JPH0710506Y2 - パルスレーザ電源 - Google Patents
パルスレーザ電源Info
- Publication number
- JPH0710506Y2 JPH0710506Y2 JP11881788U JP11881788U JPH0710506Y2 JP H0710506 Y2 JPH0710506 Y2 JP H0710506Y2 JP 11881788 U JP11881788 U JP 11881788U JP 11881788 U JP11881788 U JP 11881788U JP H0710506 Y2 JPH0710506 Y2 JP H0710506Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- laser power
- charging
- saturable reactor
- thyristor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Lasers (AREA)
- Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、超微細加工などに用いられるパルスレーザを
励起するための、特にスイッチとして半導体を使用した
ルスレーザ電源に関する。
励起するための、特にスイッチとして半導体を使用した
ルスレーザ電源に関する。
(従来の技術) パルスレーザ電源は、高電圧、大電流、非常に速い電流
立上り(以下di/dtと記す)を要求されるが、従来は機
械的スイッチを使用していた。しかし機械的スイッチは
寿命が短いため、特に発振の繰返しを高くするにつれ
て、寿命が問題となってくる。
立上り(以下di/dtと記す)を要求されるが、従来は機
械的スイッチを使用していた。しかし機械的スイッチは
寿命が短いため、特に発振の繰返しを高くするにつれ
て、寿命が問題となってくる。
そこでスイッチング素子として、半導体スイッチ(例え
ばサイリスタ等)を使用して、長寿命化を図ることが考
えられる。
ばサイリスタ等)を使用して、長寿命化を図ることが考
えられる。
第2図にサイリスタを使用したパルスレーザ電源の一例
を示す。
を示す。
充電装置1により充電された充放電用コンデンサ2は、
サイリスタスイッチ3がオンするとパルストランス4を
通して放電し、充放電用コンデンサ2に蓄えられていた
電荷はコンデンサ5に移乗する。
サイリスタスイッチ3がオンするとパルストランス4を
通して放電し、充放電用コンデンサ2に蓄えられていた
電荷はコンデンサ5に移乗する。
サイリスタスイッチ3は図中にはサイリスタ1ケで示し
たが、実際には所定の電圧に耐えるように複数個直列接
続されている。
たが、実際には所定の電圧に耐えるように複数個直列接
続されている。
原理的にはパルストランス4の巻数比を大きくとり、一
次電圧をサイリスタが1ケで耐える電圧に選定すること
は可能だが、そうするとパルストランスの周波数特性が
悪くなったり、漏れインダクタンスが大きくなるなどの
不具合がでてくると共に、サイリスタスイッチに流れる
電流が大きくなるため、サイリスタの並列接続の必要性
がでてくる。こうした理由で、パルストランス4の一次
電圧は一般に10KA以上となり、従って、サイリスタは直
列接続して使用しなければならない。
次電圧をサイリスタが1ケで耐える電圧に選定すること
は可能だが、そうするとパルストランスの周波数特性が
悪くなったり、漏れインダクタンスが大きくなるなどの
不具合がでてくると共に、サイリスタスイッチに流れる
電流が大きくなるため、サイリスタの並列接続の必要性
がでてくる。こうした理由で、パルストランス4の一次
電圧は一般に10KA以上となり、従って、サイリスタは直
列接続して使用しなければならない。
コンデンサ5とコンデンサ7及び可飽和リアクトル6か
ら成る磁気パルス圧縮回路8によりコンデンサ5の電荷
は高速にコンデンサ7に移乗し放電部9を放電させる。
かかる従来の回路において、サイリスタスイッチ3に流
れる電流のdi/dtは一般に5〜10kv/μs程度となる。一
方サイリスタスイッチ3を構成する複数個の直列接続さ
れたサイリスタ間にはサイリスタ自身のターンオンのバ
ラツキ及びゲート信号のバラツキ等が原因でターンオン
時刻にバラツキ(ΔTd)が生ずる。遅くターンオンする
サイリスタには過電圧(ΔV)が加わる。ΔVの大きさ
は、サイリスタのスナバ回路のコンデンサ及び抵抗の値
を各々CsとRsとすれば(1)式で表わせる。
ら成る磁気パルス圧縮回路8によりコンデンサ5の電荷
は高速にコンデンサ7に移乗し放電部9を放電させる。
かかる従来の回路において、サイリスタスイッチ3に流
れる電流のdi/dtは一般に5〜10kv/μs程度となる。一
方サイリスタスイッチ3を構成する複数個の直列接続さ
れたサイリスタ間にはサイリスタ自身のターンオンのバ
ラツキ及びゲート信号のバラツキ等が原因でターンオン
