JP3372469B2 - 水着けローラの駆動装置 - Google Patents

水着けローラの駆動装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷機
の湿し装置に適用される水着けローラの駆動方法と、こ
の方法を用いた同水着けローラの駆動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機では、湿し装置によっ
て版胴の版面に湿し水を供給しているが、この湿し装置
の湿し水供給方式には、インキの供給とは別系統で直接
版面に湿し水を供給するコンベンショナル方式と、イン
キと湿し水を同時に供給する同時供給方式がある。この
ような湿し装置は、コンベンショナル方式および同時供
給方式のいずれも、湿し水を貯溜する水槽と、この水槽
内で回転して湿し水を送り出す水元ローラと、該水元ロ
ーラから受け取った湿し水を均一にならすならしローラ
と、該ならしローラから受け取った湿し水を版面に与え
る水着けローラと、これらローラの駆動・制御装置とか
ら構成されている。
【0003】図6および図7は、このような湿し装置に
おける水着けローラ5の従来の駆動装置を示している。
水着けローラ5は、図6および図7に示す如く、版胴1
の歯車11から中間歯車を介して当該水着けローラ5の
歯車24に回転動力が伝達され、版胴1と同じ表面速度
で回転駆動されるようになっている。水元ローラおよび
ならしローラの駆動装置は、図示しないが、前者は単独
可変速モータによって単独駆動され、印刷条件に応じて
回転速度が無段階に変えられるようになっている。また
後者は、オシレーション機構を介して、軸方向に往復運
動をしながら回転駆動されるようになっている。なお、
図において16〜18は歯車、22は駆動軸、23は歯
車である。
【0004】ところで、従来のオフセット印刷では、イ
ンキの乾燥した被膜や紙粉、その他ゴミなどの異物が版
面に付着すると、部分的な白抜けや非画線部の汚れとな
るヒッキーと称する汚れの現象が発生する。このヒッキ
ーが発生した場合には、運転中に手動操作で版面に付着
している異物を除去したり、あるいは機械を一時停止し
て整面したりしてから印刷を行うようにしているが、常
時ヒッキーが発生するような場合にはインキを入れ替え
て運転していた。このようなヒッキーに対しては、同時
供給方式の湿し装置に属するもので、水着けローラを常
に版胴よりも遅い表面速度で回転駆動することによっ
て、版胴と水着けローラ間に生じる拭い作用でヒッキー
を除去するようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の湿し装置には、コンベンショナル方式のほか、
同時供給方式のものにも次のような難点があった。 (1) コンベンショナル方式などの一般的な水着けロ
ーラは、版胴と同じ表面速度で回転駆動されているの
で、版面に付着した異物を水着けローラの拭い作用で除
去するようなことはできない。このため、ヒッキーが発
生すると、運転中に手動操作で版面に付着している異物
を除去するか、あるいは運転を一時停止して整面しなけ
ればならず、オペレータの負荷を増加させることになっ
て、作業効率を著しく損ねていた。 (2) 一方、同時供給方式の湿し装置に採用されてい
る水着けローラを常に版胴よりも遅い表面速度で回転駆
動する方式では、版面に付着した異物は版胴と水着けロ
ーラとの間に生じる拭い作用で除去され、ヒッキーの発
生が抑えられる反面、版面が常に水着けローラによって
擦られるので、版の寿命が短くなるという不具合を有し
ていた。
【0006】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、従来の問題点を解決し、版
の耐刷力を短くすることなく、しかも運転を継続しなが
ら容易にヒッキーを除去することが可能な印刷機の湿し
装置に適用される水着けローラの駆動方法およびその駆
動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、湿し水を貯溜
する水槽と、この水槽内で回転して湿し水を送り出す水
