JP3374372B2 - 車両運行情報収集装置 - Google Patents

車両運行情報収集装置

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JP3374372B2
JP3374372B2 JP04774798A JP4774798A JP3374372B2 JP 3374372 B2 JP3374372 B2 JP 3374372B2 JP 04774798 A JP04774798 A JP 04774798A JP 4774798 A JP4774798 A JP 4774798A JP 3374372 B2 JP3374372 B2 JP 3374372B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS受信機によ
り割り出される車両の位置のデータを、車両の速度やエ
ンジン回転数等と共に、時々刻々変化する車両の運行状
態を示す車両運行情報として収集し、この車両運行情報
をデジタルデータの形で記憶媒体に記憶させる車両運行
情報収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックやタクシー、配送用車両等の業
務車には旧来から、その車両の走行速度やエンジン回転
数といった走行状態を営業所等において管理するため
に、チャート紙にそれらを書き込んで記録するタコグラ
フが搭載されていた。
【0003】しかし近年では、トラックや配送用車両の
場合は荷積や荷降、タクシーの場合は客の乗車や降車と
いった、車両の運行中に発生したイベントとそのイベン
トの発生時刻とを、車両の走行状態に代えて、或は、車
両の走行状態と共に、ICメモリカードのような電気的
記録媒体や磁気的記録媒体にデジタルデータの形で記録
できるようにした、デジタル型のタコグラフ、即ち、車
両運行情報収集装置の普及が進んでいる。
【0004】図6は、配送用車両に搭載される従来の車
両運行情報収集装置を一部ブロックで示す概略構成図で
あり、図6中引用符号1Aで示す従来の車両運行情報収
集装置は、ハンディターミナル3、リーダライタ5、及
び、コントロールボックス7A等を備えている。
【0005】前記ハンディターミナル3は、図7に拡大
正面図で示すように、実車、空車、荷積、荷降の各ボタ
ン3a〜3dと、配送中に利用した高速料金や給油を行
った際の給油量、給油代等の各種数値を入力するための
ファンクション(F1〜F8)キー3e及びテンキー3
fと、入力数値確定用のセットボタン3gと、入力数値
取消用のクリアボタン3hと、リーダライタ5に書込を
指示する書込ボタン3jと、テンキー3fによる入力数
値等を表示する表示部3kを備えている。
【0006】前記リーダライタ5は、図6に示すよう
に、カードスロット5aから挿入されたICメモリカー
ド9に、前記ハンディターミナル3から入力される各種
情報等を書き込むものである。
【0007】前記コントロールボックス7Aは、内部に
マイクロコンピュータとカレンダ機能付きの時計IC
(いずれも図示せず)とを有しており、このマイクロコ
ンピュータには、車両の走行速度に応じたパルス数の走
行パルスを出力する走行センサ11、前記ハンディター
ミナル3、及び、リーダライタ5が接続されている。
【0008】前記コントロールボックス7Aは、前記走
行センサ11からの走行パルスを基に走行距離を算出す
ると共に、前記時計ICからのカレンダデータを基に走
行時間を算出し、これら走行距離及び走行時間、並び
に、前記ハンディターミナル3から入力される各種情報
をリーダライタ5により前記ICメモリカード9に書き
込ませるものである。
【0009】そして、このような構成による従来の車両
運行情報収集装置1Aでは、ICメモリカード9をリー
ダライタ5のカードスロット5aに挿入することで出庫
時刻が登録されると共に、空車走行距離及び空車走行時
間の計測が開始され、その後、配送センタ等に到着して
荷物(図示せず)を積み込む際に荷積ボタン3cを操作
することで、荷積のイベントデータが、前記時計ICの
計時する現在時刻と共にICメモリカード9に書き込ま
れる。
【0010】また、積み込みの終了後に実車ボタン3a
を操作することで、空車走行距離及び空車走行時間の計
測が中断されると共に、実車走行距離及び実車走行時間
の計測が開始される。
【0011】さらに、従来の車両運行情報収集装置1A
では、各配送先で荷物を降ろす毎に、荷降ボタン3dを
操作することで、荷降のイベントデータが、前記時計I
Cの計時する現在時刻と共にICメモリカード9に書き
込まれ、荷物を降ろし終えた後に空車ボタン3bを操作
することで、実車走行距離及び実車走行時間の計測が終
了して計測値がICメモリカード9に書き込まれると共
に、空車走行距離及び空車走行時間の計測が再開され
る。
【0012】また、入庫に伴い書込ボタン3jを操作す
ることで、空車走行距離及び空車走行時間の計測が終了
して計測値がICメモリカード9に書き込まれる。
【0013】上述のようにして荷積や荷降のイベントデ
ータ等が書き込まれたICメモリカード9は、車両が入
庫し運行を終了した後に、リーダライタ5から抜き取ら
れて営業所等に持ち込まれ、この営業所等に設置された
解析装置(図示せず)に装填される。
【0014】そして、解析装置により、ICメモリカー
ド9に書き込まれている荷積や荷降のイベントデータ等
が読み出され、この読み出されたイベントデータ等を基
にした、車両の運行状態の解析が行われる。
【0015】尚、最近では、目的地への走行経路等を画
面表示するカーナビゲーション装置等において、GPS
衛星からのGPS信号を受信して車両の現在位置を特定
