JP3368625B2 - ポリオレフィン系樹脂製包装材 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂製包装材Info
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Description
の中空成形容器(以下、「中空容器」と略称することが
ある)に関する。詳しくは、加圧高温条件下における水
蒸気及び/又は熱湯(熱水)による殺菌処理即ち、「レ
トルト殺菌処理」(本発明では「レトルト殺菌処理」を
「加圧高温殺菌処理」と表現することがある)によって
も白化せずに優れた透明性を温存し、処理前の透明性に
も極めて優れ、臭気を伴わず、良好な光沢感を備えると
共に、成形性に富むオレフィン系樹脂製の中空容器に関
する。
撃性及び耐薬品性等の種々の優れた特性を有する反面
で、透明性の点で用途に制限を受けるといった問題を残
していた。他のオレフィン系樹脂からなる中空容器とし
ては、下記の様に多数の例を挙げることができる: ・高密度ポリエチレン(HDPE)と直鎖状低密度ポリ
エチレン(L-LDPE)とをブレンドした樹脂からな
るもの(特開昭60-124643号公報)、 ・特定のポリプロピレンとポリエチレンとのブレンドを
用いたもの(特開昭63-162740号報)、 ・プロピレンと3-メチル-1-ブテンとからなる共重合体
を用いたもの(特開平3-14852号公報)及び ・ポリプロピレンとポリエチレンとのブレンドからなる
もの(特開平3-76648号報;特開平3-249913号公報)。
沢性を改良する為に結晶性ポリプロピレンと低密度ポリ
プロピレンとをブレンドしたもの(特開昭53-79939号公
報;特開平3-249913号公報)に加えて、核剤(別名「造
核剤」)を配合した結晶性ポリプロピレンを用いたもの
(特開昭60ー127336号公報)及びポリプロピレンに炭素
数6以上で3位に分岐を有するα-オレフィンの重合体
を配合したもの(特開平3-163145号公報)が知られてい
る。
性及び光沢に優れたポリプロピレン樹脂の成形品が得ら
れる。しかし、造核剤を添加することには下記の諸問題
が伴う: ◆樹脂の結晶化が速められ過ぎることによって樹脂の成
形条件巾が狭められる結果として、生産性に欠ける、 ◆造核剤等の添加剤には成形条件に曝されると極めて不
快な臭気を発するものが散見される。この臭気の発生は
中空容器の用途では好まれない。
解決されなければ実用化できるレベルに達したとは言え
ない状況となっていた。 ◆容器外観及び射出吹き込み成形性を改善する目的で行
なわれている共重合法として主モノマーであるプロピレ
ンにコモノマー成分であるエチレンをランダム共重合さ
せる方法も行なわれている。
エチレンの共重合割合を増加させると、ある割合を境に
して生成共重合ポリプロピレン樹脂の透明性が逆に低下
することが判った。従ってポリプロピレン樹脂の透明性
をエチレンとのランダム共重合によって向上させる限界
は生成プロピレン−エチレンランダム共重合体の結晶融
点(Tm)から見る限り、110〜125℃程度であ
る。残念ながら、この結晶融点を示す程度の共重合割合
で得られた共重合体の透明性は未だ満足できる水準まで
向上していない。
した結晶性プロピレン−エチレンランダム共重合体自体
及びこれに造核剤(別名「核剤」)を添加した高透明化
樹脂から得られた成形品であっても、それが一旦レトル
ト殺菌処理を受けると処理前の成形品の高透明性が失わ
れる(白化する)。このレトルト殺菌処理(以後、「レ
トルト処理」と略称することがある)とは加熱加圧殺菌
処理の一種であって、レトルト殺菌装置を使用して10
0℃を超える温度で、加熱媒体として加圧蒸気(スチー
ム)又は加圧熱水を用いて加圧釜中で一定時間処理する
ことによって容器及び容器内容物の殺菌を行なうもので
ある。上記の「白化」は100℃を超える高温において
熱水(熱湯)及び/又は水蒸気即ち、水分が共存する場
合に顕著に発現する。
ブテン共重合体を配合しても、透明性を満足できる水準
まで向上させることはできず、却って成形条件巾を狭め
る結果として生産性の大幅低下を来す。特にブロー成形
法の様な冷却能力に欠ける成形法による場合には成形品
の高透明化を実現することは困難である。
い成形条件巾で成形可能即ち、生産性に優れたポリプロ
ピレン樹脂処方並びにそれから得られる成形品が清潔感
及び非常に良好な透明度を備え、しかもレトルト殺菌処
理後にも良好な透明性を温存すると共に、臭気に問題を
生じない中空容器である。
の欠点を解消して透明性特に、レトルト処理後にも当初
の優れた透明性を温存し得る中空容器を得るべく種々検
討を重ねた結果、下記の事実を見出し、それに基づいて
検討を重ねた結果本発明を完成した。 「特定のポリプロピレンとポリエチレンとに更に非晶性
(「低結晶性」をも包含)ポリプロピレンを配合した組
成物から成形された中空容器が極めて優れた透明性及び
光沢度を保持すると共に、レトルト殺菌処理後の透明性
低下を来さず、臭気発生を伴わない中空容器となる。」 なお、本発明において重量平均分子量を測定する為のG
PC法とはゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ
イー(Gell Permeation Chromatography)の略称である。 使用装置:GPC 150C(Waters社製) 使用カラム:商品名「TSK gel GMH6−HT」
(東ソー社製) カラム温度:135℃ 溶離液(別名「移動相溶媒」):o-ジクロロベンゼン すなわち本発明は下記の「基本構成1」〜「改良構成
6」に要約される。
ピレンとα-オレフィンとの共重合体であって結晶融点
(Tm)110〜140℃のもの85〜99.5重量%並
びに配合樹脂(B)として下記の群から選ばれる1以上
の非晶性オレフィン重合体15〜0.5重量%からなる
オレフィン重合体組成物(C)から作成された高透明包
装材であって加圧加熱殺菌処理によっても白化し難いオ
レフィン系樹脂製の包装材: (B1)エチレン系共重合体であって密度0.880〜0.
