JP2004025777A - 過乳化・過剰印刷インキ除去装置 - Google Patents

過乳化・過剰印刷インキ除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】幅の異なる既存の何れの印刷機にも簡便に適用することが出来、その適用によってインキのロス分の増加を招かない過乳化・過剰印刷インキ除去装置を提供する
【解決手段】ドクターロール12とそのドクターロールの周面に接触するドクターブレード13を搭載した主キャリア20と、そのドクターロールの軸芯15に平行に主キャリア20を導くガイドレール22とによって過乳化・過剰印刷インキ除去装置を構成する。ドクターロール12とドクターブレード13は、ドクターロールの軸芯15を横断する方向に移動可能に主キャリア20に搭載する。ガイドレール22の有効長さWは、ドクターロール12とドクターブレード13と主キャリア20の幅H・L・Nの2倍以上にする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷物に生じるインキの色彩斑(汚れ)を解消する印刷機の補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、印刷ロールにコロガリ接触するドクターロールと、そのドクターロールの周面に線点接触するドクターブレードと、そのドクターブレードをドクターロールと共に、その軸芯を横断する方向に駆動する駆動手段を具備する印刷機清掃装置を開発し、特開平8−183168(特許第2727302号)、特開2000−255641(特許第3013312号)、特開平9−254362(特許第2896434号)および特開平10−225419(特許第2936413号)に開示している。本発明者は、又、版面の画線部の配置に応じてインキ供給量を部分的に変えて、インキを供給する分割インキ呼出ロールを開発し、特開平11−320840および特開2000−255038(特許第3136484号)に開示している。更に、本発明者は、版面の画線部の配置に応じたインキ消費量の差異に起因する印刷ロールの周面のインキ膜の厚さのバラツキを解消する揺動ロールを開発し、特開平4−94991(特許第2946234号)と特開2000−39856(特許第3013303号)に開示している。
【0003】
印刷物のインキの色彩斑(汚れ)は、版面へのインキ供給量や加湿水分供給量のバラツキによって生じることが多い。前記特開平11−320840等に開示した分割インキ呼出ロールや特開平4−94991等に開示した揺動ロールは、インキや水分の供給量のバラツキを解消する手段となるものであるが、印刷面のインキの色彩斑(汚れ)を完全に解消するには至っていない。尚、前記特開平8−183168等に開示したドクター付き清掃装置は、印刷工程終了時に印刷機に残存するインキを拭き取って印刷機を清掃する手段であり、そのドクターブレードによって印刷中のロール周面のインキ塗膜を均一にすることは出来ない。
【0004】
その原因を究明するため、色彩斑(汚れ)の発生した印刷物を具に見るに、印刷物の側縁部分、或いは、インキが全く消費されない版面側縁の外側とインキが消費される版面側縁の内側のように、インキが消費されない非画線部とインキが消費される画線部が印刷ロールの軸芯方向において左右隣合い、その隣合う非画線部面積と画線部面積との比率が大きく変わる部分に色彩斑(汚れ)が見られる。又、印刷工程を具に見るに、印刷ロールの軸芯方向において左右隣合う非画線部面積と画線部面積との比率が大きく変わる部分では、それらのインキや水分の消費量の差異によってロール周面のインキ膜の厚みにバラツキが発生し、その消費量に比してインキの過剰供給となる非画線部に該当する部分では、インキ膜が厚くなったインキ溜がロール間に生じ、そこでインキが混練され過ぎて過乳化(エマルジョン化)状態になる。特に、加湿装置を具備する印刷機では版面から逆転移した過剰水分とインキが混練されて過乳化現象が起き易い。その過乳化によってインキの粘度や濃度が局部的に低下し、それが印刷物の色彩(明度、彩度、色相)斑(汚れ)を惹起することが判明した。
【0005】
その色彩斑(汚れ)は、分割インキ呼出ロールや揺動ロールによって完全には解消されず、過乳化現象の発生時やインキの過剰供給時(出し過ぎ)には、印刷ロールを洗い直したり、ロール巻きした紙で過乳化・過剰インキを拭き取って、汚れのないフレッシュなインキを供給し直すことになる。しかし、印刷を中断してのインキの拭き取りによる時間的ロスによって印刷効率が低下し、又、印刷再開後の立ち上がりが安定するまでには多量の印刷ロスが生じ、印刷物の歩溜りが低下してコスト高になり、その印刷ロスの処分(廃棄)に困ることにもなる。
