JP3376407B2 - 後付け手摺りの取付構造 - Google Patents
後付け手摺りの取付構造Info
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Description
ム等を施工した後において、高齢者対策として手摺りを
ユニットバスルーム等の壁面へ取り付ける構造に関する
ものである。
取り付ける場合は、図5及び図6に示す方法によって行
っていた。すなわち、先ず、図5に示すように、壁1に
ホールソー等の工具で貫通孔2を穿設し、該貫通孔2に
アンカーセット3を配設している。アンカーセット3
は、二枚の板部材4a,4bと、貫通孔2よりも大径の
座金5とを紐6を折り返して挿通したものであり、二枚
の板部材4a,4bの紐孔は紐6を引っ張るとそれぞれ
が横方向と縦方向とを向くように互い違いに設けられて
いる。
は、二枚の板部材4a及び4bを重ねた状態で貫通孔2
を通過させて壁1の裏面1b側へ押込み、この状態で紐
6を引っ張り、板部材4aと4bとをそれぞれ横方向と
縦方向とを向くようにする。そして、内周面側に雌螺子
7が刻設された手摺り取付用の袋ナット8と、座金9及
びボルト10を壁1の表面1a側(室内側)で準備し、
ボル10をこれらの部材を貫通して前記壁裏面1b側の
二枚の板部材4a及び4bへ螺着する。このボルト10
の締め付けにより、座金5と二枚の板部材4a及び4b
とで壁1を挟持し、手摺り取付用の袋ナット8を壁1へ
固定する。なお、このボルト10の締結に際し、紐6は
壁表面1a側でカットして一方側から引き抜いておけば
よい。
部の雄螺子12を前記袋ナット8の雌螺子7へ螺着さ
せ、最後にカバー13で袋ナット8及び雄螺子12を隠
せばよい。
後付け手摺り11の取付構造では、二枚の板部材4a及
び4bからなるアンカーを用いており、この板材4a及
び4bの厚みが均一であるため、中央部分に作用するボ
ルト締付力に対して変形しないようにするためには、そ
の板幅を40mm等と大きくする必要があった。そのた
め、貫通孔2はこれらの板部材4a及び4bが通過でき
るだけの大きなものでなければならず、少なくとも直径
が50mmの孔を必要とし、これに伴って全体の各部材
が大型化するという問題があった。またこの全体の各部
材の大型化のため、貫通孔2の中心位置へ二枚の板部材
4a及び4bを位置合わせすることが難しくなり、施工
性も悪いという問題があった。
に鑑みてこれを改良除去したものであって、貫通孔を含
めて使用する部材の小型化を図ることができ、また施工
性も容易な後付け手摺りの取付構造を提供せんとするも
のである。
が採用した請求項1の手段は、壁の貫通孔へ挿通させて
壁裏面に配設する当具と、壁室内側に配設される手摺り
接合具と、該手摺り接合具を挿通して当具の螺子に螺着
するボルトとを備え、当具と手摺り接合具とで壁貫通孔
の周縁を挟持し、手摺り接合具に手摺りを螺着する構造
において、当具を所定幅を有する一個の部材で成形する
と共に、当該当具の中央部分は肉厚を厚くした厚肉部と
し、該厚肉部にボルト取付ようの螺子孔を設け、厚肉部
から両端側に向けてはそれぞれ下り勾配の傾斜面とした
ことを特徴とする後付け手摺りの取付構造である。
用した請求項2の手段は、前記手摺り接合具の中央部分
には、壁貫通孔へ嵌入する凸部が形成されていることを
特徴とする請求項1に記載の後付け手摺りの取付構造で
ある。
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図
1〜図4は本発明の一実施の形態に係るものであり、図
1の図(A)は後付け手摺り14の取付構造を示す縦断
面図で、図(B)は同裏面図である。また図2の図
(A)はアンカー部材としての当具15の平面図で、図
(B)は同正面図で、図(C)は同端面図である。更
に、図3の図(A)は補強プレート16の平面図で、図
(B)は同縦断面図、図(C)は端部の拡大縦断面図で
ある。更にまた、図4は、手摺り接合具17を裏面側か
ら見た斜視図である。
に係る後付け手摺り14を取り付けるための構成部材
は、アンカー部材としての当具15と、補強プレート1
6と、手摺り接合具17と、ボルト18と、図示しない
紐とからなる。アンカー部材としての当具15は、図1
及び図2に示す通りであり、アルミニウム等の軽量金属
材料からなり、例えば、幅が24mmで、長さが95m
m、中央部分の肉厚が厚くなった厚肉部19の高さが1
5mmの大きさに設定されている。そして、中央部分の
厚肉部19から端縁に向かっては下り勾配の傾斜面20
とされている。
記ボルト18を螺着するための螺子孔21が刻設されて
いる。更に、この螺子孔21の両隣りには、取付用の紐
を挿通するための孔22が穿設されている。中央部分の
厚肉部19に螺子孔21を設けることにより、ボルト1
8と螺合する部分が長くなり、強固な締結が可能であ
り、また強固な締結をした場合であっても、これに十分
耐え得る強度を有するものである。
に示す通りであり、ポリプロピレン等の合成樹脂でハッ
ト状に成形されており、凸部23にはボルト18を挿通
するための長孔24と、取付用の紐を挿通するための孔
25とが設けられている。また凸部23の裏面側に相当
する凹部23aの内周側面には、後述する手摺り接合具
17の廻り止めのための突起27が設けられている。更
に、鍔部26の外周端縁には、水密性を確保するための
舌状のパッキン部28が突出状に形成されている。
図4に示す通りであり、円柱状の外周側面に雄螺子29
が刻設されており、裏面側の中央部には壁1の貫通孔2
へある程度の遊びを持って嵌合することのできる凸部3
0が突設されている。この凸部30の外周側には、前記
補強プレート16の突起27に対応する凹部31が穿設
されている。また手摺り接合具17の中央には、ボルト
18を挿通するための挿通孔32が穿設されている。
14の取付要領を説明する。先ず、従来の場合と同じよ
うに、壁1の手摺り14を取り付けたい箇所に貫通孔2
を穿設する。但し、この場合の貫通孔2の直径は、当具
15が通過するに足る寸法であればよく、30mm程度
で十分である。次に、当具15の挿通孔22,22と、
補強プレート16の挿通孔25,25とへ一本の紐を折
り返して挿通し、当具15を図1の図(A)の鎖線で示
す状態に傾けて壁1の貫通孔2から壁裏面1bへ押込
