JP3377140B2 - 液体塗布具 - Google Patents
液体塗布具Info
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- JP3377140B2 JP3377140B2 JP06503495A JP6503495A JP3377140B2 JP 3377140 B2 JP3377140 B2 JP 3377140B2 JP 06503495 A JP06503495 A JP 06503495A JP 6503495 A JP6503495 A JP 6503495A JP 3377140 B2 JP3377140 B2 JP 3377140B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば筆記具に代表さ
れる液体塗布具に関し、特に異なる形状のペン芯または
塗布芯であっても、共通に取り付けることが可能な液体
塗布具に関する。
れる液体塗布具に関し、特に異なる形状のペン芯または
塗布芯であっても、共通に取り付けることが可能な液体
塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるサインペンまたはマジックイン
キ(登録商標名)等の筆記具、或いは化粧料や靴墨等を
軸筒本体内に収納した液体塗布具にあっては、軸筒端部
において保持されたフェルト等によるペン芯または塗布
芯に対して、インクまたは塗布用液体を毛細管現象によ
り順次導出されるように形成されている。
キ(登録商標名)等の筆記具、或いは化粧料や靴墨等を
軸筒本体内に収納した液体塗布具にあっては、軸筒端部
において保持されたフェルト等によるペン芯または塗布
芯に対して、インクまたは塗布用液体を毛細管現象によ
り順次導出されるように形成されている。
【0003】そして、前記筆記具または液体塗布具で
は、そのペン芯または塗布芯は軸筒本体の端部に直接取
り付けられるか、または軸筒本体に嵌合された保持筒
(口金)を介して取り付けられるようになされている。
は、そのペン芯または塗布芯は軸筒本体の端部に直接取
り付けられるか、または軸筒本体に嵌合された保持筒
(口金)を介して取り付けられるようになされている。
【0004】ここで、図9(A)および図9(B)は、
従来のものの筆記具のペン芯の保持部分の構成を断面図
により示したものである。まず、図9(A)は軸筒本体
の端部に対して円柱状のペン芯を保持させるようにした
構成の一例を示したものであり、前記軸筒本体30の端
部にペン芯31Aを保持するために、軸方向に沿って一
体に形成された複数本のリブ(図示例においては6本の
リブ)32が周方向に等間隔に設けられている。
従来のものの筆記具のペン芯の保持部分の構成を断面図
により示したものである。まず、図9(A)は軸筒本体
の端部に対して円柱状のペン芯を保持させるようにした
構成の一例を示したものであり、前記軸筒本体30の端
部にペン芯31Aを保持するために、軸方向に沿って一
体に形成された複数本のリブ(図示例においては6本の
リブ)32が周方向に等間隔に設けられている。
【0005】これらのリブ32は軸筒本体30の内径部
に対して軸方向にほぼ同一高さに突出されており、前記
複数本の各リブ32の頂部によって、円柱状に形成され
たフェルト状のペン芯31Aが保持されるようなされて
いる。
に対して軸方向にほぼ同一高さに突出されており、前記
複数本の各リブ32の頂部によって、円柱状に形成され
たフェルト状のペン芯31Aが保持されるようなされて
いる。
【0006】なお、リブ32間に形成された溝状の空間
部33が空気置換用の孔として利用されるものである。
部33が空気置換用の孔として利用されるものである。
【0007】一方、図9(B)は軸筒本体の端部に対し
て角柱状のペン芯を保持させるようにした構成の一例を
示したものであり、前記軸筒本体30の端部には、角柱
状のペン芯31Bの各コーナ部分aが内接するような寸
法で内径部30aを形成している。そしてペン芯31B
の各側壁bと内径部30aとの間に形成される空間部3
3は空気置換用の孔として利用されるようになされてい
る。
て角柱状のペン芯を保持させるようにした構成の一例を
示したものであり、前記軸筒本体30の端部には、角柱
