JP3372653B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3372653B2
JP3372653B2 JP11252094A JP11252094A JP3372653B2 JP 3372653 B2 JP3372653 B2 JP 3372653B2 JP 11252094 A JP11252094 A JP 11252094A JP 11252094 A JP11252094 A JP 11252094A JP 3372653 B2 JP3372653 B2 JP 3372653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、複写機
やプリンタ等に用いられるインクジェット記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドのノズルからインクを
吐出して用紙に印字するインクジェット記録装置が実用
化されており、最近では、用紙の両面から印字が可能に
なされた装置が提案されている(特開平5−18566
1号公報、特開平5−330037号公報)。
【0003】上記特開平5−185661号公報記載の
記録装置では、記録位置では記録用紙のほぼ全面がベル
トに吸着されて搬送され、記録手段が記録用紙の両面の
互いに異なる位置に対向して配設されているので、装置
が水平方向に大きくなってしまい、装置本体の小型化が
困難である。
【0004】一方、上記特開平5−330037号公報
記載の記録装置では、記録手段が記録用紙の両面に対向
して配設され、両方の記録手段の間を記録用紙を搬送し
てインクを吐出し、印字直後に記録用紙のほぼ全面がベ
ルトに吸着されて搬送されるようになっている。しか
し、両方の記録手段の間に正確に記録用紙を搬送するた
めの搬送機構については開示されていない。
【0005】このような搬送機構として、用紙幅方向の
両側に搬送ベルト対を設け、この両側の搬送ベルト対に
より記録用紙の幅方向両端を両面から挾み、ベルトの回
転により用紙を搬送する方式が考えられる。この両端送
り方式によれば、用紙のほぼ全面が開放されるために、
表裏両面の記録ヘッドを用紙搬送方向の同一位置に対向
して配置することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
表裏両面の記録ヘッドを用紙搬送方向の同一位置に対向
して配置すると、搬送ベルト対で紙詰まり(ジャム)が
生じた場合に、詰まった用紙を取り除く作業が困難にな
る。しかも、このジャム処理の作業中は、記録ヘッドの
インク吐出面が露出状態となり、大気にさらされるの
で、ノズル表面のインクが固化し、ノズルの目詰まりを
引き起こしてしまう。更に、用紙を除去する際に、ノズ
ルに当たると、手や衣服などにインクが付着したり、ノ
ズルを損傷してしまう虞れがあった。
【0007】本発明は、上記問題を解決するもので、ジ
ャム処理の作業性を向上するインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、ジャム処理を行うときに
記録ヘッドのノズル面を保護するインクジェット記録装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所要の隙間をおいて対向配設された記録
手段のノズルから用紙搬送手段により上記隙間を通る搬
送路に沿って搬送される記録用紙に向けてインクを吐出
させて記録用紙の両面に画像を記録するインクジェット
記録装置において、上記各記録手段は、それぞれノズル
を備えたヘッド本体部とこのヘッド本体部に並設された
キャップ部とからなり、各記録手段のキャップ部は、他
方の記録手段のヘッド本体部のノズルに対向する位置に
配設されて、上記各記録手段が互いに当接すると各ヘッ
ド本体部のノズルがそれぞれ対向するキャップ部により
キャッピングされるように構成され、上記各記録手段の
少なくとも一方を、上記キャッピング位置と上記隙間を
おいた記録位置とこの記録位置から後退した退避位置と
の間で前進、後退移動させるヘッド移動手段を備えたも
のである(請求項1)。
【0010】また、上記ヘッド移動手段は、上記各記録
手段の両方を、前進、後退移動させるものである(請求
項2)。
【0011】また、請求項1または2記載のインクジェ
ット記録装置において、上記記録手段の上記退避位置へ
の後退移動に連動して、上記ヘッド本体部のノズルをそ
れぞれ並設されたキャップ部によりキャッピングさせる
キャッピング手段を備えたものである(請求項3)。
【0012】また、上記キャッピング手段は、ヘッド本
体部と並設されたキャップ部との間に配設され、このキ
ャップ部を回動可能に支持する支持部材と、上記記録手
段の後退移動に連動して上記キャップ部を回動させる回
動機構とを備えたものである(請求項4)。
【0013】また、上記用紙搬送手段は、上記搬送路の
各記録手段側に配設された搬送ベルトからなる搬送ベル
ト対が、上記記録用紙の幅方向両側にそれぞれ配設され
てなり、記録用紙の幅方向両端を両面から挾持して搬送
する搬送ベルト部と、上記各搬送ベルトの裏面側に接し
て対向配設され、各搬送ベルトの撓みを防止するアイド
ルローラとを備えたもので、上記各アイドルローラは、
上記ヘッド移動手段により上記搬送路を境界として同一
側の記録手段と一体的に移動するように構成されている
(請求項5)。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、所要の隙間をお
いて対向配設された記録手段により、記録用紙の両面に
