JP3376812B2 - エレベーターのブレーキ制御装置 - Google Patents

エレベーターのブレーキ制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエレベーターの巻
上電動機を拘束するブレーキを制御する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エレベーターのかごが階床に停止中、か
ごをその位置に保持したり、エレベーターの異常時にか
ごを制動したりするため、巻上電動機を拘束するブレー
キが設けられている。図9は、例えば特開平4−966
75号公報に示された従来のエレベーターのブレーキ制
御装置を示す回路構成図である。
【0003】図において、1は三相交流電源、2は入力
側が交流電源1に接続され、コンデンサ、平滑コンデン
サ、インバータからなる駆動装置で、出力側に誘導電動
機3が接続されている。電動機3にはブレーキシュー4
と、ブレーキシュー4を開くブレーキコイル5等からな
るブレーキが設けられている。ブレーキコイル5には直
列にフリーホイールダイオード19、電流検出器20及
び電磁接触器接点31が接続されている。フリーホイー
ルダイオード19にはチョッピングトランジスタ18が
接続されて直流電源P,N間に接続されている。
【0004】41は電流指令値IS及び電流検出器20
の出力電流値IDを入力信号とするコンパレータ、42
はドライバで、その出力側はチョッピングトランジスタ
18に接続されている。
【0005】従来のエレベーターのブレーキ制御装置は
上記のように構成され、エレベーターの停止時ブレーキ
コイル5は消勢され、電動機3はブレーキシュー4を介
してばね力で拘束されている。エレベーターの起動時
は、まず接点31が閉成され、チョッピングトランジス
タ18がオンになって、ブレーキコイル5に通電される
と、ブレーキシュー4は開放される。ここで、電流はブ
レーキコイル5とチョッピングトランジスタ18に流れ
るが、この電流値は電流検出器20により検出される。
【0006】検出された電流値IDは電流指令値ISと
コンパレータ41で比較され、電流値IDが電流指令値
ISよりも大きければ、チョッピングトランジスタ18
はオフとなり、逆の場合はチョッピングトランジスタ1
8はオンとなり、ブレーキコイル5開放中のコイル電流
はチョッパ制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターのブレーキ制御装置では、ブレーキコイル5
をチョッパ制御しているが、ブレーキを動作させるため
にチョッピングトランジスタ18をターンオフする(た
だし、接点31は閉成されたままとする)と、ブレーキ
コイル5に流れる電流の減衰時定数tは、ブレーキコイ
ル5のインダクタンスをL、電流通路の全抵抗をRとす
ると、t=L/Rで表される。ここで、抵抗Rがブレー
キコイル5の抵抗だけで小さい場合、時定数tが大きく
なり、ブレーキの動作が遅れる可能性が大きいという問
題点がある。
【0008】また、電磁接触器を消勢して接点31を開
放して、ブレーキを動作させようとしても、電磁接触器
の機械的動作を伴うため、やはりブレーキ動作が遅れて
しまう可能性が高い。
【0009】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、ブレーキ動作時間を短縮できるようにし
たエレベーターのブレーキ制御装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るエレベーターのブレーキ制御装置は、チョッパ制御さ
れるブレーキコイルの回路に、ブレーキの開放時はオン
し、ブレーキの動作時はオフする開閉素子を挿入し、サ
ージ吸収回路を設けて開閉素子がオフしたとき、ブレー
キコイルの電流を容量性素子及びフリーホイールダイオ
ードを介してサージ吸収回路に流すようにしたものであ
る。
【0011】また、第2発明に係るエレベーターのブレ
ーキ制御装置は、第1発明のものにおいて、サージ吸収
回路として、抵抗とダイオードの直列回路を用い、容量
性素子としてコンデンサを用いたものである。
【0012】また、第3発明に係るエレベーターのブレ
ーキ制御装置は、第1又は第2発明のものにおいて、ブ
レーキコイルに直列に接点を接続し、ブレーキ動作指令
時一定時間遅延させて上記接点を開放させるようにした
