JP3375513B2 - 分岐管路の内張り装置及び方法 - Google Patents

分岐管路の内張り装置及び方法

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JP3375513B2
JP3375513B2 JP11018297A JP11018297A JP3375513B2 JP 3375513 B2 JP3375513 B2 JP 3375513B2 JP 11018297 A JP11018297 A JP 11018297A JP 11018297 A JP11018297 A JP 11018297A JP 3375513 B2 JP3375513 B2 JP 3375513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス導管、水道管、
下水道管又は、電力線や通信線の敷設管路などの、主と
して地中に埋設された管路に対し、本管から分岐した分
岐管路に内張りを施すための方法及び装置に関するもの
であって、特に本管内から反転挿入法により分岐管路に
内張りを施すものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の分岐を有する管路におい
て、分岐管路に内張りを施す場合には、分岐管路の端末
側から内張り材を反転挿入法により挿通することが行わ
れていたが、この方法では内張り材の先端を本管との分
岐部において処理することが困難であった。
【0003】そこで、本管側から分岐管路に内張り材を
反転挿入により挿通して内張りすることが考えられ、そ
の方法及び装置としては、特開平6−210732号公
報に記載されたものが知られている。
【0004】このものは管路内を走行する自動走行車に
本管内面に圧接されるライニング作業工具を取り付け、
そのライニング作業工具の内接板の下面に湾曲した管状
の保持部を設けてその保持部に外包チューブを取り付
け、その外包チューブ内に収容された内張り材の端末に
形成されたつばを前記内接板と本管内面との間に挟圧し
て支持し、外包チューブ内に流体圧力を作用させて内張
り材を分岐管路内に反転挿入するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの発明
においては、本管内においてその軸方向に配置されてい
た内張り材が、内接板のところで分岐管路の軸方向に向
かって約90°屈曲せしめられる必要があり、その屈曲
を誘導するために内接板の下面に内張り材とほゞ同径で
約90°湾曲した保持部を形成することが必要である。
そのため、その保持部が内接板の下方に大きく突出する
こととなり、装置が本管内において大きなスペースを占
め、本管内の進行が困難となる。
【0006】また外包チューブを内接板のところで湾曲
させて取り付けることもできるが、内張り材の反転挿入
の際に外包チューブ内には内圧が作用するため、円筒状
に膨らんで真っ直ぐになろうとする力が作用し、それを
内接板のところで無理に湾曲させるとポッキリと折れた
状態となり、その内部形状が縮小してその中を内張り材
が通過することが困難となる。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、大きな保持部を形成することなくコンパクトな
装置で本管内を容易に通過することができ、かつ内張り
材を分岐管路内にスムーズに反転挿入して内張りするこ
とができる装置及び方法を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】而して本発明における分
岐管路の内張り装置の発明は、本管内から、当該本管か
ら分岐する分岐管路に内張り材の反転挿入により内張り
を施す装置であって、前記本管内を通過する本体と、当
該本体に設けられた内接板と、内部に内張り材を収容し
かつその一端を前記内接板に固定した耐圧チューブと、
前記内接板を本管の中心軸に平行な回動軸で回動させる
回動駆動手段と、前記内接板を本管の半径方向に移動せ
しめる圧接手段とよりなり、前記内接板が本管の内面形
