JP3375184B2 - 自動化学分析装置 - Google Patents
自動化学分析装置Info
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N35/00—Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
- G01N35/02—Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
- G01N35/04—Details of the conveyor system
- G01N2035/0401—Sample carriers, cuvettes or reaction vessels
- G01N2035/0437—Cleaning cuvettes or reaction vessels
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- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば血液中の各種
成分を自動的に同定および/または定量する自動化学分
析装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、自動化学分析装置は、小型で分析
効率の良い、いわゆるシングルラインマルチテストのラ
ンダムアクセス方式のものが広く用いられている。この
種のランダムアクセス方式の自動化学分析装置において
は、複数の反応キュベットをエンドレス状に保持するキ
ュベットホイールを間欠的に回動させながら、その1動
作サイクルにおける該キュベットホイールの回動停止中
に、反応キュベットに対する試料の分注、試薬の分注、
攪拌、洗浄等を行い、回動中に、静置された測光光束を
横切る反応キュベット内の溶液の吸光度を測定するよう
にしている。ここで、試薬またはサンプルの性状を確認
するために、試薬またはサンプルのみがキュベット内に
収容された状態で測光したり、試薬とサンプルの混合後
の反応結果を知るために、例えば、エンドポイント法で
は反応終了時付近に1回測定を行い、レート法では反応
進行過程で複数回測定を行っている。また、高速処理に
対応するため、キュベットホイールの1動作サイクルに
おける回転を、1回転ではなく、約1/2回転、1/3
回転等と小さくしたものも提案されているが、いずれの
自動化学分析装置においても、1動作サイクルでのキュ
ベットホイールの回転角度は、常に一定となっている。 【0003】一方、ランダムアクセス方式の自動化学分
析装置として、例えば特開平4−36659号公報にお
いて、キュベットホイールに収納するキュベットの数
を、キュベットホイールの1動作サイクルでの回転角度
と関連して適切に設定することにより、洗浄機構の占有
スペースを必要最小に抑え、装置の小型化を図ったもの
が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平4−36659号公報において提案された自動化
学分析装置にあっては、キュベットホイールに収納する
キュベットの数Nを、N=mn±nとしている。ここ
で、mは1動作サイクルでのキュベットの送り数、1/
nは1動作サイクルでのおおよその回転数、nは停止時
に分注される試料または試薬の数、をそれぞれ表してい
る。 【0005】このため、複数の分析項目を実施する際
に、1動作サイクル内で分注する試料または試薬数が異
なると、反応キュベット数が異なって、同一装置では対
応できなくなるという問題がある。また、キュベットホ
イールのキュベット収納割り出し角度に端数が出て、ホ
イールの加工が困難になるという問題がある。例えば、
図2に示すように、1動作サイクルでのキュベット送り
数が8、おおよその回転数が1/3、1動作サイクルで
の分注数が1の場合には、反応キュベット数が23(ま
たは25)となり、その割り出し角度は15.651・
・・度(23個の場合)となる。なお、図2の場合、キ
ュベットへの分注順序は、1−16−8−23−15−
7−22・・・となる。また、図3に示すように、1動
作サイクルでのキュベット送り数が8、おおよその回転
数が1/3、1動作サイクルでの分注数が2の場合に
は、反応キュベット数が22(または26)となり、そ
の割り出し角度は16.363・・・度(22個の場
合)となる。なお、図3の場合、キュベットへの分注順
序は、(1,2)−(15,16)−(7,8)−(2
1,22)−(13,14)・・・となる。 【0006】このように、上述した特開平4−3665
9号公報において提案された自動化学分析装置にあって
は、試料や試薬の分注数により反応キュベット数が異な
ることになると共に、何れの場合にもキュベットホイー
ルに対する割り出し角度に端数がでることになる。この
ため、汎用性に欠けるという問題があると共に、製作が
困難であるという問題がある。 【0007】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、キュベット収納の割り出し角度
