JP3371175B2 - 伝送方式 - Google Patents
伝送方式Info
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- JP3371175B2 JP3371175B2 JP28086294A JP28086294A JP3371175B2 JP 3371175 B2 JP3371175 B2 JP 3371175B2 JP 28086294 A JP28086294 A JP 28086294A JP 28086294 A JP28086294 A JP 28086294A JP 3371175 B2 JP3371175 B2 JP 3371175B2
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- phase
- transmission
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/06—Receivers
- H04B1/16—Circuits
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L27/00—Modulated-carrier systems
- H04L27/18—Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
- H04L27/22—Demodulator circuits; Receiver circuits
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/69—Spread spectrum techniques
- H04B1/707—Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば無線電話用通信
方式のように特定の局と通信を行う場合に適用して好適
な伝送方式に関する。
方式のように特定の局と通信を行う場合に適用して好適
な伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線電話システムのように、特定
の局から伝送される無線信号(希望波)を自局で受信す
る必要がある場合には、自局で受信波が希望波か否か判
断する処理を行っている。
の局から伝送される無線信号(希望波)を自局で受信す
る必要がある場合には、自局で受信波が希望波か否か判
断する処理を行っている。
【0003】この受信波が希望波か否か判断する処理と
しては、例えば各局から伝送される無線信号に、各局毎
に固有の所定ビットの識別符号を付加し、受信局側で受
信波を復調した後、伝送データの復号を行って、この復
号データに付加された識別符号を判断して、自局が探し
ている識別符号と一致したとき、希望波であると判断す
るようにしている。
しては、例えば各局から伝送される無線信号に、各局毎
に固有の所定ビットの識別符号を付加し、受信局側で受
信波を復調した後、伝送データの復号を行って、この復
号データに付加された識別符号を判断して、自局が探し
ている識別符号と一致したとき、希望波であると判断す
るようにしている。
【0004】この識別符号はカラーコード等と称され、
例えば各局から送信される信号を構成する1単位である
1送信スロットの所定位置(例えば各送信スロットのほ
ぼ中央)に配置されている。
例えば各局から送信される信号を構成する1単位である
1送信スロットの所定位置(例えば各送信スロットのほ
ぼ中央)に配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
伝送される情報に付加された識別符号を受信側で検出し
て希望波を判断する構成の場合には、受信波を復調した
後、この復調信号を復号処理し、復号されたデータを判
別する必要がある。従って、受信信号が希望波か否か判
断されるまでの処理に、多くの回路が必要で、受信信号
を復号するまでの全ての回路を作動させる必要があると
共に、受信してから希望波か否か判断されるまでに時間
がかかる不都合があった。
伝送される情報に付加された識別符号を受信側で検出し
て希望波を判断する構成の場合には、受信波を復調した
後、この復調信号を復号処理し、復号されたデータを判
別する必要がある。従って、受信信号が希望波か否か判
断されるまでの処理に、多くの回路が必要で、受信信号
を復号するまでの全ての回路を作動させる必要があると
共に、受信してから希望波か否か判断されるまでに時間
がかかる不都合があった。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、受信側で希望波
か否かの判断が、受信データを復号することなく可能な
伝送方式を提供することを目的とする。
か否かの判断が、受信データを復号することなく可能な
伝送方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、所定の情報を変調して得た送信信号を所定
の伝送路31に送出し、この伝送路31を介して伝送さ
れた受信信号を復調して上記情報を抽出する伝送方式に
おいて、所定のタイミングで送信信号に、乱数発生手段
