JP3371930B2 - 色同期回路 - Google Patents

色同期回路

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JP3371930B2
JP3371930B2 JP23229794A JP23229794A JP3371930B2 JP 3371930 B2 JP3371930 B2 JP 3371930B2 JP 23229794 A JP23229794 A JP 23229794A JP 23229794 A JP23229794 A JP 23229794A JP 3371930 B2 JP3371930 B2 JP 3371930B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、VTRの色
信号再生系に用いて好適な色同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば8mmVTRなどのVTRでは、
記録側では、輝度信号YがFM化されると共に、例え
ば、3.58MHzの色副搬送波周波数の搬送色信号C
が、例えば、743kHzの色副搬送波周波数の搬送色
信号CLoに低域変換され、両者が加算されて、磁気記録
ヘッドを介して、磁気テープに記録される。
【0003】そして、再生側では、ヘッドの出力信号か
ら、フィルタによって、FM輝度信号YFMと低域変換搬
送色信号CLoとが分離され、それぞれ復調処理と周波数
変換処理を施されて、もとの輝度信号Yと搬送色信号C
とが得られる。
【0004】この場合、再生側の色同期回路では、供給
された低域変換搬送色信号CLoの色バースト信号を基準
として、必要な搬送波が生成される。この色同期回路に
は、通常、自動位相制御(Automatic Phase Control
APC)方式が用いられる。
【0005】図7は、従来の色同期回路の一例のブロッ
ク図である。図7において、第1の乗算回路11には、
例えば743KHzの色副搬送周波数の低域変換搬送色
信号CLoが供給されると共に、電圧制御型可変周波数発
振回路(以下、VCOという)13からの色副搬送波周
波数の信号が供給されて、同期検波が行なわれ、赤の色
差信号R−Yが得られる。この乗算回路11からの赤の
色差信号R−Yは、位相反転回路23を介して、出力端
25に導出される。
【0006】また、第2の乗算回路21には、低域変換
搬送色信号CLoが供給されると共に、90度移相回路2
2を通じてVCO13の出力信号が供給されて、同期検
波が行なわれ、これより青の色差信号B−Yが得られ
る。この乗算回路21からの青の色差信号B−Yは、位
相反転回路24を介して、出力端26に導出される。
【0007】乗算回路11および乗算回路21の出力
は、位相反転回路23および24を介して、位相差検出
回路14に供給される。そして、バーストゲート信号S
bgがこの位相差検出回路14に供給され、この位相差
検出回路14では、バースト期間中の乗算回路11およ
び乗算回路21の出力レベルを参照して、搬送色信号の
色副搬送波とVCO13の発振出力信号との位相差に応
じた誤差電圧が検出される。この位相差検出回路14の
検出出力は、ハイパスフィルタと積分器からなるループ
フィルタ15と増幅回路16とを通じてVCO13に帰
還され、入力された低域変換搬送色信号CLoの色副搬送
波とVCO13の出力信号との位相誤差がゼロとなるよ
うに制御される。
【0008】位相反転回路23および24は、入力され
た低域変換搬送色信号CLoの色副搬送波とVCO13の
出力信号との位相誤差が、例えば±90度を越えたとき
のためのもので、以下に説明するような帰還ループによ
り、低域変換搬送色信号CLoの色副搬送波とVCO13
発振出力信号との位相差が、例えば±90度を越えた
ときには、位相反転回路23および24では、例えば、
赤の色差信号R−Yおよび青の色差信号B−Yの軸が1
80度反転され、色信号の位相が反転される。
【0009】すなわち、乗算回路11および乗算回路2
1の出力が、位相反転回路23および24を介して位相
差検出回路17に供給され、また、この位相差検出回路
17にバーストゲート信号Sbgが供給されて、バースト
期間中の乗算回路11および乗算回路21の出力レベル
を参照して、搬送色信号の色副搬送波とVCO13の
出力信号との位相差に応じた誤差電圧が検出される。
そして、その検出誤差電圧が、所定の大きさを超えると
きには、この位相差検出回路17の出力信号により位相
反転回路23および24において、入力されたベースバ
ンドの色信号の位相反転が行われて、過渡応答が良好に
なるようにされている。
【0010】乗算回路11、21から、位相反転回路2
3、24をとおり、位相差検出回路14、ループフィル