に端数のでない同一のキュベット数で、1動作サイクル
内での分注数を任意に変えることができ、しかも上記の
特開平4−36659号公報におけると同様に、洗浄機
構の占有スペースを必要最小に抑えることができ、した
がって、汎用性に優れ、小型かつ安価にできるよう適切
に構成した自動化学分析装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、複数の反応キュベットをエンドレス
状に保持するキュベットホイールを間欠的に回動させな
がら、該キュベットホイールの回動停止中に、反応キュ
ベットに対する試料および試薬の分注等を行い、回動中
に、静置された測光光束を横切る反応キュベット内の溶
液を測光して、試料中の各種成分を自動的に分析する自
動化学分析装置において、前記キュベットホイールに保
持したN/2が偶数のN個のキュベットと、前記キュベ
ットホイールを、1動作サイクル内での回転角度が異な
るものを含む組み合わせパターンで駆動する制御手段と
を具える。 【0009】 【作用】上記構成において、キュベットホイールに保持
するキュベット数Nを、N/2が偶数とすると、キュベ
ットの割り出し角度が割り切れることになる。また、キ
ュベットホイールを、1動作サイクル内での回転角度が
異なるものを含む組み合わせパターンで駆動すると、1
動作サイクルでの分注数が異なる場合でも、キュベット
ホイールに保持するキュベット数を変更することなく対
応することが可能となり、しかも洗浄機構の占有スペー
スも必要最小に抑えることが可能となる。 【0010】 【実施例】図1は、この発明の一実施例の要部の構成を
示すものである。この実施例では、キュベットホイール
1に保持するキュベット2の数を24個とし、キュベッ
トホイール1の1動作サイクルでの分注数を1として、
キュベットホイール1を駆動制御装置3により、1動作
サイクル内での回転角度が異なるものを含む組み合わせ
パターンで、矢印方向に間欠的に回動させながら分析を
行う。なお、図1において、各キュベット2内に表示し
た番号(1〜24)は、キュベット番号を示す。 【0011】キュベットホイール1の停止状態におい
て、位置S1にある光透過性のキュベット2には、サン
プラ4にセットされたサンプル容器5からサンプル分注
器6によりサンプルを分注し、位置S2にあるキュベッ
ト2に対しては、攪拌機構7により内部に収容する溶液
を攪拌し、順次の位置S3およびS4にある2個のキュ
ベット2に対しては、洗浄機構8により洗浄を行い、位
置S5にあるキュベット2には、試薬格納庫9にセット
された複数の試薬容器10の中から分析項目に対応する
試薬を試薬分注器11により分注するようにする。 【0012】また、位置S2と位置S3との間で、キュ
ベットホイール1の回動中にキュベット2が光路を横切
るように、光源12および受光素子13を設け、これら
光源12および受光素子13によりキュベット2内の溶
液をそれぞれ1回または複数回測光して、所望の項目を
分析するようにする。 【0013】かかる構成において、キュベットホイール
1を駆動制御装置3により、1動作サイクルが、A;1
/3回転(8キュベット分)およびB;1/3回転+1
キュベット(9キュベット分)の異なる回転角度を含
む、A−A−Bの組み合わせパターンの繰り返しで、矢
印方向に間欠的に回動させると、キュベット2への試薬
分注順序は、図1に示す状態からキュベット番号で1−
17−9−24−16−8−23・・・となり、3動作
サイクルでキュベット2は右回転方向に1キュベット分
ずつずれて分析動作が進行することになる。この結果、
位置S5から右回りの移動を開始した番号1のキュベッ
トは、4、7、10、13、16、19および22回目
の各停止時点で、それぞれキュベット番号の2、3、
4、5、6、7および8に停止し、以下同様に、後続の
キュベット(17−9−24−16−8−23・・・)
が順次停止する。 【0014】また、1動作サイクルが、B;1/3回転
+1キュベット(9キュベット分)およびC;1/3回
転−1キュベット(7キュベット分)の異なる回転角度
を含む、B−B−Cの組み合わせパターンの繰り返し
で、矢印方向に間欠的に回動させると、キュベット2へ
の試薬分注順序は、図1に示す状態からキュベット番号
で1−16−7−24−15−6−23・・・となり、
3動作サイクルでキュベット2は右回転方向に1キュベ
ット分ずつずれて分析動作が進行することになる。この
結果、A−A−Bの組み合わせパターンと同様の順序
で、各キュベットが停止する。したがって、これらA−
A−BおよびB−B−Cの組み合わせパターンによれ
ば、キュベットホイールの3分の1に相当する範囲内
に、3動作サイクル毎の異なる時点のキュベットを集中
させることができるので、分析に必要な各処理をこの範
囲内でまかなうことができる。 【0015】以上の実施例では、1動作サイクルでのサ
ンプルおよび試薬の分注数をそれぞれ1としたが、図1
