JP3373236B2 - 転炉操業方法 - Google Patents

転炉操業方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は転炉の操業方法に関し、
特に2基の転炉を一方は溶融還元炉とし他方を脱炭精錬
炉として用いることにより、ステンレス鋼その他の高合
金鋼を精錬する際に用いる溶湯装入鍋の使い方に特徴を
有する転炉操業方法についての提案である。 【0002】 【従来の技術】2基の転炉を、その一方を溶融還元炉と
し、その他方を脱炭精錬炉として使うことにより、クロ
ム鋼やステンレス鋼を溶製する方法は、例えば特開平1
−215913号公報などにも見られるように既知である。こ
の既知技術は、溶解、溶融還元炉として使用される転炉
へは、脱燐溶銑を装入し鉱石あるいは半還元ペレット等
を投入して精錬することにより、ステンレス鋼等の高合
金鋼の粗溶鋼を製造し、一方、脱炭精錬炉として使用さ
れる転炉へは、得られた上記粗溶鋼を装入して精錬する
ことにより、精錬溶鋼を製造している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の転炉
操業法については、次のような幾つかの問題点が指摘さ
れていた。それは、溶融還元用転炉内に装入する脱燐溶
銑というのは、一般に低温であり、それ故に、この溶融
還元用転炉への脱燐溶銑の装入鍋については、その内壁
に地金が付着しやすく、その地金付着が増大すると操業
が早期に困難になること、一方、脱炭精錬用転炉内に装
入する粗溶鋼については比較的高温であり、それ故に、
この粗溶鋼を当該装入鍋に連続受鋼すると、この装入鍋
の内張り耐火物の損耗が激しくなり、やはり転炉の操業
が早期に困難となるという欠点があった。 【0004】もちろん、このような問題点に対しては従
来、種々の工夫が行われていた。例えば、装入鍋の使用
回数が少ないものについては、粗溶鋼を受鋼する脱炭精
錬炉装入用鍋として使い、一方使用回数の多いものにつ
いては主として脱燐溶銑を受銑する溶融還元炉装入用鍋
として使うという方法である。 【0005】しかしながら、このような改善方法も、装
入鍋の寿命が早期に来るという上記欠点が期待した程に
は改善されず、また耐火物コストや地金取りの作業が相
変わらず必要であるという課題が残った。そこで、本発
明の目的は、従来技術が抱えているなお解決を必要とす
る上述した課題を克服できる転炉操業技術を確立するこ
とにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上掲の目的を実現すべく
発明者らは鋭意研究を行った。その結果、この種の転炉
操業を長期にわたって安定して行うためには、それぞれ
の転炉へ装入するために用いる溶湯の装入鍋を、低温の
脱燐溶銑の受銑と高温の粗溶鋼の受鋼とをそれぞれ交互
に繰り返すことが有効であるとの知見を得て本発明に想
到した。 【0007】即ち、本発明は、底吹き転炉もしくは上底
吹き転炉またはそれらの組合わせに係る2基の転炉を、
その一方を溶解、溶融還元炉としその他方を脱炭精錬炉
として用いることにより、ステンレス鋼その他の高合金
鋼を精錬する際に、前記各転炉への溶湯の装入に用いる
装入鍋を、脱燐溶銑の受銑と粗溶鋼の受鋼とを、1以上
の複数回毎に交互に繰り返して使用することを特徴とす
る転炉の操業方法である。そして、このような転炉の操
業を行うと、受銑鍋への地金付着を回避しつつ、高温で
ある粗溶鋼の受鋼鍋への耐火物損耗を著しく抑制するこ
とができる。 【0008】 【作用】いま、2基の上底吹き転炉を利用し、その一方
の転炉を溶解、溶融還元炉として用い、もう一つの転炉
を脱炭精錬炉として用いて精錬することにより、ステン
レス鋼をはじめとする高合金鋼を製造するときの、各装
入鍋の使い方の例について、以下に説明する。 【0009】一般に、溶融還元用転炉に装入する脱燐処
理後の溶銑温度は、低い燐レベルが求められることから
低く、この脱燐溶銑を連続的に受銑する装入鍋について
は付着地金が次第に肥大化し、やがて操業不能となると
いう問題点があることについては既に説明した。また、
