JP2630862B2 - 変化幅検出装置 - Google Patents

変化幅検出装置

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JP2630862B2
JP2630862B2 JP8682291A JP8682291A JP2630862B2 JP 2630862 B2 JP2630862 B2 JP 2630862B2 JP 8682291 A JP8682291 A JP 8682291A JP 8682291 A JP8682291 A JP 8682291A JP 2630862 B2 JP2630862 B2 JP 2630862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変化幅検出装置に係り、
特に、三相配電線に残留零相電圧と残留零相電流が存在
する電力系統において地絡事故を高感度に検出するに好
適な変化幅検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高圧配電系統は樹枝状に配線さ
れており、三相配電線で構成される高圧配電系統は対地
に対し幾何学的配置が非対象となっている部分が存在す
るので、各相の対地静電容量が不平衡となることがあ
る。このような場合電力系統には常時残留零相電圧や残
留零相電流が存在することになる。
【0003】残留零相電圧や残留零相電流が存在する電
力系統において地絡事故を検出するには、系統に存在す
る残留成分を取り除いた状態で、零相電圧や零相電流の
変化分のみを検出する方法が採用されている。すなわ
ち、系統の電圧を取り込み、この電圧を一定時間遅延
し、一定時間前の電圧と遅延された電圧とを比較し、そ
の変化分から地絡事故が発生したことを検出する方式を
採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、系統周波数が変動する点については配慮されておら
ず、系統周波数が変動すると周波数の変動によって変化
分を確実に検出することができず、地絡事故を確実に検
出できない場合がある。また更に、系統の電圧を正弦波
の信号のままでその変化分を検出しているので、入力信
号の変化に対して変化分の出力信号は瞬時となり、継続
事故と回復事故との区別がつかないという不具合があ
る。
【0005】本発明の目的は、系統の周波数の変動の影
響を受けることなく、系統に存在する残留零相電圧また
は残留零相電流の変化分を確実に検出することができる
変化幅検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、三相配電線の各相の
対地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出
手段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電
圧を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の
検出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出
手段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手
段の検出出力とを積演算する第1積演算手段と、第1
演算手段の積演算値から直流分のみを抽出する第1フィ
ルタ手段と、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延す
る第1遅延手段と、第1フィルタ手段の出力と第1遅延
手段の出力との偏差を算出する第1偏差算出手段と、第
1偏差算出手段の出力を二乗演算する第1二乗手段と、
線間電圧算出手段の算出出力を90度移相する移相手段
と、移相手段の出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
積演算する第2積演算手段と、第2積演算手段の積演算
から直流分のみを抽出する第2フィルタ手段と、第2
フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第2遅延手段
と、第2フィルタ手段の出力と第2遅延手段の出力との
偏差を算出する第2偏差算出手段と、第2偏差算出手段
の出力を二乗演算する第2二乗手段と、第1二乗手段の
出力と第2二乗手段の出力とを加算する加算手段と、加
算手段の出力からその平方根を算出する平方根算出手段
と、平方根算出手段の出力と設定値とを比較し算出出力
が設定値を超えたときに零相電圧の変化出力を発生する
零相電圧比較判定手段とを有する変化幅検出装置を構成
したものである。
【0007】第2の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積演算する第1積演算手段と、第1積演
手段の積演算値から直流分のみを抽出する第1フィル
タ手段と、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する
第1遅延手段と、第1フィルタ手段の出力と第1遅延手
段の出力との偏差を算出する第1偏差算出手段と、第1
偏差算出手段の出力を二乗する第1二乗手段と、線間電
圧算出手段の算出出力を90度移相する移相手段と、移
相手段の出力と零相電圧検出手段の検出出力とを積演算
する第2積演算手段と、第2積演算手段の積演算値から
直流分のみを抽出する第2フィルタ手段と、第2フィル
