JP3375515B2 - 分岐管路の内張り方法 - Google Patents

分岐管路の内張り方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス導管、水道管、
下水道管又は、電力線や通信線の敷設管路などの、主と
して地中に埋設された管路に対し、本管から分岐した分
岐管路に内張りを施すための方法に関するものであっ
て、特に本管内から反転挿入法により分岐管路に内張り
を施すものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の分岐を有する管路におい
て、分岐管路に内張りを施す場合には、分岐管路の端末
側から内張り材を反転挿入法により挿通することが行わ
れていたが、この方法では内張り材の先端を本管との分
岐部において処理することが困難であった。
【0003】そこで、本管側から分岐管路に内張り材を
反転挿入により挿通して内張りすることが考えられ、そ
の方法については、特公平3−16897号公報や特公
平6−98682号公報などに記載されている。
【0004】これらの方法は、内張り材の端末に形成さ
れたフランジを管路の分岐部における本管内面に圧接し
つつ、内張り材本体を流体圧力で裏返しながら分岐管路
内に挿入し、内張りするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
においては、本管内面に僅かでも凹凸があると、当該本
管内面と内張り材のフランジとの密着が損われる。その
ため本管内面とフランジとの隙間から流体が浸入して分
岐部から漏出したり、内張り材本体と分岐管路との接着
を剥がしたりする恐れがある。
【0006】そこで特公平6−98682号公報の発明
においては予め分岐管路に止水することが行われている
が、この方法は止水工程が繁雑であるとともに、本管と
の分岐部においては止水が十分ではない。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、特別の止水工程を必要とすることなく、内張り
材を分岐管路内へ反転挿入して内張り材を硬化させると
同時に、フランジと本管内面とをシールすることのでき
る内張り方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】而して本発明は、硬化性
樹脂液を含浸した筒状の内張り材本体の一端部を外側に
折り返し、当該折り返し部の端末に管路の本管の内面形
状に適合する曲面に形成したフランジを設けてなる内張
り材を、前記折り返し部を管路の分岐部に位置せしめて
フランジをその周縁の本管内面に密着させ、前記折り返
し部の内側に流体圧力を作用させて、内張り材本体を内
側が外側となるように裏返しながら分岐管路内に挿入す
るとともに、前記流体圧力により裏返った内張り材本体
を分岐管路内面に圧接し、前記硬化性樹脂液を硬化させ
て内張り材本体を分岐管路に接着して内張りする方法に
おいて、前記折り返し部とフランジとの境界部にシーラ
ントを塗布し、前記硬化性樹脂液を硬化せしめると共
に、前記シーラントを加硫することを特徴とするもので
ある。
【0009】本発明においては、前記シーラントとし
て、水膨脹性を有するものを使用することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の方法により分岐管路
に内張りするための装置1の実施の一形態を示すもので
ある。2は当該内張り装置1の本体であって、両側部に
管路の本管の内面に沿って摺動するためのそり3が設け
られており、上部には本管内面に圧接して内張り装置1
を固定するためのアウトリガ4が設けられている。
【0011】5は内張り装置本体2の後部に設けられた
回動体であって、回動駆動手段としてのエアーモーター
6により駆動されて内張り装置本体2に対して回動する
ようになっている。そして回動体5には昇降部材7が設
けられており、圧接手段としてのエアーシリンダー8に
よって回動体5に対して図中上下に移動し得るようにな
っている。
【0012】そして昇降部材7の後部には、内接板9が
取り付けられている。この内接板9は図1(b)に示す
