JP3370241B2 - 地絡回線選択保護継電方法とその装置 - Google Patents

地絡回線選択保護継電方法とその装置

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JP3370241B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高抵抗接地の多回
線併架系統に於ける零相循環電流対策を施した地絡回線
選択保護継電方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】60〜154KVの高圧系統では、中点
を高抵抗で接地した高抵抗接地系統が用いられる。この
ような系統に対する従来の零相循環電流対策を施した地
絡回線選択保護継電方式に於いては、1線地絡事故発生
前後で変化しない電圧、即ちその大きさ、位相の変化が
ほぼ無視でき、一定と見なすことができる電圧として、
線間電圧Vab、Vbc、Vcaの3組を取り出し、それらを
30゜位相(遅延)した電圧を基準ベクトルとして、零
相電流の事故発生前後の変化分の有効分を求める方法を
採用していた。以下、この従来方式を説明する。
【0003】図3は、上記従来の地絡回線選択保護継電
方式の構成を示すブロック図で、3相の各線間電圧を基
準ベクトルとして演算することから、1号線事故検出用
としての判定要素150Ga、150Gb、150Gc、
2号線事故検出用としての回線選択判定要素250G
a、250Gb、250Gcが設けられている。更に、各
相電圧Va、Vb、Vcを入力として事故相判別を行うた
めの不足電圧継電器27Ga、27Gb、27Gcを設
け、これにより事故回線を判定している。なお、上記で
電圧Vab、Va等は正確にはその電圧の振幅と位相を表
すベクトル量であり、通常は文字Vの上部に矢印やドッ
トを付して表すが、本文及び添付図面では、これらを省
略している。この点は以下に於いても同様で、電圧V、
電流Jは、とくに断わらない限りベクトル量を表すもの
とする。
【0004】図3に於いて、回線選択判定用の地絡回線
選択継電器(回線選択判定要素)150Gaを例にと
り、上記従来方式の動作を説明する。いま、系統に事故
が発生する前に零相循環電流J0tnが流れていたとす
る。この時、事故発生前の1号線零相電流をJ01(t−
n)、2号線零相電流をJ02(t−n)とすると
【数1】J01(t−n)=J0tn J02(t−n)=−J0tn となる。従って、地絡回線選択継電器150Gaに入力
される回線間差電流をJ0(t−n)とすると、
【数2】J0(t−n)=J01(t−n)−J02(t−
n)=2・J0tn となる。次に1号線側F点にa相1線地絡事故が発生し
事故電流として1号線側にJ0F1、2号線側にJ0F2が流
れ、事故発生前から流れていた零相循環電流J0tnに重
畳されると、事故発生の1号線零相電流J01(t)、2号
線零相電流J02(t)は
【数3】J01(t)=J0tn+J0F1 J02(t)=−J0tn+J0F2 となる。したがって、事故発生後の回線間差電流をJ0
(t)とすると、
【数4】J0(t)=J01(t)−J02(t)=2・J0
tn+(J0F1−J0F2) となる。ここで、事故電流成分の回線間差電流(J0F1
−J0F2)を
【数5】J0F1−J0F2≡△J0 とおくと、(数4)は
【数6】J0(t)=2・J0tn+△J0 とかける。こうして、事故発生前の回線間差電流J0
(t−n)は(数2)により、また事故発生後の回線間
差電流J0(t)は(数6)で与えられ、この差が事故
による零相循環電流の増加分△J0を与えている。即ち
(数2)及び(数6)から
【数7】J0(t)−J0(t−n)=△J0 である。
【0005】ここで事故回線の判定には、零相循環電流
成分2J0tnを除いた事故電流成分△J0=(J0F1−J0
F2)のみの有効分(零相電圧V0との同相成分)を求め
る必要がある。いま、事故発生後の零相電圧をV0と
し、この電圧とJ0(t)、J0(t−n)、△J0との
位相差をそれぞれθt、θtn、△θとすると、それぞれ
のベクトル関係は図4に示すとおりとなる。回線間差電
流の内の事故電流成分△J0の有効分(V0との同相成
分)は|△J0|cos△θであるが、これは(数7)か
ら、事故発生前の回線間差電流J0(t−n)のV0との
同相成分|J0(t−n)|cosθtnと、事故発生後の回
