP 3377170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ram
cylinder
injection
main body
packing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30865497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11138605A (ja
Inventor
真佐志 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Plastic Industrial Co Ltd filed Critical Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority to JP30865497A priority Critical patent/JP3377170B2/ja
Publication of JPH11138605A publication Critical patent/JPH11138605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3377170B2 publication Critical patent/JP3377170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インラインスク
リュ式射出装置に採用されている回転ラムを備えた射出
シリンダの構造に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】インラインスクリュ式
射出装置では、加熱筒内の射出スクリュを回転して樹脂
の計量を行い、そのときの樹脂圧により後退した射出ス
クリュを、計量終了後に前進移動させて金型への樹脂の
射出充填を行っている。
【0003】このようなことから射出シリンダのラム
は、シリンダ内における前後移動に加えて回転自在に設
けられている。また射出シリンダの加熱筒側の前部開口
は、モータを取付けたシリンダ後部と異なって、ラム受
けを兼ねる閉塞部材により閉じられているだけであり、
その閉塞部材とラムとの間隙をV形パッキンを用いてシ
ールしている。
【0004】V形パッキンによるシールの課題は、複数
枚を横に重ねて使用されることから摺動抵抗が大きいこ
とで、それは高圧によるラムの軸方向移動に対しては特
に問題となることはないが、回転をも要求されるラムに
対してはトルクの増大となり、圧力に応じて枚数を重ね
ると回転抵抗が増してラムの回転に影響を与えるように
なる。
【0005】したがって、使用される枚数は圧力とトル
クの両方を考慮して定められることになるが、回転抵抗
を減ずるために枚数を制限すると、長期の使用において
油漏れが生じ易くなる。また摺動抵抗と回転抵抗の両方
が小さいOリングの採用が考えられるが、Oリングは反
復されるラムの軸方向移動と圧力とにより、使用を続け
ると、閉塞部材とラムとの間隙にはみ出して喰い切ら
れ、シール機能を失うという課題を有する。
【0006】この発明は射出シリンダにおける上記課題
を解決するために考えられたものであって、その目的
は、パッキンを特定のものとすることによって、閉塞部
材とラムとの関連を変更することなく、摺動抵抗と回転
抵抗の両方を軽減できる新たな回転ラムを備えた射出シ
リンダの構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、射出スクリュを内装した加熱筒の後部に位置して、
射出スクリュと一体的に接続したラムをシリンダ内に回
転かつ進退自在に有し、そのシリンダの前部開口をラム
受けを兼ねる閉塞部材により閉じた射出シリンダであっ
て、上記閉塞部材を、前端面の内側を凹所に形成して上
記シリンダとラムとの間に設けた短筒状の本体と、後端
面を本体前端の外側と嵌合する凹面に形成したリング部
材と、本体とリング部材とを一体化するボルトと、リン
グ部材の嵌合により形成された上記凹所によるパッキン
溝と、そのパッキン溝に収容した閉塞部材とラムとの間
隙をシールするU形パッキンとから構成してなる、とい
うものである。
【0008】またこの発明は、上記閉塞部材を、前端面
の内側を凹所に形成して上記シリンダとラムとの間に設
けた短筒状の本体と、後端面を本体前端の上記凹所と嵌
合する凸面に形成し、内周面にパッキング溝を形成した
リング部材と、本体とリング部材とを一体化するボルト
と、上記パッキン溝に収容した閉塞部材とラムとの間隙
をシールするU形パッキンとから構成してなる、という
ものである。
【0009】また短筒状の上記本体は、外側に形成した
段部を上記シリンダの前部開口の内側段部に係合して、
シリンダとラムとの間に設けられている、というもので
もある。
【0010】
【発明の実施の形態】図中1は加熱筒で内部に射出スク