ように本管の内面形状に適合するよう、上に凸となるよ
うに湾曲した曲面をなしており、その中央には分岐管路
の内径にほゞ等しい径のガイド穴10を有している。
【0013】内接板9のガイド穴10の周縁には、上面
には短筒11が突設され、また下面には取り付け筒12
が突設されており、その取り付け筒12は後方に向って
若干傾斜して形成されている。そしてその取り付け筒1
2には、柔軟な耐圧チューブ13の端末が固定されてい
る。
【0014】耐圧チューブ13は、例えばポリブチレン
テレフタレート繊維又はスパンデックス繊維などの、若
干の伸縮性を有する繊維をたて糸及びよこ糸に使用して
筒状に織成した筒状織物が使用され、当該筒状織物の内
面にゴム又は軟質合成樹脂の気密処理を施したものを使
用するのが好ましい。そしてその耐圧チューブ13は、
長さ方向及び径方向に伸縮性を有するものである。
【0015】耐圧チューブ13の伸縮性の程度は、後述
する内張り材14を分岐管路内に反転挿入するときの流
体圧力に相当する内圧を耐圧チューブ13に作用させた
とき、長さ方向に約3〜50%、径方向に約10〜20
%程度、それぞれ伸長し得るものであることが好まし
い。耐圧チューブ13が伸縮性を有することにより、内
接板9との取り付け部でスムーズに湾曲して方向を変え
ることができ、その中を内張り材本体15がスムーズに
通過することができる。
【0016】次に図2及び図3は本発明の方法により分
岐管路に内張りする内張り材14を示すものであって、
図2はその内張り材14を形成する状態を示すものであ
り、図3は内張り材14の側面図である。
【0017】15は内張り材14の本体であって、分岐
管路の内径にほゞ等しい径の筒状織布を使用することが
でき、またその筒状織布の外面にゴム又は合成樹脂の気
密層を形成したものを使用するのが好ましい。
【0018】さらに前記筒状織布におけるたて糸とし
て、ポリブチレンテレフタレート繊維やスパンデックス
繊維のような伸縮性を有する繊維を使用することによ
り、分岐管路に屈曲があっても内張り材本体15に皺な
どが生じることなく、スムーズに挿入することができ
る。
【0019】先ず内張り材本体15の端末部を図2に示
すように外側に折り返し、その折り返し部分16の端末
に複数の切り込みを入れて短冊片17を形成し、その短
冊片17を外方に開き、その短冊片17の両面からSM
Cなどの硬化性材料よりなるドーナツ状のシート18で
挟んで硬化させ、折り返し部分16の端末に図3に示す
ように、本管15の内面形状に適合するように湾曲した
形状のフランジ19を形成する。
【0020】なお内張り材14にフランジ19を形成す
る際には、図3に示すように、内張り材本体15を偏平
に折り畳んだ状態で形成される折り畳み耳部20が、フ
ランジ19の湾曲における中心軸方向に直交する位置と
なるように、形成することが好ましい。
【0021】次に本発明の方法により、管路の一例とし
ての下水道管の分岐管路21に内張りを施す方法につい
て説明する。図4において22は下水道管路の本管であ
って、分岐部23において分岐管路21が分岐してお
り、その分岐管路21の先端には汚水ます24が形成さ
れている。
【0022】一方図5に示すように、内張り装置1の内
接板9に耐圧チューブ13及び内張り材14を装着す
る。
【0023】前記内張り材本体15が気密性を有しない
ものである場合には、内接板9への装着に先だって、当
該内張り材本体15の外側に気密性を有する柔軟な気密
チューブ25を被せ、さらに当該気密チューブ25を内
張り材14の折り返し部分16の内側に沿わせて折り返
す。また内張り材本体15の他端部において気密チュー
ブ25を一体に固定しておく。
【0024】そして内張り材本体15内に折り返した端
末から硬化性樹脂液を注入し、内張り材本体15の全長
に亙って筒状織物に含浸させる。内張り材本体15内を
減圧しながら注入することにより、内張り材本体15の
全体に亙って効率よく硬化性樹脂液を含浸させることが
できる。
【0025】硬化性樹脂液には、当該樹脂液を100重
量部に対して酸化マグネシウムなどの増粘剤を1重量部
程度混入することが好ましい。増粘剤を混入しておくこ
とによって、筒状織物に含浸した硬化性樹脂液が増粘
