JP3374146B2 - 蛋白質検出用キット - Google Patents
蛋白質検出用キットInfo
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Description
白質検出用キットに関する。
要素である衣、食、住のうち衣、住は環境、その他の条
件である程度は閑却できるが、食は日常、必須不可欠で
ある。
適度な栄養源を含むと共に、健康に危害を与えることが
あってはならない。我が国の公衆衛生状態はめざましく
進歩改善をみせているが、こと食品衛生の面では、質的
観点から完全に衛生的とは言えない。
様、飲食関連の添加物、容器、包装環境等は衛生的に品
質、性状を管理する必要がある。
象物)に直接反応試薬を付着させるため、検体の汚染、
残留試薬の安全性が問題であり、反応試薬の着色物が検
体に残り、水等で簡単に落とせない等の問題もあった。
また上記検出方法では定量性に乏しく、検出結果がでる
までに3〜72時間以上かかる場合があった。
体に移しとって蛋白質の有無を検出する方法が特開平8
−21837号に記載されており、試料の汚染、残留試
薬の安全性に優れ、且つ定量性があり、反応試薬の着色
物が試料に残ることがなく、蛋白質の検出時間が迅速で
あった。しかし、検出媒体の吸水部の材質は、天然セル
ロース(綿花、綿糸など)が主であり、これらの繊維を
絡めるなど吸水保水性を高めたもの、即ち綿棒などが用
いられてきた。その結果、バックグラウンドが高いの
で、測定レンジが狭く、また再現性が悪いなどの問題点
があった。
は、バックグラウンドが低く、再現性の高い蛋白質の検
出方法及び蛋白質検出用キットを提供することにある。
の構成により達成される。
た小容器、蛋白質を移しとるポリエステルからなる検出
部分を有する検出媒体及び前記試薬と検出媒体とが接触
する容器とが組み合わされて一つに収納されてなる蛋白
質検出用キットであって、前記試薬と検出媒体との接触
が、蛋白質を検出媒体に移しとった後に、前記試薬の封
入された容器を潰すことにより起こることを特徴とする
蛋白質検出用キット。
部材からなることを特徴とする請求項1記載の蛋白質検
出用キット。
る検出部分が吸水性であることを特徴とする請求項1〜
2いずれかに記載の蛋白質検出用キット。
ル又は微細な多孔部を無数に有するポリエステルからな
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蛋
白質検出用キット。
を移し取る前に予め水性媒体で湿潤されていることを特
徴とする請求項1〜4いずれかに記載の蛋白質検出用キ
ット。
の対象部分から蛋白質を検出媒体に該蛋白質を移し、予
め調製された蛋白質反応発色試薬溶液中に蛋白質が転移
した検出媒体を好ましくは20〜80℃、更に好ましく
は30〜60℃、1〜60分間接触させた後、発色した
濃度を、例えば蛋白質量に対応した発色濃度を示す色見
本(蛋白質定量のための)、検量線(蛋白質量−発色濃
度)、分光光度計、カラーメーターで該試料に付着した
蛋白質量を1〜60分間の短時間で定量できる蛋白質の
検出方法である。
が付着しているか調べたいものである。
白質を移しとれる水に溶けない合成高分子が好ましい。
本発明に用いられる合成高分子としは、繊維又は薄層状
に容易に加工しうる合成高分子が好ましく、主に合成繊
維が用いられる。合成繊維としては例えば、 ・ナイロン :−(NH(CH2)xNH−CO(CH
2)y−CO)− ・ポリエステル :−(CO−O)−多価アルコールと
多塩基酸の重縮合体 ・アクリル :アクリロニトリルCH2=CHCNのポ
リマー ・ポリビニルアルコール :−(CH2C(OH)H)
− ・ポリウレタン :−(NHCOO)−いわゆるウレタ
ン結合を有するポリマー ・ポリ塩化ビニリデン :−(CH2CHCl2)−塩化
ビニリデンのラジカル重合体 ・ポリ塩化ビニル :−(CH2CHCl)−塩化ビニ
ルの重合体 ・ポリフルオロエチレン : ・ポリプロピレン :−(CH3CHCHCH2)−プロ
ピレンの重合体 ・ポリエチレン :−(CH2CH2)− 及びこれらの組み合わせによる共重合体などが挙げられ
る。
リビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエチレンである。中でもバ
ックグランドレベルが低く、再現性が特に好ましいのは
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンである。
が吸着すればどのようなものでもよいが、吸水部に吸水
保水性を持たせることが好ましい。例えば材質が繊維状