線間差電流J0(t)のV0との同相成分|J0(t)|c
osθtの差として
【数8】|△J0 |cos△θ=|J0(t)|cosθt−|
J0(t−n)|cosθtn で与えられる。この関係は、図4の幾何学的解析からも
容易に導くことができる。
【0006】ところが、事故発生以前の循環電流のみの
ときは接地抵抗には電流が流れず、従って零相電圧V0
が0である。このため、(数8)に於ける事故発生前の
回線間差電流J0(t−n)の有効分|J0(t−n)|
cosθtnを直接求めることができない。ところが、線間
電圧Vabはa相1線地絡を想定した場合、事故の前後に
於いてその位相変化は極めて小さく、かつ図5に示した
ようにその電圧Vabを30°遅らせた電圧Vab(30)
はa相1線地絡事故時の零相電圧V0とほぼ同相となる
ことが知られている。そこで前述したように、電圧Vab
(30)を基準ベクトルとして従来はa相地絡の事故検
出を行っていた。即ち、図5のように基準ベクトルVab
(30)をV0とみなし、事故発生前回線間差電流の有
効成分|J0(t−n)|cosθtnと、事故発生後回線間
差電流の有効成分|J0(t)|cosθtをそれぞれ算出
し、その差から零相循環電流成分2・J0tnを除去した
事故電流成分△J0のみの有効分|△J0|cos△θを求
め、事故回線検出を行っていた。
【0007】図6は以上に説明した、従来形の回線選択
判定要素150Gaの回路構成例を示すもので、まず導
入された線間電圧Vabは移相回路61により30°遅延
されて基準ベクトルVab(30)となる。有効分演算回
路62は、零相循環電流の各時点の、基準ベクトルVab
(30)と同相の成分を算出してメモリ63へ格納する
と同時に演算器64へ入力する。演算器64は、現時点
の有効分演算回路62出力からnサンプル前の時点にメ
モリーに格納された零相電流の有効分を差し引く。この
時点がもしa相1線地絡事故が発生した直後のサンプル
点であれば、演算回路62出力は|J0(t)|cosθt
に相当し、メモリ63出力は|J0(t−n)|cosθtn
に相当するので、上記差分は(数8)に示した値とな
る。そこで判定回路65はこの差分が所定の事故検出レ
ベル以上か否かを判定することにより事故検出を行うこ
とができる。
【0008】なお、この有効分|ΔJ0|cos△θから事
故回線の検出を行うには、その有効分の1サンプルの値
だけでは判定できないので、少なくとも1サイクルを判
定期間とし、その期間内のデータを取り込んでその実行
値、あるいはピーク値などが所定の値を超えたかどうか
を判定する必要がある。従って実効的に遅延動作を行う
メモリ63の遅延時間n(単位はサンプル周期)は、上
記の判定期間がmサンプルのデータを含むとすると、n
>mの条件を満たしている必要があり、一般にはnとし
て系統交流の2〜3サイクル分程度のサンプル数に相当
する値が用いられる。
【0009】図3の他の回線選択判定要素の構成及び動
作も同様であり、これらによって各相の地絡事故検出が
行われるが、各回線選択判定要素波その基準ベクトルと
して相間電圧を用いている。このため、何らかの原因に
より、事故でないときに相間電圧が変化すると、その電
圧を基準ベクトルとする回線選択判定要素が誤動作する
可能性がある。これはどの回線選択判定要素についても
同様である。従って図3のように、不足電圧継電器27
Ga〜27Gc とANDゲートを用いてより確実な検出
を行えるようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した従来技
術では、各系統ごとに3個の回線選択判定要素が、従っ
て図3の例では6個の回線選択判定要素を必要とし、更
に事故相判別のために3個の不足電圧継電器を必要とし
た。このため回路が大型・複雑化するという問題があっ
た。
【0011】本発明の目的は、その構成がより簡単で経
済的な、零相循環電流対策を施した地絡回線選択保護継
電方法とその装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、保護対象系統の1号線と2号線の零相
電流の差電流及び零相電圧と、一線地絡事故発生の前後
でその位相変化が無視できるところの基準ベクトルを取
り込んでディジタル化し、前記差電流を前記基準ベクト
ルとの同相成分及び直交成分に分解し、該分解により生
成された前記同相成分及び直交成分の各々の予め定めら
れた時間だけ離れた値の差を零相電流同相変化分及び零
