JP3375335B2 - 沈床構造物及び沈床構造物の組立方法 - Google Patents

沈床構造物及び沈床構造物の組立方法

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JP3375335B2
JP3375335B2 JP2001396846A JP2001396846A JP3375335B2 JP 3375335 B2 JP3375335 B2 JP 3375335B2 JP 2001396846 A JP2001396846 A JP 2001396846A JP 2001396846 A JP2001396846 A JP 2001396846A JP 3375335 B2 JP3375335 B2 JP 3375335B2
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功 行本
聖記 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈床構造物及び沈
床構造物の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】堤防や護岸工事等の基礎や根固めのため
に水中に沈めるものとして沈床構造物がある。この沈床
構造物としては、周囲の自然景観との調和の観点から、
木工沈床が用いられる傾向にあり、その木工沈床は、一
般に、木材(方格材)を互い違いに複数層に亘って組ん
で井筒状の木枠壁を形成する一方、その木枠壁の下部
に、下側から1層目と2層目との間において複数の木材
(敷成木)を掛け渡して底壁部を形成し、その箱状の木
枠壁内部に中詰め材を充填するものとされている。した
がって、このような木工沈床を用いることとすれば、下
側から1層目の対向する木材(方格材)を高さを同じに
しつつ安定した状態で施工面に設置さえすれば、その間
の施工面が平坦でなくても(凹凸があっても)、下側か
ら1層目の木材の高さに基づき、下側から2層目以降の
木材を安定して水平に組むことができると共に、下側か
ら1層目の木材に掛け渡される複数の木材を安定した底
壁部に構成できることになり、木工沈床として施工面に
安定した状態で設置できることになる。この結果、堤防
や護岸工事等の基礎や根固めを確実に行うことができる
ことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記木工沈床
においては、底壁部として、複数の木材を用いることか
ら、その各木材を、動かないようにするべく、木枠壁を
構成する木材(第2層目の木材等)に鉄線等を用いてそ
れぞれ結束しなければならず、その結束作業は、作業者
にとって煩雑なものとなっている。しかも、底壁部を構
成する複数の木材は、その材質が木であることに加え
て、下側から1層目の木材間に掛け渡されて、施工面か
ら浮いた状態となっており、その底壁部を構成する木材
には、下側から1層目の木材を支点として撓み荷重を受
けやすい構成となっている。このため、中詰め材充填時
における局所的な大きな荷重、中詰め材充填後における
経時的劣化が進んだ木材(敷成木)に対する中詰め材の
荷重に基づき、底壁部を構成する木材は、折れたり、損
傷し易い易い傾向にあり、そのようなことが起きたとき
には、水中内での木工沈床の重量安定性が低下し、木工
沈床本来の機能が発揮されないことになる。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その第1の技術的課題は、設置安定性を確保しつ
つ、作業負担を軽減できると共に底壁部の強度を向上で
きる沈床構造物を提供することにある。第2の技術的課
題は、上記沈床構造物の組立方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の技術的課題を
達成するために本発明(請求項1の発明)にあっては、
木材を互い違いに複数層に亘って交差させることにより
井筒状の木枠壁が形成され、その木枠壁の下部に底壁部
が形成されている沈床構造物において、前記底壁部とし
て、網状体が用いられ、前記木枠壁に、該木枠壁の木材
交差部において起立軸が上下方向に貫通され、前記起立
軸は、該起立軸の一端部が、前記木枠壁の上部において
抜け止め部を着脱可能に有する一方、該起立軸の他端部
が、前記網状体をも貫通して該網状体の裏面側において
該網状体の網目よりも大きな板状体に対して連結されて
いる構成としてある。この請求項1の好ましい態様とし
ては、請求項2〜4の記載の通りとなる。
【0006】上記第1の技術的課題を達成するために本
発明(請求項5の発明)にあっては、木材を互い違いに
複数層に亘って交差させることにより井筒状の木枠壁が
形成され、その木枠壁の下部に底壁部が形成されている
沈床構造物において、前記底壁部として、網状体が用い
られ、前記木枠壁と前記網状体との間に、該木枠壁の木
材交差部付近以外の部分において連結具が介在され、前
記連結具が、前記木材壁の木材と前記網状体の構成線材
とを巻回するようにして一体化している構成としてあ
る。この請求項5の好ましい態様としては、請求項6,
7の記載の通りとなる。
【0007】上記第2の技術的課題を達成するために本
発明(請求項8の発明)にあっては、底壁部の上部に、
