JPH04258088A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH04258088A
JPH04258088A JP3019739A JP1973991A JPH04258088A JP H04258088 A JPH04258088 A JP H04258088A JP 3019739 A JP3019739 A JP 3019739A JP 1973991 A JP1973991 A JP 1973991A JP H04258088 A JPH04258088 A JP H04258088A
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gamma
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勝也 永石
Yoshitaka Ota
佳孝 太田
Takeoki Sakai
酒井 勇起
Tadaaki Yoneda
米田 忠明
Keiichi Kawazu
恵一 河津
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置及び再生処理装
置に関し、特に、画像情報をもつ映像信号を得る撮像装
置(カメラ)と、映像信号を入力して画像を再生させる
再生装置とを含んで構成される画像の撮影・再生システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光学像を画像情報をもつ電気信
号(映像信号)に変換する撮像装置(カメラ)では、一
定の補正関数に基づいて前記映像信号のガンマ補正(以
下、γ補正と略す。)を施してから、再生装置へ直接送
信したり、又は、記録媒体に一旦記録させてから再生装
置に送信する構成となっている。
【0003】ここで、再生装置として主としてCRT装
置を用いるシステムにおいては、撮像装置側で行われる
γ補正をCRT装置のγ特性に合わせて予め設定し、C
RT装置を再生装置として用いる限りにおいては問題の
ない再生が行えるようにすることになる。しかしながら
、かかるシステムにおいて、感熱プリンタなどのハード
コピー装置でハードコピーを得る場合、CRT装置とハ
ードコピー装置とではγ特性が異なり、撮像装置から出
力される映像信号のγ特性がハードコピー装置に対応し
ていないので、そのままでハードコピーさせたのでは輝
度・色相・彩度の歪みが発生する惧れがある。
【0004】このため、上記のようにCRT装置に対応
したγ補正を施すよう設定された撮像装置からの映像信
号を、ハードコピー装置に入力させてハードコピーを得
たいときには、前記撮像装置から出力された映像信号に
対して、CRT装置のγ特性に基づき逆γ補正を施して
映像信号のγ値を一旦1に戻してから、改めてハードコ
ピー装置のγ特性(感熱紙の発色特性)に基づいたγ補
正を映像信号に施し、ハードコピー装置のγ特性に合わ
せたγ値の映像信号に変更してからハードコピーの作成
を行わせるようにしていた(特開昭61−10368号
公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように撮像装置側でCRT用のγ補正が施された映像信
号が入力される再生側において、映像信号のγ値を1に
戻す逆γ補正を施してから更にハードコピー装置のγ特
性に合ったγ補正を施すことは、ハードコピーに用いら
れる映像信号のS/N比を劣化させてしまうことになる
【0006】かかるS/N比の劣化を防止するには、ハ
ードコピーを得たい場合に、予め撮像装置側でハードコ
ピー装置のγ特性に合ったγ補正が施されるよう設定し
て、再生側での逆γ補正及び再度のγ補正を省略できる
ようにすれば良い。ところが、かかるハードコピー装置
に対応したγ補正が施された映像信号を用いて、CRT
装置で再生させようとする場合には、前述のように逆γ
補正及び再度のγ補正を施す必要が生じることになって
、CRT装置に再生させるときのS/N比が劣化してし
まう。
【0007】即ち、撮像装置に対して再生装置が1種類
に限定される場合には、限定された再生装置のγ特性に
合った特性のγ補正を撮像装置側に設定しておけば良い
ので、再生側で逆γ補正を施して映像信号のγ値を1に
戻してから、改めて所望のγ補正を施すという処理を必
要とせず、S/N比の劣化を防止できるが、1つの撮像
装置に対してγ特性の異なる複数種の再生装置が選択的
に用いられるシステムの場合には、特定1つの再生装置
でしかS/N比の良好な再生を行わせることができなく
なってしまう。
【0008】ここで、撮像装置側におけるγ補正の特性
が、使用予定の再生装置に対応させて任意に切り換えら
れるようにすれば、S/N比の劣化を最小限に抑えるこ
とができるようになるが、特に、映像信号を一旦記録媒
体に記録させ、再生時にかかる記録媒体から読み出した
映像信号を再生させるシステムにおいては、再生装置が
不規則に選択されると記録媒体に記録されている映像信
号のγ値が不明確になってしまい、その後の信号処理を
的確に行わせることができなくなってしまう。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、γ特性の異なる複数種の再生装置での再生が行わ
れるシステムにおいて、再生側における映像信号のγ値
処理によるS/N比の劣化を最小限に抑止でき、また、
撮像装置側で行われるγ補正の特性が切り換えられても
自動的に再生装置のγ特性に適合した映像信号が再生側
で得られるようにした撮像装置及び再生処理装置を含ん
だ画像の撮影・再生システムを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
撮像装置は、図1に示すように構成される。図1におい
て、撮像手段は、光学像を画像情報をもつ映像信号に変
換し、γ補正手段は、前記映像信号を所定の補正関数に
従って変換してγ補正を施す。そして、映像信号出力手