元ローラと、この水元ローラに接触回転して受け取った
湿し水を均一にならすならしローラと、このならしロー
ラに接触回転して受け取った湿し水を版面に与える水着
けローラとを備えた印刷機の湿し装置に適用される水着
けローラの駆動装置において、この水着けローラの駆動
経路に版胴の歯車と前記水着けローラの歯車とを接
続する同速駆動歯車機構および減速駆動歯車機構が設け
られ、これら駆動歯車機構は互いに噛合する複数の歯車
を備え、クラッチによる切り替え操作で一方のみが作動
するように構成されており、通常運転時には、前記同速
駆動歯車機構を作動させて前記水着けローラが前記版胴
の表面速度と同じ速度で回転駆動し、ヒッキー発生時に
は、前記減速駆動歯車機構を作動させて前記水着けロー
ラが前記版胴の表面速度よりも遅い速度で回転駆動する
ようにしている。
【0008】しかも、上記駆動歯車機構の切り替え手段
のクラッチには、印刷機に取付けられた品質検査装置の
出力情報に基づいて駆動歯車機構を自動的に切り替える
自動切り替え制御手段を付加したり、あるいは上記駆動
歯車機構の切り替え手段のクラッチには、駆動歯車機構
の切り替え過程における水元ローラの速度を自動的に補
正する速度補正手段を付加したりすることも可能であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の第
1実施形態に係る印刷機の湿し装置の全容を示す配置
図、図2はこの第1実施形態の水着けローラの駆動装置
を示す正面図、図3はその駆動装置を示す側面図であ
る。
【0010】図1〜図3において、1はオフセット枚葉
印刷機の版胴、2は湿し水を貯溜する水槽、3は単独可
変速モータによって回転駆動され、かつ水槽2内に一部
が浸漬され該水槽2内で回転して湿し水を送り出す水元
ローラ、4はオシレーション機構を介して軸方向に往復
運動をしながら水元ローラ3に接触して回転し、該水元
ローラ3から受け取った湿し水を均一にならすならしロ
ーラ、5は版胴1から歯車によって回転駆動され、なら
しローラ4に接触して回転し、当該ならしローラ4から
受け取った湿し水を版面に与える水着けローラである。
【0011】本実施形態の水着けローラ5の駆動装置
は、上記のように構成されたオフセット枚葉印刷機の湿
し装置に適用されるものであって、水着けローラ5の駆
動経路に設けられ、通常運転時に水着けローラ5を版胴
1の表面速度と同じ速度で回転駆動せしめる同速駆動経
(同速駆動歯車機構)と、ヒッキー除去時に水着けロ
ーラ5を版胴1の表面速度よりも遅い速度で回転駆動せ
しめる減速駆動経路(減速駆動歯車機構)と、これら2
つの駆動経路(駆動歯車機構)を選択的に切り替える駆
動経路切り替え手段(クラッチ)とを備えている。これ
ら駆動歯車機構は、版胴1の歯車11と水着けローラ5
の歯車24とを接続するものであり、互いに噛合する複
数の歯車を備え、クラッチによる切り替え操作で一方の
みが作動するように構成されている。
【0012】上記同速駆動経路は、図2および図3に示
す如く、版胴1の歯車11に噛合する歯車17から中間
歯車18→歯車16を経て、駆動軸22のフレーム内側
軸端に固設された歯車23より水着けローラ5の歯車2
4に回転動力を伝える駆動経路であって、この同速駆動
経路における各歯車の歯数は、水着けローラ5を版胴1
の表面速度と同じ速度で回転するように形成されてい
る。なお、駆動軸22は図示しないフレームに回転自在
に貫設されている。
【0013】また、上記減速駆動経路は、図2および図
3に示す如く、版胴1の歯車11に噛合する歯車12か
ら中間歯車13→歯車14→歯車15→歯車16を経
て、駆動軸22のフレーム内側軸端に固設された歯車2
3より水着けローラ5の歯車24に回転動力を伝える駆
動経路であって、この減速駆動経路における各歯車の歯
数は、水着けローラ5を版胴1の表面速度よりも遅い速
度で回転するように形成されている。
【0014】さらに、上記駆動経路切り替え手段は、図
2および図3に示す如く、上記同速駆動経路の中間歯車
18を回転自在に支持する中間軸21Aの出力側軸端に
取付けられた電磁クラッチ20Aと、上記減速駆動経路
