JPH04319671A - 変化幅検出装置 - Google Patents

変化幅検出装置

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JPH04319671A
JPH04319671A JP8682291A JP8682291A JPH04319671A JP H04319671 A JPH04319671 A JP H04319671A JP 8682291 A JP8682291 A JP 8682291A JP 8682291 A JP8682291 A JP 8682291A JP H04319671 A JPH04319671 A JP H04319671A
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満 中村
Terunobu Miyazaki
宮崎 照信
Eizaburo Sako
酒匂 栄三郎
Kazuo Nishijima
一夫 西島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変化幅検出装置に係り、
特に、三相配電線に残留零相電圧と残留零相電流が存在
する電力系統において地絡事故を高感度に検出するに好
適な変化幅検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高圧配電系統は樹枝状に配線さ
れており、三相配電線で構成される高圧配電系統は対地
に対し幾何学的配置が非対象となっている部分が存在す
るので、各相の対地静電容量が不平衡となることがある
。このような場合電力系統には常時残留零相電圧や残留
零相電流が存在することになる。
【0003】残留零相電圧や残留零相電流が存在する電
力系統において地絡事故を検出するには、系統に存在す
る残留成分を取り除いた状態で、零相電圧や零相電流の
変化分のみを検出する方法が採用されている。すなわち
、系統の電圧を取り込み、この電圧を一定時間遅延し、
一定時間前の電圧と遅延された電圧とを比較し、その変
化分から地絡事故が発生したことを検出する方式を採用
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術では
、系統周波数が変動する点については配慮されておらず
、系統周波数が変動すると周波数の変動によって変化分
を確実に検出することができず、地絡事故を確実に検出
できない場合がある。また更に、系統の電圧を正弦波の
信号のままでその変化分を検出しているので、入力信号
の変化に対して変化分の出力信号は瞬時となり、継続事
故と回復事故との区別がつかないという不具合がある。
【0005】本発明の目的は、系統の周波数の変動の影
響を受けることなく、系統に存在する残留零相電圧また
は残留零相電流の変化分を確実に検出することができる
変化幅検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、三相配電線の各相の
対地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出
手段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電
圧を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の
検出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出
手段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手
段の検出出力とを積算し、この積算値から零相電圧のう
ち線間電圧と同相の成分と90度位相の異なる直流成分
をそれぞれ演算する第1零相電圧演算手段と、第1零相
電圧演算手段の各演算値を順次記憶するとともに各記憶
値と新たな演算値とを順次比較し、この比較結果を基に
零相電圧の変化分を演算する第2零相電圧演算手段と、
第2零相電圧演算手段の演算値と設定値とを比較し、演
算値が設定値を超えたときに零相電圧の変化出力を発生
する零相電圧比較判定手段とを有する変化幅検出装置を
構成したものである。  第2の装置として、三相配電
線の各相の対地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対
地電圧検出手段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧
から線間電圧を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧
検出手段の検出出力から配電線の零相電圧を検出する零
相電圧検出手段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相
電圧検出手段の検出出力とを積算し、この積算値から零
相電圧のうち線間電圧と同相の直流成分と90度位相の
異なる直流成分をそれぞれ演算する第1零相電圧演算手
段と、第1零相電圧演算手段の各演算値を順次記憶する
とともに各記憶値と新たな演算値とを順次比較し、この
比較結果を基に零相電圧のうち線間電圧と同相成分の変
化分と90度位相の異なる成分の変化分とを演算する第
2零相電圧演算手段と、第2零相電圧演算手段の各演算
出力から零相電圧の変化分を演算する第3零相電圧演算
手段と、第3零相電圧演算手段の演算値と設定値とを比
較し、演算値が設定値を超えたときに零相電圧の変化出
力を発生する零相電圧比較判定手段とを有する変化幅検
出装置を構成したものである。
【0007】第3の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積算する第1積算手段と、第1積算手段
の積算値から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と
、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延
手段と、第1フィルタ手段の出力と第1遅延手段の出力
との偏差を算出する第1偏差算出手段と、第1偏差算出
手段の出力を二乗演算する第1二乗手段と、線間電圧算
出手段の算出出力を90度移相する移相手段と、移相手