状のペン芯31Bの各コーナ部分aが内接するような寸
法で内径部30aを形成している。そしてペン芯31B
の各側壁bと内径部30aとの間に形成される空間部3
3は空気置換用の孔として利用されるようになされてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
前記したような円柱状のペン芯を備える筆記具は、その
軸筒端部を円柱状のペン芯を保持し得るような図9
(A)に示したような構成にする必要があり、また角柱
状のペン芯を備える筆記具は、その軸筒端部を角柱状の
ペン芯を保持し得るような図9(B)に示したような構
成にする必要がある。
前記したような円柱状のペン芯を備える筆記具は、その
軸筒端部を円柱状のペン芯を保持し得るような図9
(A)に示したような構成にする必要があり、また角柱
状のペン芯を備える筆記具は、その軸筒端部を角柱状の
ペン芯を保持し得るような図9(B)に示したような構
成にする必要がある。
【0009】即ち、これら軸筒等は互いに円柱状および
角柱状のペン芯を保持するために、専用に型を起こした
金型により成型されていた。このために、ほぼ同一デザ
インの筆記具にもかかわらず、ペン芯の形状に応じて2
種類の金型によってそれぞれ軸筒本体を成型しなければ
ならず、また軸筒本体に対してペン芯を植設する組み立
て工程においても、組み合わせのための管理が必要とな
り、金型製造費および管理費などを含めると、コストア
ップは免れないという技術的課題があった。
角柱状のペン芯を保持するために、専用に型を起こした
金型により成型されていた。このために、ほぼ同一デザ
インの筆記具にもかかわらず、ペン芯の形状に応じて2
種類の金型によってそれぞれ軸筒本体を成型しなければ
ならず、また軸筒本体に対してペン芯を植設する組み立
て工程においても、組み合わせのための管理が必要とな
り、金型製造費および管理費などを含めると、コストア
ップは免れないという技術的課題があった。
【0010】また円柱状および角柱状のペン芯の双方を
必要とするユーザにとっても、2種類の筆記具を購入せ
ざるを得ないという不都合が生じ、経済的な負担となる
という課題があった。
必要とするユーザにとっても、2種類の筆記具を購入せ
ざるを得ないという不都合が生じ、経済的な負担となる
という課題があった。
【0011】本発明は、このような従来のものの技術的
課題に着目してなされたものであり、一種類の金型によ
って、円柱状および角柱状のペン芯(塗布芯)の両方に
対応させることが可能な液体塗布具を提供することを目
的とするものである。また本発明は、円柱状および角柱
状のペン芯(塗布芯)を用意しておくことで、ユーザが
必要に応じてペン芯(塗布芯)を交換することが可能な
液体塗布具を提供することを目的とするものである。
課題に着目してなされたものであり、一種類の金型によ
って、円柱状および角柱状のペン芯(塗布芯)の両方に
対応させることが可能な液体塗布具を提供することを目
的とするものである。また本発明は、円柱状および角柱
状のペン芯(塗布芯)を用意しておくことで、ユーザが
必要に応じてペン芯(塗布芯)を交換することが可能な
液体塗布具を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明に係る液体塗布具は、軸筒本体の
端部内径部または軸筒本体の端部に取り付けられた保持
筒の内径部には、塗布芯を保持するために軸方向に沿っ
て一体に形成された複数本のリブが備えられ、前記複数
本のリブのうち少なくとも対向する一部のリブの内径部
からの突出高さが、他のリブに対して低く形成されるよ
うに構成されている。
ためになされた本発明に係る液体塗布具は、軸筒本体の
端部内径部または軸筒本体の端部に取り付けられた保持
筒の内径部には、塗布芯を保持するために軸方向に沿っ
て一体に形成された複数本のリブが備えられ、前記複数
本のリブのうち少なくとも対向する一部のリブの内径部
からの突出高さが、他のリブに対して低く形成されるよ
うに構成されている。
【0013】また本発明に係る液体塗布具は、軸筒本体
の端部内径部または軸筒本体の端部に取り付けられた保
持筒の内径部には、塗布芯を保持するために軸方向に沿
って一体に形成された複数本のリブが備えられ、前記複