に示す構成において、サンプルおよび試薬の分注数をそ
れぞれ2とする場合、例えば図1に示す状態で、サンプ
ル分注位置をキュベット番号3,4の位置に、試薬分注
位置をキュベット番号1,2の位置に設定した場合に
は、1動作サイクルが、A;1/3回転(8キュベット
分)およびD;1/3回転+2キュベット(10キュベ
ット分)の異なる回転角度を含む、A−A−Dの組み合
わせパターンの繰り返しで分析を行う。 【0016】このようにすると、キュベット2への試薬
分注順序は、図1に示す状態からキュベット番号で
(1,2)−(17,18)−(9,10)−(23,
24)−(15,16)−(7,8)−(21,22)
・・・となり、3動作サイクルでキュベット2は右回転
方向に2キュベット分ずつずれて分析動作が進行するこ
とになる。 【0017】以上のことから明らかなように、1動作サ
イクルでの分注数が異なっても、キュベット数は同一の
24個とすることができ、しかもキュベット2の割り出
し角度も15°と割り切れるので、汎用性に優れ、かつ
安価にできる。また、洗浄機構も順次のキュベット2の
停止位置にまとめることができるので、その占有スペー
スを必要最小に抑えることができ、したがって装置全体
を小型にできる。 【0018】なお、上述した実施例の説明では、分注数
が1の場合の動作サイクルの組み合わせパターンを、A
−A−BまたはB−B−Cとしたが、A−B−A,B−
A−AまたはB−D−Bといった変更によっても上述し
た作用効果が得られる。また、同様に、分注数が2の場
合の組み合わせパターンも、A−D−AまたはD−A−
Aとすることができる。さらに、上記以外の種々の組み
合わせパターンで、キュベットホイールの回動を制御す
ることもできる。 【0019】例えば、上記のようにキュベット数が24
で、分注数が1の場合には、組み合わせパターンの1サ
イクルにおけるキュベット移動量が25キュベット数と
なるように、組み合わせパターンを設定することによ
り、組み合わせパターンの1サイクルで、1キュベット
分ずつずらしながら、分析動作を進行させることができ
る。同様に、キュベット数が24で、分注数が2の場合
には、組み合わせパターンの1サイクルにおけるキュベ
ット移動量が26キュベット数となるように、組み合わ
せパターンを設定することにより、組み合わせパターン
の1サイクルで、2キュベット分ずつずらしながら、分
析動作を進行させることができる。このように、組み合
わせパターンは、1動作サイクルが1/3回転や、1/
3回転±nキュベット数の組み合わせに限らず、1動作
サイクルが1/4回転や、1/4回転±nキュベット数
の組み合わせの他、種々の異なる回転角度を含む組み合
わせパターンとすることができる。 【0020】例えば、分注数が2の場合の変形として、
1動作サイクルが、E;1/4回転(6キュベット分)
およびB;1/3回転(8キュベット分)の異なる回転
角度を含む、E−E−E−B(または、B−E−E−
E,E−B−E−E,E−E−B−Eのいずれか)の組
み合わせパターンの繰り返しで分析を行い、キュベット
番号の1、7、3、5、6にそれぞれ、上述の位置S
5、S1、S2、S3、S4を配置すると共に、キュベ
ット番号の4と5の間に測光用の光路を設けることによ
り、やはり占有スペースが最小で、かつ処理能力の高い
分析装置を提供することができる。 【0021】なお、この発明は、上述した実施例にのみ
限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能
である。例えば、分注順序をサンプル、試薬の順に行う
こともできる。また、回転方向を左回りに構成して組み
合わせパターンの繰り返しで分析を行う場合には、図1
の構成を試薬分注位置(S5)を中心として左右対称に
配置した装置を使用することにより、上述と同様の作用
効果が得られる。また、上述した例では、キュベットホ
イールの回転方向にキュベットがずれる構成としたが、
例えば、回転方向を左回りとすると共に、A−C−C
(または、C−C−A,C−A−Cのいずれか)の組み
合わせパターンの繰り返しで分析を行うことにより、回
転方向とは逆、すなわち右回りに1キュベット分ずつず
れるので、図1と同一の構成で同様の作用効果が得られ
る。また、キュベットホイールに等間隔に保持するキュ
ベット数は、適宜、30個、32個、36個、45個と
いうように種々変更しても、上述した技術思想に基づい
て同様に構成することができる。また、必要に応じて、
同数のキュベットをキュベットホイール上に同心円状に
2重またはそれ以上配置して、処理数の2倍以上に増大
させることもできる。また、分注器の吐出勢いで十分な
攪拌作用が得られる場合や、搬送中に十分な混和が達成
される構成である場合には、攪拌機構7を省略してより
多くの測光データを獲得するようにすることもできる。
特に、攪拌機構7を省略した場合には、光源12、受光
素子13および洗浄機構8を、いずれもキュベット2個
分ずつ位置S1に近づけることにより、一層小型化を図