状に適合する曲面を有しかつ前記分岐管路の内径にほゞ
等しい径のガイド穴を有し、前記耐圧チューブは前記内
張り材の反転時の圧力に相当する内圧を作用させたとき
に少なくとも長さ方向に伸長可能であり、かつその一端
が前記内接板のガイド穴の周縁に環状に結合され、他端
に圧力流体送入管を取り付けたことを特徴とするもので
ある。
【0009】この発明の装置においては、前記耐圧チュ
ーブは、前記内張り材の反転時の圧力に相当する内圧を
作用させたときに、長さ方向に3〜50%、径方向に1
0〜20%伸長可能であることが好ましい。
【0010】また本発明の分岐管路の内張り方法は、本
管内から、当該本管から分岐する分岐管路に内張り材の
反転挿入により内張りを施すに当たり、前記内張り材
を、当該内張り材の反転時の圧力に相当する内圧を作用
させたときに、少なくとも長さ方向に伸長可能の耐圧チ
ューブ内に収容し、当該耐圧チューブの端末を、前記本
管の内面形状に適合する曲面を有しかつ前記分岐管路の
内径にほゞ等しい径のガイド穴を有する内接板の前記ガ
イド穴周縁に環状に固定すると共に、前記内張り材の端
末を前記ガイド穴周縁において環状に支持し、その内接
板をガイド穴が前記分岐管路の開口部に一致するように
本管内面に圧接し、前記耐圧チューブ内に圧力流体を作
用させて前記内張り材を分岐管路内に反転挿入すること
を特徴とするものである。
【0011】本発明の方法においては、前記内張り材の
端末部を外側に折り返し、その折り返し部分の端末にフ
ランジを形成し、当該フランジを内接板と本管内面との
間に挟圧して環状に支持することが好ましい。
【0012】また本発明の方法において、前記内張り材
に気密性を有する柔軟な気密チューブを被せ、当該気密
チューブ及び内張り材を耐圧チューブ内に挿入すると共
に、気密チューブの端末を前記内接板のガイド穴の周縁
に環状に固定し、当該気密チューブを内張り材と共に流
体圧力で反転して分岐管路内に挿入し、然る後気密チュ
ーブを逆方向に反転させて分岐管路から引き抜くことが
好ましい。
【0013】さらにこの場合には、前記気密チューブの
端末部において、当該気密チューブと前記内張り材との
間に短尺の補強チューブを嵌合し、当該補強チューブの
端末を前記気密チューブと共に内接板に環状に固定する
ことが好ましい。
【0014】さらに本発明の方法においては、前記内張
り材を、当該内張り材を折り畳んだ状態における折り畳
み耳部が、前記内接板のガイド穴における本管の軸方向
に直交する位置に位置するよう支持することが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の内張り装置1の実施の一形
態を示すものである。2は内張り装置1の本体であっ
て、両側部に管路の本管の内面に沿って摺動するための
そり3が設けられており、上部には本管内面に圧接して
内張り装置1を固定するためのアウトリガ4が設けられ
ている。
【0017】5は本体2の後部に設けられた回動体であ
って、回動駆動手段としてのエアーモーター6により駆
動されて本体2に対して回動するようになっている。そ
して回動体5には昇降部材7が設けられており、圧接手
段としてのエアーシリンダー8によって回動体5に対し
て図中上下に移動し得るようになっている。
【0018】そして昇降部材7の後部には、内接板9が
取り付けられている。この内接板9は図1(b)に示す
ように本管の内面形状に適合するよう、上に凸となるよ
うに湾曲した曲面をなしており、その中央には分岐管路
の内径にほゞ等しい径のガイド穴10を有している。
【0019】内接板9のガイド穴10の周縁には、上面
には短筒11が突設され、また下面には取り付け筒12
が突設されており、その取り付け筒12は後方に向って
若干傾斜して形成されている。そしてその取り付け筒1
2には、柔軟な耐圧チューブ13の端末が固定されてい
る。
【0020】耐圧チューブ13は、例えばポリブチレン
テレフタレート繊維又はスパンデックス繊維などの、若
干の伸縮性を有する繊維を少なくともたて糸として使用
して筒状に織成した筒状織物が使用され、当該筒状織物