数本のリブのうち少なくとも対向する一部のリブの内径
部からの突出高さが、他のリブに対して低く形成され、
前記内径部からの突出高さが高いリブと、内径部からの
突出高さが低いリブのそれぞれの頂部によって保持され
る第1の塗布芯と、前記内径部からの突出高さが高いリ
ブの頂部のみによって保持される第2の塗布芯とが交換
し得るように構成されている。
の端部内径部または軸筒本体の端部に取り付けられた保
持筒の内径部には、塗布芯を保持するために軸方向に沿
って一体に形成された複数本のリブが備えられ、前記複
数本のリブのうち少なくとも対向する一部のリブの内径
部からの突出高さが、他のリブに対して低く形成され、
前記内径部からの突出高さが高いリブと、内径部からの
突出高さが低いリブのそれぞれの頂部によって保持され
る第1の塗布芯と、前記内径部からの突出高さが高いリ
ブの頂部のみによって保持される第2の塗布芯とが交換
し得るように構成されている。
【0014】この場合、第1の塗布芯は角柱状の塗布芯
であり、第2の塗布芯は円柱状の塗布芯であり、また前
記軸筒本体内には、塗布用液体を含浸させた吸蔵体が収
納された構成になされていることが好ましい。
であり、第2の塗布芯は円柱状の塗布芯であり、また前
記軸筒本体内には、塗布用液体を含浸させた吸蔵体が収
納された構成になされていることが好ましい。
【0015】
【作用】前記した構成の液体塗布具においては、複数本
のリブのうち、少なくとも対向する一部のリブの内径部
からの突出高さが、他のリブに対して低く形成されるよ
うになされているので、突出高さが高いリブのみを用い
て塗布芯を保持することができ、また突出高さが高いリ
ブのみを用いて保持される前記塗布芯とは異なる形の塗
布芯をすべてのリブを用いて保持させることもできる。
のリブのうち、少なくとも対向する一部のリブの内径部
からの突出高さが、他のリブに対して低く形成されるよ
うになされているので、突出高さが高いリブのみを用い
て塗布芯を保持することができ、また突出高さが高いリ
ブのみを用いて保持される前記塗布芯とは異なる形の塗
布芯をすべてのリブを用いて保持させることもできる。
【0016】従って、一つの金型により、異なったタイ
プの塗布芯を有する液体塗布具を提供することができ
る。
プの塗布芯を有する液体塗布具を提供することができ
る。
【0017】また前記した構成の液体塗布具において
は、内径部からの突出高さが低いリブのそれぞれの頂部
によって保持される第1の塗布芯と、内径部からの突出
高さが高いリブの頂部のみによって保持される第2の塗
布芯とを交換できるようになされているので、ユーザは
必要に応じて2種類のタイプの塗布芯を有する液体塗布
具として利用することができる。
は、内径部からの突出高さが低いリブのそれぞれの頂部
によって保持される第1の塗布芯と、内径部からの突出
高さが高いリブの頂部のみによって保持される第2の塗
布芯とを交換できるようになされているので、ユーザは
必要に応じて2種類のタイプの塗布芯を有する液体塗布
具として利用することができる。
【0018】この場合、ユーザは第1の塗布芯として角
柱状のものが利用でき、また第2の塗布芯として円柱状
のものが利用できる。そして塗布用液体は吸蔵体に含浸
されているので、ユーザが塗布芯を交換する場合におい
て、不用意に塗布用液体が外部に流出するといった問題
も発生しない。
柱状のものが利用でき、また第2の塗布芯として円柱状
のものが利用できる。そして塗布用液体は吸蔵体に含浸
されているので、ユーザが塗布芯を交換する場合におい
て、不用意に塗布用液体が外部に流出するといった問題
も発生しない。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る液体塗布具の実施例とし
て、筆記具を例にした図1乃至図8に基づいて説明す
る。まず図1および図2は同一の軸筒本体に対して円柱
状のペン軸および角柱状のペン芯をそれぞれ取り付けて
なる筆記具の全体を部分破断断面図で示したものであ
る。従って、以下に説明する各部の構成はペン芯の形状
を除いて同一であり、その同一部分はそれぞれ同一符号
で示している。
て、筆記具を例にした図1乃至図8に基づいて説明す
る。まず図1および図2は同一の軸筒本体に対して円柱
状のペン軸および角柱状のペン芯をそれぞれ取り付けて