木材を互い違いに複数層に亘って交差させることにより
井筒状の木枠壁を形成する沈床構造物の組立方法におい
て、板状体から一対の起立軸が一定間隔だけ離間しつつ
起立する組立具と、両端部に貫通孔を有する一定長さの
木材と、前記木材の一定長さに辺が対応する四角形状の
網状体と、を用意し、先ず、施工面上に前記網状体を底
壁部として敷設し、次に、前記網状体の各角部に組立具
を、該組立具の板状体を該網状体の下側に配置すると共
に該組立具の起立軸を該網状体を貫通して上方に延びる
ようにそれぞれ配置し、次いで、前記各組立具の起立軸
に前記木材の貫通孔を通して、該木材を互い違いに複数
層に亘って組むことにより前記木枠壁を形成する、こと
を特徴とする沈床構造物の組立方法とした構成としてあ
る。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、底壁部として
網状体が用いられ、その網状体が木枠壁の下面に固定さ
れていることから、木材に比べて、強度性、耐久性につ
いて優れた網状体の性質を底壁部において利用できると
共に、中詰め材の荷重を網状体に接する施工面により受
け止めることができることになり、底壁部の強度及び耐
久性が向上させることができることになる。しかも、底
壁部として網状体が用いられることから、網状体の網目
を利用して、該網状体を簡単に木枠の下面に保持できる
ことになり、作業負担を軽減できることになる。その一
方、下側から1層目の対向する木材(方格材)を、高さ
を同じにしつつ安定した状態で施工面に設置さえすれ
ば、その間の施工面が平坦でなくても(凹凸があって
も)、網状体の可撓性を利用してその施工面に馴染ませ
ることができることになり、底壁部を的確に形成しつつ
設置安定性を確保できることになる。
【0009】また、木枠壁に、該木枠壁の木材交差部に
おいて起立軸が上下方向に貫通され、その起立軸は、そ
の起立軸の一端部が、木枠壁の上部において抜け止め部
を着脱可能に有する一方、該起立軸の他端部が、網状体
をも貫通して該網状体の裏面側において該網状体の網目
よりも大きな板状体に対して連結されていることから、
単に起立軸を保持軸として利用して井筒状の木枠壁の状
態を保持できるだけでなく、その起立軸の他端部におけ
る板状体の抜け止め作用を利用して、網状体を木枠壁の
下面に簡単に保持できることになる。
【0010】請求項2の発明によれば、木枠壁が、縦方
向に所定間隔毎に配設される複数の横材と横方向に所定
間隔毎に配設される複数の縦材とを互い違いに交差させ
つつ順次重ねて複数形成され、起立軸が横材と縦材との
各交差部をそれぞれ貫通するようされていることから、
横材と縦材とにより複数の木枠壁を形成する場合におい
ても、各木枠壁毎に、前記請求項1と同様の作用効果を
得ることができることになる。
【0011】請求項3の発明によれば、網状体が木枠壁
毎に設けられ、板状体が、隣り合う網状体同士を連結す
るための連結具通し孔を複数有していることから、横材
と縦材との交差部下側に位置する板状体の位置的長所を
生かし、その複数の連結具通し孔を利用して、連結具に
より隣り合う網状体同士を連結できることになる。この
ため、隣り合う網状体同士の連結部分を板状体の補強に
より強固にすることができることになる。
【0012】請求項4の発明によれば、横材及び縦材
が、所定長さの木材を、隣り合う木材との間で端部同士
を並設させつつ直列に連ねる構成とされ、横材における
並設部及び縦材における並設部が、横材と縦材とのいず
れかの交差部に位置され、起立軸が一対備えられて、該
一対の起立軸が並設部を構成する隣り合う木材の端部を
貫通するように設定されていることから、所定長さの木
材を継ぎ足して多数の木枠壁を形成する場合において
も、各木枠壁毎に、前記請求項2(請求項1)と同様の
作用効果を得ることができることになる。しかも、板状
体をもって、一対の起立軸を当初から起立させておくこ
とができ、その一対の起立軸を利用した上記木材の組付
け作業の作業性を高めることができることになる。
【0013】請求項5の発明によれば、木枠壁と網状体
との間に、該木枠壁の木材交差部付近以外の部分におい
て連結具が介在され、連結具が、木材壁の木材と網状体
の構成線材とを巻回するようにして一体化していること
から、前記請求項1と同様の作用効果を生じる他に、木
枠壁の積み上げ空間(木材を交差させつつ組むことによ
り生じる木材間の隙間)を連結具の通し空間として利用
して、該連結具をもって網状体を木枠壁の下面に簡単に
保持できることになる。
【0014】請求項6の発明によれば、木枠壁が、縦方
向に所定間隔毎に配設される複数の横材と横方向に所定
間隔毎に配設される複数の縦材とを互い違いに交差させ
つつ順次重ねて複数形成され、網状体が木枠壁毎に設け
られ、連結具が、隣り合う網状体の両構成線材と木材壁
の木材とを巻回するようにして一体化していることか
ら、前記請求項5と同様の作用効果を得るだけでなく、
隣り合う網状体同士をも連結して複数の網状体を一体化
することができることになる。このため、網状体の位置
を、その網状体上の木枠壁内に充填される中詰め材の重
量、その木枠壁に対する連結具による連結により、保持
できるだけでなく、他の木枠壁内の中詰め材の重量等に
よっても位置保持性(網状体の移動が規制されること)