タ15、増幅回路16、VCO13を通じて、乗算回路
11、21に至る第1の帰還ループは、一般に良好なS
/Nを確保するため、そのループ利得が比較的低く設定
される。
【0011】しかし、電源投入時や他のVTRの変速再
生信号が入力されるなどの過渡応答時の場合には、位相
誤差ないしは周波数誤差が大きくなることから、APC
ループの引き込み速度が遅くなる傾向がある。そこで、
上述のように、位相反転回路23、24から位相差検出
回路17を通じて位相反転回路23、24に至る第2の
帰還ループが形成され、位相誤差が大きいときには、第
2の位相差検出回路17により、位相反転回路23、2
4が動作させられる。
【0012】これにより、過渡応答時のように、入力色
信号中のバースト信号とVCOの出力との位相誤差が、
例えば、±90度より大きい場合にも対応することがで
きる。
【0013】また、上述の図7を用いて説明した従来例
の色同期回路は図8に示すような特性を有している。す
なわち、位相が±90度ずれると位相エラーとして出力
される誤差電圧のレベルは最大となる。そして、±90
度をすぎると、位相差が大きくなるにしたがって、誤差
電圧は小さくなり、±180度ずれると誤差電圧のレベ
ルは、位相のずれがない点(ロック点)と同様にゼロに
なる。
【0014】そこで、従来の色同期回路は、前述したよ
うに位相差が±90度を超えると、位相反転回路23、
24を用いてベースバンドの色信号の位相を反転させ、
位相差が±90度以内になるようにして、引き込みを早
くするようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の図7
を用いて説明した従来の色同期回路において、位相差が
±90度を超えたときに位相を反転させても、位相エラ
ーは残っており、位相を反転させてから、前述の第1の
帰還ループにより、位相差をゼロにするための引き込み
を行うことになる。例えば、図8で、位相が90度以上
ずれたときのエラー電圧点E1は、搬送色信号の位相を
反転させたときには、図8において、位相ずれが±90
度以内の範囲のエラー電圧点E2に変化したこと等価に
なり、比較的大きな位相エラーはそのまま残る。このた
め、引き込み時間として比較的に長い時間を必要とする
ことになる。
【0016】また、図7を用いて説明した従来の色同期
回路は、良好なS/Nの確保のため、前述したように、
第1の帰還ループの利得が比較的低く設定されている。
このため、位相差が±90度の範囲に入ってからの引き
込みに時間がかかることもあり、色相エラーにより画質
劣化が生じやすくなっている。
【0017】以上の点にかんがみ、この発明による色同
期回路は、S/Nの劣化が少なく、色相エラーの期間の
少ない色同期回路を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による色同期回路は、後述の実施例の参照
符号を対応させると、可変周波数発振器13と、可変周
波数発振器13の出力信号と色バースト信号との位相差
を検出し、上記位相差が所定値より小さい範囲では、
記位相差が大きくなるに従ってレベルが高くなるように
されるエラー信号を出力し、上記位相差が上記所定値を
超えた時には、上記位相差が大きくなるに従ってレベル
が低くなるようにされるエラー信号を出力する位相差検
出回路14と、位相差検出回路14からの出力を、可変
周波数発振器13に帰還する第1のループと、可変周波
数発振器13の出力信号と色バースト信号との位相差を
検出し、上記位相差が所定値を超えたときに、上記位相
差が大きくなるに従ってレベルが高くなるようにされる
エラー信号を出力する位相ジャンプ回路30と、位相ジ
ャンプ回路30からの出力を可変周波数発振器13に帰
還する第2のループとを有することを特徴とする。
【0019】
【作用】上記構成のこの発明による色同期回路によれ
ば、低域変換搬送色信号の色バースト信号と色同期回路
のVCO13の出力信号との位相差が所定値を超えたと
きに、位相ジャンプ回路30において位相差に対応する
誤差電圧を検出する。そして、VCO13の出力信号の
位相のずれを修正するため、位相ジャンプ回路30にお
いて、上記誤差電圧をもとに、位相差に比例し、VCO
13の出力信号の位相を引き込む量を有するジャンプ電
圧を形成し、VCO13に供給する。
【0020】これにより、VCO13からの出力信号の
位相を、色バースト信号の位相と一致した点(ロック
点)、または、ロック点近傍に素早く引き込むことがで
きる。
【0021】
【実施例】まず、図5および図6を参照しながら、この
発明による色同期回路の実施例が適用されるVTRにつ
いて説明する。
【0022】図5において、100はこの例のVTRの
記録系であって、アナログ輝度信号Yが図示しない帯域