【0006】
そこで本発明者等は、インキの過剰供給(出し過ぎ)や過乳化現象が発生した初期段階において、印刷を中断することなく過乳化・過剰インキを除去する過乳化・過剰印刷インキ除去装置を創作し、特願2002−079999をもって特許出願している。
【0007】
その特願2002−079999に係る過乳化・過剰印刷インキ除去装置(以下、先願装置と言う。)は、印刷物の色彩斑(汚れ)を解消するために印刷機に搭載される補助装置であり、インク壺からインクを転送して版胴に至るインク転送経路を形成している何れかの転送ロールにコロガリ接触するドクターロールと、そのドクターロールの周面に線点接触するドクターブレードと、そのドクターブレードの刃先をドクターロールの軸芯に平行になる平行方向とドクターロールの軸芯を横断する横断方向との2方向に駆動するドクター駆動手段を具備し、ドクターブレードの刃先の寸法(幅)がドクターロールの周面の軸芯における寸法(幅)よりも短くなっている。
【0008】
この先願装置を印刷機に適用すると、印刷作業中に発生したインキの過乳化現象の初期段階において、過乳化現象の発生箇所へとドクターブレードを移動して位置決めし、そのドクターブレードをドクターロールの軸芯の横断方向に移動し、転送ロールに付着している過乳化・過剰インキをドクターロールを介してドクターブレードによって拭き取ることが出来るので、印刷を中断する必要がなく、色彩斑(汚れ)のない印刷物を効率的に得ることが出来る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この先願装置では、ドクターロール(12)を印刷機本体の転送ロール(35)にコロガリ接触させ、そのドクターロールよりも幅の短いドクターブレード(13)をドクターロールの軸芯に平行に移動させて使用するものであり、その適用する印刷機本体の転送ロールの幅に応じて幅の異なる数種類のドクターロールを用意しなければならず、その印刷機本体への取り付けに際しては、ドクターロールの軸受けを印刷機本体のフレームに取り付けなければならなくなる。しかし、幅の異なる数種類のドクターロールを用意するときは、その在庫量が増えてコスト高になり、又、印刷機によってはフレームにドクターロールの軸受を取り付けることの出来るスペースがない場合もある。又、先願装置のドクターロールの周面のインキ塗膜は、印刷に使用されることがなく、印刷終了時に拭き取り除去されるインキのロス分であり、版面の非画線部と画線部の配置からして過乳化・過剰インキが発生しない場合には全くインキのロスになる。同様に、そのドクターロールの幅を印刷機の転送ロールの幅と同じにするときは、転送ロールの過乳化・過剰インキの発生しない箇所からもインキを拭き取ることになるので、インキのロス分が多くなる。
【0010】
【発明の目的】
そこで本発明は、幅の異なる既存の何れの印刷機にも簡便に適用することが出来、その適用によってインキのロス分の増加を招くことのない過乳化・過剰印刷インキ除去装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る過乳化・過剰印刷インキ除去装置は、ドクターロール12とそのドクターロールの周面に接触するドクターブレード13を搭載した主キャリア20と、そのドクターロールの軸芯15に平行に主キャリア20を導くガイドレール22とによって構成され、ドクターロール12とドクターブレード13がドクターロールの軸芯を横断する方向に移動可能に主キャリア20に搭載されており、ガイドレール22の有効長さWが、ドクターロール12の幅Lと、ドクターブレード13の幅Hと、ドクターロールの軸芯15に平行な方向における主キャリア20の幅Nの各幅H・L・Nの2倍以上であることを第1の特徴とする。
【0012】
本発明に係る過乳化・過剰印刷インキ除去装置の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、主キヤリア20に、ドクターロール12とドクターブレード13を搭載した副キャリア27が、ドクターロールの軸芯を横断する方向に移動可能に搭載されている点にある。
【0013】
本発明に係る過乳化・過剰印刷インキ除去装置の第3の特徴は、上記第1および第2の何れかの特徴に加えて、ガイドレール22の長さ方向に主キャリア20を駆動する主駆動手段21と、ドクターロールの軸芯を横断する方向に副キャリア27を駆動する副駆動手段を具備する点にある。
【0014】
【発明の実施の形態】
