JP3376563B2 - パルス発生装置およびこれを用いた集塵装置 - Google Patents
パルス発生装置およびこれを用いた集塵装置Info
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Description
これを用いたパルス荷電方式の集塵装置に関するもので
ある。
パルス荷電方式の集塵装置などのように、リアクタンス
性負荷の場合には、パルス発生装置から負荷に供給した
エネルギーの余剰分を再び入力側に回生し、システムの
高効率化を図ることが望ましい。
余剰分を回生する機能を持ったパルス発生装置として
は、例えば、特公昭57−43062号に記載されるパ
ルス荷電方式の集塵装置に用いられている方式が知られ
ている。
れるパルス荷電方式の集塵装置の一例であり、21は入
力直流電源、2は主コンデンサ3の充電抵抗、3は入力
エネルギ−蓄積用の主コンデンサ、4は前記主コンデン
サ3に蓄積された電荷を放電させるための主スイッチで
あるサイリスタ、18はダイオード、8はサイリスタ4
およびダイオード18を流れるパルス電流の電流立ち上
がり率di/dtを制限するためのリアクトル、15は
昇圧変圧器、16は昇圧変圧器15の一次巻線、17は
昇圧変圧器15の二次巻線、13および14はパルス発
生装置の出力端、10はサージ電流抑制用のリアクト
ル、11は直流電流阻止用のコンデンサ、12は集塵電
極である。
集塵電極12、サージ電流抑制用のリアクトル10、入
力直流電源21の負極の経路で、常時、直流電圧E21が
図示の極性で集塵電極12に加えられている。つまり、
集塵電極12には、GNDに対し直流電圧−E21が加え
られている。
り、集塵電極12に加えられている直流電圧−E21に、
さらに負極性の高電圧パルスを重畳する機能を有する。
その動作を回路構成を示す図6、図6中の主要各部の電
圧および電流波形を示す図7および図8を用いて説明す
る。
12へのエネルギ−転送効率を高めるため、昇圧変圧器
15の一次巻線16と二次巻線17の巻数比を1:Nと
したときに、主コンデンサ3の容量、直流電流阻止用の
コンデンサ11の容量および集塵電極12の容量の比を
0.9・N2:10:1程度とすることが望ましい。
入力され、サイリスタ4がオンすると、主コンデンサ3
に蓄積された電荷は、主コンデンサ3の図示正極から昇
圧変圧器15の一次巻線16、リアクトル8、サイリス
タ4、主コンデンサ3の図示負極の経路で図7に示すよ
うなパルス電流i4'となって流れる。このため昇圧変圧
器15の二次巻線17には昇圧変圧器15の巻数比に応
じたパルス電流i17'が、図6の二次巻線17の図示黒
丸の逆極性側から、集塵電極12、直流電流阻止用コン
デンサ11、前記二次巻線17の図示黒丸の極性側の経
路で流れる。このパルス電流i17'により、集塵電極1
2には図示の極性で波高値V12'のパルス電圧が加えら
れる。つまり集塵電極12の電圧をv12'とすると、v1
2'は図7および図8に示すようなGNDに対し波高値−
V12'のパルス電圧が加えられる。
零になるまでの期間τ1'は、昇圧変圧器15の一次巻線
16から見た漏れインダクタンス、リアクトル8および
配線により生じるインダクタンスの合成インダクタンス
Lt、主コンデンサ3、直流電流阻止用コンデンサ11
および集塵電極12の昇圧変圧器15一次巻線16から
見た合成容量をCtとすると次式で与えられる
に転送された電荷は図6の電流i17'と逆向きに、集塵
電極12の正極から昇圧変圧器15の二次巻線16、直
流電流阻止用コンデンサ11、集塵電極12の負極の経
路でパルス電流となって流れる。このため、図6におい
て、昇圧変圧器15の一次巻線16の図示黒丸の極性側
から、主コンデンサ3、ダイオード18、リアクトル
8、前記一次巻線16の図示黒丸の逆極性側の経路で図
7に示すようなパルス電流i18'が流れ、前記集塵電極
12に転送された電荷は、入力エネルギ−蓄積用の主コ
ンデンサ3に再度戻される。このパルス電流i18'が流
