JP3375165B2 - 曲げ加工装置および曲げ加工品の製造方法 - Google Patents
曲げ加工装置および曲げ加工品の製造方法Info
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- JP3375165B2 JP3375165B2 JP02647193A JP2647193A JP3375165B2 JP 3375165 B2 JP3375165 B2 JP 3375165B2 JP 02647193 A JP02647193 A JP 02647193A JP 2647193 A JP2647193 A JP 2647193A JP 3375165 B2 JP3375165 B2 JP 3375165B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム製押出
型材等の金属製のワークの曲げ加工に用いられる、いわ
ゆるマルチベンダーと称される曲げ加工装置および曲げ
加工品の製造方法に関する。
型材等の金属製のワークの曲げ加工に用いられる、いわ
ゆるマルチベンダーと称される曲げ加工装置および曲げ
加工品の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、例えばアルミニウム押出材等のワ
ークの曲げ加工に、マルチベンダーと称される曲げ加工
装置が多く用いられる傾向にある。
ークの曲げ加工に、マルチベンダーと称される曲げ加工
装置が多く用いられる傾向にある。
【０００３】この曲げ加工装置は、第４図に示されるよ
うに、ワーク（Ｗ）の外周形状に即したワーク導通孔
（51a ）を有する固定金型（51）と、固定金型（51）の
前方に配置されると共に、同じくワーク（Ｗ）の外周形
状に即したワーク導通孔（52a）を有し、かつ転向・変
位可能に支持された可動金型（52）と、固定金型（51）
の後方に配置され、該ワーク（Ｗ）を固定金型（51）の
ワーク導通孔（51a ）に強制導通せしめるワークフィー
ダー（53）とを備えている。
うに、ワーク（Ｗ）の外周形状に即したワーク導通孔
（51a ）を有する固定金型（51）と、固定金型（51）の
前方に配置されると共に、同じくワーク（Ｗ）の外周形
状に即したワーク導通孔（52a）を有し、かつ転向・変
位可能に支持された可動金型（52）と、固定金型（51）
の後方に配置され、該ワーク（Ｗ）を固定金型（51）の
ワーク導通孔（51a ）に強制導通せしめるワークフィー
ダー（53）とを備えている。
【０００４】そして、フィーダー（53）による両金型導
通孔（51a ）（52a ）へのワーク（Ｗ）の強制導通と、
可動金型（52）の転向・変位動作との協働作用により、
ワーク（Ｗ）の曲げ加工を行うものとなされている。
通孔（51a ）（52a ）へのワーク（Ｗ）の強制導通と、
可動金型（52）の転向・変位動作との協働作用により、
ワーク（Ｗ）の曲げ加工を行うものとなされている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のマルチベンダーでは、例えば、第３図に示
されるような特にＺ字状のアルミニウム押出型材による
ワーク（Ｗ）の曲げ加工を行うと、可動金型（52）の導
通孔（52a ）を出たワーク（Ｗ）の横断面形状が、本来
のワーク横断面形状とは異なるものに変化していき、横
断面形状精度の良好な曲がり品に曲げ加工されない場合
を生じるという問題があった。
ような従来のマルチベンダーでは、例えば、第３図に示
されるような特にＺ字状のアルミニウム押出型材による
ワーク（Ｗ）の曲げ加工を行うと、可動金型（52）の導
通孔（52a ）を出たワーク（Ｗ）の横断面形状が、本来
のワーク横断面形状とは異なるものに変化していき、横
断面形状精度の良好な曲がり品に曲げ加工されない場合
を生じるという問題があった。
【０００６】このことは、後の矯正処理の必要を生じさ
せたり、また、得られた曲がり品をスクラップにせざる
をえなかったり、あるいは、マルチベンダーによるその
ようなワークの曲げ加工そのものを断念せざるをえない
事態を生じさせていた。
せたり、また、得られた曲がり品をスクラップにせざる
をえなかったり、あるいは、マルチベンダーによるその
ようなワークの曲げ加工そのものを断念せざるをえない
事態を生じさせていた。