し、内張り材14の取り扱い性が良くなると共に、樹脂
液の流動性が失われるため筒状織物への含浸量が部分的
に変動することが少なく、また管路内の侵入水に触れて
も硬化後の物性がより安定したものとなる。
【0026】次に内張り材本体15及び気密チューブ2
5を内接板9のガイド穴10に挿通し、内張り材14の
フランジ19を内接板9の上面にその湾曲形状を合わせ
て載置する。そして内接板9から下方に伸びる内張り材
本体15及び気密チューブ25の外側に前記耐圧チュー
ブ13を被せ、当該耐圧チューブ13の端末を取り付け
筒12の外周に気密に固定する。また気密チューブ25
の外側の端末は、耐圧チューブ13の他端と共に閉塞蓋
26に気密に固定する。
【0027】なお耐圧チューブ13の長さが内張り材本
体15より短い場合には、耐圧チューブ13の他端に適
宜の延長チューブを接続することができる。この延長チ
ューブは耐圧チューブ13と同じ素材であっても良い
が、耐圧チューブ13のような長さ方向及び径方向の伸
縮性は必ずしも必要ではない。
【0028】なお前記耐圧チューブ13が気密性を有す
るものである場合には、気密チューブ25の外側部分を
耐圧チューブ13に挿通する必要はなく、気密チューブ
25の外側部分の端末を外側に折り返して、耐圧チュー
ブ13の先端と共に取り付け筒12に固定することもで
きる。
【0029】さらに内張り材本体15も気密性を有する
ものである場合には、気密チューブ25を使用しないこ
ともできるが、フランジ19と内接板9との密着が不十
分な場合に、その間から圧力流体が漏出するのを防ぐた
めに気密チューブ25を使用するのが好ましい。
【0030】また前記内張り材本体15の前記他端には
制御索27を取り付けて前記閉塞蓋26を貫通して後方
に延ばし、また閉塞蓋26には耐圧チューブ13内に圧
力流体を挿入する圧力流体送入管28を取り付ける。
【0031】そして本発明においては、このようにして
内接板9に取り付けた内張り材14における折り返し部
分16とフランジ19との境界に、シーラント29を塗
布する。
【0032】このシーラントは、ペースト状の、肉盛り
できる程度の粘性を有するゴム系の液体であって、加硫
することによって固化し、ゴム弾性を発現し得るもので
ある。一般に溶剤溶液型、一液自然加硫型及び二液自然
加硫型のものがあるが、本発明においては、一液自然加
硫型のシリコーンゴム系又はウレタンゴム系のものを使
用するのが好ましい。溶剤溶液型のものは溶剤の揮散に
より体積が縮小してシーリング性が劣り、また二液自然
加硫型のものは調合に手間がかかり、混合時に気泡が入
り易く取り扱い性が悪い。
【0033】また本発明においては、このシーラント2
9として、水膨脹性を有するものが好ましい。市販のシ
ーラントに、ポリアクリル酸塩の架橋物、イソブチレン
−無水マレイン酸共重合体塩の架橋物などの高吸水性樹
脂を配合することにより、水膨脹性を付与することがで
き、水に触れたときにその水を吸収して体積を大幅に増
大し、その変形を外部から拘束されることにより圧力を
生じ、高度のシーリング性を発現させることができる。
【0034】而してこの状態で図4に示すように、内張
り装置1を牽引索30で牽引して本管22内に引き込
む。内張り装置1は牽引索30で牽引されてそり3で本
管22の内面に沿って摺動し、内接板9に取り付けられ
た耐圧チューブ13を後方に引き摺りながら進行する。
【0035】内接板9が分岐管路21の分岐部23に到
達したならば、内張り装置1の進行を停止する。そして
分岐管路21内に吊り下げられた小型テレビカメラ31
で観察しながら、牽引索30と制御索27で内接板9の
前後位置を微調節し、エアーモーター6で回動体5を回
動させて周方向の位置を調節して、内接板9のガイド穴
10を厳密に分岐部23に一致させ、その位置でアウト
リガ4により内張り装置1を本管22に支持する。そし
てエアーシリンダー8を作動させて昇降部材7を押上
げ、内接板9を分岐部23の周囲の本管22内面に押し
付けて、内接板9と本管22内面との間に内張り材14
のフランジ19を挟持する。この状態が図6に示されて
いる。
【0036】このときシーラント29は、管路の分岐部