ることができる。 【0022】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、キュ
ベットホイールに保持するキュベット数Nを、N/2が
偶数としたので、キュベットの割り出し角度が割り切
れ、キュベットホイールの加工性を大幅に向上すること
ができる。また、キュベットホイールを、1動作サイク
ル内での回転角度が異なるものを含む組み合わせパター
ンで駆動するようにしたので、1動作サイクルでの分注
数が異なる場合でも、同一キュベット数のキュベットホ
イールを用いて対応することができ、しかも洗浄機構の
占有スペースも必要最小に抑えることができる。したが
って、汎用性に優れ、かつ小型、安価な自動化学分析装
置を得ることができる。
成分を自動的に同定および/または定量する自動化学分
析装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、自動化学分析装置は、小型で分析
効率の良い、いわゆるシングルラインマルチテストのラ
ンダムアクセス方式のものが広く用いられている。この
種のランダムアクセス方式の自動化学分析装置において
は、複数の反応キュベットをエンドレス状に保持するキ
ュベットホイールを間欠的に回動させながら、その1動
作サイクルにおける該キュベットホイールの回動停止中
に、反応キュベットに対する試料の分注、試薬の分注、
攪拌、洗浄等を行い、回動中に、静置された測光光束を
横切る反応キュベット内の溶液の吸光度を測定するよう
にしている。ここで、試薬またはサンプルの性状を確認
するために、試薬またはサンプルのみがキュベット内に
収容された状態で測光したり、試薬とサンプルの混合後
の反応結果を知るために、例えば、エンドポイント法で
は反応終了時付近に1回測定を行い、レート法では反応
進行過程で複数回測定を行っている。また、高速処理に
対応するため、キュベットホイールの1動作サイクルに
おける回転を、1回転ではなく、約1/2回転、1/3
回転等と小さくしたものも提案されているが、いずれの
自動化学分析装置においても、1動作サイクルでのキュ
ベットホイールの回転角度は、常に一定となっている。 【0003】一方、ランダムアクセス方式の自動化学分
析装置として、例えば特開平4−36659号公報にお
いて、キュベットホイールに収納するキュベットの数
を、キュベットホイールの1動作サイクルでの回転角度
と関連して適切に設定することにより、洗浄機構の占有
スペースを必要最小に抑え、装置の小型化を図ったもの
が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平4−36659号公報において提案された自動化
学分析装置にあっては、キュベットホイールに収納する
キュベットの数Nを、N=mn±nとしている。ここ
で、mは1動作サイクルでのキュベットの送り数、1/
nは1動作サイクルでのおおよその回転数、nは停止時
に分注される試料または試薬の数、をそれぞれ表してい
る。 【0005】このため、複数の分析項目を実施する際
に、1動作サイクル内で分注する試料または試薬数が異
なると、反応キュベット数が異なって、同一装置では対
応できなくなるという問題がある。また、キュベットホ
イールのキュベット収納割り出し角度に端数が出て、ホ
イールの加工が困難になるという問題がある。例えば、
図2に示すように、1動作サイクルでのキュベット送り
数が8、おおよその回転数が1/3、1動作サイクルで
の分注数が1の場合には、反応キュベット数が23(ま
たは25)となり、その割り出し角度は15.651・
・・度(23個の場合)となる。なお、図2の場合、キ
ュベットへの分注順序は、1−16−8−23−15−
7−22・・・となる。また、図3に示すように、1動
作サイクルでのキュベット送り数が8、おおよその回転
数が1/3、1動作サイクルでの分注数が2の場合に
は、反応キュベット数が22(または26)となり、そ
の割り出し角度は16.363・・・度(22個の場
合)となる。なお、図3の場合、キュベットへの分注順
序は、(1,2)−(15,16)−(7,8)−(2
1,22)−(13,14)・・・となる。 【0006】このように、上述した特開平4−3665
9号公報において提案された自動化学分析装置にあって
は、試料や試薬の分注数により反応キュベット数が異な
ることになると共に、何れの場合にもキュベットホイー
ルに対する割り出し角度に端数がでることになる。この
ため、汎用性に欠けるという問題があると共に、製作が
困難であるという問題がある。 【0007】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、キュベット収納の割り出し角度
に端数のでない同一のキュベット数で、1動作サイクル
内での分注数を任意に変えることができ、しかも上記の
特開平4−36659号公報におけると同様に、洗浄機
構の占有スペースを必要最小に抑えることができ、した
がって、汎用性に優れ、小型かつ安価にできるよう適切
