JP3707163B2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3707163B2
JP3707163B2 JP29763096A JP29763096A JP3707163B2 JP 3707163 B2 JP3707163 B2 JP 3707163B2 JP 29763096 A JP29763096 A JP 29763096A JP 29763096 A JP29763096 A JP 29763096A JP 3707163 B2 JP3707163 B2 JP 3707163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
sealing device
cut
contact surface
sliding contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29763096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10122377A (ja
Inventor
神田  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP29763096A priority Critical patent/JP3707163B2/ja
Publication of JPH10122377A publication Critical patent/JPH10122377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3707163B2 publication Critical patent/JP3707163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は互いに回動する2部材間を、ポンプ効果を有しつつ、密封する密封装置に関し、特に、密封機構を必要とする工業部品、例えば自動車、電気機器、工作機械等における密封装置として用いられるオイルシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、この種のねじ溝付きオイルシールとして、本出願人が、特公平5−4549号で示したオイルシールを図11に示す。ここで、100は金属環であり、金属環100内周端に、被密封流体側に伸びる単一の材料でできたゴム状弾性体製のシールリップ部101が焼付けられており、シールリップ部101のリップ先端103の背面側にばね105が装着されて、リップ先端103を軸102に押圧してシール部を形成している。リップ先端103の待機側の傾斜面には、ねじ部104が形成されている。ねじ部104は左ねじ及び右ねじ方向の、両方向のものが形成され、左右両回転方向のシールが可能なオイルシールとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ねじ溝付きオイルシールでは、常にねじ溝が開いているため、右回転時にポンプ効果を有する溝は左回転時に負のポンプ効果を発生させ、また、その逆の場合にも負のポンプ効果が発生する。
【0004】
しかも、常に溝の状態にあるので、静止時(非回転時)に漏れが発生し易い。特に、この種のオイルシールとしては、市場ニーズに答え、耐薬品性、耐熱性、耐久性等を向上させるため、従来のゴム製のシールリップに変えて、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン樹脂)等の樹脂によって成形されたシールリップが用いられており、こういった樹脂製のシールリップでは追随性が比較的弱いため、更にねじ隙間から漏れる可能性が懸念されていた。
【0005】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、静止時及び回動時のシールリップ部のシール性を向上し、高品質の密封装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、互いに同心的に相対回動自在に組みつけられる2部材間の環状の隙間をシールするもので、前記2部材の一方の部材に固定される固定部と、他方の部材に摺動自在に密封接触するシールリップと、を備えた密封装置において、前記シールリップの前記他方の部材との摺接面及び密封流体側端面に切り口を有する切り込みであって、該密封流体側端面の切り口が、前記摺接面と前記密封流体側端面の交線上から、前記他方の部材の回転方向と、固定部方向と、の間の方向に傾斜しつつ伸び、前記他方の部材の一方の回転方向に対しては、開いて溝を形成し、前記他方の部材の他方の回転方向に対して及び前記2部材が静止している間は、閉じた状態となる切り込みを、前記他方の部材の正逆の回転に対して少なくとも一つずつ、それぞれ交差しないように設けたことを特徴とする。
【0007】