対して画像の記録が行われる。画像記録が行われないと
きは、各記録手段が互いに当接し、各ヘッド本体部のノ
ズルがそれぞれ対向するキャップ部によりキャッピング
される。そして、各記録手段の少なくとも一方が、退避
位置まで後退移動可能になっている。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、各記
録手段の両方が、退避位置まで後退移動可能になってい
る。
【0016】また、請求項3記載の発明によれば、記録
手段が退避位置まで後退移動すると、その後退移動に連
動して、記録手段のヘッド本体部のノズルが、その記録
手段のキャップ部によりキャッピングされる。
【0017】また、請求項4記載の発明によれば、各記
録手段が後退移動すると、その後退移動に連動してキャ
ップ部が回動する。回動したキャップ部は、同一の記録
手段のヘッド本体部のノズルに対向することとなり、そ
のノズルがキャッピングされる。
【0018】また、請求項5記載の発明によれば、記録
用紙は、搬送ベルト対により両面から幅方向両端が挾持
されて、対向配設された記録手段の隙間に搬送される。
各搬送ベルトの裏面側に接してアイドルローラが対向配
設され、ベルトの撓みが防止されている。これらのアイ
ドルローラは、記録手段が移動するときに、搬送路を境
界として同一側の記録手段と一体的に移動する。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係るインクジェット記録装置
の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図
1は同装置の外観を示す斜視図である。図2は同装置の
内部の概略構成を示す正面図である。
【0020】この装置は、例えば外部装置から入力され
る文字データ等を印字するプリンタで、図2中、右方に
給紙カセット21〜24からなる用紙収納部、左方に記
録用紙を搬送しつつ表面及び裏面の両面に印字を行う印
字ユニット4を備えるとともに、その間に用紙を右方か
ら左方に搬送する用紙搬送系13が、印字ユニット4の
下方にソータ8が、それぞれ配設されている。
【0021】前カバー2は、開閉可能に構成され、印字
ユニット4をカバーするもので、前カバー2の開閉に連
動してオン、オフするドアスイッチ10(図11)が配
設されている。
【0022】ソータ8は、不図示の螺旋カムによりビン
8aを水平方向に1ビンずつ移動させ、印字された記録
用紙を収納するものである。また、装置の表面適所に
は、操作パネル1及び給紙バイパス部3が配設されてい
る。
【0023】操作パネル1は、用紙サイズをマニュアル
設定する用紙サイズキー等が配設された操作部と、LC
DやLED等からなり、設定内容や搬送用紙のジャムな
どの表示を行う表示部9(図11)とから構成されてい
る。給紙バイパス部3は、装置表面に配設された幅揃え
機構3aを用紙幅に合わせて手差し給紙を行うものであ
る。
【0024】用紙収納部には、カット紙が収納できるサ
イズの異なる給紙カセット21〜24が、積層して配設
されている。給紙カセット21〜24には、用紙搬送方
向に対して、例えば、給紙カセット21にA4サイズの
記録用紙が縦向きに、給紙カセット22にA3サイズが
縦向きに、給紙カセット23にB4サイズが縦向きに、
給紙カセット24にB5サイズが横向きに、それぞれ収
納されている。なお、各カセットに収納する用紙のサイ
ズ及び向きは上記に限られない。
【0025】用紙搬送系13には、給紙カセット21〜
24及び給紙バイパス部3に対応して設けられ、用紙の
給紙を行う給紙ローラ31〜34,37、用紙を搬送す
る搬送ローラ対、搬送用紙を案内する搬送ガイド及びレ
ジストローラ対38等が配設されている。レジストロー
ラ対38は、搬送されてきた用紙をニップし、斜め搬送
が補正された後、回転を開始して記録用紙を印字ユニッ
ト4に給送するもので、このレジストローラ対38の回
転と画像記録とは同期して行われるようになっており、
レジストローラ対38の回転開始から経過時間がカウン
トされ、所定時間後に画像記録が開始される。
【0026】印字ユニット4は、駆動側搬送ベルト(以
下、駆動ベルトという)41,43及び従動側搬送ベル
ト(以下、従動ベルトという)42,44により記録用
紙の幅方向両端を挾持して搬送する用紙搬送機構、及び
搬送用紙の両面に互いに対向して配設された各4個のヘ
ッドユニット5a,5bからなる印字機構から構成され
ている。
【0027】まず、印字機構について図3〜図6を用い
て説明する。図3は印字ユニット4の正面図である。図
4は図3におけるA−A断面図である。図5はキャップ
部52bの構成を示す図で、(a)は図4におけるA矢
視図、(b)は図4におけるB−B断面図である。図6
はキャップ部の移動機構を示す斜視図である。
【0028】4個のヘッドユニット5aは、直方体形状
で、搬送される記録用紙の一方の面側に用紙搬送路に沿
って所要の間隔を有して配設され、4個のヘッドユニッ
ト5bは、ヘッドユニット5aと同様の直方体形状で、
用紙搬送路を挾んで他方の面側に、各ヘッドユニット5
aに対向する位置に配設されている。
【0029】各ヘッドユニット5aは、それぞれヘッド
本体部51a及びキャップ部52aから構成され、ま
た、各ヘッドユニット5bは、それぞれヘッド本体部5
1b及びキャップ部52bから構成されている。キャッ
プ部52aは、ヘッド本体部51aの図3中、下側に並
設され、一方、キャップ部52bは、ヘッド本体部51
bの図3中、上側に並設されており、ヘッド本体部51