の内面にゴム又は軟質合成樹脂の気密処理を施したもの
を使用するのが好ましい。そしてその耐圧チューブ13
は、少なくとも径方向に伸縮性を有するものである。
【0021】耐圧チューブ13の伸縮性の程度は、後述
する内張り材18を分岐管路内に反転送入するときの流
体圧力に相当する内圧を耐圧チューブ13に作用させた
とき、長さ方向に約3〜50%伸長し得るものであるこ
とが必要である。また径方向にも10〜20%伸長し得
るものであることが好ましい。
【0022】長さ方向の伸縮性が不十分であると、耐圧
チューブ13が内接板9のところでスムーズに湾曲する
ことができず、急角度で折れ曲がって内部の空間が縮小
するので、内張り材18がスムーズに通過することがで
きず、内張り材18の分岐管路への反転挿入に高い流体
圧力を必要とする。
【0023】また径方向への伸縮性が不十分であると、
内張り材18の分岐管路への反転挿入の際に耐圧チュー
ブ13が十分に膨脹せず、内張り材18と耐圧チューブ
13との摩擦抵抗が大きくなる。
【0024】また長さ方向又は径方向の伸縮性が過度に
大きいと、内圧がかかった状態での強度が低下し、内張
り材18の反転挿入の際の流体圧力によって破裂する恐
れがある。また筒状織布の糸量を増して強度を大きくす
ると、耐圧チューブ13の柔軟性が損なわれ、本管内へ
の引き込みが困難となる。
【0025】次に、この内張り装置1を使用して、下水
道管の分岐管路14に内張りを施す方法について説明す
る。図2において15は下水道管路の本管であって、分
岐部16において分岐管路14が分岐しており、その分
岐管路14の先端には汚水ます17が形成されている。
【0026】一方図3に示すように、内張り装置1の内
接板9に耐圧チューブ13及び内張り材18を装着す
る。
【0027】内張り材18は、分岐管路14の内径にほ
ゞ等しい径の筒状織布を使用することができ、またその
筒状織布の外面にゴム又は合成樹脂の気密層を形成した
ものを使用するのが好ましい。
【0028】さらに前記筒状織布におけるたて糸として
ポリブチレンテレフタレート繊維やスパンデックス繊維
のような伸縮性を有する繊維を使用することにより、分
岐管路14に屈曲があっても内張り材18に皺などが生
じることなく、スムーズに挿入することができる。
【0029】先ず内張り材18は、図4に示すようにそ
の一端部を外側に折り返し、その折り返し部分19の端
末に複数の切り込みを入れて短冊片20を形成し、その
短冊片20を外方に開き、その短冊片20の両面からS
MCなどの硬化性材料よりなるドーナツ状のシート21
で挟んで硬化させ、折り返し部分19の端末に図5に示
すように、本管15の内面形状に適合するように湾曲し
た形状のフランジ22を形成する。
【0030】なお内張り材18にフランジ22を形成す
る際には、当該フランジ22の上面にリング状の水膨潤
ゴム23を一体に埋め込んでおくことが好ましい。また
内張り材18を偏平に折り畳んだ状態における折り畳み
耳部18′が、フランジ22の湾曲における中心軸方向
に直交する位置となるように、フランジ22を形成する
ことが好ましい。
【0031】次に内張り材18が気密性を有しない場合
には、内張り材18の外側に気密性を有する柔軟な気密
チューブ24を被せ、さらに当該気密チューブ24を内
張り材18の折り返し部分19の内側に沿わせて折り返
す。また内張り材18の他端部において気密チューブ2
4を一体に固定しておく。
【0032】そして内張り材18内に折り返した端末か
ら硬化性樹脂液を注入し、内張り材18の全長に亙って
筒状織物に含浸させる。内張り材18内を減圧しながら
注入することにより、内張り材18の全体に亙って効率
よく硬化性樹脂液を含浸させることができる。
【0033】硬化性樹脂液には、当該樹脂液を100重
量部に対して酸化マグネシウムなどの増粘剤を1重量部
程度混入することが好ましい。増粘剤を混入しておくこ
とによって、筒状織物に含浸した硬化性樹脂液が増粘
し、内張り材18の取り扱い性が良くなると共に、樹脂
液の流動性が失われるため筒状織物への含浸量が部分的
