JP3376527B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3376527B2
JP3376527B2 JP01973991A JP1973991A JP3376527B2 JP 3376527 B2 JP3376527 B2 JP 3376527B2 JP 01973991 A JP01973991 A JP 01973991A JP 1973991 A JP1973991 A JP 1973991A JP 3376527 B2 JP3376527 B2 JP 3376527B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は撮像装置に関し、特に、
画像情報をもつ映像信号を得る撮像装置(カメラ)に
する。 【0002】 【従来の技術】一般に、光学像を画像情報をもつ電気信
号(映像信号)に変換する撮像装置(カメラ)では、一
定の補正関数に基づいて前記映像信号のガンマ補正(以
下、γ補正と略す。)を施してから、再生装置へ直接送
信したり、又は、記録媒体に一旦記録させてから再生装
置に送信する構成となっている。 【0003】ここで、再生装置として主としてCRT装
置を用いるシステムにおいては、撮像装置側で行われる
γ補正をCRT装置のγ特性に合わせて予め設定し、C
RT装置を再生装置として用いる限りにおいては問題の
ない再生が行えるようにすることになる。しかしなが
ら、かかるシステムにおいて、感熱プリンタなどのハー
ドコピー装置でハードコピーを得る場合、CRT装置と
ハードコピー装置とではγ特性が異なり、撮像装置から
出力される映像信号のγ特性がハードコピー装置に対応
していないので、そのままでハードコピーさせたのでは
輝度・色相・彩度の歪みが発生する惧れがある。 【0004】このため、上記のようにCRT装置に対応
したγ補正を施すよう設定された撮像装置からの映像信
号を、ハードコピー装置に入力させてハードコピーを得
たいときには、前記撮像装置から出力された映像信号に
対して、CRT装置のγ特性に基づき逆γ補正を施して
映像信号のγ値を一旦1に戻してから、改めてハードコ
ピー装置のγ特性(感熱紙の発色特性)に基づいたγ補
正を映像信号に施し、ハードコピー装置のγ特性に合わ
せたγ値の映像信号に変更してからハードコピーの作成
を行わせるようにしていた(特開昭61−10368号
公報等参照)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように撮像装置側でCRT用のγ補正が施された映像信
号が入力される再生側において、映像信号のγ値を1に
戻す逆γ補正を施してから更にハードコピー装置のγ特
性に合ったγ補正を施すことは、ハードコピーに用いら
れる映像信号のS/N比を劣化させてしまうことにな
る。 【0006】かかるS/N比の劣化を防止するには、ハ
ードコピーを得たい場合に、予め撮像装置側でハードコ
ピー装置のγ特性に合ったγ補正が施されるよう設定し
て、再生側での逆γ補正及び再度のγ補正を省略できる
ようにすれば良い。ところが、かかるハードコピー装置
に対応したγ補正が施された映像信号を用いて、CRT
装置で再生させようとする場合には、前述のように逆γ
補正及び再度のγ補正を施す必要が生じることになっ
て、CRT装置に再生させるときのS/N比が劣化して
しまう。 【0007】即ち、撮像装置に対して再生装置が1種類
に限定される場合には、限定された再生装置のγ特性に
合った特性のγ補正を撮像装置側に設定しておけば良い
ので、再生側で逆γ補正を施して映像信号のγ値を1に
戻してから、改めて所望のγ補正を施すという処理を必
要とせず、S/N比の劣化を防止できるが、1つの撮像
装置に対してγ特性の異なる複数種の再生装置が選択的
に用いられるシステムの場合には、特定1つの再生装置
でしかS/N比の良好な再生を行わせることができなく
なってしまう。 【0008】ここで、撮像装置側におけるγ補正の特性
が、使用予定の再生装置に対応させて任意に切り換えら
れるようにすれば、S/N比の劣化を最小限に抑えるこ
とができるようになるが、特に、映像信号を一旦記録媒
体に記録させ、再生時にかかる記録媒体から読み出した
映像信号を再生させるシステムにおいては、再生装置が
不規則に選択されると記録媒体に記録されている映像信
号のγ値が不明確になってしまい、その後の信号処理を
的確に行わせることができなくなってしまう。 【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、γ特性の異なる複数種の再生装置で再生が行われ
る場合でも、再生側における映像信号のγ値処理による
S/N比の劣化を最小限に抑止でき、また、撮像装置側
で行われるγ補正の特性が切り換えられても自動的に再
生装置のγ特性に適合した映像信号が再生側で得られる
ようにした撮像装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
撮像装置は、光学像を映像信号に変換する撮像手段と、
該撮像手段で得られた映像信号にガンマ補正を施すガン