制限用のローパスフィルタを通じてA/D変換器111
に供給されてデジタル信号に変換され、このA/D変換
器111からのデジタル輝度信号が信号処理回路113
に供給される。この信号処理回路113は、プリエンフ
ァシス処理回路114とFM変調処理回路115とを含
んでおり、信号処理回路113からの出力が、D/A変
換器116により、アナログのFM輝度信号YFMに変換
され、図示しない帯域制限用のローパスフィルタを通じ
て、加算器117に供給される。
【0023】また、搬送色信号Cが、図示しない帯域制
限用のバンドパスフィルタを通じてA/D変換器121
に供給されてデジタル信号に変換され、このA/D変換
器121からのデジタル搬送色信号が、デコード回路1
22に供給される。そして、このデコード回路122に
おいて、ベースバンドの1対の色差信号R−Y、B−Y
が形成され、信号処理回路125に供給される。
【0024】信号処理回路125の出力はエンコード回
路126に供給されると共に、図示しない低域変換信号
生成回路の出力がエンコード回路126に供給されて、
エンコード回路126においては、低域変換搬送色信号
CLoに対応するデータが生成される。このデータは、D
/A変換器128において、アナログの低域変換色信号
CLoに変換され、図示しない帯域制限用のバンドパスフ
ィルタを通じて、加算器117に供給され、FM輝度信
号YFMと共に、記録増幅器101を通じて磁気ヘッド1
02に供給され、テープMTに記録される。
【0025】図6は、この例のVTRの再生系200の
ブロック図である。磁気ヘッド201により、テープM
Tから再生された信号が、再生増幅器202を通じて、
ハイパスフィルタ211およびバンドパスフィルタ22
1に供給され、ハイパスフィルタ211よりFM輝度信
号YFMが、バンドパスフィルタ221より低域変換搬送
色信号CLoが、それぞれ得られる。
【0026】ハイパスフィルタ211からのFM輝度信
号YFMは、図示しない帯域制限用のローパスフィルタを
通じてA/D変換器212に供給されてデジタル信号に
変換され、このA/D変換器212からのデジタルFM
輝度信号が、信号処理回路213に供給される。この信
号処理回路213は、FM復調処理回路214とデエン
ファシス処理回路215とを含んでおり、信号処理回路
213からの出力が、D/A変換器216により、アナ
ログの輝度信号Yに変換され、図示しない帯域制限用の
ローパスフィルタを通じて加算器217に供給される。
【0027】バンドパスフィルタ221からの低域変換
搬送色信号CLoは、図示しない帯域制限用のバンドパス
フィルタを通じてA/D変換器222に供給されてデジ
タル信号に変換され、このA/D変換器222からのデ
ジタル低域変換搬送色信号が、デコード回路223に供
給され、ベースバンドの1対の色差信号R−Y、B−Y
が形成されて、信号処理回路224に供給される。信号
処理回路224の出力がエンコード回路225に供給さ
れ、このエンコード回路225においては、搬送色信号
Cに対応するデータが生成される。このデータは、D/
A変換器227において、アナログの搬送色信号Cに変
換され、図示しない帯域制限用のバンドパスフィルタを
通じて加算器217に供給され、輝度信号Yと重畳され
て導出される。
【0028】なお、図6に示すように、輝度信号Yと搬
送色信号Cとは、それぞれ独立に導出することもでき
る。
【0029】[色同期回路の実施例の説明]次に図1〜
図4を参照しながら、この発明による色同期回路の一実
施例について説明する。なお、この色同期回路は、例え
ば、前述の再生系200のデコーダ回路223(図6参
照)内に設けられる。
【0030】この発明による色同期回路の一実施例の構
成図を図1に示す。この図1の例において前述した図7
の例に対応する部分には、同一の符号を付してある。
【0031】図1の例においては、前述した従来例の位
相制御回路は設けられず、例えば、色副搬送波の周波数
が743kHzに低域変換された低域搬送色信号CLo
(以下、搬送色信号CLoという)が一対の乗算回路1
1、21に直接供給される。そして、搬送色信号CLoの
色バースト信号とVCO13の出力信号との位相差は、
乗算回路11と乗算回路21の出力に基づいて位相差検
出回路14で検出される。この位相差検出回路14から
の出力信号は、ハイパスフィルタと積分器からなるルー
プフィルタ15、増幅回路16を介してVCO13に供
給される。
【0032】上述の乗算回路11、21、位相差検出回
路14、ループフィルタ15、増幅回路16、VCO1
3により形成されたループ(以下、第1のループとい
う)は、VCO13の出力信号の位相を修正するように
常に働くものである。
【0033】また、位相差検出回路31、正側ジャンプ
