JP5369742B2 - パルス電源 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体露光用のガスレーザヘッド等の負荷を高電圧・大電流パルスで駆動するパルス電源に係り、特に負荷を駆動したときの余剰エネルギー(キックバックエネルギー)の回生に関する。
図11に従来の回路構成を示す。充電器100は、単相インバータINVにより1発の正パルスまたは負パルスを交互に発生し、これを昇圧パルストランスPTを通して全波整流回路RECに入力し、全波整流回路RECからリアクトルLを直列に有して高圧直流出力を得る。同軸ケーブル200は充電器100の直流出力を磁気圧縮回路300に導入する。なお、インバータINVが正パルスまたは負パルスを交互に発生することで、パルストランスPTの偏磁を防止する。
磁気圧縮回路300は、充電器100との接続端子間には、半導体スイッチMC1と初段コンデンサCの直列回路を設け、例えば半導体スイッチMC1を予めオンしておき、インバータINVのスイッチS1のオンでインバータINVには経路RAでパルス電流が流れ、初段コンデンサCとリアクトルLには電流が経路RBで流れ、初段コンデンサCの上側を装置の基準電位に対して負に初期充電する。
この磁気圧縮回路300は、初段コンデンサCと負荷回路400のピーキングコンデンサCPとの間に半導体スイッチMC2と磁気パルス圧縮用の可飽和リアクトルSR1の直列回路を設け、負荷400にパルスエネルギーを供給するときに、スイッチMC1をオフした後、スイッチMC2をオンさせることで、可飽和リアクトルSR1にコンデンサ電圧が印加されてそれが飽和した後、初段コンデンサCに蓄積されたエネルギーを磁気パルス圧縮したパルス電流にして経路RCで放電させ、ピーキングコンデンサCPの上側を基準電位に対して負に充電する。
負荷回路400では、ピーキングコンデンサCPが充電された後、磁気パルス圧縮用の可飽和リアクトルSR2が飽和し、レーザヘッドなどの負荷LOADに
経路RDでエネルギーが供給される。
なお、負荷に負極性を印加するのは、負荷となるレーザヘッド等では経験的に光出力を得やすくするためである。また、磁気圧縮回路300の出力端と負荷400の入力端の間に、コンデンサと可飽和リアクトルで構成する磁気パルス圧縮回路を1段または複数段設け、パルス電流を狭幅化する場合もある。
ここで、負荷条件にもよるが、負荷で消費しきれなかった余剰のエネルギーは、負荷への出力でピーキングコンデンサCPの上側が正に蓄積され、スイッチMC2がオンの場合に経路RCで電流が流れ、初段コンデンサCの上側が正の電圧が蓄積される。このときの初段コンデンサCの充電エネルギーがキックバックエネルギーと呼ばれる。初段コンデンサC上側の正電荷は、次回の放電時に利用できないため、このエネルギーを有効利用するために電圧を反転させる必要がある。そのため、負荷に放電後、初段コンデンサCの上側が正の電圧に充電された状態でスイッチMC1を再びオンさせ、初段コンデンサCとリアクトルLによるLC振動電流を発生させ、整流回路RECを通して、初段コンデンサCをその下側を正に充電させる。この動作は、以下、回生動作と呼ぶ。
図12は、インバータINVと、スイッチMC1、MC2のタイミングチャートと、コンデンサC,CPの電圧波形、MC1、MC2、SR2に流れる電流波形を示す。
上記の余剰エネルギー(キックバックエネルギー)の回生動作を伴うパルス電源では、高い繰り返しのパルス発生には、初段コンデンサCの充電時間、放電時間のほか、回生動作時間が影響する。すなわち、回生動作時に流れる電流は、初段コンデンサCの容量、リアクトルLのインダクタンス、ケーブル200内に図示していない浮遊する容量やインダクタンスにより決定される。回生電流のピーク値は、下記の式1で表されるため、コンデンサCの充電時間および回生動作時間を短縮するためインダクタンスLsを小さくすればするほどピーク電流が増大し、整流回路RECのダイオードとMC1の電流責務が増加し同時に損失も増大するため、高い繰り返し動作が困難となる。整流回路RECのダイオードとMC1の選定はケーブルの種類、太さ、長さ等により左右される。
Figure 0005369742