aとキャップ部52b、ヘッド本体部51bとキャップ
部52aが、それぞれ互いに対向する位置に配設されて
いる。
【0030】そして、ヘッドユニット5aとヘッドユニ
ット5bとは、密着位置と離間位置との間で、後述する
ヘッド保持機構により互いに接離方向に移動可能に支持
されており、印字を行わないときは密着位置に配置さ
れ、印字を行うときは例えば2mmの所定間隔に配置さ
れる。
【0031】ヘッド本体部51a,51bは、搬送され
る記録用紙の幅方向に長尺で、例えば微小径ノズルが一
列に所定ピッチで配設されたノズル列6を備えている。
そして、例えば圧電素子で構成され、各ノズルに設けら
れたインク吐出機構によりノズルから記録用紙に向けて
インクを吐出し、記録用紙の両面に画像を印字するもの
である。ノズル列6の寸法は、例えばA3サイズ用紙の
短辺が印字可能な値に設定されている。
【0032】また、各ヘッド本体部51a,51bは、
用紙搬送方向Pの上流側から順に、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(BK)のイ
ンクを吐出するもので、これらのインクが順次吐出され
て、カラー印字を行うようになっている。
【0033】なお、上記ノズル列6は、各ノズルを千鳥
状にずらせて配列した複数のノズル列から構成されたも
のでもよい。また、ブラック(BK)のインクを吐出す
るヘッド本体部51a,51bを備えたヘッドユニット
5a,5bを1個だけ配設し、白黒印字が可能なものと
してもよい。
【0034】キャップ部52a,52bは、搬送用紙の
幅方向に亘って配設された支持軸125を軸中心として
回動可能になっており、例えばゴムや軟質合成樹脂製の
キャップ71を備え、印字を行わないときはヘッドユニ
ット5a,5bが互いに密着した状態で各ノズル列6の
キャッピングを行い、ノズル先端のインクの固化及び異
物、気泡等のノズル内への侵入を防止するものである。
【0035】また、キャッピング状態で不図示の吸引手
段により吸引してノズル先端に形成されたメニスカスを
正常な位置に復帰させたり、ノズル内の気泡や異物をイ
ンクとともに取り除いて、インクの吐出不良を解消する
等の吐出回復動作を行うようになっている。
【0036】以下、ヘッドユニット5b側の構成につい
て説明するが、ヘッドユニット5a側も同様に構成され
ている。キャップ部52bは、筒状の外部筐体73と、
その内部に図5中、左右方向に摺動自在に配設された箱
状の内部筐体74とを有し、キャップ71は内部筐体7
4内に配設されている。キャップ部52bの背面には、
ヘッド本体部51bから規制板65が立設されている。
【0037】外部筐体73は、図4中、左右の側面適所
に、突起75が形成されるとともに、同側面ほぼ中央
に、水平方向に長尺の長孔78が穿設されている。ま
た、内部筐体74の図4中、左右の側面適所に突起77
が突設され、長孔78に摺動自在に係合している。突起
75には、一端が外部筐体73に固定されたコイルばね
76が配設され、突起77にねじり力を印加して内部筐
体74を図5(a)中、右方向に付勢している。
【0038】そして、キャップ部52bが規制板65か
ら離れた状態では、コイルばね76により突起77が後
方に押されて、内部筐体74が長孔78の寸法分だけ外
部筐体73の後端から突出するようになっている。
【0039】規制板65は、キャップ部52bが支持軸
125を中心に図5(a)の状態から更に時計回り方向
に回転しないように規制するとともに、コイルばね76
のねじり力に抗して、内部筐体74の外部筐体73に対
する位置を規制するものである。
【0040】また、規制板65から離れた状態のキャッ
プ部52bが、図5(a)の位置に向けて時計回り方向
に回転すると、規制板65の上半部により、突出してい
る内部筐体74の後端を案内するようになっている。
【0041】ヘッド本体部51bには、図6中、上面の
前端部2箇所に、支持部64が固定されている。支持軸
125は、支持部64に回動自在に支持されるととも
に、キャップ部52bの外部筐体73の下面の幅方向2
箇所に付設された支持台72に固定されている。また、
支持軸125には、図6中、左方にレバー126が固定
されるとともに、レバー126の直ぐ内側にピニオン1
22が回動自在に取り付けられている。
【0042】ピニオン122は、円弧状で、ギア面が後
述するラック121に噛み合わされるとともに、円板面
の周縁に沿って突起123,124が形成され、レバー
126の先端が突起123,124により挾まれる位置
に配設されている。また、支持軸125の左端にはコイ
ルばね127が配設され、ばねの両端がレバー126及
び突起123に掛けられている。コイルばね127のね
じり力が、レバー126と突起123が離間する方向に
印加され、レバー126が突起124に押圧された状態
になっている。
【0043】そして、ヘッドユニット5bが後退移動
し、ピニオン122がラック121により図6中、時計
回り方向に回転すると、突起124に押されてレバー1
26が時計回り方向に回転することによって、支持軸1
25が回転するようになっている。
【0044】なお、印字中は、所要の間隔で記録用紙の
印字ユニット4への給送を一旦停止し、後述する移動機
構により搬送ベルト41〜44を図4に示すように一旦
ノズル列6の間から退避させて、ノズル列6からキャッ
プ71に向けて全ノズルからインクを吐出する空吐出を
行うことにより、印字中に使用されないか、または使用
頻度の低いノズルの目詰まりを防止している。なお、上
記空吐出は、キャッピング状態で行うようにしてもよ
い。