を高めることができることになる。
【0015】請求項7の発明によれば、横材と縦材との
各交差部に、起立軸が上下方向に延びるようにしてそれ
ぞれ貫通され、各起立軸は、該各起立軸の一端部が、横
材と縦材との各交差部の上部において抜け止め部を着脱
可能に有する一方、該各起立軸の他端部が、網状体をも
貫通して該網状体の裏面側において該網状体の網目より
も大きな板状体に対して連結されていることから、前記
請求項6と同様の作用効果を得るだけでなく、横材と縦
材との交差部において井筒状の木枠壁の状態を保持する
起立軸、抜け止め部及び板状体を利用して、各網状体を
各木枠壁の下面に保持し、各網状体の位置保持性を一
層、高めることができることになる。
【0016】請求項8の発明によれば、底壁部として網
状体が用いられ、その網状体が組立具を利用して、木枠
壁の下面に保持されることになり、当該方法により、前
記請求項1に係る沈床構造物を具体的に得ることができ
ることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図16は第1実施形態を示す。その
図1、図2において、符号1は、河床や護岸付近の施工
面上に設置される実施形態に係る沈床構造物である。こ
の沈床構造物1は、底壁部を構成する複数の金網2(網
状体)と、内部に中詰め材(中詰め石)3を充填する複
数(実施形態においては6つ)の井筒状の木枠壁4と、
各木枠壁4の組立状態を保持する組立具(土木用組付
具)5と、連結具としての連結金具6とから概略構成さ
れている。
【0019】上記各金網2は、図2に示すように、一辺
が2m前後の正方形状とされており、その各金網2は、
縦横に列をなすように、各金網2の辺部を隣り合う金網
2の辺部に突き合わせつつ整然と施工面7上に敷設され
ている。このため、施工面7上には、金網2の辺部によ
り、横方向(図2中、左右方向)に延びる境界横線8
(図2中、金網2の横辺を示す鎖線をもって示す)が縦
方向(図2中、上下方向)において金網2(一辺)の間
隔毎に複数(実施形態においては3つ)形成されている
と共に、縦方向に延びる境界縦線9(図2中、金網2の
縦辺を示す鎖線をもって示す)が横方向において金網2
(一辺)の間隔毎に複数(実施形態においては4つ)形
成されている。
【0020】前記各木枠壁4は、図2に示すように、各
金網2毎に該各金網2上にそれぞれ設けられている。木
枠壁4は、基本的には、金網2の対向する辺部上に配設
される一対の加工丸太10に対して、金網2の別の対向
辺部上に配設される別の一対の加工丸太10を略直角に
重ねるものを1層として、順次互い違いに組むことによ
り、複数層(例えば3〜5層)が形成されており、これ
により、木枠壁4内に中詰め材3を充填するための中詰
め材収容空間が形成されることになっている。
【0021】本実施形態においては、組立作業性の向
上、加工丸太10の使用本数の低減等の観点から、各金
網2上の木枠壁4を形成するに際して、隣り合う金網2
の辺部上において、加工丸太10の共用化が図られてい
る。
【0022】すなわち、複数の木枠壁4は、図2〜図4
に示すように、前記各境界横線8上において配設される
横材11と、前記各境界縦線9上において配設される縦
材12とを、互い違いに交差させつつ複数層に亘って積
み重ねることにより形成されている。横材11は、複数
(実施形態においては3本)の加工丸太10を直列に連
ねることにより形成されている。各加工丸太10は、断
面形状が正方形状とされた角材とされ、本実施形態にお
いては、一辺が120mm前後の正方形状の断面形状を
もって全長が2400mm前後とされたものが用いられ
ており、その両端部(端面から117mm前後)には、
その幅方向略中央において、同一方向に延びる貫通孔1
3が形成されている。この各加工丸太10は、各層にお
いて各横材11を構成すべく、1枚の金網2の一辺毎に
宛われて、その両端部が境界横線8に略沿いつつその金
網2外に突出するように配設されており、長手方向にお
いて隣り合う加工丸太10の端部同士は、加工丸太10
の幅方向において並設されて並設部14をそれぞれ形成
することになっている。この各並設部14は、縦材12
と横材11との交差部(木材交差部)16にそれぞれ位
置するように設定され、その各並設部14を構成する隣
り合う両加工丸太10の端部における両貫通孔13は、
縦方向及び横方向にずれた位置関係(斜めの配置関係)
を採ることになっている(図2において、貫通孔13に
挿入される後述の起立軸19,20参照)。
【0023】縦材12も、複数(実施形態においては2
本)の加工丸太10を直列に連ねることにより形成され
ている。この縦材12に用いられる各加工丸太10も横
材11に用いられるものと同様のものが用いられてお
り、各加工丸太10は、各層において縦材12を構成す
べく、1枚の金網2の一辺毎に宛われて、その両端部が
境界縦線9に略沿いつつその金網2外に突出するように
配設されており、この場合においても、長手方向におい
て隣り合う加工丸太10の端部同士は、加工丸太10の
幅方向において並設されて並設部15をそれぞれ形成す
ることになっている。この各並設部15も、木材交差部
16(縦材12と横材11との交差部)にそれぞれ位置
するように設定され、その各並設部15を構成する隣り