に構成した自動化学分析装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、複数の反応キュベットをエンドレス
状に保持するキュベットホイールを間欠的に回動させな
がら、該キュベットホイールの回動停止中に、反応キュ
ベットに対する試料および試薬の分注等を行い、回動中
に、静置された測光光束を横切る反応キュベット内の溶
液を測光して、試料中の各種成分を自動的に分析する自
動化学分析装置において、前記キュベットホイールに保
持したN/2が偶数のN個のキュベットと、前記キュベ
ットホイールを、1動作サイクル内での回転角度が異な
るものを含む組み合わせパターンで駆動する制御手段と
を具える。 【0009】 【作用】上記構成において、キュベットホイールに保持
するキュベット数Nを、N/2が偶数とすると、キュベ
ットの割り出し角度が割り切れることになる。また、キ
ュベットホイールを、1動作サイクル内での回転角度が
異なるものを含む組み合わせパターンで駆動すると、1
動作サイクルでの分注数が異なる場合でも、キュベット
ホイールに保持するキュベット数を変更することなく対
応することが可能となり、しかも洗浄機構の占有スペー
スも必要最小に抑えることが可能となる。 【0010】 【実施例】図1は、この発明の一実施例の要部の構成を
示すものである。この実施例では、キュベットホイール
1に保持するキュベット2の数を24個とし、キュベッ
トホイール1の1動作サイクルでの分注数を1として、
キュベットホイール1を駆動制御装置3により、1動作
サイクル内での回転角度が異なるものを含む組み合わせ
パターンで、矢印方向に間欠的に回動させながら分析を
行う。なお、図1において、各キュベット2内に表示し
た番号(1〜24)は、キュベット番号を示す。 【0011】キュベットホイール1の停止状態におい
て、位置S1にある光透過性のキュベット2には、サン
プラ4にセットされたサンプル容器5からサンプル分注
器6によりサンプルを分注し、位置S2にあるキュベッ
ト2に対しては、攪拌機構7により内部に収容する溶液
を攪拌し、順次の位置S3およびS4にある2個のキュ
ベット2に対しては、洗浄機構8により洗浄を行い、位
置S5にあるキュベット2には、試薬格納庫9にセット
された複数の試薬容器10の中から分析項目に対応する
試薬を試薬分注器11により分注するようにする。 【0012】また、位置S2と位置S3との間で、キュ
ベットホイール1の回動中にキュベット2が光路を横切
るように、光源12および受光素子13を設け、これら
光源12および受光素子13によりキュベット2内の溶
液をそれぞれ1回または複数回測光して、所望の項目を
分析するようにする。 【0013】かかる構成において、キュベットホイール
1を駆動制御装置3により、1動作サイクルが、A;1
/3回転(8キュベット分)およびB;1/3回転+1
キュベット(9キュベット分)の異なる回転角度を含
む、A−A−Bの組み合わせパターンの繰り返しで、矢
印方向に間欠的に回動させると、キュベット2への試薬
分注順序は、図1に示す状態からキュベット番号で1−
17−9−24−16−8−23・・・となり、3動作
サイクルでキュベット2は右回転方向に1キュベット分
ずつずれて分析動作が進行することになる。この結果、
位置S5から右回りの移動を開始した番号1のキュベッ
トは、4、7、10、13、16、19および22回目
の各停止時点で、それぞれキュベット番号の2、3、
4、5、6、7および8に停止し、以下同様に、後続の
キュベット(17−9−24−16−8−23・・・)
が順次停止する。 【0014】また、1動作サイクルが、B;1/3回転
+1キュベット(9キュベット分)およびC;1/3回
転−1キュベット(7キュベット分)の異なる回転角度
を含む、B−B−Cの組み合わせパターンの繰り返し
で、矢印方向に間欠的に回動させると、キュベット2へ
の試薬分注順序は、図1に示す状態からキュベット番号
で1−16−7−24−15−6−23・・・となり、
3動作サイクルでキュベット2は右回転方向に1キュベ
ット分ずつずれて分析動作が進行することになる。この
結果、A−A−Bの組み合わせパターンと同様の順序
で、各キュベットが停止する。したがって、これらA−
A−BおよびB−B−Cの組み合わせパターンによれ
ば、キュベットホイールの3分の1に相当する範囲内
に、3動作サイクル毎の異なる時点のキュベットを集中
させることができるので、分析に必要な各処理をこの範
囲内でまかなうことができる。 【0015】以上の実施例では、1動作サイクルでのサ
ンプルおよび試薬の分注数をそれぞれ1としたが、図1
に示す構成において、サンプルおよび試薬の分注数をそ
れぞれ2とする場合、例えば図1に示す状態で、サンプ
ル分注位置をキュベット番号3,4の位置に、試薬分注
位置をキュベット番号1,2の位置に設定した場合に
は、1動作サイクルが、A;1/3回転(8キュベット
分)およびD;1/3回転+2キュベット(10キュベ
