JP3371491B2 - 投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置 - Google Patents
投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置Info
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- JP3371491B2 JP3371491B2 JP28239693A JP28239693A JP3371491B2 JP 3371491 B2 JP3371491 B2 JP 3371491B2 JP 28239693 A JP28239693 A JP 28239693A JP 28239693 A JP28239693 A JP 28239693A JP 3371491 B2 JP3371491 B2 JP 3371491B2
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は投射型陰極線管の封止冷
却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置に関
するものである。
却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】大きいスクリーンに受像画面を投射して
使用する投射型陰極線管（ＣＲＴ）は、通常の直視型陰
極線管に比べて消費電力密度が１０倍程高い。そのた
め、陰極線管の表示面が強制液冷あるいは空冷等で冷却
される。図３は密閉タイプの液冷機構を備えた投射型陰
極線管の要部模式図を示す。図３において、投射型用の
陰極線管１のフロントパネル２と表示面（蛍光面）３の
間にはカプラー１０に収容されたエチレングリコール等
の冷却液４が封入されている。５はフロントパネル２と
表示面３を接着し、冷却液４を気密封止させるためのシ
リコンゴムである。
使用する投射型陰極線管（ＣＲＴ）は、通常の直視型陰
極線管に比べて消費電力密度が１０倍程高い。そのた
め、陰極線管の表示面が強制液冷あるいは空冷等で冷却
される。図３は密閉タイプの液冷機構を備えた投射型陰
極線管の要部模式図を示す。図３において、投射型用の
陰極線管１のフロントパネル２と表示面（蛍光面）３の
間にはカプラー１０に収容されたエチレングリコール等
の冷却液４が封入されている。５はフロントパネル２と
表示面３を接着し、冷却液４を気密封止させるためのシ
リコンゴムである。
【０００３】図３に示したように、冷却液４を密閉した
密閉型液冷機構では冷却液４の液漏れチェックを行う場
合、冷却液４に直接外圧をかけて行うことができない。
そのため、図３の構成の陰極線管１を別に設けた恒温槽
に投入して封入された冷却液４を熱膨張させ、冷却液４
の内圧を高くすることによって液漏れチェックを行って
いる。
密閉型液冷機構では冷却液４の液漏れチェックを行う場
合、冷却液４に直接外圧をかけて行うことができない。
そのため、図３の構成の陰極線管１を別に設けた恒温槽
に投入して封入された冷却液４を熱膨張させ、冷却液４
の内圧を高くすることによって液漏れチェックを行って
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、恒温
槽を用いて液漏れをチェックする方法は恒温槽の設備費
用、設置場所を要し、また恒温槽内に１００〜１２０℃
で約１時間の投入（恒温エージング）そして３０分間の
冷却等を行うため、作業性が悪く、また１００〜１２０
℃での加熱によるＣＲＴ内のカソードに対する悪影響を
もたらした。
槽を用いて液漏れをチェックする方法は恒温槽の設備費
用、設置場所を要し、また恒温槽内に１００〜１２０℃
で約１時間の投入（恒温エージング）そして３０分間の
冷却等を行うため、作業性が悪く、また１００〜１２０
℃での加熱によるＣＲＴ内のカソードに対する悪影響を
もたらした。
【０００５】またカプラー内に冷却液を封入して圧力調
整弁で冷却液の圧力を調整しながらＣＲＴの表示面を冷
却する方法も知られている。この冷却方法で用いる圧力
調整弁はゴム等からなっており、強度的にも耐熱的にも
弱い（約８０℃まで）し、上記と同様に恒温槽に投入し
て恒温エージングをしても内圧が加わらず、冷却液の液
漏れを生ぜず、陰極線管製造工程で生じた組立ミスや部
品欠陥等を発見することが困難であった。
整弁で冷却液の圧力を調整しながらＣＲＴの表示面を冷
却する方法も知られている。この冷却方法で用いる圧力
調整弁はゴム等からなっており、強度的にも耐熱的にも
弱い（約８０℃まで）し、上記と同様に恒温槽に投入し
て恒温エージングをしても内圧が加わらず、冷却液の液
漏れを生ぜず、陰極線管製造工程で生じた組立ミスや部
品欠陥等を発見することが困難であった。
【０００６】上記課題を考慮して、本発明は投射型陰極
線管の冷却液を注入・封止後に組立ミスや部品欠陥等の
チェックのために封止液の液漏れチェックを確実に行う
ための投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れチェック方
法及び液漏れチェック装置を提供することを目的とす
る。
線管の冷却液を注入・封止後に組立ミスや部品欠陥等の
チェックのために封止液の液漏れチェックを確実に行う
ための投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れチェック方
