JP3368550B2 - ラック型テーブル - Google Patents

ラック型テーブル

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JP3368550B2
JP3368550B2 JP25028996A JP25028996A JP3368550B2 JP 3368550 B2 JP3368550 B2 JP 3368550B2 JP 25028996 A JP25028996 A JP 25028996A JP 25028996 A JP25028996 A JP 25028996A JP 3368550 B2 JP3368550 B2 JP 3368550B2
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清和 宇都宮
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Okamura Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコン、ワープ
ロなどの作業用として使用されるラック型テーブルであ
って、相互に連結可能となっているものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にラック型テーブルは、作業台とな
る天板を、左右1対の支柱に掛け渡して構成されてい
る。このラック型テーブルを相互に側方に連結するに
は、従来は、支柱に左右方向の貫通孔を設け、これに連
結ボルトを挿入して締結していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のラック
型テーブルを連結する場合には、次のような問題点があ
る。
【0004】(a)連結ボルトの頭部及びナットが露呈す
るため、外観が劣り、体裁が悪い。
【0005】(b)支柱は、通常中空構造となっているた
め、強度が小さく、必要以上に締め付けると、表面が歪
み、体裁が悪くなる。
【0006】本発明は、従来のラック型テーブルが有す
る上記の問題点を考慮してなされたもので、連結に使用
するボルトの頭部やナットが外から見えることなく、ま
た必要以上の締め付けによっても、支柱が歪むことな
く、体裁の良い連結が可能なラック型テーブルを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (1)左右1対の支柱に天板を掛け渡したラック型テーブ
ルにおいて、各支柱の上端に左右方向の切欠部を設け、
かつ各支柱の上端に嵌合しうる樹脂製のキャップに、前
記切欠部を隠蔽するカバー片及びこのカバー片に連設さ
れて切欠部に嵌合しうるボスを形成するとともに、カバ
ー片及びボスに、連結ボルトを挿通しうる貫通孔を設
け、隣接するテーブルをボスに挿通した連結ボルトによ
って連結する。
【0008】(2)上記(1)項において、筒状ボスの底部
により、連結ボルトの頭部及び連結ボルトが螺合するナ
ットを受けるようにする。
【0009】(3)上記(1)又は(2)項において、支柱の
左右方向の内面を連結する補強杆を、支柱の内部に配置
する。
【0010】(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、補強杆には、連結ボルトの挿通孔を設け、かつ補強
杆にキャップの筒状ボスを当接させる。
【0011】
【発明の実施の形態】図は、本発明の一実施形態を示す
もので、ラック型テーブル(1)は、図1に示すように、
前向L字形をなし、かつ床面上に立設される左右1対の
支柱(2)(2)を備えている。
【0012】各支柱(2)の前面には、ブラケット(3)が
係止され、左右のブラケット(3)上に天板(4)が載置さ
れる。(6)は、両端部に形成された支片(5)(5)を左右
の支柱(2)(2)に係止することによって、天板(4)の上
方に配置された棚板である。
【0013】各支柱(2)は、図2に示すように、狭幅の
前後に長い偏平角筒状をなし、平面視外向コ状の枠杆
(7)を、内側板(8)と外側板(9)で覆って形成されてい
る。
【0014】内側板(8)と枠杆(7)の前後方向を向く基
片(7a)の要所には、その上縁から、互いに合致する半円
弧状の凹入切欠部(7b)が設けられ、かつ枠杆(7)の前後
両片(7c)(7d)の外周端には、互いに対向する方向を向く
