JP2001353839A - 印刷機械におけるローラの構造 - Google Patents

印刷機械におけるローラの構造

Info

Publication number
JP2001353839A
JP2001353839A JP2001108126A JP2001108126A JP2001353839A JP 2001353839 A JP2001353839 A JP 2001353839A JP 2001108126 A JP2001108126 A JP 2001108126A JP 2001108126 A JP2001108126 A JP 2001108126A JP 2001353839 A JP2001353839 A JP 2001353839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
gear
swimsuit
clutch member
plate cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001108126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001353839A5 (ja
Inventor
Kazumi Horikoshi
和美 堀越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komori Corp filed Critical Komori Corp
Priority to JP2001108126A priority Critical patent/JP2001353839A/ja
Publication of JP2001353839A publication Critical patent/JP2001353839A/ja
Publication of JP2001353839A5 publication Critical patent/JP2001353839A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Presses (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化を図るとともに、製造コストを
低減し、かつ印刷不良を防止する。 【解決手段】 版胴と振りローラに対接する水着ローラ
25のローラ軸30は、レバー38にベアリング36を
介して回転自在に支持されている。ローラ軸30の小径
部32には、振りローラのギアに噛合するギア44が回
転自在に支持され、このギア44の端面には凹凸状の係
合部44aが設けられている。水着ローラ25の内周端
部に形成されたねじ部25aにナット47が螺合し、こ
のナット47と一体的に左右に移動するクラッチ部材4
5が設けられている。このクラッチ部材45の端面に
は、前記ギア44の係合部44aと係合する凹凸状の係
合部45aが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対接する回転体の
周速と同一の周速としたりわずかに周速を変えたりする
印刷機械におけるローラの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、平版印刷機において、版胴の周
面に装着された版の表面には、インキ装置と給水装置と
で供給されたインキと湿し水とで画像が形成され、この
画像は直接またはゴム胴を介し胴間を通過する紙に転写
されて印刷が施される。このような印刷作業において
は、乾燥したインキの皮膜がインキに混入して版面にこ
びりついたり、紙の裁断時に発生した紙粉が飛散して版
面に付着したりし、このまま印刷を続けることにより、
印刷部分のところどころに白点状に抜けるヒッキーと称
する印刷障害が発生する。
【0003】そこで従来、このヒッキーの発生を防止す
るために、版胴の周速度と水着ローラの周速度とを異な
らせ、版胴に対して水着ローラをスリップさせることに
より、版面上のヒッキーを除去することが行われてい
た。この種の装置としては、特許第2762361号公
報に開示されたものがある。ここに開示されたものは、
モータで回転駆動するギア軸上に、版胴とギア連結され
た駆動ギアと、水着ローラとギア連結された従動ギアと
を間隔をおいて回転自在に遊装し、これら駆動ギアと従
動ギアとの間の前記ギア軸上に、駆動ギアの回転を変速
して従動ギアに伝達し前記ギア軸の回転数にしたがって
変速比が変化する差動装置を介装したものである。この
装置では、印刷作業中はモータが停止し、水着ローラと
版胴との周速が同速度になっており、一方、版面にごみ
が付着した場合、モータを回転させると作動装置の作用
により水着ローラの周速が変速されて版胴の周速度と異
なった速度になり、互いの周面どうし間に滑りを生じさ
せてごみが除去される。
【0004】また、別の装置として、実開平2−195
31号公報に開示されたものがある。ここに開示された
ものには、水着ローラを駆動するモータと、水着ローラ