リュ2を回転かつ進退自在に有する。この加熱筒1の後
部には油圧作動の射出シリンダ3が、加熱筒1の後端部
を嵌合保持して位置しいる。この射出シリンダ3のシリ
ンダ4の内部には、ラム5が回転かつ進退自在に設けら
れ、そのラム5の前部には上記射出スクリュ2が、後端
部をラム内に挿入して一体的に接続してあり、またラム
5の後部にはシリンダ4の後端に取付けたモータ6の駆
動軸と連結した回転用のスプライン軸7が、ラム内に挿
入して接続してある。
【0011】8は上記シリンダ4の前部開口を閉じる閉
塞部材の本体で、上記ラム5の受部材を兼ねるように、
モータ取付け前のシリンダ4の後部開口から前部開口に
挿入して、シリンダ4とラム5との間に設けた短筒状の
ものからなり、その本体8の外側に形成した段部を前部
開口の内側段部に係合して、前端部9をシリンダ開口端
10から外部に突出位置させてある。また前端面の内側
はパッキン溝11を形成する凹所に形成してある。
【0012】12は上記本体8との関連において閉塞部
材の一部をなすリング部材で、後端面が本体8の前端外
側と嵌合して上記パッキン溝11を形成する凹面に形成
され、内周側にはパッキン溝11に接近して設けられた
フエルトリング13の嵌合溝14が、前端面にはラム表
面に付着した塵埃を除去するダストシール15の収容凹
所がそれぞれ形成してあり、その中間の壁部にドレン1
6が穿設してある。
【0013】このリング部材12は、本体8の前端外側
に後端を嵌合したのち、ボルト17により本体8と一体
化されてラム受けを兼ねる閉塞部材の一部を構成し、そ
こに形成されたパッキン溝11にU形パッキン18が嵌
合位置する。
【0014】このU形パッキン18は、上記リング部材
12を嵌合する前に、薄肉部側をラム側に窪みを内向き
にして、上記本体8の前端部9の面内凹所に圧縮して横
から嵌込まれ、リング部材12の嵌合により形成された
上記パッキン溝11に収まってラム5と本体8との間隙
をシールする。またU形パッキン18は回転による摩
耗,発熱,ラム側への抱きつき等を防止するために、押
し代を通常のパッキンの場合よりも緩く取って収められ
る。
【0015】なお図中19はダストシール15の押さえ
リング、20はシリンダ4に設けた冷却孔で、高温によ
るパッキンの劣化を防止するものである。
【0016】図3は、この発明の他の実施形態を示すも
ので、上記閉塞部材を、前端面の内側を凹所に形成して
上記シリンダ4とラム5との間に設けた短筒状の本体8
と、後端面を本体前端の凹所と嵌合する凸面に形成し、
内周面にパッキン溝11をフエルトリング13の嵌合溝
14と共に形成したリング部材12と、本体8とリング
部材12とを一体化するボルト17と、パッキング溝1
1に収容した上記U形パッキン18とから構成してな
る。
【0017】上記いずれの構造においても、リング部材
12の取外しによりパッキン交換が容易に行え、またU
形パッキン18による摺動及び回転抵抗の減少から、ラ
ム5の前後移動は勿論のこと回転もスムーズに行われ、
パッキン壽命も長くなるので長期の使用においてもシー
ル機能が維持され、油漏れも少ないものとなる。
【0018】また油を含浸したフエルトリング13は、
U形パッキン18が劣化した場合にドレン孔16からシ
リンダ内にエアが入ることを防止し、ラム5の前後移動
を安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる射出シリンダの構造を備え
たインラインスクリュ式射出装置の射出シリンダと加熱
筒後部の縦断面図である。
【図2】 同上の射出シリンダの要部の拡大図である。
【図3】 他の実施形態の射出シリンダの要部の拡大図
である。
【符号の説明】
1 加熱筒 2 射出スクリュ 3 射出シリンダ 4 シリンダ 5 ラム 6 モータ 8 閉塞部材の本体 9 前端部 10 シリンダ開口端 11 パッキン溝 12 リング部材 18 Uパッキン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出スクリュを内装した加熱筒の後部に
    位置して、射出スクリュと一体的に接続したラムをシリ
    ンダ内に回転かつ進退自在に有し、そのシリンダの前部
    開口をラム受けを兼ねる閉塞部材により閉じた射出シリ
    ンダであって、 上記閉塞部材を、前端面の内側を凹所に形成して上記シ
    リンダとラムとの間に設けた短筒状の本体と、後端面を
    本体前端の外側と嵌合する凹面に形成したリング部材
    と、本体とリング部材とを一体化するボルトと、リング
    部材の嵌合により形成された上記凹所によるパッキン溝
    と、そのパッキン溝に収容した閉塞部材とラムとの間隙
    をシールするU形パッキンとから構成してなることを特
    徴とする回転ラムを備えた射出シリンダの構造。
  2. 【請求項2】 射出スクリュを内装した加熱筒の後部に
    位置して、射出スクリュと一体的に接続したラムをシリ