【0045】次に、ヘッドユニットのヘッド保持機構に
ついて、図3、図4、図6を用いて説明する。
【0046】各ヘッドユニット5aは、ヘッド本体部5
1aの図4中、左右の側面の後半領域(図3参照)が一
対のヘッド移動板61aに固着され、一体的に保持され
ている。一方、各ヘッドユニット5bは、同様に、左右
の側面の後半領域が一対のヘッド移動板61bに固着さ
れ、一体的に保持されている。
【0047】ヘッド移動板61bは、図4中、左右外方
に突出して形成された保持部611b,611bに、そ
れぞれ貫通孔62a,63aが穿設されている。また、
ヘッド移動板61aは、同様(図3中、奥側と手前側)
に形成された保持部611a,611aに、それぞれ貫
通孔62a,63aが穿設されている。両方の貫通孔6
2aには、装置本体に回動自在に支持されたヘッド移動
軸62が嵌合し、一方、両方の貫通孔63aには、装置
本体に支持されたヘッド支持軸63が嵌合している。そ
して、ヘッド移動軸62及びヘッド支持軸63により、
ヘッド移動板61a,61bが一体的に保持されてい
る。
【0048】貫通孔63aは、ヘッド支持軸63が滑ら
かに摺動可能になされている。貫通孔62aとヘッド移
動軸62とは、貫通孔62aの内面に雌ねじが形成され
るとともに、ヘッド移動軸62の外面に雄ねじが形成さ
れて、ボールねじ構造になっている。
【0049】ヘッド移動軸62に固定されたギア66
は、ヘッド移動モータ67のギア68に噛み合わされて
いる。ヘッド移動モータ67は、例えばステッピングモ
ータからなり、ギア68,66を介してヘッド移動軸6
2を回転させるものである。なお、ヘッド移動軸62の
回転量、すなわちヘッド移動板61a,61bの移動距
離は、ヘッド移動モータ67に供給される駆動パルスに
より制御される。
【0050】ヘッド移動板61a,61bの両外側に配
設された側板12,11は、装置本体に固定され、後述
する用紙搬送機構の駆動軸等を支持している。側板12
は、内面適所のピニオン122上端側4箇所に延設部1
20がピニオン122の移動範囲(図3中、右半部)に
亘って形成され、延設部120先端の下面にラック12
1が形成されて、ピニオン122に噛み合わされてい
る。なお、延設部120は、図4中、二点鎖線で示すよ
うに、ヘッドユニット5a側のピニオン122下端側4
箇所にもピニオン122の移動範囲(図3中、左半部)
に亘って形成され、同様にラック121がピニオン12
2に噛み合わされている。
【0051】以上のような構成において、ヘッドユニッ
ト5a,5bの移動動作について説明する。印字動作を
開始するときは、まず、ヘッド移動軸62の回転により
ヘッド移動板61a,61bがそれぞれ後退移動し、ヘ
ッドユニット5a,5bが離間してキャッピングが解除
され、所定間隔をおいて停止する。
【0052】そして、印字動作が終了すると、まず、搬
送ベルト41〜44がノズル列6から外側に移動し、次
いで、ヘッド移動軸62が反転することにより、ヘッド
移動板61a,61bがそれぞれ前進移動して、キャッ
プ71がヘッド本体部51a,51bに密着してノズル
列6のキャッピングが行われる。
【0053】なお、このヘッドユニット5a,5bの前
進移動の時に、ピニオン122はラック121に沿って
図6中、反時計回り方向に回転するが、キャップ部52
a,52bは、規制板65に当接しているので、これ以
上回転せず、この移動による回転は、バネ127の弾性
力により吸収される。
【0054】このように、ヘッド移動軸62を回転駆動
してヘッド移動板61a,61bを前進、後退移動させ
ることにより、対向するヘッドユニットのキャップ71
によりノズル列6のキャッピング及びその解除を行うこ
とができる。
【0055】次に、ジャム処理時のキャッピング動作に
ついて説明する。ジャムなどの警告表示が表示部9(図
11)にされ、前カバー2が開かれてドアスイッチ10
(図11)がオンにされると、ヘッド移動モータ67に
よりヘッド移動軸62が回転し、ヘッド移動板61a,
61bが後退移動して、ヘッドユニット5a,5bが互
いに離間する。この後退移動により、用紙除去等のジャ
ム処理を容易に行うことができる。
【0056】また、この後退移動のときに、側板12の
延設部120に設けられたラック121に沿ってピニオ
ン122が移動しながら、図6中、時計回り方向に回転
するので、突起124がレバー126を押すことによ
り、支持軸125が回動し、キャップ部52a,52b
が回動して、ヘッド本体部51a,51bのノズル列6
がキャッピングされる。
【0057】なお、支持軸125は、対向するヘッドユ
ニットのキャップ71によりノズル列6のキャッピング
を行うときに対向する支持軸125と当接しないよう
に、予め後退した位置に配設されている。従って、支持
軸125を中心にキャップ部52a,52bが回転する
と、その先端がヘッド本体部51a,51bのエッジに
当接する虞れがある。
【0058】しかし、キャップ部52a,52bが規制
板65から離れた状態では、内部筐体74が長孔78の
寸法分だけ外部筐体73の後端から突出するため、キャ
ップ71の先端がその分だけ引っ込んでいる。これによ
って、キャップ部52a,52bの先端がヘッド本体部
51a,51bのエッジに当接することなく回転し、並
設された側のノズル列6が好適にキャッピングされるこ
ととなる。
【0059】そして、ジャム処理が終了し、前カバー2
が閉じられてドアスイッチ10(図11)がオフにされ
ると、ヘッド移動モータ67によりヘッド移動軸62が
反転し、ヘッド移動板61a,61bが前進移動する。
このとき、ピニオン122が移動しながら反時計回り方