のものを寄せ集め、棒状の支持体の先端につけ綿棒のよ
うな形状にすると好ましい。膜状のものは微細な孔をも
うける、スリットを入れる等の加工で十分吸水保水性の
機能は確保出来る。検出媒体に用いられる吸着材料の形
態としては、例えば、綿状、布状、スポンジ状、フィル
ター状などが挙げられる。
しとる方法としては例えば、ぬぐう、圧着させる、吸い
とる方法等がある。ぬぐう方法としては例えば綿棒等綿
状の検出媒体を付けたスワブを使う、或いはメンブレン
フィルター等を使う方法がある。圧着させる方法として
は例えば布状の検出媒体をつけたテープ、押面にスポン
ジ状の検出媒体をつけたスタンプ、プラスチックフィル
ムを適当な大きさ(例えば2×5cm)にカットしたも
のの1部分に綿状、布状、或いはスポンジ状の検出媒体
をつけたストリップベース等で圧着させる方法がある。
更に、検出媒体をつけたローラで圧着させる方法があ
る。吸いとる方法としては例えば、吸水性の綿棒、フィ
ルターで吸いとる、スポイト等でサンプルを直接吸いと
り、本発明の検出媒体に移しとる方法がある。
面活性剤水溶液を垂らしてしばらく時間をおいた後、該
表面の蛋白質を浮かせて吸いとることが本発明の効果を
奏する。
潤しうる性質を有していることが好ましく、かつ本発明
の検出媒体は予め水性媒体で湿潤されていることが好ま
しい。
水、精製水(例えば蒸留水、脱イオン水等)、界面活性
剤水溶液、水溶性有機溶媒(例えば、アセトン、エタノ
ール、プロピルアルコール、メチルエチルケトン等)水
溶液(1〜95%溶液)が挙げられる。
ては例えば以下のものが具体的に挙げられる。
酸エステル 6.ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 7.ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 8.ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル 9.ポリエチレングリコール脂肪酸エステル 10.ポリオキシエチレンアルキルエーテル 11.ポリオキシエチレンフィトステロール・フィトス
タノール 12.ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル 13.ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 14.ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油 15.ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコー
ル・ミツロウ誘導体 16.ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミ
ド 17.ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアル
デヒド縮合物 18.単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル 上記のアルキルとしては直鎖、分岐の炭素数1〜18を
表す。
ホン酸塩 7.アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩 上記のアルキルとしては直鎖、分岐の炭素数1〜8を表
す。
す。
が挙げられる。
100(和光純薬工業(株)、Tween−20(和光
純薬工業(株)、Nonidet P−40(ベーリン
ガー・マンハイム山之内(株)) アニオン界面活性剤:Triton X−770(シグ
マ) カチオン界面活性剤:塩化ベンザルコニウム 両性界面活性剤:AM−301(日光ケミカルズ
(株)) 本発明の蛋白質検出方法は当業界公知の方法が適用され
る。薬品を使った蛋白質検出方法としては、ビウレット
反応法、ローリー法、クマシー法、BCA法、ニンヒド
リン反応方法などが挙げられる。これらの方法に用いら
れる試薬は適宜調合し、蛋白質反応発色試薬溶液として
本発明の蛋白質の検出に使用される。
白質量の感度を高める、発色反応時間の短縮等の目的で
ほう酸ナトリウムを0.1%〜5%添加することもあ
る。
検出媒体、蛋白質反応発色用試薬、蛋白質反応発色試薬
調製容器、蛋白質を移しとった検出媒体と蛋白質反応発
色試薬溶液と反応させる容器(例えばキャップがついて
いるガラス又はプラスチックチューブ)、蛋白質反応発
色試薬滴定用プレート、色見本、試薬の表面の蛋白質を
検出媒体に移させる為に、こする面積が一定になるよう