するGPS受信機が広く使われるようになってきたこと
から、GPS受信機をコントロールボックス7Aに接続
して、上述した荷積や荷降のイベントデータ中に位置情
報を加えてICメモリカード9に書き込む車両運行情報
収集装置も出現している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の車両運行情報収集装置1Aでは、車両の入庫、運行終
了後に営業所等の解析装置に装填されるICメモリカー
ド9に、この解析装置による車両の運行状態の解析に必
要となるデータ、例えば、上述した荷積や荷降のイベン
トデータを、時計ICの計時する現在時刻と共にリーダ
ライタ5によって書き込ませているが、この現在時刻に
実際の時刻とのずれが生じると、解析装置において、車
両の運行状態の解析を正確に行うことができなくなって
しまう。
【0017】そのため、従来の車両運行情報収集装置1
Aでは、時計ICの計時する現在時刻を時折時報等に合
わせて自分で修正する必要があって面倒であり、しか
も、車両を多く保有している業者にあっては、各車両の
車両運行情報収集装置1Aの時計ICどうしで計時して
いる現在時刻にずれがあると、各車両の運行状態の解析
結果を基に、各車両間の運行状態の相違を評価する場合
等に、その評価を適正に行えなくなってしまうという不
具合があった。
【0018】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、トラックやタクシー、配送用車両等の
車両において収集される各種の運行情報と共に記憶媒体
に記憶される現在時刻を、解析装置により記憶媒体から
運行情報を読み出して車両の運行状態の解析を正確に行
えるようにし、ひいては、その解析結果を用いた各車両
間の運行状態の相違の評価等をも正確に行えるように、
高精度に維持することができる車両運行情報収集装置を
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の車両運行情報収集装置は、
図1に基本構成図で示すように、車両に搭載されたGP
S受信機13が受信した全地球測位システムの衛星から
のGPS信号を基に前記GPS受信機13が割り出す、
該GPS受信機13が管理する現在時刻における前記車
両の位置データを、前記GPS受信機13から取り込
み、該位置データを含む、前記車両の運行中に時々刻々
変化する運行状態を示す車両運行情報を、時計手段75
により計時される計時時刻の経過に応じて収集し、前記
車両の運行終了に伴って、該車両の運行中に収集した前
記車両運行情報から、デジタルデータの形による運行デ
ータを生成し、該運行データを記憶媒体9に記憶させる
車両運行情報収集装置において、前記車両の運行終了に
伴う前記運行データの生成が少なくとも完了しているこ
とを検出する運行データ生成完了検出手段71Aと、前
記運行データの生成が少なくとも完了していることを前
記運行データ生成完了検出手段71Aが検出したことに
呼応して、前記時計手段75により計時される前記計時
時刻を、前記GPS受信機13から取り込まれる前記位
置データ中の前記現在時刻に修正する計時時刻修正手段
71Bとを備えることを特徴とする。
【0020】また、請求項2に記載した本発明の車両運
行情報収集装置は、前記運行データの生成が少なくとも
完了していることを前記運行データ生成完了検出手段7
1Aが検出した時点から、前記位置データを前記GPS
受信機13から取り込む周期の1周期を少なくとも上回
る所定時間が経過するまでの間に、前記GPS受信機1
3から前記位置データが取り込まれたか否かを判別する
取り込み判別手段71Cと、前記GPS受信機13から
前記位置データが取り込まれていないと前記取り込み判
別手段71Cが判定した際に、前記時計手段75により
計時される前記計時時刻の前記計時時刻修正手段71B
による修正をキャンセルさせる時刻修正キャンセル手段
71Dとをさらに備えるものとした。
【0021】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
運行情報収集装置は、前記GPS受信機13から取り込
んだ前記位置データが、前記GPS信号を基に前記車両
の位置を正常に測位計算できた結果による正常な位置デ
ータであるか否かを判別する正常異常判別手段71Eを
さらに備え、前記時刻修正キャンセル手段71Dがさら
に、前記正常異常判別手段71Eが、前記GPS受信機
13から取り込んだ前記位置データを正常な位置データ
でないと判定した際に、前記時計手段75により計時さ
れる前記計時時刻の前記計時時刻修正手段71Bによる
修正をキャンセルさせるものとした。
【0022】請求項1に記載した本発明の車両運行情報
収集装置によれば、運行データの生成が少なくとも完了
していることを運行データ生成完了検出手段71Aが検
出してからでないと、車両の運行が終了したとしても、
時計手段75により計時される計時時刻の計時時刻修正
手段71Bによる修正が行われないので、車両運行情報
の中に、計時時刻修正手段71Bによる修正前の時計手
段75による計時時刻の経過に応じて収集されたもの
と、計時時刻修正手段71Bによる修正後の時計手段7
5による計時時刻の経過に応じて収集されたものとが混
在することはない。
【0023】このため、収集された車両運行情報の相互
間に時系列の逆転等が発生するのを防ぎ、解析装置によ
り記憶媒体9から運行データを読み出して車両の運行状
態の解析を行う際に、正確な解析を解析装置が行え、ひ
いては、その解析結果を用いた各車両間の運行状態の相
違の評価等をも正確に行えるようにするために、時計手
段75による計時時刻を正確な時刻に定期的に修正して