段は、前記γ補正された映像信号と前記γ補正に用いた
所定の補正関数を示すデータとを対応させて外部に出力
する。
【0011】ここで、前記γ補正手段が予め複数種の補
正関数を備え、この複数種の補正関数から選択された補
正関数に基づいて映像信号を変換してγ補正を施すよう
構成しても良い。また、前記γ補正手段が、予め設定さ
れた複数種の補正関数それぞれに基づいて映像信号にγ
補正を施すよう構成され、異なるγ補正が施された複数
種の映像信号とこれらの複数種の映像信号それぞれに対
応する補正関数を示すデータとを対応させて外部に出力
するよう構成することもできる。
【0012】上記のように、1つの画像に対して異なる
γ補正を施して複数種の映像信号を得る場合には、映像
信号出力手段が、異なるγ補正が施された複数種の映像
信号のうち基準となる映像信号を特定し、この基準映像
信号については映像信号と補正関数を示すデータとを対
応させて出力させる一方、基準映像信号以外の映像信号
については前記基準映像信号に対する差分データとして
映像信号を表し、かかる差分データとこの差分データで
表される映像信号に対応する補正関数を示すデータと基
準映像信号とした映像信号を識別させるデータとを対応
させて外部に出力するよう構成することができる。
【0013】ここで、前記基準映像信号としては、CR
T装置のγ特性に対応する補正関数を用いてγ補正を施
された映像信号を選択するよう構成することが好ましい
。また、図1点線示のように、前記映像信号出力手段か
ら出力される映像信号と該映像信号のγ補正に用いた補
正関数を示すデータとを対応させて記録媒体に記録させ
る記録手段を備えるようにし、この記録手段を介して映
像信号と該映像信号のγ補正に用いた補正関数を示すデ
ータとを対応させて外部に出力するよう構成しても良い
【0014】一方、本発明にかかる再生処理装置は、上
記のような構成の撮像装置から画像情報をもつ映像信号
と該映像信号のγ補正に用いた補正関数を示すデータと
をそれぞれに入力し、再生装置に再生用の映像信号を出
力する再生処理装置であり、図1に示す構成を備えてい
る。図1に示す再生処理装置において、変換関数設定手
段は、前記入力された映像信号のγ特性を、再生装置に
対応するγ特性に変換させるための変換関数を、前記映
像信号と共に入力された該映像信号のγ補正に用いた補
正関数を示すデータに基づいて設定する。そして、再生
処理手段は、前記変換関数設定手段で設定された変換関
数に基づいて前記入力された映像信号を変換して再生装
置に出力する。
【0015】ここで、前記変換関数設定手段が予め複数
種の変換関数を備え、γ補正に用いた補正関数を示すデ
ータに基づいて前記複数の変換関数から映像信号の変換
に用いる変換関数を選択するよう構成することができる
。また、前記入力されたγ補正に用いた補正関数を示す
データと再生装置に対応するγ特性とを比較して、再生
装置側のγ特性への変換を行える変換関数の設定が行え
ないときに警告信号を発生する警告手段を設けて構成し
ても良い。
【0016】
【作用】本発明にかかる撮像装置によると、映像信号を
γ補正するときに用いられた補正関数を示すデータが、
映像信号と共に出力されるから、前記補正関数が1つに
固定されない構成であっても、映像信号が入力される再
生側で映像信号のγ値を判別でき、映像信号を再生装置
のγ特性に合致するγ値に変換することが可能となる。
【0017】ここで、γ補正に用いられる補正関数が複
数種の中から選択されるようにすれば、予め使用が予測
される再生装置のγ特性に対応したγ補正を施しておく
ことが可能となり、これにより、少なくとも1つの再生
装置に対しては、再生側で映像信号のγ値を1に戻して
改めて再生装置のγ特性に合致したγ特性に補正する処
理を行う必要がなくなり、映像信号のS/N比劣化を回
避できる。
【0018】また、複数種の補正関数それぞれに基づい
て映像信号をγ補正し、かかるγ値の異なる映像信号を
、γ補正に用いた補正関数と共に出力させるようにすれ
ば、複数種の再生装置が用いられるシステムにおいて、
再生側で複数の映像信号それぞれに対応する再生装置を
特定して振り分けて、再生装置それぞれのγ特性に合っ
た映像信号を出力させることができ、再生側でのγ変換
を不要にできる。
【0019】但し、1つの画像に対して異なるγ値の映
像信号をそれぞれに出力させる場合には、データ量が多
くなってしまうので、これらγ値の異なる複数の映像信
号の中から基準映像信号を特定し、該基準映像信号以外
の映像信号については、基準映像信号に対する差分デー
タとして映像信号を表すようにすれば、映像信号のデー
タ量を削減でき、特に、記録媒体に映像信号を記録させ
る場合にメモリ容量の節約を図れる。
【0020】ここで、前記基準信号として、CRT装置
のγ特性に対応するものを選択すれば、高速再生が要求
されるCRT装置上の再生に有利となる。また、映像信
号とこの映像信号のγ補正に用いた補正関数を示すデー
タとを対応させて記録媒体に記録させるようにすれば、
該記録媒体から読み出されて再生されるまでに時間経過
があっても、映像信号のγ値が不明となることがなく、
その後の再生側での処理を的確に行わせることができる
【0021】一方、本発明にかかる再生処理装置は、上
記の本発明にかかる撮像装置から映像信号と該映像信号
のγ補正に用いた補正関数を示すデータとをそれぞれに
入力するから、再生装置側のγ特性に対して入力した映
像信号のγ値が適合しているかの判別が行え、以て、再
生装置側のγ特性に対応するγ値に変換させるための変
換関数の設定を行えるので、再生装置のγ特性に適合し
たγ値の映像信号に基づいて再生させることができる。
【0022】ここで、予め複数種の変換関数を備えてお
いて、これらから選択させるようにすれば、変換関数の
設定が簡便に行える。また、再生装置側のγ特性に適合
させるための変換関数が設定できないときに、警告を発
することで、再生装置のγ特性に適合しない映像信号が