段の出力と零相電圧検出手段の検出出力とを積算する第
2積算手段と、第2積算手段の積算値から直流分のみを
抽出する第2フィルタ手段と、第2フィルタ手段の出力
を一定時間遅延する第2遅延手段と、第2フィルタ手段
の出力と第2遅延手段の出力との偏差を算出する第2偏
差算出手段と、第2偏差算出手段の出力を二乗演算する
第2二乗手段と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の
出力とを加算する加算手段と、加算手段の出力からその
平方根を算出する平方根算出手段と、平方根算出手段の
出力と設定値とを比較し算出出力が設定値を超えたとき
に零相電圧の変化出力を発生する零相電圧比較判定手段
とを有する変化幅検出装置を構成したものである。
【0008】第4の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積算する第1積算手段と、第1積算手段
の積算値から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と
、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延
手段と、第1フィルタ手段の出力と第1遅延手段の出力
との偏差を算出する第1偏差算出手段と、第1偏差算出
手段の出力を二乗する第1二乗手段と、線間電圧算出手
段の算出出力を90度移相する移相手段と、移相手段の
出力と零相電圧検出手段の検出出力とを積算する第2積
算手段と、第2積算手段の積算値から直流分のみを抽出
する第2フィルタ手段と、第2フィルタ手段の出力を一
定時間遅延する第2遅延手段と、第2フィルタ手段の出
力と第2遅延手段の出力との偏差を算出する第2偏差算
出手段と、第2偏差算出手段の出力を二乗演算する第2
二乗手段と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力
とを加算する加算手段と、加算手段の出力と設定値とを
比較し加算出力が設定値を超えたときに零相電圧の変化
出力を発生する零相電圧比較判定手段とを有する変化幅
検出装置を構成したものである。
【0009】第5の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積算する第1積算手段と、第1積算手段
の積算値から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と
、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延
手段と、ホールド指令によりホールド指令入力時の第1
遅延手段の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホ
ールド解除指令により第1遅延手段出力をそのまま出力
する第1ホールド手段と、第1フィルタ手段の出力と第
1ホールド手段の出力との偏差を算出する第1偏差算出
手段と、第1偏差算出手段の出力を二乗演算する第1二
乗手段と、線間電圧算出手段の算出出力を90度移相す
る移相手段と、移相手段の出力と零相電圧検出手段の検
出出力とを積算する第2積算手段と、第2積算手段の積
算値から直流分のみを抽出する第2フィルタ手段と、第
2フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第2遅延手段
と、ホールド指令によりホールド指令入力時の第2遅延
手段の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホール
ド解除指令により第2遅延手段出力をそのまま出力する
第2ホールド手段と、第2フィルタ手段の出力と第2ホ
ールド手段の出力との偏差を算出する第2偏差算出手段
と、第2偏差算出手段の出力を二乗演算する第2二乗手
段と、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力とを加
算する加算手段と、加算手段の出力からその平方根を算
出する平方根算出手段と、平方根算出手段の出力と設定
値とを比較し算出出力が設定値を超えたときに零相電圧
の変化出力を発生する零相電圧比較判定手段と、零相電
圧比較判定手段から零相電圧の変化出力が発生したとき
に一定時間ホールド指令を出力しその後ホールド解除指
令を出力するホールド指令発生手段とを有する変化幅検
出装置を構成したものである。
【0010】第6の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積算する第1積算手段と、第1積算手段
の積算値から直流分のみを抽出する第1フィルタ手段と
、第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第1遅延
手段と、ホールド指令によりホールド指令入力時の第1
遅延手段の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホ
ールド解除指令により第1遅延手段出力をそのまま出力
する第1ホールド手段と、第1フィルタ手段の出力と第
1ホールド手段の出力との偏差を算出する第1偏差算出
手段と、第1偏差算出手段の出力を二乗演算する第1二
乗手段と、線間電圧算出手段の算出出力を90度移相す
る移相手段と、移相手段の出力と零相電圧検出手段の検
出出力とを積算する第2積算手段と、第2積算手段の積
算値から直流分のみを抽出する第2フィルタ手段と、第
2フィルタ手段の出力を一定時間遅延する第2遅延手段
と、ホールド指令によりホールド指令入力時の第2遅延
手段の出力をホールドしてホールド値を出力し、ホール
ド解除指令により第2遅延手段出力をそのまま出力する
第2ホールド手段と、第2フィルタ手段の出力と第2ホ
ールド手段の出力との偏差を算出する第2偏差算出手段
と、第2偏差算出手段の出力を二乗する第2二乗手段と
、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力とを加算す
る加算手段と、加算手段の出力と設定値とを比較し加算
出力が設定値を超えたときに零相電圧の変化出力を発生
する零相電圧比較判定手段と、零相電圧比較判定手段か
ら零相電圧の変化出力が発生したときに一定時間ホール
ド指令を出力しその後ホールド解除指令を出力するホー