高精度に維持することが可能となる。
【0024】その上、請求項1に記載した本発明の車両
運行情報収集装置によれば、時計手段75により計時さ
れる計時時刻の計時時刻修正手段71Bによる修正が、
車両の運行終了に伴う運行データの生成が少なくとも完
了してから行われることから、元々時刻修正を行えな
い、又は、行うべきでない車両の運行中はともかく、車
両の運行開始時に計時時刻の修正を行うのに比べて、修
正に必要なGPS受信機13が管理している現在時刻を
含む位置データを、GPS受信機13から確実に取り込
み、時計手段75により計時される計時時刻の計時時刻
修正手段71Bによる修正を、正確かつ確実に実施する
ことが可能となる。
【0025】即ち、車両の運行開始時には、GPS受信
機13が立ち上がり直後であり、GPS受信機13の動
作が安定して正常な位置データを出力できる状態になる
までに、しばらく時間がかかるため、それまで車両の運
行開始を遅らせないと、計時時刻の修正の基となる位置
データをGPS受信機13から正常に取り込めない。
【0026】しかし、車両の運行終了時であれば、GP
S受信機13の立ち上がりから十分時間が経過した後で
あり、GPS受信機13が安定動作状態にあるため、正
常な位置データを確実に取り込んで、時計手段75によ
り計時される計時時刻の計時時刻修正手段71Bによる
修正を、正確かつ確実に行わせることが可能となる。
【0027】また、請求項2に記載した本発明の車両運
行情報収集装置によれば、運行データの生成が少なくと
も完了していることを運行データ生成完了検出手段71
Aが検出しても、その時点から、位置データをGPS受
信機13から取り込む周期の1周期を少なくとも上回る
所定時間が経過するまでの間に、GPS受信機13から
位置データが取り込まれないと、その旨が取り込み判別
手段71Cにより判別されて、時計手段75により計時
される計時時刻の計時時刻修正手段71Bによる修正
が、時刻修正キャンセル手段71Dによりキャンセルさ
れる。
【0028】このため、少なくとも運行データの生成完
了の検出後に、GPS受信機13から位置データが取り
込まれない状態が続いて、時計手段75による計時時刻
の計時時刻修正手段71Bによる修正が、実質的には行
われないのに形式的に延々と繰り返される、という無駄
な動作の発生を防止することが可能となる。
【0029】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
運行情報収集装置によれば、運行データの生成が少なく
とも完了していることを運行データ生成完了検出手段7
1Aが検出し、さらに、その時点から、位置データをG
PS受信機13から取り込む周期の1周期を少なくとも
上回る所定時間が経過するまでの間に、GPS受信機1
3から位置データが取り込まれたことが、取り込み判別
手段71Cにより判別されても、取り込まれた位置デー
タが正常な位置データでないと、その旨が正常異常判別
手段71Eにより判別されて、時計手段75により計時
される計時時刻の計時時刻修正手段71Bによる修正
が、時刻修正キャンセル手段71Dによりキャンセルさ
れる。
【0030】このため、少なくとも運行データの生成完
了の検出後にGPS受信機13から取り込まれた位置デ
ータが正常でない位置データである場合に、その正常で
ない位置データを基にして、時計手段75により計時さ
れる計時時刻が、計時時刻修正手段71Bによって、G
PS受信機13が管理する現在時刻とは異なる誤った時
刻に修正されてしまう、という事態の発生を防止するこ
とが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両運行情報収集
装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0032】図2は本発明の一実施形態による車両運行
情報収集装置を一部ブロックにて示す概略構成図であ
り、図2中引用符号1で示す車両運行情報収集装置(以
下、収集装置と略記する)は、図6に示す従来の収集装
置1Aと同様のハンディターミナル3(以下、H/Tと
略記する)及びリーダライタ5と、従来の収集装置1A
とは異なるコントロールボックス7等を備えている。
【0033】前記コントロールボックス7の背面には標
準コネクタ(図示せず)が複数設けられており、この標
準コネクタには、前記H/T3及びリーダライタ5と、
走行センサ11と、GPS受信機13とが各々接続され
ている。
【0034】そして、前記走行センサ11は、車両の走
行速度に応じた走行パルスを出力するものであり、前記
GPS受信機13は、車両に搭載され、GPS衛星(図
示せず)からのGPS信号をGPSアンテナ15により
受信して、内部時計において計時している現在時刻にお
ける車両の位置を割り出し、この現在時刻における車両
の位置を示す位置データを、所定時間周期毎にコントロ
ールボックス7に出力するものである。
【0035】尚、本実施形態では、GPS受信機13
が、割り出した位置データを1秒間隔でコントロールボ
ックス7に出力するように構成されている。
【0036】また、図3にコントロールユニット7の電
気的な概略構成のブロック図で示すように、コントロー
ルユニット7の内部には、マイクロコンピュータ(以
下、マイコンと略記する)71と、不揮発性メモリ(以
下、NVMと略記する)73と、カレンダ機能付きの時
計IC75とが各々収容されている。
【0037】前記NVM73には、このコントロールユ
ニット7が搭載された車両固有のコード番号、カードス
ロット5aに挿入されたICメモリカード9(記憶媒体
に相当)に対してリーダライタ5により書き込まれるイ
ベントコード番号、及び、荷物の区別コード番号のデー