の歯車14を回転自在に支持する中間軸21Bの出力側
軸端に取付けられた電磁クラッチ20Bと、これら2つ
の電磁クラッチ20Aおよび20Bを選択的に切り替え
る操作パネル(図示せず)とから構成されている。な
お、このクラッチの形式は電磁式に限らず、エア式また
は手動式のものであってもよい。
【0015】このように構成されている本実施形態の水
着けローラ5の駆動装置は、まず、図示しない操作パネ
ルの運転モード選択キーを“同速モード”にして印刷機
の運転を開始する。この印刷運転開始の信号で同速駆動
経路の電磁クラッチ20Aが励磁され、水着けローラ5
は、版胴1の歯車11から歯車17→中間歯車18→歯
車16→歯車23→歯車24を経て版胴1の表面速度と
同じ速度で回転し、水元ローラ3からならしローラ4を
経て送り出されてくる水槽2内の湿し水を版面に供給す
る。印刷運転開始後、目視または品質検査装置によって
印面にヒッキーの発生を見い出した場合は、操作パネル
の運転モード選択キーを“減速モード”に切り替える。
すると、同速駆動経路の電磁クラッチ20Aが消磁さ
れ、減速駆動経路の電磁クラッチ20Bが励磁される。
したがって、水着けローラ5は、版胴1の歯車11から
歯車12→歯車13→歯車14→歯車15→歯車16→
歯車23→歯車24を経て版胴1の表面速度よりも遅い
速度で回転し、版胴1と水着けローラ5との間に拭い作
用が生じて、版面に付着している異物を取除くことにな
る。
【0016】このようにしてヒッキーが除去されると、
操作パネルの運転モード選択キーを再び“同速モード”
に切り替える。すると、同速駆動経路の電磁クラッチ2
0Aが励磁され、減速駆動経路の電磁クラッチ20Bが
消磁されることになるので、水着けローラ5は、再び上
述した同速駆動経路の各歯車を経て版胴1の表面速度と
同じ速度に復帰して回転する。
【0017】以上に述べた如く、本発明の第1実施形態
に係る水着けローラの駆動装置は、この水着けローラ5
の駆動経路に、水着けローラ5を版胴1の表面速度と同
じ速度で回転駆動する同速駆動経路と、水着けローラ5
を版胴1の表面速度よりも遅い速度で回転駆動する減速
駆動経路とを設け、これら2つの駆動経路を駆動経路切
り替え手段によって選択的に切り替えられるようにして
いるので、次の効果を奏する。 (1) ヒッキーが発生すると、直ちに減速駆動経路に
切り替えることにより、水着けローラ5が版胴1よりも
遅い表面速度で回転し、版面に付着した異物を版胴1と
水着けローラ5との間に生じる拭い作用で取除き、ヒッ
キーが直ちに除去されるので、従来の如く運転中に手動
操作で異物を除去したり、運転を一時停止して整面する
必要がなくなり、作業効率を大幅に向上させることがで
きる。 (2) 水着けローラ5は、ヒッキー除去時以外は常に
版胴1と同じ表面速度で回転駆動されているため、水着
けローラ5が常に版胴1よりも遅い表面速度で回転駆動
されている方式とは異なり、版面が水着けローラ5によ
って擦られないので、版の耐刷力が短くなるようなこと
がなく、経済的効果が大である。
【0018】図4は本発明の第2実施形態に係る水着け
ローラの駆動経路の自動切り替え要領を示すフローチャ
ートである。第1実施形態では、水着けローラ5の駆動
装置の駆動経路切り替えを操作パネルによる遠隔操作で
行っていたのに対し、第2実施形態では、駆動経路切り
替え手段に駆動経路の切り替えを自動的に行う自動切り
替え制御手段を付加したものである。上記自動切り替え
制御手段は、図4に示す如く、図示しない印刷機の排紙
部に取付けられる品質検査装置30と、この検査装置3
0によって検知されたヒッキー有無の出力信号で電磁ク
ラッチ20Aおよび20BをON、OFFせしめるクラ
ッチ制御回路(図示せず)とから構成されている。その
他の構成は上記第1実施形態と同じである。
【0019】本実施形態の水着けローラ5の駆動装置で
は、印刷機の運転開始の信号で同速駆動経路の電磁クラ
ッチ20Aが自動的に励磁され、水着けローラ5は、版
胴1の歯車11から歯車17→歯車18→歯車16→歯
車23→歯車24を経て版胴1の表面速度と同じ速度で
回転駆動し、水元ローラ3からならしローラ4を経て送