向に回動し、キャップ部52a,52bが反対方向に回
動して、元の状態に戻る。
【0060】このように、ヘッド移動板61a,61b
の後退移動に連動して、キャップ部52a,52bを回
動させることにより、同一のヘッドユニット5a,5b
のキャップ71によりノズル列6をキャッピングできる
ので、ジャム処理を行う間、ノズル列6を保護すること
ができ、ノズル列6の損傷やインクによる手や衣服の汚
れを防止することができる。
【0061】次に、用紙搬送機構について図2〜図4、
図7〜図10を用いて説明する。図7は図3のB矢視図
で、駆動ベルト41,43の駆動機構及び搬送ベルト移
動板39,40の移動機構のみを示し、プーリ84,8
5や他の構成要素は図略している。
【0062】駆動ベルト41,43は、それぞれ駆動用
のプーリ80、プーリ81〜85及びアイドルローラ8
6…に張架された無端状を有している。駆動ベルト4
1,43は、例えばポリエステル製の網目の無い織物に
クロロプレンゴムが添加されてなり、伸びが少なく、安
定した搬送が可能になっている。また、従動ベルト4
2,44は、それぞれプーリ90〜95及びアイドルロ
ーラ96…に張架された無端状を有している。従動ベル
ト42,44は、例えばウレタンゴム製で、伸縮が大き
く、駆動ベルト41,43に容易に沿うような材質で形
成されている。各搬送ベルト41〜44は、幅が例えば
15mmに形成され、駆動ベルト及び従動ベルトからな
る搬送ベルト対により記録用紙の幅方向両端を挾んで搬
送するようになっている。
【0063】各一対のプーリ81〜85及び各一対のプ
ーリ90〜95は、それぞれ搬送ベルト移動板39,4
0に回動自在に配設されている。プーリ80は、図7に
示すように、駆動軸804に嵌合するとともに、搬送ベ
ルト移動板39,40に回動自在に配設されている。搬
送ベルト移動板39,40は、後述する移動機構により
用紙幅方向に移動可能になっている。
【0064】駆動軸804は、側板11,12に回動自
在に支持され、D字状の断面を有しており、駆動軸80
4の回動に伴って両方のプーリ80が回動するようにな
っている。駆動軸804は、ギア801,802により
例えばステッピングモータからなる搬送ベルトモータ8
03に接続されている。そして、ギア801,802を
介して搬送ベルトモータ803により駆動軸804が回
転駆動し、プーリ80が回転して、駆動ベルト41,4
3が回転駆動するようになっている。なお、従動ベルト
42,44は、駆動ベルト41,43との摩擦力により
従動して回転するようになっている。また、プーリ80
の回転量及び速度、すなわち記録用紙の搬送距離及び搬
送速度は、搬送ベルトモータ803に供給される駆動パ
ルスにより制御される。
【0065】以上の構成により、駆動軸804が回転す
ると、レジストローラ対38から印字ユニット4に給送
された記録用紙は、プーリ82,92間で、その幅方向
両端の例えば幅5mmが、それぞれ駆動ベルト41,4
3と従動ベルト42,44とに挾まれる。そして、プー
リ82,92間からプーリ81,91間に亘って駆動ベ
ルト41,43と従動ベルト42,44とに挾まれて保
持されつつ、P方向(図3)に搬送される。
【0066】このように、プーリ82,92間からプー
リ81,91間に亘って、記録用紙の幅方向両端をそれ
ぞれ駆動ベルト41,43と従動ベルト42,44とで
挾むようにしたので、記録用紙を確実に搬送することが
できる。
【0067】図8はアイドルローラ96の取付構造を示
す図で、(a)は図3の部分拡大図、(b)は(a)の
B−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図である。
図9は搬送ベルト移動板39,40の形状を示す正面図
である。図10はアイドルローラ86の取付構造を示す
図で、(a)は図3の部分拡大図、(b)は(a)のB
−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図である。
【0068】各一対のアイドルローラ86…は、搬送ベ
ルト移動板39,40とともに用紙幅方向に移動可能に
配設されるとともに、ヘッド移動板61aとともに後退
移動可能に配設されて、駆動ベルト41,43の撓みを
防止するものである。また、各一対のアイドルローラ9
6…は、搬送ベルト移動板39,40とともに用紙幅方
向に移動可能に配設されるとともに、ヘッド移動板61
bとともに後退移動可能に配設されて、従動ベルト4
2,44の撓みを防止するものである。
【0069】一対の搬送ベルト移動板39,40は、用
紙幅方向に移動可能に装置本体に支持されており、記録
用紙のサイズに応じて搬送ベルト41〜44の位置を変
更可能にするものである。
【0070】搬送ベルト移動板39,40は、各プーリ
やアイドルローラを回動自在に保持するための軸孔が穿
設され、各ヘッドユニット5a,5bを回避して腕部3
91,401が形成されている。この腕部391,40
1には、それぞれ長孔39a,39b及び長孔40a,
40bが穿設されている。また、中央部の両端適所に軸
孔が穿設され、この軸孔に管状の軸受部材418,41
9が固設されている。
【0071】従動ベルト42,44側の一対のアイドル
ローラ96は、それぞれアーム97の先端に回動自在に
配設されている。一方のアーム97は、薄板状で、腕部
401の内面側の長孔40bの上下に設けられた爪部4
0cに嵌合しており、腕部401によりヘッドユニット
5a,5bの前進、後退移動方向に摺動自在に保持され
ている。また、他方のアーム97も、同様に搬送ベルト