そのまま再生に用いられることを回避する。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2及び
図3は、本発明をスチルビデオカメラ(撮像装置)及び
再生機(再生処理装置)からなる録再システムに適用し
た場合の実施例を示すもので、図2がスチルビデオカメ
ラを、図3が再生機の構成を示すブロック図である。 尚、前記図2及び図3には、説明に必要な基本構成のみ
を示してあり、装置として必要な電源回路・操作スイッ
チ類などは図示を省略してある。
【0024】図2に示すスチルビデオカメラにおいて、
図示しない被写体の光学像は、レンズ・絞りなどの光学
系1を通って撮像手段としてのCCD撮像素子2上に結
像し、該CCD撮像素子2によって画像情報をもつアナ
ログの電気信号(以下、映像信号という。)に光電変換
される。前記映像信号は、アンプ・サンプルホールド回
路(S/H回路)・色分離回路からなる処理回路3によ
って、赤R,緑G,青Bの3原色信号に分離される。こ
の3原色信号R,G,Bは、それぞれマトリクス回路4
に入力され、該マトリクス回路4によって、Y信号(輝
度信号),R−Y信号(色差信号),B−Y信号(色差
信号)に変換される。尚、前記Y,R−Y,B−Yの各
信号は、γ特性がγ=1であり、即ち、撮像素子2への
入射光量と信号レベルは比例しているものとする。
【0025】前記Y,R−Y,B−Yの各信号は、γ変
換回路5で所定の補正関数に基づいてγ補正を施される
。そして、γ補正後のY信号は、輝度信号処理回路6に
おいてエッジ強調・同期信号付加などの輝度信号処理が
施され、一方、γ補正後のR−Y,B−Yの各色差信号
は、色差信号処理回路7においてクロマサプレス・色差
線順次化などの色差信号処理が施される。そして、輝度
信号処理回路6及び色差信号処理回路7の出力は、それ
ぞれFM変調回路8でFM変調された後、記録アンプ9
を介して記録媒体としてのフロッピーディスク(磁気デ
ィスク)10にアナログ磁気記録される。上記FM変調
回路8,記録アンプ9及びフロッピーディスクからなる
構成が記録手段に相当する。
【0026】ここで、前記γ補正手段としてのγ変換回
路5には、2つの補正関数γv,γpが予め備えられて
おり、一方の補正関数γvはビデオ信号における標準値
であるγ=0.45の値をもち、他方の補正関数γpは
感熱プリンタ(ハードコピー装置)の感熱用紙に合わせ
た特性(γ≠0.45)の値をもつ。前記2つの補正関
数γv,γpは、図示しないスイッチにより撮影者が任
意に選択できるようになっており、撮影者は撮影の前に
、これから撮影する画像の再生に用いる再生装置として
CRT装置(モニターテレビ)を用いるか、又は、感熱
プリンタ(ハードコピー装置)を用いるかによって、前
記補正関数γv,γpのいずれか一方を選択する。かか
る補正関数の選択結果は、CPU回路11に入力され、
CPU回路11は、レリーズスイッチの操作をトリガー
として始められる撮影に際して、前記γ変換回路5にγ
変換選択信号を出力し、予め2つ備えられている補正関
数γv,γpのうちのどちらを実際のγ補正に用いるか
を指示する。
【0027】尚、前記補正関数γv,γpの一方を選択
するスイッチは、CRTとハードコピーとの再生切り換
えスイッチとして設ければ良い。また、CPU回路11
は、前記γ変換選択信号、即ち、実際に映像信号のγ補
正に用いた補正関数を示すデータ(γv又はγpのいず
れか一方を示すデータ)をID信号処理回路12に出力
し、かかるID信号処理回路12では、前記補正関数を
示すデータをID信号に変換する。前記ID信号は、F
M変調回路8でFM変調されて、映像信号と同時にフロ
ッピーディスク10に記録され、映像信号と該映像信号
のγ補正に用いられたγ値とが1対1に対応づけて記録
されるようになっている。映像信号をフロッピーディス
ク10の1トラック毎に記録させる方式である場合には
、前記ID信号を映像信号と同じトラック上に記録させ
るようにすると良い。
【0028】一方、前述のようにしてスチルビデオカメ
ラで撮影されフロッピーディスク10に記録された画像
を再生する再生機(再生処理装置)は、図3に示すよう
構成されている。図3において、フロッピーディスク1
0からは、映像信号と共に該映像信号に対応するID信
号が読み出されるようになっており、読み出された信号
は、再生アンプ21,FM復調回路22を通って輝度信
号,色差信号,ID信号の3つに分けられ、輝度信号処
理回路23,色差信号処理回路24によって、Y信号,
R−Y信号,B−Y信号が作られる。
【0029】一方、ID信号は、ID信号処理回路25
によって、読み出された映像信号のγ補正に用いた補正
関数を示すデータに変換されてCPU回路26に入力さ
れる。変換関数設定手段としてのCPU回路26は、か
かるγ補正データに基づいてγ変換選択信号を、再生処
理手段としての逆γ変換回路27及び逆γ変換回路28
にそれぞれ出力する。
【0030】前記逆γ変換回路27は、図示しないCR
T装置に出力する映像信号(ビデオ信号)のγ値を、C
RT装置のγ特性に適合させるための回路であり、また
、逆γ変換回路28は、図示しない感熱プリンタ(ハー
ドコピー装置)に出力する映像信号のγ値を、感熱プリ
ンタの感熱用紙のγ特性に適合させるための回路である
。ここで、前記CRT装置用の逆γ変換回路27には、
入力される映像信号(Y信号,R−Y信号,B−Y信号
)のγ値を変更せずにそのまま出力させる変換関数〔1
〕と、感熱プリンタに対応してスチルビデオカメラ側で
補正関数γpに基づいてγ補正された映像信号を、一旦
γ=1に戻してから(逆γ補正してから)、CRTのγ
特性に対応する補正関数であるγvで変換させるための
変換関数〔γp−1×γv〕とを備えており、これらの
2つの変換関数の中から選択された1つの変換関数に基
づいて映像信号を変換処理する回路である。
【0031】また、前記プリンタ用の逆γ変換回路28
には、入力される映像信号(Y信号,R−Y信号,B−