タや、H/T3のファンクションキー3e(図7参照)
に割り当てられた機能のデータ等が格納されている。
【0038】前記時計IC75(時計手段に相当)は、
現在時刻を計時しつつ、その計時内容に応じた「年」、
「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」からなるカレ
ンダデータを出力する。
【0039】前記マイコン71は、CPU71a、RA
M71b、及び、ROM71cを有しており、このう
ち、CPU71aには、RAM71b及びROM71c
の他、前記NVM73及び時計IC75が各々接続され
ていて、さらに、CPU71aには、不図示のインタフ
ェースを介して、H/T3、リーダライタ5、走行セン
サ11、並びに、GPS受信機13が各々接続されてい
る。
【0040】前記RAM71bは、各種データ記憶用の
データエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを
有しており、前記ROM71cには、CPU71aに各
種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納され
ている。
【0041】次に、前記ROM71cに格納された制御
プログラムに従いCPU71aが行う車両運行情報の収
集処理を、図4及び図5のフローチャートを参照して説
明する。
【0042】コントロールユニット7の不図示の電源ス
イッチが投入されてマイコン71が起動し、プログラム
がスタートすると、CPU71aは、まず、図4にメイ
ンルーチンのフローチャートで示すように、初期設定を
行う(ステップS1)。
【0043】このステップS1の初期設定では、NVM
73の格納データを読み出してRAM71bのデータエ
リアに格納すると共に、RAM71bのワークエリアの
各種フラグエリアのフラグのリセットやバッファエリア
のクリア等を行う。
【0044】そして、ステップS1の初期設定が済んだ
ならば、次に、カードスロット5bからリーダライタ5
に、記憶残量等の所定の条件を満たすICメモリカード
9が挿入されたか否かを確認し(ステップS3)、挿入
されていない場合は(ステップS3でN)、挿入される
までステップS3をリピートし、挿入された場合は(ス
テップS3でY)、出庫イベントデータを生成してRA
M71bのイベントデータ専用のバッファエリアに格納
した後(ステップS5)、設定確認処理を行う(ステッ
プS7)。
【0045】このステップS7の設定確認処理では、H
/T3の実車、空車、荷積、荷降の各ボタン3a〜3d
の操作の有無とそれらの操作により設定された車両の運
行状態の内容との確認を行い、この設定確認処理が済ん
だならば、時計IC75が計時する現在時刻を取り込む
時計処理を行い(ステップS9)、次に、GPS受信機
13から、このGPS受信機13により割り出された車
両の現在位置を取り込む(ステップS11)。
【0046】続いて、ステップS9の時計処理で取り込
んだ現在時刻と走行センサ11から入力される走行パル
スとを基に、車両の走行速度を割り出して圧縮データ化
し、圧縮データ化された圧縮走行速度データをRAM5
1bの速度データ専用のバッファエリアに格納する、速
度圧縮処理を行い(ステップS13)、その後、ステッ
プS7の設定確認処理で確認された車両の実車、空車の
状態に応じて、走行センサ11から入力される走行パル
スを基に、実車及び空車走行距離(km単位)と、実車
及び空車走行時間(分単位)とを演算エリアで算出する
走行データ収集処理を実行する(ステップS15)。
【0047】尚、走行距離の算出は、例えば、前記走行
センサ11からの走行パルスを基に1秒毎に算出した距
離を積算し、100m未満を49捨50入することで行
われ、走行時間の算出は、前記走行センサ11からの走
行パルスを基に、車両の走行、停止を1秒毎に判断して
秒単位で累積し、秒数部分を29捨30入することで行
われる。
【0048】そして、ステップS7の設定確認処理で車
両の空車状態が確認されている間に算出された走行距離
及び走行時間は、空車走行距離及び空車走行時間として
累積され、設定確認処理で車両の実車状態が確認されて
いる間に算出された走行距離及び走行時間は、実車走行
距離及び実車走行時間として累積される。
【0049】ステップS15の走行データ収集処理が済
んだならば、次に、H/T3の荷積ボタン3cや荷降ボ
タン3dとテンキー3fとの操作による、荷室に対する
荷物の積み卸しの入力を受け付けて、荷積イベントデー
タや荷降イベントデータを生成し、RAM71bのイベ
ントデータ専用のバッファエリアに格納する荷積荷降受
付処理を行い(ステップS17)、続いて、H/T3の
書込ボタン3jが操作されたか否かを確認する(ステッ
プS19)。
【0050】書込ボタン3jが操作されていない場合は
(ステップS19でN)、ステップS7にリターンし、
操作された場合は(ステップS19でY)、入庫処理を
行う(ステップS21)。
【0051】このステップS21の入庫処理では、図5
にサブルーチンのフローチャートで示すように、ステッ
プS15の走行データ収集処理により算出、累積された
実車及び空車走行距離や実車及び空車走行時間を基に、
入庫イベントデータを生成し(ステップS21a)、こ
の入庫イベントデータと、RAM71bのイベントデー
タや速度データの各専用バッファエリアに各々格納され
たデータとを合わせた運行データを生成する(ステップ
S21b)。
【0052】次に、ステップS21bで生成した運行デ
ータをリーダライタ5によりICメモリカード9に書き
込み(ステップS21c)、その後、2秒以内にGPS