900g/cm3及び結晶融点(Tm)110〜115℃のも
の、(B2)エチレン系結晶性共重合体であって密度0.9
10〜0.940g/cm3、結晶融点(Tm)104〜13
0℃及びGPC法による重量平均分子量(Mw)100
0〜15000のもの、(B3)プロピレン単独重合体又
はプロピレンとα-オレフィンとの結晶性共重合体であ
って密度0.870〜0.900g/cm3、結晶融点(Tm)
100〜160℃及びGPC法による重量平均分子量
(Mw)5000〜50000のもの並びに、(B4)プロ
ピレン非晶性重合体又はプロピレンとα-オレフィンと
の非晶性共重合体であって密度0.860〜0.875g/
cm3及び溶融粘度200〜10000cpsのもの。
ンとα-オレフィンとの結晶性共重合体であって結晶融
点(Tm)120〜135℃のもの(A1)である「基本構
成」に記載の高透明包装材であって加圧高温殺菌処理に
よっても白化し難いオレフィン系樹脂製の容器。
系結晶性共重合体であって密度0.885〜0.895g/
cm3、結晶融点(Tm)110〜115℃及びMFR(190
℃;2.16kgf)0.5〜50g/10minのもの(B11)である
「基本構成」及び「改良構成1」に記載の高透明包装材
であって加圧高温殺菌処理によっても白化し難いオレフ
ィン系樹脂製の容器。
系結晶性共重合体であって密度0.920〜0.930g/
cm3、結晶融点(Tm)110〜120℃及びGPC法に
よる重量平均分子量(Mw)1000〜15000のも
の(B21)である「基本構成」及び「改良構成1」及び
「改良構成2」に記載の高透明包装材であって加圧高温
殺菌処理によっても白化し難いオレフィン系樹脂製の容
器。
ン結晶性重合体又はプロピレンとα-オレフィンとの結
晶性共重合体であって密度0.880〜0.890g/c
m3、結晶融点110〜160℃及びGPC法による重量
平均分子量10000〜50000のもの(B31)である
「基本構成」及び「改良構成1」〜「改良構成3」に記
載の高透明包装材であって加圧高温殺菌処理によっても
白化し難いオレフィン系樹脂製の容器。
ン非晶性重合体もしくはプロピレンとα-オレフィンと
の非晶性共重合体であって密度0.860〜0.875g/
cm3、溶融粘度300〜9000cps及び環球法軟化点1
05〜155℃のもの(B41)である「基本構成」及び
「改良構成1」〜「改良構成4」に記載の高透明包装材
であって加圧高温殺菌処理によっても白化し難いオレフ
ィン系樹脂製の容器。
(C)をダイレクトブロー成形又は延伸ブロー成形する
ことによって作成された「基本構成」及び「改良構成
1」〜「改良構成5」に記載の高透明包装材であって加
圧高温殺菌処理によっても白化し難いオレフィン系樹脂
製の容器。
(C)から成形されたシート状物を真空成形、圧空成
形、真空圧空成形又はその3縁部の封止による袋状物作
成から選ばれる非ブロー成形によって容器状に作成され
た「基本構成」及び「改良構成1」〜「改良構成6」に
記載の高透明包装材であって加圧高温殺菌処理によって
も白化し難いオレフィン系樹脂製の容器。
て用いられるプロピレンとα-オレフィンとの特定の結
晶性共重合体(A)とは、結晶融点(以下「Tm」と略
称することがある)110〜140℃プロピレンを主成
分とすると共にエチレン、更には1-ブテン及び/又は1-
ヘキセン等を共重合成分として含有する2元系以上の共
重合体の総称である。ここで、結晶融点(Tm)とはJIS
K 7121に規定された装置及び方法に基づいて測定され
た温度である。結晶融点が140℃を大きく超えるもの
あるいは110℃を大きく下回る樹脂は本発明の透明中
空成形容器の素材樹脂として適しない。当該樹脂から成
形された中空容器は透明性及びそのレトルト処理耐性、
耐熱性並びに成形性等に欠ける。
レンとα-オレフィンとからなる特定の結晶性共重合体
(A)は主モノマーであるプロピレンとコモノマーであ
るα-オレフィンとをランダムに共重合させる際に例え
ば、チグラー・ナッタ系触媒の様な配位化合物触媒系、
公知の還元型又は担持型等の高活性触媒を用いて比較的
高い水素濃度、比較的低い温度条件における溶液重合又
は気相重合等の重合方式を採用して得ることができる。
レンとα-オレフィンとの特定共重合体(A)は具体的
には、結晶融点(Tm)110〜140℃のプロピレン
−エチレン結晶性共重合体等である。その中でも好まし
いものはTm120〜135℃で、MFR(230℃;2.16kg
f)0.5〜8g/10min、好ましくは1〜5g/10minのもの
(A1)である。
脂(A)に配合される共重合体である配合樹脂(B)の