合う両加工丸太10の端部における両貫通孔13は、前
記横材11の場合同様、縦方向及び横方向にずれた位置
関係(斜めの配置関係)を採ることになっている。
【0024】このため、図2に示すように、木枠壁4の
内部に配置される各層の横材11(図2中、上下方向に
所定間隔毎に並設されているもののうち、真ん中に配設
されたもの)においては、その横材11における並列部
14と縦材12における並列部15とが互い違いに順次
交差して、木材交差部16を構成し、そこでの各横材1
1の貫通孔13と各縦材12の貫通孔13とは上下方向
に連通することになる。
【0025】一方、木枠壁4の外部側に配置される各層
の横材11(図2中、上下方向に所定間隔毎に並設され
ているもののうち、上側と下側とに配設されたもの)に
おいては、その各横材11の並設部14に対して、各縦
材12の端部が交差されることになり、その各横材11
における貫通孔13(横材11が並設部14を構成して
いる場合には、一方の貫通孔13)と各縦材12におけ
る端部の貫通孔13とが上下方向に連通することにな
る。但し、対角関係にある沈床構造物1における一方の
組の角部17(図2参照)においては、各層の横材11
における貫通孔13、各層の縦材12における貫通孔1
3が個別に貫通し、それらは、合わさって上下方向に連
通することはないようになっている。
【0026】前記組立具5は、図2〜図4に示すよう
に、複数の木枠壁4の各木材交差部16において設けら
れている。組立具5は、図5,図6に示すように、板状
体としての基板18と、その基板18上から起立する一
対の起立軸19,20とからなっている。基板18は、
外部から支えなくても、一対の起立軸19,20が起立
した状態で維持できる大きさとされており、本実施形態
においては、一辺が220mm程度の正方形状とされて
いる。この基板18には、対角関係にある一組の隅部に
おいてナット21がそれぞれ固定されており、その各ナ
ット21の雌ねじ部が利用可能となっている。この場
合、各ナット21を通って基板18の一辺に沿うように
延びる仮想線m1,m2間の間隔L1、各ナット21を
通って前記基板18の一辺に対して直交する方向に延び
る一辺に沿うように延びる仮想線n1,n2間の間隔L
2(=L1)は、いずれもが、加工丸太10をある程度
余裕をもって収めることができる長さに設定されてい
る。
【0027】また、この基板18には、連結具としての
シャックル22を通すための複数の孔(連結具通し孔)
23が形成されている。この複数の孔23は、本実施形
態においては、4つ形成されており、その4つの孔23
のうち2つの孔は、基板18における一方の対角線P1
上に他方の対角線P2を基準として対称に配置され、他
の2つの孔は、基板18における他方の対角線P2上に
一方の対角線P1を基準として対称に配置されている
(図6参照)。
【0028】前記各起立軸19,20は、その延び長さ
が前記横材11及び前記縦材12の積層数により決めら
れることになっており、通常は、700mm〜1500
mmの範囲のものが用いられることになっている。この
各起立軸19,20の一端部には、雄ねじ部(図示略)
がそれぞれ形成されており、その各起立軸19,20の
一端部は、下端部として、前記各ナット21にそれぞれ
螺合することにより、起立状態をもって固定されてい
る。各起立軸19,20の他端部は、上端部として基板
18上方に位置することになっており、その他端部に
は、ワッシャ25を嵌挿しナット26を螺合できる雄ね
じ部24が形成されている(図5参照)。
【0029】このような組立具5は、各木材交差部16
において、図2に示すように、その基板18が、その一
辺を横方向に沿う方向に向けると共にその一辺に直交す
る他辺を縦方向に沿う方向に向けるようにしつつ、該金
網2の下側(施工面7上)にそれぞれ配設されている。
すなわち、4枚の金網2の角部が集合する個所において
は、図2、図7に示すように、その4つの角部が基板1
8上に載置されることになり、縦方向或いは横方向に隣
り合う2枚の金網2の角部が集合する個所(外側が施工
面7)においては、例えば図8に示すように、その2つ
の角部が基板18上の半分の面積を占めた状態で該基板
18上に載置され、1枚の金網2の角部が存在する個所
においては、例えば図9に示すように、その1つの角部
のみが基板18上の1/4の面積を占めた状態で該基板
18上に配置されている。
【0030】上記組立具5の一対の起立軸19,20
は、4枚の金網2の角部が集合する個所においては、図
7に示すように、4枚の金網2のうちの斜め配置関係に
ある2枚の金網2の網目を貫通して上方に延びており、
その一対の起立軸19,20に、図10に示すように、
さらに、横材11における並設部14と縦材12におけ
る並設部15とが交差する木材交差部16が、その木材
交差部16において形成される前述の各貫通孔13を介
して上下方向に貫通されることになっている。この場
合、木材交差部16における横材11,縦材12におい
て、隣り合う加工丸太10は、起立軸19,20に基づ
き回動が規制されることになり、その各状態は保持され
ることになる。そして、この両起立軸19,20の上端
部には、ワッシャ25が通された後、ナット21がそれ
ぞれ螺合されており、そのナット21(ワッシャ25)