マ補正手段と、該ガンマ補正手段でガンマ補正された映
像信号とガンマ値とを対応させて出力する映像信号出力
手段と、前記映像信号出力手段から出力される映像信号
と前記ガンマ値とを対応させて記録媒体に記録させる記
録手段と、を備えたことを特徴とする。図1において、
撮像手段は、光学像を映像信号に変換し、γ補正手段
は、前記映像信号を所定の補正関数に従ってγ補正を施
す。そして、映像信号出力手段は、前記γ補正された映
像信号とγ値とを対応させて出力する。さらに、記録手
段は、映像信号出力手段から出力される映像信号と該映
像信号のγ値とを対応させて記録媒体に記録させる。 【0011】ここで、前記γ補正手段が予め複数種の補
正関数を備え、この複数種の補正関数から選択された補
正関数に基づいて映像信号を変換してγ補正を施すよう
構成しても良い。また、前記γ補正手段が、予め設定さ
れた複数種の補正関数それぞれに基づいて映像信号にγ
補正を施すよう構成され、異なるγ補正が施された複数
種の映像信号とこれらの複数種の映像信号それぞれに対
応する補正関数を示すデータとを対応させて外部に出力
するよう構成することもできる。 【0012】上記のように、1つの画像に対して異なる
γ補正を施して複数種の映像信号を得る場合には、映像
信号出力手段が、異なるγ補正が施された複数種の映像
信号のうち基準となる映像信号を特定し、この基準映像
信号については映像信号と補正関数を示すデータとを対
応させて出力させる一方、基準映像信号以外の映像信号
については前記基準映像信号に対する差分データとして
映像信号を表し、かかる差分データとこの差分データで
表される映像信号に対応する補正関数を示すデータと基
準映像信号とした映像信号を識別させるデータとを対応
させて出力するよう構成することができる。 【0013】ここで、前記基準映像信号としては、CR
T装置のγ特性に対応する補正関数を用いてγ補正を施
された映像信号を選択するよう構成することが好まし
【0014】 【0015】 【0016】 【作用】本発明にかかる撮像装置によると、γ値が映像
信号と共に記録されるから、γ値が1つに固定されない
構成であっても、映像信号が入力される再生側でγ値を
判別でき、映像信号を再生装置のγ特性に合致するγ値
に変換することが可能となる。また、記録媒体から読み
出されて再生されるまでに時間経過があっても、γ値が
不明となることがなく、その後の再生側での処理を的確
に行わせることができる。 【0017】ここで、γ補正に用いられる補正関数が複
数種の中から選択されるようにすれば、予め使用が予測
される再生装置のγ特性に対応したγ補正を施しておく
ことが可能となり、これにより、少なくとも1つの再生
装置に対しては、再生側で映像信号のγ値を1に戻して
改めて再生装置のγ特性に合致したγ特性に補正する処
理を行う必要がなくなり、映像信号のS/N比劣化を回
避できる。 【0018】また、複数種の補正関数それぞれに基づい
て映像信号をγ補正し、かかるγ値の異なる映像信号
を、γ補正に用いた補正関数と共に出力させるようにす
れば、複数種の再生装置が用いられるシステムにおい
て、再生側で複数の映像信号それぞれに対応する再生装
置を特定して振り分けて、再生装置それぞれのγ特性に
合った映像信号を出力させることができ、再生側でのγ
変換を不要にできる。 【0019】但し、1つの画像に対して異なるγ値の映
像信号をそれぞれに出力させる場合には、データ量が多
くなってしまうので、これらγ値の異なる複数の映像信
号の中から基準映像信号を特定し、該基準映像信号以外
の映像信号については、基準映像信号に対する差分デー
タとして映像信号を表すようにすれば、映像信号のデー
タ量を削減でき、特に、記録媒体に映像信号を記録させ
る場合にメモリ容量の節約を図れる。 【0020】ここで、前記基準信号として、CRT装置
のγ特性に対応するものを選択すれば、高速再生が要求
されるCRT装置上の再生に有利となる 【0021】 【0022】 【0023】 【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2及び
図3は、本発明をスチルビデオカメラ(撮像装置)及び
再生機(再生処理装置)からなる録再システムに適用し
た場合の実施例を示すもので、図2がスチルビデオカメ
ラを、図3が再生機の構成を示すブロック図である。
尚、前記図2及び図3には、説明に必要な基本構成のみ
を示してあり、装置として必要な電源回路・操作スイッ
チ類などは図示を省略してある。 【0024】図2に示すスチルビデオカメラにおいて、
図示しない被写体の光学像は、レンズ・絞りなどの光学
系1を通って撮像手段としてのCCD撮像素子2上に結
像し、該CCD撮像素子2によって画像情報をもつアナ
ログの電気信号(以下、映像信号という。)に光電変換
される。前記映像信号は、アンプ・サンプルホールド回
路(S/H回路)・色分離回路からなる処理回路3によ
って、赤R,緑G,青Bの3原色信号に分離される。こ
の3原色信号R,G,Bは、それぞれマトリクス回路4
に入力され、該マトリクス回路4によって、Y信号(輝
度信号),R−Y信号(色差信号),B−Y信号(色差
信号)に変換される。尚、前記Y,R−Y,B−Yの各