23の周縁とフランジ19との間に挟圧されて変形し、
フランジ19と本管22の内面との間をシールして完全
に密着した状態とすると共に、分岐部23周縁の本管2
2や分岐管路21の内面の凹凸に嵌入して損傷部を塞
ぐ。
【0037】この状態で圧力流体送入管28から耐圧チ
ューブ13内(気密チューブ25がある場合には当該気
密チューブ25の外側部分内)に圧縮空気などの圧力流
体を挿入して流体圧力を作用させると、図7に示すよう
に内張り材本体15がその反転の先端において内側が外
側となるように反転しながら、その反転部分が分岐管路
21内に侵入して、反転した内張り材本体15は流体圧
力により分岐管路21内面に圧接される。
【0038】このとき本発明においては、耐圧チューブ
13が長さ方向及び径方向に伸縮し得るものとすること
により、図7に示すように、耐圧チューブ13が本管2
2の軸方向に沿った状態から取り付け筒12に取り付け
られた上向きの状態にまで滑らかに湾曲することができ
ると共に、径が膨脹してその中を未反転の内張り材本体
15が抵抗なく進行し、反転部に供給される。
【0039】また気密チューブ25の内側部分は、内張
り材本体15に密着しながらその反転に伴って反転し
て、内張り材本体15やフランジ19と内接板9との隙
間から圧力流体が漏出するのを防ぐ。
【0040】また内張り材本体15の反転が進行する速
度は、後方から制御索27にテンションをかけて調節
し、内張り材本体15が過度に高速で反転するのを阻止
し、反転した内張り材本体15を確実に分岐管路21内
面に圧接させる。
【0041】内張り材本体15がその全長に亙って反転
すると、図8に示すように分岐管路21にはその全長に
亙ってその内面に内張り材本体15が圧接され、反転の
先端部は汚水ます24内に突出する。
【0042】この状態で内張り材本体15内の流体圧力
を維持しつつ、汚水ます24内に突出した内張り材本体
15の先端を切り落として端末金具32を取り付け、内
張り材本体15内の圧力流体を圧力流体送入管28から
排出しながら、加熱加圧流体送入管33から加熱加圧流
体を挿入して流体を置換し、当該加熱加圧流体で内張り
材本体15内の流体圧力を維持して分岐管路21内面に
圧接しつつ、加熱して内張り材本体15に含浸された硬
化性樹脂液を硬化させ、内張り材本体15を分岐管路2
1内面に接着する。
【0043】またこのときの加熱加圧流体の熱により、
前記シーラント29が加硫され、本管22内面とフラン
ジ19との間隙を満たしてシールした状態の固形物を形
成し、両者のシール状態を維持する。
【0044】硬化性樹脂液が硬化し、シーラント29が
十分に加硫したならば、汚水ます24内に突出した内張
り材本体15を分岐管路21の端末で切り落とし、気密
チューブ25を使用している場合には図10に示すよう
に、制御索27の先端を気密チューブ25の端末に結合
して本管22内から引っ張り、気密チューブ25を逆方
向に反転しながら引き戻し、内張り材本体15内面から
剥がして耐圧チューブ13内に回収する。
【0045】然る後エアーシリンダー8を作動させて昇
降部材7を下動させ、アウトリガ4による本管22内面
への内張り装置1の支持を解除して、牽引索30又は制
御索27で牽引して内張り装置1を本管22の外に取り
出す。
【0046】
【作用】本発明においては、内張り材14におけるフラ
ンジ19と内張り材本体15との境界部にシーラント2
9を塗布するので、フランジ19を本管22内面に圧接
したときに、シーラント29は分岐部23の周縁の本管
22内面とフランジ19との間に挟圧されて変形し、フ
ランジ19と本管22の内面との間をシールして完全に
密着した状態とすると共に、分岐部23周縁の本管22
や分岐管路21の内面の凹凸に嵌入して損傷部を塞ぐ。
【0047】そして内張り材14を分岐管路21に反転
挿入した後加熱加圧流体を送入して内張り材14に含浸
した硬化性樹脂液を硬化せしめると共に、その熱により
シーラント29がフランジ19と本管22内面との間隙
を埋めた状態のままで加硫してゴム弾性を発現し、その
両者間を完全にシールする。
【0048】
【発明の効果】従って本発明によれば、本管22内面に
多少の凹凸があってもシーラント29がその凹凸に追従