と基板18とにより、その間の横材11、縦材12、金
網2が挟持されている。これにより、この種の木材交差
部16は、その組立状態が保持されることになる。
【0031】縦方向又は横方向において隣り合う金網2
の角部が集合する個所においては、例えば図8に示すよ
うに、一対の起立軸19,20のうちの起立軸20が、
2枚のうちの一方の金網2の網目を貫通して上方に延
び、起立軸19は、2枚のうちの他方の金網2の外方に
おいて、金網2を貫通することなく上方に延びている。
そして、この一対の起立軸19,20には、縦材12又
は横材11における並設部15(14)と横材11又は
縦材12の一方の端部とが互い違いに交差する木材交差
部16が、その木材交差部16において形成される前述
の貫通孔13を介して上下方向に貫通されており、この
両起立軸19,20の上端部にも、ワッシャ25が通さ
れた後、ナット21がそれぞれ螺合されて、そのナット
21(ワッシャ25)と基板18とにより、その間の横
材11、縦材12、金網2が挟持されている。尚この場
合、起立軸19又は20の上端部が大きく露出すること
を防ぐべく、木枠壁4の図2中、上、下側において添木
27が用いられている。
【0032】1枚の金網2の角部が存在する個所(図2
中、対角関係にある沈床構造物1における2組の角部1
7、32参照)においては、一対の起立軸19,20
は、その金網2外に位置している(図2参照)。その場
合において、沈床構造物1における一方の角部17で
は、図2、図9に示すように、起立軸19は各層の縦材
12端部を貫通し、起立軸20は各層の横材11端部を
貫通することになる。この個所においては、最上層の縦
材12端部に並設して添木27が設けられる。一方、沈
床構造物1における他方の角部32では、図2に示すよ
うに、起立軸19又は20の1本だけが用いられて、そ
の1本の起立軸が、横材11の端部と縦材12の端部と
の木材交差部16を貫通することになる。そして、これ
らの起立軸19,20の上端部においても、ワッシャ2
5が通された後、ナット21が螺合されており、そのナ
ット21(ワッシャ25)と基板18とにより、その間
の横材11、縦材12、金網2が挟持されている。
【0033】また、木材交差部16においては、そこに
存在する金網2が基板18を介して一体化されている。
すなわち、4枚の金網2の角部が集合する個所において
は、図7に示すように、起立軸19,20が貫通する一
方の金網2と残りの2枚のうちの一方の金網2とは、基
板18における2つの孔23、金網2の網目、それらを
通すシャックル22により、基板18と共に連結され、
起立軸19,20が貫通する他方の金網2と残り2枚の
うちの他方の金網2とは、基板18における2つの孔2
3、金網2の網目、それらを通すシャックル22によ
り、基板18と共に連結されている。
【0034】縦方向又は横方向において隣り合う金網2
の角部が集合する個所においては、例えば図8に示すよ
うに、その縦方向又は横方向に隣り合う金網2が、基板
18と共に、その基板18における2つの孔23を利用
することによりシャックル22を介して連結されてお
り、その縦方向又は横方向に隣り合う金網2の角部は、
基板18上において該基板18に対して一体化すること
になっている。
【0035】金網2の角部が1つだけ存在する個所にお
いては、例えば図9に示すように、その金網2が、基板
18と共に、その基板18における少なくとも2つの孔
23を利用することによりシャックル22を介して連結
されており、その金網2の角部は、基板18上において
該基板18に対して一体化することになっている。
【0036】一方、下側から一層目の横材11における
各加工丸太10(金網2に接触状態にあるもの)と、該
各加工丸太10の下側の金網2とは、図11、図12に
示すように、前記木材交差部以外の木材非交差部、具体
的には、各加工丸太10の長手方向略中央部において、
連結具としての連結金具6を用いて連結されている。こ
の連結金具6は、図13に示すように、一定幅を有する
底部28の両端部から起立部29が起立する略U字状の
本体30と、その対向する起立部29の先端部間を連結
するボルト、ナット等の締結具31とからなっており、
その本体30における起立部29の一方を隣り合う金網
2の一方に網目を利用して貫通させると共に他方の起立
部29を他方の金網2に網目を利用して貫通させつつ、
横材11における加工丸太10を本体30内に入れ、そ
の加工丸太10の上方に延びることになる両起立部29
の先端部を締結具31をもって連結されることになって
いる。これにより、その部分において、隣り合う両金網
2の構成線材と加工丸太10とは連結金具6により巻回
された状態となり、隣り合う両金網2は横材11におけ
る各加工丸太10に保持されると共に、その隣り合う両
金網2が離間することが規制されることになる。勿論、
隣り合う金網2が存在しない場合には、その存在する金
網2だけが加工丸太10に連結されることになる。
【0037】同様に、下側から1層目の縦材12におけ
る各加工丸太10(下側から1層目の横材11における
加工丸太10上に載置されるもの)と、その下側の金網
2部分とも、連結金具6を介して連結されている。この
連結金具6は、図14に示すように、基本的には、前記
連結金具6と同じ構成とされているが(このため、同符