と版胴のそれぞれの回転数を検知する2個の回転数検知
手段と、これら2個の回転数検知手段の検知信号に基づ
き水着ローラと版胴の回転数を演算する制御装置とが備
えられている。このような構成において、版の表面にご
みが付着したときには、釦操作により制御装置を作動さ
せることにより、水着ローラの周速度が版胴の周速度と
異なった速度に制御され、版の表面に付着したごみが除
去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の給水装置には、共に水着ローラの周速を版胴の
周速と異なる周速とするのに、専用のモータを必要とす
る構造としていることにより、装置全体が大型化するば
かりか製造コストも増大する。また、版胴の周速に対し
て水着ローラの周速を、異なる周速へ変更したり同じ周
速に戻す作業を印刷中に行っているので、版胴に給水さ
れる給水量が変化し、水膜の膜厚のバランスが崩れるこ
とによって、印刷不良が発生するおそれがあった。ま
た、上述した従来の給水装置のうち、後者のものにおい
ては、水着ローラと版胴のそれぞれの回転数を検知する
2個の回転数検知手段が必要になるために、製造コスト
が増大するという問題があった。
【0006】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、第1の目的は装置の小型化を図ることに
ある。第2の目的は製造コストを低減することにある。
第3の目的は印刷不良を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、回転可能に支持され互いの
周速が異なる2つの回転体に対接するローラと、このロ
ーラに前記2つの回転体のうちの一方の回転を伝達する
回転伝達手段と、この回転伝達手段と前記ローラとの間
に断接可能に支持されたクラッチ部材とを備え、前記ク
ラッチ部材により前記回転伝達手段が切断されたとき
に、前記ローラは前記回転体の他方から回転駆動される
ものである。したがって、クラッチ部材によってローラ
とギアとの回転伝達が遮断されているときは、ローラは
対接する回転体の摩擦力によって回転する。一方、クラ
ッチ部材によってローラと回転伝達手段との回転伝達が
接続されているときは、ローラは回転伝達手段を介して
回転駆動する。
【0008】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記回転伝達手段を、前記ローラと
同軸上に回転可能に支持したギアとしたものである。し
たがって、クラッチ部材によってローラとギアとの回転
伝達が接続されているときは、ローラはギアを介して回
転駆動する。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明において、前記ローラと一体的に設けられたロ
ーラ軸を回転可能に支持するとともに、このローラ軸に
前記ギアを回転可能に支持させたものである。したがっ
て、クラッチ部材によってローラとギアとの回転伝達が
接続されると、ローラはギアを介してローラ軸と一体に
回転駆動する。
【0010】また、請求項4に係る発明は、請求項2に
係る発明において、前記ローラを回転可能に支持する回
転不可に支持されたローラ軸を備え、このローラ軸に前
記ギアを回転可能に支持させたものである。したがっ
て、クラッチ部材によってローラとギアとの回転伝達が
接続されると、ローラのみがギアを介して回転駆動す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1は本発明に係る印刷機械における
ローラの配列を示した側面図、図2は同じく要部の構造
を示す断面図である。図1において、対向配置された一
対のフレーム(図示せず)間に、周面に版が装着された
版胴2が両端軸を軸受を介して回転自在に支持されてい
る。フレーム間には、インキ壺ローラ7およびインキ壺
8を有するインキ供給装置5およびインキローラ群6で
構成されたインキ装置3と、給水装置4とが設けられ
る。インキ壺8は、インキ壺ローラ7の周面に対して移
動自在に支持された壺キー(図示せず)と、壺キー上に
支持されたブレード(図示せず)と、インキ壺ローラ7
の軸方向に対向配置された一対のインキせき(図示せ
ず)とから構成されている。
【0012】版胴2の周面には、所定間隔隔てて配置さ
れた一対の振りローラ10の各々にアーム(図示せず)
を介して支持された一対のインキ着ローラ11が着脱自
在に対接している。振りローラ10間には3個の練りロ
ーラ12が互いの周面を対接して一列に配置されてい
る。13はインキ壺ローラ7と練りローラ14との間を
往復動して交互に接触する呼び出しローラ、15は練り
ローラ14と対接する練りローラである。これらローラ
10,11,12,13,14,15および振りローラ
16等によって、インキローラ群6が構成されている。
【0013】給水装置4は、版胴2の側方に設けられ湿
し水20が蓄えられた水舟21と、湿し水20に浸漬さ
れた水元ローラ22と、水元ローラ22に対接する調量