Y信号)のγ値を変更せずにそのまま出力させる変換関
数〔1〕と、CRTに対応してスチルビデオカメラ側で
補正関数γvに基づいてγ補正された映像信号を、一旦
γ=1に戻してから(逆γ補正してから)、プリンタの
γ特性に対応する補正関数であるγpで変換させるため
の変換関数〔γv−1×γp〕とを備えており、前記逆
γ変換回路27と同様に、これらの2つの変換関数の中
から選択された1つの変換関数に基づいて映像信号を変
換処理する回路である。
【0032】CPU回路26は、読み出されたID信号
に基づき、フロッピーディスク10から読み出された映
像信号が例えばCRT用に補正関数γvを用いてγ補正
されていると判別すると、CRT装置用の逆γ変換回路
27に対しては変換関数〔1〕を選択させ、一方、プリ
ンタ用の逆γ変換回路28に対しては変換関数〔γv−
1×γp〕を選択させるように、γ変換選択信号を逆γ
変換回路27,28それぞれに出力するものである。即
ち、上記のように読み出された映像信号が、CRT装置
のγ特性に合わせるべくγ補正されている場合、CRT
装置で再生される場合には、なんの変換も必要がないの
でそのままCRT装置に出力させるが、プリンタでハー
ドコピーを得たい場合には、一旦γを1に戻してからプ
リンタ用にγ補正し直す必要があるので、映像信号と共
に読み出されたID信号に基づいてγ補正がどちらの再
生装置(CRT装置又は感熱プリンタ)に対応してなさ
れているかを判断し、一方の逆γ変換回路では、実質的
に変換が行われないように変換関数として〔1〕を選択
させ、他方の逆γ変換回路では、逆γ補正をしてγを1
に戻してから改めて再生装置に対応するγ補正がなされ
るように、変換関数として〔γv−1×γp〕又は〔γ
p−1×γv〕を設定させる。
【0033】上記のようにCPU回路26からのγ変換
選択信号に基づいて逆γ変換回路27でCRT装置用の
γ値に変換された映像信号は、エンコーダ29を介して
図示しないCRT装置にビデオ出力として出力される。 一方、逆γ変換回路28で感熱プリンタ用のγ値に変換
された映像信号は、マトリクス回路30でR,G,Bの
3原色信号に変換されてから図示しない感熱プリンタ等
のハードコピー装置に出力される。
【0034】上記の実施例によると、スチルビデオカメ
ラによる撮影時に予め使用が予測される再生装置に対応
するγ補正特性を選択できるので、例えば、撮影した画
像をハードコピーさせたい場合には、撮影時に補正関数
γpを用いたγ補正を選択することで、再生時には少な
くともプリンタ出力に対しては変換関数〔1〕を用いて
、実質的に映像信号を変換させずにプリンタに映像信号
が出力されるから、逆γ変換回路28による変換で信号
のS/N比が劣化することを回避でき、ハードコピーの
高い画質を得られるようになる。同様に、撮影時にCR
T装置を用いて再生する予定であれば、スチルビデオカ
メラ側でCRT装置に対応するγ補正を施すように選択
することで、CRT装置上での再生におけるS/N比劣
化を防止できる。
【0035】また、スチルビデオカメラにおいて、映像
信号と共に、該映像信号のγ補正に用いた補正関数(γ
v又はγp)を示すデータ(ID信号)をフロッピーデ
ィスク10を介して再生側に出力するようにしたので、
前記γ補正に用いる補正関数が任意に切り換えられても
、再生側で映像信号に対応するγ特性を判別でき、再生
装置それぞれに適合するγ特性への変換が確実に行える
【0036】尚、上記実施例では、スチルビデオカメラ
の基本的な使い方として想定される2種類の再生装置(
CRT装置及び感熱プリンタ)に対応して、スチルビデ
オカメラでは、2種類のγ補正特性を切り換えてγ補正
でき、また、再生機側では、各再生装置に対応して2つ
の逆γ変換回路を備える構成を示したが、これに限定さ
れるものではなく、再生装置としてCRT装置や感熱プ
リンタとは異なるγ特性の別の再生装置が設定される場
合には、3種類以上のγ補正特性がスチルビデオカメラ
で切り換えられ、また、再生機側にそれぞれの再生装置
に対応する数の逆γ変換回路を備える構成とし、前記実
施例と同様なγ変換特性の切り換えを行わせるようにす
れば良い。
【0037】更に、例えばプリンタ出力のみを目的とし
たスチルビデオカメラの場合には、プリンタのγ特性に
適合したγ補正に固定されたγ変換回路を内蔵させる一
方、プリンタ用のγ補正を施してあることが分かるよう
に、映像信号と共にプリンタ用γ補正を行ったことを示
すデータをフロッピーディスクに記憶させる構成も想定
される。逆に、CRT装置出力のみを目的としたスチル
ビデオカメラを、前述のようにして構成することも可能
であり、かかる再生装置が1つに絞られるスチルビデオ
カメラにおいては、前述のようなγ補正特性の切り換え
は不要となる。また、上記のように再生装置が1つに絞
られる複数のスチルビデオカメラに対して、図3に示し
たような再生機を共通に用いることができる。
【0038】また、スチルビデオカメラ側において、1
つの画像に対してγ補正の特性を1つに限定するのでは
なく、それぞれ異なる補正関数に基づきγ補正を行うγ
変換回路を複数備え、これらのγ変換回路からそれぞれ
に映像信号を得ることにより、1つの画像に対して複数
種のγ値の映像信号をそれぞれに記録する構成であって
も良い。この場合も、それぞれの映像信号に対応させて
γ補正に用いた補正関数を示すデータを記録させるよう
にする。
【0039】かかる複数種のγ値の映像信号を記録する
構成の実施例を、図4に示してある。図4に示すスチル
ビデオカメラの構成は、図2に示し説明したγ変換回路
5以降の構成が、個別にCRT対応とプリンタ対応との
2系統備えられているものであり、それぞれの系統別に
フロッピーディスク10に対する記録を行わせるように
なっている。ここで、γ変換回路5aがCRT装置に対
応して補正関数γvを用いてγ補正を施す回路であると
すれば、他方のγ変換回路5bが感熱プリンタに対応し
て補正関数γpを用いてγ補正を施す回路とすれば良い