【０００７】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、ワークを横断面形状精度良好に曲げ加工すること
ができるマルチベンダータイプの曲げ加工装置および曲
げ加工品の製造方法を提供することを目的とする。
鑑み、ワークを横断面形状精度良好に曲げ加工すること
ができるマルチベンダータイプの曲げ加工装置および曲
げ加工品の製造方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明の曲げ加工装置は、ワーク導通孔を有する固定金型
と、該固定金型の前方に配置されると共に、ワーク導通
孔を有し、かつ転向・変位可能に支持された可動金型
と、固定金型の後方に配置され、該ワークを固定金型の
ワーク導通孔に強制導通せしめるワークフィーダーと、
が備えられ、ワークフィーダーによる両金型導通孔への
ワークの強制導通と、可動金型の転向・変位動作との協
働作用によりワークの曲げを行うものとなされた曲げ加
工装置において、前記可動金型のワーク出側に、同可動
金型のワーク導通孔を出たワークの変形規制用のガイド
が、同可動金型の転向・変位動作に連動する態様におい
て配設されるに際し、前記可動金型のワーク導通孔を挟
む両側にレール用凸条が設けられ、一方前記ガイドに前
記凸条に嵌合される凹条が設けられ、これらの嵌合によ
り前記ガイドがスライド移行可能となされ、さらに前記
ガイドが可動金型上の所定位置に固定可能となされてい
ることを基本要旨とする。
発明の曲げ加工装置は、ワーク導通孔を有する固定金型
と、該固定金型の前方に配置されると共に、ワーク導通
孔を有し、かつ転向・変位可能に支持された可動金型
と、固定金型の後方に配置され、該ワークを固定金型の
ワーク導通孔に強制導通せしめるワークフィーダーと、
が備えられ、ワークフィーダーによる両金型導通孔への
ワークの強制導通と、可動金型の転向・変位動作との協
働作用によりワークの曲げを行うものとなされた曲げ加
工装置において、前記可動金型のワーク出側に、同可動
金型のワーク導通孔を出たワークの変形規制用のガイド
が、同可動金型の転向・変位動作に連動する態様におい
て配設されるに際し、前記可動金型のワーク導通孔を挟
む両側にレール用凸条が設けられ、一方前記ガイドに前
記凸条に嵌合される凹条が設けられ、これらの嵌合によ
り前記ガイドがスライド移行可能となされ、さらに前記
ガイドが可動金型上の所定位置に固定可能となされてい
ることを基本要旨とする。
【０００９】前記曲げ加工装置において、前記ガイドの
固定は、前記凸条および凹条に螺合される固定用ボルト
によってなされることが好ましい。
固定は、前記凸条および凹条に螺合される固定用ボルト
によってなされることが好ましい。
【００１０】この発明の曲げ加工品の製造方法は、金属
製ワークに対し、請求項１または２ に記載された曲げ加
工装置を用いて曲げ加工を行うことを基本要旨とする。
製ワークに対し、請求項１または２ に記載された曲げ加
工装置を用いて曲げ加工を行うことを基本要旨とする。
【００１１】前記曲げ加工品の製造方法において、前記
金属製ワークは、アルミニウム製押出型材であることが
好ましく、断面Ｚ字状であることが好ましい。
金属製ワークは、アルミニウム製押出型材であることが
好ましく、断面Ｚ字状であることが好ましい。
【００１２】
【作用】上記曲げ加工装置では、可動金型の転向・変位
動作により曲げを付与された可動金型通過後のワーク
は、可動金型による拘束を解かれてその横断面形状を変
化させるよう挙動しようとする場合がある。しかし、可
動金型のワーク出側には、変形規制用のガイドが、同可
動金型の転向・変位動作に連動する態様において、配設
されていることにより、その可動金型を出たワークの変
形挙動が、このガイドにて規制される。このとき、前記
ガイドは、凸条および凹条のレール嵌合によりその設定
位置を変更し、最適な変形規制作用を行いうる位置に、
例えば固定用ボルトによって固定される。従って、ワー
クは、横断面形状精度の良好な曲がり品に曲げ加工され
る。
動作により曲げを付与された可動金型通過後のワーク
は、可動金型による拘束を解かれてその横断面形状を変
化させるよう挙動しようとする場合がある。しかし、可
動金型のワーク出側には、変形規制用のガイドが、同可
