JP3368343B2 - ばねの切断方法および切断装置 - Google Patents

ばねの切断方法および切断装置

Info

Publication number
JP3368343B2
JP3368343B2 JP10033798A JP10033798A JP3368343B2 JP 3368343 B2 JP3368343 B2 JP 3368343B2 JP 10033798 A JP10033798 A JP 10033798A JP 10033798 A JP10033798 A JP 10033798A JP 3368343 B2 JP3368343 B2 JP 3368343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
spring
cutting tool
fixed
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10033798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11277170A (ja
Inventor
憲史 阿比留
栄次 大林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10033798A priority Critical patent/JP3368343B2/ja
Publication of JPH11277170A publication Critical patent/JPH11277170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3368343B2 publication Critical patent/JP3368343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ばねの切断方法お
よび切断装置に関するものであって、さらに詳しくは、
ばね成形機において線材,板材,条材などのばね素材か
ら成形されたコイルばね、或いは線ばねの始端または終
端をばね素材から切断するばねの切断方法および切断装
置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術として知られているばね切断方
法及び装置としては、例えば特公平6−2296号があ
る。この発明では図1に示すようにクイル1の前端面に
クイル軸線と直角方向に工具スライドに担持された切断
工具2が進退するように構成されていて、クイル1より
送り出されたばね素材Wをクイル1の前端面と切断工具
2の切刃との剪断作用によって、ばねの終端(または始
端)を切断するものである。
【0003】また実公平6−44497号がある。この
考案では図2に示すようにクイル6の軸線と直角方向で
前面より離れた位置に工具スライドに担持さた切断受刃
7が進退し、それに対向して他方の工具スライドに担持
された切断切刃8が進退するように構成されていて、ク
イル6より送り出されたばね素材Wを切断受刃7が進出
してその前進端がばね素材の側面に当接し、少し遅れて
切断切刃8が進出してばね素材Wを切断受刃7との剪断
作用によって、ばねの終端(または始端)を切断するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公平6−2296号
の発明におけるばねの切断では、クイル前端が一方の剪
断切刃となるのでクイル1の軸線に対して直交する方向
に剪断荷重が付加され、クイル1に穿設された素材案内
穴の前端部が剪断荷重方向に拡径されたり、また破損さ
れ易いという問題があった。またクイル1は高価である
のでその取り換えは生産のコストアップにつながるとい
う問題があった。さらにクイル前方の胴部には、コイル
ばねのボディコイルが成形されていく際に妨害となる側
面に、横断面が略弦月状になるような切欠きが形成され
ているので、クイルの横断面の強度のうえから切断工具
2の進出方向は、前記切欠き面に剪断荷重が付加されな
い方向に限定されるという問題があった。
【0005】実公平6−44497号の考案におけるば
ねの切断では、対峙する切断受刃と切断切刃とが進退す