主キヤリア20のガイドレール22の上での移動、ドクターロール12とドクターブレード13の主キャリア20からの軸芯15の横断方向への移動、および、副キャリア27の軸芯15の横断方向への移動は、手動、即ち、手による操作によるものであってもよいし、又、エアーシリンダー25やスクリューボルト21、ロッドレスシリンダー、リニアモーター、巻掛け伝動装置、電磁弁(ソルノイド)等による自動操作によるものであってもよい。主キャリア20に搭載した副キャリア27の軸芯15の横断方向への移動は、主キャリア20と副キャリア27の間に設けたガイドレール26A・26Bに沿った直線運動や曲線運動によるものであってもよいし、又、主キャリア20と副キャリア27を連結する揺動アーム(図示せず)の揺動(回転)運動によるものであってもよい。
【0015】
図1〜図3は、自動操作される過乳化・過剰印刷インキ除去装置を図示するものである。ドクターロール12とドクターブレード13は、主キャリア20に搭載された副キャリア27に搭載されており、副キャリア27と一体になって軸芯15の横断方向に往復駆動されるようになっている。25は、主キャリア20と副キャリア27を連結しているエアーシリンダーである。主キャリア20と副キャリア27には、対応して嵌合するガイドレール26A・26Bが設けられており、エアーシリンダー25が作動するとき、ドクターロール12とドクターブレード13が副キャリア27と一体になって軸芯15の横断方向に往復移動する。主キャリア20の上側には1対のアーム19・19が、軸芯15の長さ方向に一定の間隔(M)をおいて突設されている。それらのアーム19・19には、貫通孔18と螺子孔23が前後2箇所に開けられており、軸芯15に平行に並べられたガイドレール22とスクリューボルト21は、それぞれガイドレール22は貫通孔18に嵌合し、スクリューボルト21は螺子孔23に螺合し、それぞれそれらの孔(13と23)を貫通している。このため、スクリューボルト21が回転すると、主キャリア20は、ガイドレール22に導かれて軸芯15の長さ方向に往復駆動される。
【0016】
過乳化・過剰印刷インキ除去装置は、ドクターロール12を転送ロール35に向かい合わせにして印刷機に設置され、転送ロール35の周面に過乳化・過剰インキが発生したとき、その発生箇所へと主キャリア20が移動し、その発生箇所において転送ロール35に向けてドクターロール12が副キャリア27と一体になって主キャリア20から押し出されて転送ロール35に接触し、その転送ロール35に接触回転(伴回り駆動)して過乳化・過剰インキを転送ロール35から拭き取り、その拭き取られて転写された過乳化・過剰インキはドクターブレード13でドクターロール12から掻き取られてインキ受皿39へと除去される。尚、ドクターロール12の回転駆動は、その接触する転送ロール35による接触回転(伴回り駆動)のほか、主キャリア20に搭載されるモーター等によって積極的な回転駆動によるものであってもよい。
【0017】
インキの過乳化は、版面に生じた過剰水分の版胴11からインク転送経路への逆転移や、版面での部分的インキ消費量の差異に起因する転送ロール周面のインキ膜の厚さのバラツキに起因して発生する。このため、インキ過乳化・過剰印刷インキ除去装置は、インク壺から版胴に至るインク転送経路において版胴11に近い位置にある転送ロールに適用するとよい。図3は、加湿ロール16を具備するオフセット印刷機を図示し、インキ壺を構成するファンテンロール29から、第1転送ロール31、呼出しロール30、第2転送ロール32、第3転送ロール33、第4転送ロール34、第5転送ロール35A・B、第6転送ロール36A・B、第7転送ロール37A1・A2・B1・B2を経て版胴11へとインキが供給され、ブランケット胴38を経て印刷物へと印捺される。この印刷機では、その第5転送ロール35に過乳化・過剰印刷インキ除去装置が適用されている。39は、過乳化・過剰インキを受け取るインキ受皿である。
【0018】
通常、第4転送ロール34は練りロール、第5転送ロール35は移しロール、第7転送ロール37はインキフォームロールと称されている。過乳化・過剰印刷インキ除去装置が作動し始めると、そのドクターロール12の接する第5転送ロール35のインキ膜に、始動に伴う脈動によって瞬時凸凹が発生し易い。そのような凸凹は瞬時にして拭き消されるが、その凸凹による印刷斑を回避するため、版面に直接触れない版面11から2番目の第6転送ロール36か、図3に示すように、3番目の第5転送ロール(移しロール)35に過乳化・過剰印刷インキ除去装置を適用するとよい。
【0019】