ただし、Ls:経路RB内の総インダクタンス、Cs:経路RB内の総容量、V:初段コンデンサCに蓄積される正極性の電圧(キックバックエネルギー)、Ip:回生動作時に流れる電流のピーク値
上記のキックバックエネルギーの回生制御に、整流回路RECのダイオードとMC1の電流責務軽減および制御が不要になるものとして、キックバックエネルギーをトランスで反転させて初段コンデンサに充電電流として回生する手法がある(例えば、特許文献1参照)。この文献の回路構成を図13に示す。
同図において、固体スイッチSWがオンとなった後、可飽和リアクトルSR1の磁気アシスト時間Tが経過し、主コンデンサC0からコンデンサC1への電荷の移行を開始し、主コンデンサC0と固体スイッチSW、磁気アシストSR1からなる閉回路中にパルス電流を流し、このパルス電流をコンデンサC1から可飽和リアクトルSR2、SR3とコンデンサC2による磁気パルス圧縮回路でパルス圧縮し、ピーキングコンデンサCPに高圧・狭幅のパルスを発生し、負荷を駆動する。
キックバックエネルギーは、負荷側からコンデンサC1まで回生されたときに、トランスTr2を経て主コンデンサC0に初期充電極性で充電する。この回生動作には固体スイッチSWを予めオフさせておく。このオフ制御には、電流通流タイミング検知手段Isで固体スイッチSWのオン時の電流を検知し、この検知タイミングでスイッチオン−オフタイミング制御部内のタイマ2cがクロックのカウントを開始し、このカウント値が所定値に達したときに固体スイッチSWをオフさせる。
特開2003−249704号公報
特許文献1では、固体スイッチSWのオンを基準としてタイマで一定時間を計時し、固体スイッチSWのオフタイミングを得ている。すなわち、回生電流は、固体スイッチSWがオンしてパルスを発生した時点から一定時間後に固体スイッチ側にキックバックしてくることを前提として、その前に固体スイッチをオフさせる。
ここで、回生電流が固体スイッチ側にキックバックしてくる時間およびエネルギーは、負荷の違いやパルス発生の繰り返し回数(周波数)の違い、パルス電圧の違いなどで変化する。このため、特許文献1のように、タイマによる一定時間の計時で固体スイッチをオフさせるのでは、オフタイミングが速すぎ、または遅すぎることがおきる。速すぎる場合は、パルス発生終期に固体スイッチが電流遮断してその電流遮断責務が過大になるし、所期のパルス電流で負荷を駆動できないことになる。逆に、遅すぎる場合は、キックバックエネルギーが固体スイッチ側に流れその回生の失敗になるし、高い繰り返しのパルス発生ができないことになる。
本発明の目的は、負荷条件や動作条件の変更にも、キックバックエネルギーの回生処理を確実にし、しかもパルス発生の高速化を図ることができるパルス電源を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、磁気圧縮回路には、ピーキングコンデンサと初段コンデンサとの間にパルストランスを設けることで負荷からのキックバックエネルギーを初段コンデンサに直接に回生させ、この回生動作の開始を可飽和リアクトルの電流、電圧または初段コンデンサの電圧から判定、または初段コンデンサの電圧と可飽和リアクトルのVt積から判定して半導体スイッチのオフ制御を行うようにし、さらにはこれら磁気圧縮回路を二段構成としたもので、以下の構成を特徴とする。
(1)充電器によって予め高圧充電される初段コンデンサと、この初段コンデンサと負荷側のピーキングコンデンサとの間に直列に半導体スイッチと可飽和リアクトルを設け、前記半導体スイッチのオンで前記可飽和リアクトルが飽和して前記初段コンデンサから前記ピーキングコンデンサにパルス電流としてエネルギー転送して該ピーキングコンデンサを高圧充電する磁気圧縮回路を備えたパルス電源において、
前記ピーキングコンデンサと前記初段コンデンサとの間に設けられ、巻線に逆流阻止用ダイオードを直列に設け、前記負荷からのキックバックエネルギーを前記初段コンデンサに回生するパルストランスと、
前記半導体スイッチと可飽和リアクトルとに直列に介挿され、前記エネルギー転送を終了した直後の前記半導体スイッチの電流が規定値以下になったことを検出したときに該半導体スイッチのオフ制御信号を得る電流検出器と、
を備えたことを特徴とする。