移動板39の腕部391により摺動自在に保持されてい
る。
【0072】また、両方のアーム97は、支持軸98に
摺動自在に貫通されている。支持軸98は、搬送ベルト
移動板39,40の長孔39b,40b及びヘッド移動
板61bの孔61cにまたがって貫通し、その貫通端部
がコイルばね99を介してヘッド移動板61bの前端に
形成されたフック61dに接続されている。なお、孔6
1cは、支持軸98の径より多少長孔に形成され、支持
軸98が孔61c内で摺動可能になっている。
【0073】一方、駆動ベルト41,43側の一対のア
イドルローラ86もほぼ同様に構成されている。すなわ
ち、それぞれアーム87の先端に回動自在に配設され、
一方のアーム87は、薄板状で、腕部401の内面側の
長孔40aの上下に設けられた爪部40cに嵌合してお
り、腕部401によりヘッドユニット5a,5bの前
進、後退移動方向に摺動自在に保持されている。また、
他方のアーム87も、同様に搬送ベルト移動板39の腕
部391により摺動自在に保持されている。
【0074】また、両方のアーム87は、支持軸88に
摺動自在に貫通されている。支持軸88は、搬送ベルト
移動板39,40の長孔39a,40a及びヘッド移動
板61aにまたがって貫通し、ヘッド移動板61aに固
定されている。
【0075】以上の構成により、アーム87,97は、
ヘッド移動板61a,61bが前進、後退移動すると一
体的に移動するとともに、搬送ベルト移動板39,40
が用紙幅方向に移動すると一体的に移動する。
【0076】従って、ヘッド移動板61a,61bが後
退移動すると、アイドルローラ86,96も一体的に後
退移動するので、紙の除去などのジャム処理を容易に行
うことができる。
【0077】また、支持軸98が孔61c内で摺動可能
になっているので、ノズル列6を対向するキャップ71
によりキャッピングするためにヘッド移動板61a,6
1bを前進移動させたときに、アイドルローラ96がア
イドルローラ86に押されても、アーム97がコイルば
ね99の付勢力に抗して後退することができる。
【0078】なお、支持軸88がヘッド移動板61aに
固定されているので、印字を行うときは、アイドルロー
ラ86を駆動ベルト41,43に対して正確に位置設定
することができる。
【0079】次に、搬送ベルト41〜44の移動機構に
ついて図3、図7、図9を用いて説明する。
【0080】搬送ベルト移動板39,40の軸受部材4
19には、側板11,12に支持された搬送ベルト支持
軸422が嵌合し、軸受部材418には、側板11,1
2により回動自在に支持された搬送ベルト移動軸421
が嵌合して、搬送ベルト支持軸422及び搬送ベルト移
動軸421により搬送ベルト移動板39,40が保持さ
れている。
【0081】軸受部材419は、搬送ベルト支持軸42
2上を滑らかに摺動するようになっている。軸受部材4
18と搬送ベルト移動軸421とは、軸受部材418の
内面に雌ねじが形成されるとともに、搬送ベルト移動軸
421の外面の所要範囲に亘って雄ねじが形成されて、
ボールねじ構造になっている。搬送ベルト移動軸421
のねじは、中央部を境界に異なる向きに形成され、搬送
ベルト移動板39,40は、搬送ベルト移動軸421の
回転により互いに接近、離間することとなる。
【0082】搬送ベルト移動軸421に固定されたギア
423は、ベルト移動板モータ425のギア424に噛
み合わされている。ベルト移動板モータ425は、例え
ばステッピングモータからなり、ギア424,423を
介して搬送ベルト移動軸421を回転させるもので、こ
の移動軸421の正転、反転により、搬送ベルト移動板
39,40を記録用紙の用紙幅に応じて移動させること
ができる。なお、搬送ベルト移動軸421の回転量、す
なわち搬送ベルト移動板39,40の移動距離は、ベル
ト移動板モータ425に供給される駆動パルスにより制
御される。
【0083】このように、印字を行う記録用紙の用紙幅
に応じて搬送ベルト移動板39,40により、各プーリ
及び各搬送ベルトを一体的に用紙幅方向に移動可能にし
たので、種々の用紙サイズに対応して、記録用紙の幅方
向両端をそれぞれ駆動ベルト41,43と従動ベルト4
2,44とからなる搬送ベルト対で確実に挾んで保持
し、用紙搬送を行うことができる。
【0084】なお、記録用紙のサイズに応じて幅方向に
移動させる搬送ベルト対を、いずれか一方の搬送ベルト
対のみとしてもよい。そして、用紙サイズに応じて移動
しない他方の搬送ベルト対は、キャッピング動作あるい
は空吐出動作のときのみノズル列6の外方に移動するよ
うにすればよい。この場合には、この他方の搬送ベルト
対は、必要な移動距離を短縮することができる。
【0085】次に、この装置の制御構成について図11
のブロック図を用いて説明する。この装置は、パソコン
等の外部装置から入力される操作信号及び画像信号に基
づいて各部の動作が行われるようになっている。
【0086】制御部110は、CPU130や記憶部1
11等から構成され、CPU130の内部クロックに同
期して装置全体の動作を制御するものである。CPU1
30は、記録制御部131、機構制御部132及び表示
制御部133等から構成され、記録制御部131と機構
制御部132とは、互いに同期して制御動作を行うよう
になっている。記憶部111は、制御プログラムが記憶
されたROMや一時的にデータを保管するRAM等から
構成される。インターフェース(I/F)部112は、
外部装置から入力される信号を受信するもので、画像信
号を記録制御部131に、用紙サイズ等の操作信号を機
構制御部132に出力するようになっている。