れ始めてから再度零になるまでの期間τ3'は、一般に前
記数式1で定まるτ1'にほぼ等しい値に選定される。
τ3'までの間、サイリスタ4の主電極間は逆バイアスさ
れ、リカバリー電流が流れた後、同サイリスタ4は遮断
状態となる。このため、前記集塵電極12から入力エネ
ルギ−蓄積用の主コンデンサ3に再度転送された電荷
は、図8に示すτp後に再度サイリスタ4のゲートにタ
ーンオン信号が入力され、同サイリスタ4がオン状態に
なるまで、主コンデンサ3に蓄積されており、エネルギ
ーの回生が行われる。なお、このときにパルス発生回路
の出力端13と14から負荷である集塵電極12に出力
されるパルス電圧の幅は、τ1'+τ3'となる。
サ3に入力するエネルギ−は、図8に示すように、入力
直流電源1の電源電圧−E21と回生された電圧−E21'
の差分でよいことになり、効率の高いパルス荷電方式の
集塵装置を実現できる。
かつ電流立ち上がり率di/dtの大きなパルスを発生
させる必要があるため、主スイッチには、一般に、高耐
電圧、大電流、かつdi/dt耐量の大きなサイリスタ
等の半導体スイッチ素子を、素子の耐電圧、ピーク電
流、及びdi/dt耐量に見合った数だけ直並列接続し
たものが用いられている。
直並列接続する場合、特性の比較的揃った半導体スイッ
チ素子を選別して使用すると共に、直並列接続して動作
させたときの各素子間に加えられる電圧、および流れる
電流を均一に分担するため、ドライブ回路の強化、ドラ
イブ回路と各半導体スイッチ素子間の接続や各半導体ス
イッチ素子の主電極間の配線方法の工夫、分圧回路の挿
入等の必要がある。
化する問題があった。また、直並列する半導体スイッチ
素子の数が増加するにつれ、ドライブ電力が増加すると
共に、信頼性が低下する問題もあった。
体スイッチ素子を用いた場合には、半導体素子のdi/
dt耐量の制約により、渡部、亀島:「パルス荷電によ
る既設電機集じん装置の性能改善例」、公害と対策 Vo
l.25 No.4、pp.349〜353(1989)に記載されるように、
前記パルス幅τ1'+τ2'は数十μsから100μs程度
に制限されていた。
下とするために、di/dt耐量の大きな特開昭61−
185350号および柳生、矢田、土屋、富松、松本:
「集じん技術の現状と開発動向」、三菱重工技報 Vol.2
7 No.4、pp.297〜302(1990)等に記載されるロータリー
ギャップ等の機械的スイッチ素子やサイラトロン等の放
電管スイッチ素子の使用が検討されている。しかし、機
械的スイッチ素子は、半導体スイッチ素子に比べて、繰
り返し周波数に制限があるとともに、寿命が著しく短
く、信頼性も低いという問題があった。また、サイラト
ロン等の放電管スイッチ素子は、繰り返し周波数を半導
体スイッチ素子と同程度まで高めることが可能だが、機
械的スイッチ素子同様半導体スイッチ素子に比べて素子
の寿命が短く、信頼性も低いという問題があった。
気集じん装置の性能改善」、火力原子力発電 Vol.41
No.2、pp.92〜101(1990)などに記載されるように、パル
ス荷電方式の集塵装置では集塵しようとするダストや集
塵電極の構造に合わせて、集塵電極に加えるパルス電圧
の波形、波高値、パルス幅、繰り返し周期などを最適化
する必要がある。しかし、前記特公昭57−43062
号に記載されるパルス集塵装置では、図7のv12'に示
す集塵電極に重畳されるパルス電圧のパルス幅τ1'+τ
3'を変化させるには、パルス発生回路の合成容量あるい
は合成インダクタンスを変えなくてはならず、これを簡
単に変化させることは困難である。
ーの余剰分を回生することができるパルス発生装置にお
いて、上述したスイッチ素子の有する問題点を解決する
とともに、負荷に供給するパルス電圧のパルス幅を容易
に変化させることのできるパルス発生回路を提供するこ
とを課題とする。また本発明は、このようなパルス発生
装置を用いた集塵装置の提供を課題とする。
め、本発明はエネルギー蓄積用コンデンサと、前記エネ
ルギー蓄積用コンデンサに蓄積された電荷を放出するた