ローラ23と、調量ローラ23に対接する振りローラ2
4と、振りローラ24と版胴2に交互に対接する水着ロ
ーラ25とによって構成されている。このようなローラ
構造において、印刷機の駆動により各ローラが回転する
と、版胴2の周速が振りローラ24の周速よりもわずか
に速くなるように設定されている。
【0014】次に、図2を用いて水着ローラ25の構造
を説明する。水着ローラ25は円筒状に形成され、両端
の内周部にねじ部25aが形成されている。水着ローラ
25両端のねじ部25aよりさらに内側の内周部には、
一対のローラ軸30の一端が嵌合状態で固定されてい
る。ローラ軸30の他端側には、階段状に径が小さくな
る第1〜第4の小径部31,32,33,34が一体に
形成されている。第1の小径部31の外周部にはキー部
材35が固定され、第3の小径部33の外周部にはねじ
部が形成されている。
【0015】第4の小径部34の外周部にはベアリング
36が取り付けられ、ベアリング36は略リング状のホ
ルダー39に軸支されている。38はアーム1にピン3
7を介して枢着されたレバーである。レバー38にホル
ダー39がボルト40によって固定されていることによ
り、水着ローラ25はレバー38に回転自在に軸支され
ている。レバー38を揺動機構(図示せず)によって揺
動させることにより、水着ローラ25が版胴2および振
りローラ24に対して着脱可能となり、かつニップ圧の
調整も可能となる。
【0016】ベアリング42は第2の小径部32の外周
部に固定され、第3の小径部33のねじ部に螺合された
ナット43によって軸線方向の抜けが規制されている。
振りローラ24のギア24aと噛合するギア44は、ベ
アリング42を介して第2の小径部32に回転自在に支
持され、第1の小径部31側の側面には凹凸状の係合部
44aが形成されている。
【0017】断付きの円筒状に形成されたクラッチ部材
45は、第1の小径部31にキー部材35を介して軸線
方向に移動可能でかつ回転が規制されるように支持され
ている。クラッチ45の側面には、凹凸状の係合部45
aが、ギア44の係合部44aに対向して形成されてい
る。水着ローラ25のねじ部25aに螺合したナット4
7は、クラッチ部材45の外周面に回転自在で、かつ抜
け止め部材48によってキー部材35に対して軸線方向
の移動が規制されるように支持されている。ナット47
の外周部には複数の工具挿入用穴47aが形成されてい
る。
【0018】次に、このように構成された印刷機におけ
る水着ローラ25の回転動作を説明する。印刷開始前
に、オペレータは印刷に用いる絵柄がゴースト(ベタ塗
り部の一部にぼやけた部分が現れる現象)や条目(ベタ
塗り部に紙の幅方向に延びる濃い線が現れる現象)が発
生し易い絵柄であるか否かを判断する。ゴーストや条目
が発生し易いと判断したときには、オペレータはナット
45を回転して、クラッチ部材45の係合部45aとギ
ア44の係合部44aとを離間させる。これにより、水
着ローラ25とギア44との間のクラッチが断状態とな
り、ギア44の回転がクラッチ部材45を介して水着ロ
ーラ25に伝達されなくなる。
【0019】このような状態で、印刷が開始されると、
印刷機の駆動に伴ってインキ装置3のローラ群および版
胴2が回転すると同時に、給水装置(図示せず)の駆動
に伴い給水装置4のローラ群が回転する。また、レバー
38が揺動装置(図示せず)によって揺動し、水着ロー
ラ25が版胴2と振りローラ24とに対接する。
【0020】水着ローラ25は版胴2と振りローラ24
のそれぞれの摩擦力によって回転するので、通常は、水
着ローラ25の周速は版胴2と振りローラ24との周速
との間の周速となる。しかしながら、水着ローラ25と
のニップ圧および摩擦力が振りローラ24よりも版胴2
の方が大きく設定されているため、水着ローラ25は版
胴2と略同一の周速で回転する。このとき、水着ローラ
25と振りローラ24との間でスリップが発生する。
【0021】一方、ヒッキーが発生し易い絵柄と判断さ
れた場合、ナット47の工具挿入用穴47aに工具を挿
入し、ナット47を回転させる。これにより、ナット4
7はギア44に近接する方向に移動し、これに伴いクラ
ッチ部材45も移動するため、クラッチ部材45の係合
部45aとギア44の係合部44aとが係合する。この
状態で、印刷機が駆動されると、ギア44の回転がクラ
ッチ部材45を介してローラ軸30に伝達されるため、
ローラ軸30を介して水着ローラ25が一体的に回転す
る。
【0022】すなわち、水着ローラ25は振りローラ2
4の周速と同じ周速で回転する。このとき、振りローラ
24の周速が版胴2の周速よりもわずかに遅いので、水
着ローラ25は版胴2に対して減速される。これによ
り、版胴2と水着ローラ25との間でスリップが発生
し、版面に付着したごみが水着ローラ25によって除去
されヒッキーの発生が防止される。なお、ヒッキーが発
生し難い場合であっても、クラッチ接モードとしても特
に問題はない。したがって、このクラッチ接モードが通
常印刷モードとなる。
【0023】本実施例によれば、版胴2に対して水着ロ