中で、エチレン共重合体(B1)は密度0.880〜0.9
00g/cm3で結晶融点110〜115゜Cのものであり、
当業者が「超低密度ポリエチレン(Very Low Density Po
lyethylene;V-LDPE」と称するものである。
とし、これにコモノマーとして1-ブテン及び1-ヘキセン
等の群から選ばれるα-オレフィンの1種以上をチーグ
ラー・ナッタ触媒等の存在下に共重合させて得られるエ
チレン共重合体である。その中でも好ましいもの(B11)
は密度0.885〜0.895g/cm3でメルトフローレイ
ト[MFR(190℃;2.16kgf)]0.5〜50g/10minのも
のである。
成物全体に対して通常0.5〜15重量%の範囲、好ま
しくは1〜10重量%の範囲、更に好ましくは1〜6重
量%の範囲に選ぶ。0.5重量%未満では透明性改良の
効果に不足を来たし、15重量%超過では本発明の目的
とする高透明容器の用途には耐えられない程の白濁感を
生ずる。
る共重合体である配合樹脂(B)の中で、エチレン系重
合体(B2)は密度0.910〜0.940g/cm3、結晶融点
104〜130及びGPC法による重量平均分子量10
00〜15000のもの(B2)は当業者が「PE−WA
X」と称するものである。エチレンを単独に重合させる
か又はエチレンを主モノマーとしてこれに1-ブテン及び
/又は1-ヘキセン等のα-オレフィンを共重合させて得
られたエチレン共重合体である。重合又は共重合は例え
ば、チーグラー・ナッタ触媒等の配位化合物触媒を用い
て行なわれる。
0.920〜0.930g/cm3で結晶融点110〜120゜
C及びGPC法による重量平均分子量3000〜700
0のものである。
含有量は組成物基準で0.5〜15重量%の範囲、好ま
しくは0.5〜10重量%の範囲、更に好ましくは1〜
3重量%の範囲に選ぶ。含有量0.5重量%未満では透
明性改良効果に不足を来たし、含有量15重量%超過で
は本発明の目的とする高透明容器の用途には耐えられな
い程の白濁感を生ずる。
(C)中の配合樹脂(B)に属するプロピレン結晶性単
独重合体又はプロピレンとα-オレフィンとの結晶性共
重合体(B3)は密度0.875〜0.900g/cm3、結晶融
点100〜160℃及びGPC法による重量平均分子量
(Mw)5000〜50000のものであって、当業者
がPP−WAXと称するものである。
80〜0.890g/cm3で結晶融点110〜140℃及び
GPC法による重量平均分子量10000〜50000
のものである。上記の重合又は共重合は触媒の存在下例
えば、チーグラー・ナッタ触媒等の配位化合物触媒の存
在下で行なわれる。
含有量は組成物全体基準で0.5〜15重量%の範囲、
好ましくは0.5〜10重量%の範囲、更に好ましくは
1〜6重量%の範囲に選ぶ。含有量0.5重量%未満で
は透明性改良効果に不足を来たし、含有量15重量%超
過では組成物の成形性低下を来す結果として実用に適し
なくなる。
(C)中の配合樹脂(B)に属するプロピレン非晶性重
合体又はプロピレンとα-オレフィンとの非晶性共重合
体(B4)は密度0.860〜0.875g/cm3及び溶融粘度
200〜10000cpsのものであって、当業者が非晶
性ポリプロピレン(APP)又は非晶性ポリオレフィン
(APO)と称するものである。
又はプロピレンを主モノマーとしてこれと1-ブテン及び
/又は1-ヘキセン等のα-オレフィンとを共重合させて
得られるものである。(B4)の中でも好ましいもの(B4
1)は密度0.860〜0.875g/cm3で溶融粘度300
〜9000cpsのものである。
物中の含有量は組成物基準で0.5〜15重量%の範
囲、好ましくは1〜10重量%の範囲、更に好ましくは
2〜6重量%の範囲に選ぶ。含有量0.5重量%未満で
は透明性改良効果に不足を来たし、15重量%超過では
組成物の成形性低下を来す結果として実用に適しなくな
る。
中空容器を成形する為に用いられるオレフィン重合体組
成物(C)には、上述の成分に加えて酸化防止剤、耐候
剤、紫外線吸収剤、耐電防止剤、着色剤、有機系造核剤
及び無機系造核剤又はタルク等の公知の各種配合剤を本
発明の効果を実質的に損なわない範囲内で配合すること
ができる。
としてアイソタクチックポリプロピレン(IPP)及び
/又はプロピレンとα-オレフィンとからなる結晶性共
重合体であってその結晶融点140℃以上のもの(A
2)を併用することができる。上記配合物は基材樹脂
(ベースポリマー)に上記配合樹脂(B)の2種以上が
配合された組成物でもよい。
器を成形する為に用いられるオレフィン重合体組成物