時刻にバラツキ(ΔTd)が生ずる。遅くターンオンする
サイリスタには過電圧(ΔV)が加わる。ΔVの大きさ
は、サイリスタのスナバ回路のコンデンサ及び抵抗の値
を各々CsとRsとすれば(1)式で表わせる。
例えばdi/dt=10kA/μsとすると、ΔVを500V以下とす
るにはΔTdは5ns以下にする必要がある。(Cs=0.01u
F、Rs=10Ωと仮定)実際には、ソイリスタ固有のター
ンオン時間のバラツキだけでも一般に100ns以上あるた
め、ΔTdを5ns以下とするのは非常に困難である。
るにはΔTdは5ns以下にする必要がある。(Cs=0.01u
F、Rs=10Ωと仮定)実際には、ソイリスタ固有のター
ンオン時間のバラツキだけでも一般に100ns以上あるた
め、ΔTdを5ns以下とするのは非常に困難である。
一般に、ターンオフ時の過電圧を抑制する手段として第
3図に示すように、サイリスタスイッチ3と直列に可飽
和リアクトル10を接続することが行われている。可飽和
リアクトル10によりターンオン初期のdi/dtを小さくす
ると、(1)式から明らかなように過電圧ΔVは小さく
なる。
3図に示すように、サイリスタスイッチ3と直列に可飽
和リアクトル10を接続することが行われている。可飽和
リアクトル10によりターンオン初期のdi/dtを小さくす
ると、(1)式から明らかなように過電圧ΔVは小さく
なる。
(考案が解決しようとする課題) かかる従来のパルスレーザ電源において、第3図におけ
る可飽和リアクトル10の磁束が飽和したままとなってリ
セットがきかず、ターンオン時の過電圧抑制の効果を発
揮しない問題が発生することがある。
る可飽和リアクトル10の磁束が飽和したままとなってリ
セットがきかず、ターンオン時の過電圧抑制の効果を発
揮しない問題が発生することがある。
可飽和リアクトル10のリセットがきかないのは、パルス
トランス4の励磁電流が大きいためである。即ち、通常
はサイリスタのターンオン時にサイリスタの逆回復電荷
に起因する逆回復電流が流れるため、可飽和リアクトル
10はリセットされるが、パルストランス4の励磁電流が
大きいと、逆回復電流がキャンセルされてしまいリセッ
トされない。本考案はかかる従来の欠点に鑑み、ターン
オン時の過電圧を確実に抑制でき、もって信頼性が高く
かつ経済的なパルスレーザ電源を提供することを目的と
する。
トランス4の励磁電流が大きいためである。即ち、通常
はサイリスタのターンオン時にサイリスタの逆回復電荷
に起因する逆回復電流が流れるため、可飽和リアクトル
10はリセットされるが、パルストランス4の励磁電流が
大きいと、逆回復電流がキャンセルされてしまいリセッ
トされない。本考案はかかる従来の欠点に鑑み、ターン
オン時の過電圧を確実に抑制でき、もって信頼性が高く
かつ経済的なパルスレーザ電源を提供することを目的と
する。
(考案の構成) (課題を解決するための手段) 本考案は、第3図におけるターンオン時の過電圧抑制用
の可飽和リアクトル10のリセットを確実に行なうため、
第1図に示すように可飽和リアクトル10を、充放電用コ
ンデンサ2の充電電流12と放電電流13の両方が流れる位
置に、即ちコンデンサ2に直列に接続する。
の可飽和リアクトル10のリセットを確実に行なうため、
第1図に示すように可飽和リアクトル10を、充放電用コ
ンデンサ2の充電電流12と放電電流13の両方が流れる位
置に、即ちコンデンサ2に直列に接続する。
(作用) 従って、本考案によればまず、充放電用コンデンサ2が
充電されるので可飽和リアクトル10は逆方向に励磁され
る。次にサイリスタスイッチ3がターオンした時、可飽
和リアクトル10には正方向の電流が流れるので、所定の
電圧時間積だけdi/dtを抑制し、もって直列接続された
サイリスタのターンオフ時の過電圧を抑制する。この時
点では可飽和リアクトル10は正方向に保磁力の分だけ偏
磁した状態になっているが、次のサイクルで再び充放電
用コンデンサ2に流れ込む逆方向電流12でリセットされ
る。
充電されるので可飽和リアクトル10は逆方向に励磁され
る。次にサイリスタスイッチ3がターオンした時、可飽
和リアクトル10には正方向の電流が流れるので、所定の
電圧時間積だけdi/dtを抑制し、もって直列接続された
サイリスタのターンオフ時の過電圧を抑制する。この時
点では可飽和リアクトル10は正方向に保磁力の分だけ偏
磁した状態になっているが、次のサイクルで再び充放電
用コンデンサ2に流れ込む逆方向電流12でリセットされ
る。
(実施例) 以下本考案の一実施例を第1図を参照して説明する。
第1図において、第2図と同一番号は同一構成要素を示
す。第1図において従来と異る点は、可飽和リアクトル
10が充放電用コンデンサ2に直列接続されていることで
ある。
す。第1図において従来と異る点は、可飽和リアクトル
10が充放電用コンデンサ2に直列接続されていることで
ある。
前述のように構成することにより、まず充放電用コンデ