したがって、上記のように構成された密封装置では、前記シールリップの摺接面と密封流体側端面の交線上の点から、他方の部材が左回転する時の、回転方向、と固定部方向との間の方向に傾斜する切り込みは、左回転時には開いてポンプ効果を有する溝となり、右回転時及び静止時には閉じて溝の無い状態となり、負のポンプ効果が発生することを防止すると共に、静止時の漏れを防止する。逆方向の切り込みについても同じことが言える。
【0008】
ここで、回転方向とは、前記交線上の点と接する他方の部材上の点の、速度ベクトル方向を指す。また、固定部方向とは、前記交線上の点を通る摺接面の法線ベクトル方向であって固定部に向かう方向を指す。
【0009】
切り込みの、前記他方の部材との摺接面における切り口は、交線上から、軸平行の被密封流体方向と、回転方向と逆の方向と、の間の方向に傾斜することを特徴とする。
【0010】
これは、密封時(軸挿入時)の摺接面を他方の部材側から見た場合に、切り込みが、前記交線上の点から軸方向被密封流体側であって、且つ、前記回転方向に傾斜しつつ伸びていることを指す。
【0011】
これにより、流体が他の部材とシールリップとの間で流動する方向に沿って切り込みが入れられることになり、他の部材の切り込み方向への回転時に、ポンプ効果が更に向上する。
【0012】
シールリップ摺接面はポリテトラフルオロエチレン樹脂からなることを特徴とする。
【0013】
これにより、耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性等が向上し、密封装置の寿命の延長が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0015】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態に係る密封装置としてのオイルシールを、図1乃至図4において示す。ここで、図1は軸挿入時のオイルシールを軸心を含む面で切った場合の概略構成断面図であり、図2は軸方向密封流体側(油側O)から見たオイルシールのシールリップ部端面の部分拡大図であり、図3は軸心から、摺接面を見た場合の部分拡大図であり、図4は本実施の形態に係る切り込みの斜視図である。
【0016】
この中で、1はシールリップ2及び固定部3を備えたオイルシールであり、PTFE樹脂製のシールリップ2の基端部21が、固定部3に組み付けられ、ハウジング4内周に固着(嵌着)されている。固定部3はハウジング4に嵌合される外筒部31と、外筒部31内周に嵌合される内筒部32からなっており、外筒部31及び内筒部32は、被密封流体側(大気側A)が内向きに折れ曲がって断面略L字状の形状をしており、それぞれの内向きフランジ31a,32aによってシールリップ2の基端部21は挟持されている。また、内筒部32の円筒部32bは、外筒部31の円筒部31bの油側O端部でかしめ固定されている
シールリップ2は、基端部21と、その基端部21から内向きに伸びたリップ部22とを備えている。リップ部22の内径は軸5の外径よりも小さくなるように構成され、オイルシール1に対する軸5挿入時には、リップ部22先端は拡径され、軸外径に沿って油側に伸びるように組み付けられる。その際、リップ部22先端から所定幅lの部分が軸表面に接触し、摺接面を形成する。
【0017】
次に本願の特徴である切り込みについて、本実施の形態に係るオイルシールにおいて説明する。
【0018】
図2aにおいて、リップ部22の油側端面22a上に、摺接面から斜めに伸びる数本の切り込み6が示されている。図のように、これらの切り込み6は、端面22aと摺接面との交線である円S上の点から、所定の傾きを持ちつつ、互いに交差しないように伸びている。
【0019】
例えば61は軸5がCCW回転(反時計回り)する場合を考えて設けられており、その切り口は、円S上の点p1から、点p1と接している軸上の点が軸回転時に有する速度ベクトルの方向(回転方向)Xと、点p1を通る摺接面の法線ベクトル方向であって固定部に向かう方向(固定部方向)Z1と、の間の方向に傾斜しつつ伸びている。
【0020】
また、62は軸5がCW回転(時計回り)する場合を考えて設けられており、その切り口は、円S上の点p2から、点p2と接している軸上の点が軸回転時に有する速度ベクトルの方向(回転方向)Yと、点p2を通る摺接面の法線ベクトル方向であって固定部に向かう方向(固定部方向)Z2と、の間の方向に傾斜しつつ伸びている。
【0021】
つまり、切り込み6は、それぞれどちらかの回転方向に対応して設けられ、その方向はすべての切り込み6に共通して、円S上の点と接している軸上の点が軸回転時に有する速度ベクトルの方向(回転方向)と、その点を通る摺接面の法線ベクトル方向であって固定部に向かう方向(固定部方向)と、の間の方向に設定されており、その深さhは、リップ部22の厚さ以下に設定されている。
【0022】
また、この方向及び深さhを調整することにより、ポンプ効果によるポンプ量が調整される。
【0023】
このように傾斜した切り込みを設けることにより、CW回転時(図中の矢印)には62等のようにY側に傾いた切り込みが開いてポンプ効果を発生させると共に61等のようにX側に傾いた切り込みは、閉じて、負のポンプ効果発生を防止する。(図2b)