【0040】このように、予めCRT装置に対応するγ
補正を施した映像信号と、感熱プリンタ(ハードコピー
装置)に対応るすγ補正を施した映像信号とをスチルビ
デオカメラ側で得られるようにしてあれば、いずれの再
生装置を用いる場合であっても、再生側で逆γ補正等の
処理が不要となる。従って、図4に示す実施例に対応す
る再生機では、例えば1つの画像信号の再生指令に対し
てγ値の異なる映像信号を2種類読み出し、それぞれの
映像信号に対応するID信号に基づいて、CRT装置用
出力系か、又は、プリンタ用出力系かに映像信号を振り
分けるだけで良い。
【0041】但し、上記のようにスチルビデオカメラ側
に、γ変換回路5以降の構成を個別に複数系統設定する
と、回路規模が大きくなってしまう。そこで、図4に示
す構成に代えて図5に示すような構成として、同じ機能
を回路規模を大きくすることなく実現することもできる
。図5に示す構成では、γ補正前の映像信号をA/D変
換してから一旦メモリ31に蓄え、該メモリ31に蓄え
られた映像信号を逐次読み出し、D/A変換後に、γ変
換回路5において所定の補正関数に基づきγ補正して、
γ補正された結果を記録させる。そして、1つの補正関
数に基づく映像信号のγ補正が終了すると、γ変換回路
5における補正関数を切り換え設定し、再度メモリ31
からの映像信号の読み出しを最初から行い、同じ画像の
映像信号に対して別の補正関数に基づくγ補正を行わせ
るもので、換言すれば、図4に示す構成が異なる特性の
γ補正を並列に処理するのに対し、図5に示す構成では
、γ補正処理を何回も繰り返し行うことで、1つ画像に
対してγ値の異なる映像信号を複数種得るものである。
【0042】図5に示す構成の場合、γ変換回路5を複
数備える必要はなく、回路規模の増大を防止しつつ1つ
の画像に対してγ値の異なる映像信号を得ることができ
るが、γ補正を繰り返し行うために処理時間が長くなっ
てしまうという欠点があるので、高速処理が望まれるシ
ステムにあっては不利となる。図4又は図5のいずれに
おいても、再生装置それぞれに対応するγ補正が施され
た複数の映像信号を個別にフロッピーディスクに記憶さ
せるので、記録画像枚数に対してフロッピーディスクの
記録容量を多く消費することになり、フロッピーディス
クなどの記録媒体の記録容量に余裕がある場合に行うこ
とが望ましいが、複数の再生装置それぞれにS/N比劣
化のない映像信号を出力させることができるので、1つ
画像を異なる再生装置それぞれで再生させる必要がある
場合には有効となる。
【0043】上記のように、スチルビデオカメラ側で、
CRT装置に対応するγ補正と、プリンタに対応するγ
補正とを個別に行える構成を備える場合には、例えばC
RT用又はプリンタ用にγ補正した映像信号のいずれか
一方のみを選択的に記録させるか、又は、それぞれのγ
特性でγ補正された映像信号を両方共に記録させるかを
切り換えるスイッチを設けて、不要な映像信号の記録が
避けられるようにすることが好ましい。
【0044】同様に、再生装置それぞれに対応して複数
系統の信号処理系を備える場合に(図3参照)、実際に
映像信号の処理を行う処理系を、スイッチ操作により選
択できるようにしても良い。また、再生機が、特定され
る1つの再生装置に対応するγ値の補正機能しか持たな
い構成であっても良く、この場合、それそれの再生装置
毎にγ補正機能を有した再生機が備えられる構成とする
【0045】更に、フロッピーディスクを介して、又は
、直接にスチルビデオカメラ(撮像装置)側から再生機
側に入力される映像信号のγ補正に用いた補正関数を示
すデータに基づいて、スチルビデオカメラ側で行われた
γ補正における補正関数が、予め再生機側で対応できる
補正関数でない場合、換言すれば、前記補正関数を示す
データから補正関数を特定できない場合や、予め設定さ
れている複数種の変換関数の中に対応できる変換関数が
ない場合に、警告信号(ブザーや警告ランプ)を発生さ
せて、所望のγ値への変換が行えないことを知らせるよ
うにしても良い。かかる機能が警告手段に相当し、上記
のように警告を発生させることで、再生機側での対応が
予め設定されていないγ補正が施された映像信号が入力
され、再生装置に対応したγ値に変更することができな
いことを使用者に知らせることができる。
【0046】ところで、上記実施例では、映像信号及び
この映像信号のγ補正に用いた補正関数を示すデータを
、フロッピーディスクにアナログ記録させる構成を示し
たが、ディジタル的に各データが処理されるスチルビデ
オカメラ・再生機であっても良く、かかるディジタル処
理される場合の実施例を、以下に説明する。図6はディ
ジタル式スチルビデオカメラの構成を示すブロック図で
あり、図示しないレリーズスイッチが押されると、レン
ズ・絞りなどの光学系41を通って撮像手段としてのC
CD撮像素子42上に結像した光学像は、画像情報をも
つ電気信号(映像信号)に光電変換される。そして、前
記映像信号は、アンプ・S/H回路・色分離回路からな
る処理回路43でR,G,Bの3原色信号に分離され、
更に、次のマトリクス回路44によりY信号,R−Y信
号,B−Y信号に変換される。尚、このY,R−Y,B
−Yの各信号のγ値は1であり、即ち、撮像素子42へ
の入射光量と信号レベルとは比例しているものとする。
【0047】前記Y,R−Y,B−Yの各信号は、それ
ぞれに対応して設けられたA/D変換器45a〜45c
で8ビットのディジタル信号に変換され、更に、それぞ
れにROM上の変換テーブルLUT46a〜46cによ
って変換されることでγ補正が施されるようになってい
る。前記Y,R−Y,B−Yの各信号をそれぞれ個別に
変換する変換テーブルLUT46a〜46cは、A/D
変換器45a〜45cから8ビットのディジタルデータ
をアドレスとして与えると、予めROMに書き込まれて
いるγ補正されたデータを出力するものである。前記γ
補正されたデータは、2つの補正関数γv,γpにより
それぞれ演算された値であり、CPU回路47からのγ