(C)は通常は上記の各成分の混合によって得られる。
これらの各成分の混合は例えば、ヘンシェルミキサー
(商品名)、スーパーミキサー(商品名)等の高速攪機
付混合機、リボンブレンダー、タンブラー(ミキサー)
等の通常の混合装置を使用することができる。また、混
合の際に溶融混練を必要する場合には溶融混練手段とし
て通常の単軸押出機又は二軸押出機等が使われ得る。溶
融混練温度は一般的には180〜300℃、好ましくは
230〜270℃である。
作成する成形方法としては、ダイレクトブロー成形方
法、延伸吹き込み(延伸ブロー)成形法及びシート加工
法の中の適宜の1以上を用いることができる。それらに
ついて以下に例示及び説明する。 (1)ダイレクトブロー成形方法:押出機からパリソンを
溶融押出し、ブロー成形用の左右金型(50℃以下に保た
れた)間にパリソンを装着して両側から金型で挟んだ状
態でパリソンの内部に加圧空気(5〜10Kgf/cm2G)を吹
き込むことにより、所定形状まで膨らませる成形方法で
ある。 (2)延伸吹き込み成形方法:射出ブロー(インジェクシ
ョンブロー)、射出延伸ブロー、押出ストレッチブロ
ー、二軸延伸ブロー、有底パリソンストレッチブロー又
は2段ブロー等と呼ばれている成形方法がすべて含まれ
る。これらの成形法の中で、射出工程を併せ持つ成形法
は初めに平滑表面の金型内に溶融樹脂を射出して成形す
ることによって平滑表面のパリソン(プリフォーム)を
得、これに空気を吹き込んで膨らませたものを所定温度
で延伸する成形法である。別法として、プリフォーム内
にロッドを挿入して縦方向に延伸すると共に、空気を吹
き込むことによって横方向に延伸する方式の成形法も挙
げられる。
耐衝撃性に優れた長所を活かして特に食品容器用及び医
薬容器用等の各種の用途に使用できる。かくして得られ
た本発明の容器はそれを成形する為の樹脂組成物がプロ
ピレンとα-オレフィンランダム共重合体組成物の特性
である白濁化抑制(不透明感解消)及びレトルト殺菌処
理による白化抑制効果を活用したもので、極めて透視性
に優れた中空容器である。
に具体的に説明するが、本発明はこれらの具体例により
制約されるものではない。なお以下の実施例及び比較例
で用いた特性の評価は下記の方法で行なった。 (1)結晶融点(略号「Tm」):JIS K7121に
基づいて測定 (2)230℃メルトフローレート(略号「MFR-
」):JIS K7210(1976)の試験条件14(230℃2.16Kgf)に
基づく測定値;単位:g/10min (3)190℃メルトフローレート(略号「MFR-
」):JIS K7210(1976)の試験条件14(190℃2.16Kgf)に
基づく測定値;単位:g/10min (4)透明性[ヘイズ値(%)]:ASTM D1003により中空
成形品の胴部中央から試料(肉厚0.5mm)を切取ってそ
のヘイズ値(%)を測定した。この値が小さい方が透明性
に優れる。 (5)レトルト殺菌後の透明性[ヘイズ(%)]:中空成
形品内に水を充満させて密栓した容器を加圧熱水式レト
ルト殺菌装置に装入して殺菌処理(120℃;4min)を行な
い、その後に中空成形品の胴部中央から試料(肉厚0.5m
m)を切取ってそのヘイズ値を上記(4)の透明性と同
様にして測定した。 (6)密度(g/cm3): JIS K7112(1980)に規定された試
験条件のD法(密度勾配管法)に基づいて測定した。 (7)臭気:同時に成形されたブローボトル10個をテ
スト者10人に呈示してその臭気の程度を確認させた。 ・判定○:全員が無臭又は極く微かな臭気であって不快
感を全く感じない場合 ・判定×:テスト者6人以上が不快臭ありと判定した場
合。 (8)光沢度(%):JIS K7105(1981)に規定された試験条
件(60度鏡面光沢度)に基づいて測定した。 (9)溶融粘度:JIS K6862に規定された試験条件のB法
(試験温度190℃)に基づいて測定した。 (10)軟化点(環球法):JIS K2207に基づいて測定し
た。 (11)成形性:樹脂パリソンのドローダウン性及び金
型からの離型性で評価。 成形性○:樹脂パリソンが僅かしかドローダウンせず、
ブロー金型解放時に成形品が自然落下する離型性が観測
される場合 成形性×:樹脂パリソンが大幅にドローダウンして切断
するか、ブロー金型解放時に成形品が自然落下しない離
型性の少なくとも一方が観測される場合。
レン重合体(B1v1〜B1v4;表1に掲示)と造核剤とか
らなる配合原料に残量を基材樹脂であるプロピレンラン
ダム共重合体[Aa;Tm125℃;MFR-3.3g/10mi
n;エチレン成分6.2重量%(wt%)及び1-ブテン成分3.