して変形し、そのまま加硫されて固化するので、本管2
2とフランジ19とが常に確実に密着し、特別の止水工
程を必要とすることなく、内張り材14の分岐管路21
内へ内張りする工程と同時に、フランジ19と本管22
内面とをシールすることができる。
【0049】また硬化性樹脂液を加熱硬化させる際に
は、加熱して粘度が低下した硬化性樹脂液がシーラント
29によりシールされ、本管22内に漏出するのが防止
され、本管22内を汚染することがない。
【0050】そのためフランジ19と本管22との隙間
から流体が浸入したり分岐部から流体が漏出したりする
ことがなく、またかかる流体が内張り材本体15と分岐
管路21との接着に悪影響を与えることもないのであっ
て、管路の分岐管路21から分岐部23にかけて確実に
内張りすることができる。
【0051】さらに請求項2の発明によれば、シーラン
ト29が水に触れて膨脹し、フランジ19と本管22内
面との間でより強く拘束され、より確実にシールするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明において使用する内張り装置の中央縦
断面図
【図2】 本発明において使用する内張り材の分解斜視
【図3】 内張り材の側面図
【図4】 本発明の方法において、本管内に内張り装置
を挿入する状態を示す中央縦断面図
【図5】 前記内張り装置の内接板に耐圧チューブ及び
内張り材を取り付けた状態の中央縦断面図
【図6】 本発明の方法において、内張り材の端末を分
岐部に押し付けた状態を示す中央縦断面図
【図7】 本発明の方法において、内張り材を分岐管路
に反転挿入する状態を示す中央縦断面図
【図8】 本発明の方法において、分岐管路への内張り
材の反転挿入が完了した状態を示す中央縦断面図
【図9】 分岐管路に挿通された内張り材内に加熱加圧
流体を送入する状態を示す中央縦断面図
【図10】 分岐管路に内張りされた内張り材から気密
チューブを引き抜く状態を示す中央縦断面図
【符号の説明】
14 内張り材 15 内張り材本体 16 折り返し部分 19 フランジ 21 分岐管路 22 本管 23 分岐部 29 シーラント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−279923(JP,A) 特公 平3−16897(JP,B2) 特公 平6−98682(JP,B2) 特公 平8−13508(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 63/00 - 63/48 F16L 1/00 F16L 55/16 - 55/17 F16L 58/02 - 58/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性樹脂液を含浸した筒状の内張り材
    本体(15)の一端部を外側に折り返し、当該折り返し
    部(16)の端末に管路の本管(22)の内面形状に適
    合する曲面に形成したフランジ(19)を設けてなる内
    張り材(14)を、前記折り返し部(16)を管路の分
    岐部(23)に位置せしめてフランジ(19)をその周
    縁の本管(22)内面に密着させ、前記折り返し部(1
    6)の内側に流体圧力を作用させて、内張り材本体(1
    5)を内側が外側となるように裏返しながら分岐管路
    (21)内に挿入するとともに、前記流体圧力により裏
    返った内張り材本体(15)を分岐管路(21)内面に
    圧接し、前記硬化性樹脂液を硬化させて内張り材本体
    (15)を分岐管路(21)に接着して内張りする方法
    において、前記折り返し部(16)とフランジ(19)
    との境界部にシーラント(29)を塗布し、前記硬化性
    樹脂液を硬化せしめると共に、前記シーラント(29)
    を加硫することを特徴とする、分岐管路の内張り方法
  2. 【請求項2】 前記シーラント(29)が、水膨脹性を
    有することを特徴とする、請求項1に記載の分岐管路の
    内張り方法
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