変換選択信号によりどちらかの補正関数γv, γpに
対応するγ補正を選択できるようになっており、前記γ
変換選択信号により補正関数γvを用いたγ補正又は補
正関数γpを用いたγ補正のいずれか一方が行われる。 ここで、前記補正関数γv,γpは、前記アナログの実
施例と同様に、それぞれCRT装置へのビデオ信号に対
応した補正関数γvと、プリンタ装置に対応した補正関
数γpである。
【0048】スチルビデオカメラ本体には、映像信号の
γ補正に際して前記補正関数γv,γpのどちらを用い
るかを任意に選択できるスイッチ(図示省略)が設けら
れており、撮影の前に予め撮影者がかかるスイッチを操
作することで、γ補正の特性を任意に選択できるもので
あり、CPU回路47は前記スイッチ操作を受けてそれ
ぞれの変換テーブルLUT46a〜46cに選択結果に
対応するγ変換選択信号を出力するようになっている。 変換テーブルLUT46a〜46cは、前記γ変換選択
信号に従って、2つの補正関数γv,γpのいずれか一
方に対応する演算結果を、入力映像信号に対して出力す
るように切り換えられる。
【0049】γ補正手段に相当する前記変換テーブルL
UT46a〜46cでそれぞれに変換されてγ補正が施
されたY,R−Y,B−Yの各信号は、バッファーメモ
リ48に記憶される。バッファーメモリ48に記憶され
たY,R−Y,B−Yの各信号は、CPU回路47の制
御信号により順次読み出され、データ圧縮回路49でデ
ータ圧縮の処理を施された後、ICメモリカードインタ
ーフェイス50を介して記録媒体としてのICメモリカ
ード51に内蔵されたRAMに記録される。ここで、バ
ッファーメモリ48,データ圧縮回路49,ICメモリ
カードインターフェイス50,ICメモリカード51か
らなる構成が記録手段に相当する。
【0050】かかる映像信号のディジタル記録と同時に
、γ補正用に選択されている補正関数(γv若しくはγ
p)を示すデータが、映像信号に対応づけてICメモリ
カード51に記録されるようになっている。また、映像
信号とは別に、各ICメモリカード51毎に、γ補正用
にスチルビデオカメラ側に設定されている補正関数γv
,γpを示すデータと、該補正関数それぞれでγ補正さ
れた映像信号のγ値を一旦1に戻してから再度他方の補
正関数でγ補正させるために必要な変換テーブルのデー
タとを、対応づけて記憶させる。即ち、補正関数γpを
示すデータと、γp−1×γvの関数を用いて演算され
た変換テーブルLUTのデータとを対応づけて記録させ
、更に、補正関数γvを示すデータと、γv−1×γp
の関数を用いて演算された変換テーブルLUTのデータ
とを対応づけて記録させる。
【0051】若しくは、γ補正に用いられる補正関数γ
v,γpを示すデータと、該データで示される補正関数
γv,γpを用いた変換テーブルLUTのデータそのも
のとを対応づけてICメモリカード51に記録させても
良い。上記のように、映像信号とは別に記録されるγ補
正に関するデータは、後述するように再生機側でのγ補
正処理に利用されるものである。即ち、かかるγ補正に
関するデータを再生機側に読み込ませることにより、再
生機側において入力された映像信号をどのような関数に
基づいて処理すればそれぞれの再生装置に対応するγ値
の映像信号に変換できるかの情報を与えるものである。 このようにICメモリカード51を介して上記のような
情報を再生機側に伝える構成であれば、再生機側に予め
γ補正に用いる関数を設定しておく必要がなく、以て、
スチルビデオカメラ側で如何なる補正関数を用いてγ補
正されていても、再生機側でのγ値変更に支障を来すこ
とがない。
【0052】ここで、上記図6に示すディジタル式のス
チルビデオカメラで記録された画像の再生処理を行う再
生機は、図7に示すよう構成される。図7に示す再生機
で再生させるときには、まず、ICカードインタフェイ
ス61を介してICメモリカード51から、再生機側で
用いる変換テーブルLUTのデータ、即ち、γp−1×
γv,γv−1×γpによる変換テーブルデータ(若し
くは補正関数γv,γpによる変換テーブルデータ)を
読み出して、変換テーブルLUT62a〜62cのRA
Mにそれぞれ書き込んでおく。
【0053】次に再生させる映像信号が、該映像信号の
γ補正に用いられた補正関数を示すデータと共に、やは
りICカードインタフェイス61を介してICメモリカ
ード51から読み出され、前記補正関数を示すデータに
ついてはCPU回路63に取り込まれ、映像信号はデー
タ伸長回路64で元の映像信号にデコードされてバッフ
ァーメモリ65に記憶される。
【0054】前記変換テーブルLUT62a〜62cそ
れぞれには、前述のようにICメモリカード51に記録
されていたγp−1×γv,γv−1×γpによる変換
テーブルデータがセットされており、この他、前記変換
テーブルLUT62a〜62cそれぞれに予め映像信号
の変換を実質的に行わないγ=1の変換テーブルデータ
が設定されている。
【0055】ここで、再生機には、ビデオ出力又はプリ
ンタ出力を選択的に切り換えられるスイッチ(図示省略
)が設けられており、例えば映像信号と共に読み出され
た補正関数を示すデータが、ビデオ信号に対応する補正
関数γvでγ補正が施されていることを示す場合であっ
て、かつ、再生信号としてビデオ信号の出力が前記スイ
ッチにより選択されているときには、ICメモリカード
51から読み出した映像信号のγ値を変更する必要がな
いので、再生処理手段に相当する各変換テーブル(γ補
正テーブル)LUT62a〜62cそれぞれにおいてγ
=1の変換テーブルが選択されるように、変換関数設定
手段としてのCPU回路63からγ変換選択信号が出力
される。
【0056】そして、γ=1の変換テーブルが選択され
ている変換テーブルLUT62a〜62cで変換された
Y,R−Y,B−Yの各信号は、D/A変換器66a〜
66cでそれぞれにアナログ信号に変換され、信号処理
出力切り換え回路67及びエンコーダ68を介してビデ