折曲片(7e)(7f)が形成されている。
【0015】前片(7c)の中央には、上下に並ぶ多数の取
付孔(10)が列設されている。
【0016】前方の折曲片(7e)と後片(7d)の上部要所に
は、角形の係止孔(11)(12)があけられている。
【0017】後方の折曲片(7f)と基片(7a)の適所とは、
平面視2段クラック状の補強杆(13)をもって連結されて
いる。補強杆(13)の中間の前後片(13a)には、前記凹入
切欠部(7b)と整合する丸い挿通孔(14)があけられてい
る。
【0018】外側板(9)における前記凹入切欠部(7b)と
対応する個所には、同様の凹入切欠部(9c)が設けられて
いる。
【0019】前記内側板(8)は、枠杆(7)の基片(7a)の
内側面に重合され、その前後端には、外側方へ屈曲した
後、互いに対向する方向へ折曲した縁杆(8a)(8b)が形成
されている。
【0020】外側板(9)は、枠杆(7)の折曲片(7e)(7f)
の外面に重合され、その前後端には、内側方へ屈曲した
後、互いに対向する方向へ折曲した縁枠(9a)(9b)が形成
されている。
【0021】前側の内外の縁枠(8a)(8b)の間には若干の
間隙を設けてあり、取付孔(10)を露出させている。
【0022】枠杆(7)の後片(7d)と外側板(9)の後部縁
枠(9b)の前向片とにまたがって、平面視L字形のアング
ル材(15)が止着され、このアングル材(15)が当接してい
る後部縁枠(9b)の前向片に、左右の支柱(2)(2)を連結
する矩形断面の連結管(16)が当接している。
【0023】この連結管(16)の両端部に近接した部分の
前面には、前向取付片(17)が設けられ、この前向取付片
(17)は、内側板(8)の内面に当接し、取付ボルト(18)を
締め付けることによって連結管(16)は固着されている。
【0024】前記凹入切欠部(7b)(7c)と挿通孔(14)に
は、図1に示す連結ボルト(19)が貫挿される。
【0025】左右の支柱(2)(2)の上端には、樹脂によ
って成形されたキャップ(20)がそれぞれ嵌着される。
【0026】キャップ(20)は、図2に示すように、支柱
(2)の上面の全体を覆う形状および寸法をなし、かつ側
面視で緩い山形となっている。
【0027】キャップ(20)の左右縁の中央部からは、図
2〜図4に示すように、支柱(2)の凹入切欠部(7b)(9c)
及びその周辺部分を覆って隠蔽する幅広のカバー片(21)
が垂下している。このカバー片(21)は、凹入切欠部(7b)
(9c)を隠蔽して、外観を向上させるためのものである。
【0028】各カバー片(21)の裏側には、外形が円筒状
をなし、支柱(2)の凹入切欠部(7b)(9c)に嵌合しうる筒
状ボス(22)が一体的に設けられ、この筒状ボス(22)およ
びカバー片(21)には、連結ボルト(19)が挿通しうる貫通
孔(23)が設けられている。
【0029】筒状ボス(22)の貫通孔(23)の底部(23a)
は、連結ボルト(19)の頭部(19a)および連結ボルト(19)
に螺合されるナット(26)よりも小径となっている(図5
参照)。
【0030】なお、補強杆(13)における挿通孔(14)の部
分と、枠杆(7)の基片(7a)との間隔は、前記筒状ボス(2
2)が嵌まり込む寸法となっている。
【0031】支柱(2)にキャップ(20)を固定するため
に、キャップ(20)の下面前後に、支柱(2)内部に進入し
うる複数の係合筒(24)を垂設し、この係合筒(24)の外面
に、前記係止孔(11)(12)と係止しうる係合爪(25)を設け
てある。
【0032】次に、この実施形態によって、ラック型テ
ーブル(1)を連結する要領を説明する。まず、図1に示
すように、筒状ボス(22)を凹入切欠部(7b)(9c)に嵌まり
込ませて、キャップ(20)を支柱(2)に取付け、このキャ
ップ(20)を取り付けたラック型テーブル(1)を横に並べ
て、隣接するラック型テーブル(1)(1)の対向する支柱
(2)(2)同士を当接させる。
【0033】この当接している支柱(2)の一方のキャッ
プ(20)の貫通孔(23)に連結ボルト(19)を貫通し、その先
端を相手側の支柱(2)のキャップ(20)の貫通孔(23)に挿
入するとともに、相手側の貫通孔(23)に挿入してあるナ
ット(26)に螺合させて、連結ボルト(19)を締め付ける。
【0034】図5は、この連結状態を示し、連結ボルト