タ手段の出力を一定時間遅延する第2遅延手段と、第2
フィルタ手段の出力と第2遅延手段の出力との偏差を算
出する第2偏差算出手段と、第2偏差算出手段の出力を
二乗演算する第2二乗手段と、第1二乗手段の出力と第
2二乗手段の出力とを加算する加算手段と、加算手段の
出力と設定値とを比較し加算出力が設定値を超えたとき
に零相電圧の変化出力を発生する零相電圧比較判定手段
とを有する変化幅検出装置を構成したものである。
【0008】第3の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積演算する第1積演算手段と、第1積演
手段の積演算値から直流分のみを抽出する第1フィル
タ手段と、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する
第1遅延手段と、ホールド指令によりホールド指令入力
時の第1遅延手段の出力をホールドしてホールド値を出
力し、ホールド解除指令により第1遅延手段出力をその
まま出力する第1ホールド手段と、第1フィルタ手段の
出力と第1ホールド手段の出力との偏差を算出する第1
偏差算出手段と、第1偏差算出手段の出力を二乗演算す
る第1二乗手段と、線間電圧算出手段の算出出力を90
度移相する移相手段と、移相手段の出力と零相電圧検出
手段の検出出力とを積演算する第2積演算手段と、第2
積演算手段の積演算値から直流分のみを抽出する第2フ
ィルタ手段と、第2フィルタ手段の出力を一定時間遅延
する第2遅延手段と、ホールド指令によりホールド指令
入力時の第2遅延手段の出力をホールドしてホールド値
を出力し、ホールド解除指令により第2遅延手段出力を
そのまま出力する第2ホールド手段と、第2フィルタ手
段の出力と第2ホールド手段の出力との偏差を算出する
第2偏差算出手段と、第2偏差算出手段の出力を二乗演
算する第2二乗手段と、第1二乗手段の出力と第2二乗
手段の出力とを加算する加算手段と、加算手段の出力か
らその平方根を算出する平方根算出手段と、平方根算出
手段の出力と設定値とを比較し算出出力が設定値を超え
たときに零相電圧の変化出力を発生する零相電圧比較判
定手段と、零相電圧比較判定手段から零相電圧の変化出
力が発生したときに一定時間ホールド指令を出力しその
後ホールド解除指令を出力するホールド指令発生手段と
を有する変化幅検出装置を構成したものである。
【0009】第4の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積演算する第1積演算手段と、第1積演
手段の積演算値から直流分のみを抽出する第1フィル
タ手段と、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する
第1遅延手段と、ホールド指令によりホールド指令入力
時の第1遅延手段の出力をホールドしてホールド値を出
力し、ホールド解除指令により第1遅延手段出力をその
まま出力する第1ホールド手段と、第1フィルタ手段の
出力と第1ホールド手段の出力との偏差を算出する第1
偏差算出手段と、第1偏差算出手段の出力を二乗演算す
る第1二乗手段と、線間電圧算出手段の算出出力を90
度移相する移相手段と、移相手段の出力と零相電圧検出
手段の検出出力とを積演算する第2積演算手段と、第2
積演算手段の積演算値から直流分のみを抽出する第2フ
ィルタ手段と、第2フィルタ手段の出力を一定時間遅延
する第2遅延手段と、ホールド指令によりホールド指令
入力時の第2遅延手段の出力をホールドしてホールド値
を出力し、ホールド解除指令により第2遅延手段出力を
そのまま出力する第2ホールド手段と、第2フィルタ手
段の出力と第2ホールド手段の出力との偏差を算出する
第2偏差算出手段と、第2偏差算出手段の出力を二乗す
る第2二乗手段と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段
の出力とを加算する加算手段と、加算手段の出力と設定
値とを比較し加算出力が設定値を超えたときに零相電圧
の変化出力を発生する零相電圧比較判定手段と、零相電
圧比較判定手段から零相電圧の変化出力が発生したとき
に一定時間ホールド指令を出力しその後ホールド解除指
令を出力するホールド指令発生手段とを有する変化幅検
出装置を構成したものである。
【0010】第1ないし第4の装置のうちいずれか1つ
の装置を含む第5の装置として、三相配電線の零相電流
を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の検
出出力を電圧信号に変換する電流電圧変換手段と、電流
電圧変換手段の出力と線間電圧算出手段の出力とを積演
する零相電流用第1積演算手段と、零相電流用第1
演算手段の積演算値から直流分のみを抽出する零相電流
用第1フィルタ手段と、零相電流用第1フィルタ手段の
出力を一定時間遅延する零相電流用第1遅延手段と、零
相電流用第1フィルタ手段の出力と零相電流用第1遅延
手段の出力との偏差を算出する零相電流用第1偏差算出
手段と、零相電流用偏差算出手段の出力を二乗する零相
電流用第1二乗手段と、線間電圧算出手段の出力を90
度移相する零相電流用移相手段と、零相電流用移相手段
の出力と電流電圧変換手段の出力とを積演算する零相電
流用第2積演算手段と、零相電流用第2積演算手段の出
力を一定時間遅延する零相電流用第2遅延手段と、零相
電流用第2フィルタ手段の出力と零相電流用第2遅延手
段との偏差を算出する零相電流用第2偏差算出手段と、
零相電流用第2偏差算出手段の出力を二乗する零相電流