めの主スイッチと、可飽和リアクトルとから構成される
直列回路により負荷にエネルギ−を供給するパルス発生
装置であって、前記負荷に供給したエネルギ−を前記可
飽和リアクトルの負荷側の一端からエネルギ−蓄積用コ
ンデンサに回生する手段として、前記負荷に供給された
エネルギ−を前記エネルギ−蓄積用コンデンサに回生し
始める時間を制御する第2のスイッチと、インダクタン
スの直列回路からなる回生手段を設けたものである。
ルを直列に接続することにより、主スイッチがタ−ンオ
ンしたときに主スイッチの主電極間を流れる電流の立ち
上がりを遅らせることができるので、タ−ンオン時のス
イッチング損失が大幅に減少し、主スイッチを流れるパ
ルス電流の電流立ち上がり率di/dtを大きくしても
主スイッチの安全動作が図れる。このため、サイリスタ
などの半導体スイッチ素子を用いて主スイッチ素子を構
成する場合には、主スイッチ素子を構成する半導体素子
の数を大幅に減らすことができ、信頼性が向上するとと
もに、従来困難であった10μs程度以下の短いパルス
幅のパルス電圧を負荷に加えることも可能となる。主ス
イッチにロータリーギャップなどの機械的スイッチ素子
やサイラトロンなどの放電管スイッチ素子を用いた場合
には、スイッチ素子の大幅な長寿命化が図れる。
前記可飽和リアクトルの負荷側の一端からエネルギ−蓄
積用コンデンサに回生する回生手段により、前記可飽和
リアクトルを経由することによる損失を生じることなし
にエネルギ−回生が行えるので、エネルギ−回生効率を
増加させることができる。
負荷に供給したエネルギ−を加える期間を制御する機能
を付加することにより、前記負荷の負荷状態に応じてパ
ルスエネルギ−を加える期間を容易に変えることができ
る。
ンデンサと、前記エネルギ−蓄積用コンデンサに蓄積さ
れた電荷を放出するための主スイッチと、可飽和リアク
トルと、変圧器とから構成される直列回路により負荷に
エネルギーを供給するパルス発生装置であって、前記負
荷に供給したエネルギ−を前記変圧器を介して前記可飽
和リアクトルの負荷側の一端からエネルギー蓄積用コン
デンサに回生する手段として、前記負荷に供給されたエ
ネルギ−を前記エネルギ−蓄積用コンデンサに回生し始
める時間を制御する第2のスイッチと、インダクタンス
の直列回路からなる回生手段を設けたものである。
で電圧波高値の高いパルスを出力でき、前記エネルギ−
蓄積用コンデンサに蓄積された電荷を放出するためのス
イッチに耐電圧の低いスイッチ素子を用いることができ
る。
ルギ−蓄積用コンデンサに回生するとともに、前記負荷
にパルスエネルギ−を加えている期間を制御する回生手
段として、本発明では前記負荷側に供給したエネルギ−
を前記可飽和リアクトルの負荷側の一端から、第2のス
イッチとリアクトルあるいは配線にともない生ずる浮遊
インダクタンスなどのインダクタンスの直列回路を介し
て前記エネルギ−蓄積用コンデンサに回生する構成と
し、前記負荷側に供給したエネルギ−を前記エネルギ−
蓄積用コンデンサに回生し始める時間を、前記第2のス
イッチで制御することにより、従来パルス発生回路内の
コンデンサ容量あるいはリアクトルのインダクタンスを
変更しなければ変えることのできなかった負荷に加える
パルス電圧のパルス幅を容易に変えることができる。
ッチと直列に第2の可飽和リアクトルを接続した場合、
同第2のスイッチがタ−ンオンしたときに主電極間を流
れる電流の立ち上がりを遅らせることができるので、ス
イッチング損失が大幅に減少し、同スイッチを流れるパ
ルス電流の電流立ち上がり率di/dtを大きくしても
同スイッチの安全動作が図れる。このため、サイリスタ
などの半導体スイッチ素子を用いて主スイッチ素子を構
成する場合には、主スイッチ素子を構成する半導体素子
の数を大幅に減らすことができ、信頼性が向上する。同
第2のスイッチにロータリーギャップなどの機械的スイ
ッチ素子やサイラトロンなどの放電管スイッチ素子を用
いた場合には、スイッチ素子の大幅な長寿命化が図れ
る。
方式の集塵装置は、簡単な回路構成で主スイッチの安全