るので、加工するばねの成形形状によっては切断工具と
ばねとが干渉を起こし、ばねの成形進出方向或いは一対
の切断工具の配置が制約されるという問題があった。さ
らに切断受刃と、切断切刃とが対向して2箇所になるの
で他の工具の配置が制約されるという問題があった。
【0006】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
クイルに穿設されたばね素材案内穴の前端部が拡径され
たり、破損されず、また加工するばねの成形形状や、ば
ね成形進出方向或いは切断工具の配置に制約を受けない
ばねの切断方法および切断装置を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の方法は、クイルから送り出されるばね素材
を所定形状のばねに成形し切断するばね成形機において
ばねの始端または終端をばね素材から切断する方法であ
って、所定の加工が行われたばね素材の切断位置を剪断
作用位置に位置決めし、進退可能で前進端位置決め可能
な円筒体の前端面より隣接して突出する2個の凸部の前
記前端面を横断しそれぞれ対面する側面ばね素材を
挿通可能でかつ保持可能とした2個の固定切刃が形成さ
予め2個の固定切刃の中心軸線の周回位置がクイル前
方のばね素材の切断軸線位置になるように取り付けられ
た固定切断工具と、固定切断工具とともに進退位置決
めされ前記円筒体に回動可能に内装されサーボモータで
回動される回動軸部材の前端面より突出する凸部の前記
前端面を横断する側面に回動切刃が形成され予め回動切
刃が形成された凸部の周回待機位置が前記2個の固定切
刃の間に挟入されるばね素材に当接しないように位置決
めされた回動切断工具とを所定のタイミングでクイル軸
線の直交方向からばね切断位置までサーボモータにて
出させ、クイル前方のばね素材を挟んで固定切断工具の
固定切刃と回動切断工具の回動切刃とが対峙するように
係合させた後、回動切断工具の回動切刃をばね素材の横
断面内を通過するように回動させ、固定切断工具の他方
の固定切刃でばねを保持するようにバックアップしつつ
一方の固定切刃と回動切断工具の回動切刃との剪断作用
によってばねの始端または終端をばね素材から切断する
ようにしたものである。
【0008】または、クイルから送り出されるばね素材
を所定形状のばねに成形し切断するばね成形機において
ばねの始端または終端をばね素材から切断する方法であ
って、進退可能で前進端位置決め可能な軸体の前端面よ
り突出する凸部の前記前端面を横断する側面に固定切刃
が形成された固定切断工具と、該固定切断工具とともに
進退位置決めされ前記軸体に回動可能に外装された回動
筒体の前端面より突出する凸部の前記前端面を横断する
側面に回動切刃が形成された回動切断工具とをクイル軸
線の直交方向から進出させ、クイル前方のばね素材を挟
んで固定切断工具の固定切刃と回動切断工具の回動切刃
とが対峙するように係合させた後、回動切断工具の回動
切刃をばね素材の横断面内を通過するように回動させ、
固定切断工具の固定切刃と回動切断工具の回動切刃との
剪断作用によってばねの始端または終端をばね素材から
切断するようにしたものである。
【0009】また、本発明の装置は、送り出されるばね
素材を前方に案内するクイルと、該クイルの前面に進出
してクイルより送り出されたばね素材に衝合させて成形
する成形工具部材と、送り出されたばね素材を切断する
切断工具部材とを備えるばね成形機においてばねの始端
または終端をばね素材から切断する装置であって、前記
切断工具部材は、円筒体の前端面より隣接して突出する
2個の凸部の前記前端面を横断しそれぞれ対面する側面
を固定第1切刃と固定第2切刃としその間をばね素材が
挿通可能でかつその間で保持可能な固定切断工具と、前
記円筒体に回動可能に内装された回動軸部材の前端面よ
り突出する凸部の前記前端面を横断する一側面に形成さ
れた回動第1切刃と他側面に形成された回動第2切刃と
を設けた回動切断工具とでなり、前記固定切断工具と前
記回動切断工具とをクイル軸線と平行に移動可能、かつ
位置調整可能に支持するとともに前記クイル軸線に直交
する方向に進退し、かつ前進端位置決めする切断工具担
持装置と、前記固定切断工具と前記回動切断工具とを所