受信機13から位置データが取り込まれたか否かを確認
する(ステップS21d)。
【0053】2秒以内にGPS受信機13から位置デー
タが取り込まれていない場合は(ステップS21dで
N)、入庫処理を終了して、図4のメインルーチンにリ
ターンし、取り込まれた場合は(ステップS21dで
Y)、取り込まれた位置データがGPS受信機13にお
いて車両の位置を正常に測位した結果に相当する内容で
あるか否かを確認する(ステップS21e)。
【0054】車両の位置を正常に測位した結果に相当す
る内容でない場合は(ステップS21eでN)、入庫処
理を終了して、図4のメインルーチンにリターンし、正
常に測位した結果に相当する内容である場合は(ステッ
プS21eでY)、時計IC75が計時する現在時刻
を、ステップS21dにおいて取り込まれたと確認さ
れ、かつ、ステップS21eにおいて、車両の位置を正
常に測位した結果に相当する内容であると確認された、
GPS受信機13からの位置データ中に含まれる、GP
S受信機13の内部時計が計時した現在時刻に修正した
後(ステップS21f)、入庫処理を終了して、図4の
メインルーチンにリターンする。
【0055】そして、ステップS21の入庫処理が済ん
だならば、一連の処理を終了する。
【0056】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態では、図5のフローチャートにおけるステップS2
1bが、請求項中の運行データ生成完了検出手段71A
に対応する処理となっており、図5中のステップS21
fが、請求項中の計時時刻修正手段71Bに対応する処
理となっている。
【0057】また、本実施形態では、図5中のステップ
S21dが、請求項中の取り込み判別手段71C及び時
刻修正キャンセル手段71Dに対応する処理となってお
り、図5中のステップS21eが、請求項中の正常異常
判別手段71E及び時刻修正キャンセル手段71Dに対
応する処理となっている。
【0058】次に、上述のように構成された本実施形態
の収集装置1の、特に時計IC75により計時される現
在時刻の修正動作(作用)について説明する。
【0059】車両が運行を終えて入庫し、H/T3の書
込ボタン3jが操作されると、まず、それまでの間にR
AM71bに格納された出庫、荷積、及び、荷降の各イ
ベントデータや、圧縮走行速度データと、書込ボタン3
jの操作に応じて生成された入庫イベントデータとを合
わせた運行データが、デジタルデータの形で生成され、
この運行データが、リーダライタ5によりICメモリカ
ード9に書き込まれる。
【0060】尚、出庫、荷積、荷降、及び、入庫の各イ
ベントデータには、NVM73に格納されているデータ
において定義されている、各々のイベント内容を示すイ
ベントコード番号が含められており、また、少なくとも
出庫、荷積、及び、荷降の各イベントデータは、これら
のイベントが発生した時点で時計IC75により計時さ
れている現在時刻が、出庫、荷積、及び、荷降の各時刻
として含められている。
【0061】また、少なくとも荷積及び荷降の両イベン
トデータには、これらのイベントが発生した時点でGP
S受信機13から取り込まれた車両の位置データが、イ
ベントの発生位置として含められており、荷積及び荷降
の両イベントデータにはさらに、荷積又は荷降された荷
物に応じてH/T3のテンキー3fにより入力された荷
物の項目コード番号が含められている。
【0062】さらに、出庫イベントデータには、車両固
有のコード番号をさらに含んでおり、入庫イベントデー
タは、車両の運行中に収集して累積された、実車及び空
車走行距離や実車及び空車走行時間が含められている。
【0063】そして、上述した出庫、荷積、荷降、及
び、入庫の各イベントデータと圧縮走行速度データとを
合わせた運行データがICメモリカード9に書き込まれ
た時点から2秒の間に、GPS受信機13から位置デー
タが取り込まれないか、或は、位置データが2秒の間に
取り込まれたとしても、その位置データが車両の位置を
正常に測位した結果に相当する内容でないと、そのまま
収集装置1の情報収集動作が終了する。
【0064】一方、ICメモリカード9への位置データ
の書き込みから2秒の間に、車両の位置を正常に測位し
た結果に相当する内容の位置データがGPS受信機13
から取り込まれると、その取り込んだ正常内容の位置デ
ータに含まれている、車両がその位置データの示す位置
に存在した時点においてGPS受信機13の内部時計が
計時していた現在時刻に、時計IC75の計時する現在
時刻が修正され、その後に、収集装置1の情報収集動作
が終了する。
【0065】このように本実施形態によれば、車両の入
庫に伴いH/T3の書込ボタン3jが操作された際に、
車両の運行中にGPS受信機13からの位置データとリ
ンクさせて収集された荷積や荷降のイベントデータや、
車両の運行中に収集して累積された実車及び空車走行距
離や実車及び空車走行時間を基に、車両の入庫時に生成
された入庫イベントデータ、並びに、車両の走行中にお
ける圧縮走行速度データから、デジタルデータの形の運
行データを生成し、この運行データをリーダライタ5に
挿入されたICメモリカード9に記憶させる収集装置1
に、次のような構成を新たに設けた。
【0066】即ち、ICメモリカード9に運行データを
記憶させた後、GPS受信機13が位置データを出力す
る周期である1秒よりも長い2秒が経過するまでの間
に、車両の位置を正常に測位した結果に相当する内容の
位置データがGPS受信機13から取り込まれたなら
ば、その取り込んだ正常内容の位置データに含まれてい
る現在時刻に、時計IC75の計時する現在時刻を修正
させる構成を採用した。
【0067】このため、運行データをICメモリカード