信号は、γ特性がγ=1であり、即ち、撮像素子2への
入射光量と信号レベルは比例しているものとする。 【0025】前記Y,R−Y,B−Yの各信号は、γ変
換回路5で所定の補正関数に基づいてγ補正を施され
る。そして、γ補正後のY信号は、輝度信号処理回路6
においてエッジ強調・同期信号付加などの輝度信号処理
が施され、一方、γ補正後のR−Y,B−Yの各色差信
号は、色差信号処理回路7においてクロマサプレス・色
差線順次化などの色差信号処理が施される。そして、輝
度信号処理回路6及び色差信号処理回路7の出力は、そ
れぞれFM変調回路8でFM変調された後、記録アンプ
9を介して記録媒体としてのフロッピーディスク(磁気
ディスク)10にアナログ磁気記録される。上記FM変調
回路8,記録アンプ9及びフロッピーディスク10からな
る構成が記録手段に相当する。 【0026】ここで、前記γ補正手段としてのγ変換回
路5には、2つの補正関数γv,γpが予め備えられて
おり、一方の補正関数γvはビデオ信号における標準値
であるγ=0.45の値をもち、他方の補正関数γpは感熱
プリンタ(ハードコピー装置)の感熱用紙に合わせた特
性(γ≠0.45)の値をもつ。前記2つの補正関数γv,
γpは、図示しないスイッチにより撮影者が任意に選択
できるようになっており、撮影者は撮影の前に、これか
ら撮影する画像の再生に用いる再生装置としてCRT装
置(モニターテレビ)を用いるか、又は、感熱プリンタ
(ハードコピー装置)を用いるかによって、前記補正関
数γv,γpのいずれか一方を選択する。かかる補正関
数の選択結果は、CPU回路11に入力され、CPU回路
11は、レリーズスイッチの操作をトリガーとして始めら
れる撮影に際して、前記γ変換回路5にγ変換選択信号
を出力し、予め2つ備えられている補正関数γv,γp
のうちのどちらを実際のγ補正に用いるかを指示する。 【0027】尚、前記補正関数γv,γpの一方を選択
するスイッチは、CRTとハードコピーとの再生切り換
えスイッチとして設ければ良い。また、CPU回路11
は、前記γ変換選択信号、即ち、実際に映像信号のγ補
正に用いた補正関数を示すデータ(γv又はγpのいず
れか一方を示すデータ)をID信号処理回路12に出力
し、かかるID信号処理回路12では、前記補正関数を示
すデータをID信号に変換する。前記ID信号は、FM
変調回路8でFM変調されて、映像信号と同時にフロッ
ピーディスク10に記録され、映像信号と該映像信号のγ
補正に用いられたγ値とが1対1に対応づけて記録され
るようになっている。映像信号をフロッピーディスク10
の1トラック毎に記録させる方式である場合には、前記
ID信号を映像信号と同じトラック上に記録させるよう
にすると良い。 【0028】一方、前述のようにしてスチルビデオカメ
ラで撮影されフロッピーディスク10に記録された画像を
再生する再生機(再生処理装置)は、図3に示すよう構
成されている。図3において、フロッピーディスク10か
らは、映像信号と共に該映像信号に対応するID信号が
読み出されるようになっており、読み出された信号は、
再生アンプ21,FM復調回路22を通って輝度信号,色差
信号,ID信号の3つに分けられ、輝度信号処理回路2
3,色差信号処理回路24によって、Y信号,R−Y信
号,B−Y信号が作られる。 【0029】一方、ID信号は、ID信号処理回路25に
よって、読み出された映像信号のγ補正に用いた補正関
数を示すデータに変換されてCPU回路26に入力され
。CPU回路26は、かかるγ補正データに基づいてγ
変換選択信号を、逆γ変換回路27及び逆γ変換回路28に
それぞれ出力する。 【0030】前記逆γ変換回路27は、図示しないCRT
装置に出力する映像信号(ビデオ信号)のγ値を、CR
T装置のγ特性に適合させるための回路であり、また、
逆γ変換回路28は、図示しない感熱プリンタ(ハードコ
ピー装置)に出力する映像信号のγ値を、感熱プリンタ
の感熱用紙のγ特性に適合させるための回路である。こ
こで、前記CRT装置用の逆γ変換回路27には、入力さ
れる映像信号(Y信号,R−Y信号,B−Y信号)のγ
値を変更せずにそのまま出力させる変換関数〔1〕と、
感熱プリンタに対応してスチルビデオカメラ側で補正関
数γpに基づいてγ補正された映像信号を、一旦γ=1
に戻してから(逆γ補正してから)、CRTのγ特性に
対応する補正関数であるγvで変換させるための変換関
数〔γp-1×γv〕とを備えており、これらの2つの変
換関数の中から選択された1つの変換関数に基づいて映
像信号を変換処理する回路である。 【0031】また、前記プリンタ用の逆γ変換回路28に
は、入力される映像信号(Y信号,R−Y信号,B−Y
信号)のγ値を変更せずにそのまま出力させる変換関数
〔1〕と、CRTに対応してスチルビデオカメラ側で補
正関数γvに基づいてγ補正された映像信号を、一旦γ
=1に戻してから(逆γ補正してから)、プリンタのγ
特性に対応する補正関数であるγpで変換させるための
変換関数〔γv-1×γp〕とを備えており、前記逆γ変
換回路27と同様に、これらの2つの変換関数の中から選
択された1つの変換関数に基づいて映像信号を変換処理
