JP3368415B2 - 芳香族ポリカーボネート樹脂 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート樹脂

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JP3368415B2
JP3368415B2 JP18160196A JP18160196A JP3368415B2 JP 3368415 B2 JP3368415 B2 JP 3368415B2 JP 18160196 A JP18160196 A JP 18160196A JP 18160196 A JP18160196 A JP 18160196A JP 3368415 B2 JP3368415 B2 JP 3368415B2
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千波矢 安達
千秋 田中
映 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用感光体
材料として有用な新規芳香族ポリカーボネート樹脂に関
する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂として、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以
下ビスフェノールAと略称する)にホスゲンやジフェニ
ールカーボネートを反応させて得られるポリカーボネー
ト樹脂がその代表的なものとして知られている。かかる
ビスフェノールAからのポリカーボネート樹脂は、透明
性、耐熱性、寸法精度および機械的強度などの面で優れ
た性質を有していることから、多くの分野で用いられて
いる。そのひとつの例として、電子写真法において使用
される有機感光体用のバインダー樹脂としてさまざまな
検討がなされている。有機感光体の代表的な構成例とし
て、導電性基板上に電荷発生層、電荷輸送層を順次積層
した積層感光体が挙げられる。電荷輸送層は低分子電荷
輸送材料とバインダー樹脂より形成され、このバインダ
ー樹脂として芳香族ポリカーボネート樹脂が多数提案さ
れている。しかしながら、低分子電荷輸送材料の含有に
より、バインター樹脂が本来有する機械的強度を低下さ
せ、このことが感光体の摩耗性劣化、傷、クラックなど
の原因となり、感光体の耐久性を損なうものとなってい
る。
【0003】一方、ポリビニルアントラセン、ポリビニ
ルピレン、ポリ−N−ビニルカルパゾール、トリフェニ
ルアミンを側鎖に有するアクリル系樹脂[M. Stolka et
al,J. Polym, Sci., 21, 969 (1983)]およびベンジジ
ン構造を有する芳香族ポリカーボネート樹脂(特開昭6
4−9964号公報)などの光導電性高分子材料が検討
されているが、実用化には至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の実情に鑑みてなされたものであって、有機感光体用の
電荷輸送性高分子材科として特に有用な新規芳香族ポリ
カーボネート樹脂を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の構成単位を含有する新規芳香族ポリカー
ボネート樹脂により上記課題が解決されることを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれ
ば、以下の(1)〜(9)の芳香族ポリカーボネート樹
脂が提供される。 (1)下記一般式(I)で表される構成単位を含有した
芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化1】 (式中、R1は水素原子、置換もしくは無置換のアルキ
ル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。Ar1
は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar2、A
3は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。) (2)上記一般式(I)及び下記一般式(II)で表され
る構成単位からなり、一般式(I)で表される構成単位
の組成比をk、一般式(II)で表される構成単位の組成
比をjとしたときに組成比の割合が0<k/(k+j)
≦1である芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化1】 (式中、R1、Ar1、Ar2、Ar3は前記定義と同
一。)
【化2】 (式中、Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、芳
香族の2価基、又はこれらを連結してできる2価基、又
は、
【化3】 (ここで、R2、R3、R4、R5は独立して置換もしくは
無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基
またはハロゲン原子であり、a及びbは各々独立して0
〜4の整数であり、c及びdは各々独立して0〜3の整
数であり、Yは単結合、炭素原子数2〜12の直鎖状の
アルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO
2−、−CO−または下記式
【化4】 から選ばれ、Z1、Z2は置換もしくは無置換の脂肪族の
2価基又は置換もしくは無置換のアリレン基を表し、R
6、R7、R8、R9、R10、R11、R12は各々独立して水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の置換もしくは無
置換のアルキル基、炭素数1〜5の置換もしくは無置換
のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表
し、また、R6とR7は結合して炭素数5〜12の炭素環
または複素環を形成してもよく、また、R6、R7
2、R3と共同で炭素環または複素環を形成してもよ
く、R13、R14は単結合または炭素数1〜4のアルキレ
ン基を表し、R15、R16は各々独立して炭素数1〜5の
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基を表し、eは0〜4の整数、fは0〜20
の整数、gは0〜2000の整数を表す。)から選ばれ
た基を表す。) (3)下記一般式(III)で表される繰り返し単位から
なる芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化5】 (式中、R1、Ar1、Ar2、Ar3、Xは前記定義と同
一であり、nは重合度を表し2〜5000の整数を表
す。) (4)下記一般式(IV)で表される構成単位を含有した
芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化6】 (式中、Ar2、Ar3は前記定義と同一であり、Ar4
は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。R17、R18
は同一又は異なるアシル基、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。) (5)下記一般式(IV)及び下記一般式(II)で表され
る構成単位からなり、一般式(IV)で表される構成単位
の組成比をk、一般式(II)で表される構成単位の組成
比をjとしたときに組成比の割合が0<k/(k+j)
≦1である芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化6】 (式中、R17、R18、Ar2、Ar3、Ar4は前記定義
と同一。)
【化2】 (式中、Xは前記定義と同一。) (6)下記一般式(V)で表される繰り返し単位からな
る芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化7】 (式中、R17、R18、Ar2、Ar3、Ar4、Xは前記