相電流直交変化分として算出し、更に前記取り込んだ零
相電圧を前記基準ベクトルとの同相成分及び直交成分に
分解して零相電圧同相成分及び零相電圧直交成分とし、
零相電流同相変化分と前記零相電圧同相成分との積と、
前記零相電流直交変化分と前記零相電圧直交成分との積
とを算出し、これら2つの積の和を前記零相電圧の絶対
値で除算し、こうして前記保護対象系統と併架された別
の系統からの誘導により発生する零相循環電流を除去し
た事故電流成分を抽出し、該抽出した事故電流成分の前
記取り込んだ零相電圧との同相成分を算出することによ
り前記保護対象系統の事故検出を行うようにしたことを
特徴とする地絡回線選択保護継電方法を開示する。
【0013】また、本発明は、保護対象系統の一線地絡
事故発生の前後でその位相変化が無視できるところの基
準ベクトルを90゜進相して直交基準ベクトルを生成す
るための移相回路と、保護対象系統の1号線と2号線の
零相電流の差電流の前記基準ベクトルとの同相成分を生
成するための第1の有効分演算回路と、保護対象系統の
1号線と2号線の零相電流の差電流の前記直交基準ベク
トルとの同相成分を生成するための第2の有効分演算回
路と、前記第1の有効分演算回路により生成された同相
成分の、予め定められた時間差の間の差分を第1零相電
流変化分として生成するための第1の差分回路と、前記
第2の有効分演算回路により生成された同相成分の前記
時間差の間の差分を第2零相電流変化分として生成する
ための第2の差分回路と、保護対象系統の零相電圧の前
記基準ベクトルとの同相成分を生成するための第3の有
効分演算回路と、前記零相電圧の前記直交基準ベクトル
との同相成分を生成するための第4の有効分演算回路
と、前記第1零相電流変化分と前記第3の有効分演算回
路により生成された零相電圧の前記基準ベクトルとの同
相成分の積を生成するための第1の積回路と、前記第2
零相電流変化分と前記第4の有効分演算回路により生成
された零相電圧の前記直交基準ベクトルとの積を生成す
るための第2の積回路と、前記第1の積回路と第2の積
回路の出力の和を生成するための加算回路と、前記零相
電圧の絶対値を求める絶対値回路と、前記加算回路出力
を前記絶対値回路出力で除算した値を事故電流の有効成
分として出力する除算回路と、前記事故電流の有効成分
を用いて保護対象系統の地絡事故発生を判定するための
判定回路と、を備えたところの回線選択判定要素を用い
て構成したことを特徴とする地絡回線選択保護継電装置
を開示する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明になる地絡回線保護継電装置の特
徴とする回路選択判定要素の構成例を示すブロック図
で、一線地絡事故発生前後で位相が変化しないか、また
は位相変化を無視できるような任意の電気量Vsを基準
とし、これに対する事故発生前の回線間差電流J0(t-
n)、事故発生後の回線間差電流J0(t)、及び零相電圧V
0(t)の各同相成分及び直交成分を求め、これらの成分か
ら(数8)に示した事故発生前後の零相電流の有効分の
差(即ち変化分)|ΔJ0|cosΔθを求めて、事故回線
の判定を行うようにしたものである。尚、この回路選択
判定要素はディジタル回路で構成され、図示は省略した
が入力となる基準ベクトルVs及びJ0(t)はディジタル
化されているものとする。
【0015】以下、図1に従ってその動作を説明する。
まず基準ベクトルとしては、一線地絡事故の前後でその
位相が殆ど変化しないことが知られている線間電圧、例
えば線間電圧Vabを用いる。このVsは移相回路101
により90゜進相されて基準ベクトルjVsとされる。有
効分演算回路102及び103は、入力された零相電流
J0(t)の上記基準ベクトルVs及びjVsとの同相成分J0
(t)x及びJ0(t)yをそれぞれ算出する。ここでx及びy
は、それを付したベクトルが基準ベクトルVs及びjVs
とそれぞれ同相の成分であることを示しめしており、こ
れらのxまたはyをつけた量はすべてスカラー量で、こ
の点は以下でも同様である。
【0016】次に、メモリ104及び105は、上記有
効分演算回路102及び103で算出されたJ0(t)x及
びJ0(t)yをそれぞれnサンプリング周期にわたって記
憶することによってnサンプリング周期分の遅延を与え
る。ここでnとしては通常交流系統の2〜3サイクルに
対応するサンプル数が用いれれる。一般には30度ごと