(19)の頭部(19a)及びナット(26)は、ともにキャップ(2
0)の貫通孔(23)内に挿入されて、外部に露呈していない
ため、体裁は良好である。
【0035】また、連結ボルト(19)のの頭部(19a)及び
ナット(26)は、筒状ボス(22)の貫通孔(23)の底部(23a)
に受けられているため、過度に締め付けて連結しても、
その応力は筒状ボス(22)の弾性によって吸収され、支柱
(2)の表面が変形することはない。
【0036】さらに、この実施形態では、連結ボルト(1
9)の頭部(19a)及びナット(26)は、補強杆(13)を押圧し
て、締め付け力は補強材(13)によって受けられるため、
支柱(2)の変形は確実に防止される。
【0037】
【発明の効果】本発明によると、次の効果を奏すること
ができる。 (a)請求項1の発明によると、キャップに形成したカバ
ー片が、支柱の上端の切欠部を隠蔽し、連結ボルト及び
ナットが、カバー片に連設された筒状ボス内に隠れるた
め、外観が向上し、体裁が良くなる。
【0038】(b)請求項2の発明によると、筒状ボスの
底部が連結ボルトの頭部及びナットを弾性的に受けるた
め、強く締め付けても、支柱が変形することはない。
【0039】(c)請求項3の発明によると、補強杆によ
って支柱の剛性は増大しており、連結ボルトを締め付け
ても、変形することがない。
【0040】(d)請求項4の発明によると、連結ボルト
を締め付ける際に、補強杆により、筒状ボスの変形が防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のラック型テーブルを示す
斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態の支柱及びキャップを示す
分解斜視図である。
【図3】キャップの側面図である。
【図4】キャップの底面図である。
【図5】連結された支柱を示す一部破断平面図である。
【符号の説明】
(1)ラック型テーブル (2)支柱 (3)ブラケット (4)天板 (5)支片 (6)棚板 (7)枠杆 (7a)基片 (7b)凹入切欠部 (7c)前片 (7d)後片 (7e)(7f)折曲片 (8)内側板 (8a)(8b)縁枠 (9)外側板 (9a)(9b)縁枠 (9c)凹入切欠部 (10)取付孔 (11)(12)係止孔 (13)補強杆 (13a)前後片 (14)挿通孔 (15)アングル材 (16)連結管 (17)前向取付片 (18)取付ボルト (18a)頭部 (19)連結ボルト (19a)頭部 (20)キャップ (21)カバー片 (22)筒状ボス (23)貫通孔 (23a)底部 (24)係合筒 (25)係合爪 (26)ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 1/00 - 41/06 A47B 65/00 601

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右1対の支柱に天板を掛け渡したラッ
    ク型テーブルにおいて、各支柱の上端に左右方向の切欠
    部を設け、かつ各支柱の上端に嵌合しうる樹脂製のキャ
    ップに、前記切欠部を隠蔽するカバー片及びこのカバー
    片に連設されて切欠部に嵌合しうるボスを形成するとと
    もに、カバー片及びボスに、連結ボルトを挿通しうる貫
    通孔を設け、隣接するテーブルをボスに挿通した連結ボ
    ルトによって連結しうるようにしたことを特徴とするラ
    ック型テーブル。
  2. 【請求項2】 筒状ボスの底部により、連結ボルトの頭
    部及び連結ボルトが螺合するナットを受けるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のラック型テーブル。
  3. 【請求項3】 支柱の左右方向の内面を連結する補強杆
    を、支柱の内部に配置したことを特徴とする請求項1又
    は2記載のラック型テーブル。
  4. 【請求項4】 補強杆には、連結ボルトの挿通孔を設
    け、かつ補強杆にキャップの筒状ボスを当接させてなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラッ
    ク型テーブル。
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