に変動することが少なく、また管路内の侵入水に触れて
も硬化後の物性がより安定したものとなる。
【0034】次いで内張り材18の折り返し部分19に
おける内張り材18と気密チューブ24との間に短尺の
補強チューブ25を配置する。この補強チューブ25
は、内張り材18の筒状織物と同様の材料を使用するこ
とができるが、内圧が作用したときの径膨脹が小さいも
のであることが好ましい。
【0035】次に内張り材18及び気密チューブ24を
内接板9のガイド穴10に挿通し、内張り材18の折り
返し部分19を内接板9の上面にその湾曲形状を合わせ
て載置する。そして内接板9から下方に伸びる内張り材
18及び気密チューブ24の外側に前記耐圧チューブ1
3を被せ、当該耐圧チューブ13の端末を外側に折り返
した前記補強チューブ25と共に取り付け筒12の外周
に気密に固定する。また気密チューブ24の外側の端末
は、耐圧チューブ13の他端と共に閉塞蓋26に気密に
固定する。
【0036】なお耐圧チューブ13の長さが内張り材1
8より短い場合には、耐圧チューブ13の他端に適宜の
延長チューブを接続することができる。この延長チュー
ブは耐圧チューブ13と同じ素材であっても良いが、耐
圧チューブ13のような長さ方向及び径方向の伸縮性は
必ずしも必要ではない。
【0037】なお前記耐圧チューブ13が気密性を有す
るものである場合には、気密チューブ24の外側部分を
耐圧チューブ13に挿通する必要はなく、気密チューブ
24の外側部分の端末を耐圧チューブ13の先端と共に
取り付け筒12に固定することもできる。
【0038】さらに内張り材18も耐圧性を有するもの
である場合には、気密チューブ24及び補強チューブ2
5を使用しないこともできるが、フランジ22と内接板
9との間から圧力流体が漏出するのを防ぐために気密チ
ューブ24を使用するのが好ましく、またその隙間から
気密チューブ24がはみ出して過度に膨脹するのを防ぐ
ために、補強チューブ25を使用するのが好ましい。
【0039】また前記内張り材18の前記他端には制御
索27を取り付けて前記閉塞蓋26を貫通して後方に延
ばし、また閉塞蓋26には耐圧チューブ13内に圧力流
体を挿入する圧力流体送入管28を取り付ける。
【0040】而してこの状態で、図2に示すように内張
り装置1を牽引索29で牽引して本管15内に引き込
む。内張り装置1は牽引索29で牽引されてそり3で本
管15の内面に沿って摺動し、内接板9に取り付けられ
た耐圧チューブ13を後方に引き摺りながら進行する。
【0041】内接板9が分岐管路14の分岐部16に到
達したならば内張り装置1の進行を停止する。そして分
岐管路14内に吊り下げられた小型テレビカメラ30で
観察しながら、牽引索29と制御索27で内接板9の前
後位置を微調節し、エアーモーター6で回動体5を回動
させて周方向の位置を調節して、内接板9のガイド穴1
0を厳密に分岐部16に一致させ、その位置でアウトリ
ガ4により内張り装置1を本管15に支持する。そして
エアーシリンダー8を作動させて昇降部材7を押上げ、
内接板9を分岐部16の周囲の本管15内面に押し付け
て、内接板9と本管15内面との間に内張り材18のフ
ランジ22を挟持する。この状態が図6に示されてい
る。
【0042】この状態で圧力流体送入管28から耐圧チ
ューブ13内(気密チューブ24がある場合には当該気
密チューブ24の外側部分内)に圧縮空気などの圧力流
体を挿入して流体圧力を作用させると、図7に示すよう
に内張り材18が内側が外側となるように反転しながら
その反転部分が分岐管路14内に侵入して、反転した内
張り材18は流体圧力により分岐管路14内面に圧接さ
れる。
【0043】このとき本発明においては、耐圧チューブ
13が少なくとも長さ方向に伸縮し得るものであるの
で、図7に示すように、耐圧チューブ13が本管15の
軸方向に沿った状態から取り付け筒12に取り付けられ
た上向きの状態にまで滑らかに湾曲することができる。
また、耐圧チューブ13を径方向にも伸縮し得るものと
することにより、径が膨脹してその中を未反転の内張り
材18が抵抗なく進行し、反転部に供給される。