(2)充電器によって予め高圧充電される初段コンデンサと、この初段コンデンサと負荷側のピーキングコンデンサとの間に直列に半導体スイッチと可飽和リアクトルを設け、前記半導体スイッチのオンで前記可飽和リアクトルが飽和して前記初段コンデンサから前記ピーキングコンデンサにパルス電流としてエネルギー転送して該ピーキングコンデンサを高圧充電する磁気圧縮回路を備えたパルス電源において、
前記ピーキングコンデンサと前記初段コンデンサとの間に設けられ、巻線に逆流阻止用ダイオードを直列に設け、前記負荷からのキックバックエネルギーを前記初段コンデンサに回生するパルストランスと、
前記初段コンデンサの充電電圧(V)を検出する電圧検出回路と、
前記検出電圧(V)の大きさと時間(t)の積が前記可飽和リアクトルの電圧時間積(Vt)に一致したことを判定し、前記ピーキングコンデンサにエネルギー転送した直後に前記半導体スイッチのオフ制御信号を発生するVt判定回路と、
を備えたことを特徴とする。
(3)充電器によって予め高圧充電される初段コンデンサと、この初段コンデンサと負荷側のピーキングコンデンサとの間に直列に半導体スイッチと可飽和リアクトルを設け、前記半導体スイッチのオンで前記可飽和リアクトルが飽和して前記初段コンデンサから前記ピーキングコンデンサにパルス電流としてエネルギー転送して該ピーキングコンデンサを高圧充電する磁気圧縮回路を備えたパルス電源において、
前記ピーキングコンデンサと前記初段コンデンサとの間に設けられ、巻線に逆流阻止用ダイオードを直列に設け、前記負荷からのキックバックエネルギーを前記初段コンデンサに回生するパルストランスと、
前記可飽和リアクトルの両端に印加されている電圧を検出し、該可飽和リアクトルが飽和動作してその電圧が規定値以下になり、前記ピーキングコンデンサにエネルギー転送した直後に前記半導体スイッチのオフ制御信号を得る電圧検出回路と、
を備えたことを特徴とする。
(4)充電器によって予め高圧充電される初段コンデンサと、この初段コンデンサと負荷側のピーキングコンデンサとの間に直列に半導体スイッチと可飽和リアクトルを設け、前記半導体スイッチのオンで前記可飽和リアクトルが飽和して前記初段コンデンサから前記ピーキングコンデンサにパルス電流としてエネルギー転送して該ピーキングコンデンサを高圧充電する磁気圧縮回路を備えたパルス電源において、
前記ピーキングコンデンサと前記初段コンデンサとの間に設けられ、巻線に逆流阻止用ダイオードを直列に設け、前記負荷からのキックバックエネルギーを前記初段コンデンサに回生するパルストランスと、
前記初段コンデンサから前記ピーキングコンデンサにエネルギー転送した直後の該初段コンデンサの電圧がほぼゼロになったことを検出したときに前記半導体スイッチのオフ制御信号を得る電圧検出回路と、
を備えたことを特徴とする。
(5)前記パルストランスは、一次巻線または二次巻線の一方または両方の巻線に前記逆流阻止用ダイオードを直列に設けた構成を特徴とする。
(6)前記磁気圧縮回路は同じ回路構成のものを二段設け、各磁気圧縮回路は前記ピーキングコンデンサに交互にエネルギー転送し、前記負荷からのキックバックエネルギーを交互に前記初段コンデンサに回生する構成にしたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、磁気圧縮回路には、ピーキングコンデンサと初段コンデンサとの間にパルストランスを設けることで負荷からのキックバックエネルギーを初段コンデンサに直接に回生させ、この回生動作の開始を可飽和リアクトルの電流、電圧または初段コンデンサの電圧から判定、または初段コンデンサの電圧と可飽和リアクトルのVt積から判定して半導体スイッチのオフ制御を行うようにし、さらにはこれら磁気圧縮回路を二段構成としたため、負荷条件や動作条件の変更にも、キックバックエネルギーの回生処理を確実にし、しかもパルス発生の高速化を図ることができる。
実施形態1の要部回路構成図。 実施形態1のタイムチャート。 実施形態2の要部回路構成図。 実施形態3の要部回路構成図。 実施形態4の要部回路構成図。 実施形態5の要部回路構成図。 実施形態6の要部回路構成図。 実施形態7の要部回路構成図。 初段コンデンサの電圧波形図。 実施形態8の要部回路構成図。 従来の回路構成図。 従来の回路のタイミングチャートと電圧および電流波形図。 従来の他の回路構成図。