9に記憶させてからでないと、車両の運行が終了したと
しても、時計IC75が計時している現在時刻の修正が
行われないので、時計IC75により計時されている現
在時刻がイベントの発生時刻として含められている、少
なくとも出庫、荷積、及び、荷降の各イベントデータの
中に、時計IC75の修正される前の現在時刻が含めら
れているイベントデータと、修正された後の現在時刻が
含められているイベントデータとが混在することはな
い。
【0068】よって、イベントの発生時刻を含めて収集
された各イベントデータの相互間に時系列の逆転等が発
生するのを防ぎ、車両の管理センタ側に設置された解析
装置(図示せず)によりICメモリカード9から運行デ
ータを読み出して、車両の運行状態の解析を行う際に、
正確な解析を解析装置が行え、ひいては、その解析結果
を用いた各車両間の運行状態の相違の評価等をも正確に
行えるようにするために、時計IC75の現在時刻を正
確な時刻に定期的に修正して高精度に維持することがで
きる。
【0069】その上、時計IC75の現在時刻の修正
が、車両の入庫に伴い運行データをICメモリカード9
に記憶させた後で行われることから、元々時刻修正を行
えない、又は、行うべきでない車両の運行中はともか
く、車両の出庫時に時計IC75の現在時刻の修正を行
うのに比べて、修正に必要なGPS受信機13の内部時
計により計時された現在時刻を含む位置データを、GP
S受信機13から確実に取り込み、時計IC75の現在
時刻の修正を正確かつ確実に実施することができる。
【0070】即ち、車両の出庫時には、GPS受信機1
3が電源投入による立ち上がりの直後であり、GPS受
信機13の動作が安定して正常な位置データをGPS受
信機13が出力できる状態になるまでに、しばらく時間
がかかるため、それまで車両の出庫を遅らせないと、時
計IC75の現在時刻の修正に必要な位置データをGP
S受信機13から正常に取り込めない。
【0071】しかし、車両の入庫時であれば、GPS受
信機13の立ち上がりから十分時間が経過した後であ
り、GPS受信機13が安定動作状態にあるため、正常
な位置データを確実に取り込んで、時計IC75の現在
時刻の修正を、正確かつ確実に行わせることが可能とな
る。
【0072】尚、本実施形態において採用した、ICメ
モリカード9に運行データを記憶させた後、GPS受信
機13が位置データを出力する周期である1秒よりも長
い2秒が経過するまでの間に、車両の位置を正常に測位
した結果に相当する内容の位置データがGPS受信機1
3から取り込まれなかった場合に、時計IC75の現在
時刻の修正を行わずに情報収集動作を終了させるための
構成は、省略してもよい。
【0073】しかし、この構成を設ければ、ICメモリ
カード9に運行データを記憶させた後に、正常な内容で
ないGPS受信機13からの位置データを基にして、G
PS受信機13の内部時計で計時されている現在時刻と
は異なる誤った時刻に、時計IC75の現在時刻が修正
されてしまう、という事態の発生を防止することができ
るので、有利である。
【0074】また、本実施形態で採用した、ICメモリ
カード9に運行データを記憶させた後、GPS受信機1
3が位置データを出力する周期である1秒よりも長い2
秒が経過するまでの間に、位置データがGPS受信機1
3から取り込まれなかった場合に、時計IC75の現在
時刻の修正を行わずに情報収集動作を終了させるための
構成は、省略してもよい。
【0075】しかし、この構成を設ければ、ICメモリ
カード9に運行データを記憶させた後、GPS受信機1
3から位置データが取り込まれない状態が続いて、時計
IC75の現在時刻の修正が、実質的には行われないの
に形式的に延々と繰り返される、という無駄な動作の発
生を防止することができるので、有利である。
【0076】そして、上述した各構成を本実施形態のよ
うに設ける場合、ICメモリカード9に運行データを記
憶させた後の、GPS受信機13からの位置データの待
ち時間は、とにかくGPS受信機13が位置データを出
力する周期よりも長い時間であればよく、本実施形態の
ような2秒に限定されないことはいうまでもない。
【0077】さらに、本実施形態では、ICメモリカー
ド9に運行データを記憶させた後に時計IC75の現在
時刻の修正を行う構成としたが、運行データ中の各イベ
ントデータの相互間における時系列の逆転等の発生防止
を確保する観点からすれば、ICメモリカード9に運行
データを記憶させる前であってもよい。
【0078】即ち、例えば、H/T3の書込ボタン3j
が操作されて、これに呼応して運行データが生成され
る、図5中のステップS21bの後、或は、その1つ前
の段階の、入庫イベントデータが生成される、図5中の
ステップS21aの後に、時計IC75の現在時刻の修
正を行う構成としてもよいのは勿論のことである。
【0079】また、本実施形態では、車両が出庫してか
ら入庫されるまでの間に、出庫や荷積、荷降の各イベン
トデータが生成されたとしても、いずれもRAM71b
の専用バッファエリアに格納するだけに止めてICメモ
リカード9には記憶させず、車両が入庫して入庫イベン
トデータが生成された時点で、この入庫イベントデータ
と一緒に出庫や荷積、荷降の各イベントデータをまとめ
て、運行データとしてICメモリカード9には記憶させ
る場合を例に取って説明した。
【0080】しかし、本発明はこれに限らず、車両が出
庫してから入庫されるまでの間に生成された入庫以外の
各イベントデータ等は、それらが生成された時点等、車
両が入庫する前に先にICメモリカード9に記憶させて
おき、車両が入庫した際には、それに伴って、入庫イベ
ントデータのみを、その運行における最後のイベントデ