なる筆記具の全体を部分破断断面図で示したものであ
る。従って、以下に説明する各部の構成はペン芯の形状
を除いて同一であり、その同一部分はそれぞれ同一符号
で示している。
【0020】図1および図2において、筆記具1を構成
する軸筒本体10は、全体が合成樹脂により形成されて
おり、円筒状の軸筒本体10の一端部は若干先細形状に
なされ、前記先細部11の内径部には円筒状の保持筒1
2が軸筒本体10と同一軸心上に一体に形成されてい
る。
する軸筒本体10は、全体が合成樹脂により形成されて
おり、円筒状の軸筒本体10の一端部は若干先細形状に
なされ、前記先細部11の内径部には円筒状の保持筒1
2が軸筒本体10と同一軸心上に一体に形成されてい
る。
【0021】また軸筒本体10のほぼ中央部より先端部
にかけて、その内径部には、軸心方向に突出した複数本
(図示例においては後述するように6本)のリブ13が
周方向に等間隔に形成されており、前記複数本のリブ1
3によって円柱状に形成されたインク吸蔵体としての中
綿14の一端部側が支持されている。
にかけて、その内径部には、軸心方向に突出した複数本
(図示例においては後述するように6本)のリブ13が
周方向に等間隔に形成されており、前記複数本のリブ1
3によって円柱状に形成されたインク吸蔵体としての中
綿14の一端部側が支持されている。
【0022】一方、軸筒本体10の他端部には開口部1
5が形成され、前記開口部15にはエンドキャップ16
が着脱自在に嵌合されている。前記エンドキャップ16
は、キャップ内端面17に円筒状の筒体18が一体に形
成されている。前記筒体18の外径部は、前記軸筒本体
10の他端開口部15の内径部とほぼ同一の寸法になさ
れ、両者の摩擦により嵌合保持されるように形成されて
いる。
5が形成され、前記開口部15にはエンドキャップ16
が着脱自在に嵌合されている。前記エンドキャップ16
は、キャップ内端面17に円筒状の筒体18が一体に形
成されている。前記筒体18の外径部は、前記軸筒本体
10の他端開口部15の内径部とほぼ同一の寸法になさ
れ、両者の摩擦により嵌合保持されるように形成されて
いる。
【0023】そして、エンドキャップ16における筒体
18の内径部には、軸心方向に突出した複数本のリブ1
9が形成されており、この複数本のリブ19によって円
柱状に形成された前記インク吸蔵体としての中綿14の
他端部側を支持するようになされている。
18の内径部には、軸心方向に突出した複数本のリブ1
9が形成されており、この複数本のリブ19によって円
柱状に形成された前記インク吸蔵体としての中綿14の
他端部側を支持するようになされている。
【0024】また軸筒本体10の一端部に形成された前
記円筒状の保持筒12の内径部には、軸心方向に突出し
た複数本(図示例においては後述するように6本)のリ
ブ20が周方向に等間隔に形成されており、この複数本
のリブ20によって例えばフェルト等により形成された
ペン芯21A,21Bを保持するように形成されてい
る。尚、前記複数本のリブ20によってペン芯21A,
21Bを保持する具体的な構成については、後で詳細に
説明する。
記円筒状の保持筒12の内径部には、軸心方向に突出し
た複数本(図示例においては後述するように6本)のリ
ブ20が周方向に等間隔に形成されており、この複数本
のリブ20によって例えばフェルト等により形成された
ペン芯21A,21Bを保持するように形成されてい
る。尚、前記複数本のリブ20によってペン芯21A,
21Bを保持する具体的な構成については、後で詳細に
説明する。
【0025】そして、円柱状に形成されたペン芯21A
および角柱状に形成されたペン芯21Bのいずれにおい
ても、図1および図2に示すように、前記後端部21A
1,21B1は軸筒本体10内に収納された前記中綿1
4の軸芯部分に挿入され、中綿14に含浸された筆記用
インクが毛細管現象によりペン芯21A,21Bの先端
部21A2,21B2方向に供給され得るように構成さ
れている。
および角柱状に形成されたペン芯21Bのいずれにおい
ても、図1および図2に示すように、前記後端部21A
1,21B1は軸筒本体10内に収納された前記中綿1
4の軸芯部分に挿入され、中綿14に含浸された筆記用
インクが毛細管現象によりペン芯21A,21Bの先端