動作を図りつつ、di/dtの大きなパルス電流が得ら
れ、負荷である集塵電極に急峻な高電圧パルスを供給す
るとともに、回生回路の働きにより、前記集塵電極に供
給したエネルギーの大部分を入力側に回生すると同時
に、集塵電極に加えるパルス電圧のパルス幅を最適な値
に制御することができるため、高性能化、高信頼性化、
高効率化および小型化が実現でき好ましい。
るが、本発明はこれら実施例に限るものではない。
生装置の一実施例であり、パルス荷電方式の集塵装置に
適用した場合の回路構成例を示したものである。図1の
波線内がパルス発生装置であり、入力エネルギー蓄積用
の主コンデンサ3に蓄積された電荷を放電する主スイッ
チとして、半導体スイッチ素子の一つであるサイリスタ
4を用いている。
直流電源、2は主コンデンサ3の充電抵抗、3は入力エ
ネルギー蓄積用の主コンデンサ、4は前記主コンデンサ
3に蓄積された電荷を放電させるための主スイッチであ
るサイリスタ、5はサイリスタ4のスイッチング損失を
低減するための可飽和リアクトル、6は集塵電極12に
供給したエネルギ−の余剰分を前記主コンデンサ3に回
生するための第2のスイッチである回生用サイリスタ、
7は回生用サイリスタ6のスイッチング損失を低減する
ための第2の可飽和リアクトル、8はサイリスタ4と回
生用サイリスタ6を流れるパルス電流の電流立ち上がり
率di4/dtとdi6/dtを制限するためのリアクト
ル、9は集塵電極12に直流電圧を加えるための直流電
源、10はサージ電流抑制用のリアクトル、11は直流
電流阻止用のコンデンサ、12は集塵電極、13および
14はパルス発生装置の出力端である。
極12、サージ電流抑制用リアクトル10、直流電源9
の負極の経路で、常時、直流電圧E9が図示の極性で集
塵電極12に加えられている。
れている直流電圧E9にさらにパルス的に高電圧を重畳
するためのものであり、その動作を図1の回路構成、図
2の可飽和リアクトル5の動作B−Hループ概念図、図
3の第2の可飽和リアクトル7の動作B−Hループ概念
図および図4の主要各部の電圧および電流波形を用いて
説明する。
源1から充電抵抗2を介し、主コンデンサ3は図示の極
性に電圧E1まで充電される。このとき、可飽和リアク
トル5の動作点は図2の動作B−Hループ上のa点にあ
る。
イリスタ4がオンする図4の時間t=0において、サイ
リスタ4の主電極間のインピーダンスは急激に低下し、
主コンデンサ3の正極、集塵電極12、直流電流阻止用
コンデンサ11、リアクトル8、可飽和リアクトル5、
サイリスタ4、主コンデンサ3の負極の経路で、主コン
デンサ3に蓄積されていた電荷が流れ始める。このた
め、可飽和リアクトル5の動作点は、図2の動作B−H
ループ上のa点からb点に向かって変化する。この間の
可飽和リアクトル5のインダクタンスは極めて大きいた
め、同可飽和リアクトル5に流れる電流i4は微少な値
となり、サイリスタ4のターンオン時のスイッチング損
失を著しく少なくすることができる。また、損失を無視
すると、前記可飽和リアクトル5は図示黒丸を正極とす
る波高値E1の電圧を阻止し、図4のv5のようになる。
τs1は、サイリスタ4がターンオン後、その主電極間の
飽和電圧が十分小さくなるのに必要な値に設定され、次
式の関係にある。
上のb点に達すると、可飽和リアクトル5は飽和し、同
可飽和リアクトル5のインダクタンスは急激に低下し、
可飽和リアクトル5に流れる電流i4は、図4に示すよ
うに波高値がI4のdi/dtが極めて大きなパルス電
流となるが、サイリスタ4の主電極間電圧は十分低い飽
和電圧となっているため、サイリスタ4のオン損失も十
分に抑制できる。このため、可飽和リアクトル5を用い
ないときに比べ、di/dtを数倍程度以上大きくして
も安全動作が図れる。また、このパルス電流により、可
飽和リアクトル5の動作点はb点から、c点を経由し
て、d点まで変化する。
パルス電流のパルス幅τ1は、次式で近似できる。
18の容量および集塵電極19の容量の合成値(F) L5s:可飽和リアクトル5の飽和後のインダクタンス