逆にCCW回転時には61等の切り込みが開いてポンプ効果を発生させ、62等の切り込みは閉じて、負のポンプ効果発生を防止する。(図2c)
更に、静止時には図2aのようにすべての切り込みが閉じた状態になり、油側Oと大気側Aとが遮断されているため、流体の漏れが防止できる。これは特に軸に対する追従性が比較的低いPTFE等の樹脂を摺接面に用いた場合に適している。
【0024】
このように、シールリップ2と軸5が相対的に回転している場合であっても、静止している場合であっても十分な密封性が得られる。
【0025】
しかも、本願の切り込みはシールリップ2と軸5との間の回転時の摩擦力で開くのではなく、シールリップ2に軸5を挿入することによる形状効果(例えば偏心を伴った回転によって微小隙間が生じる)及び流体の流れによって開くため、切り込みの変形を回転摩擦力に依存するものに比べ、摩擦力はそれほど必要ではなく、また、へたり等で摩擦力が大幅に低下する場合にポンプ能力が低下するということも無いため、安定したポンプ効果を有し、このことからも、特に、摩擦係数の低いPTFE等の樹脂を摺接面に用いた場合に適している。
【0026】
図3に摺接面の部分拡大図を示す。
【0027】
本実施の形態に係る切り込み6の摺接綿側の切り口は、このように軸心から摺接面を見た場合にも傾斜するように設けられている。
【0028】
そして、その方向は軸平行の大気側A方向と、回転方向と逆の方向−X,−Yと、の間の方向であり、その深さは摺接面の幅lよりも大きくなるように構成されている。
【0029】
これにより、CW回転時には62等の切り込みに更に流体が入り込み易く、61等の切り込みには更に流体が入り込みにくくなる。また、CCW回転時には逆に61等の切り込みに更に流体が入り込み易く、62等の切り込みには更に流体が入り込みにくくなる。すなわち、摺接面における切り口を上記のように傾斜して設けることにより、正のポンプ効果は増大し、負のポンプ効果は更に確実に防止できる。
【0030】
また、内圧Pが作用するような使用箇所においても、密封流体の圧力は、切り込みが閉じる方向に加わることとなるため、圧力による漏れも防止できる。
【0031】
上記のようの構成された切り込みを円S側から見た斜視図を図4に示す。
【0032】
図で、上半分の切り込み61等は、CCW回転時に開いた状態を示しており、下半分の切り込み62等は、CW回転時に開いた状態を示している。それぞれの回転時には流体が切り込みに侵入し、面61a,62aとぶつかり、矢印方向71,72に向かって流れる。すなわち、摺接面と軸5との間に侵入した油は油側Oに戻され、ポンプ効果が発生する。
【0033】
また、本願では、それぞれの切り込みは交差しないため、図5のように、ポンプ効果によって1つの切り込み内を油側Oに移動中の油oが、逆方向に傾斜した他の切り込みに侵入して(o’)負のポンプ効果を発生させるというようなことも無い。
【0034】
本実施の形態ではシールリップの材質にPTFEを使用したが、フッ素系ゴム材料等でも好適である。
【0035】
(実施の形態2)
図6には、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、切り込み61,62等は、その切り口が、軸心から摺接面を見た場合に軸平行の大気側A方向と、回転方向と反対の方向−X,−Yの間に設定された方向に、傾斜するように設けられていたが、本実施の形態では、その傾きを有しない切り込み81,82を設けている。それぞれの回転時には流体が切り込みに侵入し、面81a,82aとぶつかり、矢印方向91,92に向かって流れる。すなわち、摺接面と軸5との間に侵入した油は油側Oに戻され、ポンプ効果が発生する。そして、この場合も、負のポンプ効果は発生せず、シールリップ2と軸5が相対的に回転している場合でも、静止している場合でも十分な密封性が得られる。
【0036】
また、この図のように、切り込み面81a,82aは、実施の形態1のように三角形に限らず、四角形でもよい。
【0037】
その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
(実施の形態3)
図7に本発明の第3の実施の形態が示されている。
【0038】
上記第1,第2の実施の形態ではオイルシール1はハウジング4に固定され、軸5が回転する構成であったが、本実施の形態では、オイルシール10は軸に固定され、ハウジング4に対してリップ部12が摺接することによって密封するものである。
【0039】
この場合も、本願特徴である切り込みが適用でき、前記シールリップの前記他方の部材との摺接面及び密封流体側端面に切り口を有する切り込みであって、該密封流体側端面の切り口が、前記摺接面と前記密封流体側端面の交線上から、前記他方の部材の回転方向と、固定部方向と、の間の方向に傾斜しつつ伸びる切り込みを、前記他方の部材の正逆の回転に対して少なくとも1つずつ、それぞれ交差しないように設けている。
【0040】