ーラ25を減速させる際に、ローラ軸30上に回転自在
に支持されたギア44およびクラッチ部材45を用いて
いるため、水着ローラ25を駆動する専用のモータを必
要とせず、製造コストを低減できる。
【0024】また、ギア44とクラッチ部材45をロー
ラ軸30上に回転自在に支持したことにより、装置全体
が大型化することがない。また、版胴2に対して水着ロ
ーラ25を減速させる場合、機械の停止状態でのクラッ
チ切り換え後に印刷を開始するため、水着ローラ25に
よって引き上げられる水の量が印刷途中で変化しない。
この結果、版胴2の周面に適正な膜厚をもった水膜が形
成されるので印刷不良が防止される。
【0025】また、クラッチ機構を採用したことによ
り、水着ローラ25をギアのあるローラとギアの無いロ
ーラの2種類用意する必要がない。このため、一方のロ
ーラを使用しているときに、不使用の他方のローラを保
管しておく必要がないので、省スペース化と無駄なコス
トを省くことができる。また、オペレータは、これら2
種類のローラの交換作業から開放される。
【0026】図3に本発明の第2の実施の形態による水
着ローラの要部を示す。図3において、一端側が水着ロ
ーラ125の内周部に嵌合されたローラ軸130の他端
部にはねじ部130aが形成されている。ローラ軸13
0に回転自在に支持されたギア144の中心部には、テ
ーパ状の内壁面を有する係合孔144bが形成されてい
る。ほぼ円筒状のクラッチ部材51はローラ軸130の
他端部に回転自在に支持され、その外周部に多数の工具
挿入用孔51aが形成されている。クラッチ部材51の
外側の内周部にはローラ軸130のねじ部130aに螺
合するねじ部が形成されている。クラッチ部材51の内
側面の中心部にはギア144の係合孔144bと同じ傾
斜角度のテーパ状の斜面を有する係合筒部51bが形成
されている。
【0027】このような構成において、印刷時に用いる
絵柄がゴーストや条目が発生し易い絵柄である場合に
は、クラッチ部材51の工具挿入用孔51aに工具を挿
入し、クラッチ部材51を回転させる。これにより、ク
ラッチ部材51はギア144から離間する方向に移動
し、クラッチ部材51の係合筒部51bとギア144の
係合孔144bとの係合が解除される。クラッチ部材5
1とギア144との係合が解除されると、ギア144の
回転がローラ軸130に伝達されなくなり、水着ローラ
125は版胴2と振りローラ24とに対接する。これに
より、水着ローラ125は、版胴2と振りローラ24の
それぞれの摩擦力によって版胴2と同一の周速で回転す
る。
【0028】一方、ヒッキーが発生し易い絵柄である場
合には、クラッチ部材51の工具挿入用穴51aに工具
を挿入し、クラッチ部材51を回転させる。これによ
り、クラッチ部材51はギア144に近接する方向に移
動し、クラッチ部材51の係合筒部51bとギア144
の係合孔144bとが係合される。この状態において、
機械が駆動されると、ギア144の回転がクラッチ部材
51を介してローラ軸130に伝達され、ローラ軸30
を介して水着ローラ125が一体的に回転する。このと
き、水着ローラ125は振りローラ24の周速と同じ周
速で回転するが、振りローラ24の周速は版胴2の周速
よりもわずかに遅いので、水着ローラ125は版胴2に
対して減速される。この結果、版面に付着したごみが水
着ローラ125によって除去され、ヒッキーの発生が防
止される。
【0029】図4に本発明の第3の実施の形態による水
着ローラの要部を示す。本実施例が、第1および第2の
実施例と異なる点は、ローラ軸60を1本の棒部材によ
って構成した点と、ローラ軸60の両端部を一対のレバ
ー(図示せず)に回動不可の状態で横架した点と、水着
ローラ225をローラ軸60に回転自在に支持した点に
ある。すなわち、図4において、ローラ軸60の両端部
には、乗除に径が小さくなるように階段状に形成された
小径部61,62が形成されている。一対の小径部62
は、レバー(図示せず)に回転できないように横架され
ている。
【0030】ローラ軸60にはベアリング63が固定さ
れ、水着ローラ225はベアリング63を介してローラ
軸60に回転自在に支持されている。水着ローラ225
の両端の内周部には略円筒状の係合部材64が固定さ
れ、係合部材64の外側寄りの内周にはギア部64aが
形成されている。止めねじ65は、水着ローラ225の
内周部と係合部64の外周部との間に螺合され、係合部
64の回転が止めねじ65を介して水着ローラ225に
確実に伝達される。ローラ軸60の小径部61の外周に
固定されたベアリング66は、小径部61外側のねじ部
61aに螺合したナット67によって軸方向の移動が規
制されている。
【0031】振りローラ24のギア24aと噛合する段
付きのギア69は、ベアリング66を介して小径部61
に回転自在に支持され、抜け止め部材68によって軸線
方向の移動が規制される。ギア69の水着ローラ225
側の段部の外周にはねじ部69aが形成され、ギア69
の内周部には略円筒状のギア部69bが形成されてい
る。略円筒状の移動子70は、ギア69のねじ部69a