のサンプリングデータが用いられるので、この場合の2
〜3サイクルはn=24〜36に相当する。演算器10
6及び107は、有効分演算回路102及び103で算
出された同相成分J0(t)x、J0(t)yの各々からメモリ1
04及び105で遅延された同相成分J0(t-n)x、J0(t
-n)yをそれぞれ差引く。この差演算で得られた量は、
(数7)で示したようにnサンプル周期の間の零相電流
の変化分ΔJ0の、基準ベクトルVs及びjVsとの同相成
分ΔJ0x、ΔJ0yである。即ち
【数9】ΔJ0x=J0(t)x−J0(t-n)x ΔJ0y=J0(t)y−J0(t-n)y
【0017】一方、図1の有効分演算回路108及び1
09は、零相電圧V0の基準ベクトルVs及びjVsとの同
相成分V0x及びV0yをそれぞれ算出し、また絶対値回路
110は零相電圧V0の絶対値(大きさ)|V0|を算出
する。次いで積回路111及び112と加算器113に
より、上記演算器106及び107の出力ΔJ0x及びΔ
J0yと有効分演算回路108及び109の出力V0x及び
V0yとから、ベクトル量である零相電圧V0と零相電流
の変化分ΔJ0との内積
【数10】V0#ΔJ0=V0x・ΔJ0x+V0y・ΔJ0y=
|V0||ΔJ0|cosΔθ が算出される。但しΔθは、図7で示したようにベクト
ルV0とΔJ0のなす角であり、また記号#はここではベ
クトルの内積を表すものとする。そこで除算器114に
より上記内積を絶対値回路110で算出した零相電圧の
絶対値|V0|で除算することにより、零相循環電流を
除去した零相電圧の変化分ΔJ0の零相電流V0との同相
成分、即ち零相電流変化分の有効成分|ΔJ0|cosΔθ
を算出することができる。
【0018】以上のようにして各サンプリング時点ごと
の有効成分|ΔJ0|cosΔθが、基準ベクトルVsを用
いることで算出できたので、判定回路115は従来技術
と同様にしてこの有効成分を少なくとも系統周波数1サ
イクル分取り込み、その実効値から地絡事故の有無を判
定する。
【0019】図2は、図1に示した回路選択判定要素を
用いた地絡回線選択保護継電装置の構成例を示すブロッ
ク図で、回路選択判定要素201、202の各々が図1
の構成を有している。入力の零相電圧は電圧検出器PD
から、また零相電流は電流変成器CT1、CT2出力の
差分により求めている。さらに電圧検出PDから、1つ
の線間電圧を取り込み、それを基準ベクトルVsとして
用いている。この構成によれば、1号線、2号線の各々
について回路選択判定要素は1個だけでよく、従来のよ
うに各回線ごとに3個の回路選択判定要素を設ける必要
がなくなり、また、事故相判別のための不足電圧継電器
も不要となるから、大幅に構成が簡単になる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、1つの系統の1号線と
2号線の各々について1つの回路選択判定要素を設置す
るだけで各回線の地絡事故検出が可能となり、構成が簡
単かつ経済的な装置とすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護対象系統の特徴とする回路選択判定要素の
構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の回路を回路選択判定要素として用いた地
絡回線選択保護継電装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】従来の地絡回線選択保護継電装置の構成例を示
すブロック図である。
【図4】零相電流変化分と零相電圧の関係を示すベクト
ル図である。
【図5】従来の零相電流変化分の有効成分検出方法を説
明するためのベクトル図である。
【図6】従来の回路選択判定要素の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図7】図1の回路で零相電流変化分と零相電圧から零
相電流変化分の有効成分を検出する方法を説明するため
のベクトル図である。
【符号の説明】