ット分)の異なる回転角度を含む、A−A−Dの組み合
わせパターンの繰り返しで分析を行う。 【0016】このようにすると、キュベット2への試薬
分注順序は、図1に示す状態からキュベット番号で
(1,2)−(17,18)−(9,10)−(23,
24)−(15,16)−(7,8)−(21,22)
・・・となり、3動作サイクルでキュベット2は右回転
方向に2キュベット分ずつずれて分析動作が進行するこ
とになる。 【0017】以上のことから明らかなように、1動作サ
イクルでの分注数が異なっても、キュベット数は同一の
24個とすることができ、しかもキュベット2の割り出
し角度も15°と割り切れるので、汎用性に優れ、かつ
安価にできる。また、洗浄機構も順次のキュベット2の
停止位置にまとめることができるので、その占有スペー
スを必要最小に抑えることができ、したがって装置全体
を小型にできる。 【0018】なお、上述した実施例の説明では、分注数
が1の場合の動作サイクルの組み合わせパターンを、A
−A−BまたはB−B−Cとしたが、A−B−A,B−
A−AまたはB−D−Bといった変更によっても上述し
た作用効果が得られる。また、同様に、分注数が2の場
合の組み合わせパターンも、A−D−AまたはD−A−
Aとすることができる。さらに、上記以外の種々の組み
合わせパターンで、キュベットホイールの回動を制御す
ることもできる。 【0019】例えば、上記のようにキュベット数が24
で、分注数が1の場合には、組み合わせパターンの1サ
イクルにおけるキュベット移動量が25キュベット数と
なるように、組み合わせパターンを設定することによ
り、組み合わせパターンの1サイクルで、1キュベット
分ずつずらしながら、分析動作を進行させることができ
る。同様に、キュベット数が24で、分注数が2の場合
には、組み合わせパターンの1サイクルにおけるキュベ
ット移動量が26キュベット数となるように、組み合わ
せパターンを設定することにより、組み合わせパターン
の1サイクルで、2キュベット分ずつずらしながら、分
析動作を進行させることができる。このように、組み合
わせパターンは、1動作サイクルが1/3回転や、1/
3回転±nキュベット数の組み合わせに限らず、1動作
サイクルが1/4回転や、1/4回転±nキュベット数
の組み合わせの他、種々の異なる回転角度を含む組み合
わせパターンとすることができる。 【0020】例えば、分注数が2の場合の変形として、
1動作サイクルが、E;1/4回転(6キュベット分)
およびB;1/3回転(8キュベット分)の異なる回転
角度を含む、E−E−E−B(または、B−E−E−
E,E−B−E−E,E−E−B−Eのいずれか)の組
み合わせパターンの繰り返しで分析を行い、キュベット
番号の1、7、3、5、6にそれぞれ、上述の位置S
5、S1、S2、S3、S4を配置すると共に、キュベ
ット番号の4と5の間に測光用の光路を設けることによ
り、やはり占有スペースが最小で、かつ処理能力の高い
分析装置を提供することができる。 【0021】なお、この発明は、上述した実施例にのみ
限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能
である。例えば、分注順序をサンプル、試薬の順に行う
こともできる。また、回転方向を左回りに構成して組み
合わせパターンの繰り返しで分析を行う場合には、図1
の構成を試薬分注位置(S5)を中心として左右対称に
配置した装置を使用することにより、上述と同様の作用
効果が得られる。また、上述した例では、キュベットホ
イールの回転方向にキュベットがずれる構成としたが、
例えば、回転方向を左回りとすると共に、A−C−C
(または、C−C−A,C−A−Cのいずれか)の組み
合わせパターンの繰り返しで分析を行うことにより、回
転方向とは逆、すなわち右回りに1キュベット分ずつず
れるので、図1と同一の構成で同様の作用効果が得られ
る。また、キュベットホイールに等間隔に保持するキュ
ベット数は、適宜、30個、32個、36個、45個と
いうように種々変更しても、上述した技術思想に基づい
て同様に構成することができる。また、必要に応じて、
同数のキュベットをキュベットホイール上に同心円状に
2重またはそれ以上配置して、処理数の2倍以上に増大
させることもできる。また、分注器の吐出勢いで十分な
攪拌作用が得られる場合や、搬送中に十分な混和が達成
される構成である場合には、攪拌機構7を省略してより
多くの測光データを獲得するようにすることもできる。
特に、攪拌機構7を省略した場合には、光源12、受光
素子13および洗浄機構8を、いずれもキュベット2個
分ずつ位置S1に近づけることにより、一層小型化を図
ることができる。 【0022】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、キュ
ベットホイールに保持するキュベット数Nを、N/2が
偶数としたので、キュベットの割り出し角度が割り切
れ、キュベットホイールの加工性を大幅に向上すること