(実施形態1)
図1は本実施形態の要部回路構成を示す。同図は図11の充電器100と同軸ケーブル200および負荷400は同等のものとするが、これらを充電器100A、100Bと同軸ケーブル200A、200Bおよび磁気圧縮回路300A、300Bで二重化構成し、この二重化構成で負荷400を交互に駆動する。
磁気圧縮回路300A、300Bは、図11と異なる部分は、初段コンデンサC1、C2とピーキングコンデンサCPの間にキックバックエネルギーを反転して初段コンデンサC1、C2側に回生するトランスTR1、TR2と、それらの巻線に直列に逆流阻止用ダイオードD1〜D4を設ける。また、並列接続時の干渉防止用としてダイオードD5,D6を設け、電流検出器CT1,CT2を直列に挿入する。また、図11中の半導体スイッチMC1を削除し、半導体スイッチMC2に相当するIGBT1,IGBT2のオフ制御はそれぞれ電流検出器CT1、CT2の検出電流を基に行う。可飽和リアクトルSR1、SR3は図11と同じ位置に設ける。
本実施形態の動作を図2に示すタイムチャートを参照して説明する。まず、初段コンデンサC1→ピーキングコンデンサCPへのエネルギー転送時は放電信号によってIGBT1をオンさせ、初段コンデンサC1→ピーキングコンデンサCPにエネルギー転送を終了した直後の電流検出器CT1の検出信号をフィードバックして、IGBT1のオン後に電流が規定値以下になるとき、IGBT1をオフさせる。
ピーキングコンデンサCPにパルス電流を転送し、負荷400を駆動した後のキックバックエネルギーにより、経路REの電流でピーキングコンデンサCPの上側に正極性の電圧が蓄積する。この充電で、トランスTR1を介して、ピーキングコンデンサCPから初段コンデンサC1の上側に、経路RFで負極性の電圧が蓄積され、キックバックエネルギーが初段コンデンサC1の充電電荷として回生される。同様に、磁気圧縮回路300B側からのパルス発生とキックバックエネルギーの回生も同様になる。
したがって、本実施形態では、IGBT1、IGBT2のオフ制御は、特許文献1のタイマによるタイミング制御と異なり、パルス電流の変化を直接に検出することで、負荷条件や動作条件の変更に影響されることなく、確実なタイミングでオフ制御できる。また、装置の小型化、損失の低減になる。また、従来構成での半導体スイッチMC1による回生動作のための再度のオン制御も不要になるし、半導体スイッチMC1も省くことができる。
また、磁気圧縮回路300A、300B内でピーキングコンデンサCP→初段コンデンサC1、C2への回生動作が終了するため、充電器100A,100Bの整流回路などの装置で損失が増大することはない。また、磁気圧縮回路300Aの動作時には磁気圧縮回路300BのIGBT2がオフし、磁気圧縮回路300Bの動作時には磁気圧縮回路300AのIGBT1がオフしているため、互いの磁気パルス圧縮動作に影響を与えることはない。また、装置の二重化構成による交互動作において、充電器100A、100Bを通しての初段コンデンサC1、C2の極性反転の回生動作時間を考慮しなくてよいことから、交互動作の一部期間をオーバラップさせることで高い繰り返し運転も可能となる。
なお、本実施形態および以降の実施形態では、初段コンデンサC1、C2やピーキングコンデンサCPの上側を負に充電する場合を示すが、これらを正に充電する構成とする場合は各ダイオードやIGBT1,IGBT2の極性、SR1〜SR3のリセット極性を逆にすれば良い。
(実施形態2)
図3は本実施形態の要部回路構成を示す。同図が図1と異なる部分は、トランスTR1、TR2の二次巻線(負荷側)に挿入していたダイオードD2,D4を削除した点にある。
但し、ダイオードD2,D4の削除には、初段コンデンサC1,C3からピーキングコンデンサCPにエネルギーを転送し、ピーキングコンデンサCPから負荷LOADへエネルギー転送をする間、トランスTR1、TR2は電圧が印加されて飽和しないように、十分なVt積を有していることを条件とする。
本実施形態によれば、実施形態1に対して、トランスVt積を調整することで、トランスの二次側のダイオードD2,D4を削除することができ、装置の小型化/コストダウンを図ることができる。