定のタイミングでばね切断位置まで進退するサーボモー
タと、該回動切断工具を回動制御するサーボモータを含
んでなるものである。
【0010】または、送り出されるばね素材を前方に案
内するクイルと、該クイルの前面に進出してクイルより
送り出されたばね素材に衝合させて成形する成形工具部
材と、クイル軸線の直交方向からクイル前面にスライド
部材を介して進退し前進端位置決め可能な切断工具部材
とを備えるばね成形機においてばねの始端または終端を
ばね素材から切断する装置であって、前記切断工具部材
の固定切断工具と回動切断工具とは、スライド部材に固
設された軸体の前端面より突出する凸部の前記前端面を
横断する側面を固定切刃とする固定切断工具と、前記軸
体に回動可能に外装された回動筒体の前端面より突出す
る凸部の前記前端面を横断する側面を回動切刃とする回
動切断工具とでるように構成したものである。
【0011】本発明によれば、固設された固定切断工具
の固定切刃と回動可能な回動切断工具の回動切刃との対
峙する一対の剪断切刃の間に、ばね素材を前記工具前端
面に横断するように介在させ、回動切断工具を回動させ
て固定切断工具の固定切刃と回動切断工具の回動切刃と
の剪断作用によって、ばねの始端または終端をばね素材
から切断し、クイルに剪断荷重が付加されないようにな
したので、クイルのばね素材案内穴の前端部の拡径,破
損することが防止される。また、単一軸線方向から進出
する二重円筒状に固定切断工具と回動切断工具とをそれ
ぞれ設けたので、加工するばねの成形形状や、ばねの成
形進出方向または切断工具の配置に制約を受けずにばね
の切断をすることができる。さらに切断工具の基体部を
円筒に形成したので工具の剛性を高めることができる。
【0012】また、本発明の切断装置の前記固定切断工
具は、凸部の前記工具前端面を横断する一側面に形成さ
れた固定第1切刃と、この固定第1切刃と対面するよう
に凸部の前記工具前端面を横断する他側面に形成された
固定第2切刃とを設け、その間にはばね素材を挿通可能
であるように構成したものである。
【0013】この発明によれば、固定第1切刃と固定第
2切刃とを設け、その間にはばね素材を挿通可能である
ようにしたので、回動工具と一方の固定切刃とでばね素
材を切断する際に、他方の固定切刃によってばね素材を
保持するようにバックアップして跳ね現象などの不要な
現象が防止され、ばね素材の切断が安定し切断面も美麗
に切断できる。
【0014】また、本発明の切断装置の前記回動切断工
具は、凸部の前記工具前端面を横断する一側面に形成さ
れた回動第1切刃と、凸部の前記工具前端面を横断する
他側面に形成された回動第2切刃とを設けて構成したも
のである。
【0015】この発明によれば、回動第1切刃と回動第
2切刃とを設け、回動切断工具が正逆何れの回動方向で
も切断加工ができるようにしたので、単一の切断装置で
ばねの始端または終端を選択的に切断することができ、
また、ばね成形機の構成が簡素にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によるばねの切断装置につ
いて、ばね成形機のクイル,成形工具担持部材,切断工
具担持部材の部分正面図を示す図3、切断工具担持部材
とその駆動部及びクイルの断面図を示す図4、切断工具
部分を示す(a)はその拡大断面図、(b)は(a)の
A−A矢視部を示す図5にもとづき説明する。
【0017】機台上に鉛直方向に設立した正面基板11
の中心孔部に、クイル12が取り付けられている。ばね
素材Wは、図示しないNC制御の素材送り出し装置によ
り、クイル12に穿設された素材案内穴に案内されて間
欠又は連続して前方に送り出される。正面基板11の後
側には、クイル12と同心に並列した第1大歯車13,
第2大歯車14が回動可能に軸承され、図示しないNC
制御のそれぞれのサーボモータにより別々に回動制御さ
れる。正面基板11の前面には工具担持装置の摺動案内
用のスライド溝15aを形成した案内板15が、クイル
12を中心として所要角度位置に放射状に配設されてい
る。これらの案内板15には、コイルばねのフック部,
ボディコイル部の湾曲加工をする成形工具担持装置2
0,ばね素材Wの始端または終端を切断する切断工具担
持装置30、必要によりその他の工具担持装置等が摺動