5重量%(wt%)含有]粉末で補填して100重量%と
し、これに酸化防止剤としてテトラキス[メチレン(3,
5-ジ゛-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメート)]
メタン0.1重量部及びハイドロタルサイト[Mg4.5A
l2(OH)13Co3・3.5H2O]0.05重量部を添
加してヘンシェルミキサー(商品名)によって均一に配
合した。
て溶融混練した後にペレット状物とした試料に対してそ
のMFR-を測定した結果を表1に示す。この組成物
を原料としてダイレクトブロー成形機[商品名:プラコ
ーS−50NA(プラコー社製)]を用いて容量500ml
の中空容器を成形した(押出温度170〜210゜C及び金型温
度30゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。この中空容器の特性
を表1に示す。
れた本発明の透明中空容器は比較例1の中空容器(基材
樹脂単味で作成)に比して格段に高い透明性(ヘイズ
及びヘイズ)を備えている。
透明性を付与し得る造核剤ジベンジリデンソルビトール
0.2重量%を添加したものである。しかし、この成形
品は特有の臭気を発している。それは官能試験でテスト
者の6人以上が不快感を示したことによって裏付けられ
た。その結果として中空容器としての使用に大幅な制限
を受ける。
求範囲外である超低密度ポリエチレン(B1v4;密度0.
905g/cm3及びMFR-10.0g/10min)の配合によ
るオレフィン重合体(PO)組成物(C)を用いたもの
である。該組成物(C)から得られた容器はレトルト殺
菌による透明性(ヘイズ)低下を生じてヘイズ値で4
0を超えることから、本発明の中空容器に要求される高
透明性には適合しないことが判る。
としてプロピレンエチレン結晶性共重合体(Ab;Tm1
29℃;MFR-6.4g/10min;エチレン成分6.6重量
%及び1-ブテン成分1.5重量%含有)、プロピレンエ
チレン結晶性共重合体(Ac;Tm128℃;MFR-4.
5g/10min;エチレン成分7.1重量%含有)又はプロピ
レンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142℃;MFR
-4.5g/10min;エチレン含有量3.4重量%含有)を
選び、これに配合樹脂(B)として表2に示された超低
密度ポリエチレン(B1v1;密度0.890g/cm3;MFR-
10.0g/10min)並びに酸化防止剤としてテトラキス
[メチレン(3,5-ジ゛-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシ
ンナメート)]メタン0.1重量部及びハイドロタルサ
イト[Mg4.5Al2(OH)13Co3・3.5H2O]0.
05重量部を配合した組成物をヘンシェルミキサー(商
品名)によって均一に配合した。
を押出機に装入して溶融混練した後に押出されたストラ
ンドを冷却カットしてペレット状物とした。この組成物
(C)をダイレクトブロー成形機[商品名:プラコーS
−50NA(プラコー社製)]に装入して容量500mlの
中空容器を成形した(押出温度170〜210゜C、金型温度30
゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。得られた中空容器の特性
値を表2に併記する。
された本発明の特許請求範囲に属するオレフィン重合体
組成物(C)からなる成形品は比較例5及び6に示され
たオレフィン重合体組成物(C':表2の基材樹脂だけで
作成)からなる成形品に比して透明性(ヘイズ及びヘ
イズ)においてそれぞれ大幅に優れていることが判
る。それに加えて、本発明の成形品は成形時における金
型からの離形性及び光沢においても良好である。
許請求範囲外であって、両例の基材樹脂であるプロピレ
ンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142℃;MFR-
4.5g/10min;エチレン成分3.4重量%含有)から得
られる中空容器は透明性において劣り、そのヘイズ値
(ヘイズ)で40を超えることから、本発明の中空容
器に要求される高透明性には適合しないことが判る。
及び1-ブテン含有プロピレン三元重合体(B2w1〜B2w
4;表3に掲示)である配合樹脂(B2)に対して、残量
を基材樹脂であるプロピレン結晶性共重合体(Aa;Tm
125℃;MFR-3.3g/10min;エチレン成分6.2重
量%及び1-ブテン成分3.5重量%含有)粉末で補填し
て100重量%とした樹脂分に、酸化防止剤としてテト
ラキス[メチレン(3,5-ジ゛-t-ブチル-4-ヒドロキシヒ
ドロシンナメート)]メタン0.1重量部及びハイドロ
タルサイト[Mg4.5Al2(OH)13Co3・3.5H2
O]0.05重量部を配合したオレフィン重合体組成物
(C)をヘンシェルミキサー(商品名)によって均一に
配合した。
を押出機で溶融混練後に押出されたストランド状物を冷
却カットしてペレット状物とし、MFR-を測定した
結果を表3に示す。
[商品名:プラコーS−50NA(プラコー社製)]に
装入して容量500mlの中空容器を成形した(押出温度170
〜210゜C;金型温度30゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。この
中空容器の特性を表3に示す。
された本発明の透明中空容器は比較例1の中空容器(基
材樹脂単味で作成)に比して格段に高い透明性(ヘイズ
及びヘイズ)を備えてていることが判る。
(A)に対する配合樹脂(B)の含有量を上限よりも大
幅に多くした場合に生ずる結果であって、含有量の過多
に起因する白濁の増大即ちヘイズ値の高騰は透明中空容
器としての適性を失わせることを示す。
いて本発明の特許請求の範囲外である超低密度ポリエチ
レン(B1v4;密度0.905g/cm3;MFR-10.0g/1
0min)の配合によるオレフィン重合体組成物(C')は
レトルト殺菌による透明性(ヘイズ)低下を生じてヘ
イズ値で40を超えることから、本発明の中空容器に要
求される高透明性には適合しないことが判る。
(A)としてプロピレンエチレン結晶性共重合体(Ab;
Tm129℃;MFR-)6.4g/10min;エチレン成分6.