動金型の転向・変位動作に連動する態様において、配設
されていることにより、その可動金型を出たワークの変
形挙動が、このガイドにて規制される。このとき、前記
ガイドは、凸条および凹条のレール嵌合によりその設定
位置を変更し、最適な変形規制作用を行いうる位置に、
例えば固定用ボルトによって固定される。従って、ワー
クは、横断面形状精度の良好な曲がり品に曲げ加工され
る。
【００１３】また、上記曲げ加工装置を用い、金属製ワ
ーク、例えばアルミニウム製押出型材または断面Ｚ字状
の型材に対し、曲げ加工を行うことにより、横断面形状
精度の良好な曲げ加工品を製造することができる。
ーク、例えばアルミニウム製押出型材または断面Ｚ字状
の型材に対し、曲げ加工を行うことにより、横断面形状
精度の良好な曲げ加工品を製造することができる。
【００１４】
【実施例】次に、この発明の曲げ加工装置を、第３図に
示されるようなＺ字状のアルミニウム製押出型材による
ワーク（Ｗ）の曲げ加工装置に適用した実施例につい
て、説明する。
示されるようなＺ字状のアルミニウム製押出型材による
ワーク（Ｗ）の曲げ加工装置に適用した実施例につい
て、説明する。
【００１５】曲げ加工装置全体の基本構成は、ガイド
（４）（４）が備えられている点を除いて、従来のマル
チベンダーと略同様の構成を有している。
（４）（４）が備えられている点を除いて、従来のマル
チベンダーと略同様の構成を有している。
【００１６】即ち、この曲げ加工装置も、第１図に示さ
れるように、固定金型（１）と、可動金型（２）と、ワ
ークフィーダー（３）とを備えている。固定金型（１）
は、ワーク（Ｗ）の外周形状に即したワーク導通孔（1
a）を有する。また、可動金型（２）は、固定金型
（１）の前方に配置されると共に、同じくワーク（Ｗ）
の外周形状に即したワーク導通孔（2a）を有し、かつ転
向・変位可能に支持されている。また、フィーダー
（３）は、固定金型（１）の後方に配置され、ワーク
（Ｗ）を固定金型（１）のワーク導通孔（1a）に強制導
通せしめるものとなされている。そして、フィーダー
（３）による両金型導通孔（1a）（2a）へのワーク
（Ｗ）の強制導通と、可動金型（２）の転向・変位動作
との協働作用によりワーク（Ｗ）の曲げを行うものとな
されている。
れるように、固定金型（１）と、可動金型（２）と、ワ
ークフィーダー（３）とを備えている。固定金型（１）
は、ワーク（Ｗ）の外周形状に即したワーク導通孔（1
a）を有する。また、可動金型（２）は、固定金型
（１）の前方に配置されると共に、同じくワーク（Ｗ）
の外周形状に即したワーク導通孔（2a）を有し、かつ転
向・変位可能に支持されている。また、フィーダー
（３）は、固定金型（１）の後方に配置され、ワーク
（Ｗ）を固定金型（１）のワーク導通孔（1a）に強制導
通せしめるものとなされている。そして、フィーダー
（３）による両金型導通孔（1a）（2a）へのワーク
（Ｗ）の強制導通と、可動金型（２）の転向・変位動作
との協働作用によりワーク（Ｗ）の曲げを行うものとな
されている。
【００１７】なお、固定金型（１）は、前側の曲げ支点
用金型（５）と、後側のワークガイド用金型（６）と、
これら両金型（５）（６）を保持する保持用金型（７）
とを備えている。また、可動金型（２）は、そのワーク
導通孔（2a）が、前後方向中央位置においてワーク
（Ｗ）の外周形状に即した内周形状を有すると共に、該
中央位置から前後両方向に向けて曲面テーパー状に開く
鼓曲面状に形成され、可動金型（２）の転向・変位時に
ワーク（Ｗ）が所定の態様にスムーズに曲げられながら
該導通孔（2a）を通過しうるようにされている。更に、
フィーダー（３）として、前後方向に強制移動される押
金（3a）が採用されている。
用金型（５）と、後側のワークガイド用金型（６）と、
これら両金型（５）（６）を保持する保持用金型（７）
とを備えている。また、可動金型（２）は、そのワーク
導通孔（2a）が、前後方向中央位置においてワーク
（Ｗ）の外周形状に即した内周形状を有すると共に、該
中央位置から前後両方向に向けて曲面テーパー状に開く
鼓曲面状に形成され、可動金型（２）の転向・変位時に
ワーク（Ｗ）が所定の態様にスムーズに曲げられながら
該導通孔（2a）を通過しうるようにされている。更に、
フィーダー（３）として、前後方向に強制移動される押
金（3a）が採用されている。