定義と同一であり、nは重合度を表し2〜5000の整
数を表す。) (7)下記一般式(VI)で表される構成単位を含有した
芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化8】 (式中、R17、R18は前記定義と同一。) (8)下記一般式(VI)及び下記一般式(II)で表され
る構成単位からなり、一般式(VI)で表される構成単位
の組成比をk、一般式(II)で表される構成単位の組成
比をjとしたときに組成比の割合が0<k/(k+j)
≦1である芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化8】 (式中、R17、R18は前記定義と同一。)
【化2】 (式中、Xは前記定義と同一。) (9)下記一般式(VII)で表される繰り返し単位から
なる芳香族ポリカーボネート樹脂。
【化9】 (式中、R17、R18、Xは前記定義と同一であり、nは
重合度で2〜5000の整数を表す。)
【0006】上記のように本発明の芳香族ポリカーボネ
ート樹脂は電荷輸送能を有する前記一般式(I)、前記
一般式(IV)及び前記一般式(VI)で表される構成単位
を少なくとも含有するポリカーボネート樹脂であり、電
荷輸送能を有する前記一般式(I)、前記一般式(IV)
及び前記一般式(VI)で表される構成単位のみからなる
ポリカーボネート樹脂、または電荷輸送能を有する前記
一般式(I)、前記一般式(IV)及び前記一般式(VI)
で示される構成単位と電荷輸送能以外の特性を付与する
ための構成単位として前記一般式(II)で表される構成
単位とからなる共重合ポリカーボネート樹脂、または電
荷輸送能を有する前記一般式(III)、前記一般式
(V)及び前記一般式(VII)で表される繰り返し単位
からなる交互共重合ポリカーボネート樹脂である。これ
ら芳香族ポリカーボネート樹脂は電荷輸送能をもち、且
つ高い機械的強度を有し、電子写真感光体の電荷輪送層
に要求される電気的な性質、光学的な性質、機械的な性
質を合わせ持ったものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の芳香族ポリカーボ
ネート樹脂について詳細に説明する。先ず、本発明のポ
リカーボネート樹脂の製造方法について説明する。本発
明のポリカーボネート樹脂は、従来ポリカーボネート樹
脂の製造法として公知の、ビスフェノールと炭酸誘導体
との重合と同様の方法で製造できる。すなわち、下記一
般式(VIII)、(IX)、(X)で表される電荷輪送能を
有するジオールを少なくとも1種以上使用し、或いは、
これらと下記一般式(XI)で表されるジオールとを併用
し、ビスアリールカーボネートとのエステル交換法やホ
スゲン等のハロゲン化カルボニル化合物との溶液又は界
面重合法、あるいはジオールから誘導されるビスクロロ
ホーメート等のクロロホーメートを用いる方法等により
製造される。
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】 HO−X−OH (XI) (各式中のR1、R17、R18、Ar1、Ar2、Ar3、A
4及びXは前記定義と同一。)
【0008】前記ハロゲン化カルボニル化合物を用いる
方法において、該ハロゲン化カルボニル化合物として
は、ホスゲンの代わりにホスゲンの2量体であるトリク
ロロメチルクロロホーメートやホスゲンの3量体である
ビス(トリクロロメチル)カーボネートも有用であり、
塩素以外のハロゲンより誘導されるハロゲン化カルボニ
ル化合物、例えば、臭化カルボニル、ヨウ化カルボニ
ル、フッ化カルボニルも有用である。これら公知の製造
法については例えばポリカーボネート樹脂ハンドブック
(編者:本間精一、発行:日刊工業新聞社)等に記載さ
れている。
【0009】前記したように、一般式(VIII)、(I
X)、(X)で表される電荷輪送能を有するジオール1
種以上と併用して前記一般式(XI)で表されるジオール
を使用し、機械的特性等の改良された共重合体とするこ
とができる。この場合、一般式(XI)で表されるジオー
ルを1種あるいは複数併用してもよい。一般式(VII
I)、(IX)、(X)で表される電荷輸送能を有するジ
オールと一般式(XI)で表されるジオールとの割合は所
望の特性により広い範囲から選択することができる。
又、適当な重合操作を選択することによって共重合体の
中でもランダム共重合体、交互共重合体、ブロック共重
合体、ランダム交互共重合体、ランダムブロック共重合
体等を得ることができる。例えば、一般式(VIII)、
(IX)、(X)で表される電荷輸送能を有するジオール
と一般式(XI)で表されるジオールをはじめから均一に
混合してホスゲンとの縮合反応を行えば一般式(I)あ
るいは(IV)あるいは(VI)で表される構成単位と一般
式(II)で表される構成単位とからなるランダム共重合
体が得られる。又、幾種類かのジオールを反応の途中か
ら加えることによりランダムブロック共重合体が得られ
る。又、一般式(XI)で表されるジオールから誘導され
るビスクロロホーメートと一般式(VIII)、(IX)、
(X)で表される電荷輪送能を有するジオールとの縮合
反応を行えば一般式(III)、(V)、(VII)で表され
る繰り返し単位からなる交互共重合体が得られる。この
場合、逆に一般式(VIII)、(IX)、(X)で表される
電荷輸送能を有するジオールから誘導されるビスクロロ
ホーメートと一般式(XI)で表されるジオールとの縮合
反応によっても同様に一般式(III)、(V)、(VII)
で表される繰り返し単位からなる交互共重合体が得られ
る。又、これらビスクロロホーメートとジオールとの縮
合反応の際、ビスクロロホーメート及びジオールを複数
使用することによりランダム交互共重合体が得られる。
【0010】ハロゲン化カルボニル化合物や、クロロホ
ーメートを用いる方法において、界面重合で行う場合に
は、ジオールのアルカリ水溶液と水に対して実質的に不
溶性であり、且つ、ポリカーボネート樹脂を溶解する有
機溶媒との2相間で炭酸誘導体及び触媒の存在下に反応
を行う。この際、高速攪拌や乳化物質の添加によって反
応媒体を乳化させて行うことによって短時間で分子量分
布の狭いポリカーボネート樹脂を得ることができる。ア
ルカリ水溶液に用いる塩基としてはアルカリ金属または
アルカリ土類金属であり、通常、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム等の水酸化物、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナ
トリウム等の炭酸塩等である。これらの塩基は単独で使
用してもよく、また、複数併用してもよい。好ましい塩
基は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。ま
た、使用される水は蒸留水、イオン交換水が好ましい。
有機溶媒は、例えば、ジクロロメタン、1,2−ジクロ
ロエタン、1,2−ジクロロエチレン、トリクロロエタ
ン、テトラクロロエタン、ジクロロプロパン等の脂肪族
ハロゲン化炭化水素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン等の芳香族ハロゲン化炭化水素、又は、それらの混合
物である。又、それらにトルエン、キシレン、エチルベ
ンセン等の芳香族炭化水素、へキサン、シクロヘキサン
等の脂肪族炭化水素等を混合した有機溶媒でもよい。有
機溶媒は、好ましくは、脂肪族ハロゲン化炭化水素、芳
香族ハロゲン化炭化水素であり、より好ましくは、ジク
ロロメタン又はクロロベンゼンである。
【0011】ホリカーボネート樹脂の製造時に使用され
るポリカーボネート生成触媒は、3級アミン、4級アン
モニウム塩、3級ホスフィン、4級ホスホニウム塩、含
窒素複素環化合物及びその塩、イミノエーテル及びその
塩、アミド基を有する化合物等である。ポリカーボネー
ト生成触媒の具体例は、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ヘキシ
ルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,4
−テトラメチレンジアミン、4−ピロリジノピリジン、
N,N’−ジメチルピペラジン、N−エチルピペリジ
ン、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベン
ジルトリエチルアンモニウムクロライド、テトラメチル
アンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブ
ロマイド、フェニルトリエチルアンモニウムクロライ
ド、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、
ジフェニルブチルホスフィン、テトラ(ヒドロキシメチ
ル)ホスホニウムクロライド、ベンジルトリエチルホス
ホニウムクロライド、ベンジルトリフェニルホスホニウ
ムクロライド、4−メチルピリジン、1−メチルイミダ
ゾ−ル、1,2−ジメチルイミダゾール、3−メチルピ
リダジン、4,6−ジメチルピリミジン、1−シクロヘ
キシル−3,5−ジメチルピラゾール、2,3,5,6
−テトラメチルピラジン等である。ポリカーボネート生
成触媒は、好ましくは、3級アミンであり、より好まし
くは、総炭素数3〜30の3級アミンであり、特に好ま
しくは、トリエチルアミンである。これらのポリカーボ
ネート生成触媒は単独で使用してもよく、また、複数併
用してもよい。これら触媒は、ホスゲンやビスクロロホ
ーメート体等の炭酸誘導体を反応系に加える前、及び又
は、加えた後に添加することができる。
【0012】また、アルカリ水溶液中でのジオールの酸
化を防ぐためにハイドロサルファイト等の酸化防止剤を
加えても良い。反応温度は通常0〜40℃、反応時間は
数分〜5時間であり、反応中のPHは通常10以上に保
つことが好ましい。
【0013】一方、溶液重合で行なう場合は、ジオール
を溶媒に溶解し、脱酸剤を添加し、これにビスクロロホ
ーメート又は、ホスゲン又は、ホスゲンの多量体を添加
することにより得られる。脱酸剤としては、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミンのよう
な第3級アミンおよびピリジンが使用される。また、反
応に使用される溶媒としては、例えば、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロ
エタン、トリクロロエチレン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素およびテトラヒドロフラン、ジオキサン
などの環状エーテル系の溶媒及びピリジンが好ましい。
反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間で
ある。
【0014】又、エステル交換法によっても製造され
る。この場合、不活性ガス存在下にジオールとビスアリ
ールカーボネートを混合し、通常減圧下120〜350
℃で反応させる。減圧度は段階的に変化させ、最終的に
は1mmHg以下にして生成するフェノール類を系外に
留去させる。反応時間は通常1〜4時間程度である。
又、必要に応じて酸化防止剤を加えてもよい。ビスアリ
ールカーボネートとしてはジフェニルカーボネート、ジ
−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカー
ボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナ
フチルカーボネート等が挙げられる。
【0015】以上すべての重合操作において分子量を調
節するために分子量調節剤として末端停止剤を用いるこ
とが望ましく、従って、本発明で使用されるポリカーボ
ネート樹脂の末端には停止剤にもとづく置換基が結合し
てもよい。使用される末端停止剤は、1価の芳香族ヒド
ロキシ化合物、1価の芳香族ヒドロキシ化合物のハロホ
ーメート誘導体、1価のカルボン酸または1価のカルボ
ン酸のハライド誘導体等である。1価の芳香族ヒドロキ
シ化合物は、例えば、フェノール、p−クレゾール、o
−エチルフェノール、p−エチルフェノール、p−イソ
プロピルフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−クミルフェノール、p−シクロヘキシルフェノ
ール、p−オクチルフェノ−ル、p−ノニルフェノー
ル、2,4−キシレノール、p−メトキシフェノール、
p−ヘキシルオキシフェノール、p−デシルオキシフェ
ノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェノー
ル、p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、ペ
ンタブロモフェノール、ペンタクロロフェノール、p−
フェニルフェノール、p−イソブロペニルフェノール、
2,4−ビス1−メチル−1−フェニルエチル)フェ
ノール、β−ナフトール、α−ナフトール、p−(2,
4,4−トリメチルクロマニル)フェノール、2−(
メトキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン等のフェノール類またはそれらのアルカリ
金属塩およびアルカリ土類金属塩てある。1価の芳香族
ヒドロキシ化合物のハロホーメート誘導体は、上記の1
価の芳香族ヒドロキシ化合物のハロホーメート誘導体等
である。
【0016】また、1価のカルボン酸は、例えば、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、へプタ
ン酸、カプリル酸、2,2−ジメチルプロピオン酸、3
−メチル酪酸、3,3−ジメチル酪酸、4−メチル吉草
酸、3,3−ジメチル吉草酸、4−メチルカプロン酸、
3,5−ジメチルカプロン酸、フェノキシ酢酸等の脂肪
酸類またはそれらのアルカリ金属塩およびアルカリ土類
金属塩、安息香酸、p−メチル安息香酸、p−tert
−ブチル安息香酸、p−ブトキシ安息香酸、p−オクチ
ルオキシ安息香酸、p−フェニル安息香酸、p−ベンジ
ル安息香酸、p−クロロ安息香酸等の安息香酸類または
それらのアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩であ
る。1価のカルボン酸のハライド誘導体は、上記の1価
のカルボン酸のハライド誘導体等である。これらの末端
封止剤は単独で使用してもよく、また、複数併用しても
よい。末端封止剤は、好ましくは、1価の芳香族ヒドロ
キシ化合物であり、より好ましくは、フェノール、p−
tert−ブチルフェノールまたはp−クミルフェノー
ルである。
【0017】又、機械的特性を改良するために重合時に
分岐化剤を少量加えることもできる。使用される分岐化
剤は、芳香族性ヒドロキシ基、ハロホーメート基、カル
ボン酸基、カルボン酸ハライド基または活性なハロゲン
原子等から選ばれる反応基を3つ以上(同種でも異種で
もよい)有する化合物である。分岐化剤の具体例は、フ
ロログルシノール、4,6−ジメチル−2,4,6−ト
リス(4’−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプテン、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4’−ヒドロ
キシフェニル)へプタン、1,3,5−トリス(4’−
ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリス
(4’−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2−ト
リス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、α,α,
α’−トリス(4’−ヒドロキシフェニル)−1−エチ
ル−4−イソプロピルベンゼン、2,4−ビス〔α−メ
チル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェ
ノール、2−(4’−ヒドロキシフェニル)−2−
(2”,4”−ジヒドロキシフェニル)プロパン、トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ホスフィン、1,1,
4,4−テトラキス(4’−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、2,2−ビス〔4’,4’−ビス(4”−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル〕プロパン、α,
α,α’,α’−テトラキス(4’−ヒドロキシフェニ
ル)−1,4−ジエチルベンゼン、2,2,5,5−テ
トラキス(4’−ヒドロキシフェニル)へキサン、1,
1,2,3−テトラキス(4’−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,4−ビス(4’,4”−ジヒドロキシト
リフェニルメチル)ベンゼン、3,3’,5,5’−テ
トラヒドロキシジフェニルエーテル、3,5−ジヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ビス(クロロカルボニルオキ
シ)安息香酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、4−クロ
ロカルボニルオキシイソフタル酸、5−ヒドロキシフタ
ル酸、5−クロロカルボニルオキシフタル酸、トリメシ
ン酸トリクロライド、シアヌル酸クロライド等である。
これらの分岐化剤は単独で使用してもよく、また、複数
併用してもよい。
【0018】以上のようにして得られたポリカーボネー
ト樹脂は重合中に使用した触媒や酸化防止剤、又、未反
応のジオールや末端停止剤、又、重合中に発生した無機
塩等の不純物を除去して使用される。これら精製操作も
先のポリカーボネート樹脂ハンドブック(編者:本間精
一、発行:日刊工業新聞社)等に記載されている従来公
知の方法を使用できる。本発明の芳香族ポリカーボネー
ト樹脂の好ましい分子量は、ポリスチレン換算数平均分
子量で1000〜500000であり、より好ましくは
10000〜200000である。又、上記これらの方
法にしたがって製造された芳香族ポリカーボネート樹脂
には、必要に応じて酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、
滑剤、可塑剤などの添加剤を加えることができる。
【0019】次に本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂
の主要な構成単位である一般式(I)で表される構成
位についてさらに詳細に説明する。尚、本発明において
は、「アリール」とは複素環基を含めた基を表す。前記
一般式(I)中、R1は水素原子、置換もしくは無置換
のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表
す。R1の置換もしくは無置換のアルキル基としては、
以下のものを挙げることができる。炭素数1〜5の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基は
更にフッ素原子、シアノ基、フェニル基又はハロゲン原
子もしくは炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピ
ル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i
−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−シアノエチル
基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベ
ンジル基等が挙げられる。
【0020】また、R1の置換もしくは無置換のアリー
ル基としては、以下のものを挙げることができる。フェ
ニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル
基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテニリ
デンフェニル基、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリ
ル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基、ピリジニル
基、ピロリジル基、オキサゾリル基等が挙げられ、これ
らは上記した置換もしくは無置換のアルキル基、上記し
た置換もしくは無置換のアルキル基を有するアルコキシ
基、及びフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
等のハロゲン原子、下記一般式で表されるアミノ基を置
換基として有していてもよい。
【化14】 (式中、R19、R20はR1で定義される置換もしくは無
置換のアルキル基、R1で定義される置換もしくは無置
換のアリール基を表すと共にR19とR20が共同で環を形
成したり、アリール基上の炭素原子と共同で環を形成し
てもよい。このような具体例としてピペリジノ基、モル
ホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。)
【0021】前記一般式(I)中、Ar1は置換もしく
は無置換のアリール基を表す。Ar1の置換もしくは無
置換のアリール基としては、下記一般式(XII)で表さ
れる基及びピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリ
アゾール、ジオキサゾール、インドール、イソインドー
ル、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンズ
イソキサジン、カルバゾール、フェノキサジン等のアミ
ン構造を有する複素環基から誘導される1価基が挙げら
れる。これらはR1で定義された置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、及びフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を置換基と
して有していてもよい。
【化15】 (式中、R17、R18はアシル基、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。
Ar4はアリレン基を表す。hは1〜3の整数を表
す。)
【0022】上記一般式(XII)において、R17、R18
のアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ベ
ンゾイル基等が挙げられる。R17、R18の置換もしくは
無置換のアルキル基は、R1で定義された置換もしくは
無置換のアルキル基と同様のものが挙げられる。R17
18の置換もしくは無置換のアリール基は、R1で定義
された置換もしくは無置換のアリール基に加えて下記一
般式(XIII)で表される基を挙げることができる。
【化16】 [式中、Bは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
−CO−及び以下の2価基から選ばれる。
【化17】 (ここで、R21は、水素原子、R1で定義された置換も
しくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、R1で定義された置換もしくは無置換のアリール
基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基を表し、R22は、水
素原子、R1で定義された置換もしくは無置換のアルキ
ル基、R1で定義された置換もしくは無置換のアリール
基を表し、iは1〜12の整数、jは1〜3の整数を表
す。)] R21のアルコキシ基の具体例としてはメトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブ
トキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブト
キシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキ
シ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ
基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。R21のハ
ロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子が挙げられる。R21のアミノ基としてはR1
の置換もしくは無置換のアリール基の置換基として定義
されたアミノ基を表す。また、上記一般式(XII)にお
いて、Ar4のアリレン基としてはR1で定義された置換
もしくは無置換のアリール基から誘導される2価基を挙
げることができる。
【0023】前記一般式(I)中、Ar2、Ar3は置換
もしくは無置換のアリレン基を表す。Ar2、Ar3のア
リレン基としては、R1で定義された置換もしくは無置
換のアリール基から誘導される2価基を挙げることがで
きる。以上一般式(I)の構成単位について説明したが
同一の記号については他の一般式中でも同じ定義であ
る。
【0024】本発明の新規芳香族ポリカーボネート樹脂
の原料モノマーである前記一般式(VIII)、(IX)、
(X)で表されるジオールも新規化合物であり、これら
化合物、例えば、一般式(VIII)で表されるジオール
は、下記表1の合成スキームに示すように、下記一般式
(XIV)で表されるホスホン酸エステルと、一般式(X
V)で表されるカルボニル化合物とから下記一般式(XV
I)で表されるスチルベン化合物を得、次いでエーテル
基又はエステル基の開裂により製造することができる。
【表1】 [ここで、R23、R24は前記R1と同じ定義の置換もし
くは無置換のアルキル基、前記R17、R18と同じ定義の
アシル基を表す。R25は低級アルキル基を表し、具体例
としては炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で
あり、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブ
チル基、i−ブチル基、n−ペンチル基等が挙げられ
る。R1、Ar1、Ar2、Ar3は前記定義と同一であ
る。]
【0025】また、前記一般式(IX)、(X)で表され
るジオールも対応するホスホン酸エステルと、対応する
カルボニル化合物とから一般式(VIII)で表されるジオ
ールの場合と同様な方法で製造することができる。
【0026】本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂は電
荷輸送能を有する前記一般式(I)の構成単位のみから
なる芳香族ポリカーボネート樹脂、及びその構成単位と
機械的特性を調節するためのそれ以外の構成単位とを有
する共重合体である。それ以外の構成単位としては従来
公知のポリカーボネート樹脂の構成単位をそのまま利用
することができる。例えば、ポリカーボネート樹脂ハン
ドブック(編者:本間精一、発行:日刊工業新聞社)に
記載されている基本単位を利用することができる。この
ような従来公知の構成単位のうち、好ましい例として前
記一般式(II)で表される構成単位を挙げることができ
る。以下にもう一つの主要な構成単位である一般式(I
I)についてその原料となる前記一般式(XI)の例を挙
げて詳細に説明する。
【0027】一般式(XI)のXが脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基である場合のジオールの代表的具体例
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,
6−へキサンジオール、1,5−へキサンジオール、
1,7−へプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオー
ル、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−
1,6−へキサンジオール、2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プ
ロパン、キシリレンジオール、1,4−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)ベンゼン、1,4−ビス(3−ヒドロキ
シプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシ
ブチル)ベンゼン、1,4−ビス(5−ヒドロキシペン
チル)ベンゼン、1,4−ビス(6−ヒドロキシへキシ
ル)ベンゼン等である。
【0028】また、Xが芳香族の2価基である場合とし
ては、R1で定義された置換もしくは無置換のアリール
基から誘導される2価基を挙げることができる。また、
Xは上記これらの2価を連結してできる2価基や、以下
に示される2価基を表す。
【化3】 [式中、R2、R3、R4、R5は独立して置換もしくは無
置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基ま
たはハロゲン原子であり、a及びbは各々独立して0〜
4の整数であり、c及びdは各々独立して0〜3の整数
であり、Yは単結合、炭素原子数2〜12の直鎖状のア
ルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
−CO−または下記式
【化4】 (ここで、Z1、Z2は置換もしくは無置換の脂肪族の2
価基又は置換もしくは無置換のアリレン基を表し、
6、R7、R8、R9、R10、R11、R12は各々独立して
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の置換もしくは
無置換のアルキル基、炭素数1〜5の置換もしくは無置
換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を
表し、また、R6とR7は結合して炭素数5〜12の炭素
環または複素環を形成してもよく、また、R6、R7はR
2、R3と共同で炭素環または複素環を形成してもよく、
13、R14は単結合または炭素数1〜4のアルキレン基
を表し、R15、R16は各々独立して炭素数1〜5の置換
もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のア
リール基を表し、eは0〜4の整数、fは0〜20の整
数、gは0〜2000の整数を表す。)から選ばれた基
を表す。) これらの中で、置換もしくは無置換のアルキル基、置換
もしくは無置換のアリール基はいずれもR1で定義され
た置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置
換のアリール基と同様である。又、ハロゲン原子はフッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表す。又、
1、Z2が置換もしくは無置換の脂肪族の2価基である
場合としてはXが脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基
である場合のジオールからヒドロキシ基を除いた2価基
を挙げることができる。又、Z1、Z2が置換もしくは無
置換のアリレン基である場合としてはR1で定義された
置換もしくは無置換のアリール基から誘導される2価基
を挙げることができる。
【0029】これらXが芳香族の2価基である場合の好
ましいジオールの代表的具体例としては、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フ
ェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェ
ニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−1−フェニルエタン、1,3−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1−ジメチルプロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−(3−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2
−メチルプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ヘキサン、4,4−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)へプタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ノナン、ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3−sec−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
フルオロプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(3,5−ジチル−4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ノルボルナン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)アダマンタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメ
チルジフェニルエーテル、エチレングリコールビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホキシド、3,3’−ジメチル−4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、3,3’−ジメチル−4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジフェ
ニル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ケトン、
3,3,3’,3’−テトラメチル−6,6’−ジヒド
ロキシスピロ(ビス)インダン、3,3’,4,4’−
テトラヒドロ−4,4,4’,4’−テトラメチル−
2,2’−スピロビ(2H−1−ベンゾピラン)−7,
7’−ジオール、トランス−2,3−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−2−ブテン、9,9−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)キサンテン、1,6−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−1,6−ヘキサンジオン、α,α,
α’,α’−テトラメチル−α,α’−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’
−テトラメチル−α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−m−キシレン、2,6−ジヒドロキシジベンゾ
−p−ジオキシン、2,6−ジヒドロキシチアントレ
ン、2,7−ジヒドロキシフェノキサチイン、9,10
−ジメチル−2,7−ジヒドロキシフェナジン、3,6
−ジヒドロキシジベンゾフラン、3,6−ジヒドロキシ
ジベンゾチオフェン、4,4’−ジヒドロキシビフェニ
ル、1,4−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒド
ロキシピレン、ハイドロキノン、レゾルシン、エチレン
グリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、ジ
エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエー
ト)、トリエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシ
ベンゾエート)、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−テトラメチルジシロキサン、フェノール変性シリ
コーンオイル等が挙げられる。又、ジオール2モルとイ
ソフ夕ロイルクロライド又はテレフタロイルクロライド
1モルとの反応により製造されるエステル結合を含む芳
香族ジオール化合物も有用である。以上一般式(II)の
構成単位についてその原料となる一般式(XI)の例を挙
げて説明したが同一の記号については他の一般式中でも
同じ定義である。
【0030】前記一般式(I)で表される構成単位と一
般式(II)で表される構成単位との共重合ポリカーボネ
ート樹脂において、一般式(I)の構成単位の含有する
割合は任意の範囲で選択することができるが、一般式
(I)の構成単位の含有率はポリカーボネート樹脂の電
荷輸送性に対応しているので、好ましくは全構成単位中
5モル%以上、より好ましくは20モル%以上含有する
事が望ましい。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、下記実施例において部はすべて重量部である。 実施例1 電荷輸送能を有するジオールとして表2のA−1に示す
構造のN−{4−〔2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ビニル〕フェニル}−N,N−ビス(4−トリ
ル)アミン4.84部を脱水処理したテトラヒドロフラ
ン(THF)40部に溶解させ、室素ガス気流下で攪拌
しながらトリエチルアミンを3.06部加えた後にジエ
チレングリコールのビスクロロホーメート2.32部を
THF8部に溶解させた液を20℃で30分かけて滴下
した。その後、室温でさらに1時間攪拌反応させ、4重
量%のフェノールのTHF溶液を1部加え反応を終了さ
せた。その後、析出した塩を濾過によって除き、得られ
た反応液を多量のメタノール中へ滴下して析出させ、黄
色のポリカーボネート樹脂を得た。その後、THFに溶
解させた液をメタノール中へ滴下して析出させる再沈殿
操作を2回繰り返して精製し、表3に示す交互共重合ポ
リカーボネート樹脂(樹脂No.1)を得た。この樹脂
の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
より測定したところポリスチレン換算の分子量は、数平
均分子量で17000、重量平均分子量で32300で
あった。又、示差走査熱量測定から求めたガラス転移温
度は119.2℃であった。この樹脂の赤外吸収スペク
トルを図1に示したが、1760cm-1にカーボネート
基に帰属されるC=O伸縮振動の吸収が認められた。ま
た、元素分析の結果を表3に示すが、樹脂No.1の繰
り返し単位からなるポリカーボネート樹脂として計算し
た値に一致した。
【0032】実施例2〜25 表2に示す電荷輪送能を有するジオールの種類を変え
て、あるいはそれ以外の共重合させるジオールから誘導
されるビスクロロホーメートの種類を変えて、あるいは
ビスクロロホーメートの代わりにホスゲンの2量体であ
るトリクロロメチルクロロホーメートを使用し、実施例
1と同様に操作して樹脂No.2〜25のポリカーボネ
ート樹脂を得た。これら樹脂の赤外吸収スペクトルを図
2〜25に示す。またこれら樹脂の数平均分子量、重量
平均分子量、元素分析値、ガラス転移温度を表3にまと
めて示す。
【0033】実施例26 電荷輸送能を有するジオールとしての表2のA−1に示
す構造のN−{4−〔2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ビニル〕フェニル}−N,N−ビス(4−トリ
ル)アミン3.46部と共重合ジオールとしての1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン2.