15で発生した既知乱数に基づいて位相発生手段17で
発生した位相データを乗算器13で乗算して伝送路31
側に送出させ、上記所定のタイミングと同期したタイミ
ングで受信信号に、乱数発生手段23で発生した既知乱
数に基づいて位相発生手段25で発生した位相データを
乗算器21で乗算し、この乗算信号を復調するようにし
たものである。
示すように、所定の情報を変調して得た送信信号を所定
の伝送路31に送出し、この伝送路31を介して伝送さ
れた受信信号を復調して上記情報を抽出する伝送方式に
おいて、所定のタイミングで送信信号に、乱数発生手段
15で発生した既知乱数に基づいて位相発生手段17で
発生した位相データを乗算器13で乗算して伝送路31
側に送出させ、上記所定のタイミングと同期したタイミ
ングで受信信号に、乱数発生手段23で発生した既知乱
数に基づいて位相発生手段25で発生した位相データを
乗算器21で乗算し、この乗算信号を復調するようにし
たものである。
【0008】またこの場合に、送信信号を得るための変
調として、所定の情報を位相データに変調する位相変調
を行い、受信信号の復調として、位相データを所定の情
報に復調する位相復調を行うようにしたものである。
調として、所定の情報を位相データに変調する位相変調
を行い、受信信号の復調として、位相データを所定の情
報に復調する位相復調を行うようにしたものである。
【0009】またそれぞれの場合に例えば図3に示すよ
うに、送信信号を乗算器18と遅延回路19とにより差
動変調した後伝送路に送出すると共に、受信信号を乗算
器29と遅延回路30とにより差動復調した後既知乱数
に基づいて発生した位相データを乗算するようにしたも
のである。
うに、送信信号を乗算器18と遅延回路19とにより差
動変調した後伝送路に送出すると共に、受信信号を乗算
器29と遅延回路30とにより差動復調した後既知乱数
に基づいて発生した位相データを乗算するようにしたも
のである。
【0010】さらにそれぞれの場合に、受信側での乗算
信号を位相復調した信号の位相が、所定の位相位置であ
るとき、希望波を受信したと判断するようにしたもので
ある。
信号を位相復調した信号の位相が、所定の位相位置であ
るとき、希望波を受信したと判断するようにしたもので
ある。
【0011】
【作用】本発明によると、所定のタイミングで送信信号
に既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算して伝
送路側に送出させ、所定のタイミングで受信信号に既知
乱数に基づいて発生した位相データを乗算した後に復調
するようにしたことで、送信側で使用した乱数と受信側
で使用した乱数が等しい場合に限り、受信側で伝送され
た情報を正確に復調,復号することができる。
に既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算して伝
送路側に送出させ、所定のタイミングで受信信号に既知
乱数に基づいて発生した位相データを乗算した後に復調
するようにしたことで、送信側で使用した乱数と受信側
で使用した乱数が等しい場合に限り、受信側で伝送され
た情報を正確に復調,復号することができる。
【0012】この場合、送信信号を得るための変調とし
て位相変調を行い、受信信号の復調として位相復調を行
うことで、伝送される送信信号は、乱数による位相デー
タの乗算による位相シフト処理と変調による位相シフト
処理が行われることになり、変調波が乱数による位相デ
ータの乗算による位相シフトでスクランブルされたこと
になる。
て位相変調を行い、受信信号の復調として位相復調を行
うことで、伝送される送信信号は、乱数による位相デー
タの乗算による位相シフト処理と変調による位相シフト
処理が行われることになり、変調波が乱数による位相デ
ータの乗算による位相シフトでスクランブルされたこと
になる。
【0013】また、送信時に差動変調すると共に、受信
時に差動復調することで、乱数による位相データが乗算
された伝送信号が差動信号として良好に伝送される。
時に差動復調することで、乱数による位相データが乗算
された伝送信号が差動信号として良好に伝送される。
【0014】さらに、受信側での乗算信号を位相復調し
た信号の位相が、所定の位相位置であるとき、希望波を
受信したと判断することで、希望波を受信したか否かの
判断が、復調信号の位相を判断するだけで可能になる。
た信号の位相が、所定の位相位置であるとき、希望波を
受信したと判断することで、希望波を受信したか否かの
判断が、復調信号の位相を判断するだけで可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1及び図2
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0016】本例においては、DQPSK変調により無
線伝送が行われる通信システムに適用したもので、図1
に示すように構成する。図1において11は送信する情
報ビット列の入力端子を示し、この入力端子11に得ら
れる情報ビット列を変調器12に供給する。この変調器
12はDQPSK変調が行われる変調器で、供給される
情報ビット列をI系列とQ系列の2系列のデータとし、
この2系列のデータの直交変調により位相変調を行う。