6重量%及び1-ブテン成分1.5重量%含有)、プロピ
レンエチレン結晶性共重合体(Ac;Tm128℃;MFR
-)4.5g/10min;エチレン成分7.1重量%含有)又は
プロピレンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142℃;
MFR-4.5g/10min;エチレン成分3.4重量%含
有)を選び、これに対して表4に示された配合原料であ
るエチレン共重合体(PE−1;密度0.924g/cm3;M
w5000)並びに酸化防止剤としてテトラキス[メチ
レン(3,5-ジ゛-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメ
ート)]メタン0.1重量部及びハイドロタルサイト
[Mg4.5Al2(OH)13Co3・3.5H2O]0.05
重量部を配合し、ヘンシェルミキサー(商品名)によっ
て均一に配合した。
を押出機で溶融混練後に押出されたストランド状物を冷
却カットしてペレット状物とし、MFR-を測定した
結果を表4に示す。
[商品名:プラコーS−50NA(プラコー社製)]に
装入して容量500mlの中空容器を成形した(押出温度170
〜210゜C;金型温度30゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。この
中空容器の特性を表4に示す。
に示された本発明の透明中空容器は比較例4及び5の中
空容器(基材樹脂単味で作成)に比して高い透明性(ヘ
イズ又はヘイズ)を備えていることが判る。それに
加えて、本発明の成形品は成形時における金型からの離
形性及び光沢においても良好である。
特許請求の範囲外であって、両例の基材樹脂であるプロ
ピレンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142℃;MF
R-4.5g/10min;エチレン成分3.4重量%含有)か
ら得られた中空容器は透明性において劣り、そのヘイズ
値(ヘイズ及びヘイズ)で共に40を超えることか
ら、本発明の中空容器に要求される高透明性には適合し
ないことが判る。
プロピレン重合体(B3w1〜B3w4;表5に掲示)である
配合樹脂(B)に、残量を基材樹脂(A)であるプロピ
レン結晶性共重合体(Aa;結晶融点Tm125℃;MFR
-3.3g/10min;エチレン成分6.2重量%及び1-ブテ
ン成分3.5重量%含有)粉末で補填して100重量%
とした樹脂分に、酸化防止剤としてテトラキス[メチレ
ン(3,5-ジ゛-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメー
ト)]メタン0.1重量部及びハイドロタルサイト[M
g4.5Al2(OH)13Co3・3.5H2O]0.05重量
部を配合したオレフィン重合体組成物(C)をヘンシェ
ルミキサー(商品名)によって均一に配合した。
を押出機で溶融混練後に押出されたストランド状物を冷
却カットしてペレット状物とし、そのMFR-を測定
した結果を表5に示す。
[商品名:プラコーS−50NA(プラコー社製)]に
装入して容量500mlの中空容器を成形した(押出温度170
〜210゜C;金型温度30゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。この
中空容器の特性を表5に示す。表5から明かな様に、実
施例17〜22に示された本発明の透明中空容器は比較
例1の中空容器(基材樹脂単味で作成)に比して格段に
高い透明性(ヘイズ及びヘイズ)を備えてているこ
とが判る。
(A)に対する配合樹脂(B)の含有量を上限よりも大
幅に多くした場合に生ずる結果であって、含有量の過多
によってドローダウン性増大を来すことから成形性に劣
ることが判る。
あるプロピレン結晶性共重合体(B3w4;密度0.897g
/cm3;Mw300000)の配合によるオレフィン重合体
組成物(C)を用いた場合である。該組成物(C)から
成形された中空容器はレトルト殺菌による透明性(ヘイ
ズ)低下を生じてヘイズ値で40を超えることから、
本発明の中空容器に要求される高透明性には適合しない
ことが判る。
(A)としてプロピレンエチレン結晶性共重合体(Ab;
Tm129℃;MFR-)6.4g/10min;エチレン成分6.
6重量%及び1-ブテン成分1.5重量%含有)、プロピ
レンエチレン結晶性共重合体(Ac;Tm128℃;MFR
-4.5g/10min;エチレン成分7.1重量%含有)又は
プロピレンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142℃;
MFR-4.5g/10min;エチレン成分3.4重量%含
有)を選び、これに対して表6に示された配合樹脂
(B)であるエチレン及び1-ブテン含有プロピレン共重
合体(B3w1;密度0.892g/cm3;Mw20000)並び
に酸化防止剤としてテトラキス[メチレン(3,5-ジ゛-t-
ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン0.
1重量部及びハイドロタルサイト[Mg4.5Al2(O
H)13Co3・3.5H2O]0.05重量部を配合し、ヘ
ンシェルミキサー(商品名)によって均一に配合した。
を押出機で溶融混練後に押出されたストランド状物を冷
却カットしてペレット状物とし、MFR-を測定した
結果を表6に示す。
[商品名:プラコーS−50NA(プラコー社製)]に
装入して容量500mlの中空容器を成形した(押出温度170
〜210゜C;金型温度30゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。この
中空容器の特性を表6に示す。
に示された本発明の透明中空容器は比較例4及び5の中
空容器(基材樹脂単味で作成)に比して格段に高い透明
性(ヘイズ及びヘイズ共)を備えていることが判
る。それに加えて、本発明の成形品は成形時における金
型からの離形性及び光沢においても良好である。
特許請求の範囲外であって、両例の基材樹脂(A)であ
るプロピレンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142
℃;MFR-4.5g/10min;エチレン成分3.4重量%含
有)から成形された中空容器は透明性において劣り、そ
のヘイズ値(ヘイズ及びヘイズ)で共に40を超え
ることから、本発明の中空容器に要求される高透明性に
は適合しないことが判る。
プロピレン重合体(B4t1〜B4t4;表7に掲示)である
配合樹脂(B)に、残量を基材樹脂であるプロピレン結
晶性共重合体(Aa;結晶融点Tm125℃;MFR-3.