【００１８】そして、上記マルチベンダーにおいて、可
動金型（２）の前面側に、同金型（２）の導通孔（2a）
を出たワーク（Ｗ）の横断面形状が不本意に変化するの
を規制する変形規制用のガイド（４）が備えられてい
る。
動金型（２）の前面側に、同金型（２）の導通孔（2a）
を出たワーク（Ｗ）の横断面形状が不本意に変化するの
を規制する変形規制用のガイド（４）が備えられてい
る。
【００１９】このガイド（４）（４）は、第２図（イ）
に示されるように、所定厚さの方形ブロック状をなし、
可動金型（２）における導通孔（2a）の出口部の左右両
側に、その一辺部を同導通孔（2a）の出口周縁部近傍位
置に位置させるように配設されている。この一辺部が、
ワーク（Ｗ）の横断面形状の不本意な変形を規制する変
形規制面（4a）として機能する。
に示されるように、所定厚さの方形ブロック状をなし、
可動金型（２）における導通孔（2a）の出口部の左右両
側に、その一辺部を同導通孔（2a）の出口周縁部近傍位
置に位置させるように配設されている。この一辺部が、
ワーク（Ｗ）の横断面形状の不本意な変形を規制する変
形規制面（4a）として機能する。
【００２０】これらのガイド（４）（４）は可動金型
（２）に次のような構成態様において備えられている。
（２）に次のような構成態様において備えられている。
【００２１】即ち、可動金型（２）の前面には、ワーク
導通孔（2a）を挾んでその両側に、左右方向に延びる上
下一対のレール用凸条（10）（10）が設けられる一方、
ガイド（４）の背面にはレール用凸条（10）（10）に対
応して左右方向に延びる上下一対の凹条（11）（11）が
形成され、レール用凸条（10）（10）に凹条（11）（1
1）が嵌合されて、ガイド（４）が左右方向に自由にス
ライド移行しうるようにされている。
導通孔（2a）を挾んでその両側に、左右方向に延びる上
下一対のレール用凸条（10）（10）が設けられる一方、
ガイド（４）の背面にはレール用凸条（10）（10）に対
応して左右方向に延びる上下一対の凹条（11）（11）が
形成され、レール用凸条（10）（10）に凹条（11）（1
1）が嵌合されて、ガイド（４）が左右方向に自由にス
ライド移行しうるようにされている。
【００２２】そして、ガイド（４）には、上下の凹条
（11）（11）の高さ位置に対応して、左右方向に延びる
長孔（12）（12）が形成され、該長孔（12）の内部に
は、前方に面した段（12a ）が形成されている。そし
て、ガイド（４）は、第２図（ロ）されるように、固定
用ボルト（13）（13）が、この長孔（12）（12）に通さ
れ、その頭部を段（12a ）（12a ）に支承せしめた状態
で、可動金型（２）側のレール用凸条（10）（10）、ひ
いては可動金型（２）に螺合されて、可動金型（２）に
取り付けられている。
（11）（11）の高さ位置に対応して、左右方向に延びる
長孔（12）（12）が形成され、該長孔（12）の内部に
は、前方に面した段（12a ）が形成されている。そし
て、ガイド（４）は、第２図（ロ）されるように、固定
用ボルト（13）（13）が、この長孔（12）（12）に通さ
れ、その頭部を段（12a ）（12a ）に支承せしめた状態
で、可動金型（２）側のレール用凸条（10）（10）、ひ
いては可動金型（２）に螺合されて、可動金型（２）に
取り付けられている。
【００２３】このような構成態様により、固定用ボルト
（13）（13）を緩めた状態にすることによって、ガイド
（４）は自由に左右方向にスライド移行されうる状態と
なって、ガイド（４）のガイド面（4a）と可動金型
（２）のワーク導通孔（2a）の出口周縁部との相対位置
関係が調整され得る状態となる一方、ボルト（13）を締
めた状態とすることにより、カイド（４）は所定の設定
位置で位置決め状態に可動金型（４）に固定される。
（13）（13）を緩めた状態にすることによって、ガイド
（４）は自由に左右方向にスライド移行されうる状態と
なって、ガイド（４）のガイド面（4a）と可動金型
（２）のワーク導通孔（2a）の出口周縁部との相対位置
関係が調整され得る状態となる一方、ボルト（13）を締
めた状態とすることにより、カイド（４）は所定の設定
位置で位置決め状態に可動金型（４）に固定される。
【００２４】そして更に、第２図（イ）に示されるよう