インキ転送経路がインク壺から版胴に至る過程で分岐する印刷機では、版胴の回転方向において版面(11)に最初に触れるインキ転送経路(35A・36A・37A1)を構成する転送ロール35Aに過乳化・過剰印刷インキ除去装置を適用するとよい。何故なら、ブランケット胴38に転写後の版面(11)に付着している余剰インキや水分は、他のインキ転送経路(35B・36B・37B2)よりも、その最初に触れるインキ転送経路(35A・36A・37A1)に逆転移し、その最初に触れるインキ転送経路(35A・36A・37A1)において過乳化現象が起き易く、その最初に触れるインキ転送経路(35A・36A・37A1)に過乳化・過剰印刷インキ除去装置を適用すれば、他のインキ転送経路(35B・36B・37B2)での過乳化現象が抑えられる。又、過乳化・過剰印刷インキ除去装置の始動時に、そのドクターロール12の接する転送ロール35のインキ膜に瞬時凸凹が発生しても、そのインキ膜の凸凹が版胴の回転方向において版面(11)に最後に触れるインキ転送経路(35B・36B・37B2)に発生したのてなければ、格別支障を来たさない等の理由によるものである。
【0020】
図3に図示するように、加湿ロール16を具備するオフセット印刷機では、その加湿ロール16にも過乳化・過剰印刷インキ除去装置を適用することが出来る。ドクター駆動手段を自動操作する過乳化・過剰印刷インキ除去装置には、転送ロール35のインキ膜に発生した過乳化・過剰インキやインキ溜を検出する光学センサーが適宜付設される。
【0021】
ドクターロール12には、ドクターブレード(金属ブレード)による摩耗を考慮して、周面がゴムその他のエラストマーで構成されている転送ロール35に比して周面硬度が硬く、耐摩耗性に優れた鋼ロール、クロムメッキロール、セラミック被覆ロール等を使用するとよい。インキの過乳化は、全くインキが消費されない版面側縁の外側に隣合う転送ロール35の両端部に発生し易いので、主キヤリア20は、その両端部の合計少なくとも2箇所に、広幅の印刷機では両端部2箇所と中央部1箇所との合計少なくとも3箇所に配置するとよく、そうすることによって、過乳化現象を検出してから、その発生箇所へと移動させる主キヤリア20の移動距離と移動時間が短縮化され、過乳化・過剰印刷インキを瞬時に除去することが出来、色彩斑(汚れ)のない印刷物を効率的に得ることが出来る。そのように、印刷機では両端部2箇所、或いは、中央部1箇所を含む合計3箇所に主キヤリア20を配置する場合、ガイドレール22の有効長さWを転送ロール35の幅と同じにし、ドクターロール12の幅Lと、ドクターブレード13の幅Hと、主キャリア20の幅Nは、ガイドレール22の有効長さWの4分の1以下にするとよい。具体的に言えば、ドクターロール12とドクターブレード13と主キャリア20の幅(H・L・N)は、20〜40cm程度であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明(請求項1)の過乳化・過剰印刷インキ除去装置は、必要に応じてガイドレール22を切断し、ガイドレール22の有効長さWを印刷機の転送ロールの幅に合わせ、ドクターロール12を転送ロールにコロガリ接触させて印刷機に取り付けられる。そのドクターロール12の幅Lをガイドレール22の有効長さWの半分以下としたので、多くの場合、ドクターロール12の幅Lが転送ロールの幅Wよりも短くなり、ドクターロール12が転送ロールの一部分にしかコロガリ接触しないことになる。しかし、ドクターロール12とドクターブレード13が、主キャリア20に搭載され、ガイドレール22に導かれて転送ロールに対して平行移動するので、ドクターロール12は、転送ロールの全周面にコロガリ接触し、転送ロールの何れの箇所にインキの過乳化や過剰インキが発生しても、その過乳化・過剰印刷インキは、ドクターロール12を介してドクターブレード13に掻き取り除去される。従って、過乳化・過剰印刷インキ除去装置を印刷機に取り付ける際に、転送ロールの幅に合わせてガイドレール22を切断しても何らの不都合も生じない。
【0023】
却って、ドクターロール12の幅Lを転送ロールの幅(W)よりも狭くし、ドクターロール12を過乳化現象の発生時にだけ転送ロールにコロガリ接触させることにしたので、ドクターロール12の幅Lが転送ロールの幅(W)と同じで、ドクターロール12が転送ロールに常時コロガリ接触する先願装置(特願2002−079999)に比して、ドクターロール12に転写されてロス分となるインキの量も少なく、経済的である。
【0024】