(実施形態3)
図4は本実施形態の要部回路構成を示す。同図が図1と異なる部分は、電流検出器CT1、CT2に代えて、電圧検出回路PD1、PD2とVt判定回路J1、J2を設けた点にある。
電圧検出回路PD1、PD2は初段コンデンサC1、C2の充電電圧(V)を検出し、Vt判定回路J1、J2は検出電圧(V)の大きさと時間(t)の積が可飽和リアクトルSR1、SR2の電圧時間積(Vt)に一致したことを判定し、ピーキングコンデンサCPにエネルギー転送した直後にIGBT1,IGBT2のオフ制御信号を発生する。
この構成により、初段コンデンサC1、C2→ピーキングコンデンサCPにエネルギー転送時はIGBT1,IGBT2をオンし、初段コンデンサC1、C2→ピーキングコンデンサCPにエネルギー転送直後に、電圧検出回路PD1、PD2により検出した放電直前の電圧(V)と、可飽和リアクトルSR1,SR3のVt積データを基にして、判定回路J1、J2がVt積データに一致したことを判定し、ピーキングコンデンサCPにエネルギー転送した直後にIGBT1,IGBT2を直ちにオフする。
可飽和リアクトルSR1,SR3が飽和するまでのディレイ時間tは、放電直前の初段コンデンサC1、C2の電圧Vに反比例する。よって、Vt積と放電直前の電圧Vがわかればディレイ時間tを推測できる。
これにより、IGBT1,IGBT2のオン時間を、可飽和リアクトルSR1,SR3がオンするまでのディレイ時間tと初段コンデンサC1、C2からピーキングコンデンサCPまでのエネルギー転送時間の和とすれば、IGBT1,IGBT2を確実なタイミングでオフすることでピーキングコンデンサCPが正に充電されたときに、CP→IGBT1、IGBT2→C1,C2にエネルギーが転送し、初段コンデンサC1、C2が正に充電されることを防ぐ。また、初段コンデンサC1,C2がトランスTR1、TR2で回生電流で充電されたときに、初段コンデンサC1、C2→ピーキングコンデンサCPに誤ってエネルギーが転送されることはない。
本実施形態によれば、実施形態1と同等の作用効果を得ることができる上に、比較的大型構成になる電流検出器CT1、CT2を挿入できない装置構成(小型化のための高集積回路構成)の場合に好適となるし、電流検出器CT1、CT2に比べてコストダウンを図ることができる。
(実施形態4)
図5は本実施形態の要部回路構成を示す。同図が図4と異なる部分は、トランスTR1、TR2の二次巻線(負荷側)に挿入していたダイオードD2,D4を削除した点にある。
ダイオードD2,D4の削除には、実施形態2と同様に、初段コンデンサC1,C3からピーキングコンデンサCPにエネルギーを転送し、ピーキングコンデンサCPから負荷LOADへエネルギー転送をする間、トランスTR1、TR2は電圧が印加されて飽和しないように、十分なVt積を有していることを条件とする。
本実施形態によれば、実施形態3に対して、トランスVt積を調整することで、トランスの二次側のダイオードD2,D4を削除することができ、装置の小型化/コストダウンを図ることができる。
(実施形態5)
図6は本実施形態の要部回路構成を示す。同図が図1と異なる部分は、電流検出器CT1、CT2に代えて、可飽和リアクトルSR1、SR3の両端に印加されている電圧を検出する電圧検出回路PD3、PD4を設けた点にある。
電圧検出回路PD3、PD4は、IGBT1をオンさせて可飽和リアクトルSR1、SR3にコンデンサ電圧が印加され、それらが飽和動作してピーキングコンデンサCPにエネルギー移行がなされたことを可飽和リアクトルSR1、SR3の電圧が規定値以下になり、ピーキングコンデンサCPにエネルギー転送した直後にIGBT1、IGBT2をオフさせる。
本実施形態によれば、可飽和リアクトルSR1、SR3の両端電圧を検出し、両端電圧が規定値以下になる等の条件で、IGBT1、IGBT2を直ちにオフするため、実施形態1と同等の作用効果を得ることができる上に、比較的大型構成になる電流検出器CT1、CT2を挿入できない装置構成(小型化のための高集積回路構成)の場合に好適となるし、電流検出器CT1、CT2に比べてコストダウンを図ることができる。
(実施形態6)
図7は本実施形態の要部回路構成を示す。同図が図6と異なる部分は、トランスTR1、TR2の二次巻線(負荷側)に挿入していたダイオードD2,D4を削除した点にある。