この位相変調された信号としては、図2のAに示すよう
に、I成分とQ成分とが直交して形成される座標上にお
いて、90度ずつ位相がシフトした4値の何れかの位相
を示す信号となって、複素信号となっている。
線伝送が行われる通信システムに適用したもので、図1
に示すように構成する。図1において11は送信する情
報ビット列の入力端子を示し、この入力端子11に得ら
れる情報ビット列を変調器12に供給する。この変調器
12はDQPSK変調が行われる変調器で、供給される
情報ビット列をI系列とQ系列の2系列のデータとし、
この2系列のデータの直交変調により位相変調を行う。
この位相変調された信号としては、図2のAに示すよう
に、I成分とQ成分とが直交して形成される座標上にお
いて、90度ずつ位相がシフトした4値の何れかの位相
を示す信号となって、複素信号となっている。
【0017】そして、この変調器12の変調出力を、乗
算器13に供給する。この乗算器13では、位相データ
発生回路17から供給される位相データを乗算する。こ
の位相データの発生処理について説明すると、14は送
信タイミングデータ入力端子を示し、この入力端子14
には送信側の通信制御部(図示せず)から送信タイミン
グを示すデータ(1シンボルクロックのデータ)が供給
される。この入力端子14に得られる送信タイミングデ
ータを、Mビット乱数発生回路15に供給する。
算器13に供給する。この乗算器13では、位相データ
発生回路17から供給される位相データを乗算する。こ
の位相データの発生処理について説明すると、14は送
信タイミングデータ入力端子を示し、この入力端子14
には送信側の通信制御部(図示せず)から送信タイミン
グを示すデータ(1シンボルクロックのデータ)が供給
される。この入力端子14に得られる送信タイミングデ
ータを、Mビット乱数発生回路15に供給する。
【0018】このMビット乱数発生回路15は、シフト
レジスタとEx-ORゲート等を使用したM系列の発生器
として構成され、初期値発生回路16から所定ビット数
(例えば8ビット)の初期値のデータが供給され、送信
タイミングデータで示される送信タイミングを基準にし
て、初期値からMビットの乱数を発生させる。なお、初
期値発生回路16で発生させる初期値としては、例えば
通信を行う系毎に個別に用意されたデータ(認識コード
など)を使用する。
レジスタとEx-ORゲート等を使用したM系列の発生器
として構成され、初期値発生回路16から所定ビット数
(例えば8ビット)の初期値のデータが供給され、送信
タイミングデータで示される送信タイミングを基準にし
て、初期値からMビットの乱数を発生させる。なお、初
期値発生回路16で発生させる初期値としては、例えば
通信を行う系毎に個別に用意されたデータ(認識コード
など)を使用する。
【0019】そして、位相データ発生回路17は、RO
Mテーブルで構成され、2M (例えば16通り)の位相
データ(複素位相のデータ)を発生させることができ、
供給されるMビットの乱数に対応した位相データを発生
させる。ここでは、Mビット乱数発生回路15が発生さ
せるMビット乱数を{a0 ,a1 ,‥‥aM-1 }とする
と、位相データ発生回路17が出力するI成分(P
S.I)とQ成分(PS.Q)とよりなる複素位相は、次式
のように選択する。
Mテーブルで構成され、2M (例えば16通り)の位相
データ(複素位相のデータ)を発生させることができ、
供給されるMビットの乱数に対応した位相データを発生
させる。ここでは、Mビット乱数発生回路15が発生さ
せるMビット乱数を{a0 ,a1 ,‥‥aM-1 }とする
と、位相データ発生回路17が出力するI成分(P
S.I)とQ成分(PS.Q)とよりなる複素位相は、次式
のように選択する。
【0020】
【数1】
【0021】このようにしてM系列の既知乱数に基づい
て発生した位相データを、乗算器13に供給し、変調器
12の変調出力と乗算する。この場合、それぞれの信号
は複素信号であるので、複素乗算が行われる。そして、
この複素乗算された信号を、送信信号として所定の伝送
路31側に送出(無線送信)する。なお、ベースバンド
信号として伝送させる場合には、伝送路31にそのまま
送出するが、通常は所定の送信周波数への周波数変換を
行って、無線(又は有線)の伝送路31側に送出する。
て発生した位相データを、乗算器13に供給し、変調器
12の変調出力と乗算する。この場合、それぞれの信号
は複素信号であるので、複素乗算が行われる。そして、
この複素乗算された信号を、送信信号として所定の伝送
路31側に送出(無線送信)する。なお、ベースバンド
信号として伝送させる場合には、伝送路31にそのまま
送出するが、通常は所定の送信周波数への周波数変換を
行って、無線(又は有線)の伝送路31側に送出する。
【0022】次に、伝送路31を介して伝送された信号
の受信系について説明すると、伝送路31を介して伝送
された受信信号を、乗算器21に供給する。なお、所定
の送信周波数の信号として伝送される場合には、ベース
バンド信号への周波数変換などの受信処理を行って、乗
算器21に供給する。
の受信系について説明すると、伝送路31を介して伝送
された受信信号を、乗算器21に供給する。なお、所定