に、ガイド（４）（４）の外方側の側面部には、ねじ穴
（14）（14）が設けられ、これに、図示しない雄ねじタ
イプの操作アーム等が螺合されて、ガイド（４）がねじ
送りにより左右方向に位置変更されるようになされてい
る。
に、ガイド（４）（４）の外方側の側面部には、ねじ穴
（14）（14）が設けられ、これに、図示しない雄ねじタ
イプの操作アーム等が螺合されて、ガイド（４）がねじ
送りにより左右方向に位置変更されるようになされてい
る。
【００２５】上記装置により第３図に示されるようなワ
ーク（Ｗ）を曲げ加工するに際しては、まず、可動金型
（２）におけるガイド（４）（４）の左右方向における
位置の設定を行う。この設定位置は、ワーク（Ｗ）の曲
げの曲率半径、ワークのサイズや材質、等の種々の要因
を考慮して経験的に決定される。
ーク（Ｗ）を曲げ加工するに際しては、まず、可動金型
（２）におけるガイド（４）（４）の左右方向における
位置の設定を行う。この設定位置は、ワーク（Ｗ）の曲
げの曲率半径、ワークのサイズや材質、等の種々の要因
を考慮して経験的に決定される。
【００２６】ガイド（４）（４）の位置設定後、フィー
ダー（53）にてワーク（Ｗ）を押進せしめて該ワーク
（Ｗ）を固定金型（１）、可動金型（２）の各導通孔
（1a）（2a）に通していき、同時に可動金型（２）を所
定の態様において転向・変位せしめる。すると、ワーク
（Ｗ）は、固定金型（１）を支点とし可動金型（２）を
作用点として曲げを付与され、同時に、可動金型（２）
のワーク導通孔（2a）を出た直後から、その横断面形状
を変化させようとする。ところが、ワーク（Ｗ）は、可
動金型（２）の導通孔（2a）を出た後に、ガイド（４）
（４）間に入り、そこで、そのような横断面形状の不本
意な変化の挙動を起こすのが規制され、適正な横断面形
状を保持して、ガイド（４）（４）を通過し、横断面形
状の良好な曲がり品として、前方に移行されていく。
ダー（53）にてワーク（Ｗ）を押進せしめて該ワーク
（Ｗ）を固定金型（１）、可動金型（２）の各導通孔
（1a）（2a）に通していき、同時に可動金型（２）を所
定の態様において転向・変位せしめる。すると、ワーク
（Ｗ）は、固定金型（１）を支点とし可動金型（２）を
作用点として曲げを付与され、同時に、可動金型（２）
のワーク導通孔（2a）を出た直後から、その横断面形状
を変化させようとする。ところが、ワーク（Ｗ）は、可
動金型（２）の導通孔（2a）を出た後に、ガイド（４）
（４）間に入り、そこで、そのような横断面形状の不本
意な変化の挙動を起こすのが規制され、適正な横断面形
状を保持して、ガイド（４）（４）を通過し、横断面形
状の良好な曲がり品として、前方に移行されていく。
【００２７】なお、ガイド（４）（４）の設定位置が不
適当なために曲がり品の横断面形状に不本意な変化を生
じるような場合には、一旦曲げ加工を中断し、固定ボル
ト（13）（13）を緩めた状態で、ガイド（４）（４）の
設定位置を変更し、そしてボルト（13）（13）を締め直
して、曲げ加工を再開するようにする。
適当なために曲がり品の横断面形状に不本意な変化を生
じるような場合には、一旦曲げ加工を中断し、固定ボル
ト（13）（13）を緩めた状態で、ガイド（４）（４）の
設定位置を変更し、そしてボルト（13）（13）を締め直
して、曲げ加工を再開するようにする。
【００２８】以上の説明のように、上記曲げ加工装置
は、可動金型（２）の前面側にガイド（４）（４）が一
体的に備えられて、該ガイド（４）（４）にて、ワーク
（Ｗ）の横断面形状の不本意な変化が規制されるものと
なされているから、ワーク（Ｗ）を横断面形状の精度の
良好な曲がり品に曲げ加工することができる。
は、可動金型（２）の前面側にガイド（４）（４）が一
体的に備えられて、該ガイド（４）（４）にて、ワーク
（Ｗ）の横断面形状の不本意な変化が規制されるものと
なされているから、ワーク（Ｗ）を横断面形状の精度の
良好な曲がり品に曲げ加工することができる。
【００２９】しかも、ガイド（４）（４）は、レール嵌
合にて、その設定位置を変更しうるようになされている
から、ワーク（Ｗ）の曲げの曲率半径の大小等に応じ
て、適宜、最適な変形規制作用を行いうる位置にガイド
（４）（４）を位置させるようにすることができる。
合にて、その設定位置を変更しうるようになされている