可能に装着されるものである。特に本発明の説明に必要
な成形工具担持装置,切断工具担持装置について詳述す
る。
【0018】クイル12より上位置に成形工具担持装置
20が配設される。案内板15のスライド溝15aに成
形工具担持装置20のスライダ21が摺動可能に装着さ
れている。そしてスライダ21のクイル12側先端には
フック,ボディ成形用の成形工具22が、図6に示す成
形面22aをクイル12に対面する如く取り替え自在に
締着されている。正面基板11には、カム支持板27に
円板カム23が回動可能に軸承されており、第1大歯車
13に噛み合う図示しない小従動歯車で回動される。カ
ム支持板27に設立された支軸26には、支軸26を中
心として揺動可能にレバー24の一端が枢支され、この
レバー24の他端はリンク25と連結され、央部には円
板カム23と当接可能にカムフオロア28が枢着されて
いる。そして、円板カム23が所定のタイミングで駆動
されることにより、レバー24が揺動してスライダ21
はリンク25を介して進退される。従って、成形工具2
2がフック,ボディコイル部の湾曲部成形時にクイル1
2の前面に進出して、成形工具22の成形面22aと送
り出されるばね素材Wとを衝合させることができる。
【0019】クイル12より左横位置には、ばね素材W
の始端または終端を切断する切断工具担持装置30が配
設される。案内板15のスライド溝15aには切断工具
担持装置30のスライダ31が摺動可能に装着されてい
る。このスライダ31には、クイル12側に素材送り出
し方向と平行な案内面32aを有するブラケット32が
固設されている。そしてスライダ31の移動方向と平行
な中心穴を有する切断工具支持 筒33が、ブラケット
32の案内面32aに移動可能で且つ調整ボルト34に
よりばね素材Wの切断位置調整可能に取り付けられてい
る。
【0020】切断工具支持筒33の先端には一体的同心
の間座39に固定切断工具38が、ボルト40,40に
より取り換え可能に締着されている。この固定切断工具
38の前端面には弧状の凸部38aと凸部38cとが隣
接するように突出して設けられ、弧状の内外周を横断す
る一方の凸部38aの側面に固定第1切刃38bと、他
方の凸部38cの側面に固定第2切刃38dとが、その
間にばね素材を挿通可能であるように形成されている。
このように形成された固定第1切刃38bと固定第2切
刃38dとは、一方の固定切刃でばね素材を切断する際
に、他方の固定切刃によってばね素材を保持するように
バックアップして跳ね現象などの不要な現象を防止する
ことができる。
【0021】切断工具支持筒33,間座39,固定切断
工具38の中心穴には回動切断工具取付軸35が挿通さ
れ、素材送り出し方向と直角位置で軸受により回動可能
に設けられている。そして回動切断工具取付軸35には
回動切断工具36が同心にボルト37により取り換え可
能に締着されている。この回動切断工具36の前端面に
は弧状の凸部36aが突出して設けられ、弧状の内外周
を横断する一方の側面に回動第1切刃36bと、他方の
側面に回動第2切刃36cとが形成されている。
【0022】回動切断工具36の回動第1切刃36bと
固定切断工具38の固定第1切刃38bとで、または、
回動切断工具36の回動第2切刃36cと固定切断工具
38の固定第2切刃38dとで、ばね素材Wを剪断する
それぞれ一対の切刃を構成する。
【0023】回動切断工具取付軸35は、案内板15に
固定されたブラケット41に軸受によって、回動切断工
具取付軸35と同方向で回動可能に軸承された傘歯車4
2中心のスプライン穴に嵌装されたスプライン軸43
と、ユニバーサルジョイント44で回動可能に連結され
ている。第2大歯車14には、案内板15に固定したブ
ラケットの軸受によりクイル12と平行に回動可能に軸
承され、傘歯車42と噛み合う傘歯車16を固着した回
動軸17に、固定の小従動歯車18が噛合されている。
【0024】従って第2大歯車14の回動によって回動
切断工具取付軸35,これと一体の回動切断工具36を
図5(b)において時計方向に回動させると、固定第1
切刃38bと回動第1切刃36bとが一対の剪断切刃と
なって、固定切断工具38の固定第1切刃38bと固定
第2切刃38dとの間の溝で保持されたばね素材Wを剪