の送信周波数の信号として伝送される場合には、ベース
バンド信号への周波数変換などの受信処理を行って、乗
算器21に供給する。
【0023】そして、この乗算器21で、M系列の既知
乱数に基づいて発生した位相データを乗算する。即ち、
受信側の通信制御部(図示せず)から受信タイミングデ
ータ入力端子22に得られる受信タイミングを示すデー
タ(1シンボルクロックのデータ)に同期して、Mビッ
ト乱数発生回路23でMビットの乱数を発生させる。こ
のMビットの乱数の初期値は、初期値発生回路24で設
定される。そして、このMビット乱数発生回路23が出
力するMビットの乱数を、位相データ発生回路25に供
給し、供給されるMビットの乱数に対応した2M の位相
データ(複素位相のデータ)を発生させる。
乱数に基づいて発生した位相データを乗算する。即ち、
受信側の通信制御部(図示せず)から受信タイミングデ
ータ入力端子22に得られる受信タイミングを示すデー
タ(1シンボルクロックのデータ)に同期して、Mビッ
ト乱数発生回路23でMビットの乱数を発生させる。こ
のMビットの乱数の初期値は、初期値発生回路24で設
定される。そして、このMビット乱数発生回路23が出
力するMビットの乱数を、位相データ発生回路25に供
給し、供給されるMビットの乱数に対応した2M の位相
データ(複素位相のデータ)を発生させる。
【0024】なお、この受信側のMビット乱数発生回路
23,初期値発生回路24,位相データ発生回路25
は、それぞれ送信側のMビット乱数発生回路15,初期
値発生回路16,位相データ発生回路17と同一の構成
で、発生する乱数,初期値を同一としてある。従って、
送信側の位相データ発生回路17と受信側の位相データ
発生回路25とは、同一の位相データを発生する。ま
た、入力端子22に得られる受信タイミングデータは、
伝送される信号中の同期成分などの検出により、送信の
タイミングデータと同期させる処理が行われる。
23,初期値発生回路24,位相データ発生回路25
は、それぞれ送信側のMビット乱数発生回路15,初期
値発生回路16,位相データ発生回路17と同一の構成
で、発生する乱数,初期値を同一としてある。従って、
送信側の位相データ発生回路17と受信側の位相データ
発生回路25とは、同一の位相データを発生する。ま
た、入力端子22に得られる受信タイミングデータは、
伝送される信号中の同期成分などの検出により、送信の
タイミングデータと同期させる処理が行われる。
【0025】そして、位相データ発生回路25が発生し
た位相データを、乗算器21に供給して、受信信号に乗
算させる。このときには共役複素乗算を行って、送信側
の乗算器13で乗算された位相をキャンセルさせる。
た位相データを、乗算器21に供給して、受信信号に乗
算させる。このときには共役複素乗算を行って、送信側
の乗算器13で乗算された位相をキャンセルさせる。
【0026】そして、この共役複素乗算された受信信号
を復調器26に供給し、DQPSK変調された伝送信号
の復調を行い、復調信号を受信情報ビット出力端子27
から後段の受信情報処理回路(図示せず)に供給する。
を復調器26に供給し、DQPSK変調された伝送信号
の復調を行い、復調信号を受信情報ビット出力端子27
から後段の受信情報処理回路(図示せず)に供給する。
【0027】また本例においては、乗算器21で共役複
素乗算された受信信号を、位相判定回路28に供給し、
信号の位相がDQPSK変調で存在する位相(図2のA
に示す位相の何れか)であるか否か判定させる。
素乗算された受信信号を、位相判定回路28に供給し、
信号の位相がDQPSK変調で存在する位相(図2のA
に示す位相の何れか)であるか否か判定させる。
【0028】このようにして送受信の処理が行われるこ
とで、受信側では、対応した送信側から伝送される信号
だけを受信できるようになる。即ち、本例の場合にはD
QPSK変調で伝送するので、伝送信号の位相は本来は
図2のAに示すような4位相の何れかになるが、M系列
の既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算器13
で乗算しているので、この4位相の値から伝送される位
相が細かく変化し、例えば図2のBに示すように位相が
変化するようになる。
とで、受信側では、対応した送信側から伝送される信号
だけを受信できるようになる。即ち、本例の場合にはD
QPSK変調で伝送するので、伝送信号の位相は本来は
図2のAに示すような4位相の何れかになるが、M系列
の既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算器13
で乗算しているので、この4位相の値から伝送される位
相が細かく変化し、例えば図2のBに示すように位相が
変化するようになる。
【0029】そして、受信側では同じ位相データの共役
複素乗算により、元の4位相の値の伝送信号が得られ
る。従って、送信側と受信側とで処理に使用する乱数が
一致したときには、受信側で伝送データを復元すること
ができ、出力端子27に正確な受信情報ビットが得られ
る。そして、位相判定回路28では、乗算器21が出力
する信号の位相が、図2のAに示す4位相の中で変化し
ていることを検出したときには、受信したい信号(即ち