法及び液漏れチェック装置を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れ
チェック方法は、投射型陰極線管の蛍光面冷却用の冷却
液を該蛍光面の前面部位に注入・封止した後、前記冷却
液の圧力を調整するための圧力調整弁に対してエア供給
装置から高圧エアを加えることにより液漏れチェックを
行うことを特徴とするものである。また、本発明に係る
液漏れチェック装置は、蛍光面の前面部位に注入・封止
された冷却液の圧力を調節するための圧力調整弁を有し
た投射型陰極線管の液漏れをチェックする装置であっ
て、その投射型陰極線管の圧力調整弁に対して高圧エア
を加えるためのエア供給装置を備えることを特徴とする
ものである。
め、本発明に係る投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れ
チェック方法は、投射型陰極線管の蛍光面冷却用の冷却
液を該蛍光面の前面部位に注入・封止した後、前記冷却
液の圧力を調整するための圧力調整弁に対してエア供給
装置から高圧エアを加えることにより液漏れチェックを
行うことを特徴とするものである。また、本発明に係る
液漏れチェック装置は、蛍光面の前面部位に注入・封止
された冷却液の圧力を調節するための圧力調整弁を有し
た投射型陰極線管の液漏れをチェックする装置であっ
て、その投射型陰極線管の圧力調整弁に対して高圧エア
を加えるためのエア供給装置を備えることを特徴とする
ものである。
【０００８】
【作用】本発明に係る投射型陰極線管の封止冷却液の液
漏れチェック方法及び液漏れチェック装置によれば、投
射型陰極線管を液漏れチェックする際に、その投射型陰
極線管の圧力調整弁に対してエア供給装置から高圧エア
を加えることにより外圧が加えられる。従って、常温雰
囲気下で冷却液に確実に圧力を加えることができるた
め、その加圧力により冷却液を膨張させることができ
る。この膨張を原因とする液漏れから、組み立てミス、
部品欠陥等を確実に発見できるようになる。
漏れチェック方法及び液漏れチェック装置によれば、投
射型陰極線管を液漏れチェックする際に、その投射型陰
極線管の圧力調整弁に対してエア供給装置から高圧エア
を加えることにより外圧が加えられる。従って、常温雰
囲気下で冷却液に確実に圧力を加えることができるた
め、その加圧力により冷却液を膨張させることができ
る。この膨張を原因とする液漏れから、組み立てミス、
部品欠陥等を確実に発見できるようになる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明に係る投射型陰極線管の封止冷
却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置の実
施例を図面に基づいて説明する。
却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置の実
施例を図面に基づいて説明する。
【００１０】図１は本発明に係る圧力調整弁タイプの投
射型陰極線管の冷却液の液漏れチェック方法を説明する
ための要部模式図である。図１に示すように、陰極線管
１の表示面（蛍光面）３の前面を冷却する冷却液４がカ
プラー１０内に収納されており、冷却液４は表示面３と
レンズ１１との間に配されている。カプラー１０には、
冷却液４の圧力を制御する圧力調整弁１２及び圧力調整
弁ホルダー１３（図２（ａ）に拡大して示す）が嵌合さ
れている。
射型陰極線管の冷却液の液漏れチェック方法を説明する
ための要部模式図である。図１に示すように、陰極線管
１の表示面（蛍光面）３の前面を冷却する冷却液４がカ
プラー１０内に収納されており、冷却液４は表示面３と
レンズ１１との間に配されている。カプラー１０には、
冷却液４の圧力を制御する圧力調整弁１２及び圧力調整
弁ホルダー１３（図２（ａ）に拡大して示す）が嵌合さ
れている。
【００１１】本実施例では、この圧力調整弁ホルダー１
３に対して図２（ｂ）にも示した液漏れチェック装置と
してのエア供給装置１４を強く押し当てながら、エア供
給装置１４の所定の開口１７から例えば０．５〜３Ｋｇ
／ｃｍ２の高圧エアを供給し、圧力調整弁に外圧を加え
ることによって冷却液４を加圧して液漏れチェックを行
う。圧力調整弁ホルダー１３に強く押し当てられるエア
供給装置１４の部位は気密性を図るため、ゴムパッキン
１６が用いられる。
３に対して図２（ｂ）にも示した液漏れチェック装置と
してのエア供給装置１４を強く押し当てながら、エア供
給装置１４の所定の開口１７から例えば０．５〜３Ｋｇ
／ｃｍ２の高圧エアを供給し、圧力調整弁に外圧を加え
ることによって冷却液４を加圧して液漏れチェックを行
う。圧力調整弁ホルダー１３に強く押し当てられるエア
供給装置１４の部位は気密性を図るため、ゴムパッキン
１６が用いられる。
【００１２】なお図１中２０は、カプラー１０の上方部
に設けられた冷却液注入口を封止するための封止ねじで
あり、気密性を保つためパッキンが備えられている。ま
た１８はレンズ支持用のレンズプレート、１９は気密を
保つためのＯリングである。本方法では、圧力調整弁１
２に加えた圧力が冷却液を確実に膨張させるため、図１
の封止ねじ２０、Ｏリング１９、その他の部位での組立
ミス、部品欠陥を発見することができた。
に設けられた冷却液注入口を封止するための封止ねじで
あり、気密性を保つためパッキンが備えられている。ま
た１８はレンズ支持用のレンズプレート、１９は気密を
