JP3376747B2 - 印刷めっき配線板の製造方法 - Google Patents

印刷めっき配線板の製造方法

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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子機器の内部にお
いて、各回路の配線接続に用いられる印刷めっき配線板
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷めっき配線板の印刷後の構成
は、図4に示すようにフィルムベース41とフィルムベ
ース41上に印刷により形成された導体パターン42と
電解めっき用リードパターン43で構成されており、そ
の製造方法は、導体パターン42と、導体パターン42
上に電解めっきにより金属層を形成するための電解めっ
き用リードパターン43を、導体パターン42の両端に
接続するように額縁状にフィルムベース41上の同一面
に同時印刷により形成している。二点鎖線44は製品外
形形状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の印刷めっき
配線板においては、図4に示すように、導体パターン4
2の両端に接続するように電解めっき用リードパターン
43を額縁状に同時印刷するため、印刷時点での導体パ
ターンチェック(パターン導通チェック)は電気的には
不可能となり、印刷された導体パターン42の断線の有
無は目視チェックを実施し、導体パターンチェックは最
終製品形状にて実施することとなり多くの工数が必要で
ある。その上、印刷時に導体パターン42上にクラッ
ク、断線が発生し目視チェックで除去できずに導体パタ
ーン42上に電解めっきにて図5(b)に示すように金
属層45が形成されると、クラック、断線巾が狭い場合
は、金属層45で導通し電気的特性は良品となる。図5
(a)は導体パターン42の断線状態と、図5(b)は
断線箇所46上にめっき加工された状態を示している。
【0004】図5に示すようにフィルムベース41上の
導体パターン42に断線箇所46が発生した状態でめっ
き加工を施すと、導体パターン42上に金属層45が形
成されるため、金属層45によって断線箇所46が覆わ
れ電気的には良品と判断される。しかしこのような接続
は機械的強度が低く耐屈曲性の低い製品となる。金属層
45形成後にその箇所を目視などによって特定すること
は非常に困難である。
【0005】さらにまた、額縁状の電解めっき用リード
パターン43を導体パターン42とともに一括して同時
印刷すると、電解めっき用リードパターン43の額縁形
状によって版の中央部方向にはマスキングがなされてお
り、印刷時に版の中央部に空気の流入が不十分となり、
印刷版にフィルムベース41が吸着され版離れが悪くな
るという課題も発生する。
【0006】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、印刷時に導体パターンのクラック、断線がチェック
できる印刷めっき配線板の製造法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の印刷めっき配線板の製造方法は、フィルムベー
ス上に印刷により導体パターンを形成し、前記導体パタ
ーン上に電解めっきにより金属層を形成する印刷めっき
配線板の製造方法において、前記フィルムベース上に、
先ず製品となる前記導体パターンと、前記導体パターン
の両端の近傍に電解めっき用リードパターンの額縁形状
の一部を同時に印刷し、次に残りの額縁形状の電解めっ
き用リードパターンを、前記電解めっき用リードパター
ンの額縁形状の一部にその端部を一部重ね、さらに導体
パターンの両端に接続するように額縁形状に印刷するも
のである。また、両端末に導体パターンチェックランド
を形成した導体パターンと、前記電解めっき用リードパ
ターンの額縁形状の一部を同時に印刷した後に、前記導
体パターンチェックランドにより前記導体パターンの導
通チェックを行うものである。
【0008】
【作用】上記の製造方法により、フィルムベース上に、
先ず導体パターンと、前記導体パターンの両端の近傍に
電解めっき用リードパターンの額縁形状の一部を同時に
印刷し、次に残りの額縁形状の電解めっき用リードパタ
ーンを、前記電解めっき用リードパターンの額縁形状の
一部にその端部を一部分重ね、さらに導体パターンの端
部に接続するように額縁形状に印刷することにより、前
記残りの額縁形状の電解めっき用リードパターンの印刷
時において、印刷インクの存在していない電解めっき用
リードパターンの額縁形状の一部に相当する部分からの
版の中央部方向への空気の流入が良くなり、フィルムベ
ースからの版離れを良好にすることができる。さらに、
両端末に導体パターンチェックランドを形成した導体パ
ターンと、前記電解めっき用リードパターンの額縁形状
の一部を同時に印刷した後に、導体パターンの導通チェ
ックができることにより、印刷時に導体パターン上のク
ラック、断線の発生を導体パターンチェックにて検出で