3g/10min;エチレン成分6.2重量%及び1-ブテン成分
3.5重量%含有)粉末で補填して100重量%とした
樹脂分に、酸化防止剤として、テトラキス[メチレン
(3,5-ジ゛-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメー
ト)]メタン0.1重量部及びハイドロタルサイト[M
g4.5Al2(OH)13Co3・3.5H2O]0.05重量
部を配合したオレフィン重合体組成物(C)をヘンシェ
ルミキサー(商品名)によって均一に配合した。
を押出機で溶融混練後に押出されたストランド状物を冷
却カットしてペレット状物とし、MFR-を測定した
結果を表7に示す。
[商品名:プラコーS−50NA(プラコー社製)]に
装入して容量500mlの中空容器を成形した(押出温度170
〜210゜C;金型温度30゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。この
中空容器の特性を表7に示す。
示された本発明の透明中空容器は比較例1の中空容器
(基材樹脂単味で作成)に比して格段に高い透明性(ヘ
イズ及びヘイズ)を備えてていることが判る。
(A)に対する配合樹脂(B)の含有量を上限よりも大
幅に多くした場合に生ずる結果であって、含有量の過多
に起因し、ドローダウン性の増大及び金型からの離型性
に欠ける点で成形性に劣る。
の特許請求の範囲外であるプロピレン結晶性共重合体
(B4t4;密度0.894g/cm3;溶融粘度11000cps;
環球法軟化温度163℃)の配合によるオレフィン重合体
組成物(C)から成形された中空容器はレトルト殺菌に
よる透明性(ヘイズ)低下を生じてヘイズ値で40を
超えることから、本発明の中空容器に要求される高透明
性には適合しないことが判る。
(A)としてプロピレンエチレン結晶性共重合体(Ab;
Tm129℃;MFR-)6.4g/10min;エチレン成分6.
6重量%及び1-ブテン成分1.5重量%含有)、プロピ
レンエチレン結晶性共重合体(Ac;Tm128℃;MFR
-)4.5g/10min;エチレン成分7.1重量%含有)又は
プロピレンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142℃;
MFR-4.5g/10min;エチレン成分3.4重量%含
有)を選び、これに対して表8に示された配合樹脂
(B)であるプロピレンエチレン共重合体(B4t4;Tm
142℃;MFR-4.5g/10min)並びに酸化防止剤と
してテトラキス[メチレン(3,5-ジ゛-t-ブチル-4-ヒド
ロキシヒドロシンナメート)]メタン0.1重量部及び
ハイドロタルサイト[Mg4.5Al2(OH)13Co3・
3.5H2O]0.05重量部を配合し、ヘンシェルミキ
サー(商品名)によって均一に配合した。
を押出機で溶融混練後に押出されたストランド状物を冷
却カットしてペレット状物とし、そのMFR-を測定
した結果を表8に示す。
[商品名:プラコーS−50NA(プラコー社製)]に
装入して容量500mlの中空容器を成形した(押出温度170
〜210゜C;金型温度30゜Cで胴部の平均肉厚0.5mm)。この
中空容器の特性を表8に示す。
に示された本発明の透明中空容器は比較例4及び5の中
空容器(基材樹脂単味で作成)に比して格段に高い透明
性(ヘイズ及びヘイズ共)を備えていることが判
る。それに加えて、本発明の成形品は成形時における金
型からの離形性及び光沢においても良好である。
特許請求の範囲外であって、両例の基材樹脂(A)であ
るプロピレンエチレン結晶性共重合体(Ad;Tm142
℃;MFR-4.5g/10min;エチレン成分3.4重量%含
有)を用いた場合である。該組成物(C)から成形され
た中空容器は透明性において劣り、そのヘイズ値(ヘイ
ズ及びヘイズ)で共に40を超えることから、本発
明の中空容器に要求される高透明性には適合しないこと
が判る。
ロピレン−α-オレフィン結晶性共重合体(Aa;Tm12
5℃;MFR-3.5g/10min;エチレン成分6.2重量%
及び1-ブテン成分3.5重量%含有)に表9に示された
配合樹脂(B)である超低密度ポリエチレン(B1w1;M
FR10.0g/10min;密度0.890g/cm3)、エチレ
ン共重合体(B2w1;密度0.924g/cm3;Mw500
0)、プロピレン共重合体(B3w1;密度0.892g/c
m3;Mw20000)及びプロピレン重合体(B4t1;密度
0.862g/cm3;溶融粘度1500cps;環球法軟化度152
℃)を表9に示す割合で併用配合したオレフィン重合体
組成物(C)を実施例1に示された処理に供して4種類
のペレット状組成物を作成して各々のMFRを測定
し、次いで各々のペレットを用いて容量500mlの中空容
器を成形した。これらの中空容器の特性を表9に示す。
掲示)をそれぞれ併用配合することによっても極めて優
れた透明性を有する容器が得られたことが判る。
容器は従来のポリプロピレン系樹脂製の中空容器に比べ
て下記の様な各種の効果を発揮する: ・清潔感の望まれる医薬品容器及び食品容器等に極めて
有用 ・成形された儘の成形品の高透明性及びそれに加圧水蒸
気又は加圧熱湯(熱水)による殺菌(レトルト殺菌)処
理が施された後の透明性低下殆ど無し ・広い範囲の成形条件で製作可能である−−成形性及び
生産性に優れる ・臭気を殆ど伴わない ・成形品の光沢及び耐衝撃性に優れる。
Claims (8)
- 【請求項1】 基材樹脂(A)としてプロピレンとα-
オレフィンとの共重合体であって結晶融点(Tm)11
0〜140℃のもの85〜99.5重量%並びに配合樹
脂(B)として下記の群(B1)〜(B4)から選ばれる
1以上のオレフィン重合体15〜0.5重量%からなる
オレフィン重合体組成物(C)を用いて作成された高透
明包装材であって加圧加熱殺菌処理によっても白化し難
いオレフィン系樹脂製の包装材: (B1)エチレン系共重合体であって密度0.880〜0.