希望波)を受信したと判断でき、図2のBに示すような
他の位相が存在するときには、希望波以外を受信してい
ると判断できる。このように位相判定回路28で希望波
を受信したか否か判断できることで、出力端子27に得
られる受信情報ビットに含まれる識別符号などにより、
受信データの内容を通信制御部が判断しなくても、簡単
に希望波を受信したか否か判断できる。また、希望波を
受信したか否かだけを判断したい場合には、復調や復号
などをする必要がないので、復調器26やその後段に接
続された回路を作動させる必要がなく、それだけ少ない
回路で希望波か否かの判断ができると共に、少ない回路
による処理で迅速に希望波か否かの判断できる。
複素乗算により、元の4位相の値の伝送信号が得られ
る。従って、送信側と受信側とで処理に使用する乱数が
一致したときには、受信側で伝送データを復元すること
ができ、出力端子27に正確な受信情報ビットが得られ
る。そして、位相判定回路28では、乗算器21が出力
する信号の位相が、図2のAに示す4位相の中で変化し
ていることを検出したときには、受信したい信号(即ち
希望波)を受信したと判断でき、図2のBに示すような
他の位相が存在するときには、希望波以外を受信してい
ると判断できる。このように位相判定回路28で希望波
を受信したか否か判断できることで、出力端子27に得
られる受信情報ビットに含まれる識別符号などにより、
受信データの内容を通信制御部が判断しなくても、簡単
に希望波を受信したか否か判断できる。また、希望波を
受信したか否かだけを判断したい場合には、復調や復号
などをする必要がないので、復調器26やその後段に接
続された回路を作動させる必要がなく、それだけ少ない
回路で希望波か否かの判断ができると共に、少ない回路
による処理で迅速に希望波か否かの判断できる。
【0030】次に、本発明の第2の実施例を、図3を参
照して説明する。この図3において、上述した第1の実
施例で説明した図1に対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
照して説明する。この図3において、上述した第1の実
施例で説明した図1に対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0031】本例においては、図3に示すように、送信
側の乗算器13が出力する送信信号を、乗算器18に供
給する。そして、この乗算器18で、この乗算器18の
乗算出力を遅延回路19で遅延した信号と乗算する。こ
の場合、遅延回路19は、伝送信号を1サンプル分遅延
させる回路である。そして、乗算器18の乗算出力を伝
送路31側に送出する。この場合、必要により周波数変
換などの送出処理を行う。
側の乗算器13が出力する送信信号を、乗算器18に供
給する。そして、この乗算器18で、この乗算器18の
乗算出力を遅延回路19で遅延した信号と乗算する。こ
の場合、遅延回路19は、伝送信号を1サンプル分遅延
させる回路である。そして、乗算器18の乗算出力を伝
送路31側に送出する。この場合、必要により周波数変
換などの送出処理を行う。
【0032】そして受信側では、伝送路31を介して受
信した信号を、必要により周波数変換などの受信処理を
した後、乗算器29に供給する。この乗算器29は、乗
算出力を遅延回路30で遅延させた後、乗算器29に戻
し、この戻された信号と受信信号とを共役複素乗算させ
る。この場合、遅延回路30は、受信信号を1サンプル
分遅延させる回路である。そして、乗算器29の乗算出
力を、乗算器21に供給する。
信した信号を、必要により周波数変換などの受信処理を
した後、乗算器29に供給する。この乗算器29は、乗
算出力を遅延回路30で遅延させた後、乗算器29に戻
し、この戻された信号と受信信号とを共役複素乗算させ
る。この場合、遅延回路30は、受信信号を1サンプル
分遅延させる回路である。そして、乗算器29の乗算出
力を、乗算器21に供給する。
【0033】その他の部分は、図1に示す第1の実施例
と同様に構成する。
と同様に構成する。
【0034】この第2の実施例の場合には、送信信号が
乗算器18と遅延回路19とにより差動信号とされ、こ
の差動信号が伝送路31を介して受信側に伝送される。
伝送路31の状態によっては、この差動信号として伝送
した方が良好に伝送される場合がある。
乗算器18と遅延回路19とにより差動信号とされ、こ
の差動信号が伝送路31を介して受信側に伝送される。
伝送路31の状態によっては、この差動信号として伝送
した方が良好に伝送される場合がある。
【0035】そして、この第2の実施例の場合にも、第
1の実施例と同様に、M系列の既知乱数に基づいて発生
した位相データを乗算して伝送されるので、第1の実施
例と同様の効果が得られ、位相判定回路28で、受信信
号が希望波か否かを簡単に判定することができる。
1の実施例と同様に、M系列の既知乱数に基づいて発生
した位相データを乗算して伝送されるので、第1の実施
例と同様の効果が得られ、位相判定回路28で、受信信
号が希望波か否かを簡単に判定することができる。
【0036】なお、上述各実施例においては、DQPS
K変調により伝送する伝送システムに適用したが、他の
変調方式により変調する伝送システムにも適用できるこ