用第2二乗手段と、零相電流用第1二乗手段の出力と第
2二乗手段の出力とを加算する零相電流用加算手段と、
零相電流用加算手段の出力からその平方根を算出する零
相電流用平方根算出手段と、零相電流用平方根算出手段
の出力と設定値とを比較し算出出力が設定値を超えたと
きに零相電流の変化出力を発生する零相電流用比較判定
手段とを有する変化幅検出装置を構成したものである。
【0011】第6の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積演算し、この積演算値から零相電圧の
うち線間電圧と同相の直流成分と90度位相の異なる直
流成分をそれぞれ演算する第1零相電圧演算手段と、第
1零相電圧演算手段の各演算値を順次記憶するとともに
各記憶値と新たな演算値とを比較し、この比較結果を基
に線間電圧と同相成分の変化分と90度位相の異なる成
分の変化分とを演算する第2零相電圧演算手段と、第2
零相電圧演算手段の各演算出力から零相電圧の変化分を
演算する第3零相電圧演算手段と、三相配電線の零相電
流を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の
検出出力を電圧信号に変換する電流電圧変換手段と、電
流電圧変換手段の出力と線間電圧算出手段の出力とを
演算し、この積演算値から零相電流に対応した電圧成分
として線間電圧と同相の直流成分と90度位相の異なる
直流成分をそれぞれ演算する第1零相電流演算手段と、
第1零相電流演算手段の各演算値をそれぞれ積演算し、
この積演算値から零相電流に対応した電圧成分のうち線
間電圧と同相成分の変化分と90度位相の異なる成分の
変化分を演算する第2零相電流演算手段と、第2零相電
流演算手段の各演算出力から零相電流の変化分を演算す
る第3零相電流演算手段と、第2,第3零相電圧演算手
段の各演算出力と第2,第3零相電流演算手段の各演算
出力とから零相電圧の変化分と零相電流の変化分との位
相差に従った余弦値を算出する余弦値算出手段と、余弦
値算出手段の算出出力と第3零相電流演算手段の演算出
力とを乗算する乗算手段と、乗算手段の乗算値と設定値
とを比較し、乗算値が設定値を超えたときに方向特性判
定出力を発生する方向特性判定手段とを有する変化幅検
出装置を構成したものである。
【0012】
【作用】線間電圧算出手段によって算出された配電線の
線間電圧Vabを基準電圧とし、零相電圧検出手段によ
って検出された零相電圧Voとを第1零相電圧演算手段
によって積演算し、この積演算値から零相電圧Voのう
ち線間電圧Vabと同相の成分と90度位相の異なる成
分を演算する。すなわち図5の()に示されるよう
に、線間電圧Vabと零相電圧Voとを積演算(掛け
算)し、零相電圧Voを基準電圧Vabと同相である同
相成分Vox(X軸成分に相当する電圧)と90度位相
の異なる90度位相成分Voy(Y軸成分に相当する電
圧)とに分解する。そして各電圧Vox,Voyを指定
の周期で第2零相電圧演算手段に順次取り込み、各周期
ごとに演算値を比較し、この比較結果から零相電圧の変
化分ΔVoを算出する。すなわち、図5の()に示さ
れるように、系統の事故によって零相電圧VoがVoo
に変化した場合、変化分ΔVoを次の(1)式に従って
求める。
【0013】
【数1】
【0014】零相電圧比較判定手段において第2零相電
圧演算手段の演算時ΔVoと設定値とを比較し、演算値
ΔVoが設定値を超えた時に零相電圧の変化出力を発生
する。
【0015】また零相電圧Voのうち線間電圧Vabと
90度位相の異なる成分を求めるに際しては、線間電圧
Vabを90度移相した信号と零相電圧とを積演算する
ことによって得ることができる。そして線間電圧Vab
と零相電圧Vbとを積演算したもの及び線間電圧Vab
を90度移相した電圧と零相電圧Voとを積演算したも
のをそれぞれフィルタ手段によってフィルタリング処理
をすれば直流分のみを抽出することができる。この直流
分を一定時間遅延させたものと遅延しないものとの偏差
を求めているので、この偏差を高速にかつ周波数の変動
による影響を受けることなく求めることができる。そし
てこの偏差を基に同相成分と90度移相成分の両方の変
化分を算出することとしている。更にこの2つの変化分
からベクトル演算により変化分の絶対値を求め、この値
の大きさが設定レベルを超えたときに零相電圧の変化出
力を発生するようにしている。すなわち、系統に残留零
相電圧及び残留零相電流が存在する場合でも、残留分を
定常時の基準値として記憶し、この基準値からの変化分
を検出することにより、残留分の大きさに左右されるこ
となく系統の地絡事故による変化分を確実に検出するこ
とができる。
【0016】また残留成分の変化分が検出された際に、
遅延手段の出力を一旦ホールドしホールドした信号と遅
延手段の出力信号との偏差から残留成分の変化分を検出
しているため、地絡事故が断続的に継続しても変化分を
確実に検出することができる
【0017】。
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、高圧配電線10のa相,b相,
c相にはそれぞれ対地電圧検出器12が接続されてい
る。対地電圧検出器12は複数のコンデンサCP,CG
を備えており、各相の電圧がコンデンサCP,CGによ
って分圧され、分圧された電圧が対地電圧として線間電
圧検出器14と零相電圧検出器16に供給されている。
線間電圧検出器14はa相の電圧信号とb相の電圧信号
からa相ーb相間の線間電圧Vabを検出するように構