ができる。また、キュベットホイールを、1動作サイク
ル内での回転角度が異なるものを含む組み合わせパター
ンで駆動するようにしたので、1動作サイクルでの分注
数が異なる場合でも、同一キュベット数のキュベットホ
イールを用いて対応することができ、しかも洗浄機構の
占有スペースも必要最小に抑えることができる。したが
って、汎用性に優れ、かつ小型、安価な自動化学分析装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図である。
【図2】従来の技術を説明するための図である。
【図3】同じく従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 キュベットホイール
2 キュベット
3 駆動制御装置
4 サンプラ
5 サンプル容器
6 サンプル分注器
7 攪拌機構
8 洗浄機構
9 試薬格納庫
10 試薬容器
11 試薬分注器
12 光源
13 受光素子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭63−149543(JP,A)
特開 昭60−188850(JP,A)
特開 平4−36659(JP,A)
特開 昭63−73155(JP,A)
特開 昭62−223670(JP,A)
特開 昭58−68670(JP,A)
特開 昭55−89753(JP,A)
特開 平5−164763(JP,A)
登録実用新案3000755(JP,U)
登録実用新案3000927(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 35/02
G01N 35/04
JICSTファイル(JOIS)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の反応キュベットをエンドレス状に
等間隔に保持するキュベットホイールを間欠的に回動さ
せながら、該キュベットホイールの回動停止中に、反応
キュベットに対する試料および試薬の分注等を行い、回
動中に、静置された測光光束を横切る反応キュベット内
の溶液を測光して、試料中の各種成分を自動的に分析す
る自動化学分析装置において、 前記キュベットホイールに保持したN/2が偶数のN個
のキュベットと、 前記キュベットホイールを、1動作サイクル内での回転
角度が異なるものを含む組み合わせパターンで駆動する
制御手段とを具えることを特徴とする自動化学分析装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30655293A JP3375184B2 (ja) | 1992-12-07 | 1993-12-07 | 自動化学分析装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32675392 | 1992-12-07 | ||
JP4-326753 | 1992-12-07 | ||
JP30655293A JP3375184B2 (ja) | 1992-12-07 | 1993-12-07 | 自動化学分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230015A JPH06230015A (ja) | 1994-08-19 |
JP3375184B2 true JP3375184B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=26564766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30655293A Ceased JP3375184B2 (ja) | 1992-12-07 | 1993-12-07 | 自動化学分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3375184B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010129455A1 (en) * | 2009-05-06 | 2010-11-11 | Siemens Healthcare Diagnostics Inc. | Method and apparatus for low-volume analyzer with fixed and variable indexing |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP30655293A patent/JP3375184B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06230015A (ja) | 1994-08-19 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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