する回路である。 【0032】CPU回路26は、読み出されたID信号に
基づき、フロッピーディスク10から読み出された映像信
号が例えばCRT用に補正関数γvを用いてγ補正され
ていると判別すると、CRT装置用の逆γ変換回路27に
対しては変換関数〔1〕を選択させ、一方、プリンタ用
の逆γ変換回路28に対しては変換関数〔γv-1×γp〕
を選択させるように、γ変換選択信号を逆γ変換回路2
7,28それぞれに出力するものである。即ち、上記のよ
うに読み出された映像信号が、CRT装置のγ特性に合
わせるべくγ補正されている場合、CRT装置で再生さ
れる場合には、なんの変換も必要がないのでそのままC
RT装置に出力させるが、プリンタでハードコピーを得
たい場合には、一旦γを1に戻してからプリンタ用にγ
補正し直す必要があるので、映像信号と共に読み出され
たID信号に基づいてγ補正がどちらの再生装置(CR
T装置又は感熱プリンタ)に対応してなされているかを
判断し、一方の逆γ変換回路では、実質的に変換が行わ
れないように変換関数として〔1〕を選択させ、他方の
逆γ変換回路では、逆γ補正をしてγを1に戻してから
改めて再生装置に対応するγ補正がなされるように、変
換関数として〔γv-1×γp〕又は〔γp-1×γv〕を
設定させる。 【0033】上記のようにCPU回路26からのγ変換選
択信号に基づいて逆γ変換回路27でCRT装置用のγ値
に変換された映像信号は、エンコーダ29を介して図示し
ないCRT装置にビデオ出力として出力される。一方、
逆γ変換回路28で感熱プリンタ用のγ値に変換された映
像信号は、マトリクス回路30でR,G,Bの3原色信号
に変換されてから図示しない感熱プリンタ等のハードコ
ピー装置に出力される。 【0034】上記の実施例によると、スチルビデオカメ
ラによる撮影時に予め使用が予測される再生装置に対応
するγ補正特性を選択できるので、例えば、撮影した画
像をハードコピーさせたい場合には、撮影時に補正関数
γpを用いたγ補正を選択することで、再生時には少な
くともプリンタ出力に対しては変換関数〔1〕を用い
て、実質的に映像信号を変換させずにプリンタに映像信
号が出力されるから、逆γ変換回路28による変換で信号
のS/N比が劣化することを回避でき、ハードコピーの
高い画質を得られるようになる。同様に、撮影時にCR
T装置を用いて再生する予定であれば、スチルビデオカ
メラ側でCRT装置に対応するγ補正を施すように選択
することで、CRT装置上での再生におけるS/N比劣
化を防止できる。 【0035】また、スチルビデオカメラにおいて、映像
信号と共に、該映像信号のγ補正に用いた補正関数(γ
v又はγp)を示すデータ(ID信号)をフロッピーデ
ィスク10を介して再生側に出力するようにしたので、前
記γ補正に用いる補正関数が任意に切り換えられても、
再生側で映像信号に対応するγ特性を判別でき、再生装
置それぞれに適合するγ特性への変換が確実に行える。 【0036】尚、上記実施例では、スチルビデオカメラ
の基本的な使い方として想定される2種類の再生装置
(CRT装置及び感熱プリンタ)に対応して、スチルビ
デオカメラでは、2種類のγ補正特性を切り換えてγ補
正でき、また、再生機側では、各再生装置に対応して2
つの逆γ変換回路を備える構成を示したが、これに限定
されるものではなく、再生装置としてCRT装置や感熱
プリンタとは異なるγ特性の別の再生装置が設定される
場合には、3種類以上のγ補正特性がスチルビデオカメ
ラで切り換えられ、また、再生機側にそれぞれの再生装
置に対応する数の逆γ変換回路を備える構成とし、前記
実施例と同様なγ変換特性の切り換えを行わせるように
すれば良い。 【0037】更に、例えばプリンタ出力のみを目的とし
たスチルビデオカメラの場合には、プリンタのγ特性に
適合したγ補正に固定されたγ変換回路を内蔵させる一
方、プリンタ用のγ補正を施してあることが分かるよう
に、映像信号と共にプリンタ用γ補正を行ったことを示
すデータをフロッピーディスクに記憶させる構成も想定
される。逆に、CRT装置出力のみを目的としたスチル
ビデオカメラを、前述のようにして構成することも可能
であり、かかる再生装置が1つに絞られるスチルビデオ
カメラにおいては、前述のようなγ補正特性の切り換え
は不要となる。また、上記のように再生装置が1つに絞
られる複数のスチルビデオカメラに対して、図3に示し
たような再生機を共通に用いることができる。 【0038】また、スチルビデオカメラ側において、1
つの画像に対してγ補正の特性を1つに限定するのでは
なく、それぞれ異なる補正関数に基づきγ補正を行うγ
変換回路を複数備え、これらのγ変換回路からそれぞれ
に映像信号を得ることにより、1つの画像に対して複数
種のγ値の映像信号をそれぞれに記録する構成であって
も良い。この場合も、それぞれの映像信号に対応させて
γ補正に用いた補正関数を示すデータを記録させるよう
にする。 【0039】かかる複数種のγ値の映像信号を記録する
構成の実施例を、図4に示してある。図4に示すスチル
ビデオカメラの構成は、図2に示し説明したγ変換回路
5以降の構成が、個別にCRT対応とプリンタ対応との