出力回路32、負側ジャンプ出力回路33により、位相
ジャンプ回路30が形成されている。この位相ジャンプ
回路30は、色バースト信号とVCO13の出力信号の
位相差があらかじめ定められたスレッショールド値Vth
より大きかったときに、VCO13の出力信号の位相
と、色バースト信号の位相と一致した点であるロック
点、あるいは、ロック点の近傍にジャンプさせる信号を
形成する。
【0034】ここで、スレッショールド値Vthは、定常
入力時に弊害を起こさない範囲で任意に選べるが、この
例では、位相差が90度近傍で、例えば80度程度に設
定される。
【0035】詳しくは、第1のループにおいて形成さ
れ、VCO13に供給する信号とは別にVCO13の出
力信号の位相をジャンプさせる信号となる信号が、位相
ジャンプ回路30において形成されVCO13に供給さ
れる。
【0036】上述の第1のループと同様に、乗算回路1
1と乗算回路21の出力に基づいて、位相差検出回路3
1において、搬送色信号CLoの色バースト信号、つまり
色副搬送波とVCO13の出力信号との位相差が検出さ
れ、位相差を示す誤差電圧である位相差検出回路31か
らの出力信号は、正側ジャンプ出力回路32と負側ジャ
ンプ出力回路33に供給される。
【0037】上述の位相差検出回路31からの出力信号
のレベルが、あらかじめ決められたスレッショールド値
+Vthより大きかったときには、正側ジャンプ出力回路
32は、VCO13からの出力信号の位相を遅らせ、V
CO13の出力と色副搬送波の位相差が零になるように
ジャンプさせる信号を形成しVCO13に供給する。
【0038】また、位相差検出回路31から出力された
出力信号のレベルがあらかじめ決められたスレッショー
ルド値−Vthよりさらに小さかったときには、負側ジャ
ンプ出力回路33は、VCOからの出力信号の位相を進
ませ、VCO13の出力と色副搬送波との位相差が零と
なるようにジャンプさせる信号を形成し、VCO13に
供給する。
【0039】これにより、一定以上の位相差が色バース
ト信号とVCO13の発振出力信号との間に発生した場
合、素早く、VCO13の出力信号の位相をジャンプさ
せ、色バースト信号の位相に一致させることができる。
【0040】また、搬送色信号CLoの色バースト信号と
VCO13の出力信号との位相差に応じた誤差電圧が、
±90度より小さい所定のスレッショールド値の範囲内
(−Vth≦誤差電圧≦+Vth)のときには、位相ジャン
プ回路30の出力は零であり、上述の第1のループのみ
により、VCO13の出力信号の位相を修正する信号
が、増幅回路16を介してVCO13に供給される。
【0041】次に、図2〜図4をも参照して、この例の
色同期回路の動作について、さらに説明する 図2は、上記第1のループの位相差検出回路14からの
出力信号のレベルと位相差の関係を示す図である。上述
したように、この例の色同期回路の第1のループは、±
90度よりより位相差が小さいときは、位相差に応じた
エラーを出力するが、90度〜180度、−90度〜−
180度の位相差のときには、エラー出力は実際の位相
差より小さくなり、APCループの引き込み時間が遅く
なる。
【0042】図3は、位相ジャンプ回路30の特性を示
す図である。図3に示すように、この位相ジャンプ回路
30は、ロック点(原点)に対して±180度分の誤差
電圧をリニアに表現することができる。そして、位相差
に応じた位相差検出回路31からの誤差電圧が、所定の
スレッショールド値の範囲内(−Vth≦誤差電圧≦+V
th)のときには、位相ジャンプ回路30からの出力は零
にされている。
【0043】そして、位相差に応じた誤差電圧が、スレ
ッショールド値±Vth(例えば、±80度)を超えた場
合には、入力信号に位相ジャンプが発生したと判断し
て、VCO13からの出力信号の位相をジャンプさせる
信号が位相ジャンプ回路30から出力される。
【0044】これにより、位相差が±90度を超えた場
合、実際には所定のスレッショールド値を超えた場合に
も、VCO13からの出力信号の位相を搬送色信号CLo
の色バースト信号の位相に一致させるように、素早く引
き込むことができる。
【0045】図4は、搬送色信号CLoの位相の変化と、
その位相の変化によって生じた位相エラーをこの発明に
よる色同期回路により修正したことを説明する図であ
る。
【0046】図4(A)は、搬送色信号CLoの位相が、
時点aにおいて変化したことを示している。そして、図
4(B)は、時点aにおいて位相エラーが最大となり、
スレッショールド値(例えば、±80度)を超えたた
め、時点a〜時点bの間に、この発明による色同期回路
の位相ジャンプ回路30が働いて、VCO13から出力
される出力信号の位相をジャンプさせ、位相エラーを素
早く小さくなるようにしている。そして、所定のスレッ