【0044】また気密チューブ24の内側部分は、内張
り材18に密着しながら内張り材18の反転に伴って反
転して、内張り材18やフランジ22と内接板9との隙
間から圧力流体が漏出するのを防ぎ、また補強チューブ
25はフランジ22の部分の内側を覆って、前記隙間か
ら気密チューブ24がはみだしたり、過度に膨脹して破
裂するのを防止している。
【0045】また内張り材18の反転が進行する速度
は、後方から制御索27にテンションをかけて調節し、
内張り材18が過度に高速で反転するのを阻止し、徐々
に反転させて反転した内張り材18を確実に分岐管路1
4内面に圧接させる。
【0046】内張り材18がその全長に亙って反転する
と、図8に示すように分岐管路14にはその全長に亙っ
てその内面に内張り材18が圧接され、内張り材18の
先端部は汚水ます17内に突出する。
【0047】この状態で汚水ます17内に突出した内張
り材18を適宜のピンチ金具などの手段で閉塞し、内張
り材18内の流体圧力を維持しつつ内張り材18の先端
を切り落として端末金具31を取り付け、加熱加圧流体
送入管32から加圧水蒸気などの加熱加圧流体を挿入し
つつ、前記閉塞を解く。
【0048】内張り材18内の圧力流体を圧力流体送入
管28から排出しながら、加熱加圧流体送入管32から
加熱加圧流体を挿入して流体を置換し、当該加熱加圧流
体で内張り材18内の流体圧力を維持して分岐管路14
内面に圧接しつつ、加熱して内張り材18に含浸された
硬化性樹脂液を硬化させ、内張り材18を分岐管路14
内面に接着する。
【0049】硬化性樹脂液が十分に硬化したならば、汚
水ます17内に突出した内張り材18を分岐管路14の
端末で切り落とし、気密チューブ24を使用している場
合には図10に示すように、制御索27の先端に気密チ
ューブ24の端末を結合して逆方向に反転しながら引き
戻し、内張り材18内面から剥がして耐圧チューブ13
内に回収する。
【0050】然る後エアーシリンダー8を作動させて昇
降部材7を下動させ、アウトリガ4による本管15内面
への内張り装置1の支持を解除して、牽引索29又は制
御索27で牽引して内張り装置1を本管15の外に取り
出す。
【0051】
【作用】本発明においては、耐圧チューブ13がその長
さ方向に伸縮し得るものであるため、内圧が作用して膨
らんだ状態においても比較的自由に湾曲させることがで
き、内接板9への取り付け位置において急角度で湾曲し
た場合においてもポッキリと折れた状態となることがな
く、その内部の内張り材18の進行の障害となることが
ない。
【0052】また耐圧チューブ13がその径方向にも伸
縮し得るものであるので、内張り材18を反転挿入する
ために耐圧チューブ13内を加圧したときに、径方向に
膨脹して内部の空間が大きくなり、内張り材18が通過
するときの摩擦抵抗が小さく、スムーズに反転挿入する
ことができる。
【0053】
【発明の効果】従って本発明によれば、耐圧チューブ1
3が内接板9への取り付け位置において急角度で湾曲さ
せることができるので、取り付け筒12を前記従来例の
ように後方に向って大きく湾曲させる必要がない。
【0054】従って内接板9から下方への取り付け筒1
2の突出が小さくてすみ、内張り装置1をよりコンパク
トなものとすることができ、本管15内をスムーズに通
過させることができると共に、本管15内に径変動や段
差などがあっても内張り装置1の通過の障害となること
がない。
【0055】請求項5の発明によれば、前記内張り材1
8の端末部を外側に折り返し、その折り返した端末にフ
ランジ22を形成し、当該フランジ22を内接板9と本
管15内面との間に挟圧して環状に支持するので、折り
返し部分19を分岐管路14内に一部挿入した状態で支
持することができ、支持状態が安定すると共に内張り材
18とフランジ22との境界に無理な歪みが生ずること
がなく、確実に分岐管路14に内張りを施すことができ
る。
【0056】また請求項6の発明によれば、内張り材1
8の外側に気密チューブ24を被せた状態で分岐管路1
4に反転挿入するので、内張り材18が気密性を有しな