から、ワーク（Ｗ）の曲げの曲率半径の大小等に応じ
て、適宜、最適な変形規制作用を行いうる位置にガイド
（４）（４）を位置させるようにすることができる。
【００３０】加えて、ガイド（４）の固定を、段（12a
）付きの長孔（12）と固定用ボルト（13）とによって
行うものとなされているから、ガイド（４）の位置変更
作業を簡易かつ能率的に行うことができる。
）付きの長孔（12）と固定用ボルト（13）とによって
行うものとなされているから、ガイド（４）の位置変更
作業を簡易かつ能率的に行うことができる。
【００３１】更に、ガイド（４）（４）の側面部には、
操作用ねじ穴（14）が設けられ、ねじ送りにより、ガイ
ド（４）（４）の位置変更操作を行うものとなされてい
るから、ガイド（４）（４）の位置の設定を緻密にしか
も精度良く行うことができる。
操作用ねじ穴（14）が設けられ、ねじ送りにより、ガイ
ド（４）（４）の位置変更操作を行うものとなされてい
るから、ガイド（４）（４）の位置の設定を緻密にしか
も精度良く行うことができる。
【００３２】なお、上記実施例では、Ｚ字状のワーク
（Ｗ）の曲げ加工に適用した実施例について説明してい
るが、ワークの形状はこれに限定されるものではなく、
要は、本発明におけるような変形規制ガイドがなければ
横断面形状精度の良好な曲がり品に曲げ加工されないよ
うな各種横断面形状のワークの曲げ加工に広く適用され
得るものであることはいうまでもない。
（Ｗ）の曲げ加工に適用した実施例について説明してい
るが、ワークの形状はこれに限定されるものではなく、
要は、本発明におけるような変形規制ガイドがなければ
横断面形状精度の良好な曲がり品に曲げ加工されないよ
うな各種横断面形状のワークの曲げ加工に広く適用され
得るものであることはいうまでもない。
【００３３】
【発明の効果】上述の次第で、この発明のマルチベンダ
ータイプの曲げ加工装置は、可動金型のワーク出側に、
同可動金型のワーク導通孔を出たワークの変形規制用の
ガイドが、同可動金型の転向・変位動作に連動する態様
において配設されるに際し、前記可動金型のワーク導通
孔を挟む両側にレール用凸条が設けられ、一方前記ガイ
ドに前記凸条に嵌合される凹条が設けられ、これらの嵌
合により前記ガイドがスライド移行可能となされ、さら
に前記ガイドが可動金型上の所定位置に、例えば固定用
ボルトにより固定可能となされたものであるから、転向
・変位動作する可動金型を出たワークの横断面形状の変
化の挙動が最適な変形規制作用を行いうる位置に固定用
されたガイドにて規制され、ワークを横断面形状精度良
く曲げ加工することができる。
ータイプの曲げ加工装置は、可動金型のワーク出側に、
同可動金型のワーク導通孔を出たワークの変形規制用の
ガイドが、同可動金型の転向・変位動作に連動する態様
において配設されるに際し、前記可動金型のワーク導通
孔を挟む両側にレール用凸条が設けられ、一方前記ガイ
ドに前記凸条に嵌合される凹条が設けられ、これらの嵌
合により前記ガイドがスライド移行可能となされ、さら
に前記ガイドが可動金型上の所定位置に、例えば固定用
ボルトにより固定可能となされたものであるから、転向
・変位動作する可動金型を出たワークの横断面形状の変
化の挙動が最適な変形規制作用を行いうる位置に固定用
されたガイドにて規制され、ワークを横断面形状精度良
く曲げ加工することができる。
【００３４】この発明の曲げ加工品の製造方法は上記曲
げ加工装置を用いるものであるから、例えばアルミニウ
ム製押出型材または断面Ｚ字状の型材に対し、曲げ加工
を行うことことにより、横断面形状精度の良好な曲げ加
工品を製造することができる。
げ加工装置を用いるものであるから、例えばアルミニウ
ム製押出型材または断面Ｚ字状の型材に対し、曲げ加工
を行うことことにより、横断面形状精度の良好な曲げ加
工品を製造することができる。
【図１】実施例にかかる曲げ加工装置の断面図である。
【図２】図（イ）は同曲げ加工装置における可動金型の
斜視図、図（ロ）は図（イ）のＩＩ−ＩＩ線断面図であ
る。
斜視図、図（ロ）は図（イ）のＩＩ−ＩＩ線断面図であ
る。
【図３】ワークの斜視図である。
【図４】従来の曲げ加工装置の断面図である。
１…固定金型
1a…導通孔
２…可動金型
2a…導通孔
３…フィーダー
４…ガイド１０…凸条 １１…凹条 １３…固定用ボルト