号を付す)、下側から1層目の縦材12における各加工
丸太10が、下側から1層目の横材11における加工丸
太10上に載置されることから、長さ(高さ)を確保す
べく、本体30の起立部29が、前記連結金具6(図1
3に示すもの)よりも長くされている。
【0038】次に、上記沈床構造物1の施工方法につい
て説明する。先ず、施工面7上に複数の金網2を敷設す
ると共に、複数の組立具5をセットする。複数の金網2
の敷設は、図15に示すように、縦方向及び横方向に整
然と並ぶように行われることになっており、金網2の辺
部により、前述の通り、複数の境界横線8と複数の境界
縦線9とが形成されることになる。
【0039】各組立具5のセットは、同じく図15に示
すように、金網2の角部において、基板18の一辺とそ
れに直交する他辺とを横方向と縦方向とにすべき目安と
しつつ行われる。4枚の金網2の角部が集合する個所に
おいては、図7に示すように、基板18が4枚の金網2
の角部集合部の裏面側に配置され、一対の起立軸19,
20は、斜め配置関係にある2枚の金網2の網目を貫通
させて上方に延ばされる。そして、残りの2枚のうちの
一方の金網2と、起立軸19が貫通する一方の金網2と
は、基板18における2つの孔23を利用することによ
りシャックル22を介して連結され、残り2枚のうちの
他方の金網2と、起立軸20が貫通する他方の金網2と
は、基板18板における残りの2つの孔23を利用する
ことによりシャックル22を介して連結される。これに
より、各組立具5の起立軸19,20が、基板18が金
網2の網目よりも格段に大きいことに基づき、上方に抜
けることが規制されると共に、4枚の金網2の角部は、
シャックル22に基づき、基板18上において該基板1
8に対して一体化されることになる。
【0040】この場合、基板18に起立軸19,20を
固定する前に、基板18のみを金網2の角部裏面に配設
し、金網2の網目を利用して起立軸19,20を基板1
8に固定するのが、作業上好ましい。
【0041】縦方向又は横方向において隣り合う金網2
の角部が集合する個所においては、例えば図8に示すよ
うに、基板18は、その縦方向又は横方向に隣り合う2
枚の金網2の裏面側に配置される一方、一対の起立軸1
9,20のうちの起立軸20は、2枚のうちの一方の金
網2の網目を貫通して上方に延ばされ、他方の起立軸1
9は、2枚のうちの他方の金網2の外方において、金網
2を貫通することなく上方に延ばされる。そして、その
縦方向又は横方向に隣り合う金網2は、基板18におけ
る2つの孔23を利用することによりシャックル22を
介して連結され、その縦方向又は横方向に隣り合う金網
2の角部は、基板18上において該基板18に対して一
体化される。
【0042】1枚の金網2の角部のみが基板18上の1
/4の面積を占めた状態で該基板18上に配置されてい
る個所(対角関係にある沈床構造物1の2組の角部1
7,32)においては、一対の起立軸19,20又は一
方の起立軸(19又は32)は、図2に示すように金網
2外に位置される。そして、金網2は、例えば図9に示
すように、基板18における少なくとも2つの孔23を
利用することによりシャックル22を介して該基板18
に連結され、その金網2の角部は、基板18上において
該基板18に一体化される。
【0043】次に、前述の加工丸太10を複数用いて、
木枠壁4の1層目における複数の横材11を形成する。
この1層目の複数の横材11を形成するに際しては、各
境界横線8上において、図16に示すように、各加工丸
太10の両端部における貫通孔13を、横方向に隣り合
う組立具5の一方における起立軸19と、同方向に隣り
合う組立具5の他方における起立軸20とに対して通
し、その境界横線8に沿って加工丸太10を順次、並べ
る。これにより、各境界横線8上においては、加工丸太
10が直列に並ぶと共に、隣り合う加工丸太10の端部
同士は当接しつつ縦方向に並設されることになり、その
状態は、組立具5により保持されることになる。
【0044】次に、1層目の各横材11における各加工
丸太10と、その下側に位置する金網2とを連結金具6
を介して連結する。この場合、この連結金具6を用いた
各連結は、各加工丸太10の長手方向略中央部付近にお
いて行われ、その加工丸太10の下側において、隣り合
って金網2が敷設されているときには、その両金網2が
加工丸太10と共に連結される(図11、図12参
照)。
【0045】次に、前述の加工丸太10を複数用いて、
木枠壁4の1層目における複数の縦材12を形成する。
この1層目の複数の縦材12を形成するに際しては、各
境界縦線9上において、各加工丸太10の両端部におけ
る貫通孔13を、縦方向に隣り合う組立具5の一方にお
ける起立軸19と、同方向に隣り合う組立具5の他方に
おける起立軸20とに対して通し、その境界縦線9に沿
って加工丸太10を順次、並べる。これにより、各境界
縦線9上において、加工丸太10が直列に並ぶと共に、
隣り合う加工丸太10の端部同士は当接しつつ横方向に
並設されることになり、複数の横材11と複数の縦材1
2とは、交差状態で保持されることになる。
【0046】次に、1層目の各縦材12における各加工
丸太10と、その下側に位置する金網2とを、連結金具
6を介して連結する。勿論この場合、1層目の縦材12