い場合であっても反転挿入が可能であると共に、内接板
9とフランジ22との間に隙間があってもそこから圧力
流体が漏出することがなく、内張り材18を確実に分岐
管路14に反転挿入することができる。
【0057】さらに請求項7の発明によれば前記気密チ
ューブ24の端末部において、当該気密チューブ24と
前記内張り材18との間に短尺の補強チューブ25を嵌
合するので、内張り材18の端末部が内側において補強
され、フランジ22と内接板9との隙間から気密チュー
ブ24がはみ出したり、過度に膨脹して破裂するのを防
ぐことができる。
【0058】さらにまた請求項8の発明によれば、内張
り材18の折り畳み耳部18′が前記内接板9のガイド
穴10における湾曲の中心軸方向に直交する位置に位置
するよう支持するので、耐圧チューブ13内において内
張り材18は偏平に折り畳まれた状態で配置され、それ
が耐圧チューブ13により自然に幅方向に湾曲しながら
向きを変えて分岐管路14に進入することができ、反転
挿入に伴う内張り材18の進行がよりスムーズになる。
【0059】また図3に示すようにフランジ22の上面
に環状の水膨潤ゴム23を埋め込んでおくことにより、
本管15内の水がフランジ22と本管15との間に進入
したときに、その水により水膨潤ゴム23が膨潤して本
管15とフランジ22との間を埋めるので、その水が分
岐管路14と内張り材18との間に進入するのを阻止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内張り装置の中央縦断面図
【図2】 本発明の方法において、本管内に内張り装置
を挿入する状態を示す中央縦断面図
【図3】 内張り装置の内接板に耐圧チューブ及び内張
り材を取り付けた状態の中央縦断面図
【図4】 内張り材にフランジを形成する状態を示す分
解斜視図
【図5】 フランジを形成した内張り材の側面図
【図6】 本発明の方法において、内張り材の端末を分
岐部に押し付けた状態を示す中央縦断面図
【図7】 本発明の方法において、内張り材を分岐管路
に反転挿入する状態を示す中央縦断面図
【図8】 本発明の方法において、分岐管路への内張り
材の反転挿入が完了した状態を示す中央縦断面図
【図9】 分岐管路に挿通された内張り材内に加熱加圧
流体を送入する状態を示す中央縦断面図
【図10】 分岐管路に内張りされた内張り材から気密
チューブを引き抜く状態を示す中央縦断面図
【符号の説明】
1 内張り装置 2 本体 6 エアーモーター(回動駆動手段) 8 エアーシリンダー(圧接手段) 9 内接板 10 ガイド穴 13 耐圧チューブ 14 分岐管路 15 本管 18 内張り材 18′ 折り畳み耳部 19 折り返し部分 22 フランジ 24 気密チューブ 25 補強チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−60837(JP,A) 特開 平8−164560(JP,A) 特開 平6−241383(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 63/00 - 63/48 F16L 1/00 F16L 55/16 - 55/17 F16L 58/02 - 58/18

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管(15)内から、当該本管(15)
    から分岐する分岐管路(14)に内張り材(18)の反
    転挿入により内張りを施す装置であって、前記本管(1
    5)内を通過する本体(2)と、当該本体(2)に設け
    られた内接板(9)と、内部に内張り材(18)を収容
    しかつその一端を前記内接板(9)に固定した耐圧チュ
    ーブ(13)と、前記内接板(9)を本管(15)の中
    心軸に平行な回動軸で回動させる回動駆動手段(6)
    と、前記内接板(9)を本管(15)の半径方向に移動
    せしめる圧接手段(8)とよりなり、前記内接板(9)
    が本管(15)の内面形状に適合する曲面を有しかつ前
