JP3342827B2 - ボール弁のシートリング - Google Patents

ボール弁のシートリング

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体漏れ防止に優れ
たボール弁のシートリングに関する。
【0002】
【従来の技術】ボール弁の一例として、図4に示すよう
に、弁箱1の弁室1a内にボール状弁体2が回転可能に
配設され、前記弁箱1の弁室1aと両流通孔1b,1c
との間の内周面に形成した一対の環状溝3内にそれぞれ
嵌め込んだシートリング4が前記弁体2の外周面に当接
されたものがあり、弁体2の流通孔2aと前記弁箱1の
流通孔1b,1cとを連通させた弁開放状態(図4参
照)から、前記弁体2に固定した手動ハンドル5を操作
して該弁体2を90°回転させることにより、弁閉鎖状
態にすることができる。
【0003】従来、前記シートリング4の一例として図
5に示すものがある。これは、弁体2の外周面に当接す
るシートリング本体7と、該シートリング本体7の内周
面から背面にかけて接着したゴム製弾性シート部8とを
有し、シートリング本体7の外周面に形成した環状凹部
9内に嵌め込まれて環状溝3の内周面に当接するOリン
グ10が設けられ、弾性シート部8の背面に環状溝3の
側面に当接する突起部8aが一体形成されると共に、該
弾性シート部8の前面に弁体2の外周面に当接するシー
ル面8bが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、弾性シ
ート部8のシール面8bを弁体2の外周面に当接させる
ことにより所謂シール面漏れを防止すると共に、Oリン
グ10を環状溝3の内周面に当接させることにより所謂
背面漏れを防止しているが、ボール弁を全閉や全開の状
態で長期間放置した場合、シール面8bと金属製弁体2
との親和力が大きくなっていき、その開閉トルクが著し
く大きくなって、ときには開閉操作不能になることがあ
り、この現象は乾燥した気体中で特に発生しやすい。
【0005】そこで、図6に示すように、シール面8b
に0.3mm程度の厚さのポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)製シート11を加硫接着して、開閉操作を
容易に行えるようにすることが考えられるが、これで
は、シート11が厚くて柔軟性に欠けるため、開閉操作
中に、該シート11に皺が生じてシール性が損なわれる
ことがあり、また、弁体2とシール面8bとの間に異物
を噛み込んだときに、その異物によりシート11に傷が
付いて、シール性が損なわれることがある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑み、所謂シール
面洩れ及び背面洩れを防止すると共に、開閉操作を容易
に行うことができるボール弁のシートリングを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、弁箱の弁室内にボール状弁
体が回転可能に配設され、前記弁箱内の弁室と両端流通
孔との間に形成した一対の環状溝内にそれぞれ嵌め込ん
だシートリングが前記弁体の外周面に当接されたボール
弁において、前記シートリングが、前記弁体の外周面に
当接するシートリング本体と、該シートリング本体の内
周面から背面にかけて接着した弾性シート部とを有し、
前記シートリング本体の外周面に形成した環状凹部内に
嵌め込まれて前記環状溝の内周面に当接するOリングが
設けられ、前記弾性シート部の背面に前記環状溝の側面
に当接する弾性突起部が一体形成されると共に、該弾性
シート部の前面に形成されて前記弁体の外周面に当接す
るシール面に、ポリテトラフルオロエチレンからなる粉
末を含有する柔軟性潤滑皮膜がコーティングされている
ことを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、弾性突起部が環状溝の
側面に当接されることにより、その弾性力で弾性シート
部のシール面が弁体の外周面に当接されているので、シ
ール面漏れを防止するすることができると共に、Oリン
グが環状溝の内周面に当接されているので、背面洩れも
防止することができる。また、前記シール面に、ポリテ
トラフルオロエチレンからなる粉末を含有する柔軟性潤
滑皮膜がコーティングされているので、ボール弁を全閉
や全開の状態で長期間放置した場合でも、従来のように
弁体とシール面との親和力が増大することがなく、開閉
トルクの増大を抑制して開閉操作を容易に行うことがで
きる。更に、前記潤滑皮膜が薄くて柔軟性に優れている
ため、その潤滑皮膜を前記シール面に長期にわたって安
定して一体化させることができ、しかも、弁体とシール
面との間に異物を噛み込んだときでも、前記潤滑皮膜が
薄いため、その異物により潤滑皮膜に傷が付き難く、た
とえ傷が付いても、その傷が浅いため、シール性を良好
に維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の一形態であ
るボール弁の要部を示すものであって、シートリング4
が、弁体2の外周面に当接するシートリング本体17
と、該シートリング本体17の内周面から背面にかけて
接着した弾性シート部18とを有し、シートリング本体
17の外周面に形成した環状凹部19内に嵌め込まれて
環状溝3の内周面に当接するOリング20が設けられ、
弾性シート部18の背面に弾性突起部18aが一体形成
されると共に、該弾性シート部18の前面に形成されて
弁体2の外周面に当接するシール面18bに柔軟性潤滑
皮膜21がコーティングされている。
【0010】前記シートリング本体17は、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)により成形されており、
そのシール面17aが弁体2の外周面に当接されてい
る。前記弾性シート部18はゴム〔例えばアクリロニト
リル−ブタジエンゴム(NBR)〕により成形され、シ
ートリング本体17に加硫接着で一体形成されている。