54部と分子量調節剤としての4−tert−ブチルフ
ェノール0.01部を攪拌反応容器に入れ、室素気流下
で水酸化ナトリウム2.7部とナトリウムハイドロサル
ファイト0.05部を水60部に溶解させた液を加えて
加熱攪拌して溶解させた。その後、6℃まで冷却し、ホ
スゲンの3量体であるビス(トリクロロメチル)カーボ
ネート2.96部をジクロロメタン40部に溶解させた
液を強く攪拌しながら15分かけて滴下しエマルジョン
を形成させながら反応させた。滴下終了後15分攪拌し
た後水酸化ナトリウム0.7部を加え、さらに15分攪
拌牟した後トリエチルアミン0.005部を加えて30
℃で90分攪拌反応させた。その後、ジクロロメタン2
50部を加えて有機層を分液した。この有機層を5%の
水酸化ナトリウム水溶液、2%の塩酸水溶液の順で洗浄
し、最後に水で洗浄した。この有機層を多量のメタノー
ル中に滴下して黄色のポリカーボネート樹脂を析出さ
せ、表3に示すランダム共重合ポリカーボネート樹脂
(樹脂No.26)を得た。構造式中の繰り返し単位の
添字は全繰り返し単位の個数を1としたときの各構成単
位の組成比を表している。元素分析の結果を表3に合わ
せて示すが樹脂No.26のそれぞれの組成比からなる
二つの繰り返し単位からなるランダム共重合ポリカーボ
ネート樹脂として計算した値に一致している。この樹脂
の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
より測定したところポリスチレン換算の分子量は、数平
均分子量で106000、重量平均分子量で62700
0であった。又、示差走査熱量測定から求めたガラス転
移温度は184℃であった。
【0034】実施例27〜31 ジオールの種類及び構成単位の組成比を変えて実施例2
6と同様な操作を行い、樹脂No.27〜31のポリカ
ーボネート樹脂を得た。これら樹脂の赤外吸収スペクト
ルを図27〜31に示す。またこれら樹脂の数平均分子
量、重量平均分子量、元素分析値、ガラス転移温度を表
3にまとめて示す。
【0035】実施例32〜35 表2に示す電荷輸送能を有するジオールの種類を変え
て、あるいはそれ以外の共重合させるジオールから誘導
されるビスクロロホーメートの種類を変えて、実施例1
と同様に操作して樹脂No.32〜35のポリカーボネ
ート樹脂を得た。これら樹脂の赤外吸収スペクトルを図
32〜35に示す。またこれら樹脂の数平均分子量、重
量平均分子量、元素分析値、ガラス転移温度を表3にま
とめて示す。
【0036】実施例36〜41 ジオールの種類及び組成比を変えて実施例26と同様な
操作を行い、樹脂No.36〜41のポリカーボネート
樹脂を得た。これら樹脂の赤外吸収スペクトルを図36
〜41に示す。またこれら樹脂の数平均分子量、重量平
均分子量、元素分析値、ガラス転移温度を表3にまとめ
て示す。
【0037】
【表2−(1)】
【0038】
【表2−(2)】
【0039】
【表2−(3)】
【0040】
【表2−(4)】
【0041】
【表2−(5)】
【0042】
【表3−(1)】
【0043】
【表3−(2)】
【0044】
【表3−(3)】
【0045】
【表3−(4)】
【0046】
【表3−(5)】
【0047】
【表3−(6)】
【0048】
【表3−(7)】
【0049】
【表3−(8)】
【0050】
【表3−(9)】
【0051】
【表3−(10)】
【0052】
【表3−(11)】
【0053】
【表3−(12)】
【0054】
【表3−(13)】
【0055】
【表3−(14)】
【0056】
【表3−(15)】
【0057】
【表3−(16)】
【0058】
【表3−(17)】
【0059】
【表3−(18)】
【0060】
【表3−(19)】
【0061】応用例 アルミ板上にメタノール/ブタノール混合溶媒に溶解し
たポリアミド樹脂(CM−8000:東レ社製)溶液を
ドクターブレードで塗布し、自然乾燥して0.3μmの
中間層を設けた。この上に電荷発生物質として下記式で
表されるビスアゾ化合物をシクロヘキサノンと2−ブタ
ノンの混合溶媒中でボールミルにより粉砕し、得られた
分散液をドクターブレードで塗布し、自然乾燥して0.
5μmの電荷発生層を形成した。
【化18】 次に、電荷輸送物質として実施例1で得られた樹脂N
o.1のポリカーボネート樹脂をジクロロメタンに溶解
し、この溶液を前記電荷発生層上にドクターブレードで
塗布し、自然乾燥し、次いで120℃で20分間乾燥し
て厚さ20μmの電荷輸送層を形成して感光体No.1
を作製した。かくしてつくられた感光体No.1につい
て市販の静電複写紙試験装置[(株)川口電機製作所製
SP428型]を用いて暗所で−6KVのコロナ放電を
20秒間行って帯電せしめた後、感光体の表面電位Vm
(V)を測定し、更に20秒間暗所に放置した後、表面
電位V0(V)を測定した。次いで、タングステンラン
プ光を感光体表面での照度が4.5luxになるように
照射して、V0が1/2になるまでの時間(秒)を求
め、露光量E1/2(lux・sec)を算出した。その
結果を、以下に示す。 Vm=−1553V V0=−1239V、 E1/2=1.12lux・sec また、以上の感光体を市販の電子写真複写機を用いて帯
電せしめた後、原図を介して光照射を行って静電潜像を
形成せしめ、乾式現像剤を用いて現像し、得られた画像
(トナー画像)を普通紙上に静電転写し、定着したとこ
ろ、鮮明な転写画像が得られた。現像剤として湿式現像
剤を用いた場合も同様に鮮明な転写画像が得られた。
【0062】
【発明の効果】本発明に係わる新規芳香族ポリカーボネ
ート樹脂は、前記したように光導電性素材として有効に
機能し、又、染料やルイス酸等の増感剤によって光学的
あるいは化学的に増感される。又、電子写真用感光体の
感光層の電荷輸送物質等として好適に使用され、特に電
荷発生層と電荷輪送層を2層に区分した、いわゆる機能
分離型感光層における電荷輸送物質として有用なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.1)の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤
法)
【図2】実施例2で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.2)の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤
法)
【図3】実施例3で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.3)の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤
法)
【図4】実施例4で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.4)の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤
法)
【図5】実施例5で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.5)の赤外吸収スペクトル図(NaCl板上
のキャスト膜)
【図6】実施例6で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.6)の赤外吸収スペクトル図(NaCl板上
のキャスト膜〉
【図7】実施例7で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.7)の赤外吸収スペクトル図(NaCl板上
のキャスト膜)
【図8】実施例8で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.8)の赤外吸収スペクトル図(NaCl板上
のキャスト膜)
【図9】実施例9で得られた芳香族ポリカーボネート樹
脂(No.9)の赤外吸収スペクトル図(NaCl板上
のキャスト膜)
【図10】実施例10で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.10)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図11】実施例11で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.11)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図12】実施例12で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.12)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図13】実施例13で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.13)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図14】実施例14で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.14)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図15】実施例15で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.15)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図16】実施例16で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.16)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図17】実施例17で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.17)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図18】実施例18で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.18)の赤外吸収スペクトル図(KBr
錠剤法)
【図19】実施例19で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.19)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図20】実施例20で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No20)の赤外吸収スペクトル図(NaCl
板上のキャスト膜)
【図21】実施例21で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.21)の赤外吸収スペクトル図(KBr
錠剤法)