ものである。
【0013】また、第4発明に係るエレベーターのブレ
ーキ制御装置は、第1発明のものにおいて、一定時間を
ブレーキコイル及びこれに接続された放電回路の時定数
で決まる減衰時間以上に設定したものである。
【0014】また、第5発明に係るエレベーターのブレ
ーキ制御装置は、第3発明のものにおいて、ブレーキコ
イルに直列に電流検出器を接続し、この電流検出器がブ
レーキコイル電流の消滅を検出したとき上記接点を開放
させるようにしたものである。
【0015】また、第6発明に係るエレベーターのブレ
ーキ制御装置は、チョッパ制御されるブレーキコイルの
回路に、ブレーキの開放時はオンし、ブレーキの動作時
はオフする開閉素子及びブレーキ動作指令時開放する接
点を挿入し、ブレーキコイルの両端にサージ吸収回路を
接続し、上記接点が開放したときブレーキコイルの電流
をサージ吸収回路に流すようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1及び図2はこの発明の第1発明の一実施の形態を示
す図で、図1はブレーキ制御装置部分の回路構成図、図
2は全体構成図であり、同一符号は同一部分を示す。図
において、1は三相交流電源、2は入力側が交流電源1
に接続され、コンデンサ、平滑コンデンサ、インバータ
からなる駆動装置で、出力側に三相誘導電動機3が接続
されている。
【0017】4は電動機3に直結されたブレーキドラム
(図示しない)に対応して設けられたブレーキシュー、
5はブレーキシュー4を駆動するブレーキコイル、6は
ブレーキシュー4を上記ブレーキドラムに押圧する力を
与える圧縮ばね、7は駆動装置2を制御する制御装置、
8はブレーキコイル5を制御するブレーキ制御回路、9
は電動機3に結合された駆動綱車、10はかご、11は
つり合おもりで、綱車9に巻き掛けられた主索12に結
合されている。
【0018】15は電流制御回路、16はブレーキ用直
流電源、17は直流電源16の両端に接続されたサージ
電圧等を吸収するコンデンサ、18はベースが電流制御
回路15に、コレクタが直流電源16に接続されたチョ
ッピングトランジスタ、19はチョッピングトランジス
タ18のエミッタと直流電源16の間に接続されたフリ
ーホイールダイオードで、チョッピングトランジスタ1
8とフリーホイールダイオード19の接続点に、電流検
出器20を介してブレーキコイル5が接続されており、
電流検出器20は電流制御回路15に接続されている。
【0019】21はベースが電流制御回路15に、コレ
クタがブレーキコイル5に、エミッタが直流電源16に
接続されたドロップアウトトランジスタ、22はブレー
キコイル5と直流電源16の間に接続されたサージ吸収
回路である。
【0020】次に、この実施の形態の動作を説明する。
まず、全体の動作を図2により説明する。エレベーター
の停止中、ブレーキコイル5は消勢されており、ブレー
キシュー4は圧縮ばね6の力でブレーキドラムに押圧さ
れている。すなわちブレーキが動作している。これで、
電動機3は拘束され、かご10は階床位置に保持されて
いる。エレベーターに起動指令が出ると、交流電源1は
駆動装置2により、PWM(パルス幅変調)制御された
可変電圧・可変周波数の交流に変換されて、電動機3に
供給される。
【0021】同時に、ブレーキ制御回路8によりブレー
キコイル5が付勢され、ブレーキシュー4は圧縮ばね6
の力に抗してブレーキドラムから離される。すなわちブ
レーキが開放する。これで、電動機3は起動し、かご1
0は綱車9を介して昇降する。駆動装置2は制御装置7
により制御され、周知のエレベーターの速度制御が実行
される。
【0022】次に、ブレーキコイル5の制御動作を図1
により説明する。ブレーキを開放する場合は、電流制御
回路15からの信号により、チョッピングトランジスタ
18及びドロップアウトトランジスタ21は共にオンと
なり、16−18−20−5−21−16の回路で、ブ
レーキコイル5に電流が流れる。この電流が電流検出器
20により、一定レベルに達したことが検出されると、
電流制御回路15によりチョッピングトランジスタ18
はオン・オフを繰り返し、チョッピングトランジスタ1
8がオフしている期間は、5−21−19−20−5の
回路で、循環電流iが流れ、チョッピング制御が進行
する。
【0023】ブレーキを動作させる場合は、電流制御回