ンサ2に充電電流12が流れこみ充電されると可飽和リア
クトル10は逆方向に励磁される。次にサイリスタスイッ
チ3がターンオンすると可飽和リアクトル10には正方向
の電流が流れるので所定の電圧時間積だけdi/dtをよく
せいする。このためサイリスタスイッチ3を構成してい
る複数個の直列接続されたサイリスタのターンオン時の
過電圧が抑制される。
ンサ2に充電電流12が流れこみ充電されると可飽和リア
クトル10は逆方向に励磁される。次にサイリスタスイッ
チ3がターンオンすると可飽和リアクトル10には正方向
の電流が流れるので所定の電圧時間積だけdi/dtをよく
せいする。このためサイリスタスイッチ3を構成してい
る複数個の直列接続されたサイリスタのターンオン時の
過電圧が抑制される。
放電電流13が流れ終った時点で可飽和リアクトル10は正
方向に保磁力の分だけ偏磁した状態になっているが次の
サイクルで再び充放電用コンデンサ2の充電電流により
リセットされる。
方向に保磁力の分だけ偏磁した状態になっているが次の
サイクルで再び充放電用コンデンサ2の充電電流により
リセットされる。
以上説明したように、本考案によればターンオン時の過
電圧を確実に抑制できるため信頼性が高く、またターン
オン時の半導体のバラツキを極端に小さくする必要がな
いため経済的なパルスレーザ電源を提供することが出来
る。
電圧を確実に抑制できるため信頼性が高く、またターン
オン時の半導体のバラツキを極端に小さくする必要がな
いため経済的なパルスレーザ電源を提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2図、第3
図は従来装置の回路図である。 1…充電装置、2…充放電用コンデンサ、3…半導体ス
イッチ、4…パルストランス、5,7…コンデンサ、6,10
…可飽和リアクトル、8…磁気パルス圧縮回路。
図は従来装置の回路図である。 1…充電装置、2…充放電用コンデンサ、3…半導体ス
イッチ、4…パルストランス、5,7…コンデンサ、6,10
…可飽和リアクトル、8…磁気パルス圧縮回路。
Claims (1)
- 【請求項1】コンデンサと、このコンデンサを充電する
充電装置と、前記コンデンサに半導体スイッチを介して
入力巻線が並列接続されるパルストランスと、このパル
ストランスの出力巻線に磁気パルス圧縮回路を介して接
続される放電部を備えたパルスレーザ電源において、前
記コンデンサに直列に可飽和リアクトルを接続したこと
を特徴とするパルスレーザ電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11881788U JPH0710506Y2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | パルスレーザ電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11881788U JPH0710506Y2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | パルスレーザ電源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0241466U JPH0241466U (ja) | 1990-03-22 |
JPH0710506Y2 true JPH0710506Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31363496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11881788U Expired - Lifetime JPH0710506Y2 (ja) | 1988-09-12 | 1988-09-12 | パルスレーザ電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710506Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2714284B2 (ja) * | 1991-10-07 | 1998-02-16 | 株式会社東芝 | 金属蒸気レーザー装置 |
JP2011006284A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Toyota Motor Corp | オゾン発生装置 |
-
1988
- 1988-09-12 JP JP11881788U patent/JPH0710506Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0241466U (ja) | 1990-03-22 |
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