成されている。零相電圧検出器16は高圧配電線10の
各相の相電圧Va,Vb,Vcを加算し、この加算値を
零相電圧Voとして出力するように構成されている。そ
して線間電圧検出器14の出力信号は移相回路18、積
算回路20に供給されており、零相電圧検出器16の出
力信号は積演算回路20,22に供給されている。
【0018】積演算回路20は線間電圧Vabと零相電
圧Voとを積演算(掛け算)し、積演算した信号をロー
パスフィルタ24へ出力し、積演算回路22は線間電圧
Vabを90度移相した信号と零相電圧Voとを積演算
し、積演算した信号をローパスフィルタ26へ出力する
ようになっている。各ローパスフィルタ24,26は
演算回路20,22からの信号成分のうち直流成分のみ
を抽出するようになっている。そしてローパスフィルタ
24は零相電圧Voと線間電圧Vabの同相成分に比例
した直流電圧Voxを導出し、ローパスフィルタ26は
零相電圧Voと線間電圧Vabの90度移相成分に比例
した直流電圧Voyを導出するようになっている。そし
て各直流電圧Vox,Voyは遅延回路28,30及び
偏差算出回路32,34に供給されている。各遅延回路
28,30は抵抗とコンデンサを含む積分回路で構成さ
れており、ローパスフィルタ24,26の出力信号を一
定時間遅延し、遅延した信号を偏差算出回路32,34
へ出力するように構成されている。すなわち遅延回路2
8,30は各ローパスフィルタ24,26の出力信号を
指定の周期で取り込み、ローパスフィルタ24,26の
出力信号のレベルを平均化したレベルとして記憶し、記
憶した信号を偏差算出回路32,34へ出力するように
なっている。そして各偏差算出回路32,34でローパ
スフィルタ24,26からの信号と遅延回路28,30
からの信号との偏差を算出すると、各偏差算出回路3
2,34からは現時点における直流電圧Vox,Voy
の変化分ΔVox,ΔVoyが算出されることになる。
偏差算出回路32,34で得られた変化分ΔVox,Δ
Voyはそれぞれ二乗回路36,38で二乗演算され加
算回路40へ供給される。二乗演算回路36,38の演
算値が加算回路40で加算されると、この加算値は平方
根演算回路42に供給され、平方根演算回路42におい
て加算値から平方根が演算される。すなわち平方根演算
回路42からは零相電圧Voの大きさと方向を含む変化
分ΔVoが導出される。この変化分ΔVoは設定電圧V
1と比較回路44で比較され、変化分ΔVoが設定電圧
V1を超えたときには、比較回路44から零相電圧Vo
の変化出力が発生される。すなわち比較回路44は零相
電圧比較判定手段として構成されている。そして比較回
路44の出力信号によって高圧配電線10において地絡
事故が発生したことが検出されることになる。
【0019】ここで、a相に地絡事故が発生したときの
各部の状態を図6に、b相で地絡事故が発生した場合の
各部の状態を図7に、c相で地絡事故が発生した場合の
各部の状態を図8に示す。
【0020】図6から図8において、各部の状態は残留
零相電圧Voがa相の電圧に対して30度進みで大きさ
が1.0であること及び地絡事故により発生する零相電
圧は地絡相の電圧に対して45度遅れで大きさが1.0
であることを条件としている。
【0021】図6乃至図8から理解されるように、零相
電圧の発生位相は地絡相により異なり、各部の出力状態
も異なっているが、最終的な演算結果である零相電圧の
変化分ΔVoはいずれの相で地絡事故が発生しても、正
しく変化量1.0を検出することができる。
【0022】従って、本実施例によれば、零相電圧の発
生位相や事故相に関係なく、零相電圧の変化量を確実に
検出することができる。また線間電圧と零相電圧とを
演算て積演算値から直流分を抽出し、抽出した直流電
圧を基に変化分を求めるようにしているため、系統周波
数の変動の影響を受けることなく、変化分ΔVoを検出
することができる。また瞬時値から変化分を求めるので
はなく直流成分を基に変化分を求めているので、変化分
を求めるのに高速演算処理を行なう必要はなく演算回路
の簡素化が可能となる。
【0023】また前記実施例においては、加算回路40
の加算値からその平方根を求め平方根を変化分ΔVoと
して設定電圧V1と比較するものについて述べたが、加
算回路40の加算値と設定値とを比較し、この比較結果
から高圧配電線10で地絡事故が発生したことを検出す
るようにすることも可能である。
【0024】次に本発明の他の実施例を図2に基づいて
説明する。本実施例は、遅延回路28,30と偏差算出
回路32,34との間にサンプルホールド回路46,4
8を設け、各サンプルホールド回路46,48をホール
ド指令発生回路50からの指令に従って制御するように
したものであり、他の構成は図1のものと同様であるの
で、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は略
省する。
【0025】ホールド指令発生回路50は比較回路44
から比較信号が発生したときにホールド指令をサンプル
ホールド回路46,48へ出力し、比較回路44から出
力される比較信号の発生が停止されたときにホールド解
除指令をサンプルホールド回路46,48へ出力するよ
うになっている。そして各サンプルホールド回路46,
48はホールド指令が入力されたときに、ホールド指令
入力時の遅延回路28,30の出力信号をホールドして
ホールドした信号を出力し、ホールド解除指令により遅
延回路28,30の出力をそのまま出力するように構成
されている。このため、本実施例によれば、地絡事故が