【0011】上記構成によれば、図2に示すように、前
記弾性突起部18aが弾性シート部18の背面から若干
の間隔αだけ後方に突出され、また、前記シール面18
bが円弧状に形成されてシートリング本体17のシール
面17aよりも若干の間隔βだけ前方に突出されている
ので、図1に示すように、弾性突起部18aが環状溝3
の側面に当接されることにより、その弾性力でシール面
18bが弁体2の外周面に当接され、これによって、シ
ール面漏れを防止する。
【0012】前記Oリング20は、ゴム〔例えばアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)〕により成形さ
れており、そのシール面20aがシートリング本体17
の外周面よりも若干の間隔tだけ外方に突出されている
ので、図1に示すように、シール面20aが環状溝3の
内周面に当接されることにより、背面洩れを防止する。
【0013】前記潤滑皮膜21は、図3に示すように、
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる粉末
21aを含有する水性柔軟乾燥皮膜潤滑剤〔例えば商品
名エムラロン345(日本アチソン株式会社製)〕から
なり、シール面18bにポリテトラフルオロエチレンか
らなる粉末21aを含有したエマルジョン塗料をスプレ
ーした後、加熱硬化させて、シール面18bにコーティ
ングするものであって、厚さは20〜30ミクロンであ
る。
【0014】上記構成によれば、弁体2とシール面18
bとの間にポリテトラフルオロエチレンからなる粉末2
1aが介在されているので、ボール弁を全閉や全開の状
態で長期間放置した場合でも、従来のように弁体2とシ
ール面18bとの親和力が増大することがなく、開閉ト
ルクの増大を抑制して開閉操作を容易に行うことができ
る。また、潤滑皮膜21が薄くて柔軟性に優れているた
め、その潤滑皮膜21をシール面18bに長期にわたっ
て安定して一体化させることができ、しかも、弁体2と
シール面18bとの間に異物を噛み込んだときでも、潤
滑皮膜21が薄いため、その異物により潤滑皮膜21に
傷が付き難く、たとえ傷が付いても、その傷が浅いた
め、シール性を良好に維持することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、弾性突起部が環状溝の
側面に当接されることにより、その弾性力で弾性シート
部のシール面が弁体の外周面に当接されているので、シ
ール面漏れを防止するすることができると共に、Oリン
グが環状溝の内周面に当接されているので、背面洩れも
防止することができる。また、前記シール面に、ポリテ
トラフルオロエチレンからなる粉末を含有する柔軟性潤
滑皮膜がコーティングされているので、ボール弁を全閉
や全開の状態で長期間放置した場合でも、従来のように
弁体とシール面との親和力が増大することがなく、開閉
トルクの増大を抑制して開閉操作を容易に行うことがで
きる。更に、前記潤滑皮膜が薄くて柔軟性に優れている
ため、その潤滑皮膜を前記シール面に長期にわたって安
定して一体化させることができ、しかも、弁体とシール
面との間に異物を噛み込んだときでも、前記潤滑皮膜が
薄いため、その異物により潤滑皮膜に傷が付き難く、た
とえ傷が付いても、その傷が浅いため、シール性を良好
に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態であるボール弁の要部
を示す横断面図である。
【図2】 同シートリングの横断面図である。
【図3】 同要部の拡大横断面図である。
【図4】 ボール弁の横断面図である。
【図5】 従来の一例を示す横断面図である。
【図6】 従来の他の例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 弁箱 2 弁体 3 環状溝 4 シートリング 17 シートリング本体 18 弾性シート部 18a 弾性突起部 18b シール面 19 環状凹溝 20 Oリング 21 潤滑皮膜 21a 粉末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−228764(JP,A) 実開 平3−69371(JP,U) 実開 昭60−12765(JP,U) 実開 平4−62469(JP,U) 実開 昭63−15368(JP,U) 実開 平3−12060(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 5/00 - 5/22 F16K 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の弁室内にボール状弁体が回転可能
    に配設され、前記弁箱内の弁室と両端流通孔との間に形
    成した一対の環状溝内にそれぞれ嵌め込んだシートリン
    グが前記弁体の外周面に当接されたボール弁において、
    前記シートリングが、前記弁体の外周面に当接するシー
    トリング本体と、該シートリング本体の内周面から背面
    にかけて接着した弾性シート部とを有し、前記シートリ
    ング本体の外周面に形成した環状凹部内に嵌め込まれて
    前記環状溝の内周面に当接するOリングが設けられ、前
    記弾性シート部の背面に前記環状溝の側面に当接する弾
    性突起部が一体形成されると共に、該弾性シート部の前
    面に形成されて前記弁体の外周面に当接するシール面
    に、ポリテトラフルオロエチレンからなる粉末を含有す
    る柔軟性潤滑皮膜がコーティングされていることを特徴
    とするボール弁のシートリング。
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JP7035586B2 (ja) * 2018-02-08 2022-03-15 株式会社デンソー 冷却水制御弁装置

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