な枠体が一式となっているものをいい、具体的には実施
例で詳述する。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
0対2の割合で混合したものを蛋白質反応発色試薬Rと
して用いる。発色液は波長562nmにおいて、その吸
光度を測定する。
値は各重量%) 2,2′ビシンコニン酸2ナトリウム 1 Na2CO3・H2O 2 酒石酸ナトリウム 0.16 NaOH 0.4 NaHCO3 0.95 また、pH調整は5% NaOH水溶液又はNaHCO
3を添加溶解することでpH11.25に合わせる。
として用いる。
各キットに使用した。
ンプリング時には指、手などが試薬、サンプリングの媒
体に、直接触れないように十分注意する。
は、次の構成である。即ち、図1(a)中の5の試薬B
(点眼ビン形状の容器に充填)、6の生理食塩水(点眼
ビン形状の容器に充填)、サンプリングスワブ1(形
状:綿棒状のもの、綿球は綿状ポリエステル、柄はプラ
スティック製2mmφ長さ7.5cm)、キャップ2が
ついた3のガラスチューブ10φ×70mm(4の試薬
Aを1ml充填してある)から構成されている。
ど、温度が60℃に安定設定できるもの)、分光光度計
(波長562nm吸光度が測定可能のもの)、カラーメ
ーター(図1(b))、標準カラースケール(図1
(c))、試験管立てを用意する。
(b))、標準カラースケール(図1(c))がセット
されている。図1(b)、図1(c)において1aは標
準カラースケール、1bはライト、1cは比色窓、1d
は標準カラースケールホルダー、1eは試験管ホルダ
ー、1fは蛋白質量表示、1gは比色の度合を示すもの
である。
滴添加し、軽く振とうして混ぜる。サンプリングスワブ
1に生理食塩水6を2〜3滴(100μl程度)を含ま
せ、試料のおよそ7cm平方の面積をくまなく拭う。そ
の際、目安として、拭う強さはサンプリングスワブ1の
柄がしなう程度、拭き取り動作が20往復で目的面積を
くまなく拭える程度で、サンプリングスワブ1を往復さ
せる。先のガラスチューブ3に、そのサンプリングスワ
ブ1をそのまま浸す。ブランクとして未処理のサンプリ
ングスワブ1を用意し、同様にガラスチューブ3に浸
す。次いでそれぞれガラスチューブを恒温槽で60℃、
5分間の条件で加温する。ガラスチューブを室温で冷ま
し、カラーメーターにて発色度合をブランクと比較す
る。このとき、カラーメーターには標準カラースケール
を予め用意しておき、これと比較することによりサンプ
リングスワブ1に吸着した蛋白質の半定量が可能であ
る。
長の吸光度を測定する事により、予め求めておいた蛋白
質検量線から、サンプリングスワブ1に吸着した蛋白質
量を正確に測定することができる。
と準備 本キットは次の構成である。即ち、10φ×75mmガ
ラスチューブ9に生理食塩水10が500μlが入って
おり、キャップ7の下段には8、12の試薬A、Bを封
入した可撓性ケース11が装着してある。キャップ7の
底には、サンプリングスワブ13が固定されている。キ
ャップ7の両側を握ることにより可撓性ケース11が潰
れ、中の上記試薬A、Bがガラスチューブ9内へ落ち、
サンプリングスワブ13と接触する仕組みとなってい
る。14は検出部分である。
ど、温度が60℃に安定設定できるもの)、分光光度
計:波長562nm吸光度が測定可能のもの、カラーメ
ーター、標準カラースケール(必要に応じて)、試験管
立てを用意する。
3の先端に対し、上記標準型キット(2−1)のキット
操作法に示した要領で試料からサンプルする。サンプリ
ングスワブ13をガラスチューブへ戻し、キャップ7を
閉める。8、12の試薬A、Bの入った可撓性ケース1
1を潰して、該試薬A、Bをガラスチューブ9内へ落と
す。該ガラスチューブを軽く振って上記試薬A、Bを撹
拌した後、該ガラスチューブを恒温槽で60℃、5分間
の条件で加温する。該ガラスチューブを室温で冷まし、
カラーメーターにて発色程度をブランクと比較する。こ
のとき、カラーメーターには標準カラースケールを予め
用意しておき、これと比較することによりサンプリング
スワブに吸着した蛋白質の半定量が可能である。
長の吸光度を測定する事により、予め求めておいた蛋白
質検量線から、サンプリングスワブ13に吸着した蛋白
量を正確に測定することができる。14は検出部分であ
る。
と準備 本キットは次の構成である。即ち、15の試薬A、5の
試薬B(点眼ビン形状の容器に充填)、試薬R充填容器
17(点眼ビン形状の容器)、生理食塩水6(点眼ビン
形状の容器に充填)、サンプリングスワブ1(形状は2
−1標準型キット内備品と同様)、ガラスチューブ:1