遅延回路28,30の遅延時間よりも長く断続的に発生
したときでも、地絡事故発生前の値がサンプルホールド
回路46,48にホールドされるため、地絡事故が断続
的に発生しても零相電圧の変化を確実に検出することが
できる。
【0026】次に、残留零相電流と残留零相電圧の変化
分を検出するための実施例を図3に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示されるものに、電流検出器52、
抵抗54、演算回路56,58,60、比較回路62を
設け、これらによって残留零相電流の変化分を検出する
ようにしたものである。そして演算回路64は位相回路
18、積演算回路20,22、ローパスフィルタ24,
26の機能を備え、演算回路66は遅延回路28,3
0、偏差算出回路32,34の機能を備え、演算回路6
8は二乗演算回路36,38、加算回路40、平方根演
算回路42の機能を備えるようになっている。
【0027】零相電流検出器52は高圧配電線10に配
置されており、零相電流検出器52によって検出された
零相電流Ioは抵抗54に供給されている。抵抗54は
零相電流Ioを電圧信号Viに変換する電流電圧変換手
段として構成されている。すなわち、線間電圧Vabを
基準電圧として零相電圧Ioの変化分を検出するため
に、零相電流Ioを電圧信号Viに変換し、電圧信号V
iを基に零相電流Ioの変化分を検出することとしてい
る。そして演算回路56は演算回路64と同様に位相回
路、積算回路及びローパスフィルタを備え、線間電圧V
abを基準電圧として線間電圧Vabと同相成分Vix
と90度位相成分Viyを導出するようになっている。
また演算回路58は演算回路66と同様に、遅延回路、
偏差算出回路を備えており、各成分の変化分ΔVix,
ΔViyを算出するようになっている。更に演算回路6
0は演算回路68と同様に二乗演算回路、加算回路、平
方根演算回路を備えており、変化分ΔVix,ΔViy
を基に零相電流Ioの変化に対応した大きさを示す変化
分ΔViを導出するようになっている。そしてこの変化
分ΔViは設定電圧V2と比較回路62で比較され、変
化分ΔViが設定電圧V2を超えたときには比較回路6
2から零相電流Ioの変化出力を発生するようになって
いる。すなわち比較回路62は零相電流比較判定手段と
して構成されている。
【0028】このように、本実施例によれば、残留零相
電流及び残留零相電圧の変化分をそれぞれ検出すること
ができるため、ケーブル系のような対地静電容量が大き
い系統で零相電圧がほとんど発生しない場合でも、零相
電流によって地絡事故を検出することができ、信頼性の
向上に寄与することができる。
【0029】次に、地絡事故が発生した地点の方向性を
判定するための実施例を図4に基づいて説明する。本実
施例は、図3に示される演算回路56,64の後に演算
回路70,72,74、積演算回路76、比較回路78
を設けたものであり、演算回路70は演算回路58,6
0と同様の機能を有し、演算回路72は演算回路66,
68と同様な機能を有するようになっている。そして演
算回路70,72の出力信号によって零相電流の変化分
ΔViと零相電圧の変化分ΔVoの位相差θの余弦(c
osθ)を演算し、ΔViとcosθとを積演算回路7
6で積演算し、この積演算値が設定電圧V4を超えるか
否かを比較回路78で比較判定するようにしたものであ
る。
【0030】位相差θのcosθを算出するに際して
は、図9に示されるように、零相電流の変化分ΔViと
零相電圧の変化分ΔVoを基に次式によって求めること
としている。
【0031】
【数2】
【0032】前記実施例においては、零相電圧の変化分
ΔVoと零相電流の変化分ΔViとが同相であるとき、
すなわちθ=0のときにはΔViが設定電圧V4を越え
たときに比較回路78から比較信号が出力され、θ=6
0度のときには、図10に示されるように、ΔViが2
4を超えたときに比較回路78から比較信号が出力さ
れることになる。そしてθ=0のときを最大感度に設定
すれば、ΔViが設定電圧V4を超えたときに地絡事故
が発生したことを検出することができる。更に零相電流
検出器52を設置した地点より電源側で地絡事故が発生
したときに、抵抗54に零相電流Ioが流れ込む方向と
設定すれば、ΔViが設定電圧V4を超えたときに零相
電流検出器52の設置地点より電源側で地絡事故が発生
したことを検出することができる。また零相電流検出器
52の負荷側で地絡事故が発生したことを検出する場合
には、零相電流検出器52と抵抗54との接続方法を逆
として零相電流Ioの流れる方向を逆とすれば、負荷側
で地絡事故が発生したことを検出することができる。
【0033】また前記実施例において、θ=0のときを
最大感度としているが、零相電圧Voまたは零相電流V
iを任意の移相回路を介して演算させることにより、最
大感度となる位相θの値を任意の値に設定することがで
きる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
零相電圧または零相電流を線間電圧と同相の成分と90
度位相の異なる成分とに分け、各成分のベクトル値を基
に零相電圧または零相電流の変化分を検出するようにし
ているため、系統に残留零相電圧及び残留零相電流が存
在しても、系統周波数の変動の影響を受けることなく残
留成分の変化分を確実に検出することができる。また残
留成分の変化分から位相特性を求めるようにしているた
め、事故点の方向を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す構成図である。