2系統備えられているものであり、それぞれの系統別に
フロッピーディスク10に対する記録を行わせるようにな
っている。ここで、γ変換回路5aがCRT装置に対応
して補正関数γvを用いてγ補正を施す回路であるとす
れば、他方のγ変換回路5bが感熱プリンタに対応して
補正関数γpを用いてγ補正を施す回路とすれば良い。 【0040】このように、予めCRT装置に対応するγ
補正を施した映像信号と、感熱プリンタ(ハードコピー
装置)に対応するγ補正を施した映像信号とをスチルビ
デオカメラ側で得られるようにしてあれば、いずれの再
生装置を用いる場合であっても、再生側で逆γ補正等の
処理が不要となる。従って、図4に示す実施例に対応す
る再生機では、例えば1つの画像信号の再生指令に対し
てγ値の異なる映像信号を2種類読み出し、それぞれの
映像信号に対応するID信号に基づいて、CRT装置用
出力系か、又は、プリンタ用出力系かに映像信号を振り
分けるだけで良い。 【0041】但し、上記のようにスチルビデオカメラ側
に、γ変換回路5以降の構成を個別に複数系統設定する
と、回路規模が大きくなってしまう。そこで、図4に示
す構成に代えて図5に示すような構成として、同じ機能
を回路規模を大きくすることなく実現することもでき
る。図5に示す構成では、γ補正前の映像信号をA/D
変換してから一旦メモリ31に蓄え、該メモリ31に蓄えら
れた映像信号を逐次読み出し、D/A変換後に、γ変換
回路5において所定の補正関数に基づきγ補正して、γ
補正された結果を記録させる。そして、1つの補正関数
に基づく映像信号のγ補正が終了すると、γ変換回路5
における補正関数を切り換え設定し、再度メモリ31から
の映像信号の読み出しを最初から行い、同じ画像の映像
信号に対して別の補正関数に基づくγ補正を行わせるも
ので、換言すれば、図4に示す構成が異なる特性のγ補
正を並列に処理するのに対し、図5に示す構成では、γ
補正処理を何回も繰り返し行うことで、1つ画像に対し
てγ値の異なる映像信号を複数種得るものである。 【0042】図5に示す構成の場合、γ変換回路5を複
数備える必要はなく、回路規模の増大を防止しつつ1つ
の画像に対してγ値の異なる映像信号を得ることができ
るが、γ補正を繰り返し行うために処理時間が長くなっ
てしまうという欠点があるので、高速処理が望まれるシ
ステムにあっては不利となる。図4又は図5のいずれに
おいても、再生装置それぞれに対応するγ補正が施され
た複数の映像信号を個別にフロッピーディスクに記憶さ
せるので、記録画像枚数に対してフロッピーディスクの
記録容量を多く消費することになり、フロッピーディス
クなどの記録媒体の記録容量に余裕がある場合に行うこ
とが望ましいが、複数の再生装置それぞれにS/N比劣
化のない映像信号を出力させることができるので、1つ
画像を異なる再生装置それぞれで再生させる必要がある
場合には有効となる。 【0043】上記のように、スチルビデオカメラ側で、
CRT装置に対応するγ補正と、プリンタに対応するγ
補正とを個別に行える構成を備える場合には、例えばC
RT用又はプリンタ用にγ補正した映像信号のいずれか
一方のみを選択的に記録させるか、又は、それぞれのγ
特性でγ補正された映像信号を両方共に記録させるかを
切り換えるスイッチを設けて、不要な映像信号の記録が
避けられるようにすることが好ましい。 【0044】同様に、再生装置それぞれに対応して複数
系統の信号処理系を備える場合に(図3参照)、実際に
映像信号の処理を行う処理系を、スイッチ操作により選
択できるようにしても良い。また、再生機が、特定され
る1つの再生装置に対応するγ値の補正機能しか持たな
い構成であっても良く、この場合、それれの再生装置
毎にγ補正機能を有した再生機が備えられる構成とす
る。 【0045】更に、フロッピーディスクを介して、又
は、直接にスチルビデオカメラ(撮像装置)側から再生
機側に入力される映像信号のγ補正に用いた補正関数を
示すデータに基づいて、スチルビデオカメラ側で行われ
たγ補正における補正関数が、予め再生機側で対応でき
る補正関数でない場合、換言すれば、前記補正関数を示
すデータから補正関数を特定できない場合や、予め設定
されている複数種の変換関数の中に対応できる変換関数
がない場合に、警告信号(ブザーや警告ランプ)を発生
させて、所望のγ値への変換が行えないことを知らせる
ようにしても良い。上記のように警告を発生させること
で、再生機側での対応が予め設定されていないγ補正が
施された映像信号が入力され、再生装置に対応したγ値
に変更することができないことを使用者に知らせること
ができる。 【0046】ところで、上記実施例では、映像信号及び
この映像信号のγ補正に用いた補正関数を示すデータ
を、フロッピーディスクにアナログ記録させる構成を示
したが、ディジタル的に各データが処理されるスチルビ
デオカメラ・再生機であっても良く、かかるディジタル
処理される場合の実施例を、以下に説明する。図6はデ
ィジタル式スチルビデオカメラの構成を示すブロック図
であり、図示しないレリーズスイッチが押されると、レ
ンズ・絞りなどの光学系41を通って撮像手段としてのC