【図22】実施例22で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.22)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図23】実施例23で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.23)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図24】実施例24で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.24)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図25】実施例25で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.25)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図26】実施例26で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.26)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図27】実施例27で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.27)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図28】実施例28で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.28)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図29】実施例29で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.29)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図30】実施例30で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.30)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図31】実施例31で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.31)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図32】実施例32で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.32)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図33】実施例33で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.33)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図34】実施例34で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.34)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図35】実施例35で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.35)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図36】実施例36で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.36)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図37】実施例37で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.37)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図38】実施例38で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.38)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図39】実施例39で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.39)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図40】実施例40で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.40)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
【図41】実施例41で得られた芳香族ポリカーボネー
ト樹脂(No.41)の赤外吸収スペクトル図(NaC
l板上のキャスト膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 哲郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 島田 知幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 安達 千波矢 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 田中 千秋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 片山 映 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 田元 望 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 岸田 浩司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 安西 光利 神奈川県川崎市幸区堀川町66番地2 保 土谷化学工業株式会社内 (72)発明者 今井 章博 神奈川県川崎市幸区堀川町66番地2 保 土谷化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−23827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される構成単位を
    含有した芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化1】 (式中、R1は水素原子、置換もしくは無置換のアルキ
    ル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。Ar1
    は置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar2、A
    3は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)及び下記一般式(II)
    で表される構成単位からなり、一般式(I)で表される
    構成単位の組成比をk、一般式(II)で表される構成単
    位の組成比をjとしたときに組成比の割合が0<k/
    (k+j)≦1である芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化1】 (式中、R1、Ar1、Ar2、Ar3は前記定義と同
    一。) 【化2】 (式中、Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、芳
    香族の2価基、又はこれらを連結してできる2価基、又
    は、 【化3】 (ここで、R2、R3、R4、R5は独立して置換もしくは
    無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基
    またはハロゲン原子であり、a及びbは各々独立して0
    〜4の整数であり、c及びdは各々独立して0〜3の整
    数であり、Yは単結合、炭素原子数2〜12の直鎖状の
    アルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO
    2−、−CO−または下記式 【化4】 から選ばれ、Z1、Z2は置換もしくは無置換の脂肪族の
    2価基又は置換もしくは無置換のアリレン基を表し、R
    6、R7、R8、R9、R10、R11、R12は各々独立して水
    素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の置換もしくは無
    置換のアルキル基、炭素数1〜5の置換もしくは無置換
    のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表
    し、また、R6とR7は結合して炭素数5〜12の炭素環
    または複素環を形成してもよく、また、R6、R7
    2、R3と共同で炭素環または複素環を形成してもよ
    く、R13、R14は単結合または炭素数1〜4のアルキレ
    ン基を表し、R15、R16は各々独立して炭素数1〜5の
    置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
    のアリール基を表し、eは0〜4の整数、fは0〜20
    の整数、gは0〜2000の整数を表す。)から選ばれ
    た基を表す。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(III)で表される繰り返し
    単位からなる芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化5】 (式中、R1、Ar1、Ar2、Ar3、Xは前記定義と同
    一であり、nは重合度を表し2〜5000の整数を表
    す。)
  4. 【請求項4】 下記一般式(IV)で表される構成単位を
    含有した芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化6】 (式中、Ar2、Ar3は前記定義と同一であり、Ar4
    は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。R17、R18
    は同一又は異なるアシル基、置換もしくは無置換のアル
    キル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。)
  5. 【請求項5】 下記一般式(IV)及び下記一般式(II)
    で表される構成単位からなり、一般式(IV)で表される
    構成単位の組成比をk、一般式(II)で表される構成単
    位の組成比をjとしたときに組成比の割合が0<k/
    (k+j)≦1である芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化6】 (式中、R17、R18、Ar2、Ar3、Ar4は前記定義
    と同一。) 【化2】 (式中、Xは前記定義と同一。)
  6. 【請求項6】 下記一般式(V)で表される繰り返し単
    位からなる芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化7】 (式中、R17、R18、Ar2、Ar3、Ar4、Xは前記
    定義と同一であり、nは重合度を表し2〜5000の整
    数を表す。)
  7. 【請求項7】 下記一般式(VI)で表される構成単位を
    含有した芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化8】 (式中、R17、R18は前記定義と同一。)
  8. 【請求項8】 下記一般式(VI)及び下記一般式(II)
    で表される構成単位からなり、一般式(VI)で表される
    構成単位の組成比をk、一般式(II)で表される構成単
    位の組成比をjとしたときに組成比の割合が0<k/
    (k+j)≦1である芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化8】 (式中、R17、R18は前記定義と同一。) 【化2】 (式中、Xは前記定義と同一。)
  9. 【請求項9】 下記一般式(VII)で表される繰り返し
    単位からなる芳香族ポリカーボネート樹脂。 【化9】 (式中、R17、R18、Xは前記定義と同一であり、nは
    重合度で2〜5000の整数を表す。)
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