【0087】機構制御部132は、入力された操作信号
に基づき、駆動回路114を介して給紙ローラ等の用紙
搬送系13を駆動し、所要の給紙カセットから給紙を行
わせるとともに、記録用紙への印字終了毎にソータ8の
駆動を制御して、同一ビンまたは各ビンに用紙を収納さ
せるものである。また、駆動回路114を介して搬送ベ
ルトモータ803等の各モータに駆動パルスを供給して
モータを駆動させるものである。駆動回路114は、電
源部やトランジスタ等からなり、機構制御部132から
の制御信号に基づいてモータ等の駆動系に駆動電流を供
給するものである。
【0088】また、機構制御部132は、ドアスイッチ
10からの操作信号に基づいて、ヘッド移動モータ67
などの動作を制御するものである。また、機構制御部1
32は、記録用紙がレジストローラ対38で停止する間
に、その用紙サイズに応じて搬送ベルト移動板39,4
0の移動を制御するものである。また、機構制御部13
2は、搬送ベルトモータ803に供給する駆動パルス数
及びレジストローラ対38の駆動開始からの経過時間に
基づいて、記録制御部131にインク吐出のタイミング
信号を出力する。
【0089】記録制御部131は、入力された画像信号
をヘッド本体部51a,51bの駆動回路113a,1
13bにシリアル送信するものである。駆動回路113
a,113bは、それぞれヘッド本体部51a,51b
内適所に配設され、ラッチ部を有するもので、送信され
た例えば記録用紙1ライン分のシリアルの2値あるいは
多値の画像信号を一旦ラッチし、パラレル信号に変換す
るものである。
【0090】また、記録制御部131は、機構制御部1
32からのタイミング信号に基づいて、駆動回路113
a,113bで変換されたパラレル信号を、機構制御部
132に同期してノズル列6の対応する圧電素子にパル
ス駆動信号として出力し、インクの吐出を制御するもの
である。例えば、「0」,「1」の2値信号の場合、
「1」の信号に対してはそのパルス幅の間、圧電素子に
電圧が印加されて液圧が急激に高まることで、ノズルか
ら定量のインクを吐出するようになっている。上記1ラ
イン分の画像信号は、所定周期で順次伝送され、これに
より2次元の画像記録がなされるようになっている。
【0091】このインク吐出の周期、すなわち圧電素子
への信号出力の周期は、ノズル列6の能力の範囲内で設
定されており、印字中の記録用紙の搬送速度、すなわち
搬送ベルトモータ803の回転速度は、インク吐出周期
に対応して設定されている。
【0092】表示制御部133は、各給紙カセット内の
用紙の有無やインク残量の不足等を検出し、その検出結
果を表示部9に表示させるものである。ジャム検出部1
16は、用紙搬送路上の所要位置に配設された用紙セン
サなどからなり、記録用紙の搬送途中でのジャムを検出
するもので、ジャムが検出されると表示部9に表示され
る。また、ドアスイッチ10などの状態を表示部9に表
示するようにしてもよい。
【0093】なお、上記実施例において、ヘッド移動板
61a,61bの両方、又はいずれか一方のみが後退移
動し、後退移動に連動してキャッピングを行わない構成
にしてもよい。この場合には、ジャム処理の作業性が向
上するので、処理時間が短縮可能となり、インクの固化
の進行が防止できる。
【0094】また、ヘッド移動板61a,61bは、い
ずれか一方のみを後退移動可能に構成するとともに、移
動する側のノズルのみを後退移動に連動してキャッピン
グするように構成してもよい。この場合にも、ジャム処
理の作業性が向上するので、処理時間が短縮可能とな
る。また、後退移動した側のノズルはキャッピングされ
ているので、インクによる手や衣服などの汚れを防止す
ることが容易になる。
【0095】また、ドアスイッチ10に代えて、操作パ
ネル1の操作部に開スイッチ及び閉スイッチを設け、開
スイッチがオンにされるとヘッドユニット5a,5bを
後退移動させ、閉スイッチがオンにされると、ヘッドユ
ニット5a,5bを前進移動させて元の位置に戻すよう
にしてもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、各記録手段の少なくとも一方を退避位置まで後
退移動可能にしたので、ジャム処理の作業性を向上する
ことができる。
【0097】また、請求項2の発明によれば、各記録手
段の両方を退避位置まで後退移動可能にしたので、ジャ
ム処理の作業性を一層向上することができる。
【0098】また、請求項3、4の発明によれば、記録
手段が退避位置まで後退移動したときに、記録手段のヘ
ッド本体部のノズルをその記録手段のキャップ部により
キャッピングさせるようにしたので、ジャム処理を行う
ときに、ノズルを保護して損傷を防止することができる
とともに、インクによる手や衣服などの汚れを防止する
ことができる。
【0099】また、請求項5の発明によれば、アイドル
ローラを、搬送路を境界として同一側の記録手段と一体
的に移動するようにしたので、ジャム処理の作業性が一
層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施
例の装置の外観を示す斜視図である。
【図2】同装置の内部の概略構成を示す正面図である。
【図3】印字ユニットの正面図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】キャップ部の構成を示す図で、(a)は図4に
おけるA矢視図、(b)は図4におけるB−B断面図で
ある。
【図6】キャップ部の移動機構を示す斜視図である。
【図7】駆動ベルトの駆動機構及び搬送ベルト移動板の