ルド指令発生手段とを有する変化幅検出装置を構成した
ものである。
【0011】第1,第2,第3,第4,第5または第6
の装置を含む第7の装置として、三相配電線の零相電流
を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の検
出出力を電圧信号に変換する電流電圧変換手段と、電流
電圧変換手段の出力と線間電圧算出手段の出力とを積算
し、この積算値から零相電流に対応した電圧成分として
線間電圧と同相の直流成分と90度位相の異なる直流成
分をそれぞれ演算する第1零相電流演算手段と、第1零
相電流演算手段の各演算値を順次記憶するとともに各記
憶値と新たな演算値とを比較し、この比較結果を基に零
相電流の変化分を演算する第2零相電流演算手段と、第
2零相電流演算手段の演算値と設定値とを比較し、演算
値が設定値を超えたときに零相電流の変化出力を発生す
る零相電流比較判定手段とを有する変化幅検出装置を構
成したものである。
【0012】第1,第2,第3,第4,第5,第6また
は第7の装置を含む第8の装置として、三相配電線の零
相電流を検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手
段の検出出力を電圧信号に変換する電流電圧変換手段と
、電流電圧変換手段の出力と線間電圧算出手段の出力と
を積算する零相電流用第1積算手段と、零相電流用第1
積算手段の積算値から直流分のみを抽出する零相電流用
第1フィルタ手段と、零相電流用第1フィルタ手段の出
力を一定時間遅延する零相電流用第1遅延手段と、零相
電流用第1フィルタ手段の出力と零相電流用第1遅延手
段の出力との偏差を算出する零相電流用第1偏差算出手
段と、零相電流用偏差算出手段の出力を二乗する零相電
流用第1二乗手段と、線間電圧算出手段の出力を90度
移相する零相電流用移相手段と、零相電流用移相手段の
出力と電流電圧変換手段の出力とを積算する零相電流用
第2積算手段と、零相電流用第2積算手段の出力を一定
時間遅延する零相電流用第2遅延手段と、零相電流用第
2フィルタ手段の出力と零相電流用第2遅延手段との偏
差を算出する零相電流用第2偏差算出手段と、零相電流
用第2偏差算出手段の出力を二乗する零相電流用第2二
乗手段と、零相電流用第1二乗手段の出力と第2二乗手
段の出力とを加算する零相電流用加算手段と、零相電流
用加算手段の出力からその平方根を算出する零相電流用
平方根算出手段と、零相電流用平方根算出手段の出力と
設定値とを比較し算出出力が設定値を超えたときに零相
電流の変化出力を発生する零相電流用比較判定手段とを
有する変化幅検出装置を構成したものである。
【0013】第9の装置として、三相配電線の各相の対
地電圧を検出する対地電圧検出手段と、対地電圧検出手
段の検出出力のうちいずれか二相の相電圧から線間電圧
を算出する線間電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検
出出力から配電線の零相電圧を検出する零相電圧検出手
段と、線間電圧算出手段の算出出力と零相電圧検出手段
の検出出力とを積算し、この積算値から零相電圧のうち
線間電圧と同相の直流成分と90度位相の異なる直流成
分をそれぞれ演算する第1零相電圧演算手段と、第1零
相電圧演算手段の各演算値を順次記憶するとともに各記
憶値と新たな演算値とを比較し、この比較結果を基に線
間電圧と同相成分の変化分と90度位相の異なる成分の
変化分とを演算する第2零相電圧演算手段と、第2零相
電圧演算手段の各演算出力から零相電圧の変化分を演算
する第3零相電圧演算手段と、三相配電線の零相電流を
検出する零相電流検出手段と、零相電流検出手段の検出
出力を電圧信号に変換する電流電圧変換手段と、電流電
圧変換手段の出力と線間電圧算出手段の出力とを積算し
、この積算値から零相電流に対応した電圧成分として線
間電圧と同相の直流成分と90度位相の異なる直流成分
をそれぞれ演算する第1零相電流演算手段と、第1零相
電流演算手段の各演算値をそれぞれ積算し、この積算値
から零相電流に対応した電圧成分のうち線間電圧と同相
成分の変化分と90度位相の異なる成分の変化分を演算
する第2零相電流演算手段と、第2零相電流演算手段の
各演算出力から零相電流の変化分を演算する第3零相電
流演算手段と、第2,第3零相電圧演算手段の各演算出
力と第2,第3零相電流演算手段の各演算出力とから零
相電圧の変化分と零相電流の変化分との位相差に従った
余弦値を算出する余弦値算出手段と、余弦値算出手段の
算出出力と第3零相電流演算手段の演算出力とを乗算す
る乗算手段と、乗算手段の乗算値と設定値とを比較し、
乗算値が設定値を超えたときに方向特性判定出力を発生
する方向特性判定手段とを有する変化幅検出装置を構成
したものである。
【0014】
【作用】線間電圧算出手段によって算出された配電線の
線間電圧Vabを基準電圧とし、零相電圧検出手段によ
って検出された零相電圧Voとを第1零相電圧演算手段
によって積算し、この積算値から零相電圧Voのうち線
間電圧Vabと同相の成分と90度位相の異なる成分を
演算する。すなわち図5の(A)に示されるように、線
間電圧Vabと零相電圧Voとを積算し、零相電圧Vo
を基準電圧Vabと同相である同相成分Vox(X軸成
分に相当する電圧)と90度位相の異なる90度位相成
分Voy(Y軸成分に相当する電圧)とに分解する。そ
して各電圧Vox,Voyを指定の周期で第2零相電圧
演算手段に順次取り込み、各周期ごとに演算値を比較し
、この比較結果から零相電圧の変化分ΔVoを算出する
。すなわち、図5の(B)に示されるように、系統の事
故によって零相電圧VoがVooに変化した場合、変化
分ΔVoを次の(1)式に従って求める。
【0015】
【数1】
【0016】零相電圧比較判定手段において第2零相電
圧演算手段の演算時ΔVoと設定値とを比較し、演算値
ΔVoが設定値を超えた時に零相電圧の変化出力を発生
する。
【0017】また零相電圧Voのうち線間電圧Vabと
90度位相の異なる成分を求めるに際しては、線間電圧
Vabを90度移相した信号と零相電圧とを積算するこ
とによって得ることができる。そして線間電圧Vabと
零相電圧Vbとを積算したもの及び線間電圧Vabを9
0度移相した電圧と零相電圧Voとを積算したものをそ
れぞれフィルタ手段によってフィルタリング処理をすれ