CD撮像素子42上に結像した光学像は、画像情報をもつ
電気信号(映像信号)に光電変換される。そして、前記
映像信号は、アンプ・S/H回路・色分離回路からなる
処理回路43でR,G,Bの3原色信号に分離され、更
に、次のマトリクス回路44によりY信号,R−Y信号,
B−Y信号に変換される。尚、このY,R−Y,B−Y
の各信号のγ値は1であり、即ち、撮像素子42への入射
光量と信号レベルとは比例しているものとする。 【0047】前記Y,R−Y,B−Yの各信号は、それ
ぞれに対応して設けられたA/D変換器45a〜45cで8
ビットのディジタル信号に変換され、更に、それぞれに
ROM上の変換テーブルLUT46a〜46cによって変換
されることでγ補正が施されるようになっている。前記
Y,R−Y,B−Yの各信号をそれぞれ個別に変換する
変換テーブルLUT46a〜46cは、A/D変換器45a〜
45cから8ビットのディジタルデータをアドレスとして
与えると、予めROMに書き込まれているγ補正された
データを出力するものである。前記γ補正されたデータ
は、2つの補正関数γv,γpによりそれぞれ演算され
た値であり、CPU回路47からのγ変換選択信号により
どちらかの補正関数γv, γpに対応するγ補正を選択
できるようになっており、前記γ変換選択信号により補
正関数γvを用いたγ補正又は補正関数γpを用いたγ
補正のいずれか一方が行われる。ここで、前記補正関数
γv,γpは、前記アナログの実施例と同様に、それぞ
れCRT装置へのビデオ信号に対応した補正関数γv
と、プリンタ装置に対応した補正関数γpである。 【0048】スチルビデオカメラ本体には、映像信号の
γ補正に際して前記補正関数γv,γpのどちらを用い
るかを任意に選択できるスイッチ(図示省略)が設けら
れており、撮影の前に予め撮影者がかかるスイッチを操
作することで、γ補正の特性を任意に選択できるもので
あり、CPU回路47は前記スイッチ操作を受けてそれぞ
れの変換テーブルLUT46a〜46cに選択結果に対応す
るγ変換選択信号を出力するようになっている。変換テ
ーブルLUT46a〜46cは、前記γ変換選択信号に従っ
て、2つの補正関数γv,γpのいずれか一方に対応す
る演算結果を、入力映像信号に対して出力するように切
り換えられる。 【0049】γ補正手段に相当する前記変換テーブルL
UT46a〜46cでそれぞれに変換されてγ補正が施され
たY,R−Y,B−Yの各信号は、バッファーメモリ48
に記憶される。バッファーメモリ48に記憶されたY,R
−Y,B−Yの各信号は、CPU回路47の制御信号によ
り順次読み出され、データ圧縮回路49でデータ圧縮の処
理を施された後、ICメモリカードインターフェイス50
を介して記録媒体としてのICメモリカード51に内蔵さ
れたRAMに記録される。ここで、バッファーメモリ4
8,データ圧縮回路49,ICメモリカードインターフェ
イス50,ICメモリカード51からなる構成が記録手段に
相当する。 【0050】かかる映像信号のディジタル記録と同時
に、γ補正用に選択されている補正関数(γv若しくは
γp)を示すデータが、映像信号に対応づけてICメモ
リカード51に記録されるようになっている。また、映像
信号とは別に、各ICメモリカード51毎に、γ補正用に
スチルビデオカメラ側に設定されている補正関数γv,
γpを示すデータと、該補正関数それぞれでγ補正され
た映像信号のγ値を一旦1に戻してから再度他方の補正
関数でγ補正させるために必要な変換テーブルのデータ
とを、対応づけて記憶させる。即ち、補正関数γpを示
すデータと、γp-1×γvの関数を用いて演算された変
換テーブルLUTのデータとを対応づけて記録させ、更
に、補正関数γvを示すデータと、γv-1×γpの関数
を用いて演算された変換テーブルLUTのデータとを対
応づけて記録させる。 【0051】若しくは、γ補正に用いられる補正関数γ
v,γpを示すデータと、該データで示される補正関数
γv,γpを用いた変換テーブルLUTのデータそのも
のとを対応づけてICメモリカード51に記録させても良
い。上記のように、映像信号とは別に記録されるγ補正
に関するデータは、後述するように再生機側でのγ補正
処理に利用されるものである。即ち、かかるγ補正に関
するデータを再生機側に読み込ませることにより、再生
機側において入力された映像信号をどのような関数に基
づいて処理すればそれぞれの再生装置に対応するγ値の
映像信号に変換できるかの情報を与えるものである。こ
のようにICメモリカード51を介して上記のような情報
を再生機側に伝える構成であれば、再生機側に予めγ補
正に用いる関数を設定しておく必要がなく、以て、スチ
ルビデオカメラ側で如何なる補正関数を用いてγ補正さ
れていても、再生機側でのγ値変更に支障を来すことが
ない。 【0052】ここで、上記図6に示すディジタル式のス
チルビデオカメラで記録された画像の再生処理を行う再
生機は、図7に示すよう構成される。図7に示す再生機
で再生させるときには、まず、ICカードインタフェイ
ス61を介してICメモリカード51から、再生機側で用い
る変換テーブルLUTのデータ、即ち、γp-1×γv,