り出されてくる水槽2内の湿し水を版面に供給する。印
刷運転中に品質検査装置30がヒッキーの発生を検知す
ると、図4に示す如く、自動切り替え制御手段のクラッ
チ制御回路(図示せず)が同速駆動経路の電磁クラッチ
20Aを消磁して、減速駆動経路の電磁クラッチ20B
を励磁し、駆動経路を自動的に減速駆動経路に切り替え
る。したがって、水着けローラ5は、版胴1の歯車11
から歯車12→歯車13→歯車14→歯車15→歯車1
6→歯車23→歯車24を経て版胴1の表面速度よりも
遅い速度で回転し、版胴1と水着けローラ5との間に生
じる拭い作用で版面に付着している異物を取除くことに
なる。
【0020】そして、ヒッキーが除去されたことを品質
検査装置30が確認すると、その信号でクラッチ制御回
路が同速駆動経路の電磁クラッチ20Aを励磁して、減
速駆動経路の電磁クラッチ20Bを消磁し、駆動経路を
自動的に同速駆動経路に切り替え、水着けローラ5は、
版胴1の表面速度と同じ速度に復帰して、通常の印刷運
転状態になる。したがって、本実施形態はヒッキーの検
出およびヒッキーの除去が全て自動的に行われるため、
人手を更に必要とせず省力効果が大である。その他の作
用・効果は上記第1実施形態と同じである。
【0021】図5は本発明の第3実施形態に係る水元ロ
ーラの速度補正の要領を示すフローチャートである。第
2実施形態では、品質検査装置30によって検知された
ヒッキー有無の出力信号で水着けローラ5の駆動装置の
駆動経路のみを自動的に切り替えていたのに対し、第3
実施形態では、この駆動経路の自動切り替えのほかに、
水元ローラ3の速度も自動的に補正する速度補正手段を
付加したものである。上記速度補正手段は、図5に示す
如く、印刷機に取付けられる品質検査装置30によって
駆動経路切り替え手段の電磁クラッチ20Aおよび20
BをON、OFFするクラッチ制御回路(図示せず)
に、減速駆動経路で運転中の水元ローラ3の速度を補正
するための速度補正回路(図示せず)を付加したもので
ある。その他の構成は第2実施形態と同じである。な
お、この第3実施形態では、品質検査装置30からの信
号により水元ローラ3の速度補正を自動的に行っている
が、品質検査装置30を設けず、操作パネルによる遠隔
操作でこの補正を行うようにしてもよい。
【0022】本実施形態の水着けローラの駆動装置で
は、印刷機の運転開始の信号で同速駆動経路の電磁クラ
ッチ20Aが励磁され、水着けローラ5が版胴1の表面
速度と同じ速度で回転し、水元ローラ3からならしロー
ラ4を経て送り出されてくる水槽2内の湿し水を版面に
供給する。印刷時の水元ローラ3は、版胴1の速度に追
従した所定の回転数で回転している。品質検査装置30
が印刷中にヒッキーの発生を検知すると、前述した自動
切り替え制御手段によって水着けローラ5の駆動装置の
駆動経路は、自動的に減速駆動経路に切り替えられる。
同時に水元ローラ3は、予め設定された回転量補正値分
だけ減速され、水着けローラ5の減速による供給水量の
消費減少分が補正されて、過剰の湿し水が版面に供給さ
れないようにしている。
【0023】水元ローラ3が補正された回転数で回転
し、版胴1と水着けローラ5との間に生じる拭い作用で
版面に付着した異物を取除き、ヒッキーが除去されたこ
とを品質検査装置30が検知すると、その信号で前述す
る如く、自動的に同速駆動経路に切り替えられる。同時
に水元ローラ3の速度は、通常の印刷運転状態に復帰す
る。なお、補正量は使用資材等で変わることがあり、補
正回路で設定できる。したがって、本実施形態は、ヒッ
キーの除去過程における水元ローラ3の速度の補正も全
て自動的に行われるので、ヒッキーの除去には全く人手
を要しないばかりか、濃度の安定した印刷物が常に得ら
れ、損紙を減少させることができる。その他の作用・効
果は上記第2実施形態と同じである。
【0024】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
形および変更を加え得るものである。
【0025】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る水着けローラ