つまり、この場合にも、リップ部12の油側端面12aと摺接面との交線である円側から見た切り込みの斜視図は図4(図6)と同様になる。
【0041】
その他の切り込みの作用・効果及びオイルシールの他の部分の構成・作用・効果については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0042】
(その他の実施の形態)
本願発明に係る切り込みを設けた密封装置の他の実施の形態を図8,図9,図10に示す。
【0043】
上記実施の形態ではオイルシールは外筒部及び内筒部及びシールリップからなっているが、本実施の形態では、そのような構成のオイルシールに限らず、様々な密封装置において、本願発明に係る切り込みを設けることで、上記のような効果が得られることを示している。
【0044】
この中で、図8(a)は、固定部14及びシールリップ15をゴム状弾性体によって一体成形し、固定部14には金属製の補強環14aを埋設し、シールリップ15の摺接面にはPTFE樹脂をゴム加硫によって0.3mm程度の厚さで焼付けたものである(15a)。また、シールリップ15にはばね16が設けられて、軸に対する押しつけ力を高めている。
【0045】
この図のような密封装置においても、切り込みは有効にポンプ効果を発生させるが、この場合、切り込みがPTFE樹脂層を貫通しなくても(図8(b))、貫通してゴム部に入ってもよい(図8(c))。
また、図9,図10のように、ハウジング材質に合わせて、固定部3をゴム状弾性体17で包んだ密封装置についても、上記切り込みを設けることは可能であり、有効にポンプ効果を発生させる。
【0046】
その他、本願の密封装置は、油以外にも、水や薬品などあらゆる流体の密封にも適用でき、被密封流体側におけるダストの有無にも関係なく適用できる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、密封装置において、シールリップの他方の部材との摺接面及び密封流体側端面に切り口を有する切り込みであって、密封流体側端面の切り口が、摺接面と密封流体側端面の交線上から、前記他方の部材の回転方向と、固定部方向と、の間の方向に傾斜しつつ伸びる切り込みを、前記他方の部材の左右の回転に対して少なくとも1つずつ、かつ、それぞれ交差しないように設けたので、2部材が相対的に回転している場合であっても、静止している場合であっても十分な密封性が得られる。
【0048】
切り込みの、他方の部材との摺接面における切り口は、交線上から、軸平行の被密封流体方向と、回転方向の間の方向に傾斜しつつ伸びるので、流体が他の部材とシールリップとの間で流動する方向に沿って切り込みが入れられることになり、他の部材の切り込み方向への回転時に、ポンプ効果が更に向上する。しかも、内圧が作用するような使用箇所においても有効に洩れを防止できる。
【0049】
シールリップ摺接面はポリテトラフルオロエチレン樹脂からなるので、耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性等が向上し、密封装置の寿命の延長が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本願発明の第1の実施の形態に係る軸挿入時のオイルシールを軸心を含む面で切った場合の概略構成断面図である。
【図2】図2は本願発明の第1の実施の形態に係るオイルシールのシールリップ部端面を軸方向密封流体側(油側O)から見た部分拡大図である。
【図3】図3は本願発明の第1の実施の形態に係るオイルシールの摺接面を軸心から見た場合の部分拡大図である。
【図4】図4は本願発明の第1の実施の形態に係るオイルシールの切り込みの斜視図である。
【図5】図5は本願発明の第1の実施の形態に係る切り込みが交差する場合の拡大説明図である。
【図6】図6は本願発明の第2の実施の形態に係るオイルシールの切り込みの斜視図である。
【図7】図7は本願発明の第3の実施の形態に係るオイルシールの概略構成断面図である。
【図8】図8は本願発明のその他の実施の形態に係るオイルシールの概略構成断面図である。
【図9】図9は本願発明のその他の実施の形態に係るオイルシールの概略構成断面図である。
【図10】図10は本願発明のその他の実施の形態に係るオイルシールの概略構成断面図である。
【図11】図11は従来のオイルシールの概略構成断面図である。
【符号の説明】
1,10・・・オイルシール
2,15,101・・・シールリップ
3,14,100・・・固定部
4・・・ハウジング
5,102・・・軸
6,61,62,81,82・・・切り込み
A・・・大気側
O・・・油側
104・・・溝

Claims (3)

  1. 互いに同心的に相対回動自在に組みつけられる2部材間の環状の隙間をシールするもので、
    前記2部材の一方の部材に固定される固定部と、
    他方の部材に摺動自在に密封接触するシールリップと、
    を備えた密封装置において、
    前記シールリップの前記他方の部材との摺接面及び密封流体側端面に切り口を有する切り込みであって、