    記分岐管路(14)の内径にほゞ等しい径のガイド穴
    (10)を有し、前記耐圧チューブ(13)は前記内張
    り材(18)の反転時の圧力に相当する内圧を作用させ
    たときに少なくとも長さ方向に伸長可能であり、かつそ
    の一端が前記内接板(9)のガイド穴(10)の周縁に
    環状に結合され、他端に圧力流体送入管(28)を取り
    付けたことを特徴とする、分岐管路の内張り装置
  2. 【請求項2】 前記耐圧チューブ(13)が、前記内張
    り材(18)の反転時の圧力に相当する内圧を作用させ
    たときに、長さ方向に3〜50%伸長可能であることを
    特徴とする、請求項1に記載の分岐管路の内張り装置
  3. 【請求項3】 前記耐圧チューブ(13)が、前記内張
    り材(18)の反転時の圧力に相当する内圧を作用させ
    たときに、径方向にも10〜20%伸長可能であること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の分岐管路の内張
    り装置
  4. 【請求項4】 本管(15)内から、当該本管(15)
    から分岐する分岐管路(14)に内張り材(18)の反
    転挿入により内張りを施すに当たり、前記内張り材(1
    8)を、当該内張り材(18)の反転時の圧力に相当す
    る内圧を作用させたときに少なくとも長さ方向に伸長可
    能の耐圧チューブ(13)内に収容し、当該耐圧チュー
    ブ(13)の端末を、前記本管(15)の内面形状に適
    合する曲面を有しかつ前記分岐管路(14)の内径にほ
    ゞ等しい径のガイド穴(10)を有する内接板(9)の
    前記ガイド穴(10)周縁に環状に固定すると共に、前
    記内張り材(18)の端末を前記ガイド穴(10)周縁
    において環状に支持し、その内接板(9)をガイド穴
    (10)が前記分岐管路(14)の開口部に一致するよ
    うに本管(15)内面に圧接し、前記耐圧チューブ(1
    3)内に圧力流体を作用させて前記内張り材(18)を
    分岐管路(14)内に反転挿入することを特徴とする、
    分岐管路の内張り方法
  5. 【請求項5】 前記内張り材(18)の端末部を外側に
    折り返し、その折り返し部分(19)の端末にフランジ
    (22)を形成し、当該フランジ(22)を内接板
    (9)と本管(15)内面との間に挟圧して環状に支持
    することを特徴とする、請求項4に記載の分岐管路の内
    張り方法
  6. 【請求項6】 前記内張り材(18)に気密性を有する
    柔軟な気密チューブ(24)を被せ、当該気密チューブ
    (24)及び内張り材(18)を耐圧チューブ(13)
    内に挿入すると共に、気密チューブ(24)の端末を前
    記内接板(9)のガイド穴(10)の周縁に環状に固定
    し、当該気密チューブ(24)を内張り材(18)と共
    に流体圧力で反転して分岐管路(14)内に挿入し、然
    る後気密チューブ(24)を逆方向に反転させて分岐管
    路(14)から引き抜くことを特徴とする、請求項4に
    記載の分岐管路の内張り方法
  7. 【請求項7】 前記気密チューブ(24)の端末部にお
    いて、当該気密チューブ(24)と前記内張り材(1
    8)との間に短尺の補強チューブ(25)を嵌合し、当
    該補強チューブ(25)の端末を前記気密チューブ(2
    4)と共に内接板(9)に環状に固定することを特徴と
    する、請求項6に記載の分岐管路の内張り方法
  8. 【請求項8】 前記内張り材(18)を、当該内張り材
    (18)を折り畳んだ状態における折り畳み耳部(1
    8′)が、前記内接板のガイド穴(10)における湾曲
    の中心軸方向に直交する位置に位置するよう支持するこ
    とを特徴とする、請求項4に記載の分岐管路の内張り方
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