断することができる。また、回動切断工具36を図5
(b)において 反時計方向に回動させると、固定第2
切刃38dと回動第2切刃36cとが一対の剪断切刃と
なって、ばね素材Wを剪断することができる。
【0025】さらに、正面基板11の前面に設けたカム
支持板50に回動可能に回動軸が支持されており、回動
軸後端に第1大歯車13と噛み合う図示しない小従動歯
車が止着され、回動軸の前端に円板カム51が取り付け
られている。また、カム支持板50に設立した支軸52
にレバー53の一端が揺動可能に枢支されている。この
レバー53は、中央部にカムフオロア54が円板カム5
1と当接可能に枢着され、先端は、ブラケット32に支
持軸55で正面基板11と平行な面で揺動可能に枢支さ
れたリンク56端に、ピン57によって枢支されてい
る。従って、第1大歯車13をNC制御のサーボモータ
によって回動させるとレバー53が揺動され、ブラケッ
ト32とともに固定切断工具38と回動切断工具36と
は所定のタイミングでばね素材Wの切断位置に進出、ま
たは後退位置に後退することができる。
【0026】次に本発明によるばねの切断方法につい
て、第1切断例として引張コイルばねの第2フックの終
端切断動作の工程順を示す図6〜図8、および図5にも
とづき説明する。第2フックWaの終端の切断準備とし
て、固定切断工具38は、固定第1切刃38bと固定第
2切刃38dとの中心軸線の周回位置が、クイル12前
方のばね素材Wの軸線位置となるように固定切断工具3
8を取り付ける。また、回動切断工具36はこれに対応
して、凸部36aの周回待機位置が、固定第1切刃38
bと固定第2切刃38dとの間に挟入されるばね素材W
に当接しないように回動切断工具36を位置決めする。
【0027】図6において、引張コイルばねの第2フッ
クWa迄の成形が終了した後、図7において、図示しな
い素材送り出し装置によりばね素材Wを所定量送り出し
て、第2フックWaの終端切断位置が丁度、回動切断工
具36の切刃外周と固定切断工具38の切刃内周との剪
断作用位置の前面位置となるように第2フックWaの終
端位置を位置決めする。次いで、NC制御によって第1
大歯車13を回動制御して円板カム51を回転させ、レ
バー53の揺動によってスライダ31とともに一対の切
断工具36,38を図7(a)に示す位置から図8
(a)に示す位置に前進させ、 固定切断工具38の固
定第1切刃38bと固定第2切刃38dとの間の溝にば
ね素材Wが挟入される位置で、一対の切断工具36,3
8の前進端位置を位置決めする。
【0028】図8において、NC制御によって第2大歯
車14を回動制御し、小従動歯車18、回動軸17、傘
歯車16,42、スプライン軸43、ユニバーサルジョ
イント44、回動切断工具取付軸35を介して回動切断
工具36を図示時計方向に回動させると、回動切断工具
36の回動第1切刃36bと固定切断工具38の固定第
1切刃38bとの剪断作用によって、第2フックWaの
終端が切断される。このようにして第2フックWaの終
端が切断された後、次の加工に備えて一対の切断工具3
6,38を待機位置に後退させる。そして、ばね素材W
から切り離された引張コイルばねSは図示しない第2フ
ック起こし装置に移送され、次の引張コイルばねSの加
工は、クイル12前方のばね素材Wの切断面を第1フッ
クの始端として繰り返し加工される。
【0029】次いで、第2切断例として捩じり ばねの
第1ばね掛けの始端切断動作を工程順に示す図9〜図1
0、および図5にもとづき説明する。なお本例は、先端
部が短い第1ばね掛けを有する捩じりばねの加工に際し
て、折り曲げ工具の都合により所望の短い先端部が加工
できない場合に、先端部が所定長よりも長い第1ばね掛
けを加工した後、余分な先端部分を切除する場合の例で
ある。
【0030】L字形に曲げられた第1ばね掛けSaの始
端の切断準備として、固定切断工具38は、固定第1切
刃38bと固定第2切刃38dとの中心軸線の周回位置
が、クイル12前方の脚部Sbに対して90°折り曲げ
られた第1ばね掛けSaの切断軸線位置となるように、
かつ、回動切断工具36の切刃外周と固定切断工具38
の切刃内周との剪断作用位置が、第1ばね掛けSaの所
望する始端位置になるように図4に示す調整ボルト34