ば直流分のみを抽出することができる。この直流分を一
定時間遅延させたものと遅延しないものとの偏差を求め
ているので、この偏差を高速にかつ周波数の変動による
影響を受けることなく求めることができる。そしてこの
偏差を基に同相成分と90度移相成分の両方の変化分を
算出することとしている。更にこの2つの変化分からベ
クトル演算により変化分の絶対値を求め、この値の大き
さが設定レベルを超えたときに零相電圧の変化出力を発
生するようにしている。すなわち、系統に残留零相電圧
及び残留零相電流が存在する場合でも、残留分を定常時
の基準値として記憶し、この基準値からの変化分を検出
することにより、残留分の大きさに左右されることなく
系統の地絡事故による変化分を確実に検出することがで
きる。
【0018】また残留成分の変化分が検出された際に、
遅延手段の出力を一旦ホールドしホールドした信号と遅
延手段の出力信号との偏差から残留成分の変化分を検出
しているため、地絡事故が断続的に継続しても変化分を
確実に検出することができる
【0019】。
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、高圧配電線10のa相,b相,
c相にはそれぞれ対地電圧検出器12が接続されている
。対地電圧検出器12は複数のコンデンサCP,CGを
備えており、各相の電圧がコンデンサCP,CGによっ
て分圧され、分圧された電圧が対地電圧として線間電圧
検出器14と零相電圧検出器16に供給されている。 線間電圧検出器14はa相の電圧信号とb相の電圧信号
からa相ーb相間の線間電圧Vabを検出するように構
成されている。零相電圧検出器16は高圧配電線10の
各相の相電圧Va,Vb,Vcを加算し、この加算値を
零相電圧Voとして出力するように構成されている。そ
して線間電圧検出器14の出力信号は移相回路18、積
算回路20に供給されており、零相電圧検出器16の出
力信号は積算回路20,22に供給されている。
【0020】積算回路20は線間電圧Vabと零相電圧
Voとを積算し、積算した信号をローパスフィルタ24
へ出力し、積算回路22は線間電圧Vabを90度移相
した信号と零相電圧Voとを積算し、積算した信号をロ
ーパスフィルタ26へ出力するようになっている。各ロ
ーパスフィルタ24,26は積算回路20,22からの
信号成分のうち直流成分のみを抽出するようになってい
る。そしてローパスフィルタ24は零相電圧Voと線間
電圧Vabの同相成分に比例した直流電圧Voxを導出
し、ローパスフィルタ26は零相電圧Voと線間電圧V
abの90度移相成分に比例した直流電圧Voyを導出
するようになっている。そして各直流電圧Vox,Vo
yは遅延回路28,30及び偏差算出回路32,34に
供給されている。各遅延回路28,30は抵抗とコンデ
ンサを含む積分回路で構成されており、ローパスフィル
タ24,26の出力信号を一定時間遅延し、遅延した信
号を偏差算出回路32,34へ出力するように構成され
ている。すなわち遅延回路28,30は各ローパスフィ
ルタ24,26の出力信号を指定の周期で取り込み、ロ
ーパスフィルタ24,26の出力信号のレベルを平均化
したレベルとして記憶し、記憶した信号を偏差算出回路
32,34へ出力するようになっている。そして各偏差
算出回路32,34でローパスフィルタ24,26から
の信号と遅延回路28,30からの信号との偏差を算出
すると、各偏差算出回路32,34からは現時点におけ
る直流電圧Vox,Voyの変化分ΔVox,ΔVoy
が算出されることになる。偏差算出回路32,34で得
られた変化分ΔVox,ΔVoyはそれぞれ二乗回路3
6,38で二乗演算され加算回路40へ供給される。二
乗演算回路36,38の演算値が加算回路40で加算さ
れると、この加算値は平方根演算回路42に供給され、
平方根演算回路42において加算値から平方根が演算さ
れる。すなわち平方根演算回路42からは零相電圧Vo
の大きさと方向を含む変化分ΔVoが導出される。この
変化分ΔVoは設定電圧V1と比較回路44で比較され
、変化分ΔVoが設定電圧V1を超えたときには、比較
回路44から零相電圧Voの変化出力が発生される。 すなわち比較回路44は零相電圧比較判定手段として構
成されている。そして比較回路44の出力信号によって
高圧配電線10において地絡事故が発生したことが検出
されることになる。
【0021】ここで、a相に地絡事故が発生したときの
各部の状態を図6に、b相で地絡事故が発生した場合の
各部の状態を図7に、c相で地絡事故が発生した場合の
各部の状態を図8に示す。
【0022】図6から図8において、各部の状態は残留
零相電圧Voがa相の電圧に対して30度進みで大きさ
が1.0であること及び地絡事故により発生する零相電
圧は地絡相の電圧に対して45度遅れで大きさが1.0
であることを条件としている。
【0023】図6乃至図8から理解されるように、零相
電圧の発生位相は地絡相により異なり、各部の出力状態
も異なっているが、最終的な演算結果である零相電圧の
変化分ΔVoはいずれの相で地絡事故が発生しても、正
しく変化量1.0を検出することができる。
【0024】従って、本実施例によれば、零相電圧の発
生位相や事故相に関係なく、零相電圧の変化量を確実に
検出することができる。また線間電圧と零相電圧とを積
算し積算値から直流分を抽出し、抽出した直流電圧を基
に変化分を求めるようにしているため、系統周波数の変
動の影響を受けることなく、変化分ΔVoを検出するこ
とができる。また瞬時値から変化分を求めるのではなく
直流成分を基に変化分を求めているので、変化分を求め
るのに高速演算処理を行なう必要はなく演算回路の簡素
化が可能となる。
【0025】また前記実施例においては、加算回路40
の加算値からその平方根を求め平方根を変化分ΔVoと
して設定電圧V1と比較するものについて述べたが、加
算回路40の加算値と設定値とを比較し、この比較結果
から高圧配電線10で地絡事故が発生したことを検出す
るようにすることも可能である。
【0026】次に本発明の他の実施例を図2に基づいて
説明する。本実施例は、遅延回路28,30と偏差算出
回路32,34との間にサンプルホールド回路46,4
8を設け、各サンプルホールド回路46,48をホール
ド指令発生回路50からの指令に従って制御するように