(H) L8:リアクトル8のインダクタンス(H) Ls:配線により生じる浮遊インダクタンス(H) このパルス電流が、主コンデンサ3の正極、集塵電極1
2、直流電流阻止用のコンデンサ11、インダクタンス
8、可飽和リアクトル5、サイリスタ4、主コンデンサ
3の負極の経路で流れ、図4のv12に示す電圧波高値V
12のパルス電圧を集塵電極12に重畳することができ
る。
集塵電極12に電荷が完全に移行された時間t=τs1+
τ1の後、集塵電極12に入力された電荷は、図1の電
流i8の向きと逆向きに流れようとするが、回生用サイ
リスタ6にゲート信号が入力されていないと同サイリス
タ6は遮断状態にあるため、サイリスタ4が逆バイアス
されて遮断状態に移行する際に流れるリカバリー電流に
相当する微少な電荷しか流れない。このため、集塵電極
12にはGNDに対してほぼ−V12の電圧が加えられた
ままとなる。また、サイリスタ4のリカバリー電流によ
って、可飽和リアクトル5の動作点は、図2の動作B−
Hループ上のd点からe点、f点を経由してa点までリ
セットされる。なお、サイリスタ4のリカバリー電流の
みで、可飽和リアクトル5を十分にリセットできないと
きには、例えば、特開平3−174264号に記載され
るようなリセット回路を設けてもよい。
れ、サイリスタ6がオンする図4の時間t=τs1+τ1
+τ2で、同サイリスタ6の主電極間のインピ−ダンス
は急激に低下し、集塵電極12の正極、主コンデンサ
3、回生用サイリスタ6、第2の可飽和リアクトル7、
リアクトル8、直流電流阻止用のコンデンサ11、集塵
電極12の負極の経路で、集塵電極12に蓄積されてい
た電荷が流れ始める。このため、可飽和リアクトル7の
動作点は、図3の動作B−Hループ上のA点からB点に
向かって変化する。この間の可飽和リアクトル7のイン
ダクタンスは極めて大きいため、同可飽和リアクトル7
に流れる電流i6は微少な値となり、回生用サイリスタ
6のタ−ンオン時のスイッチング損失を著しく小さくす
ることができる。前記可飽和リアクトル7は図示黒丸を
正極とする波高値V7の電圧を阻止し、図4のv7のよう
になる。
τs2は、サイリスタ6がタ−ンオン後、その主電極間電
圧が十分に小さくなるのに必要な値に設定され、次式の
関係にある。
上のB点に達すると、可飽和リアクトル7は飽和し、同
可飽和リアクトル7のインダクタンスは急激に低下し、
可飽和リアクトル7に流れる電流i6は、図4のi6に示
すように波高値がI6のdi/dtが極めて大きなパル
ス電流となるが、回生用サイリスタ6のオン損失も十分
に抑制できる。このため、可飽和リアクトル7を用いな
いときに比べ、di/dtを数倍程度以上大きくしても
安全動作が図れる。また、このパルス電流により、可飽
和リアクトル7の動作点はB点から、C点を経由して、
D点まで変化する。
パルス電流のパルス幅τ3は、次式で近似できる。
(H) このパルス電流が、集塵電極12の図示正極、主コンデ
ンサ3、回生用サイリスタ6、リアクトル8、直流電流
阻止用コンデンサ11、集塵電極12の図示負極の経路
で流れ、主コンデンサ3に電圧E’に相当するエネルギ
ーを回生することができる。
よって、主コンデンサ3の電圧が最も高くなる時間t=
τs1+τ1+τ2+τs2+τ3を過ぎると、主コンデンサ
3に回生された電荷は、再び集塵電極12に流れようと
する。しかし、サイリスタ4にゲート信号が入力されて
いないため同サイリスタ4は遮断状態にあり、回生用サ
イリスタ6は逆バイアスされてリカバリー電流に相当す
る微少な電流が流れて、遮断状態に移行する。このた
め、再度、サイリスタ4のゲートにタ−ンオン信号が入
力され、同サイリスタ4がオン状態になるまで、主コン
デンサ3にはほぼE'の電圧が回生されたままとなる。
流によって、可飽和リアクトル7の動作点は、図3の動
作B−Hループ上のD点から、E点、F点を経由してA
点までリセットされる。なお、回生用サイリスタ6のリ
カバリー電流のみで、可飽和リアクトル7を十分リセッ
トできないときには、例えば、特開平3−174264