0φ×70mmである。
ど、温度が60℃に安定設定できるもの)、カラーメー
ター、標準カラースケール(必要に応じて)、試験管立
てを用意する。
薬Bを2〜3滴落とし、軽く混ぜる。こうして作った試
薬Rは常温で10日間は安定である。サンプリングスワ
ブ1に生理食塩水6を2〜3滴落とし湿らせた後、上記
標準型キット(2−1)のキット操作法の要領で試料か
らサンプリングスワブ1にサンプルする。次いで試薬R
充填容器17から試薬R2〜3滴をサンプリングスワブ
1の先端に落とす。直ちにサンプリングスワブ1の先端
で発色反応が開始するので、先端が汚れないように基盤
等に立てかけ、室温あるいは、必要に応じてガラスチュ
ーブに入れて恒温槽で60℃、1〜30分間の条件で加
温する。サンプリングスワブ1に吸着した蛋白質量に応
じて、サンプリングスワブ1の先端がごく薄い緑から赤
紫へ着色する。必要があれば、標準カラースケールで発
色の度合を比較することにより、半定量が可能である。
と準備 本キットは次の構成である。即ち、15の試薬A、5の
試薬B(点眼ビン形状の容器に充填)、生理食塩水6
(点眼ビン形状の容器に充填)、サンプリングスワブ2
0(綿状ポリエステルを綿球状にしたもの)、発色反応
トレイ19、ピンセット18である。
ど、温度が60℃に安定設定できるもの)、カラーメー
ター、標準カラースケール(必要に応じて)を用意す
る。
れ、次いで5の試薬Bを2〜3滴添加する。発色反応ト
レイ19を軽く振とうして、該試薬A、Bを混ぜる。サ
ンプリングスワブ20(綿球)をピンセット18で摘
み、該サンプリングスワブに生理食塩水6を2〜3滴含
ませる。上記標準型キット(2−1)のキット操作法に
ある要領で試料からサンプリングスワブにサンプルす
る。サンプリングスワブ20(綿球)を上記発色反応ト
レイ19の窪みに落とす。室温で、必要であれば恒温槽
で60℃、1〜30分間の条件でトレイを加温する。室
温で冷まし、カラーメーターにて発色の度合をブランク
と比較する。このとき、カラーメーターには標準カラー
スケールを予め用意しておき、これと比較することによ
りサンプリングスワブに吸着した蛋白質の半定量が可能
である。
と準備 本キットは次の構成である。即ち図5(a)、(b)に
おいて、15の試薬A、5の試薬B(それぞれ点眼ビン
形状の容器に充填)、試薬R充填容器17(点眼ビン形
状の容器)、生理食塩水6(点眼ビン形状の容器に充
填)、ポリエチレンフィルムベースを2×5cmにカッ
トし、端部を2cm残して手で持つ部分とし、残部にポ
リエステルをフィルター状に成型したものを接着したサ
ンプリングフィルターストリップ、発色反応プレートか
ら構成されている。
ど、温度が60℃に安定設定できるもの)、カラーメー
ター、標準カラースケール(必要に応じて)を用意す
る。
試薬A(点眼ビン形状の容器に充填)を1ml、5の試
薬B(点眼ビン形状の容器に充填)を2〜3滴落とし、
軽く混ぜる。こうして作った試薬Rは常温で10日間は
安定である。次いで、ストリップをチャック付きケース
24から取り出し、サンプリングフィルター21に生理
食塩水6(点眼ビン形状の容器に充填)を2〜3滴落と
し湿らせる。ストリップベースホルダー23を持ち、サ
ンプリングフィルター21の面を試料にあてて、擦り付
ける。要領は上記標準型キット(2−1)のキット操作
法に示したサンプリング方法に従う。ステンレス製又は
ガラス製の平らな蛋白質反応発色試薬滴定用プレート
に、サンプルしたストリップベース22を乗せ、試薬R
充填容器17から試薬Rを2〜3滴落とす。その後、室
温で、又は必要であれば恒温槽で60℃、1〜30分間
の条件で発色反応トレイを加温する。標準カラースケー
ルを予め用意しておき、これと発色の度合を比較するこ
とによりサンプリングフィルター21に吸着した蛋白質
の半定量が可能である。
と準備 本キットは 2−5.備品のサンプリングフィルター2
1をスタンプホルダーに装着したもので、その他は2−
5と同様である。
眼ビン形状の容器)に、15の試薬A(点眼ビン形状の
容器に充填)を1ml、5の試薬B(点眼ビン形状の容
器に充填)を2〜3滴落とし、軽く混ぜる。こうして作
った試薬Rは常温で10日間は安定である。次いでスタ
ンプホルダー25を取り出し、サンプリングフィルター
26に生理食塩水6(点眼ビン形状の容器に充填)を2
〜3滴落とし湿らせる。スタンプホルダー25を持ち、
サンプリングフィルター26の面を試料にあてて、擦り
付ける。要領は上記標準型キット(2−1)のキット操
作法に示したサンプリング方法に従う。フィルター面
に、試薬Rを2〜3滴落とす。その後、室温で、又は必