で位置決めして固定切断工具38を取り付ける。また、
回動切断工具36はこれに対応して、凸部36aの周回
待機位置が、固定第1切刃38bと固定第2切刃38d
との間に挟入される第1ばね掛けSaに当接しないよう
に回動切断工具36を位置決めする。
【0031】図示しない折り曲げ工具によって第1ばね
掛けSaが直角に折り曲げ加工された後、図9におい
て、図示しない素材送り出し装置によりばね素材Wを所
定量送り出して、第1ばね掛けSaの切断軸線位置が丁
度、固定第1切刃38bと固定第2切刃38dとの中心
軸線の前面位置となるように第1ばね掛けSaの切断軸
線位置を位置決めする。次いで、第1切断例と同様のN
C制御によってスライダ31とともに一対の切断工具3
6,38を図10(a)に示す位置に前進させ、固定切
断工具38の固定第1切刃38bと固定第2切刃38d
との間の溝に第1ばね掛けSaが挟入される位置で、一
対の切断工具36,38の前進端位置を位置決めする。
【0032】図10において、第1切断例と同様のNC
制御によって回動切断工具取付軸35を介して回動切断
工具36を図示時計方向に回動させると、回動切断工具
36の回動第1切刃36bと固定切断工具38の固定第
1切刃38bとの剪断作用によって、第1ばね掛けSa
の始端が切断されて余分な先端部分は切除される。この
ようにして第1ばね掛けSaの始端が切断された後、次
の加工に備えて一対の切断工具36,38を待機位置に
後退させる。そして、余分な先端部分が切除された第1
ばね掛けSaの脚部Sbには、脚部Sbに連なる図示し
ないボディコイルや第2ばね掛けなどが加工される。
【0033】次いで、第3切断例として捩じりコイルば
ねの第2ばね掛けの終端切断動作を工程順に示す図11
〜図12、および図5にもとづき説明する。第2ばね掛
けSeの終端の切断準備として第2切断例と同様に、固
定切断工具38は、固定第1切刃38bと固定第2切刃
38dとの中心軸線の周回位置と、回動切断工具36の
切刃外周と固定切断工具38の切刃内周との剪断作用位
置とを位置決めして取り付ける。また、回動切断工具3
6はこれに対応して、凸部36aの周回待機位置を第2
ばね掛けSeおよび脚部Sdに当接しないように位置決
めする。
【0034】第1ばね掛けSa,脚部Sb,コイル部S
c,脚部Sdが加工され、図示しない折り曲げ工具によ
って第2ばね掛けSeが直角に折り曲げ加工された後、
図11において、図示しない素材送り出し装置によりば
ね素材Wを所定量送り出して、第2ばね掛けSeの切断
軸線位置が丁度、固定第1切刃38bと固定第2切刃3
8dとの中心軸線の前面位置となるように第2ばね掛け
Seの切断軸線位置を位置決めする。次いで、第1,第
2切断例と同様のNC制御によってスライダ31ととも
に一対の切断工具36,38を図12(a)に示す位置
に前進させ、固定切断工具38の固定第1切刃38bと
固定第2切刃38dとの間の溝に第2ばね掛けSeが挟
入される位置で、一対の切断工具36,38の前進端位
置を位置決めする。
【0035】図12において、第1,第2切断例と同様
のNC制御によって回動切断工具取付軸35を介して回
動切断工具36を図示反時計方向に回動させると、回動
切断工具36の回動第2切刃36cと固定切断工具38
の固定第2切刃38dとの剪断作用によって、第2ばね
掛けSeの終端が切断される。このようにして第2ばね
掛けSeの終端が切断された後、次の加工に備えて一対
の切断工具36,38を待機位置に後退させる。そし
て、ばね素材Wから切り離された捩じりコイルばねは完
成され、次の捩じりコイルばねの加工は、クイル12前
方のばね素材Wの切断面を第1ばね掛けSaの始端とし
て繰り返し加工される。
【0036】引き続いて、他の実施の形態に係るばねの
切断装置について、切断工具担持部材とその駆動部及び
クイルの断面図である図13、切断工具担持部材とその
駆動部及びクイルの断面図である図14を参照して、以
下のとおり説明する。なお、図13は上述した図4と、
また図14は上述した図5と切断工具担持装置の前端部
がそれぞれ相違するのみであるので、同一の構成要素に
ついては同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0037】スライダ31には、クイル12側に素材送