号に記載されるようなリセット回路を可飽和リアクトル
7に設けてもよい。
に供給するエネルギーは、前記回生した電圧E’と入力
電源電圧Eの差分だけで良いことになる。
のv12に示す電圧波高値V12、パルス幅τ1+τ2+τs2
のパルス電圧を集塵電極12に重畳することができる。
ス電流i4が零となってから回生用サイリスタ6がオン
となるまでの期間τ2は、回生用サイリスタ6のゲート
信号を入力する時間を変えることによって制御すること
ができる。このτ2を変えることによって、集塵電極1
2に重畳されているパルス電圧のパルス幅τs1+τ1+
τ2+τs2+τ3を容易に変えることができる。
により、半導体スイッチ素子を用いた小形で信頼性が高
く、電流立ち上がり率di/dtの大きなパルス電流を
発生させることができるとともに、回生回路の働きによ
り、高効率化も実現できる。また、集塵しようとするダ
ストの種類や集塵電極12の構造に最適なパルス幅のパ
ルス電圧を集塵電極12に加えることができ、集塵性能
を向上させることもできる。
ルス発生装置の別の実施例であり、パルス荷電方式の静
電集塵装置へ適用した場合の回路構成例を示したもので
ある。図中の波線内がパルス発生装置である。なお、実
施例1と同一部分には同一符号を付している。
原理は前記実施例1の場合と同様であり、昇圧変圧器1
5を設けることによって、入力直流電源電圧1よりも高
い波高値の高電圧パルスを集塵電極12に印加し得るよ
うになっている点が異なる。即ち、サイリスタ4がタ−
ンオン後、可飽和リアクトル5が飽和することによっ
て、前記昇圧変圧器15の一次巻線16の図示黒丸の逆
極性側から流入するパルス電流により、同変圧器15の
二次巻線17の図示黒丸の逆極性側から集塵電極12、
直流電流阻止用コンデンサ11、前記二次巻線17の図
示黒丸側の極性に流れるパルス電流により、集塵電極1
2には、予め加えられている入力直流電源1の電源電圧
に加えて図示の極性に昇圧変圧器15の巻数比に応じた
波高値の高電圧パルスが重畳される。集塵電極12は容
量性負荷であるため、同集塵電極12に電荷が完全に移
行された後、集塵電極12に移行された電荷は逆向きの
パルス電流となって、集塵電極12の正極、昇圧変圧器
15の二次巻線17、直流電流阻止用コンデンサ11、
集塵電極12の負極で流れる。このため昇圧変圧器15
の一次巻線16の図示黒丸の逆極性側から主コンデンサ
3、回生用サイリスタ6、第2の可飽和リアクトル7、
リアクトル8、昇圧変圧器15の一次巻線16の図示黒
丸の極性側の経路でパルス電流が流れ、主コンデンサ3
にエネルギ−を回生することができる。
電圧の低い主スイッチを用いて高電圧パルスを集塵電極
19に重畳できるため、主スイッチ4および回生用の第
2のスイッチ6にサイリスタなどの半導体スイッチ素子
を用いても、主スイッチの構成が簡単になり、信頼性が
向上する利点もある。
5を用いない場合には、集塵電極12に直流電圧を印加
するための直流電源9とパルス発生装置の入力直流電源
1を別々にし、後者の電源電圧を前者の電源電圧より高
くする必要があるが、パルス発生装置に昇圧変圧器13
を設けた場合には、本実施例でも示すように集塵電極1
2に直流電圧を印加するための直流電源電圧とパルス発
生装置の入力直流電源電圧は同一でも良いため、前記パ
ルス発生装置の入力直流電源1を前記集塵電極9に直流
電圧を印加するための直流電源を兼ねる入力直流電源2
1として利用することができる。
装置への応用例について説明したが、パルス発生回路と
負荷との間のインピーダンス整合の取れない他の負荷の
場合にも同様の効果が得られることは言うまでもない。
可飽和リアクトルを経由せずに負荷に供給したエネルギ
ーの余剰分を入力エネルギー蓄積用コンデンサに回生す
ることができるため、高効率なパルス発生装置が得られ
るとともに、負荷状態に応じて、負荷にパルス電圧を加
えている期間を容易に制御することもできる。
をパルス荷電方式の集塵装置に用いた場合には、従来の
装置で問題であった高性能化、高効率化、信頼性を飛躍