に螺合し、その外周部には多数の工具挿入用孔70aが
形成されている。移動子70の内周部には係入突起70
bがローラ軸60に向かって突設され、係合突起70b
の軸方向の両側部には、一対のスナップリング71が固
定されている。
【0032】円筒状のクラッチ部材72は、水着ローラ
225から突出したローラ軸60上に軸装され、外周部
にギア部72aが形成されている。ギア部72aの一部
には、移動子70のスナップリング71が係入される溝
72bが全周にわたってリング状に形成されている。
【0033】この構成により、移動子70の工具挿入用
孔70aに工具を挿入し移動子70を回転させることに
より、移動子70は係合部材64に近接および離間する
方向に移動する。このため、スナップリング71を介し
てクラッチ部材72も一体的に係合部材64に近接およ
び離間する方向に移動し、ギア部72aが係合部材64
のギア部64aに係合および係合解除する。この場合、
クラッチ部材72のギア部72aの一端部が係合部材6
4のギア部64aに係合したときに、ギア部72aの他
端部がギア69のギア部69bから外れないように構成
されている。
【0034】このような構成において、ゴーストや条目
が発生し易い絵柄である場合には、移動子70を回転
し、係合部材64のギア部64aとクラッチ部材72の
ギア部72aとの係合を解除する。これにより、ギア6
9の回転が水着ローラ225に伝達されなくなり、水着
ローラ225は版胴2と振りローラ24のそれぞれの摩
擦力によって回転する。この結果、水着ローラ225は
版胴2と同一の周速で回転する。
【0035】一方、ヒッキーが発生し易い絵柄である場
合には、移動子70を回転し、クラッチ部材72のギア
部72aを係合部64のギア部64aに係合させる。こ
れにより、ギア69の回転がクラッチ部材72を介して
水着ローラ225に伝達される、水着ローラ225は振
りローラ24の周速と同じ周速で回転する。このとき、
振りローラ24の周速が版胴2の周速よりもわずかに遅
いので、水着ローラ225は版胴2に対して減速され、
版面に付着したごみが水着ローラ225によって除去さ
れる。
【0036】なお、上記各実施例においては、クラッチ
部材を水着ローラ25,125,225と同軸上に設け
たが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5に示
すように、振りローラ24側のギア152と水着ローラ
25側のギア156との間の伝達経路中にクラッチ部材
145を設けるようにしてもよい。この場合、軸151
を介して振りローラ24と一体に回転するギア152は
ギア153を介してギア154と噛合す。また、軸15
7を介して水着ローラ25と一体に回転するギア156
はギア155と噛合する。ギア154、155との間
は、クラッチ部材145により回転伝達が接断される。
【0037】また、上記各実施例においては、振りロー
ラ24と水着ローラ25との間の伝達経路における回転
伝達をギア機構(部材)により行う場合を説明したが、
本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示すよう
に、振りローラ24と連動して回転するベルトローラ1
58と水着ローラ25と一体に回転するベルトローラ1
59とをベルト160で連結するとともに、水着ローラ
25の軸とベルトローラ159との間にクラッチ145
を介在するようにしてもよい。また、上記各実施例にお
いては、給水装置4の水着ローラ25、125,225
に適用した例を示したが、インキ装置3のローラ群にも
適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし4
に係る発明によれば、専用のモータを必要としないの
で、製造コストが低減される。
【0039】また、請求項2ないし4に係る発明によれ
ば、装置が小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷機械におけるローラの配列
を示した側面図である。
【図2】 本発明に係る印刷機械におけるローラの要部
の構造を示す断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の一部を破断して
示す要部の側面図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態の一部を破断して
示す要部の側面図である。
【図5】 本発明に係る印刷機械において、クラッチ機
構を水着ローラの軸と異なる軸に設けた変形例を示す概
略構成図である。
【図6】 本発明に係る印刷機械において、ベルトを介
して振りローラと水着ローラとを連結した変形例を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
2…版胴、3…インキ装置、4…給水装置、20…湿し
水、24…振りローラ、25,125,225…水着ロ
ーラ、36,42,142…ベアリング、44,69,