路15からの信号により、両トランジスタ18,21は
共にオフとなり、ブレーキコイル5に発生する逆起電力
により、5−22−17−19−20−5の回路を通じ
て電流iが流れる。ここで、ブレーキコイル5に発生
する逆起電力によるスパイク電圧が、各トランジスタ1
8,21の耐圧定格値以下になるように、サージ吸収回
路22を選定すれば、ブレーキコイル5に蓄えられたエ
ネルギーがサージ吸収回路22で解放されるため、ブレ
ーキシュー4がブレーキドラムを押圧するまでの時間
は、従来装置に比べて短縮される。
【0024】このようにして、ブレーキコイル5の回路
に、ブレーキの開放時オンし、ブレーキの動作時オフす
るドロップアウトトランジスタ21を挿入すると共に、
サージ吸収回路22を設けて、ドロップアウトトランジ
スタ21がオフするとき、ブレーキコイル5の電流i
を、コンデンサ17を介してサージ吸収回路22に流す
ようにしたため、ブレーキの動作時間を短縮することが
できる。
【0025】実施の形態2. 図3及び図4はこの発明の第2発明の一実施の形態を示
す図で、図3はブレーキ制御装置部分の回路構成図、図
4は各部の電流及び電圧を示す図で、図4(A)はブレ
ーキコイルの電流、図4(B)は抵抗両端の電圧であ
り、図1と同一符号は同一部分を示す。なお、図2は実
施の形態2にも共用する。
【0026】この実施の形態は、図1のサージ吸収回路
22を抵抗24とダイオード25の直列回路で構成した
ものであり、これ以外は図1と同様である。この回路の
動作は基本的には実施の形態1と同様であり、ブレーキ
を動作させる場合は、両トランジスタ18,21は共に
オフとなり、ブレーキコイル5に発生する逆起電力によ
り、5−25−24−17−19−20−5の回路を通
じて電流iが流れる。
【0027】この場合、ドロップアウトトランジスタ2
1の両端に接続するスパイク電圧Vsは、ダイオード2
5の順電圧を無視すると、 Vs=Vdc+R・i(0) ここに、Vdc: 直流電源16電圧 R: 抵抗24の値 i(0): トランジスタ21をオフする前にブレーキコ
イル5に流れていた電流 となる。このときのブレーキコイル5の電流i及び抵
抗24の両端の電圧R・iを図4に示す。
【0028】このスパイク電圧Vsを、トランジスタ2
1の耐圧定格値以下になるように、抵抗Rの値を選定す
れば、既述のt=L/Rに対応するブレーキ動作時間
は、従来装置よりも短縮され、最小のブレーキ動作時間
を得ることができる。
【0029】実施の形態3. 図5及び図6はこの発明の第3〜第5発明の一実施の形
態を示す図で、図5はブレーキ制御装置部分の回路構成
図、図6は遅延制御回路の動作説明図であり、図1と同
一符号は同一部分を示す。なお、図2は実施の形態3に
も共用する。図5において、31,32はブレーキコイ
ル5の両側に挿入され電磁接触器(図示しない)により
動作する常開接点、33は電流制御回路15に接続され
ブレーキ動作時上記電磁接触器の消勢を遅延させる遅延
制御回路である。上記以外は図1と同様である。
【0030】次に、この実施の形態の動作を図6を参照
して説明する。ブレーキ開放時、時刻tで電磁接触器
が付勢されると、接点31,32は閉成し、時刻t
両トランジスタ18,21のゲート信号Vgeは共に
「H」となり、両トランジスタ18,21は共にオンと
なり、ブレーキコイル5にブレーキ電流が流れる。そし
て、チョッピングトランジスタ18のゲート信号Vgeは
「H」「L」を繰り返してブレーキコイル5をチョッピ
ング制御する。
【0031】ブレーキ動作時、時刻tで両トランジス
タのゲート信号Vgeは共に「L」となり、両トランジス
タ18,21は共にオフとなる。これで、ブレーキ電流
は減少し始め、時刻tで零となる。遅延制御回路33
はブレーキコイル5の電流iが零になったことを検出
すると、時間Td経過した時刻tで電磁接触器を消
勢させ、接点31,32が開放する。ここで、遅延時間
Tdはブレーキコイル5のインダクタンスと放電回路
の全抵抗から得られる時定数で決まる電流iの減衰時
間以上に設定される。
【0032】このようにして、ブレーキ動作時ブレーキ
コイル5の電流iが消滅してから接点31,32を開
放するようにしたため、接点31,32は保護される。
すなわち、ブレーキ動作時に流れる電流iが消滅する
前に接点31,32が開放されると、その両端に過大な
スパイク電圧が発生し、接点31,32を著しく損傷さ