101 移相回路 102、103、108、109 有効分演算回路 104、105 メモリ 106、107 演算器 110、 絶対値回路 111、112 積回路 113 加算器 114 除算器 115 判定回路 201、202 回路選択判定要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 靖隆 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所電力事業部内 (72)発明者 一ノ瀬 典文 茨城県日立市東金沢町一丁目15番25号 株式会社日立エレクトリックシステムズ 内 (72)発明者 前田 隆文 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−67819(JP,A) 特開 昭57−119621(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/00 - 3/52 H02H 7/22 G01R 29/16 G01R 31/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護対象系統の1号線と2号線の零相電
    流の差電流及び零相電圧と、一線地絡事故発生の前後で
    その位相変化が無視できるところの基準ベクトルを取り
    込んでディジタル化し、前記差電流を前記基準ベクトル
    との同相成分及び直交成分に分解し、該分解により生成
    された前記同相成分及び直交成分の各々の予め定められ
    た時間だけ離れた値の差を零相電流同相変化分及び零相
    電流直交変化分として算出し、更に前記取り込んだ零相
    電圧を前記基準ベクトルとの同相成分及び直交成分に分
    解して零相電圧同相成分及び零相電圧直交成分とし、零
    相電流同相変化分と前記零相電圧同相成分との積と、前
    記零相電流直交変化分と前記零相電圧直交成分との積と
    を算出し、これら2つの積の和を前記零相電圧の絶対値
    で除算し、こうして前記保護対象系統と併架された別の
    系統からの誘導により発生する零相循環電流を除去した
    事故電流成分を抽出し、該抽出した事故電流成分の前記
    取り込んだ零相電圧との同相成分を算出することにより
    前記保護対象系統の事故検出を行うようにしたことを特
    徴とする地絡回線選択保護継電方法法。
  2. 【請求項2】 前記基準ベクトルは、前記保護対象系統
    の1つの相間電圧であることを特徴とする請求項1に記
    載の地絡回線選択保護継電方法。
  3. 【請求項3】 保護対象系統の一線地絡事故発生の前後
    でその位相変化が無視できるところの基準ベクトルを9
    0゜進相して直交基準ベクトルを生成するための移相回
    路と、 保護対象系統の1号線と2号線の零相電流の差電流の前
    記基準ベクトルとの同相成分を生成するための第1の有
    効分演算回路と、 保護対象系統の1号線と2号線の零相電流の差電流の前
    記直交基準ベクトルとの同相成分を生成するための第2
    の有効分演算回路と、 前記第1の有効分演算回路により生成された同相成分
    の、予め定められた時間差の間の差分を第1零相電流変
    化分として生成するための第1の差分回路と、 前記第2の有効分演算回路により生成された同相成分の
    前記時間差の間の差分を第2零相電流変化分として生成
    するための第2の差分回路と、 保護対象系統の零相電圧の前記基準ベクトルとの同相成
    分を生成するための第3の有効分演算回路と、 前記零相電圧の前記直交基準ベクトルとの同相成分を生
    成するための第4の有効分演算回路と、 前記第1零相電流変化分と前記第3の有効分演算回路に
    より生成された零相電圧の前記基準ベクトルとの同相成
    分の積を生成するための第1の積回路と、 前記第2零相電流変化分と前記第4の有効分演算回路に
    より生成された零相電圧の前記直交基準ベクトルとの積
    を生成するための第2の積回路と、 前記第1の積回路と第2の積回路の出力の和を生成する
    ための加算回路と、 前記零相電圧の絶対値を求める絶対値回路と、 前記加算回路出力を前記絶対値回路出力で除算した値を
    事故電流の有効成分として出力する除算回路と、 前記事故電流の有効成分を用いて保護対象系統の地絡事
    故発生を判定するための判定回路と、 を備えたところの回線選択判定要素を用いて構成したこ
    とを特徴とする地絡回線選択保護継電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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