溶融還元用転炉から出銑される粗溶鋼は比較的温度が高
く、この高温粗溶鋼を同じ装入鍋にて連続的に受鋼する
と、この鍋の内張り耐火物の損耗が激しいという問題が
生じることも上述したとおりである。そこで、発明者ら
は、これらの問題点解決のために、まず脱燐溶銑を受銑
した装入鍋内壁への地金付着状況について調査した。そ
の結果を図1に示す。 【0010】図1は、脱燐溶銑受銑回数と地金付着量と
の関係を示しており、従来法に従って特に何もせずに放
置した場合には、脱燐溶銑溶銑用鍋内壁への付着地金は
受銑回数に比例して次第に肥大化し、実線Aで示すよう
に7回の受銑で約6Tの地金が付着し操業不能となっ
た。これに対し図中点線Bで示す方法は、受銑する装入
鍋の内壁を予めガスで加熱したのち受銑した場合であ
る。このケースでは地金付着量はやや軽減されるもの
の、やはり受銑回数とともに地金付着量が増加し問題の
解決に役立たない。 【0011】これに対し、実線Cで示す方法は、装入鍋
を使い分ける本発明方法に従う操業例であり、ある装入
鍋について、まず脱燐溶銑を受銑し溶融還元用転炉へ装
入した後、次のチャージに際しては、この溶融還元用転
炉で精錬して得た粗溶鋼を受鋼する方法であり、この粗
溶鋼の受鋼により、該装入鍋の内壁に付着した地金が一
時溶解するので、この付着地金の成長が抑制され、この
ような溶銑の受銑と粗溶鋼の受鋼とを繰り返すことで、
装入鍋内壁への付着地金の成長が解消されることが明ら
かとなった。 【0012】また、図2は、上記各操業例の下での装入
鍋寿命を示したものである。本発明方法のように、脱燐
溶銑の受銑と比較的高温の粗溶鋼の受鋼とを交互に繰り
返した場合には、装入鍋内の内張り耐火物の寿命は何も
しない場合に比べて約2.5 倍も向上した。 【0013】 【実施例】2基の純酸素上底吹き転炉 (85t)を使用し、
そのうちの1基をクロム鉱石の溶融還元炉として、また
他の1基を脱炭精錬炉として用いることにより、クロム
鉱石からステンレス鋼を溶製する操業において、各転炉
につき、それぞれ脱燐溶銑受銑後は次に溶融還元炉から
の粗溶鋼を受鋼するという、1回毎にチェンジする本発
明法に従う操業を行った。その結果を表1に示す。この
表に示す結果に明らかなとおり、本発明適合例の場合、
従来操業例に比べて地金付着を著しく抑制できるととも
に耐火物損耗速度を小さくすることができ、装入鍋寿命
の向上を図ることができた。 【0014】 【表1】【0015】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
入鍋内壁への地金付着量を抑制できると共に、炉壁耐火
物の損耗を抑制できることから、装入鍋の寿命を著しく
向上させることができ、それ故に、長期にわたる円滑な
転炉操業と炉まわり作業を保障することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】地金付着量と脱燐溶銑受銑回数との関係を示す
グラフ。 【図2】本発明法と従来法との装入鍋寿命を対比して示
すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 晃 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平3−111511(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21C 5/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 底吹き転炉もしくは上底吹き転炉または
    それらの組合わせに係る2基の転炉を、そのいずれか一
    方を溶解、溶融還元炉としその他方を脱炭精錬炉として
    用いる転炉の操業に当たり、これら転炉への溶湯の装入
    に用いる装入鍋の使い方に関し、脱燐溶銑の受銑と粗溶
    鋼の受鋼とを、1以上の複数回毎に交互に繰り返して使
    用することを特徴とする転炉の操業方法。
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