ダイオードD2,D4の削除には、実施形態2と同様に、初段コンデンサC1,C3からピーキングコンデンサCPにエネルギーを転送し、ピーキングコンデンサCPから負荷LOADへエネルギー転送をする間、トランスTR1、TR2は電圧が印加されて飽和しないように、十分なVt積を有していることを条件とする。
本実施形態によれば、実施形態5に対して、トランスVt積を調整することで、トランスの二次側のダイオードD2,D4を削除することができ、装置の小型化/コストダウンを図ることができる。
(実施形態7)
図8は本実施形態の要部回路構成を示す。同図が図1と異なる部分は、電流検出器CT1、CT2に代えて、電圧検出回路PD5、PD6を設けた点にある。
電圧検出回路PD5、PD6は、図9に初段コンデンサの電圧波形図を示すように、初段コンデンサC1、C2からピーキングコンデンサCPにエネルギー転送した直後の初段コンデンサC1、C2の電圧がほぼゼロになったことを検出したときにIGBT1,IGBT2を直ちにオフ制御信号を発生する。
本実施形態によれば、実施形態1と同等の作用効果を得ることができる上に、比較的大型構成になる電流検出器CT1、CT2を挿入できない装置構成(小型化のための高集積回路構成)の場合に好適となるし、電流検出器CT1、CT2に比べてコストダウンを図ることができる。また、実施形態3に比べてVt判定回路J1、J2を削減できる。
(実施形態8)
図10は本実施形態の要部回路構成を示す。同図が図8と異なる部分は、トランスTR1、TR2の二次巻線(負荷側)に挿入していたダイオードD2,D4を削除した点にある。
ダイオードD2,D4の削除には、実施形態2と同様に、初段コンデンサC1,C3からピーキングコンデンサCPにエネルギーを転送し、ピーキングコンデンサCPから負荷LOADへエネルギー転送をする間、トランスTR1、TR2は電圧が印加されて飽和しないように、十分なVt積を有していることを条件とする。
本実施形態によれば、実施形態7に対して、トランスVt積を調整することで、トランスの二次側のダイオードD2,D4を削除することができ、装置の小型化/コストダウンを図ることができる。
100 充電器
200 同軸ケーブル
300 磁気圧縮回路
400 負荷
C、C1、C2 初段コンデンサ
CP ピーキングコンデンサ
MC1、MC2 半導体スイッチ
IGBT1、IGBT2 半導体スイッチ
SR1,SR2,SR3 可飽和リアクトル
TR1、TR2 トランス
CT1、CT2 電流検出器
PD1〜PD6 電圧検出回路
J1、J2 Vt判定回路

Claims (3)

  1. 充電器によって予め高圧充電される初段コンデンサと、この初段コンデンサと負荷側のピーキングコンデンサとの間に直列に半導体スイッチと可飽和リアクトルを設け、前記半導体スイッチのオンで前記可飽和リアクトルが飽和して前記初段コンデンサから前記ピーキングコンデンサにパルス電流としてエネルギー転送して該ピーキングコンデンサを高圧充電する磁気圧縮回路を備えたパルス電源において、
    前記ピーキングコンデンサと前記初段コンデンサとの間に設けられ、巻線に逆流阻止用ダイオードを直列に設け、前記負荷からのキックバックエネルギーを前記初段コンデンサに回生するパルストランスと、
    前記可飽和リアクトルの両端に印加されている電圧を検出し、該可飽和リアクトルが飽和動作してその電圧が規定値以下になり、前記ピーキングコンデンサにエネルギー転送した直後に前記半導体スイッチのオフ制御信号を得る電圧検出回路と、
    を備えたことを特徴とするパルス電源。
  2. 前記パルストランスは、一次巻線または二次巻線の一方または両方の巻線に前記逆流阻止用ダイオードを直列に設けた構成を特徴とする請求項1に記載のパルス電源。
  3. 前記磁気圧縮回路は同じ回路構成のものを二段設け、各磁気圧縮回路は前記ピーキングコンデンサに交互にエネルギー転送し、前記負荷からのキックバックエネルギーを交互に前記初段コンデンサに回生する構成にしたことを特徴とする請求項1または2に記載のパルス電源。
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