が1層目の横材11の上にあることから、連結具6とし
て、図14に示すものが用いられる。
【0047】次に、上記1層目と同様の組立に基づき、
横材11と縦材12とを互い違いに複数層に亘って組
み、その後、各組立具5の一対の起立軸19,20の上
端部に、ワッシャ25を通した後、ナット21を螺合
し、各木材交差部16において、基板18とナット21
(ワッシャ25)とで、金網2、横材11、縦材12を
挟持して、底壁部を有する複数の木枠壁4を得る。そし
てこの後、各木枠壁4内に中詰め材3を充填し、施工面
7上に当該沈床構造物1を固定する。
【0048】図17〜図19は第2実施形態を示す。こ
の第2実施形態において、前記第1実施形態と同一構成
要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0049】この第2実施形態においては、金網(例え
ば一辺が2m程度)2の上に木枠壁4が設けられてお
り、その木枠壁4は、2つの組立具5を用いて組み立て
られている。各組立具5は、図19に示すように、一本
の線材、鉄棒等を加工して形成されており、該組立具5
は、一対の起立軸部40と、連結部41とを有してい
る。一対の起立軸部40は、各先端部(図19中、上端
部)において、ワッシャ25を嵌挿しナット26を螺合
できる雄ねじ部24を形成しており、連結部41は、一
対の起立軸部40をその基端部(図19中、下端部)に
おいて連結して、該一対の起立軸部40を所定の間隔を
もって対向させている。この各組立具5における一対の
起立軸部40は、木枠壁4における2個所の木材交差部
16及び金網2を上下方向にそれぞれ貫通しており、そ
の各起立軸部40の雄ねじ部24に、木枠壁4の上部に
おいて、ワッシャ25が嵌挿されると共にナット26が
螺合されて、組立具5の下方向への抜け止めが図られて
いる。その一方、一対の起立軸部40の基端部は、金網
2を貫通して該金網2の裏面側に至り、その金網2の裏
面側において、連結部41をもって連結されており、連
結部41は、金網2の裏面に沿うように配設され、連結
部41と金網2とは係止状態とされている。特に本実施
形態においては、この連結部41は、金網2の網目を利
用して、該金網2にコイル42を用いることにより保持
されている。
【0050】したがって、起立軸部40が井筒状の木枠
壁4の状態を保持できるだけでなく、連結部41の抜け
止め作用を利用して、金網2を木枠壁4の下面に簡単に
保持できることになる。しかも、複数の起立軸部40と
連結部41とが一体化されていることから、その一体的
な形状を用いることにより当該沈床構造物1の補強を効
果的に図ることができることになる。尚、木枠壁4内に
は、勿論、中詰め材3が充填される。
【0051】以上実施形態について説明したが本発明に
あっては、次のような態様を包含する。 1)施工面上において、網状片に予め石等が取付けられ
ている石保持ユニット(土木設置構造物)等の隣り合う
もの同士を施工面7上で連結するために、起立軸19,
20を除いた基板18(複数の孔23を有するもの)
を、隣り合う石保持ユニットの下側に敷き、その基板1
8の複数の孔、網状片の網目、それらを通す連結具を利
用することにより、連結すること。 2)網状体が、金網2に限らず、カーボン繊維、合成樹
脂等をもってメッシュ状又は格子状にしたもの、鉄筋、
鉄骨等をもって格子状にしたもの等、種々のものを含む
こと。 3)第2実施形態において、連結部41を金網2の網目
に縫うように組み入れることにより、連結部41と金網
2とを係止状態とすること。勿論この場合、線材を金網
2に組み入れてから、その線材の両端側を折曲させて一
対の起立軸部40を形成することが、作業上、好まし
い。 4)連結具として、シャックルに限らず、針金、紐を含
め各種のものを用いること。
【0052】尚、本発明の目的は、明記されたものに限
らず、実質的に好ましい或いは利点として記載されたも
のに対応したものを提供することをも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る沈床構造物を示す正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】第1実施形態に係る沈床構造物を示す部分拡大
斜視図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】第1実施形態に係る組立具を示す斜視図。
【図6】第1実施形態に係る組立具を平面的に説明する
説明図。
【図7】4枚の金網の角部が集合する個所における当該
金網と、第1実施形態に係る組立具との関係を示す平面
図。
【図8】縦方向又は横方向において隣り合う金網の角部
が集合する個所における当該金網と、第1実施形態に係
る組立具との関係を示す平面図。
【図9】1枚の金網の角部が存在する個所における当該
金網と、第1実施形態に係る組立具との関係を示す平面
図。
【図10】4枚の金網の角部が集合する個所における加
工丸太の組み方を説明する平面図。
【図11】連結金具による加工丸太と金網との連結を示
す正面図。
【図12】図11の側面図。
【図13】第1実施形態に係る連結金具を示す斜視図。
【図14】第1実施形態に係る別の連結金具を示す斜視
図。
【図15】第1実施形態に係る施工方法を示す平面図。