保つためのＯリングである。本方法では、圧力調整弁１
２に加えた圧力が冷却液を確実に膨張させるため、図１
の封止ねじ２０、Ｏリング１９、その他の部位での組立
ミス、部品欠陥を発見することができた。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液漏
れチェック装置によれば、エア供給装置を備え、蛍光面
の前面部位に注入・封止された冷却液の圧力を調節する
ための圧力調整弁に高圧エアを加えることにより液漏れ
チェックをするものである。この構成によって、蛍光面
の前面部位に注入・封止された冷却水を外部から加圧す
ることができる。また、本発明に係る投射型陰極線管の
封止冷却液の液漏れチェック方法によれば、投射型陰極
線管の蛍光面を冷却するための冷却液を封止組立てた後
に、封止された冷却液の液漏れチェックを常温雰囲気下
で確実に行うことができる。従って、投射型陰極線管の
製造工程において恒温層を用いることなく、組立ミスや
部品欠陥を発見することができる。
れチェック装置によれば、エア供給装置を備え、蛍光面
の前面部位に注入・封止された冷却液の圧力を調節する
ための圧力調整弁に高圧エアを加えることにより液漏れ
チェックをするものである。この構成によって、蛍光面
の前面部位に注入・封止された冷却水を外部から加圧す
ることができる。また、本発明に係る投射型陰極線管の
封止冷却液の液漏れチェック方法によれば、投射型陰極
線管の蛍光面を冷却するための冷却液を封止組立てた後
に、封止された冷却液の液漏れチェックを常温雰囲気下
で確実に行うことができる。従って、投射型陰極線管の
製造工程において恒温層を用いることなく、組立ミスや
部品欠陥を発見することができる。
【図１】本発明に係る圧力調整弁タイプの投射型陰極線
管の冷却液の液漏れチェック方法を説明するための要部
模式図である。
管の冷却液の液漏れチェック方法を説明するための要部
模式図である。
【図２】本発明に係る冷却液への加圧を説明するための
要部模式断面図である。
要部模式断面図である。
【図３】密閉タイプの液冷却機構を備えた投射型陰極線
管の要部模式図である。
管の要部模式図である。
１ 陰極線管
２ フロントパネル
３ 表示面
４ 冷却液
５ シリコンゴム（接着用）
１０ カプラー
１２ 圧力調整弁
１３ 圧力調整弁ホルダー
１４ エア供給装置
１６ ゴムパッキン
１７ 開口
１８ レンズプレート
１９ Ｏリング
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01J 9/42
H01J 31/10
Claims (2)
- 【請求項１】 投射型陰極線管の蛍光面冷却用の冷却液
を該蛍光面の前面部位に注入・封止した後、前記冷却液
の圧力を調整するための圧力調整弁に対してエア供給装
置から高圧エアを加えることにより液漏れチェックを行
うことを特徴とする投射型陰極線管の封止冷却液の液漏
れチェック方法。 - 【請求項２】 蛍光面の前面部位に注入・封止された冷
却液の圧力を調整するための圧力調整弁を有した投射型
陰極線管の液漏れをチェックする装置であって、 前記投射型陰極線管の圧力調整弁に対して高圧エアを加
えるためのエア供給装置を備えることを特徴とする液漏
れチェック装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28239693A JP3371491B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28239693A JP3371491B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07134945A JPH07134945A (ja) | 1995-05-23 |
| JP3371491B2 true JP3371491B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=17651868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28239693A Expired - Lifetime JP3371491B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 投射型陰極線管の封止冷却液の液漏れチェック方法及び液漏れチェック装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3371491B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100299970B1 (ko) * | 1999-03-31 | 2001-10-29 | 윤종용 | 프로젝션 티브이의 냉각장치 |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP28239693A patent/JP3371491B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07134945A (ja) | 1995-05-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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