【図5】変化分の検出方法を説明するためのベクトル図
である。
【図6】a相の地絡状態を説明するための図である。
【図7】b相の地絡状態を説明するための図である。
【図8】c相の地絡状態を説明するための図である。
【図9】cosθの算出方法を説明するための図であ
る。
【図10】リーレ感度の設定値を説明するためのベクト
ル図である。
【符号の説明】
10 高圧配電線 12 対地電圧検出器 14 線間電圧検出器 16 零相電圧検出器 18 位相回路 20,22 積演算回路 24,26 ローパスフィルタ 28,30 遅延回路 32,34 偏差算出回路 36,38 二乗演算回路 40 加算回路 42 平方根演算回路 44 比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西島 一夫 茨城県日立市国分町1丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 国分工場内 (56)参考文献 特開 昭61−106021(JP,A) 特開 昭55−144722(JP,A) 特開 平4−38118(JP,A) 特開 昭63−304174(JP,A) 実開 平1−131167(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相配電線の各相の対地電圧を検出する
    対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力のう
    ちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間電
    圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電線
    の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧算
    出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    演算する第1積演算手段と、第1積演算手段の積演算値
    から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フ
    ィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、
    第1フィルタ手段の出力と第1遅延手段の出力との偏差
    を算出する第1偏差算出手段と、第1偏差算出手段の出
    力を二乗演算する第1二乗手段と、線間電圧算出手段の
    算出出力を90度移相する移相手段と、移相手段の出力
    と零相電圧検出手段の検出出力とを積演算する第2積演
    手段と、第2積演算手段の積演算値から直流分のみを
    抽出する第2フィルタ手段と、第2フィルタ手段の出力
    を一定時間遅延する第2遅延手段と、第2フィルタ手段
    の出力と第2遅延手段の出力との偏差を算出する第2偏
    差算出手段と、第2偏差算出手段の出力を二乗演算する
    第2二乗手段と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の
    出力とを加算する加算手段と、加算手段の出力からその
    平方根を算出する平方根算出手段と、平方根算出手段の
    出力と設定値とを比較し算出出力が設定値を超えたとき
    に零相電圧の変化出力を発生する零相電圧比較判定手段
    とを有する変化幅検出装置。
  2. 【請求項2】 三相配電線の各相の対地電圧を検出する
    対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力のう
    ちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間電
    圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電線
    の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧算
    出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    演算する第1積演算手段と、第1積演算手段の積演算値
    から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フ
    ィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、
    第1フィルタ手段の出力と第1遅延手段の出力との偏差
    を算出する第1偏差算出手段と、第1偏差算出手段の出
    力を二乗する第1二乗手段と、線間電圧算出手段の算出
    出力を90度移相する移相手段と、移相手段の出力と零
    相電圧検出手段の検出出力とを積演算する第2積演算
    段と、第2積演算手段の積演算値から直流分のみを抽出
    する第2フィルタ手段と、第2フィルタ手段の出力を一
    定時間遅延する第2遅延手段と、第2フィルタ手段の出
    力と第2遅延手段の出力との偏差を算出する第2偏差算
    出手段と、第2偏差算出手段の出力を二乗演算する第2
    二乗手段と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力