ショールド値以下となった位相エラーを時点b〜時点c
において、第1のループを介して、VCO13からの出
力信号が調整され、時点c以降では、位相エラーが発生
していないことを示している。
【0047】図4が示すように、位相ジャンプ回路30
による位相ジャンプ処理により、VCO13の位相がロ
ック点の近傍に戻されるので、位相エラーの収束が素早
く行われる。
【0048】なお、以上の説明は、VTRの再生系に用
いた場合の色同期回路として説明したが、前述の図5に
示したVTRの記録系100において、例えばデコード
回路122内に構成するようにして、記録時の色同期回
路として用いることも可能である。したがって、上述の
例のように、低域変換搬送色信号に対してだけでなく、
通常の搬送色信号を処理する色同期回路として用いるこ
とも可能である。
【0049】また、上述の例の色同期回路は、アナログ
信号処理回路の構成としても、またデジタル信号処理回
路の構成としてもよい。すなわち、最近の民生用のカメ
ラ一体型VTRにおいて、カメラ系では、適応型の画質
制御、メモリを利用した電子ズームや手ぶれ補正など多
機能化のため、デジタル信号処理が行われており、この
ようなカメラ一体型のVTRにおいて用いることができ
るように、この発明による色同期回路をデジタルのハー
ドウエアにより構成するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の色同期
回路によれば、VTRの再生時に搬送色信号の色バース
ト信号と色同期回路のVCOの出力信号との位相がずれ
た場合、位相差が小さいときには第1のループのみによ
りVCOの出力信号の位相を修正し、位相差が大きいと
きには位相ジャンプ回路により第一のループとは別に位
相差に比例してVCOの出力信号の位相をジャンプさせ
ることができる。これにより、素早く位相のずれを修正
し、色ずれや色消えの期間を短くすることができる。
【0051】また、位相差が小さいときには、ループゲ
インを小さくおさえた第1のループにより位相差が修正
できるためS/Nの劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による色同期回路の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】この発明による一実施例の第1のループの位相
差検出回路の特性を示す図である。
【図3】この発明による一実施例の位相ジャンプ回路の
特性を示す図である。
【図4】この発明による一実施例の色同期回路によって
なされる位相の修正動作を説明するための図である。
【図5】この発明を説明するためのブロック図である。
【図6】この発明を説明するためのブロック図である。
【図7】従来の色同期回路の構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】従来の色同期回路の特性を示す図である。
【符号の説明】
11、21 乗算回路 13 可変周波数発振器 14 位相差検出回路 15 ループフィルタ 16 増幅回路 30 位相ジャンプ回路 31 位相差検出回路 32 正側ジャンプ出力回路 33 負側ジャンプ出力回路 22 90度移相回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変周波数発振器と、 上記可変周波数発振器の出力信号と色バースト信号との
    位相差を検出し、上記位相差が所定値より小さい範囲で
    は、上記位相差が大きくなるに従ってレベルが高くなる
    ようにされるエラー信号を出力し、上記位相差が上記所
    定値を超えた時には、上記位相差が大きくなるに従って
    レベルが低くなるようにされるエラー信号を出力する位
    相差検出回路と、 上記位相差検出回路からの出力を、上記可変周波数発振
    器に帰還する第1のループと、 上記可変周波数発振器の出力信号と色バースト信号との
    位相差を検出し、上記位相差が所定値を超えたときに、
    上記位相差が大きくなるに従ってレベルが高くなるよう
    にされるエラー信号を出力する位相ジャンプ回路と、 上記位相ジャンプ回路からの出力を上記可変周波数発振
    器に帰還する第2のループとを有する色同期回路。
  2. 【請求項2】上記可変周波数発振器の出力信号により搬
    送色信号から色差信号が復調され、この色差信号の色バ
    ースト区間の出力を用いて上記位相差検出回路で上記エ
    ラー信号を得るようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の色同期回路。
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