とは勿論である。
K変調により伝送する伝送システムに適用したが、他の
変調方式により変調する伝送システムにも適用できるこ
とは勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明によると、所定のタイミングで送
信信号に既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算
して伝送路側に送出させ、所定のタイミングで受信信号
に既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算した後
に復調するようにしたことで、送信側で使用した乱数と
受信側で使用した乱数が等しい場合に限り、受信側で伝
送された情報を正確に復調,復号でき、希望波に含まれ
た情報だけを受信側で抽出できるようになる。
信信号に既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算
して伝送路側に送出させ、所定のタイミングで受信信号
に既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算した後
に復調するようにしたことで、送信側で使用した乱数と
受信側で使用した乱数が等しい場合に限り、受信側で伝
送された情報を正確に復調,復号でき、希望波に含まれ
た情報だけを受信側で抽出できるようになる。
【0038】この場合、送信信号を得るための変調とし
て位相変調を行い、受信信号の復調として位相復調を行
うことで、伝送される送信信号は、乱数による位相デー
タの乗算による位相シフト処理と変調による位相シフト
処理が行われることになり、変調波が乱数による位相デ
ータの乗算による位相シフトでスクランブルされたこと
になる効果を有する。
て位相変調を行い、受信信号の復調として位相復調を行
うことで、伝送される送信信号は、乱数による位相デー
タの乗算による位相シフト処理と変調による位相シフト
処理が行われることになり、変調波が乱数による位相デ
ータの乗算による位相シフトでスクランブルされたこと
になる効果を有する。
【0039】また、送信時に差動変調すると共に、受信
時に差動復調することで、乱数による位相データが乗算
された伝送信号が差動信号として良好に伝送される。
時に差動復調することで、乱数による位相データが乗算
された伝送信号が差動信号として良好に伝送される。
【0040】さらに、受信側での乗算信号を位相復調し
た信号の位相が、所定の位相位置であるとき、希望波を
受信したと判断することで、希望波を受信したか否かの
判断が、復調信号の位相を判断するだけで可能になり、
受信データを復号する回路などを作動させて識別符号な
どを判断する必要がなくなり、簡単な回路で迅速に希望
波か否かの判断ができるようになる。
た信号の位相が、所定の位相位置であるとき、希望波を
受信したと判断することで、希望波を受信したか否かの
判断が、復調信号の位相を判断するだけで可能になり、
受信データを復号する回路などを作動させて識別符号な
どを判断する必要がなくなり、簡単な回路で迅速に希望
波か否かの判断ができるようになる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】受信信号の位相を示す説明図で、Aは希望波を
受信したときの位相、Bは希望波以外を受信したときの
位相である。
受信したときの位相、Bは希望波以外を受信したときの
位相である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
11 情報ビット列入力端子
12 変調器
13 乗算器
14 送信タイミングデータ入力端子
15 Mビット乱数発生回路
16 初期値発生回路
17 位相データ発生回路
18 乗算器
19 遅延回路
21 乗算器
22 受信タイミングデータ入力端子
23 Mビット乱数発生回路
24 初期値発生回路
25 位相データ発生回路
26 復調器
27 受信情報ビット列出力端子
28 位相判定回路
29 乗算器
30 遅延回路
31 伝送路
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の情報を変調して得た送信信号を所
定の伝送路に送出し、該伝送路を介して伝送された受信
信号を復調して上記情報を抽出する伝送方式において、 所定のタイミングで上記送信信号に既知乱数に基づいて
発生した位相データを乗算して上記伝送路側に送出さ
せ、 上記所定のタイミングと同期したタイミングで、上記受
信信号に既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算
し、この乗算信号を上記復調するようにした伝送方式。 - 【請求項2】 上記送信信号を得るための変調として、
所定の情報を位相データに変調する位相変調を行い、 上記受信信号の復調として、位相データを所定の情報に
復調する位相復調を行うようにした請求項1記載の伝送
方式。 - 【請求項3】 上記送信信号を差動変調した後上記伝送
路に送出すると共に、上記受信信号を差動復調した後
に、既知乱数に基づいて発生した位相データを乗算する
ようにした請求項1又は請求項2記載の伝送方式。 - 【請求項4】 上記受信側での乗算信号を位相復調した