    ンダ内に回転かつ進退自在に有し、そのシリンダの前部
    開口をラム受けを兼ねる閉塞部材により閉じた射出シリ
    ンダであって、 上記閉塞部材を、前端面の内側を凹所に形成して上記シ
    リンダとラムとの間に設けた短筒状の本体と、後端面を
    本体前端の上記凹所と嵌合する凸面に形成し、内周面に
    パッキング溝を形成したリング部材と、本体とリング部
    材とを一体化するボルトと、上記パッキング溝に収容し
    た閉塞部材とラムとの間隙をシールするU形パッキンと
    から構成してなることを特徴とする回転ラムを備えた射
    出シリンダの構造。
  3. 【請求項3】 短筒状の上記本体は、外側に形成した段
    部を上記シリンダの前部開口の内側段部に係合して、シ
    リンダとラムとの間に設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の回転ラムを備えた射出シリンダの
    構造。
JP30865497A 1997-11-11 1997-11-11 回転ラムを備えた射出シリンダの構造 Expired - Lifetime JP3377170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30865497A JP3377170B2 (ja) 1997-11-11 1997-11-11 回転ラムを備えた射出シリンダの構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30865497A JP3377170B2 (ja) 1997-11-11 1997-11-11 回転ラムを備えた射出シリンダの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11138605A JPH11138605A (ja) 1999-05-25
JP3377170B2 true JP3377170B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=17983686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30865497A Expired - Lifetime JP3377170B2 (ja) 1997-11-11 1997-11-11 回転ラムを備えた射出シリンダの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3377170B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11138605A (ja) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1125725A (en) Butterfly valve
JP3828322B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング変更装置
JP3377170B2 (ja) 回転ラムを備えた射出シリンダの構造
JP4137068B2 (ja) メカニカルシール
JP2010060143A (ja) 扉のシール構造及びこれを備えた冷蔵庫
CN107989920B (zh) 离合器主缸
WO1999031416B1 (en) In-line valve
CN216741157U (zh) 开闭件的驱动装置
CN216476888U (zh) 开闭件的驱动装置
JPS59229083A (ja) ベ−ン型コンプレツサ
JP2002243048A (ja) バルブ用弁座及びその取付方法
CN108577647B (zh) 一种阻尼器
JP2001182714A (ja) クランプシリンダのロッドカバー及びクランプシリンダ
JP2003106464A (ja) 密封装置
CN209856476U (zh) 一种具有泄压功能的斜拨叉式气动执行器
CN221257681U (zh) 一种低扭矩偏心蝶阀
CN218935431U (zh) 一种双密封插装阀
CN210898724U (zh) 一种液压马达前端盖结构
JP3125416B2 (ja) 油圧式回転減速装置
CN210318621U (zh) 采用圆柱弹簧加载的金属密封固定球阀的阀座结构及球阀
JP3342827B2 (ja) ボール弁のシートリング
CN216555459U (zh) 一种角阀结构
CN220268464U (zh) 一种阀门阀杆防泄漏结构
CN213332121U (zh) 一种离合器盘毂盘芯润滑机构
JP2517160Y2 (ja) バタフライバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131206

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term