更に、本発明(請求項1)では、ガイドレール22を転送ロールの幅に合わせて切断して取り付け、ドクターロール12とドクターブレード13を、主キャリア20に搭載し、移動させて使用することにしたので、印刷機への取り付けは、ただガイドレール22を印刷機に固定するだけで済み、ドクターロール12の軸受を印刷機に取り付ける必要がなく、その結果、過乳化・過剰印刷インキ除去装置を印刷機に取り付け易くなる。そして、ドクターロール12やドクターブレード13や主キャリア20の幅L・H・Nの異なる何種類もの過乳化・過剰印刷インキ除去装置を用意する必要もなくなり、1種類の過乳化・過剰印刷インキ除去装置で幅の異なる種々の印刷機に対処することが出来、過乳化・過剰印刷インキ除去装置の製作コストが安くつき、在庫負担も少なくなって過乳化・過剰印刷インキ除去装置を経済的に提供することが出来る。本発明の過乳化・過剰印刷インキ除去装置は、このようにガイドレール22を転送ロールの幅に合わせて適宜切断して印刷機に取り付けられるものであり、ガイドレール22の「有効長さW」とは、印刷機本体の転送ロール35の幅(W)に合わせて切断し、過乳化・過剰印刷インキ除去装置を印刷機に取り付けて使用する上で必要とされるガイドレール22の必要な長さを意味し、印刷機に取り付けられた状態では、ガイドレール22の「有効長さW」は、その取り付けられた印刷機の転送ロール35の幅(W)と同じになる。
【0025】
本発明(請求項2)では、ドクターロール12とドクターブレード13を副キャリア27に搭載して主キャリア20から転送ロールへと移動させることにしたので、ドクターロール12とドクターブレード13の接触具合を逐一調節する必要がなく、過乳化・過剰印刷インキ除去装置の性能がアップする。
【0026】
本発明(請求項3)では、ドクターロール12とドクターブレード13を、主キャリア20と副キャリア27に搭載して過乳化現象の発生箇所へと自動的に移動させることにしたので、印刷ロスが低減し、印刷効率がアップする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過乳化・過剰印刷インキ除去装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る過乳化・過剰印刷インキ除去装置の副キャリアの斜視図である。
【図3】本発明に係る過乳化・過剰印刷インキ除去装置を搭載した印刷機の側面図である。
【符号の説明】
11 版胴
12 ドクターロール
13 ドクターブレード
15 ドクターロールの軸芯
16 加湿ロール
18 貫通孔
19 アーム
20 主キャリア
21 主駆動手段(スクリューボルト)
22 ガイドレール
23 螺子孔
25 副駆動手段(エアーシリンダー)
26 ガイドレール
27 副キャリア
29 ファンテンロール
30 呼出しロール
31 第1転送ロール
32 第2転送ロール
33 第3転送ロール
34 第4転送ロール(練りロール)
35 第5転送ロール(移しロール)
36 第6転送ロール
37 第7転送ロール(インキフォームロール)
38 ブランケット胴
39 インキ受皿
H ドクターブレードの幅
L ドクターロールの幅
M アーム間隔
N 主キャリアの幅
W ガイドレールの有効長さ(転送ロールの幅)

Claims (3)

  1. ドクターロール(12)とそのドクターロールの周面に接触するドクターブレード(13)を搭載した主キャリア(20)と、そのドクターロールの軸芯(15)に平行に主キャリア(20)を導くガイドレール(22)とによって構成され、ドクターロール(12)とドクターブレード(13)がドクターロールの軸芯を横断する方向に移動可能に主キャリア(20)に搭載されており、ガイドレール(22)の有効長さ(W)が、ドクターロール(12)の幅(L)と、ドクターブレード(13)の幅(H)と、ドクターロールの軸芯(15)に平行な方向における主キャリア(20)の幅(N)の各幅(H・L・N)の2倍以上である過乳化・過剰印刷インキ除去装置。
  2. 主キヤリア(20)に、ドクターロール(12)とドクターブレード(13)を搭載した副キャリア(27)がドクターロールの軸芯を横断する方向に移動可能に搭載されている前掲請求項1に記載の過乳化・過剰印刷インキ除去装置。
  3. ガイドレール(22)の長さ方向に主キャリア(20)を駆動する主駆動手段(21)と、ドクターロールの軸芯を横断する方向に副キャリア(27)を駆動する副駆動手段を具備する前掲請求項1と請求項2に記載の過乳化・過剰印刷インキ除去装置。
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