【図16】図15の続きを示す図。
【図17】第2実施形態に係る沈床構造物を示す平面
図。
【図18】第2実施形態に係る沈床構造物を示す正面
図。
【図19】第2実施形態に係る組立具を示す図。
【符号の説明】
1 沈床構造物 2 金網 4 木枠壁 5 組立具 6 連結金具 7 施工面 10 加工丸太 11 横材 12 縦材 14 横材における並設部 15 縦材における並設部 16 木材交差部 18 基板 19 起立軸 20 起立軸 22 シャックル 23 孔 26 ナット 40 起立軸部 41 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材を互い違いに複数層に亘って交差さ
    せることにより井筒状の木枠壁が形成され、その木枠壁
    の下部に底壁部が形成されている沈床構造物において、 前記底壁部として、網状体が用いられ、前記木枠壁に、該木枠壁の木材交差部において起立軸が
    上下方向に貫通され、 前記起立軸は、該起立軸の一端部が、前記木枠壁の上部
    において抜け止め部を着脱可能に有する一方、該起立軸
    の他端部が、前記網状体をも貫通して該網状体の裏面側
    において該網状体の網目よりも大きな板状体に対して連
    結されている、 ことを特徴とする沈床構造物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記木枠壁が、縦方向に所定間隔毎に配設される複数の
    横材と横方向に所定間隔毎に配設される複数の縦材とを
    互い違いに交差させつつ順次重ねて複数形成され、 前記起立軸が、前記横材と前記縦材との各交差部をそれ
    ぞれ貫通するようされている、 ことを特徴とする沈床構造物。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記網状体が、前記木枠壁毎に設けられ、 前記板状体が、隣り合う網状体同士を連結するための連
    結具通し孔を複数有している、 ことを特徴とする沈床構造物。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記横材及び前記縦材が、所定長さの木材を、隣り合う
    木材との間で端部同士を並設させつつ直列に連ねる構成
    とされ、 前記横材における並設部及び前記縦材における並設部
    が、前記横材と前記縦材とのいずれかの交差部に位置さ
    れ、 前記起立軸が一対備えられて、該一対の起立軸が、前記
    並設部を構成する隣り合う木材の端部を貫通するように
    設定されている、 ことを特徴とする沈床構造物。
  5. 【請求項5】 木材を互い違いに複数層に亘って交差さ
    せることにより井筒状の木枠壁が形成され、その木枠壁
    の下部に底壁部が形成されている沈床構造物において、 前記底壁部として、網状体が用いられ、 前記木枠壁と前記網状体との間に、該木枠壁の木材交差
    部付近以外の部分において連結具が介在され、 前記連結具が、前記木材壁の木材と前記網状体の構成線
    材とを巻回するようにして一体化している、 ことを特徴とする沈床構造物。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記木枠壁が、縦方向に所定間隔毎に配設される複数の
    横材と横方向に所定間隔毎に配設される複数の縦材とを
    互い違いに交差させつつ順次重ねて複数形成され、 前記網状体が、前記木枠壁毎に設けられ、 前記連結具が、隣り合う網状体の両構成線材と前記木材
    壁の木材とを巻回するようにして一体化している、 ことを特徴とする沈床構造物。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記横材と前記縦材との各交差部に、起立軸が上下方向
    に延びるようにしてそれぞれ貫通され、 前記各起立軸は、該各起立軸の一端部が、前記横材と前
    記縦材との各交差部の上部において抜け止め部を着脱可
    能に有する一方、該各起立軸の他端部が、前記網状体を
    も貫通して該網状体の裏面側において該網状体の網目よ
    りも大きな板状体に対して連結されている、 ことを特徴とする沈床構造物。
  8. 【請求項8】 底壁部の上部に、木材を互い違いに複数
    層に亘って交差 させることにより井筒状の木枠壁を形成
    する沈床構造物の組立方法において、 板状体から一対の起立軸が一定間隔だけ離間しつつ起立
    する組立具と、両端部に貫通孔を有する一定長さの木材
    と、前記木材の一定長さに辺が対応する四角形状の網状
    体と、を用意し、 先ず、施工面上に前記網状体を底壁部として敷設し、 次に、前記網状体の各角部に組立具を、該組立具の板状
    体を該網状体の下側に配置すると共に該組立具の起立軸
    を該網状体を貫通して上方に延びるようにそれぞれ配置
    し、 次いで、前記各組立具の起立軸に前記木材の貫通孔を通
    して、該木材を互い違いに複数層に亘って組むことによ
    り前記木枠壁を形成する、 ことを特徴とする沈床構造物の組立方法。
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