γv-1×γpによる変換テーブルデータ(若しくは補正
関数γv,γpによる変換テーブルデータ)を読み出し
て、変換テーブルLUT62a〜62cのRAMにそれぞれ
書き込んでおく。 【0053】次に再生させる映像信号が、該映像信号の
γ補正に用いられた補正関数を示すデータと共に、やは
りICカードインタフェイス61を介してICメモリカー
ド51から読み出され、前記補正関数を示すデータについ
てはCPU回路63に取り込まれ、映像信号はデータ伸長
回路64で元の映像信号にデコードされてバッファーメモ
リ65に記憶される。 【0054】前記変換テーブルLUT62a〜62cそれぞ
れには、前述のようにICメモリカード51に記録されて
いたγp-1×γv,γv-1×γpによる変換テーブルデ
ータがセットされており、この他、前記変換テーブルL
UT62a〜62cそれぞれに予め映像信号の変換を実質的
に行わないγ=1の変換テーブルデータが設定されてい
る。 【0055】ここで、再生機には、ビデオ出力又はプリ
ンタ出力を選択的に切り換えられるスイッチ(図示省
略)が設けられており、例えば映像信号と共に読み出さ
れた補正関数を示すデータが、ビデオ信号に対応する補
正関数γvでγ補正が施されていることを示す場合であ
って、かつ、再生信号としてビデオ信号の出力が前記ス
イッチにより選択されているときには、ICメモリカー
ド51から読み出した映像信号のγ値を変更する必要がな
いので、各変換テーブル(γ補正テーブル)LUT62a
〜62cそれぞれにおいてγ=1の変換テーブルが選択さ
れるように、CPU回路63からγ変換選択信号が出力さ
れる。 【0056】そして、γ=1の変換テーブルが選択され
ている変換テーブルLUT62a〜62cで変換されたY,
R−Y,B−Yの各信号は、D/A変換器66a〜66cで
それぞれにアナログ信号に変換され、信号処理出力切り
換え回路67及びエンコーダ68を介してビデオ出力として
出力される。かかるビデオ出力は、CRT装置のγ特性
に適合したγ値の信号である。 【0057】一方、例えば映像信号と共に読み出された
補正関数を示すデータが、ビデオ信号に対応する補正関
数γvでγ補正が施されていることを示す場合であるの
に、プリンタ出力が前記スイッチにより選択されている
場合には、映像信号のγ値を一旦1に戻す逆γ補正を施
してからプリンタ用の補正関数であるγpを用いたγ補
正を改めて施す必要があるので、変換テーブルLUT62
a〜62cそれぞれにおいてγv-1×γpの関数を用いた
変換テーブルを選択させるγ変換選択信号をCPU回路
63から出力させる。 【0058】かかる変換テーブルの選択により、スチル
ビデオカメラ側でCRT装置用にγ補正された映像信号
が、一旦γ=1に戻されてからプリンタ装置のγ特性に
適合する映像信号に変換され、かかる変換後の映像信号
(Y,R−Y,B−Yの各信号)は、D/A変換器66a
〜66cでそれぞれにアナログ信号に変換されてから、信
号処理出力切り換え回路67及びマトリクス回路69を介し
てR,G,Bの3原色信号からなるプリンタ出力として
出力される。 【0059】また、ICメモリカード51から読み出され
た映像信号がプリンタ用の補正関数γpを用いてγ補正
されたものであることが判別されるときには、ビデオ出
力・プリンタ出力のスイッチ切り換えに応じて、γ=γ
-1×γv又はγ=1の変換テーブルが選択されるよう
に、CPU回路63から各変換テーブルLUT62a〜62c
にγ変換選択信号を出力させることで、CRT装置又は
プリンタ装置に適合したγ値の映像信号をそれぞれに出
力することができる。 【0060】尚、ICメモリカード51に対してγ=γp
-1×γv及びγ=γv-1×γpの変換テーブルを記憶さ
せる代わりに、γ=γp及びγ=γvの変換テーブルを
記憶させる構成の場合には、前記γ=γp及びγ=γv
の変換テーブルに基づいてγ=γp-1×γv及びγ=γ
-1×γpの変換テーブルを再生機側で作成させれば良
い。 【0061】また、前記アナログ式の実施例の場合と同
様に、予め前記各変換テーブルLUT62a〜62cに
〔1〕,〔γp-1×γv〕,〔γv-1×γp〕の各関数
から演算された変換テーブルを設定させておいて、これ
らの中から選択された1つの変換テーブルを用いて映像
信号を変換させるよう構成しても良い。ところで、上記
ディジタル式スチルビデオカメラ・再生機の実施例にお
いても、スチルビデオカメラ側で1つの画像に対してγ
値の異なる複数の映像信号を記録媒体に記憶させる構成
とすることができる。 【0062】この場合、上記のディジタル式のスチルビ
デオカメラでは、データ圧縮を行っているので、データ
圧縮を行わない場合に比べて、複数種のγ値の映像信号
を記録させても記憶容量を大きく消費しないようにする
ことができるが、更に、以下のような工夫を施すことに
よって記憶容量の節約を図ることができる。即ち、元々
は同じ画像であるからγ値が異なっていても映像信号間
の差分データ量は大きな量とはならない。従って、ある
γ値の映像信号については通常に記憶させ、他のγ値の
映像信号は通常に記憶させた映像信号(基準映像信号)
との差分データとして記憶させるようにすれば、複数種