せることになるが、これを防止して接点31,32の損
傷を保護することができる。
【0033】実施の形態4. 図7及び図8はこの発明の第6発明の一実施の形態を示
す図で、図7はブレーキ制御装置部分の回路構成図、図
8は遅延制御回路の動作説明図であり、図1と同一符号
は同一部分を示す。なお、図2は実施の形態4にも共用
する。この実施の形態は、図5の抵抗24とダイオード
25の直列回路を電流検出器20とブレーキコイル5の
直列回路の両端に接続したものである。
【0034】次に、この実施の形態の動作を図8を参照
して説明する。時刻t1,t2,t4,t5における正常動
作は図6と同様である。ただし、ブレーキコイル5の放
電回路は、5−25−24−20−5となり、この回路
に電流iが流れる。今、例えば電流制御回路15が故
障し、チョッピングトランジスタ18やドロップアウト
トランジスタ21がオン状態のままになったとする。こ
の状態で、時刻t6において接点31,32が開放した
場合、接点31,32はまだ充分減衰していないブレー
キコイル5の電流iを遮断することになるが、電流i
はダイオード25及び抵抗24を通して流れる。
【0035】このようにして、ブレーキコイル5の両端
にサージ吸収回路を接続したため、故障によりブレーキ
コイル5の電流iが充分減衰していない状態で遮断さ
れた場合でも、ブレーキコイル5の放電回路が確保され
接点31,32やトランジスタ18,21を保護するこ
とができる。故障によりブレーキコイル5の電流i
充分減衰していない状態で遮断された場合でも、ブレー
キコイル5の放電回路が確保され接点31,32やトラ
ンジスタ18,21を保護することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、チョッパ制御されるブレーキコイルの回路に、ブ
レーキの開放時はオンし、ブレーキの動作時はオフする
開閉素子を挿入し、サージ吸収回路を設けて開閉素子が
オフするとき、ブレーキコイルの電流を容量性素子及び
フリーホイールダイオードを介してサージ吸収回路に流
すようにしたため、ブレーキの動作時間を短縮すること
ができる効果がある。
【0037】また、第2発明では、サージ吸収回路とし
て、抵抗とダイオードの直列回路を用い、容量性素子と
してコンデンサを用いたため、抵抗値の選定により、ブ
レーキ動作時間を最少に短縮することができる効果があ
る。
【0038】また、第3発明では、ブレーキコイルに直
列に接点を接続し、ブレーキ動作指令時一定時間遅延さ
せて上記接点を開放させ、第4発明では、上記一定時間
をブレーキコイル及びこれに接続された放電回路の時定
数で決まる減衰時間以上に設定し、第5発明では、ブレ
ーキコイルに直列に電流検出器を接続し、この電流検出
器がブレーキコイル電流の消滅を検出したとき上記接点
を開放させるようにしたため、上記接点開放の際の過大
なスパイク電圧の発生を防止し、接点の損傷を保護する
ことができる効果がある。
【0039】また、第6発明では、チョッパ制御される
ブレーキコイルの回路に、ブレーキの開放時はオンし、
ブレーキの動作時はオフする開閉素子及びブレーキ動作
指令時開放する接点を挿入し、ブレーキコイルの両端に
サージ吸収回路を接続し、上記接点が開放したときブレ
ーキコイルの電流をサージ吸収回路に流すようにしたた
め、故障によりブレーキコイルの電流が充分減衰してい
ない状態で遮断された場合でも、ブレーキコイルの放電
回路が確保され、接点や開閉素子を保護することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブレーキ制御
装置部分の回路構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す全体構成図。
【図3】 この発明の実施の形態2を示すブレーキ制御
装置部分の回路構成図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す各部の電流及
び電圧を示す図で、(A)はブレーキコイルの電流、
(B)は抵抗両端の電圧。
【図5】 この発明の実施の形態3を示すブレーキ制御
装置部分の回路構成図。
【図6】 図5の遅延制御回路の動作説明図。
【図7】 この発明の実施の形態4を示すブレーキ制御
装置部分の回路構成図。
【図8】 図7の遅延制御回路の動作説明図。