的に改善することができる。
例を示す回路図である。
ープ概念を示す図である。
ープ概念を示す図である。
波形を示す図である。
例を示す回路図である。
示す図である。
波形を示す図である。
用主コンデンサの電圧波形を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エネルギー蓄積用コンデンサと、前記エ
ネルギー蓄積用コンデンサに蓄積された電荷を放出する
ための主スイッチと、可飽和リアクトルとから構成され
る直列回路により負荷にエネルギ−を供給するパルス発
生装置であって、前記負荷に供給したエネルギ−を前記
可飽和リアクトルの負荷側の一端からエネルギ−蓄積用
コンデンサに回生する手段として、前記負荷に供給され
たエネルギ−を前記エネルギ−蓄積用コンデンサに回生
し始める時間を制御する第2のスイッチと、インダクタ
ンスの直列回路からなる回生手段を有することを特徴と
するパルス発生装置。 - 【請求項2】 エネルギー蓄積用コンデンサと、前記エ
ネルギ−蓄積用コンデンサに蓄積された電荷を放出する
ための主スイッチと、可飽和リアクトルと、変圧器とか
ら構成される直列回路により負荷にエネルギーを供給す
るパルス発生装置であって、前記負荷に供給したエネル
ギ−を前記変圧器を介して前記可飽和リアクトルの負荷
側の一端からエネルギー蓄積用コンデンサに回生する手
段として、前記負荷に供給されたエネルギ−を前記エネ
ルギ−蓄積用コンデンサに回生し始める時間を制御する
第2のスイッチと、インダクタンスの直列回路からなる
回生手段を有することを特徴とするパルス発生装置。 - 【請求項3】 インダクタンスが、第2の可飽和リアク
トルである請求項1または2に記載のパルス発生装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のパル
ス発生装置を用い、負荷を集塵電極としたことを特徴と
するパルス荷電方式の集塵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25877192A JP3376563B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | パルス発生装置およびこれを用いた集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25877192A JP3376563B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | パルス発生装置およびこれを用いた集塵装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06112776A JPH06112776A (ja) | 1994-04-22 |
| JP3376563B2 true JP3376563B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=17324858
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25877192A Expired - Lifetime JP3376563B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | パルス発生装置およびこれを用いた集塵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3376563B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP25877192A patent/JP3376563B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06112776A (ja) | 1994-04-22 |
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