きるため、電解めっきにて断線箇所に金属層が形成さ
れ、この金属層で導通し電気的特性は良品となるが部分
的に耐屈曲性の低い印刷めっき配線板の発生を防ぐこと
ができることとなる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例の印刷めっき配線板の
製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0010】本実施例の印刷めっき配線板の製造方法
は、図2に示すように、先ずフィルムベース1に製品と
なる両端末に導体パターンチェックランド2a,2bを
有する導体パターン2と、導体パターン2の両端の近傍
に電解めっき用リードパターンの額縁形状の一部3a,
3b,3cを同時に印刷し、次に図3に示すように残り
の額縁形状の電解めっき用リードパターン4a,4b,
4cを図1に示すように、電解めっき用リードパターン
の額縁形状の一部3a,3b,3cにその一部を重ね、
さらに導体パターン2の両端に接続するように印刷して
額縁形状とするものである。二点鎖線5は製品外形形状
である。
【0011】以上のような製造方法によれば、先ず導体
パターン2と、電解めっき用リードパターンの額縁形状
の一部3a,3b,3cを同時に印刷した後、導体パタ
ーンチェックランド2a,2b間で、導体パターン2の
導通チェックを実施することにより、断線の有無を確実
に検出できるものである。
【0012】次に図3に示す残りの額縁形状の電解めっ
き用リードパターン4a,4b,4c印刷時において、
印刷インクの存在していない電解めっき用リードパター
ンの額縁形状の一部3a,3b,3cに相当する部分6
a,6b,6cからの版の中央部への空気の流入がよく
なり版離れの悪化を防ぐことができる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように本発明
の印刷めっき配線板の製造方法によれば、導体パターン
印刷後に導体パターンチェック(パターン導通チェッ
ク)が実施できるため、印刷めっき配線板の製造工程に
おいて、めっき工程前に断線などが確実に発見できるの
で部分的に耐屈曲性の劣化の無い信頼性の高いめっき配
線板を提供できるとともに、印刷時の版離れを良好にす
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の印刷めっき配線板の製造法
による二つの印刷パターンにより合成された印刷パター
ンの平面図
【図2】同導体パターンと電解めっき用リードパターン
の額縁形状の一部を同時に印刷する印刷パターンの平面
【図3】図2の印刷パターンに重ねて印刷する残りの額
縁形状の電解めっき用リードパターンの印刷パターンの
平面図
【図4】従来の印刷めっき配線板の製造法による印刷パ
ターンの平面図
【図5】(a)同断線状態の印刷後の導体パターンの断
面図 (b)(a)の導体パターンに金属層が形成された状態
を示す断面図
【符号の説明】
1 フィルムベース 2 導体パターン 2a,2b 導体パターンチェックランド 3a,3b,3c 電解めっき用リードパターンの額縁
形状の一部 4a,4b,4c 残りの額縁形状の電解めっき用リー
ドパターン 5 製品外形形状
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−160526(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/24 H05K 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムベース上に印刷により導体パタ
    ーンを形成し、前記導体パターン上に電解めっきにより
    金属層を形成する印刷めっき配線板の製造方法におい
    て、前記フィルムベース上に、先ず製品となる前記導体
    パターンと、前記導体パターンの両端に接するように電
    解めっき用リードパターンの額縁形状の一部を同時に印
    刷し、次に残りの額縁形状の電解めっき用リードパター
    ンを、前記電解めっき用リードパターンの額縁形状の一
    部にその端部を一部分重ね、さらに導体パターンの両端
    に接続するように額縁形状に印刷する印刷めっき配線板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 両端末に導体パターンチェックランドを
    形成した導体パターンと、電解めっき用リードパターン
    の額縁形状の一部を同時に印刷した後に、前記導体パタ
    ーンチェックランドにより前記導体パターンの導通チェ
    ックを行う請求項1記載の印刷めっき配線板の製造方
    法。
JP07749795A 1995-04-03 1995-04-03 印刷めっき配線板の製造方法 Expired - Fee Related JP3376747B2 (ja)

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