144…ギア、44a,45a…係合部、45,51,
72,145…クラッチ部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 11/10 F16D 11/10 A Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持され互いの周速が異なる
    2つの回転体に対接するローラと、このローラに前記2
    つの回転体のうちの一方の回転を伝達する回転伝達手段
    と、この回転伝達手段と前記ローラとの間に断接可能に
    支持されたクラッチ部材とを備え、前記クラッチ部材に
    より前記回転伝達手段が切断されたときに、前記ローラ
    は前記回転体の他方から回転駆動されることを特徴とす
    る印刷機械におけるローラの構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷機械におけるローラ
    の構造において、前記回転伝達手段を、前記ローラと同
    軸上に回転可能に支持したギアとしたことを特徴とする
    印刷機械におけるローラの構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の印刷機械におけるローラ
    の構造において、前記ローラと一体的に設けられたロー
    ラ軸を回転可能に支持するとともに、このローラ軸に前
    記ギアを回転可能に支持したことを特徴とする印刷機械
    におけるローラの構造。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の印刷機械におけるローラ
    の構造において、前記ローラを回転可能に支持する回転
    不可に支持されたローラ軸を備え、このローラ軸に前記
    ギアを回転可能に支持したことを特徴とする印刷機械に
    おけるローラの構造。
JP2001108126A 2000-04-14 2001-04-06 印刷機械におけるローラの構造 Pending JP2001353839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001108126A JP2001353839A (ja) 2000-04-14 2001-04-06 印刷機械におけるローラの構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000113101 2000-04-14
JP2000-113101 2000-04-14
JP2001108126A JP2001353839A (ja) 2000-04-14 2001-04-06 印刷機械におけるローラの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001353839A true JP2001353839A (ja) 2001-12-25
JP2001353839A5 JP2001353839A5 (ja) 2008-05-15

Family

ID=26590115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001108126A Pending JP2001353839A (ja) 2000-04-14 2001-04-06 印刷機械におけるローラの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001353839A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087816A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Katsuji Shoji セルフロック機能を有する減速装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2822350A1 (de) * 1977-05-31 1978-12-07 Nebiolo Spa Feuchtwerk fuer flachdruckmaschinen
US4290360A (en) * 1979-01-20 1981-09-22 M.A.N.-Roland Druckmaschinen Aktiengesellschaft Offenbach Selective ink and wetting liquid, or wetting liquid only, application system for offset printing presses
JPH03114837A (ja) * 1989-07-14 1991-05-16 Man Roland Druckmas Ag オフセツト印刷機のインキ装置又は湿し装置におけるならしローラのための駆動装置
JPH03114835A (ja) * 1989-07-14 1991-05-16 Man Roland Druckmas Ag オフセツト印刷機の湿し装置のためのローラー対