要であれば恒温槽で60℃、1〜30分間の条件でホル
ダーを加温する。標準カラースケールを予め用意してお
き、これと発色の度合を比較することによりフィルター
に吸着した蛋白質の半定量も可能である。
ンドと発色形態の比較検討 発色形態と試料からのサンプリング方法について比較し
た。検討には前記、標準型の測定キット(2−1)を用
いた。
SA(ウシ血清アルブミン)水溶液(100mg/m
l)を1ml入れて均一に延ばし、乾燥機内で乾燥させ
た。対照(ブランク)としてBSAを含まない水溶液に
対して同様な処理を行った。これらを試料として供し
た。
(比較対象)をそれぞれ使用した。
スワブをそのままチューブへ入れて、手順に従い検出反
応を行った。ブランクにはサンプリングスワブを入れな
いものを用いた。分光光度計を用いて、562nm波長
の吸光度を測定することにより、発色反応及びバックグ
ラウンドのレベルを調べ結果を表1に示す。
する基の影響を受け、発色反応の吸光度は高いが、バッ
クグラウンドも高く、合成繊維系スワブに比べて測定誤
差が大きくなる。一方、合成繊維系スワブはバックグラ
ウンドが低いので、相対的に正確な測定ができる。
た。
て実施例1と同様に、 a.ポリエステル b.ポリビニルアルコール c.天
然綿糸(比較対象)を使用した。
スワブ吸水部に対し、蛋白質標準液(BSA水溶液(ウ
シ血清アルブミン、蛋白質濃度1mg/ml))を50
μlずつゆっくり完全に吸収させた。各スワブに対し、
n=10で調べた。次いで、標準型キット(2−1)を
用いて用法に従い蛋白質を検出した。測定には実施例1
と同様に分光光度計を用いた。n=10の測定値(吸光
度)のばらつきを表2に示した。
糸と比べると明らかにばらつきが少なく良好である。
する蛋白質検出に対するノイズを調べた。
て実施例1と同様に、 a.ポリエステル b.ポリビニルアルコール c.天
然綿糸(比較対象)を使用した。
キット(2−3)を用い、各サンプリングスワブに試薬
のみを滴下して、手順に従い検出反応を行った。目視に
より、バックグラウンドのレベルを調べた。目視による
確認は、発色が緑(未反応の試薬の色)であれば−、緑
にきわめて薄い紫色が混ざった色は±、更に紫色の濃度
順に+〜+++とし5段階で示した。結果を表3に示し
た。
スと比べて、合成繊維系スワブ特にポリエステル繊維か
らなる吸水部を有するサンプリングスワブのバックグラ
ウンドが低いことがわかる。
質検出用キットは、バックグラウンドが低く、再現性の
高い良好な効果を有する。
型)構成図である。
良型)構成図である。
易型)構成図である。
球型)構成図である。
トリップ型)構成図である。
タンプ型)構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 蛋白質を発色させる試薬が封入された小
容器、蛋白質を移しとるポリエステルからなる検出部分
を有する検出媒体及び前記試薬と検出媒体とが接触する
容器とが組み合わされて一つに収納されてなる蛋白質検
出用キットであって、前記試薬と検出媒体との接触が、
蛋白質を検出媒体に移しとった後に、前記試薬の封入さ
れた容器を潰すことにより起こることを特徴とする蛋白
質検出用キット。 - 【請求項2】 前記試薬の封入された容器が可撓性部材
からなることを特徴とする請求項1記載の蛋白質検出用
キット。 - 【請求項3】 前記検出媒体のポリエステルからなる検
出部分が吸水性であることを特徴とする請求項1〜2い
ずれかに記載の蛋白質検出用キット。 - 【請求項4】 前記検出部分が繊維状のポリエステル又
は微細な多孔部を無数に有するポリエステルからなるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蛋白質
検出用キット。 - 【請求項5】 前記検出部分が試料表面の対象部分を移
し取る前に予め水性媒体で湿潤されていることを特徴と
する請求項1〜4いずれかに記載の蛋白質検出用キッ
ト。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP9369095 | 1995-04-19 | ||
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Publication Number | Publication Date |
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2001
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