したものであり、他の構成は図1のものと同様であるの
で、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は略
省する。
【0027】ホールド指令発生回路50は比較回路44
から比較信号が発生したときにホールド指令をサンプル
ホールド回路46,48へ出力し、比較回路44から出
力される比較信号の発生が停止されたときにホールド解
除指令をサンプルホールド回路46,48へ出力するよ
うになっている。そして各サンプルホールド回路46,
48はホールド指令が入力されたときに、ホールド指令
入力時の遅延回路28,30の出力信号をホールドして
ホールドした信号を出力し、ホールド解除指令により遅
延回路28,30の出力をそのまま出力するように構成
されている。このため、本実施例によれば、地絡事故が
遅延回路28,30の遅延時間よりも長く断続的に発生
したときでも、地絡事故発生前の値がサンプルホールド
回路46,48にホールドされるため、地絡事故が断続
的に発生しても零相電圧の変化を確実に検出することが
できる。
【0028】次に、残留零相電流と残留零相電圧の変化
分を検出するための実施例を図3に基づいて説明する。 本実施例は、図1に示されるものに、電流検出器52、
抵抗54、演算回路56,58,60、比較回路62を
設け、これらによって残留零相電流の変化分を検出する
ようにしたものである。そして演算回路64は位相回路
18、積算回路20,22、ローパスフィルタ24,2
6の機能を備え、演算回路66は遅延回路28,30、
偏差算出回路32,34の機能を備え、演算回路68は
二乗演算回路36,38、加算回路40、平方根演算回
路42の機能を備えるようになっている。
【0029】零相電流検出器52は高圧配電線10に配
置されており、零相電流検出器52によって検出された
零相電流Ioは抵抗54に供給されている。抵抗54は
零相電流Ioを電圧信号Viに変換する電流電圧変換手
段として構成されている。すなわち、線間電圧Vabを
基準電圧として零相電圧Ioの変化分を検出するために
、零相電流Ioを電圧信号Viに変換し、電圧信号Vi
を基に零相電流Ioの変化分を検出することとしている
。そして演算回路56は演算回路64と同様に位相回路
、積算回路及びローパスフィルタを備え、線間電圧Va
bを基準電圧として線間電圧Vabと同相成分Vixと
90度位相成分Viyを導出するようになっている。 また演算回路58は演算回路66と同様に、遅延回路、
偏差算出回路を備えており、各成分の変化分ΔVix,
ΔViyを算出するようになっている。更に演算回路6
0は演算回路68と同様に二乗演算回路、加算回路、平
方根演算回路を備えており、変化分ΔVix,ΔViy
を基に零相電流Ioの変化に対応した大きさを示す変化
分ΔViを導出するようになっている。そしてこの変化
分ΔViは設定電圧V2と比較回路62で比較され、変
化分ΔViが設定電圧V2を超えたときには比較回路6
2から零相電流Ioの変化出力を発生するようになって
いる。すなわち比較回路62は零相電流比較判定手段と
して構成されている。
【0030】このように、本実施例によれば、残留零相
電流及び残留零相電圧の変化分をそれぞれ検出すること
ができるため、ケーブル系のような対地静電容量が大き
い系統で零相電圧がほとんど発生しない場合でも、零相
電流によって地絡事故を検出することができ、信頼性の
向上に寄与することができる。
【0031】次に、地絡事故が発生した地点の方向性を
判定するための実施例を図4に基づいて説明する。本実
施例は、図3に示される演算回路56,64の後に演算
回路70,72,74、積算回路76、比較回路78を
設けたものであり、演算回路70は演算回路58,60
と同様の機能を有し、演算回路72は演算回路66,6
8と同様な機能を有するようになっている。そして演算
回路70,72の出力信号によって零相電流の変化分Δ
Viと零相電圧の変化分ΔVoの位相差θの余弦(co
sθ)を演算し、ΔViとcosθとを積算回路76で
積算し、この積算値が設定電圧V4を超えるか否かを比
較回路78で比較判定するようにしたものである。
【0032】位相差θのcosθを算出するに際しては
、図9に示されるように、零相電流の変化分ΔViと零
相電圧の変化分ΔVoを基に次式によって求めることと
している。
【0033】
【数2】
【0034】前記実施例においては、零相電圧の変化分
ΔVoと零相電流の変化分ΔViとが同相であるとき、
すなわちθ=0のときにはΔViが設定電圧V4を越え
たときに比較回路78から比較信号が出力され、θ=6
0度のときには、図10に示されるように、ΔViが2
V4を超えたときに比較回路78から比較信号が出力さ
れることになる。そしてθ=0のときを最大感度に設定
すれば、ΔViが設定電圧V4を超えたときに地絡事故
が発生したことを検出することができる。更に零相電流
検出器52を設置した地点より電源側で地絡事故が発生
したときに、抵抗54に零相電流Ioが流れ込む方向と
設定すれば、ΔViが設定電圧V4を超えたときに零相
電流検出器52の設置地点より電源側で地絡事故が発生
したことを検出することができる。また零相電流検出器
52の負荷側で地絡事故が発生したことを検出する場合
には、零相電流検出器52と抵抗54との接続方法を逆
として零相電流Ioの流れる方向を逆とすれば、負荷側
で地絡事故が発生したことを検出することができる。
【0035】また前記実施例において、θ=0のときを
最大感度としているが、零相電圧Voまたは零相電流V
iを任意の移相回路を介して演算させることにより、最
大感度となる位相θの値を任意の値に設定することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
零相電圧または零相電流を線間電圧と同相の成分と90
度位相の異なる成分とに分け、各成分のベクトル値を基
に零相電圧または零相電流の変化分を検出するようにし
ているため、系統に残留零相電圧及び残留零相電流が存
在しても、系統周波数の変動の影響を受けることなく残
留成分の変化分を確実に検出することができる。また残
留成分の変化分から位相特性を求めるようにしているた
め、事故点の方向を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す構成図である。