900g/cm3及び結晶融点(Tm)110〜115℃のも
の、(B2)エチレン系結晶性共重合体であって密度0.9
10〜0.940g/cm3、結晶融点(Tm)104〜13
0℃及びGPC法による重量平均分子量(Mw)100
0〜15000のもの、(B3)プロピレン単独重合体又
はプロピレンとα-オレフィンとの結晶性共重合体であ
って密度0.870〜0.900g/cm3、結晶融点(Tm)
100〜160℃及びGPC法による重量平均分子量
(Mw)5000〜50000のもの並びに、(B4)プロ
ピレン非晶性重合体又はプロピレンとα-オレフィンと
の非晶性共重合体であって密度0.860〜0.875g/
cm3及び溶融粘度200〜10000cpsのもの。 - 【請求項2】 基材樹脂(A)がプロピレンとα-オレ
フィンとの結晶性共重合体であって結晶融点(Tm)1
20〜135℃のもの(A1)である請求項1に記載の高
透明包装材であって加圧高温殺菌処理によっても白化し
難いオレフィン系樹脂製の容器。 - 【請求項3】 配合樹脂(B)がエチレン系結晶性共重
合体であって密度0.885〜0.895g/cm3、結晶融
点(Tm)110〜115℃及びMFR(190℃;2.16kgf)
0.5〜50g/10minのもの(B11)である請求項1又は2
に記載の高透明包装材であって加圧高温殺菌処理によっ
ても白化し難いオレフィン系樹脂製の容器。 - 【請求項4】 配合樹脂(B)がエチレン系結晶性共重
合体であって密度0.920〜0.930g/cm3、結晶融
点(Tm)110〜120℃及びGPC法による重量平
均分子量(Mw)1000〜15000のもの(B21)で
ある請求項1〜3の何れかに記載の高透明包装材であっ
て加圧高温殺菌処理によっても白化し難いオレフィン系
樹脂製の容器。 - 【請求項5】 配合樹脂(B)がプロピレン結晶性重合
体もしくはプロピレンとα-オレフィンとの結晶性共重
合体であって密度0.880〜0.890g/cm3、結晶融
点110〜160℃及びGPC法による重量平均分子量
10000〜50000のもの(B31)である請求項1〜
4の何れかに記載の高透明包装材であって加圧高温殺菌
処理によっても白化し難いオレフィン系樹脂製の容器。 - 【請求項6】 配合樹脂(B)がプロピレン非晶性重合
体もしくはプロピレンとα-オレフィンとの非晶性共重
合体であって密度0.860〜0.875g/cm3、溶融粘
度300〜9000cps及び環球法軟化点105〜15
5℃のもの(B41)である請求項1〜5の何れかに記載の
高透明包装材であって加圧高温殺菌処理によっても白化
し難いオレフィン系樹脂製の容器。 - 【請求項7】 オレフィン重合体組成物(C)をダイレ
クトブロー成形又は延伸ブロー成形することによって作
成された請求項1〜6の何れかに記載の高透明包装材で
あって加圧高温殺菌処理によっても白化し難いオレフィ
ン系樹脂製の容器。 - 【請求項8】 オレフィン重合体組成物(C)から成形
されたシート状物を真空成形、圧空成形、真空圧空成形
又はその3縁部の封止による袋状物作成から選ばれる非
ブロー成形によって容器状に作成された請求項1〜7の
何れかに記載の高透明包装材であって加圧高温殺菌処理
によっても白化し難いオレフィン系樹脂製の容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22658693A JP3368625B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | ポリオレフィン系樹脂製包装材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22658693A JP3368625B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | ポリオレフィン系樹脂製包装材 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0753798A JPH0753798A (ja) | 1995-02-28 |
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JP22658693A Expired - Fee Related JP3368625B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | ポリオレフィン系樹脂製包装材 |
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KR101235390B1 (ko) * | 2009-01-12 | 2013-02-20 | 주식회사 엘지화학 | 전이금속 화합물을 포함하는 올레핀 중합용 촉매 조성물 및 이를 이용한 고내열 올레핀 중합체의 제조방법 |
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1993
- 1993-08-19 JP JP22658693A patent/JP3368625B2/ja not_active Expired - Fee Related
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