部21A2,21B2方向に供給され得るように構成さ
れている。
【0026】また、軸筒本体10の先細部11には有底
筒状のキャップ22が嵌合されるようになされており、
このキャップ22の内底部にはフェルト材23が収納さ
れていて、キャップ22を軸筒本体10に嵌合した状態
において、このフェルト材23が前記ペン芯の先端部2
1A2,21B2に接してペン芯21A,21Bを湿潤
状態に保つようになされている。
筒状のキャップ22が嵌合されるようになされており、
このキャップ22の内底部にはフェルト材23が収納さ
れていて、キャップ22を軸筒本体10に嵌合した状態
において、このフェルト材23が前記ペン芯の先端部2
1A2,21B2に接してペン芯21A,21Bを湿潤
状態に保つようになされている。
【0027】図3は、円柱状に形成されたペン芯21A
の外観構成を示したものである。この円柱状のペン芯2
1Aは、先端部側が大径に形成され、そのペン芯先端部
21A2は半球状となるように処理されている。そし
て、その後端部21A1側は小径に形成され、軸筒本体
10内に収納された前記中綿14に対して挿入し易いよ
うに構成されている。
の外観構成を示したものである。この円柱状のペン芯2
1Aは、先端部側が大径に形成され、そのペン芯先端部
21A2は半球状となるように処理されている。そし
て、その後端部21A1側は小径に形成され、軸筒本体
10内に収納された前記中綿14に対して挿入し易いよ
うに構成されている。
【0028】また図4は角柱状に形成されたペン芯21
Bの外観構成を示したものであり、(A)は正面図で示
し、また(B)は上面図で示している。この角柱状のペ
ン芯21Bは、その先端部側は断面縦横比がほぼ同一に
形成され、先端部21B2は斜めカット状態にされてい
る。そして後端部21B1側は先端部21B2に対し
て、その肉厚がほぼ半分程度に成され、軸筒本体10内
に収納された前記中綿14に対して挿入し易いように構
成されている。
Bの外観構成を示したものであり、(A)は正面図で示
し、また(B)は上面図で示している。この角柱状のペ
ン芯21Bは、その先端部側は断面縦横比がほぼ同一に
形成され、先端部21B2は斜めカット状態にされてい
る。そして後端部21B1側は先端部21B2に対し
て、その肉厚がほぼ半分程度に成され、軸筒本体10内
に収納された前記中綿14に対して挿入し易いように構
成されている。
【0029】次に図5は円柱状のペン芯21Aを備えた
前記筆記具1より、キャップ22を除去した状態におけ
るペン芯部分を中心とした構成を、部分破断断面図で示
したものである。この図5において、前記図1と同一部
分は同一符号で示しており、従ってその詳細な説明は省
略する。また図6(A)および図6(B)は図5におけ
る切断線A−A部分およびB−B部分における断面図で
ある。
前記筆記具1より、キャップ22を除去した状態におけ
るペン芯部分を中心とした構成を、部分破断断面図で示
したものである。この図5において、前記図1と同一部
分は同一符号で示しており、従ってその詳細な説明は省
略する。また図6(A)および図6(B)は図5におけ
る切断線A−A部分およびB−B部分における断面図で
ある。
【0030】以下、図5および図6に基づいて、軸筒本
体10に対する円柱状ペン芯21Aの取り付け構造につ
いて説明する。図6(B)に示すように、軸筒本体10
の一端部に形成された前記円筒状の保持筒12の内径部
には、軸心方向に突出した6本のリブ20が周方向に等
間隔に形成されている。前記6本のリブ20のうち、対
向する一対(2本)のリブ20は、内径部からの突出高
さが、他のリブに対して低く形成されている。尚、図に
おいては突出高さが低いリブを20(L)、突出高さが
高いリブを20(H)の符号を付している。
体10に対する円柱状ペン芯21Aの取り付け構造につ
いて説明する。図6(B)に示すように、軸筒本体10
の一端部に形成された前記円筒状の保持筒12の内径部
には、軸心方向に突出した6本のリブ20が周方向に等
間隔に形成されている。前記6本のリブ20のうち、対
向する一対(2本)のリブ20は、内径部からの突出高
さが、他のリブに対して低く形成されている。尚、図に
おいては突出高さが低いリブを20(L)、突出高さが