    該密封流体側端面の切り口が、
    前記摺接面と前記密封流体側端面の交線上から、
    前記他方の部材の回転方向と、
    固定部方向と、の間の方向に傾斜しつつ伸び
    前記他方の部材の一方の回転方向に対しては、開いて溝を形成し、前記他方の部材の他方の回転方向に対して及び前記2部材が静止している間は、閉じた状態となる切り込みを、前記他方の部材の正逆の回転に対して少なくとも一つずつ、それぞれ交差しないように設けたことを特徴とする密封装置。
  2. 前記切り込みの、前記他方の部材との摺接面における切り口は、
    前記交線上から、
    軸平行の被密封流体方向と、
    回転方向と逆の方向と、
    の間の方向に傾斜しつつ伸びることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記シールリップ摺接面はポリテトラフルオロエチレン樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
JP29763096A 1996-10-18 1996-10-18 密封装置 Expired - Fee Related JP3707163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29763096A JP3707163B2 (ja) 1996-10-18 1996-10-18 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29763096A JP3707163B2 (ja) 1996-10-18 1996-10-18 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10122377A JPH10122377A (ja) 1998-05-15
JP3707163B2 true JP3707163B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=17849067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29763096A Expired - Fee Related JP3707163B2 (ja) 1996-10-18 1996-10-18 密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3707163B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001165327A (ja) * 1999-12-08 2001-06-22 Koyo Sealing Techno Co Ltd 密封装置
KR102113519B1 (ko) * 2018-02-06 2020-05-21 한국에스케이에프씰 주식회사 양방향 회전 샤프트용 오일씰
KR102618081B1 (ko) * 2022-02-21 2024-01-09 아라정밀 주식회사 양방향 회전축용 오일 씰

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10122377A (ja) 1998-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2843280B2 (ja) ウォータポンプ
JPH0942463A (ja) 密封装置
JP2002323137A (ja) ラジアルシャフトシール
JP2006009897A (ja) シールリング
JP3707163B2 (ja) 密封装置
JP2605197Y2 (ja) 密封装置
JP2003097723A (ja) 回転軸シール
JPH0754695Y2 (ja) 端面接触型密封装置
WO2019230507A1 (ja) シール部材及びスイベルジョイント
JPH07332501A (ja) 密封装置
JP2021156314A (ja) 密封装置
JP2002276815A (ja) シールリング
JP3997794B2 (ja) 密封装置
JPH10159983A (ja) 密封装置
JP5273243B2 (ja) 密封装置
JP2006162015A (ja) 密封装置
JP3921860B2 (ja) 密封装置
WO2022264255A1 (ja) 密封装置
JP3785809B2 (ja) 密封装置
JPH11255197A (ja) ロータリーベーン式舵取機のシール方式
JP7360747B2 (ja) 軸シール部材及びシール構造
JP7379133B2 (ja) 密封装置及び密封構造
JPH11351406A (ja) 密封装置
JPH11280916A (ja) 回転軸シール
JP2004092895A (ja) オイルシール

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees