JP3369930B2 - 印刷処理システムおよび印刷処理方法 - Google Patents

印刷処理システムおよび印刷処理方法

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JP3369930B2
JP3369930B2 JP28208997A JP28208997A JP3369930B2 JP 3369930 B2 JP3369930 B2 JP 3369930B2 JP 28208997 A JP28208997 A JP 28208997A JP 28208997 A JP28208997 A JP 28208997A JP 3369930 B2 JP3369930 B2 JP 3369930B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷処理システムお
よび印刷処理方法に関する。さらに詳細には、文書、図
面作成装置、あるいは画像処理装置等において作成され
たデータに関する印刷要求をクライアントマシンからサ
ーバーマシンに対して出力し、印刷要求を受領したサー
バーマシンがフォームオーバーレイ態様、バナーシート
出力、スキップ処理等の各種の印刷態様およびアクショ
ンを決定し実行するシステムであり、印刷オブジェクト
に設定された属性に対応して実行アクションを設定した
属性依存アクション定義テーブルに基づいて、サーバー
マシンにおいて実行アクションの決定を行うように構成
した印刷処理システムおよび印刷処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷処理を実行する印刷処理システムで
は、印刷データをプリンタ等の出力装置によって出力す
る際に、出力データ中に会社のロゴをページの所定の場
所に印刷したり、出力図面または文書に関するプロジェ
クト、製品名等を出力させたり、出力図面のバージョン
を示す記号を印刷したり、あるいは、出力用紙の先頭ペ
ージに出力者、日時等の書誌事項を記載したバナーシー
トを出力する等、各種の出力形態を設定して印刷するこ
とが行われる。
【0003】また、図面の編集、改定等が行われ、複数
の類似する図面がデータホルダ中に存在する場合には、
ホルダ中から編集の終了した図面のみを選択して出力さ
せたり、最新バージョン等、特定のバージョンの図面の
みを選択して出力させる等、複数データが混在する印刷
データ中から特定の印刷データのみを選択して出力する
ことが行われる。
【0004】上述のようなさまざまな印刷出力形態は、
印刷要求を行うクライアントが印刷データ自体を確認し
て設定したり、または印刷データに付属する属性に基づ
いて各印刷データを識別して各印刷データについて個々
に設定するのが一般的であった。印刷を行う印刷データ
オブジェクトの各々には、例えば図面であれば、その図
面が編集中であるのか編集の終了した図面であるのかを
示す属性「Status」、図面に関するプロジェクト
を示す属性「Project」、図面のバージョンを示
す属性「Version Number」等、各種の属
性がオブジェクトごとに設定されている。
【0005】印刷要求を行うクライアントは、印刷出力
をサーバーマシンに出力する際に、上述の印刷データの
属性値を参照しながら、出力形態、その他の実行アクシ
ョンの設定、すなわち出力データ中に会社のロゴを印刷
したり、出力する図面または文書に関するプロジェク
ト、製品名等の出力、図面のバージョンを示す記号の出
力等の設定を行っていた。また、複数データが混在する
印刷データ中から特定のバージョンの図面のみを選択し
て出力させる処理等、特定の印刷データのみを選択して
印刷する場合にも印刷データの属性値を参照して印刷す
べきデータの選択を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の印
刷処理システムでは、印刷対象となるデータの印刷形態
の設定は印刷要求を行うクライアントマシン側で逐次行
っており、その際クライアントは印刷を実行する印刷オ
ブジェクトに対応する属性値を参照しながら必要な設定
を行い、印刷オブジェクト指定データとともに設定した
オプションデータをサーバーマシンに対して送付するこ
とで所望の印刷結果を得ていた。
【0007】しかしながら、このようにクライアント側
で各種の実行アクション設定を行う構成では、印刷デー
タが膨大になると、その作業量もまた膨大となり、個々
のデータに対する正しい設定を行うために要する時間お
よび労力は甚大となるという欠点を有する。
【0008】また、従来の印刷処理システムにおいて
は、印刷出力された図面が編集中のものであるのか、編
集が終了したものであるのか、改訂された図面であるの
か、あるいは何番目のバージョンなのか等についての情
報を得るためには、印刷出力後の印刷データとデータベ
ース中の当該データに対応する属性の値を逐一対応させ
て確認することが必要となり、出力結果のみからこれら
の情報を得ることはできなかった。
【0009】本発明の印刷処理システムおよび印刷処理
方法は、上述のような従来の印刷処理システムの欠点に
鑑み、クライアントマシン側での個々の印刷データに対
する各種の印刷態様の設定作業を軽減し、印刷データに
対応して予め付された属性値に応じて自動的に印刷様式
を設定する構成を提供する。
【0010】さらに、本発明の印刷処理システムおよび
印刷処理方法は、印刷結果の各々に対して図面等のバー
ジョン番号、編集中であるか否か等、各種情報を提供す
るフォームオーバーレイを自動的に実行して印刷結果か
ら直接各印刷データ情報を得ることの可能な構成を提供
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明の印刷処理システムは、印刷データの出力を実
行する印刷装置と該印刷装置における印刷処理の制御を
行う印刷制御手段とを有する印刷処理システムにおい
て、前記印刷制御手段は、印刷データ中の個々の印刷対
象となるオブジェクトに対応して予め設定された印刷デ
ータの編集状態またはバージョン情報の少なくともいず
れかの情報をあらわす属性とその属性値との条件に基づ
いて印刷処理の際に実行すべきアクションを決定する属
性依存アクション決定手段を有し、前記印刷制御手段
は、前記属性依存アクション決定手段によって決定され
たアクションに基づいて前記印刷装置での印刷データ出
力を制御することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の印刷処理システムは、印
刷要求を出力するクライアントマシンと、該印刷要求を
受領し印刷装置の印刷制御を行う印刷制御手段を有する
サーバーマシンと、クライアントマシンとサーバーマシ
ン間でのデータ転送を行うデータ転送手段とを有し、ク
ライアントマシンは、サーバーマシンに対して印刷処理
を実行する印刷オブジェクトの指定データを出力し、サ
ーバーマシンは、クライアントマシンからデータ転送手
段を介して受領した印刷オブジェクト指定データに基づ
いて、印刷処理を実行すべき印刷オブジェクトを特定
し、該特定された印刷オブジェクトに対応して設定され
た属性に基づいて属性依存アクション決定手段により実
行すべきアクションを決定することを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の印刷処理システムにおい
て、属性依存アクション決定手段は、印刷オブジェクト
の1以上の属性に関する属性条件を定義し、該定義され
た属性条件に応じて実行すべきアクションを対応させた
属性依存アクション定義テーブルを有し、該属性依存ア
クション決定手段は、印刷オブジェクト個々に設定され
た属性を該属性依存アクション定義テーブルに定義され
た属性条件と対比し、個々の印刷オブジェクトの設定属
性と該属性依存アクション定義テーブルに定義された属
性条件とが一致することを条件として実行すべきアクシ
ョンを決定することを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の印刷処理システムにおい
て、属性依存アクション定義テーブルは、個々の属性条
件に対応して実行するアクションを定義するデータとし
て、イ)印刷装置において実行可能な印刷オプションを
定義した印刷オプションデータ、ロ)印刷装置に転送す
べき印刷命令としてのコマンドおよび該コマンドの実行
に必要な引数データ、ハ)印刷装置における印刷実行の
中止を定義するスキップ命令、のいずれかを有すること
を特徴とする。
【0015】さらに、本発明の印刷処理方法は、印刷デ
ータの出力を実行する印刷装置と該印刷装置における印
刷処理を制御する印刷制御手段とを有する印刷処理シス
テムにおける印刷処理方法において、印刷データ中の個
々の印刷対象となるオブジェクトに対応して予め設定さ
れた印刷データの編集状態またはバージョン情報の少な
くともいずれかの情報をあらわす属性とその属性値との
条件に基づいて印刷処理の際に実行すべきアクションを
決定するステップと、前記決定された実行すべきアクシ
ョンに基づいて前記印刷装置での印刷データの出力を制
御するステップとを有することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の印刷処理方法において印
刷処理システムは、印刷要求を出力するクライアントマ
シンと、該印刷要求を受領し、印刷装置の印刷制御を行
う印刷制御手段を有するサーバーマシンと、クライアン
トマシンとサーバーマシン間でのデータ転送を行うデー
タ転送手段とを有し、クライアントマシンは、サーバー
マシンに対して印刷処理を実行する印刷オブジェクトの
指定データを出力し、サーバーマシンは、クライアント
マシンからデータ転送手段を介して受領した印刷オブジ
ェクト指定データに基づいて、印刷処理を実行すべき印
刷オブジェクトを特定し、該特定された印刷オブジェク
トに対応して設定された属性に基づいて属性依存アクシ
ョン決定手段により印刷態様を決定することを特徴とす
る。
【0017】さらに、本発明の印刷処理方法において、
属性依存アクション決定手段は、印刷オブジェクトの1
以上の属性に関する属性条件を定義し、該定義された属
性条件に応じて実行すべきアクションを対応させた属性
依存アクション定義テーブルを有し、該属性依存アクシ
ョン決定手段は、印刷オブジェクト個々に設定された属
性を該属性依存アクション定義テーブルに定義された属
性条件と対比し、個々の印刷オブジェクトの設定属性と
該属性依存アクション定義テーブルに定義された属性条
件とが一致することを条件として実行すべきアクション
を決定することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に本発明の印刷処理システム
の一実施例の構成を示す。本実施例の印刷処理システム
には、サーバーマシン101、サーバーマシンに接続さ
れた印刷装置102、クライアントマシン103、10
4、および105が含まれ、各々の構成要素は、データ
転送手段としてのネットワーク106によって接続さ
れ、相互に各種データの転送が可能な構成となってい
る。
【0019】図1に示す実施例では、サーバーマシン1
01と印刷装置102とが個別の装置として構成され、
それぞれが相互に接続された構成として示してあるが、
サーバーマシン101と印刷装置102とは一体となっ
た構成とすることも可能である。また、図1に示すネッ
トワークにはさらに複数のクライアントマシン、サーバ
ーマシン、印刷装置、さらに印刷データを記憶する印刷
データ記憶装置が接続されていてもよい。
【0020】サーバーマシン101は、クライアントマ
シン103、104、105のいずれかから出力される
印刷要求をネットワーク106を介して受領し、その受
領した印刷要求に係る印刷ジョブの印刷をサーバーマシ
ン101に接続された印刷装置102によってサーバー
マシン101の制御に基づいて実行する。クライアント
マシン103、104、105は印刷データを指定する
識別子としての印刷オブジェクトIDをサーバーマシン
101に送付し、サーバーマシン101は指定されたI
Dに従って印刷オブジェクトを特定し、サーバーマシン
中のデータベース、あるいはネットワーク106に接続
されたデータベースからIDによって識別されたデータ
を獲得し、印刷装置102によって印刷を実行する。あ
るいはクライアントマシン103、104、105から
印刷を実行する文書、図面等のデータをオブジェクトI
Dとともにネットワーク106を介してサーバーマシン
101に転送し、その転送データに関する印刷をサーバ
ーマシン101の制御のもとに印刷装置102において
印刷を実行してもよい。
【0021】クライアントマシン104、105、10
6は、印刷要求の際に、各種の印刷態様等、印刷実行時
のアクション設定のためのオプション指定が可能であ
る。例えば印刷用紙のサイズ設定、印刷方向の設定、印
刷部数、データの拡大、縮小、印刷時刻の指定、あるい
は印刷装置102に例えば紙折り機能、パンチ機能、ス
テープル機能あるいはバインダ機能等が付属しているよ
うな場合には、印刷された出力用紙について、それぞれ
の機能に応じた紙折り、穴あけ、ステープルによるバイ
ンド、あるいはパンチ穴を利用したバインド等、出力用
紙に関する処理の指定が可能である。
【0022】さらに、本発明の印刷処理システムにおい
ては属性依存アクションに関してのオプション指定が可
能である。これは印刷オブジェクトの属性に従って所定
のアクションを実行させることを指定するものである。
例えば、印刷図面中に会社のロゴを右下等の所定の場所
に印刷したり、出力する図面または文書に関するプロジ
ェクト、製品名等を図面出力用紙の右上に出力させた
り、出力図面のバージョンを示す記号を出力したり、あ
るいは、出力用紙の先頭ページに出力者、日時等の書誌
的事項を記載したバナーシートを出力する等、各種の出
力形態を各印刷データの属性値に応じて実行させる。
【0023】また、複数の文書データ、図面データ等が
クライアントが指定したデータホルダ中に含まれる場
合、ホルダ中から編集の終了した図面のみを選択して出
力させたり、最新バージョン等、特定のバージョンの図
面のみを選択して出力させる等、特定の印刷データの選
択出力を各印刷オブジェクトの属性値に応じて実行させ
ることが可能である。
【0024】図2に本発明の印刷処理システムにおける
クライアントマシンの主要機能構成図を示す。図2に示
すようにクライアントマシンは、オブジェクト指定部2
01、オプション指定部202、属性依存アクションオ
プション指定部203、およびジョブ依頼部204を有
する。
【0025】オブジェクト指定部202は、印刷対象と
なるオブジェクトを指定する機能を有する。印刷対象と
なるオブジェクトは、例えば複数の文書および/または
複数の図面等の組み合わせによって構成される文書ホル
ダ、または、このような文書ホルダの複数個の組み合わ
せによって構成される文書ホルダの集合、あるいは、図
面単体、一文書等のシート単位等、さまざまな単位によ
って構成可能であり、クライアントは任意の単位での印
刷オブジェクト指定が可能である。オブジェクトの指定
は、例えばクライアントマシンにおけるディスプレイに
おいてオブジェクトを特定する印刷対象の図面、または
複数図面の集合パッケージ、あるいは複数の文書、図面
の集合体によって構成されるホルダ等の識別子を入力す
るか、またはマウスクリック等によってホルダ等を選択
して行う。オブジェクト指定部201によって生成され
た印刷オブジェクト指定データは、ジョブ依頼部204
を介してサーバーマシンに送付される。
【0026】オプション指定部202は、各種の印刷態
様を指定する。例えば印刷部数、印刷用紙サイズ、印刷
の際のデータ縮小または拡大の指定等である。これらも
上述のオブジェクト指定と同様にクライアントマシン中
のディスプレイにおいて所望の用紙サイズ等を入力する
等によりオプション指定を行う。オプション指定につい
ては図3を用いて後段で詳述する。
【0027】属性依存アクションオプション指定部20
3は、本発明の印刷処理システム特有の構成であり、印
刷データの属性に応じて印刷態様を自動的に設定して印
刷を実行する場合にクライアントが指定する。この属性
依存アクションオプション指定部203において属性依
存アクションオプションが指定された印刷ジョブをサー
バーマシン101が受領すると、サーバーマシン101
は、図5に示す属性依存アクション定義テーブルを参照
し、印刷オブジェクト各々に設定された属性に基づいて
印刷態様、その他の実行アクションを決定し、決定され
た印刷態様および実行アクションに基づいて印刷装置1
02における印刷処理の制御を行い、印刷が実行され
る。属性依存アクションおよび属性依存アクション定義
テーブルについては後段で詳述する。
【0028】オブジェクト指定部201で指定された印
刷オブジェクト指定データ、およびオプション指定部2
02、属性依存アクションオプション指定部203で指
定された各種のオプションデータは、ジョブ処理部20
4に渡され、ジョブ処理部204はこれらのデータをネ
ットワーク106を介してサーバーマシン101に転送
する。
【0029】図3にクライアント装置におけるオプショ
ン指定、および属性依存アクションオプション指定に使
用されるディスプレイ上の表示例を示す。
【0030】図3に示す例において、上側部分の用紙、
スケール、印刷時刻の設定は、従来の印刷処理システム
においても指定可能なオプション項目であり、例えば用
紙のオプションとしては、印刷すべき用紙サイズ、用紙
タイプ、紙質等が指定可能である。また、スケールとし
て、スケールモードを使用するか否かの設定、および使
用する場合のスケール値の入力が可能となっている。さ
らに、印刷時刻の項目では、印刷を実行する時刻の指定
が可能である。これらの項目は、印刷要求を行うクライ
アントがそれぞれ設定する。あるいはデフォルトとして
予め設定されている。
【0031】図3のオプション指定画面の下側部分に本
発明の特徴である属性依存アクションの指定欄が設けら
れている。この欄においてクライアントは、まず属性依
存アクション指定をするか否かを属性依存アクション指
定ボタン301によって設定する。ここで属性依存アク
ションを指定しない場合は、用紙指定等の従来のオプシ
ョン設定のみが有効となり、従来通りのオプション指定
に基づく印刷が実行される。
【0032】属性依存アクションが指定されると、その
実行アクションの具体的な設定を行うことになる。この
例ではアクションとして3つの項目設定がアクション設
定欄302、303、304において可能となってい
る。図3に示す例では、改訂済み印、および編集中印の
アクション指定がなされている。これらは、後述する図
5の属性依存アクション定義テーブルのラベルに対応す
る。また、これらラベルに対応して設定された識別子で
あるID(図5参照)がラベルID欄305に表示され
る。ラベルID欄305に直接ラベルIDを入力するこ
とによって実行アクションを指定することもできる。
【0033】なお、この図3に示すオプション指定画面
の表示例は一例であり、図3に示す例以外にも、例えば
さらに多くのアクション指定欄を設けたり、図5に示す
テーブル自体をディスプレイに表示して設定項目を選択
する構成等、各種の態様が可能である。
【0034】属性依存アクションが指定されると、クラ
イアントによって指定された印刷オブジェクト個々の属
性に応じて印刷態様を自動的に設定して印刷を実行す
る。この属性依存アクションオプション指定欄で属性依
存アクションが指定された印刷ジョブをサーバーマシン
101が受領すると、サーバーマシン101は指定され
たアクションについて、図5に示す属性依存アクション
定義テーブルを参照するとともに印刷オブジェクト各々
の属性に基づいて印刷の際に実行すべきアクションを決
定し、決定されたアクションに基づいて印刷装置102
によって印刷を実行する。
【0035】図4に本発明の印刷処理システムにおける
サーバーマシンの主要機能構成図を示す。ジョブ管理部
401は、ネットワーク106を介して各クライアント
マシン103、104、105から送られる印刷ジョブ
を管理する。図1のような複数のクライアントマシンが
1つのサーバーマシンに印刷要求を行うシステム構成に
おいては、各クライアントマシンから複数の印刷ジョブ
が次々とサーバーマシンに送られ、ジョブ管理部401
はこれら複数の印刷ジョブの実行順序の設定、印刷に必
要なデータの有無についての確認等を実行する。
【0036】ジョブ実行部402は、ジョブ管理部40
1において管理されている1以上の印刷ジョブから選択
された印刷ジョブの印刷実行指令を受取り、印刷装置1
02での印刷実行に必要な印刷ジョブ処理を行う。オブ
ジェクト処理管理部403は、印刷ジョブに含まれる1
以上の印刷オブジェクトについての管理を行う。例えば
印刷ジョブに含まれる1以上の印刷オブジェクトについ
て、印刷が実行されるオブジェクト順に行列を生成した
り、各オブジェクトの印刷に必要なデータ管理が行われ
る。
【0037】オブジェクト実行部404は、印刷オブジ
ェクトに係る印刷実データをデータ格納領域406から
獲得するとともに属性依存アクション実行制御判断部4
07に各印刷オブジェクトが属性依存アクションを実行
するか否かの判断を実行させる。この判断は、図2のク
ライアントマシンの属性依存アクションオプション指定
部でのオプション指定の有無に基づいて行われる。
【0038】データ格納領域406からの印刷実データ
の獲得は、オブジェクト実行部404から格納データ管
理部405にオブジェクト識別子を送付し、一致する識
別子を有するデータをデータ格納領域406から抽出す
ることによって行われる。オブジェクト識別子は図2の
クライアントマシンのオブジェクト指定部201におい
て指定されたオブジェクトに対応する。
【0039】属性依存アクション実行判断部407は、
クライアントから送付された印刷ジョブ中のオプション
データを参照し、属性依存アクションオプションの指定
の有無を判断する。属性依存アクションのオプション指
定が無い場合は、従来どおりのクライアントの指定した
印刷部数、印刷用紙サイズ等、従来からの一般的なオプ
ション指定のみに基づいて印刷が実行される。
【0040】属性依存アクション実行判断部407が、
クライアントから送付された印刷ジョブ中のオプション
データを参照し、属性依存アクションオプションの指定
が有ると判断した場合は、属性値依存アクション定義フ
ァイル408、属性値依存アクション解釈部409、お
よび属性値依存アクション実行部410によって印刷実
行において実行される属性値依存アクションが決定され
る。
【0041】属性値依存アクション定義ファイル408
は、印刷オブジェクトに対応して付される属性値に基づ
いて実行するアクションを定義したテーブルを構成要素
とするファイルである。テーブル例を図5に示す。図5
の例に示すように属性依存アクション定義テーブルは、
ラベル、ID、属性名、属性値、条件、アクション、お
よびオプション1〜4の項目を有する。
【0042】「ラベル」は実行するアクションを表現し
たものである。「ID」は、各ラベルに対して1対1に
対応する識別子である。「属性名」は、印刷データの各
オブジェクトに付される属性の名称を示している。「属
性値」は、オブジェクトごとに各属性に対して設定され
る値である。「条件」は、印刷オブジェクトの該当する
属性の属性値がテーブルの「属性値」の欄に設定した属
性値と一致することを条件としてテーブルに定義された
アクションを実行する場合は「=」。一致しないことを
条件とする場合は「!=」。さらに、属性値が数値で表
現される場合は、オブジェクトに付された属性値とテー
ブルに設定された属性値とを比較して、オブジェクトに
付された属性値がテーブルに設定された属性値より小で
あることを条件としてテーブル定義のアクションを実行
する場合は「<」、大であることを条件とする場合は
「>」等の設定がなされる。
【0043】「アクション」の項目には、オプション
(option)、コマンド(command)、およ
びスキップ(skip)の設定が可能である。オプショ
ン(option)の設定は、オブジェクトの属性値が
テーブルに定義された条件を満足する場合に、項目「オ
プション1」に規定された印刷オプションを「オプショ
ン2」以降の定義に従って実行することを意味する。コ
マンド(command)の設定は、オブジェクトの属
性値がテーブルに定義された条件を満足する場合に、項
目「オプション1」に規定されたコマンドを「オプショ
ン2」以降に定義された引数に従って実行することを意
味する。スキップ(skip)の設定は、オブジェクト
の属性値がテーブルに定義された条件を満足する場合
に、オブジェクトの印刷をスキップ、すなわち実行しな
いことを意味する。
【0044】例えば図5に示すテーブル中のラベルが
「改訂済み印」の行では、「アクション」の項目には、
「オプション(option)」が設定されている。こ
れは印刷オブジエクトの属性「status」の属性値
が「issued」である時、すなわち条件「=」を満
足する場合に、「オプション1」に定義された印刷オプ
ション「フォーム(form)」を「オプション2〜
4」の定義、すなわち、「logo」、「bottom
right」、「100%」に従って実行することを意
味する。
【0045】ここで「フォーム(form)」は、フオ
ームオーバーレイの実行を意味する。フォームオーバー
レイとは、例えば図面データの印刷用紙に重ねて会社
名、あるいはプロジェクト名等を印刷用紙の所定個所、
例えば用紙の左上隅あるいは右下隅等の位置に図面デー
タ等と併せて印刷出力させる印刷態様である。オプショ
ン2の「ロゴ(logo)」は複数種類のフォームオー
バーレイから特定のフォームオーバーレイを識別する識
別子である。ここではラベルが改訂済み印であるので、
この「ロゴ(logo)」は改訂済みを示す文字列、記
号列からなるフォームオーバーレイとなる。オプション
3の「右下(bottomright)」は、その出力
位置を示す。ここでは右下に出力することを示す。オプ
ション4の「100%」は、フォームオーバーレイの拡
縮率を示す。ここでは拡大、縮小せずに100%の倍率
で出力することを示している。
【0046】印刷ジョブ中の印刷オブジェクトに設定さ
れた属性「状態(status)」の属性値が「発行済
み(issued)」であれば、その出力用紙の右下に
「ロゴ(logo)」によって特定されるフォームオー
バーレイが行われる。印刷オブジェクトに設定された属
性「status」の属性値が「issued」でない
場合、例えば「not issued」、あるいは「e
ditting」等である場合は、図5のテーブルの条
件「=」を満足しないことになるので、テーブルに定義
されたフォームオーバーレイは実行されない。
【0047】クライアントは、このような属性依存アク
ションの実行を希望する場合は、図2のクライアントマ
シン中の属性依存アクション指定部203において、例
えば、図5のテーブルの希望するアクションのラベル、
あるいはIDナンバを指定する。上述のような改訂済み
印のフオームオーバーレイを属性「status」の属
性値が「issued」のオブジェクトのみに実行した
い場合は、「改訂済みラベル」あるいはIDナンバ
「1」を指定することになる。
【0048】クライアントは、属性依存アクション指定
部203において、例えば、図5のテーブル中のラベル
の複数の項目を指定することも可能である。例えばID
「1」と「2」の「改訂済み印」と「編集中印」を選択
した場合は、オブジェクトの属性「status」の属
性値が「issued」であれば、その出力用紙の右下
に「logo」によって特定されるフォームオーバーレ
イが行われる。印刷オブジェクトに符された属性「st
atus」の属性値が「issued」でない場合、例
えば「not issued」である場合は、図5のテ
ーブルのラベルが「編集中印」の条件「!=」を満足す
ることになり、編集中印の欄のオプション1〜4の規定
に従ってアクションが実行される。この場合、オプショ
ン2の「editting」によって識別されるフォー
ムオーバーレイを出力用紙の右下に100%の倍率で実
行する。
【0049】図5の属性依存アクション定義テーブルの
ID「3」のプロジェクト印は属性名[projec
t」の属性値が「null」でない、すなわち条件が
「!=」に該当する印刷オブジェクトに対してオプショ
ン1以降に定義されたアクションを実行する。ここでは
オプション2が「属性値」であり、各オブジェクトの属
性名[project」の属性値によって識別されるフ
オームオーバーレイを実行する。例えばクライアントか
らの印刷要求に係る印刷ジョブ中に複数の異なるプロジ
ェクトからの印刷出力図面が含まれているような場合、
例えばプロジェクトA、プロジェクトBの図面が混在し
ている場合、各オブジェクトの属性名[projec
t」の属性値[projectA」、[project
B」に従って、それぞれ印刷オブジェクトに対して異な
るフォームオーバーレイが実行されることになる。従っ
て、大量の出力結果をプロジェクトごとに分類する場
合、出力された文書中のフォームオーバーレイを参照す
ることによって作業が効率的に実行できる。
【0050】ID「4」の配布バナー出力は、テーブル
に規定された条件に従ってバナー出力を行うように定義
したものである。バナー用紙は、出力者、出力内容等の
書誌的事項を記載した表紙あるいは区切り的な役割を果
たす用紙である。図5の属性依存アクション定義テーブ
ルの定義によれば、属性名[distribute」の
属性値が「null」でない、すなわち条件「!=」を
満たす印刷オブジェクトに対して項目「アクション」の
規定に従ってアクションを実行する。この配布バナー出
力の行では、「アクション」の欄に「command」
が設定されている。この場合、「オプション1」に定義
されたコマンドを「オプション2」以降の引数とともに
実行する。
【0051】ここでは、「オプション1」に定義された
コマンドはバナー出力(create banner)
であり、「オプション2」に属性値が設定されている。
各印刷オブジェクト中の属性名「distribut
e」の属性値にはバナー出力の態様を決定する引数がセ
ットされているか、あるいは何もセットされていない
(null)場合があり、この図5のテーブルに示す条
件は、属性値が「null」でない(「!=」)印刷オ
ブジェクトの場合に、そのオブジェクトの属性「dis
tribute」の属性値に設定された引数に従ってバ
ナー出力を実行することを示している。
【0052】IDナンバ「5」、「6」、「7」はバー
ジョン出力に関する設定である。これらの欄の「アクシ
ョン」項目に設定された「スキップ(skip)」は、
条件「=」、「!=」、または「<」、「>」を満足す
る場合には印刷を実行しないということを示す。
【0053】例えば、IDナンバ「5」の最新バージョ
ン出力の場合、属性名「version Numbe
r」の属性値が「latest」でない「!=」場合に
は、印刷を実行せず、属性値が「latest」のオブ
ジェクトのみを印刷することを示している。属性名「v
ersion Number」の属性値としては「nu
ll」の他にバージョン・ナンバを示す数値が設定され
ており、このような数値設定が可能な属性に対してはそ
の大小をアクション実行条件として設定することができ
る。
【0054】例えば、図5に示すテーブル中、IDナン
バ「6」の「固定バージョン出力3」の場合、属性名
「version Number」の属性値が「3」で
ない「!=」場合には、印刷を実行せず、属性値が
「3」のオブジェクトのみを印刷することを示してい
る。IDナンバ「7」の「固定バージョン出力3以降」
の場合、属性名「version Number」の属
性値が「3」より小「<」の場合には、印刷を実行せ
ず、属性値が「3より大の数値、またはlatest」
のオブジェクトのみを印刷することを示している。
【0055】図5に示す属性依存アクション定義テーブ
ルは一例であり、この他にもオブジェクトに付される属
性および属性値に対応して各種のアクションを定義する
ことが可能である。また、「条件」については例えば数
値に対する条件として「1<x<6」(xは属性値)
等、各種の条件設定が可能である。
【0056】図4に示す属性値依存アクション定義ファ
イルには1以上の属性依存アクション定義テーブルがあ
り、印刷ジョブに応じて選択されたテーブルに従って印
刷オブジェクトごとの属性値依存アクションが決定され
る。図4中、属性値依存アクション解釈部409は、属
性依存アクション定義テーブルの条件とオブジェクトの
属性値との比較を行い、属性値依存アクション実行部4
10によってオブジェクトごとにテーブル中の定義アク
ションの実行コマンドが設定される。
【0057】オブジェクトごとに設定された属性値依存
アクション実行コマンドは、データ変換部411に送付
され、オブジェクト実行部404の指示のもとにデータ
格納領域406から抽出された印刷オブジェクト実デー
タとともに印刷装置102によって出力可能なデータに
変換される。変換されたデータがデータ出力部412を
介して印刷装置102に転送され、設定された一般の各
オプションおよび属性値依存アクションオプションに従
って印刷処理される。
【0058】なお、属性値依存アクションオプションの
設定と、一般のオプションが重複するアクションについ
て異なる設定を行っている場合、例えばフォームの設定
をクライアントが一般のオプション設定で行っており、
かつ属性値依存アクションオプションの設定において図
5の属性依存アクション定義テーブルからID「2」の
編集中印を選択している場合は、属性依存アクションが
優先して実行されその態様で印刷処理される。これは、
例えば図4に示すデータ変換部411に対してオブジェ
クト実行部404から送付される一般のオプション実行
コマンドを、属性値依存アクション実行部410から送
付される属性値依存アクションオプション実行コマンド
によって上書きすることによって実現される。
【0059】次に図6を用いて本発明の印刷処理システ
ムにおける属性依存アクション実行フローを説明する。
【0060】まず、クライアントマシンからサーバーマ
シンに対する印刷要求があると、サーバーマシンはクラ
イアントから指定のあった印刷オブジェクトの処理をス
テップ601で開始する。印刷オブジェクト処理が開始
されると、ステップ602において、属性依存アクショ
ンの指定の有無が判定される。これは、図2におけるク
ライアントマシンの属性依存アクションオプション指定
部203においてクライアントがオプション指定を行っ
たオブジェクトであるか否かを判定するステップであ
る。属性依存アクションの指定が無い印刷オブジェクト
であれば、ステップ602の判定がNoとなりステップ
611に進み、通常のデータ変換/出力処理が実行され
る。ステップ602の判定がYes、すなわち属性依存
アクションの指定がある場合はステップ603に進む。
【0061】ステップ603では、クライアントによっ
て指定された属性依存アクションのラベルが属性依存ア
クション定義テーブル中の属性名として登録されている
か否かが判断される。登録がない場合、ステップ603
の判定はNoとなり、実行すべきアクションの定義が不
可能となりエラーとして処理される。ラベルが属性依存
アクション定義テーブルに登録されていればステップ6
03の判定はYesとなり、ステップ604に進む。
【0062】ステップ604では、クライアントによっ
て指定された属性依存アクションのラベルに対応して属
性依存アクション定義テーブル中に定義された属性が、
印刷オブジェクトの属性として設定されているか否かが
判断される。印刷オブシェクトにテーブルに定義された
属性の設定がない場合、ステップ604の判定はNoと
なり、当該オブジェクトに関する印刷において属性依存
アクションは実行されず、通常のデータ変換/出力処理
(ステップ611)が実行される。印刷オブジェクトの
属性にテーブルで定義された属性が存在する場合は、ス
テップ605に進む。
【0063】ステップ605では、オブジェクトに設定
された属性値と属性依存アクション定義テーブル中に定
義された条件との比較が実行される。これは、図5のテ
ーブルにおける項目「条件」の欄の「=」、「!=」、
「>」等に基づく。オブジェクトの属性値とテーブルの
条件が一致しない場合は、ステップ605の判定はNo
となり、当該オブジェクトに関する印刷において属性依
存アクションは実行されず、通常のデータ変換/出力処
理(ステップ611)が実行される。印刷オブジェクト
の属性にテーブルで定義された属性が存在する場合は、
ステップ606に進む。
【0064】ステップ606〜608では、属性依存ア
クション定義テーブルの定義アクションの種類が判定さ
れる。まずステップ606ではアクションが「オプショ
ン(option)」であるか否かについての判定を実
行する。テーブルの定義アクションがオプションであ
り、ステップ606の判定がYesの場合は、ステップ
609に進む。
【0065】ステップ609では、属性依存アクション
定義テーブルのオプション1の属性値をオプション2以
降の値に置換する。これは、例えば図5のテーブル例に
おいて、クライアントが指定したラベルが「改訂済み
印」であったとすると、その定義アクションはオプショ
ンであり、オプション1には「form」が設定されて
いる。これはフォームオーバーレイの実行オプションを
意味する。テーブルのオプション2〜4の各項目には、
フォームオーバーレイの実行に係る詳細設定を示す属性
値として、フォームオーバーレイのID「logo(オ
プション2)」、位置「bottomRight(オプ
ション3)」、及びスケール「100%(オプション
4)」が設定されている。ステップ609では、これら
フォームオーバーレイの詳細設定をテーブルに定義され
たものに置換して、テーブルに定義された実行態様での
フォームオーバーレイを実行させるものである。
【0066】例えばクライアントが属性依存アクション
としてではなく、図3に示す用紙設定と同様の一般オプ
ション設定において、すでにフォームオーバーレイを実
行する設定をおこなっており、その詳細態様について設
定がなされている場合も、このステップ609におい
て、フォームオーバーレイのオプションはテーブルに定
義されたオプション2〜4の値に書き換えられ、テーブ
ル定義に基づくフォームオーバーレイが実行される。た
だし、このテーブルに定義されたフォームオーバーレイ
が実行されるのは、印刷オブジェクトの属性値がテーブ
ルに定義された条件を満足するものに限られる。
【0067】ステップ606の判定がNoの場合、すな
わちアクションがオプションでない場合は、ステップ6
07に進む。ステップ607では、アクションがコマン
ド(command)であるか否かの判定がなされる。
【0068】アクションがコマンドである場合、すなわ
ちステップ607の判定がYesの場合は、ステップ6
10に進み、属性依存アクション定義テーブルのオプシ
ョン1に定義されたコマンドを、テーブル中のオプショ
ン2以降に定義された引数とともに実行する。例えば図
5のテーブル例において、クライアントが指定したラベ
ルが「配布バナー出力」であったとすると、その定義ア
クションはコマンドであり、オプション1には「バナー
出力(createbanner)」が設定されてい
る。これはコマンドがバナー出力であることを意味す
る。テーブルのオプション2には、バナー出力の実行に
係る引数が設定されている。図5に示すテーブル例で
は、引数として属性値が設定されている。これは、印刷
オブジェクト個々の属性名「distribute」に
対応する属性値としてバナー出力に関する引数が設定さ
れており、そのオブジェクトに関してのバナー出力は設
定された引数によって実行されることを意味している。
図5のテーブルでバナー出力が実行される条件は、属性
名「distribute」の属性値が「null」で
ない「!=」ことであり、バナー出力を実行するオブジ
ェクトには、属性名「distribute」の属性値
として属性値「null」以外のバナー出力に必要な引
数が設定されており、その設定された引数によってコマ
ンド「バナー出力(createbanner)」を実
行する。
【0069】ステップ607の判定がNoの場合、すな
わちアクションがコマンドでない場合は、ステップ60
8に進む。ステップ608では、アクションがスキップ
(skip)であるか否かの判定がなされる。
【0070】アクションがスキップである場合、すなわ
ちステップ608の判定がYesの場合は、ステップ6
12に進み、オブジェクトの状態を「skipped」
として処理終了とする。これは、オブジェクトの印刷処
理を実行しない処理である。図5に示すテーブル例を用
いて説明すると、クライアントの指定したラベルが最新
バージョン出力であった場合、印刷オブジェクト個々の
属性「バージョンナンバ(versionNumbe
r)」の属性値をテーブル定義の属性値「lates
t」と比較し、一致しない場合「!=」は、Skipの
処理を行う。属性「バージョンナンバ(version
Number)」の属性値としては最新バージョンを意
味する「latest」の他に「1」、「2」...等
のバージョンナンバが設定されており、このテーブルの
定義に従えば、属性値として「latest」以外のこ
れら数値の設定された印刷オブジェクトの印刷は、スキ
ップ(skip)処理がなされ、最新バージョンのオブ
ジェクトのみが選択されて印刷される。
【0071】ステップ607の判定がNoの場合、すな
わちアクションがスキップでない場合は、実行すべき属
性依存アクションが選択不可能となり、エラーとして処
理される。
【0072】以上の説明のように、本発明の印刷処理装
置における属性依存アクションが実行される。ただし図
5に示すテーブルおよび図6に示す属性依存アクション
フローは、本発明の印刷処理システムにおける一つの実
施態様であり、その他の実施態様として、例えば図5の
テーブル中の1つのラベルに対応して複数の条件を設定
し、それぞれの条件に従って異なるアクションを定義し
たテーブルを構成してもよく、また1つの条件に応じて
複数のアクションを実行するように定義したテーブルを
構成して本発明の属性依存アクションを実行することも
可能である。これらの場合には、その設定したテーブル
に従った属性依存アクションフローを実行することが必
要となる。
【0073】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の印刷処
理システムおよび印刷処理方法によれば、印刷処理を実
行する際に、印刷オブジェクトに設定された属性に基づ
いて実行すべきアクションを決定するように構成したの
で、印刷要求を行うクライアントがオブジェクトを判別
しながらさまざまな設定を行うことが不要となり、印刷
処理の効率的実行が可能となる。
【0074】さらに、本発明の印刷処理システムおよび
印刷処理方法によれば、印刷オブジェクトに設定された
属性に基づいて実行アクションを設定し印刷を行うよう
に構成したので、例えば大量の出力結果にさまざまな種
類のフォームオーバーレイをオブジェクト属性に従って
正確に区別して出力することが可能となり、さまざまな
種類の出力結果が混在する中から特定のカテゴリに属す
る出力のみを選択する等の作業において容易な判別が可
能となる。
【0075】さらに、本発明の印刷処理システムおよび
印刷処理方法によれば、印刷オブジェクトに設定された
属性に基づいてコマンド実行、スキップ処理を行うよう
に構成したので、バナー出力、選択出力等についてクラ
イアントが印刷要求時に逐次設定する必要がなく、オブ
ジェクト属性に従ってバナー出力位置、必要な図面の選
択出力等を自動的に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の印刷処理システムのシステム構成例
を示すブロック図である。
【図2】 本発明の印刷処理システムのクライアントマ
シンの機能構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の印刷処理システムのクライアントマ
シンにおけるオプション設定画面の例を示す図である。
【図4】 本発明の印刷処理システムのサーバーマシン
の機能構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明における属性依存アクション定義テー
ブルの例を示す図である。
【図6】 本発明における印刷処理システムにおける属
性依存アクションの実行フローを示す図である。
【符号の説明】