高いリブを20(H)の符号を付している。
【0031】そして円柱状ペン芯21Aの後端部21A
1側の小径部は、突出高さが高いリブ20Hの頂部のみ
によって保持されるようになされている。またペン芯2
1Aの前端部21A2側の大径部は、図6(A)に示す
ように突出高さが低く形成された6本のリブ20(L)
によって保持されるようになされている。
1側の小径部は、突出高さが高いリブ20Hの頂部のみ
によって保持されるようになされている。またペン芯2
1Aの前端部21A2側の大径部は、図6(A)に示す
ように突出高さが低く形成された6本のリブ20(L)
によって保持されるようになされている。
【0032】次に図7は角柱状のペン芯21Bを備えた
前記筆記具1より、キャップ22を除去した状態におけ
るペン芯部分を中心とした構成を、部分破断断面図で示
したものである。この図7において、前記図2と同一部
分は同一符号で示しており、従ってその詳細な説明は省
略する。また図8(A)および図8(B)は図7におけ
る切断線A−A部分およびB−B部分における断面図で
ある。
前記筆記具1より、キャップ22を除去した状態におけ
るペン芯部分を中心とした構成を、部分破断断面図で示
したものである。この図7において、前記図2と同一部
分は同一符号で示しており、従ってその詳細な説明は省
略する。また図8(A)および図8(B)は図7におけ
る切断線A−A部分およびB−B部分における断面図で
ある。
【0033】以下、図7および図8に基づいて、軸筒本
体10に対する角柱状ペン芯21Bの取り付け構造につ
いて説明する。図8(B)に示すように、角柱状ペン芯
21Bの後端部21B1側は、突出高さが高いリブ20
(H)の頂部と、突出高さが低いリブ20(L)の頂部
とによって保持されるようなされている。
体10に対する角柱状ペン芯21Bの取り付け構造につ
いて説明する。図8(B)に示すように、角柱状ペン芯
21Bの後端部21B1側は、突出高さが高いリブ20
(H)の頂部と、突出高さが低いリブ20(L)の頂部
とによって保持されるようなされている。
【0034】即ち、ペン芯21Bの薄肉方向で対向する
一対の面は、突出高さが高い4本のリブ20(H)の頂
部によって支持され、また厚肉方向で対向する一対の面
は、突出高さが低い2本のリブ20(L)の頂部によっ
て支持されており、かつコーナ部分は保持筒12の内径
部に接するように収納されている。
一対の面は、突出高さが高い4本のリブ20(H)の頂
部によって支持され、また厚肉方向で対向する一対の面
は、突出高さが低い2本のリブ20(L)の頂部によっ
て支持されており、かつコーナ部分は保持筒12の内径
部に接するように収納されている。
【0035】また保持筒12の先端部分においては、図
8(A)に示すように、角柱状ペン芯21Bは、厚肉方
向で対向する一対の面が、2本のリブ20(L)の頂部
によって支持されると共に、コーナ部分は保持筒12の
内径部に接するようにして保持されている。
8(A)に示すように、角柱状ペン芯21Bは、厚肉方
向で対向する一対の面が、2本のリブ20(L)の頂部
によって支持されると共に、コーナ部分は保持筒12の
内径部に接するようにして保持されている。
【0036】なお、前記円柱状のペン芯および角柱状ペ
ン芯のいずれにおいても、保持筒12より軸方向に引き
抜くことが可能であり、従って必要に応じてペン芯を交
換することができる。
ン芯のいずれにおいても、保持筒12より軸方向に引き
抜くことが可能であり、従って必要に応じてペン芯を交
換することができる。
【0037】以上説明した実施例においては軸筒本体に
対して一体に保持筒を形成し、保持筒内径部に施したリ
ブによってペン芯を保持するようにしているが、前記保
持筒は軸筒本体とは別に成型し、保持筒端部に嵌合させ
るようにしてもよい。また、以上は筆記具を例にして説
明したが、本発明は筆記具に限らず、吸蔵体に対して化
粧料や靴墨等を含浸させた液体塗布具に適用しても、以
下に示すような独自の効果を得ることができる。
対して一体に保持筒を形成し、保持筒内径部に施したリ
ブによってペン芯を保持するようにしているが、前記保
持筒は軸筒本体とは別に成型し、保持筒端部に嵌合させ
るようにしてもよい。また、以上は筆記具を例にして説