のγ値の映像信号を記憶させるようにしてもメモリ容量
の消費は抑えることができる。 【0063】かかる差分データに基づく映像信号の記憶
を行わせるハードウェア構成としては、通常に記憶させ
る映像信号である基準映像信号と、該基準映像信号と異
なるγ値に処理された他の映像信号との差分データを、
減算器で演算させて、この差分データを映像信号として
記憶させるようにすれば良いが(図8参照)、かかる減
算器からなるハードウェア構成に代えて、全てソフトウ
ェアによって実現することもできる。 【0064】上記のように差分データ算出の基になる通
常の記憶させる基準映像信号としては、CRT装置に対
応するγ補正を施された映像信号を選択し、プリンタ装
置に対応するγ補正が施された映像信号は前記基準映像
信号に対する差分データとして記憶させることが望まし
い。なぜなら、スチルビデオカメラにおいては、CRT
上で画像を確認してから所望の画像のみをプリントさせ
るといった使い方がなされる場合が多く、このとき、C
RT上の画像再生では高速に次々に再生させる必要が生
じるが、プリントは動作が遅いから、プリントのときに
差分データを元の映像信号に戻すための処理に時間を要
しても不便はない。従って、CRT用の映像信号を基準
映像信号としておくことで、CRT上の再生を高速
わせ、時間を要する差分データを元の映像信号に戻す処
理は、プリントさせるときに行わせるようにすれば良
い。 【0065】但し、上記のように基準映像信号に対する
差分データとして映像信号を記憶させるときには、基準
映像信号がどの映像信号であるかを識別させるデータ
を、差分データとした映像信号及び該映像信号のγ補正
に用いた補正関数を示すデータと共に記録させること
が、差分データを元の映像信号に戻す処理を行う上で必
要となる。 【0066】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
撮像装置側で予めγ補正がなされた場合、再生側におけ
る映像信号のγ処理の必要性を最小限に抑えることがで
きるようになり、再生側でγ処理を施すことによる映像
信号のS/N比劣化を抑止できる。また、映像信号と対
応させてγ値が記録されるから、再生処理装置側に映像
信号と共にγ値を入力することができ、再生処理装置側
で再生装置に対応したγ値の変更を確実に行わせること
ができるという効果がある。さらに、記録媒体から読み
出されて再生されるまでに時間経過があっても、γ値が
不明となることがなく、その後の再生側での処理を的確
に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる撮像装置及び再生処理装置の基
本構成を示すブロック図。 【図2】本発明にかかる撮像装置の実施例であるスチル
ビデオカメラの構成ブロック図。 【図3】本発明にかかる再生処理装置の実施例を示す再
生機の構成ブロック図。 【図4】図2に示すスチルビデオカメラのγ変換回路の
構成を変えた実施例を示すブロック図。 【図5】図2に示すスチルビデオカメラのγ変換回路の
構成を変えた実施例を示すブロック図。 【図6】スチルビデオカメラにおける記録形式をディジ
タルに変更した場合の実施例を示すブロック図。 【図7】図6に示すディジタル記録式のスチルビデオカ
メラの再生に用いられる再生処理装置の構成を示すブロ
ック図。 【図8】γ値の異なる複数の映像信号を、基準映像信号
に対する差分データとして記録させる際に用いるハード
ウェア構成を示すブロック図。 【符号の説明】 1,41 光学系 2,42 CCD撮像素子 5 γ変換回路 8 FM変調回路 9 記録アンプ 10 フロッピーディスク 11,26,47,63 CPU回路 12,25 ID信号処理回路 21 再生アンプ 22 FM復調回路 27,28 逆γ変換回路 46a〜46c,62a〜62c 変換テーブルLUT 48,65 バッファーメモリ 49 データ圧縮回路 50,61 ICメモリカードインタフェイス 51 ICメモリカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 忠明 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (72)発明者 河津 恵一 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−232682(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】光学像を映像信号に変換する撮像手段と、 該撮像手段で得られた映像信号にガンマ補正を施すガン
    マ補正手段と、 該ガンマ補正手段でガンマ補正された映像信号とガンマ
    値とを対応させて出力する映像信号出力手段と、 前記映像信号出力手段から出力される映像信号と前記ガ
    ンマ値とを対応させて記録媒体に記録させる記録手段
    と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
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