オ出力として出力される。かかるビデオ出力は、CRT
装置のγ特性に適合したγ値の信号である。
【0057】一方、例えば映像信号と共に読み出された
補正関数を示すデータが、ビデオ信号に対応する補正関
数γvでγ補正が施されていることを示す場合であるの
に、プリンタ出力が前記スイッチにより選択されている
場合には、映像信号のγ値を一旦1に戻す逆γ補正を施
してからプリンタ用の補正関数であるγpを用いたγ補
正を改めて施す必要があるので、変換テーブルLUT6
2a〜62cそれぞれにおいてγv−1×γpの関数を
用いた変換テーブルを選択させるγ変換選択信号をCP
U回路63から出力させる。
【0058】かかる変換テーブルの選択により、スチル
ビデオカメラ側でCRT装置用にγ補正された映像信号
が、一旦γ=1に戻されてからプリンタ装置のγ特性に
適合する映像信号に変換され、かかる変換後の映像信号
(Y,R−Y,B−Yの各信号)は、D/A変換器66
a〜66cでそれぞれにアナログ信号に変換されてから
、信号処理出力切り換え回路67及びマトリクス回路6
9を介してR,G,Bの3原色信号からなるプリンタ出
力として出力される。
【0059】また、ICメモリカード51から読み出さ
れた映像信号がプリンタ用の補正関数γpを用いてγ補
正されたものであることが判別されるときには、ビデオ
出力・プリンタ出力のスイッチ切り換えに応じて、γ=
γp−1×γv又はγ=1の変換テーブルが選択される
ように、CPU回路63から各変換テーブルLUT62
a〜62cにγ変換選択信号を出力させることで、CR
T装置又はプリンタ装置に適合したγ値の映像信号をそ
れぞれに出力することができる。
【0060】尚、ICメモリカード51に対してγ=γ
p−1×γv及びγ=γv−1×γpの変換テーブルを
記憶させる代わりに、γ=γp及びγ=γvの変換テー
ブルを記憶させる構成の場合には、前記γ=γp及びγ
=γvの変換テーブルに基づいてγ=γp−1×γv及
びγ=γv−1×γpの変換テーブルを再生機側で作成
させれば良い。
【0061】また、前記アナログ式の実施例の場合と同
様に、予め前記各変換テーブルLUT62a〜62cに
〔1〕,〔γp−1×γv〕,〔γv−1×γp〕の各
関数から演算された変換テーブルを設定させておいて、
これらの中から選択された1つの変換テーブルを用いて
映像信号を変換させるよう構成しても良い。ところで、
上記ディジタル式スチルビデオカメラ・再生機の実施例
においても、スチルビデオカメラ側で1つの画像に対し
てγ値の異なる複数の映像信号を記録媒体に記憶させる
構成とすることができる。
【0062】この場合、上記のディジタル式のスチルビ
デオカメラでは、データ圧縮を行っているので、データ
圧縮を行わない場合に比べて、複数種のγ値の映像信号
を記録させても記憶容量を大きく消費しないようにする
ことができるが、更に、以下のような工夫を施すことに
よって記憶容量の節約を図ることができる。即ち、元々
は同じ画像であるからγ値が異なっていても映像信号間
の差分データ量は大きな量とはならない。従って、ある
γ値の映像信号については通常に記憶させ、他のγ値の
映像信号は通常に記憶させた映像信号(基準映像信号)
との差分データとして記憶させるようにすれば、複数種
のγ値の映像信号を記憶させるようにしてもメモリ容量
の消費は抑えることができる。
【0063】かかる差分データに基づく映像信号の記憶
を行わせるハードウェア構成としては、通常に記憶させ
る映像信号である基準映像信号と、該基準映像信号と異
なるγ値に処理された他の映像信号との差分データを、
減算器で演算させて、この差分データを映像信号として
記憶させるようにすれば良いが(図8参照)、かかる減
算器からなるハードウェア構成に代えて、全てソフトウ
ェアによって実現することもできる。
【0064】上記のように差分データ算出の基になる通
常の記憶させる基準映像信号としては、CRT装置に対
応するγ補正を施された映像信号を選択し、プリンタ装
置に対応するγ補正が施された映像信号は前記基準映像
信号に対する差分データとして記憶させることが望まし
い。なぜなら、スチルビデオカメラにおいては、CRT
上で画像を確認してから所望の画像のみをプリントさせ
るといった使い方がなされる場合が多く、このとき、C
RT上の画像再生では高速に次々に再生させる必要が生
じるが、プリントは動作が遅いから、プリントのときに
差分データを元の映像信号に戻すための処理に時間を要
しても不便はない。従って、CRT用の映像信号を基準
映像信号としておくことで、CRT上の再生を高速を行
わせ、時間を要する差分データを元の映像信号に戻す処
理は、プリントさせるときに行わせるようにすれば良い
【0065】但し、上記のように基準映像信号に対する
差分データとして映像信号を記憶させるときには、基準
映像信号がどの映像信号であるかを識別させるデータを
、差分データとした映像信号及び該映像信号のγ補正に
用いた補正関数を示すデータと共に記録させることが、
差分データを元の映像信号に戻す処理を行う上で必要と
なる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
撮像装置側で予めγ補正がなされる画像の撮影・再生シ
ステムにおいて、再生側における映像信号のγ処理の必
要性を最小限に抑えることができるようになり、再生側
でγ処理を施すことによる映像信号のS/N比劣化を抑
止できると共に、如何なるγ補正が撮像装置側で行われ
たかを示す情報が映像信号と共に再生処理装置側に入力
されるから、撮像装置側でのγ補正の特性が切り換えら
れても、再生処理装置側で再生装置に対応したγ値の変
更を確実に行わせることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる撮像装置及び再生処理装置の基
本構成を示すブロック図。
【図2】本発明にかかる撮像装置の実施例であるスチル
ビデオカメラの構成ブロック図。