明したが、本発明は筆記具に限らず、吸蔵体に対して化
粧料や靴墨等を含浸させた液体塗布具に適用しても、以
下に示すような独自の効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る液体塗布具によれば、塗布
芯を保持する保持筒の内径部に形成された複数本のリブ
のうち、少なくとも対向する一部のリブの内径部からの
突出高さが、他のリブに対して低く形成されるように成
されているので、突出高さが高いリブのみを用いて塗布
芯を保持することができ、また突出高さが高いリブのみ
を用いて保持される前記塗布芯とは異形の塗布芯をすべ
てのリブを用いて保持させることもできる。
芯を保持する保持筒の内径部に形成された複数本のリブ
のうち、少なくとも対向する一部のリブの内径部からの
突出高さが、他のリブに対して低く形成されるように成
されているので、突出高さが高いリブのみを用いて塗布
芯を保持することができ、また突出高さが高いリブのみ
を用いて保持される前記塗布芯とは異形の塗布芯をすべ
てのリブを用いて保持させることもできる。
【0039】従って一つの金型により、2種類のタイプ
の塗布芯を有する液体塗布具を提供することができるの
で、従来の例のように塗布芯(ペン芯)の形状に応じて
2種類の金型によってそれぞれ軸筒本体を成型する必要
はなくなり、製造コストを低減させることができる。
の塗布芯を有する液体塗布具を提供することができるの
で、従来の例のように塗布芯(ペン芯)の形状に応じて
2種類の金型によってそれぞれ軸筒本体を成型する必要
はなくなり、製造コストを低減させることができる。
【0040】また本発明に係る液体塗布具によれば、必
要に応じて塗布芯(ペン芯)を軸方向に引き抜くことが
できるので、ユーザは2種類のタイプの塗布芯(ペン
芯)を用意しておくことにより、2種類のタイプの液体
塗布具(筆記具)として利用することができる。
要に応じて塗布芯(ペン芯)を軸方向に引き抜くことが
できるので、ユーザは2種類のタイプの塗布芯(ペン
芯)を用意しておくことにより、2種類のタイプの液体
塗布具(筆記具)として利用することができる。
【0041】従って2種類の液体塗布具(筆記具)を購
入せざるを得ないという従来の問題点が解消でき、ユー
ザにとっても経済的な負担が軽減される。
入せざるを得ないという従来の問題点が解消でき、ユー
ザにとっても経済的な負担が軽減される。
【0042】そして塗布用液体(筆記用インク)は吸蔵
体に含浸されているので、ユーザが塗布芯(ペン芯)を
交換する場合において、不用意に塗布用液体(筆記用イ
ンク)が外部に流出するといった問題も発生しない。
体に含浸されているので、ユーザが塗布芯(ペン芯)を
交換する場合において、不用意に塗布用液体(筆記用イ
ンク)が外部に流出するといった問題も発生しない。
【図1】円柱状のペン芯を具備した本発明の一実施例の
構成を示した部分破断断面図である。
構成を示した部分破断断面図である。
【図2】角柱状のペン芯を具備した本発明の一実施例の
構成を示した部分破断断面図である。
構成を示した部分破断断面図である。
【図3】図1に示す実施例に使用される円柱状のペン芯
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図4】図2に示す実施例に使用される角柱状のペン芯
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図5】図1に示す実施例において、キャップを外した
状態のペン芯部分の構成を示す部分破断断面図である。
状態のペン芯部分の構成を示す部分破断断面図である。
【図6】図5におけるA−A線およびB−B線において
破断した場合の断面図である。
破断した場合の断面図である。
【図7】図2に示す実施例において、キャップを外した
状態のペン芯部分の構成を示す部分破断断面図である。
状態のペン芯部分の構成を示す部分破断断面図である。
【図8】図7におけるA−A線およびB−B線において
破断した場合の断面図である。
破断した場合の断面図である。
【図9】従来のもののペン芯保持部分の構成を示した断
面図である。
面図である。
1 液体塗布具
10 軸筒本体
11 先細部
12 保持筒
13 リブ
14 吸蔵体
16 エンドキャップ
18 筒体