む。そして、補強プレート16の凸部23を貫通孔2へ
嵌合させ、紐を強く引っ張り込む。これにより、当具1
5は、その中心部の螺子孔21が壁1の貫通孔2の中心
に位置するようになり、当具15と貫通孔2と補強プレ
ート16との三者の芯合わせが自動的に行われ、極めて
容易である。
を、補強プレート16の凸部23の裏面側に形成された
凹部へ嵌合させる。続いて、接合具17の表面側からボ
ルト挿通孔32へボルト18を装入し、補強プレート1
6のボルト孔24を通過させて当具15の螺子孔21へ
仮に螺着させる。そして、この状態で紐の一端側を切断
して紐を回収する。次に、ボルト18を緊締し、当具1
5と手摺り接合具17とで壁1を挟持して手摺り接合具
17を壁1に固定する。なお、このとき前記補強プレー
ト16は、ポリプロピレン等の合成樹脂で製造されてい
るので、壁1との間の接触摩擦抵抗を増大させる働きが
あり、共廻りを防止することができる。そのため、補強
プレート16の突起27と凹部31が嵌合する手摺り接
合具17も共廻りが防止されるようになる。
脚部に装着された袋ナット33を前記手摺り接合具17
の雄螺子29へ螺着させればよい。このとき、前記補強
プレート16の周縁に設けたパッキン部28は、袋ナッ
ト33の外周面へ密着し、水密性を保持する。すなわ
ち、補強プレート16は、パッキンとしても機能するも
のであり、手摺り14がユニットバスルーム等の水を取
り扱う箇所へ使用される場合であっても、水が外部へ漏
れ出るようなことはない。本実施の形態では、以上のよ
うにして後付け手摺り14を、壁1へ取り付けることが
可能である。
係る後付け手摺り14と、図5及び図6に示す従来の後
付け手摺り11とを、厚み9mmのタイルパネルへ取り
付けて壁面に対して垂直方向の引っ張り荷重を測定し、
破壊強度を測定した。その結果は、本願発明に係る後付
け手摺り14では、タイルパネルの破壊強度は543K
gfであったのに対し、従来の後付け手摺り11では、
タイルパネルの破壊強度は565Kgfであった。この
ことから、従来は二枚の板材4a及び4bをアンカーと
して使用し、しかも幅が40mmで長さが130mmと
いう大きなものでなければならなかったが、本願発明の
ものでは幅が24mmで長さが95mmという小さな一
個の当具15を使用でき、その場合でも従来のものの破
壊強度に匹敵する強度を得ることが可能であり、実用に
供しうる十分な破壊強度を確保されていることが明らか
である。
所定幅を有する当具の中央部分は肉厚を厚くした厚肉部
とし、該厚肉部にボルト取付用の螺子孔を設け、厚肉部
から両端側に向けてはそれぞれ下り勾配の傾斜面とした
から壁の裏面側へ配設する当具の大きさを小さくでき
る。また大きさを小さくしても厚肉部によってボルトと
螺合する部分の螺子孔の寸法を長く取ることができ、し
かも、強度的にも十分に実用に供することが可能であ
る。
で、壁に開ける貫通孔の大きさも従来の場合に比較して
小さくでき、また壁の表面側の手摺り接合具の大きさも
コンパクトになり、各部材の小型化が可能である。更に
また、アンカー部材として壁の裏面側へ配設される当具
が一個の部材から形成されており、その施工性も極めて
良好である。
のであり、図(A)はその縦断面図、図(B)は同裏面
図である。
ものであり、図(A)は平面図、図(B)は同正面図、
図(C)は同端面図である。
図(A)は平面図、図(B)は同縦断面図、図(C)は
端部の拡大縦断面図である。
視図である。
である。
を示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】壁の貫通孔へ挿通させて壁裏面に配設する
当具と、壁室内側に配設される手摺り接合具と、該手摺
り接合具を挿通して当具の螺子に螺着するボルトとを備
え、当具と手摺り接合具とで壁貫通孔の周縁を挟持し、
手摺り接合具に手摺りを螺着する構造において、当具を
所定幅を有する一個の部材で成形すると共に、当該当具
の中央部分は肉厚を厚くした厚肉部とし、該厚肉部にボ
ルト取付ようの螺子孔を設け、厚肉部から両端側に向け
てはそれぞれ下り勾配の傾斜面としたことを特徴とする
後付け手摺りの取付構造。 - 【請求項2】前記手摺り接合具の中央部分には、壁貫通
孔へ嵌入する凸部が形成されていることを特徴とする請
求項1に記載の後付け手摺りの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08804697A JP3376407B2 (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 後付け手摺りの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08804697A JP3376407B2 (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 後付け手摺りの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10280635A JPH10280635A (ja) | 1998-10-20 |
JP3376407B2 true JP3376407B2 (ja) | 2003-02-10 |
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ID=13931899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08804697A Expired - Fee Related JP3376407B2 (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 後付け手摺りの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3376407B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP08804697A patent/JP3376407B2/ja not_active Expired - Fee Related
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