JPH0372438U (ja) * 1989-11-21 1991-07-22
JPH08230142A (ja) * 1994-12-30 1996-09-10 Koenig & Bauer Albert Ag 印刷機用の湿しユニット
JPH11198338A (ja) * 1998-01-19 1999-07-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 水着けローラの駆動方法およびその駆動装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2822350A1 (de) * 1977-05-31 1978-12-07 Nebiolo Spa Feuchtwerk fuer flachdruckmaschinen
US4290360A (en) * 1979-01-20 1981-09-22 M.A.N.-Roland Druckmaschinen Aktiengesellschaft Offenbach Selective ink and wetting liquid, or wetting liquid only, application system for offset printing presses
JPH03114837A (ja) * 1989-07-14 1991-05-16 Man Roland Druckmas Ag オフセツト印刷機のインキ装置又は湿し装置におけるならしローラのための駆動装置
JPH03114835A (ja) * 1989-07-14 1991-05-16 Man Roland Druckmas Ag オフセツト印刷機の湿し装置のためのローラー対
JPH0372438U (ja) * 1989-11-21 1991-07-22
JPH08230142A (ja) * 1994-12-30 1996-09-10 Koenig & Bauer Albert Ag 印刷機用の湿しユニット
JPH11198338A (ja) * 1998-01-19 1999-07-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 水着けローラの駆動方法およびその駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087816A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Katsuji Shoji セルフロック機能を有する減速装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0327975A2 (en) Automatic web guide roller cleaning device
US5904093A (en) Apparatus and method for changing images during operation of a printing press
JP4652517B2 (ja) 平版印刷機の湿し装置、および、この湿し装置を有する平版印刷機
US6647875B2 (en) Roller structure in printing press
JP2001353839A (ja) 印刷機械におけるローラの構造
JPS62255150A (ja) 輪転印刷機のガイドロ−ラ洗浄装置
JPH03114834A (ja) オフセツト印刷機に用いられる湿し装置を駆動する装置
JP2762361B2 (ja) 印刷機の給水装置
JP3761945B2 (ja) 印刷機の駆動装置
JP4590445B2 (ja) オフセット印刷機及びその運転制御方法
JP2008188992A (ja) 印刷機の湿し装置を作動させる方法
JPH0885198A (ja) 印刷機のガイドローラ装置
JPS63268649A (ja) 輪転印刷機のガイドロ−ラ拭浄方法
JPH0970950A (ja) 印刷機の駆動装置
JP4407991B2 (ja) 印刷機のコーティング装置
JP3393880B2 (ja) 輪転謄写印刷機
JP2003320644A (ja) 水着けローラ駆動装置
JP2945348B2 (ja) 印刷機の給水装置
JP2008074095A (ja) 余剰印刷インキ除去装置およびその方法およびそれに用いるクリーニングファブリック
JP2000334926A (ja) 印刷機のインキ供給装置
JP3789806B2 (ja) 印刷装置
JP2005254649A (ja) オフセット印刷機
JP2519077Y2 (ja) オフセット印刷装置
JP2005067121A (ja) バリアブル印刷機及びバリアブル印刷機の版交換方法
JPH0314365Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080402

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110506