【図3】本発明にかかる再生処理装置の実施例を示す再
生機の構成ブロック図。
【図4】図2に示すスチルビデオカメラのγ変換回路の
構成を変えた実施例を示すブロック図。
【図5】図2に示すスチルビデオカメラのγ変換回路の
構成を変えた実施例を示すブロック図。
【図6】スチルビデオカメラにおける記録形式をディジ
タルに変更した場合の実施例を示すブロック図。
【図7】図7に示すディジタル記録式のスチルビデオカ
メラの再生に用いられる再生処理装置の構成を示すブロ
ック図。
【図8】γ値の異なる複数の映像信号を、基準映像信号
に対する差分データとして記録させる際に用いるハード
ウェア構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1,41    光学系 2,42    CCD撮像素子 5    γ変換回路 8    FM変調回路 9    記録アンプ 10    フロッピーディスク 11,26,47,63    CPU回路12,25
    ID信号処理回路 21    再生アンプ 22    FM復調回路 27,28    逆γ変換回路 46a〜46c,62a〜62c    変換テーブル
LUT48,65    バッファーメモリ 49    データ圧縮回路 50,61    ICメモリカードインタフェイス5
1    ICメモリカード

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学像を画像情報をもつ映像信号に変換す
    る撮像手段と、該撮像手段で得られた映像信号を所定の
    補正関数に従って変換してガンマ補正を施すガンマ補正
    手段と、該ガンマ補正手段でガンマ補正された映像信号
    と前記ガンマ補正に用いた所定の補正関数を示すデータ
    とを対応させて外部に出力する映像信号出力手段と、を
    含んで構成されたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記ガンマ補正手段が予め複数種の補正関
    数を備え、該複数種の補正関数から選択された補正関数
    に基づいて映像信号を変換してガンマ補正を施すよう構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記ガンマ補正手段が、予め設定された複
    数種の補正関数それぞれに基づいて映像信号にガンマ補
    正を施すよう構成され、異なるガンマ補正が施された複
    数種の映像信号と該複数種の映像信号それぞれに対応す
    る補正関数を示すデータとを対応させて外部に出力する
    よう構成されたことを特徴とする請求項1記載の撮像装
    置。
  4. 【請求項4】前記映像信号出力手段が、異なるガンマ補
    正が施された複数種の映像信号のうち基準となる映像信
    号を特定し、該基準映像信号については映像信号と補正
    関数を示すデータとを対応させて出力させる一方、基準
    映像信号以外の映像信号については前記基準映像信号に
    対する差分データとして映像信号を表し、該差分データ
    と該差分データで表される映像信号に対応する補正関数
    を示すデータと基準映像信号とした映像信号を識別させ
    るデータとを対応させて外部に出力するよう構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】前記基準映像信号として、CRT装置のガ
    ンマ特性に対応する補正関数を用いてガンマ補正を施さ
    れた映像信号を選択するよう構成されたことを特徴とす
    る請求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】前記映像信号出力手段から出力される映像
    信号と該映像信号のガンマ補正に用いた補正関数を示す
    データとを対応させて記録媒体に記録させる記録手段を
    備え、該記録手段を介して映像信号と該映像信号のガン
    マ補正に用いた補正関数を示すデータとを対応させて外
    部に出力するよう構成されたことを特徴とする請求項1
    ,2,3,4又は5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5又は6のいずれ
    かに記載の撮像装置から画像情報をもつ映像信号と該映
    像信号のガンマ補正に用いた補正関数を示すデータとを
    それぞれに入力し、再生装置に再生用の映像信号を出力
    する再生処理装置であって、前記入力された映像信号の
    ガンマ特性を、再生装置に対応するガンマ特性に変換さ
    せるための変換関数を、前記映像信号と共に入力された
    該映像信号のガンマ補正に用いた補正関数を示すデータ
    に基づいて設定する変換関数設定手段と、該変換関数設
    定手段で設定された変換関数に基づいて前記入力された
    映像信号を変換して再生装置に出力する再生処理手段と
    、を含んで構成されたことを特徴とする再生処理装置。
  8. 【請求項8】前記変換関数設定手段が予め複数種の変換
    関数を備え、ガンマ補正に用いた補正関数を示すデータ
    に基づいて前記複数の変換関数から映像信号の変換に用
    いる変換関数を選択することを特徴とする請求項7記載
    の再生処理装置。
  9. 【請求項9】前記入力されたガンマ補正に用いた補正関
    数を示すデータと再生装置に対応するガンマ特性とを比
    較して、再生装置側のガンマ特性への変換を行える変換
    関数の設定が行えないときに警告信号を発生する警告手
    段を設けたことを特徴とする請求項7又は8のいずれか
    に記載の再生処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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