【図9】 従来のエレベーターのブレーキ制御装置を示
す回路構成図。
【符号の説明】
3 三相誘導電動機、4 ブレーキシュー、5 ブレー
キコイル、6 圧縮ばね、8 ブレーキ制御回路、15
電流制御回路、16 直流電源、17 コンデンサ、
18 チョッピングトランジスタ、19 フリーホイー
ルダイオード、20 電流検出器、21 ドロップアウ
トトランジスタ、24 抵抗、25 ダイオード、3
1,32 電磁接触器接点、33 遅延制回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−96675(JP,A) 特開 平4−225619(JP,A) 特開 平7−2441(JP,A) 実開 昭62−107527(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が直流電源の一端にフリーホイール
    ダイオードを介して接続されたブレーキコイルが付勢さ
    れるとブレーキが開放して巻上電動機を解放し、かつ上
    記ブレーキコイルの電流を直流電源に接続されたチョッ
    パ回路により制御し、ブレーキ動作が指令されると上記
    ブレーキコイルが消勢されて上記ブレーキが動作し、上
    記電動機をばね力で拘束する装置において、上記直流電
    源の両端に接続された容量性素子と、一端が上記ブレー
    キコイルの他端に接続され上記ブレーキの開放時はオン
    し、上記ブレーキの動作時はオフする開閉素子と、上記
    ブレーキコイルの他端と上記直流電源の他端との間に接
    続され、上記開閉素子がオフしたとき上記容量性素子及
    び上記フリーホイールダイオードを介して上記ブレーキ
    コイルの電流が流れるサージ吸収回路とを備えたことを
    特徴とするエレベーターのブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 サージ吸収回路として抵抗とダイオード
    の直列回路を用い、容量性素子としてコンデンサを用い
    たことを特徴とする請求項1記載のエレベーターのブレ
    ーキ制御装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキコイルに直列に接続された接点
    と、ブレーキ動作指令時一定時間遅延させて上記接点を
    開放させる遅延制御回路とを設けたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のエレベーターのブレーキ制御
    装置。
  4. 【請求項4】 一定時間を、ブレーキコイル及びこれに
    接続された放電回路の時定数で決まる減衰時間以上に設
    定したことを特徴とする請求項3記載のエレベーターの
    ブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】 ブレーキコイルに直列に電流検出器を接
    続し、遅延制御回路を、上記電流検出器が上記ブレーキ
    コイルの電流の消滅を検出したとき接点を開放させるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項3記載のエレベー
    ターのブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】 一端が直流電源の一端にフリーホイール
    ダイオードを介して接続されたブレーキコイルが付勢さ
    れるとブレーキが開放して巻上電動機を解放し、かつ上
    記ブレーキコイルの電流をチョッパ回路により制御し、
    ブレーキ動作が指令されると上記ブレーキコイルが消勢
    されて上記ブレーキが動作し、上記電動機をばね力で拘
    束する装置において、一端が上記ブレーキコイルの他端
    に接続され上記ブレーキの開放時はオンし、上記ブレー
    キの動作時はオフする開閉素子と、上記ブレーキコイル
    に直列に接続されブレーキの動作指令時に開放する接点
    と、上記ブレーキコイルの両端に接続され上記接点が開
    放したとき上記ブレーキコイルの電流が流れるサージ吸
    収回路とを備えたことを特徴とするエレベーターのブレ
    ーキ制御装置。
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