の駆動装置は、水着けローラの駆動経路に、版胴の歯車
と前記水着けローラの歯車とを接続する同速駆動歯車機
構および減速駆動歯車機構が設けられ、これら駆動歯車
機構は互いに噛合する複数の歯車を備え、クラッチによ
る切り替え操作で一方のみが作動するように構成されて
おり、通常運転時には、前記同速駆動歯車機構を作動さ
せて前記水着けローラが前記版胴の表面速度と同じ速度
で回転駆動し、ヒッキー発生時には、前記減速駆動歯車
機構を作動させて前記水着けローラが前記版胴の表面速
度よりも遅い速度で回転駆動するようにしている。した
がって、本発明の水着けローラの駆動装置によれば、
単な駆動歯車機構で版の耐刷力を短くすることなく、し
かも運転中に容易にヒッキーを除去することが可能にな
り、作業効率を大幅に向上させることができるととも
に、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷機の湿し装置
の全容を示す概念図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る水着けローラの駆
動装置を示す正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る水着けローラの駆
動装置を示す側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る水着けローラの駆
動経路の自動切り替え要領を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第3実施形態に係る水元ローラの速度
補正の要領を示すフローチャートである。
【図6】従来の水着けローラの駆動装置を示す正面図で
ある。
【図7】従来の水着けローラの駆動装置を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 版胴 2 水槽 3 水元ローラ 4 ならしローラ 5 水着けローラ 11〜18 歯車 20A,20B 電磁クラッチ 21A,21B 中間軸 22 駆動軸 23,24 歯車 30 品質検査装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿し水を貯溜する水槽と、この水槽内で
    回転して湿し水を送り出す水元ローラと、この水元ロー
    ラに接触回転して受け取った湿し水を均一にならすなら
    しローラと、このならしローラに接触回転して受け取っ
    た湿し水を版面に与える水着けローラとを備えた印刷機
    の湿し装置に適用される水着けローラの駆動装置におい
    て、この水着けローラの駆動経路に版胴の歯車と前
    記水着けローラの歯車とを接続する同速駆動歯車機構お
    よび減速駆動歯車機構が設けられ、これら駆動歯車機構
    は互いに噛合する複数の歯車を備え、クラッチによる切
    り替え操作で一方のみが作動するように構成されてお
    り、通常運転時には、前記同速駆動歯車機構を作動させ
    て前記水着けローラが前記版胴の表面速度と同じ速度で
    回転駆動し、ヒッキー発生時には、前記減速駆動歯車機
    構を作動させて前記水着けローラが前記版胴の表面速度
    よりも遅い速度で回転駆動するようにしたことを特徴と
    する水着けローラの駆動装置
  2. 【請求項2】 上記駆動歯車機構の切り替え手段のクラ
    ッチには、印刷機に取付けられた品質検査装置の出力情
    報に基づいて駆動歯車機構を自動的に切り替える自動切
    り替え制御手段が付加されていることを特徴とする請求
    項1に記載の水着けローラの駆動装置
  3. 【請求項3】 上記駆動歯車機構の切り替え手段のクラ
    ッチには、駆動歯車機構の切り替え過程における水元ロ
    ーラの速度を自動的に補正する速度補正手段が付加され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の水着けローラの駆動装置
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