移動機構を示す図3におけるB矢視図である。
【図8】アイドルローラ96の取付構造を示す図で、
(a)は図3の部分拡大図、(b)は(a)におけるB
−B断面図、(c)は(a)におけるC−C断面図であ
る。
【図9】搬送ベルト移動板の形状を示す正面図である。
【図10】アイドルローラ86の取付構造を示す図で、
(a)は図3の部分拡大図、(b)は(a)におけるB
−B断面図、(c)は(a)におけるC−C断面図であ
る。
【図11】制御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
4 印字ユニット 5a,5b ヘッドユニット 6 ノズル列 9 表示部 10 ドアスイッチ 11,12 側板 39,40 搬送ベルト移動板 41,43 駆動側搬送ベルト 42,44 従動側搬送ベルト 51a,51b ヘッド本体部 52a,52b キャップ部 61a,61b ヘッド移動板 62 ヘッド移動軸 67 ヘッド移動モータ 71 キャップ 80〜85,90〜95 プーリ 86,96 アイドルローラ 87,97 アーム 121 ラック 122 ピニオン 125 支持軸
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41J 25/312 B41J 25/30 U 25/316 (72)発明者 嘉戸 静司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 佐武 健一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 小坂 裕美 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 馬場 弘一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 石井 雅之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 河内 嘉子 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−330037(JP,A) 特開 平5−185661(JP,A) 特開 昭51−55297(JP,A) 特開 昭60−62945(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/165 B41J 3/54 B41J 13/08 B41J 25/304 B41J 25/312 B41J 25/316

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の隙間をおいて対向配設された記録
    手段のノズルから用紙搬送手段により上記隙間を通る搬
    送路に沿って搬送される記録用紙に向けてインクを吐出
    させて記録用紙の両面に画像を記録するインクジェット
    記録装置において、上記各記録手段は、それぞれノズル
    を備えたヘッド本体部とこのヘッド本体部に並設された
    キャップ部とからなり、各記録手段のキャップ部は、他
    方の記録手段のヘッド本体部のノズルに対向する位置に
    配設されて、上記各記録手段が互いに当接すると各ヘッ
    ド本体部のノズルがそれぞれ対向するキャップ部により
    キャッピングされるように構成され、上記各記録手段の
    少なくとも一方を、上記キャッピング位置と上記隙間を
    おいた記録位置とこの記録位置から後退した退避位置と
    の間で前進、後退移動させるヘッド移動手段を備えたこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 上記ヘッド移動手段は、上記各記録手段
    の両方を、前進、後退移動させるものであることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のインクジェット
    記録装置において、上記記録手段の上記退避位置への後
    退移動に連動して、上記ヘッド本体部のノズルをそれぞ
    れ並設されたキャップ部によりキャッピングさせるキャ
    ッピング手段を備えたことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 上記キャッピング手段は、ヘッド本体部
    と並設されたキャップ部との間に配設され、このキャッ
    プ部を回動可能に支持する支持部材と、上記記録手段の
    後退移動に連動して上記キャップ部を回動させる回動機
    構とを備えたものであることを特徴とする請求項3記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 上記用紙搬送手段は、上記搬送路の各記
    録手段側に配設された搬送ベルトからなる搬送ベルト対
    が、上記記録用紙の幅方向両側にそれぞれ配設されてな
    り、記録用紙の幅方向両端を両面から挾持して搬送する
    搬送ベルト部と、上記各搬送ベルトの裏面側に接して対
    向配設され、各搬送ベルトの撓みを防止するアイドルロ
    ーラとを備えたもので、上記各アイドルローラは、上記
    ヘッド移動手段により上記搬送路を境界として同一側の
    記録手段と一体的に移動するように構成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
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