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 杉浦 章夫
大阪府堺市海山町６丁224番地 昭和ア
ルミニウム株式会社内
(56)参考文献 特開 平４−284923（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B21D 7/024
B21D 7/025
Claims (5)
- 【請求項１】 ワーク導通孔を有する固定金型と、 該固定金型の前方に配置されると共に、ワーク導通孔を
有し、かつ転向・変位可能に支持された可動金型と、 固定金型の後方に配置され、該ワークを固定金型のワー
ク導通孔に強制導通せしめるワークフィーダーと、 が備えられ、 ワークフィーダーによる両金型導通孔へのワークの強制
導通と、可動金型の転向・変位動作との協働作用により
ワークの曲げを行うものとなされた曲げ加工装置におい
て、 前記可動金型のワーク出側に、同可動金型のワーク導通
孔を出たワークの横断面形状の変形挙動を規制する変形
規制用のガイドが、同可動金型の転向・変位動作に連動
する態様において配設されるに際し、 前記可動金型のワーク導通孔を挟む両側にレール用凸条
が設けられ、一方前記ガイドに前記凸条に嵌合される凹
条が設けられ、これらの嵌合により前記ガイドがスライ
ド移行可能となされ、さらに前記ガイドが可動金型上の
所定位置に固定可能となされている ことを特徴とする曲
げ加工装置。 - 【請求項２】 前記ガイドの固定は、前記凸条および凹
条に螺合される固定用ボルトによってなされる請求項１
に記載の曲げ加工装置。 - 【請求項３】 金属製ワークに対し、請求項１または２
に記載された曲げ加工装置を用いて曲げ加工を行うこと
を特徴とする曲げ加工品の製造方法。 - 【請求項４】 前記金属製ワークは、アルミニウム製押
出型材である請求項３に記載の曲げ加工品の製造方法。 - 【請求項５】 前記金属製ワークは、断面Ｚ字状である
請求項３または４に記載の曲げ加工品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02647193A JP3375165B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 曲げ加工装置および曲げ加工品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02647193A JP3375165B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 曲げ加工装置および曲げ加工品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06238348A JPH06238348A (ja) | 1994-08-30 |
| JP3375165B2 true JP3375165B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=12194433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02647193A Expired - Lifetime JP3375165B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 曲げ加工装置および曲げ加工品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3375165B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3548971B2 (ja) * | 1995-11-16 | 2004-08-04 | 日本軽金属株式会社 | 押出し形材の曲げ加工方法 |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP02647193A patent/JP3375165B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06238348A (ja) | 1994-08-30 |
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