ータとして生成してICメモリカード9に記憶させる収
集装置においても適用可能である。
【0081】そして、その場合には、入庫イベントデー
タが少なくとも生成された後であれば、時計IC75の
現在時刻の修正は、その入庫イベントデータをICメモ
リカード9に記憶させる前に行っても、記憶させた後に
行ってもよいのはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両運行情報収集装置によれば、車両に搭載さ
れたGPS受信機が受信した全地球測位システムの衛星
からのGPS信号を基に前記GPS受信機が割り出す、
該GPS受信機が管理する現在時刻における前記車両の
位置データを、前記GPS受信機から取り込み、該位置
データを含む、前記車両の運行中に時々刻々変化する運
行状態を示す車両運行情報を、時計手段により計時され
る計時時刻の経過に応じて収集し、前記車両の運行終了
に伴って、該車両の運行中に収集した前記車両運行情報
から、デジタルデータの形による運行データを生成し、
該運行データを記憶媒体に記憶させる車両運行情報収集
装置において、前記車両の運行終了に伴う前記運行デー
タの生成が少なくとも完了していることを検出する運行
データ生成完了検出手段と、前記運行データの生成が少
なくとも完了していることを前記運行データ生成完了検
出手段が検出したことに呼応して、前記時計手段により
計時される前記計時時刻を、前記GPS受信機から取り
込まれる前記位置データ中の前記現在時刻に修正する計
時時刻修正手段とを備える構成とした。
【0083】このため、運行データの生成が少なくとも
完了していることを運行データ生成完了検出手段が検出
してからでないと、車両の運行が終了したとしても、時
計手段により計時される計時時刻の計時時刻修正手段に
よる修正が行われないので、車両運行情報の中に、計時
時刻修正手段による修正前の時計手段による計時時刻の
経過に応じて収集されたものと、計時時刻修正手段によ
る修正後の時計手段による計時時刻の経過に応じて収集
されたものとが混在することはない。
【0084】よって、収集された車両運行情報の相互間
に時系列の逆転等が発生するのを防ぎ、解析装置により
記憶媒体9から運行データを読み出して車両の運行状態
の解析を行う際に、正確な解析を解析装置が行え、ひい
ては、その解析結果を用いた各車両間の運行状態の相違
の評価等をも正確に行えるようにするために、時計手段
75による計時時刻を正確な時刻に定期的に修正して高
精度に維持することができる。
【0085】その上、請求項1に記載した本発明の車両
運行情報収集装置によれば、時計手段により計時される
計時時刻の計時時刻修正手段による修正が、車両の運行
終了に伴う運行データの生成が少なくとも完了してから
行われることから、元々時刻修正を行えない、又は、行
うべきでない車両の運行中はともかく、車両の運行開始
時に計時時刻の修正を行うのに比べて、修正に必要なG
PS受信機が管理している現在時刻を含む位置データ
を、GPS受信機から確実に取り込み、時計手段により
計時される計時時刻の計時時刻修正手段による修正を、
正確かつ確実に実施することができる。
【0086】即ち、車両の運行開始時には、GPS受信
機が立ち上がり直後であり、GPS受信機の動作が安定
して正常な位置データを出力できる状態になるまでに、
しばらく時間がかかるため、それまで車両の運行開始を
遅らせないと、計時時刻の修正の基となる位置データを
GPS受信機から正常に取り込めない。
【0087】しかし、車両の運行終了時であれば、GP
S受信機の立ち上がりから十分時間が経過した後であ
り、GPS受信機が安定動作状態にあるため、正常な位
置データを確実に取り込んで、時計手段により計時され
る計時時刻の計時時刻修正手段による修正を、正確かつ
確実に行わせることができる。
【0088】また、請求項2に記載した本発明の車両運
行情報収集装置によれば、前記運行データの生成が少な
くとも完了していることを前記運行データ生成完了検出
手段が検出した時点から、前記位置データを前記GPS
受信機から取り込む周期の1周期を少なくとも上回る所
定時間が経過するまでの間に、前記GPS受信機から前
記位置データが取り込まれたか否かを判別する取り込み
判別手段と、前記GPS受信機から前記位置データが取
り込まれていないと前記取り込み判別手段が判定した際
に、前記時計手段により計時される前記計時時刻の前記
計時時刻修正手段による修正をキャンセルさせる時刻修
正キャンセル手段とをさらに備える構成とした。
【0089】このため、運行データの生成が少なくとも
完了していることを運行データ生成完了検出手段が検出
しても、その時点から、位置データをGPS受信機から
取り込む周期の1周期を少なくとも上回る所定時間が経
過するまでの間に、GPS受信機から位置データが取り
込まれないと、その旨が取り込み判別手段により判別さ
れて、時計手段により計時される計時時刻の計時時刻修
正手段による修正が、時刻修正キャンセル手段によりキ
ャンセルされる。
【0090】よって、少なくとも運行データの生成完了
の検出後に、GPS受信機から位置データが取り込まれ
ない状態が続いて、時計手段による計時時刻の計時時刻
修正手段による修正が、実質的には行われないのに形式
的に延々と繰り返される、という無駄な動作の発生を防
止することができる。
【0091】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
運行情報収集装置によれば、前記GPS受信機から取り
込んだ前記位置データが、前記GPS信号を基に前記車
両の位置を正常に測位計算できた結果による正常な位置