【図5】変化分の検出方法を説明するためのベクトル図
である。
【図6】a相の地絡状態を説明するための図である。
【図7】b相の地絡状態を説明するための図である。
【図8】c相の地絡状態を説明するための図である。
【図9】cosθの算出方法を説明するための図である
【図10】リーレ感度の設定値を説明するためのベクト
ル図である。
【符号の説明】
10  高圧配電線 12  対地電圧検出器 14  線間電圧検出器 16  零相電圧検出器 18  位相回路 20,22  積算回路 24,26  ローパスフィルタ 28,30  遅延回路 32,34  偏差算出回路 36,38  二乗演算回路 40  加算回路 42  平方根演算回路 44  比較回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  三相配電線の各相の対地電圧を検出す
    る対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力の
    うちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間
    電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電
    線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧
    算出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    積算し、この積算値から零相電圧のうち線間電圧と同相
    の成分と90度位相の異なる直流成分をそれぞれ演算す
    る第1零相電圧演算手段と、第1零相電圧演算手段の各
    演算値を順次記憶するとともに各記憶値と新たな演算値
    とを順次比較し、この比較結果を基に零相電圧の変化分
    を演算する第2零相電圧演算手段と、第2零相電圧演算
    手段の演算値と設定値とを比較し、演算値が設定値を超
    えたときに零相電圧の変化出力を発生する零相電圧比較
    判定手段とを有する変化幅検出装置。
  2. 【請求項2】  三相配電線の各相の対地電圧を検出す
    る対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力の
    うちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間
    電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電
    線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧
    算出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    積算し、この積算値から零相電圧のうち線間電圧と同相
    の直流成分と90度位相の異なる直流成分をそれぞれ演
    算する第1零相電圧演算手段と、第1零相電圧演算手段
    の各演算値を順次記憶するとともに各記憶値と新たな演
    算値とを順次比較し、この比較結果を基に零相電圧のう
    ち線間電圧と同相成分の変化分と90度位相の異なる成
    分の変化分とを演算する第2零相電圧演算手段と、第2
    零相電圧演算手段の各演算出力から零相電圧の変化分を
    演算する第3零相電圧演算手段と、第3零相電圧演算手
    段の演算値と設定値とを比較し、演算値が設定値を超え
    たときに零相電圧の変化出力を発生する零相電圧比較判
    定手段とを有する変化幅検出装置。
  3. 【請求項3】  三相配電線の各相の対地電圧を検出す
    る対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力の
    うちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間
    電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電
    線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧
    算出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    積算する第1積算手段と、第1積算手段の積算値から直
    流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フィルタ
    手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、第1フ
    ィルタ手段の出力と第1遅延手段の出力との偏差を算出
    する第1偏差算出手段と、第1偏差算出手段の出力を二
    乗演算する第1二乗手段と、線間電圧算出手段の算出出
    力を90度移相する移相手段と、移相手段の出力と零相
    電圧検出手段の検出出力とを積算する第2積算手段と、
    第2積算手段の積算値から直流分のみを抽出する第2フ
    ィルタ手段と、第2フィルタ手段の出力を一定時間遅延
    する第2遅延手段と、第2フィルタ手段の出力と第2遅
    延手段の出力との偏差を算出する第2偏差算出手段と、
    第2偏差算出手段の出力を二乗演算する第2二乗手段と
    、第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力とを加算す
    る加算手段と、加算手段の出力からその平方根を算出す
    る平方根算出手段と、平方根算出手段の出力と設定値と
    を比較し算出出力が設定値を超えたときに零相電圧の変
    化出力を発生する零相電圧比較判定手段とを有する変化
    幅検出装置。
  4. 【請求項4】  三相配電線の各相の対地電圧を検出す
    る対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力の
    うちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間