101 サーバーマシン 102 印刷装置 103、104、105 クライアントマシン 106 ネットワーク 201 オブジェクト指定部 202 オプション指定部 203 属性依存アクションオプション指定部 301 属性依存アクション指定ボタン 302、303、304 アクション指定欄 305 ラベルID指定欄 401 ジョブ管理部 402 ジョブ実行部 403 オブジェクト処理管理部 404 オブジェクト実行部 405 格納データ管理部 406 データ格納領域 407 属性依存アクション実行判断部 408 属性値依存アクション定義ファイル 409 属性値依存アクション解釈部 410 属性値依存アクション実行部 411 データ変換部 412 データ出力部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 21/00 B41J 29/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷データの出力を実行する印刷装置と該
    印刷装置における印刷処理の制御を行う印刷制御手段と
    を有する印刷処理システムにおいて、 前記印刷制御手段は、印刷データ中の個々の印刷対象と
    なるオブジェクトに対応して予め設定された印刷データ
    の編集状態またはバージョン情報の少なくともいずれか
    の情報をあらわす属性とその属性値との条件に基づいて
    印刷処理の際に実行すべきアクションを決定する属性依
    存アクション決定手段を有し、 前記印刷制御手段は、前記属性依存アクション決定手段
    によって決定されたアクションに基づいて前記印刷装置
    での印刷データ出力を制御することを特徴とする印刷処
    理システム。
  2. 【請求項2】前記印刷処理システムは、印刷要求を出力
    するクライアントマシンと、該印刷要求を受領し前記印
    刷装置の印刷制御を行う印刷制御手段を有するサーバー
    マシンと、前記クライアントマシンと前記サーバーマシ
    ン間でのデータ転送を行うデータ転送手段とを有し、 前記クライアントマシンは、前記サーバーマシンに対し
    て印刷処理を実行する印刷オブジェクト指定データを出
    力し、 前記サーバーマシンは、前記クライアントマシンから前
    記データ転送手段を介して受領した印刷オブジェクト指
    定データに基づいて、印刷処理を実行すべき印刷オブジ
    ェクトを特定し、該特定された印刷オブジェクトに対応
    して設定された属性に基づいて前記属性依存アクション
    決定手段により実行すべきアクションを決定することを
    特徴とする請求項1記載の印刷処理システム。
  3. 【請求項3】前記属性依存アクション決定手段は、印刷
    オブジェクトの1以上の属性に関する属性条件を定義
    し、該定義された属性条件に応じて実行すべきアクショ
    ンを対応させた属性依存アクション定義テーブルを有
    し、 該属性依存アクション決定手段は、印刷オブジェクト個
    々に設定された属性を該属性依存アクション定義テーブ
    ルに定義された属性条件と対比し、個々の印刷オブジェ
    クトの設定属性と該属性依存アクション定義テーブルに
    定義された属性条件とが一致することを条件として実行
    すべきアクションを決定することを特徴とする請求項1
    または2記載の印刷処理システム。
  4. 【請求項4】前記属性依存アクション定義テーブルは、
    個々の属性条件に対応して実行するアクションを定義し
    たデータとして、 イ)前記印刷装置において実行可能な印刷オプションを
    定義した印刷オプションデータ、 ロ)前記印刷装置に転送すべき印刷命令としてのコマン
    ドおよび該コマンド実行に必要な引数データ、 ハ)前記印刷装置における印刷実行の中止を定義するス
    キップ命令、 のいずれかを有することを特徴とする請求項3記載の印
    刷処理システム。
  5. 【請求項5】印刷データの出力を実行する印刷装置と該
    印刷装置における印刷処理を制御する印刷制御手段とを
    有する印刷処理システムにおける印刷処理方法におい
    て、 印刷データ中の個々の印刷対象となるオブジェクトに対
    応して予め設定された印刷データの編集状態またはバー
    ジョン情報の少なくともいずれかの情報をあらわす属性
    とその属性値との条件に基づいて印刷処理の際に実行す
    べきアクションを決定するステップと、 前記決定された実行すべきアクションに基づいて前記印
    刷装置での印刷データの出力を制御するステップとを有
    することを特徴とする印刷処理方法。
  6. 【請求項6】前記印刷処理方法を実行する前記印刷処理
    システムは、印刷要求を出力するクライアントマシン
    と、該印刷要求を受領し前記印刷装置の印刷制御を行う
    印刷制御手段を有するサーバーマシンと、前記クライア
    ントマシンと前記サーバーマシン間でのデータ転送を行
    うデータ転送手段とを有し、 前記クライアントマシンは、前記サーバーマシンに対し
    て印刷処理を実行する印刷オブジェクトの指定データを
    出力し、 前記サーバーマシンは、前記クライアントマシンから前
    記データ転送手段を介して受領した印刷オブジェクト指
    定データに基づいて、印刷処理を実行すべき印刷オブジ
    ェクトを特定し、該特定された印刷オブジェクトに対応
    して設定された属性に基づいて前記属性依存アクション
    決定手段により印刷態様を決定することを特徴とする請
    求項5記載の印刷処理方法。
  7. 【請求項7】前記属性依存アクション決定手段は、印刷
    オブジェクトの1以上の属性に関する属性条件を定義
    し、該定義された属性条件に応じて実行すべきアクショ
    ンを対応させた属性依存アクション定義テーブルを有
    し、 該属性依存アクション決定手段は、印刷オブジェクト個
    々に設定された属性を該属性依存アクション定義テーブ
    ルに定義された属性条件と対比し、個々の印刷オブジェ
    クトの設定属性と該属性依存アクション定義テーブルに
    定義された属性条件とが一致することを条件として実行
    すべきアクションを決定することを特徴とする請求項5
    または6記載の印刷処理方法。
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