データであるか否かを判別する正常異常判別手段をさら
に備え、前記時刻修正キャンセル手段がさらに、前記正
常異常判別手段が、前記GPS受信機から取り込んだ前
記位置データを正常な位置データでないと判定した際
に、前記時計手段により計時される前記計時時刻の前記
計時時刻修正手段による修正をキャンセルさせる構成と
した。
【0092】このため、運行データの生成が少なくとも
完了していることを運行データ生成完了検出手段が検出
し、さらに、その時点から、位置データをGPS受信機
から取り込む周期の1周期を少なくとも上回る所定時間
が経過するまでの間に、GPS受信機から位置データが
取り込まれたことが、取り込み判別手段により判別され
ても、取り込まれた位置データが正常な位置データでな
いと、その旨が正常異常判別手段により判別されて、時
計手段により計時される計時時刻の計時時刻修正手段に
よる修正が、時刻修正キャンセル手段によりキャンセル
される。
【0093】よって、少なくとも運行データの生成完了
の検出後にGPS受信機から取り込まれた位置データが
正常でない位置データである場合に、その正常でない位
置データを基にして、時計手段により計時される計時時
刻が、計時時刻修正手段によって、GPS受信機が管理
する現在時刻とは異なる誤った時刻に修正されてしま
う、という事態の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両運行情報収集装置の基本構成
図である。
【図2】本発明の一実施形態による車両運行情報収集装
置を一部ブロックにて示す概略構成図である。
【図3】図2のコントロールユニットの電気的な概略構
成を示すブロック図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータのROMに格納さ
れた制御プログラムに従いCPUが行う車両運行情報の
収集処理を示すメインルーチンのフローチャートであ
る。
【図5】図4の入庫処理を示すサブルーチンのフローチ
ャートである。
【図6】従来の車両運行情報収集装置を一部ブロックに
て示す概略構成図である。
【図7】図6のハンディーターミナルの拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
1 車両運行情報収集装置 9 記憶媒体 13 GPS受信機 71 マイクロコンピュータ 71a CPU 71b RAM 71c ROM 71A 運行データ生成完了検出手段 71B 計時時刻修正手段 71C 取り込み判別手段 71D 時刻修正キャンセル手段 71E 正常異常判別手段 75 時計手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 G01S 5/02 G04G 5/00 G04G 7/02 G07C 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたGPS受信機が受信し
    た全地球測位システムの衛星からのGPS信号を基に前
    記GPS受信機が割り出す、該GPS受信機が管理する
    現在時刻における前記車両の位置データを、前記GPS
    受信機から取り込み、該位置データを含む、前記車両の
    運行中に時々刻々変化する運行状態を示す車両運行情報
    を、時計手段により計時される計時時刻の経過に応じて
    収集し、前記車両の運行終了に伴って、該車両の運行中
    に収集した前記車両運行情報から、デジタルデータの形
    による運行データを生成し、該運行データを記憶媒体に
    記憶させる車両運行情報収集装置において、 前記車両の運行終了に伴う前記運行データの生成が少な
    くとも完了していることを検出する運行データ生成完了
    検出手段と、 前記運行データの生成が少なくとも完了していることを
    前記運行データ生成完了検出手段が検出したことに呼応
    して、前記時計手段により計時される前記計時時刻を、
    前記GPS受信機から取り込まれる前記位置データ中の
    前記現在時刻に修正する計時時刻修正手段とを備える、 ことを特徴とする車両運行情報収集装置。
  2. 【請求項2】 前記運行データの生成が少なくとも完了
    していることを前記運行データ生成完了検出手段が検出
    した時点から、前記位置データを前記GPS受信機から
    取り込む周期の1周期を少なくとも上回る所定時間が経
    過するまでの間に、前記GPS受信機から前記位置デー
    タが取り込まれたか否かを判別する取り込み判別手段
    と、前記GPS受信機から前記位置データが取り込まれ
    ていないと前記取り込み判別手段が判定した際に、前記
    時計手段により計時される前記計時時刻の前記計時時刻
    修正手段による修正をキャンセルさせる時刻修正キャン
    セル手段とをさらに備える請求項1記載の車両運行情報
    収集装置。
  3. 【請求項3】 前記GPS受信機から取り込んだ前記位
    置データが、前記GPS信号を基に前記車両の位置を正
    常に測位計算できた結果による正常な位置データである
    か否かを判別する正常異常判別手段をさらに備え、前記
    時刻修正キャンセル手段はさらに、前記正常異常判別手
    段が、前記GPS受信機から取り込んだ前記位置データ
    を正常な位置データでないと判定した際に、前記時計手
    段により計時される前記計時時刻の前記計時時刻修正手
    段による修正をキャンセルさせる請求項2記載の車両運
    行情報収集装置。
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