    電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電
    線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧
    算出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    積算する第1積算手段と、第1積算手段の積算値から直
    流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フィルタ
    手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、第1フ
    ィルタ手段の出力と第1遅延手段の出力との偏差を算出
    する第1偏差算出手段と、第1偏差算出手段の出力を二
    乗する第1二乗手段と、線間電圧算出手段の算出出力を
    90度移相する移相手段と、移相手段の出力と零相電圧
    検出手段の検出出力とを積算する第2積算手段と、第2
    積算手段の積算値から直流分のみを抽出する第2フィル
    タ手段と、第2フィルタ手段の出力を一定時間遅延する
    第2遅延手段と、第2フィルタ手段の出力と第2遅延手
    段の出力との偏差を算出する第2偏差算出手段と、第2
    偏差算出手段の出力を二乗演算する第2二乗手段と、第
    1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力とを加算する加
    算手段と、加算手段の出力と設定値とを比較し加算出力
    が設定値を超えたときに零相電圧の変化出力を発生する
    零相電圧比較判定手段とを有する変化幅検出装置。
  5. 【請求項5】  三相配電線の各相の対地電圧を検出す
    る対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力の
    うちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間
    電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電
    線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧
    算出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    積算する第1積算手段と、第1積算手段の積算値から直
    流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フィルタ
    手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、ホール
    ド指令によりホールド指令入力時の第1遅延手段の出力
    をホールドしてホールド値を出力し、ホールド解除指令
    により第1遅延手段出力をそのまま出力する第1ホール
    ド手段と、第1フィルタ手段の出力と第1ホールド手段
    の出力との偏差を算出する第1偏差算出手段と、第1偏
    差算出手段の出力を二乗演算する第1二乗手段と、線間
    電圧算出手段の算出出力を90度移相する移相手段と、
    移相手段の出力と零相電圧検出手段の検出出力とを積算
    する第2積算手段と、第2積算手段の積算値から直流分
    のみを抽出する第2フィルタ手段と、第2フィルタ手段
    の出力を一定時間遅延する第2遅延手段と、ホールド指
    令によりホールド指令入力時の第2遅延手段の出力をホ
    ールドしてホールド値を出力し、ホールド解除指令によ
    り第2遅延手段出力をそのまま出力する第2ホールド手
    段と、第2フィルタ手段の出力と第2ホールド手段の出
    力との偏差を算出する第2偏差算出手段と、第2偏差算
    出手段の出力を二乗演算する第2二乗手段と、第1二乗
    手段の出力と第2二乗手段の出力とを加算する加算手段
    と、加算手段の出力からその平方根を算出する平方根算
    出手段と、平方根算出手段の出力と設定値とを比較し算
    出出力が設定値を超えたときに零相電圧の変化出力を発
    生する零相電圧比較判定手段と、零相電圧比較判定手段
    から零相電圧の変化出力が発生したときに一定時間ホー
    ルド指令を出力しその後ホールド解除指令を出力するホ
    ールド指令発生手段とを有する変化幅検出装置。
  6. 【請求項6】  三相配電線の各相の対地電圧を検出す
    る対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力の
    うちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間
    電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電
    線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧
    算出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    積算する第1積算手段と、第1積算手段の積算値から直
    流分のみを抽出する第1フィルタ手段と、第1フィルタ
    手段の出力を一定時間遅延する第1遅延手段と、ホール
    ド指令によりホールド指令入力時の第1遅延手段の出力
    をホールドしてホールド値を出力し、ホールド解除指令
    により第1遅延手段出力をそのまま出力する第1ホール
    ド手段と、第1フィルタ手段の出力と第1ホールド手段
    の出力との偏差を算出する第1偏差算出手段と、第1偏
    差算出手段の出力を二乗演算する第1二乗手段と、線間
    電圧算出手段の算出出力を90度移相する移相手段と、
    移相手段の出力と零相電圧検出手段の検出出力とを積算
    する第2積算手段と、第2積算手段の積算値から直流分
    のみを抽出する第2フィルタ手段と、第2フィルタ手段
    の出力を一定時間遅延する第2遅延手段と、ホールド指