    とを加算する加算手段と、加算手段の出力と設定値とを
    比較し加算出力が設定値を超えたときに零相電圧の変化
    出力を発生する零相電圧比較判定手段とを有する変化幅
    検出装置。
  3. 【請求項3】 三相配電線の各相の対地電圧を検出する
    対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力のう
    ちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間電
    圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電線
    の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧算
    出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    演算する第1積演算手段と、第1積演算手段の積演算値
    から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フ
    ィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、
    ホールド指令によりホールド指令入力時の第1遅延手段
    の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホールド解
    除指令により第1遅延手段出力をそのまま出力する第1
    ホールド手段と、第1フィルタ手段の出力と第1ホール
    ド手段の出力との偏差を算出する第1偏差算出手段と、
    第1偏差算出手段の出力を二乗演算する第1二乗手段
    と、線間電圧算出手段の算出出力を90度移相する移相
    手段と、移相手段の出力と零相電圧検出手段の検出出力
    とを積演算する第2積演算手段と、第2積演算手段の
    演算値から直流分のみを抽出する第2フィルタ手段と、
    第2フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第2遅延手
    段と、ホールド指令によりホールド指令入力時の第2遅
    延手段の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホー
    ルド解除指令により第2遅延手段出力をそのまま出力す
    る第2ホールド手段と、第2フィルタ手段の出力と第2
    ホールド手段の出力との偏差を算出する第2偏差算出手
    段と、第2偏差算出手段の出力を二乗演算する第2二乗
    手段と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力とを
    加算する加算手段と、加算手段の出力からその平方根を
    算出する平方根算出手段と、平方根算出手段の出力と設
    定値とを比較し算出出力が設定値を超えたときに零相電
    圧の変化出力を発生する零相電圧比較判定手段と、零相
    電圧比較判定手段から零相電圧の変化出力が発生したと
    きに一定時間ホールド指令を出力しその後ホールド解除
    指令を出力するホールド指令発生手段とを有する変化幅
    検出装置。
  4. 【請求項4】 三相配電線の各相の対地電圧を検出する
    対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力のう
    ちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間電
    圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電線
    の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧算
    出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    演算する第1積演算手段と、第1積演算手段の積演算値
    から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フ
    ィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、
    ホールド指令によりホールド指令入力時の第1遅延手段
    の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホールド解
    除指令により第1遅延手段出力をそのまま出力する第1
    ホールド手段と、第1フィルタ手段の出力と第1ホール
    ド手段の出力との偏差を算出する第1偏差算出手段と、
    第1偏差算出手段の出力を二乗演算する第1二乗手段
    と、線間電圧算出手段の算出出力を90度移相する移相
    手段と、移相手段の出力と零相電圧検出手段の検出出力
    とを積演算する第2積演算手段と、第2積演算手段の
    演算値から直流分のみを抽出する第2フィルタ手段と、
    第2フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第2遅延手
    段と、ホールド指令によりホールド指令入力時の第2遅