19 リブ
20 リブ
21A 円柱状ペン芯(塗布芯)
21B 角柱状ペン芯(塗布芯)
22 キャップ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B43K 8/02 - 8/24
A45D 34/04
B05C 17/00 - 17/005
Claims (4)
- 【請求項1】 軸筒本体の端部、または軸筒本体の端部
に取り付けられた保持筒を介して塗布芯を保持し、軸筒
本体内に貯留された塗布用液体を前記塗布芯に導出させ
るように構成された液体塗布具であって、 前記軸筒本体の端部内径部または保持筒の内径部には、
前記塗布芯を保持するために軸方向に沿って一体に形成
された複数本のリブが備えられ、前記複数本のリブのう
ち少なくとも対向する一部のリブの内径部からの突出高
さが、他のリブに対して低く形成されていることを特徴
とする液体塗布具。 - 【請求項2】 軸筒本体の端部、または軸筒本体の端部
に取り付けられた保持筒を介して塗布芯を保持し、軸筒
本体内に貯留された塗布用液体を前記塗布芯に導出させ
るように構成された液体塗布具であって、 前記軸筒本体の端部内径部または保持筒の内径部には、
前記塗布芯を保持するために軸方向に沿って一体に形成
された複数本のリブが備えられ、前記複数本のリブのう
ち少なくとも対向する一部のリブの内径部からの突出高
さが、他のリブに対して低く形成され、前記内径部から
の突出高さが高いリブの頂部と、内径部からの突出高さ
が低いリブの頂部とによって保持される第1の塗布芯
と、前記内径部からの突出高さが高いリブの頂部のみに
よって保持される第2の塗布芯とが交換し得るように構
成されたことを特徴とする液体塗布具。 - 【請求項3】 前記第1の塗布芯は角柱状の塗布芯であ
り、第2の塗布芯は円柱状の塗布芯であることを特徴と
する請求項2記載の液体塗布具。 - 【請求項4】 前記軸筒本体内には、塗布用液体を含浸
させた吸蔵体が収納されていることを特徴とする請求項
1乃至3記載の液体塗布具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06503495A JP3377140B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 液体塗布具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06503495A JP3377140B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 液体塗布具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08230380A JPH08230380A (ja) | 1996-09-10 |
JP3377140B2 true JP3377140B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=13275300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06503495A Expired - Fee Related JP3377140B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 液体塗布具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3377140B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP06503495A patent/JP3377140B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08230380A (ja) | 1996-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021121 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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