    令によりホールド指令入力時の第2遅延手段の出力をホ
    ールドしてホールド値を出力し、ホールド解除指令によ
    り第2遅延手段出力をそのまま出力する第2ホールド手
    段と、第2フィルタ手段の出力と第2ホールド手段の出
    力との偏差を算出する第2偏差算出手段と、第2偏差算
    出手段の出力を二乗する第2二乗手段と、第1二乗手段
    の出力と第2二乗手段の出力とを加算する加算手段と、
    加算手段の出力と設定値とを比較し加算出力が設定値を
    超えたときに零相電圧の変化出力を発生する零相電圧比
    較判定手段と、零相電圧比較判定手段から零相電圧の変
    化出力が発生したときに一定時間ホールド指令を出力し
    その後ホールド解除指令を出力するホールド指令発生手
    段とを有する変化幅検出装置。
  7. 【請求項7】  三相配電線の零相電流を検出する零相
    電流検出手段と、零相電流検出手段の検出出力を電圧信
    号に変換する電流電圧変換手段と、電流電圧変換手段の
    出力と線間電圧算出手段の出力とを積算し、この積算値
    から零相電流に対応した電圧成分として線間電圧と同相
    の直流成分と90度位相の異なる直流成分をそれぞれ演
    算する第1零相電流演算手段と、第1零相電流演算手段
    の各演算値を順次記憶するとともに各記憶値と新たな演
    算値とを比較し、この比較結果を基に零相電流の変化分
    を演算する第2零相電流演算手段と、第2零相電流演算
    手段の演算値と設定値とを比較し、演算値が設定値を超
    えたときに零相電流の変化出力を発生する零相電流比較
    判定手段とを有する請求項1,2,3,4,5または6
    記載の変化幅検出装置。
  8. 【請求項8】  三相配電線の零相電流を検出する零相
    電流検出手段と、零相電流検出手段の検出出力を電圧信
    号に変換する電流電圧変換手段と、電流電圧変換手段の
    出力と線間電圧算出手段の出力とを積算する零相電流用
    第1積算手段と、零相電流用第1積算手段の積算値から
    直流分のみを抽出する零相電流用第1フィルタ手段と、
    零相電流用第1フィルタ手段の出力を一定時間遅延する
    零相電流用第1遅延手段と、零相電流用第1フィルタ手
    段の出力と零相電流用第1遅延手段の出力との偏差を算
    出する零相電流用第1偏差算出手段と、零相電流用偏差
    算出手段の出力を二乗する零相電流用第1二乗手段と、
    線間電圧算出手段の出力を90度移相する零相電流用移
    相手段と、零相電流用移相手段の出力と電流電圧変換手
    段の出力とを積算する零相電流用第2積算手段と、零相
    電流用第2積算手段の出力を一定時間遅延する零相電流
    用第2遅延手段と、零相電流用第2フィルタ手段の出力
    と零相電流用第2遅延手段との偏差を算出する零相電流
    用第2偏差算出手段と、零相電流用第2偏差算出手段の
    出力を二乗する零相電流用第2二乗手段と、零相電流用
    第1二乗手段の出力と第2二乗手段の出力とを加算する
    零相電流用加算手段と、零相電流用加算手段の出力から
    その平方根を算出する零相電流用平方根算出手段と、零
    相電流用平方根算出手段の出力と設定値とを比較し算出
    出力が設定値を超えたときに零相電流の変化出力を発生
    する零相電流用比較判定手段とを有する請求項1,2,
    3,4,5,6または7記載の変化幅検出装置。
  9. 【請求項9】  三相配電線の各相の対地電圧を検出す
    る対地電圧検出手段と、対地電圧検出手段の検出出力の
    うちいずれか二相の相電圧から線間電圧を算出する線間
    電圧算出手段と、対地電圧検出手段の検出出力から配電
    線の零相電圧を検出する零相電圧検出手段と、線間電圧
    算出手段の算出出力と零相電圧検出手段の検出出力とを
    積算し、この積算値から零相電圧のうち線間電圧と同相
    の直流成分と90度位相の異なる直流成分をそれぞれ演
    算する第1零相電圧演算手段と、第1零相電圧演算手段
    の各演算値を順次記憶するとともに各記憶値と新たな演
    算値とを比較し、この比較結果を基に線間電圧と同相成
    分の変化分と90度位相の異なる成分の変化分とを演算
    する第2零相電圧演算手段と、第2零相電圧演算手段の
    各演算出力から零相電圧の変化分を演算する第3零相電
    圧演算手段と、三相配電線の零相電流を検出する零相電
    流検出手段と、零相電流検出手段の検出出力を電圧信号
    に変換する電流電圧変換手段と、電流電圧変換手段の出
    力と線間電圧算出手段の出力とを積算し、この積算値か
    ら零相電流に対応した電圧成分として線間電圧と同相の
    直流成分と90度位相の異なる直流成分をそれぞれ演算
    する第1零相電流演算手段と、第1零相電流演算手段の
    各演算値をそれぞれ積算し、この積算値から零相電流に
    対応した電圧成分のうち線間電圧と同相成分の変化分と
    90度位相の異なる成分の変化分を演算する第2零相電
    流演算手段と、第2零相電流演算手段の各演算出力から
    零相電流の変化分を演算する第3零相電流演算手段と、
    第2,第3零相電圧演算手段の各演算出力と第2,第3
    零相電流演算手段の各演算出力とから零相電圧の変化分
    と零相電流の変化分との位相差に従った余弦値を算出す
    る余弦値算出手段と、余弦値算出手段の算出出力と第3
    零相電流演算手段の演算出力とを乗算する乗算手段と、
    乗算手段の乗算値と設定値とを比較し、乗算値が設定値
    を超えたときに方向特性判定出力を発生する方向特性判
    定手段とを有する変化幅検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP1986291A3 (en) * 2007-04-26 2010-09-15 Fanuc Ltd Laser having a ground fault protection device

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