信号の位相が、所定の位相位置であるとき、希望波を受
信したと判断するようにした請求項1〜3のいずれか1
項記載の伝送方式。
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---|---|---|---|
JP28086294A JP3371175B2 (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 伝送方式 |
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CN95118866A CN1097925C (zh) | 1994-11-15 | 1995-11-15 | 能够识别接收所需信号的信号通信系统和通信方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28086294A JP3371175B2 (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 伝送方式 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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US7020095B2 (en) * | 2001-06-16 | 2006-03-28 | Maxim Integrated Products, Inc. | System and method for modulation of non-data bearing carriers in a multi-carrier modulation system |
CN100416492C (zh) * | 2001-07-17 | 2008-09-03 | 富士电气化学株式会社 | 随机数发生装置和概率发生装置 |
WO2011084035A2 (en) * | 2010-01-11 | 2011-07-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Ultra-wide band communication apparatus and method |
JP6201234B2 (ja) * | 2013-09-03 | 2017-09-27 | Necスペーステクノロジー株式会社 | デジタル変復調方法及びシステム |
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---|---|---|---|---|
CA1191905A (en) * | 1982-06-30 | 1985-08-13 | Canadian Patents And Development Limited/Societe Canadienne Des Brevets Et D'exploitation Limitee | Spread spectrum modem |
JPS63275233A (ja) * | 1987-05-06 | 1988-11-11 | Victor Co Of Japan Ltd | スペクトラム拡散通信方式 |
US4977578A (en) * | 1988-02-19 | 1990-12-11 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Spread spectrum communication system |
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1994
- 1994-11-15 JP JP28086294A patent/JP3371175B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-11-14 US US08/557,298 patent/US5694415A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-11-15 CN CN95118866A patent/CN1097925C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1995-11-15 KR KR1019950041465A patent/KR100359596B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
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KR960020032A (ko) | 1996-06-17 |
CN1142721A (zh) | 1997-02-12 |
US5694415A (en) | 1997-12-02 |
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JPH08139774A (ja) | 1996-05-31 |
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