    延手段の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホー
    ルド解除指令により第2遅延手段出力をそのまま出力す
    る第2ホールド手段と、第2フィルタ手段の出力と第2
    ホールド手段の出力との偏差を算出する第2偏差算出手
    段と、第2偏差算出手段の出力を二乗する第2二乗手段
    と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力とを加算
    する加算手段と、加算手段の出力と設定値とを比較し加
    算出力が設定値を超えたときに零相電圧の変化出力を発
    生する零相電圧比較判定手段と、零相電圧比較判定手段
    から零相電圧の変化出力が発生したときに一定時間ホー
    ルド指令を出力しその後ホールド解除指令を出力するホ
    ールド指令発生手段とを有する変化幅検出装置。
  5. 【請求項5】 三相配電線の零相電流を検出する零相電
    流検出手段と、零相電流検出手段の検出出力を電圧信号
    に変換する電流電圧変換手段と、電流電圧変換手段の出
    力と線間電圧算出手段の出力とを積演算する零相電流用
    第1積演算手段と、零相電流用第1積演算手段の積演算
    から直流分のみを抽出する零相電流用第1フィルタ手
    段と、零相電流用第1フィルタ手段の出力を一定時間遅
    延する零相電流用第1遅延手段と、零相電流用第1フィ
    ルタ手段の出力と零相電流用第1遅延手段の出力との偏
    差を算出する零相電流用第1偏差算出手段と、零相電流
    用偏差算出手段の出力を二乗する零相電流用第1二乗手
    段と、線間電圧算出手段の出力を90度移相する零相電
    流用移相手段と、零相電流用移相手段の出力と電流電圧
    変換手段の出力とを積演算する零相電流用第2積演算
    段と、零相電流用第2積演算手段の出力を一定時間遅延
    する零相電流用第2遅延手段と、零相電流用第2フィル
    タ手段の出力と零相電流用第2遅延手段との偏差を算出
    する零相電流用第2偏差算出手段と、零相電流用第2偏
    差算出手段の出力を二乗する零相電流用第2二乗手段
    と、零相電流用第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出
    力とを加算する零相電流用加算手段と、零相電流用加算
    手段の出力からその平方根を算出する零相電流用平方根
    算出手段と、零相電流用平方根算出手段の出力と設定値
    とを比較し算出出力が設定値を超えたときに零相電流の
    変化出力を発生する零相電流用比較判定手段とを有する
    請求項1,2,3または4記載の変化幅検出装置。
  6. 【請求項6】 三相配電線の各相の対地電圧を検出する
    対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力のう
    ちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間電
    圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電線
    の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧算
    出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    演算し、この積演算値から零相電圧のうち線間電圧と同
    相の直流成分と90度位相の異なる直流成分をそれぞれ
    演算する第1零相電圧演算手段と、第1零相電圧演算手
    段の各演算値を順次記憶するとともに各記憶値と新たな
    演算値とを比較し、この比較結果を基に線間電圧と同相
    成分の変化分と90度位相の異なる成分の変化分とを演
    算する第2零相電圧演算手段と、第2零相電圧演算手段
    の各演算出力から零相電圧の変化分を演算する第3零相
    電圧演算手段と、三相配電線の零相電流を検出する零相
    電流検出手段と、零相電流検出手段の検出出力を電圧信
    号に変換する電流電圧変換手段と、電流電圧変換手段の
    出力と線間電圧算出手段の出力とを積演算し、この積演
    算値から零相電流に対応した電圧成分として線間電圧と
    同相の直流成分と90度位相の異なる直流成分をそれぞ
    れ演算する第1零相電流演算手段と、第1零相電流演算
    手段の各演算値をそれぞれ積演算し、この積演算値から
    零相電流に対応した電圧成分のうち線間電圧と同相成分
    の変化分と90度位相の異なる成分の変化分を演算する
    第2零相電流演算手段と、第2零相電流演算手段の各演
    算出力から零相電流の変化分を演算する第3零相電流演
    算手段と、第2,第3零相電圧演算手段の各演算出力と
    第2,第3零相電流演算手段の各演算出力とから零相電
    圧の変化分と零相電流の変化分との位相差に従った余弦
    値を算出する余弦値算出手段と、余弦値算出手段の算出
    出力と第3零相電流演算手段の演算出力とを乗算する乗
    算手段と、乗算手段の乗算値と設定値とを比較し、乗算
    値が設定値を超えたときに方向特性判定出力を発生する
    方向特性判定手段とを有する変化幅検出装置。
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