り出し方向と平行な案内面32aを有するブラケット3
2が固設されている。そしてスライダ31の移動方向と
平行な中心穴を有する切断工具支持筒63が、ブラケッ
ト32の案内面32aに移動可能で且つ調整ボルト34
によりばね素材Wの切断位置調整可能に取り付けられて
いる。
【0038】切断工具支持筒63の先端には軸受筐体6
9が、軸受蓋64とともに一体的に止着され、一方の軸
受筐体69には、スライダ31側に駆動歯車取付軸65
が回動可能に枢着され、この駆動歯車取付軸65の一端
部はユニバーサルジョイント44と連結され、他端部に
は駆動歯車61が止着されている。また、他方の軸受蓋
64には、回動切断工具取付筒67が回動可能に枢着さ
れ、この回動切断工具取付筒67のクイル12側の一端
部は後述する回動切断工具66が着脱可能に形成され、
他端部には前記駆動歯車61と噛合可能に、かつ、軸受
筐体69内で回動可能に従動歯車62が止着されてい
る。
【0039】そして、回動切断工具取付筒67の一端部
には、軸心部が軸通可能に中空状に形成された回動切断
工具66が着脱可能に取着されている。この回動切断工
具66のクイル12側の先端部には凸部66aが突出し
て形成され、内外周を横断する一方の側面に回動第1切
刃66bと、他方の側面に回動第2切刃66cとが形成
されている。
【0040】また、回動切断工具66と回動切断工具取
付筒67とには、クイル12側の一方端に後述する切刃
が形成された固定切断工具68が挿通され、この固定切
断工具68の他方端は軸受筐体69に回動不可能に螺着
されている。前記回動切断工具66と回動切断工具取付
筒67とは、この固定切断工具68を軸心として回動可
能に構成されている。
【0041】この固定切断工具68の一方端には、弧状
の第1凸部68aと第2凸部68cとが隣接するように
突出して設けられ、弧状の内外周を横断する一方の第1
凸部68aの側面に固定第1切刃68bと、他方の第2
凸部68cの側面に固定第2切刃68dとが、その間に
ばね素材Wを挿通可能であるように形成されている。こ
のように形成された固定第1切刃68bと固定第2切刃
68dとは、一方の固定切刃でばね素材Wを切断する際
に、他方の固定切刃によってばね素材Wを保持するよう
にバックアップして跳ね現象などの不要な現象を防止す
ることができる。
【0042】そして、一対の切断工具66,68は、N
C制御によって第1大歯車13を回動制御して円板カム
51を回転させると、レバー53の揺動によってスライ
ダ31とともに進退移動され、かつ、固定第1切刃68
bと固定第2切刃68dとの間の溝にばね素材Wが挟入
される位置で、前進端位置を位置決め可能に構成されて
いる。
【0043】また、NC制御によって第2大歯車14を
回動制御し、小従動歯車18、回動軸17、傘歯車1
6,42、スプライン軸43、ユニバーサルジョイント
44、駆動歯車取付軸65、駆動歯車61、従動歯車6
2、回動切断工具取付筒67を介して回動切断工具66
を図14において時計方向に回動させると、回動切断工
具66の回動第1切刃66bと固定切断工具68の固定
第1切刃68bまたは固定第2切刃68dとで、若しく
は、反時計方向に回動させると、回動切断工具66の回
動第2切刃66cと固定切断工具68の固定第1切刃6
8bまたは固定第2切刃68dとでばね素材Wを切断す
ることができる。
【0044】引き続いて、他の実施の形態に係るばねの
切断方法について、引張コイルばねの第2フックの終端
切断動作の工程順を示す図15〜図17、および図1を
参照して以下のとおり説明する。
【0045】第2フックWaの終端の切断準備として、
固定切断工具68は、固定第1切刃68bと固定第2切
刃68dとの中心軸線の周回位置が、クイル12前方の
ばね素材Wの軸線位置となるように固定切断工具68を
取り付ける。また、回動切断工具66はこれに対応し
て、凸部66aの周回待機位置が、固定第1切刃68b
と固定第2切刃68dとの間に挟入されるばね素材Wに
当接しないように回動切断工具66を位置決めする。
【0046】図15において、引張コイルばねの第2フ
ックWa迄の成形が終了した後、図16において、図示
しない素材送り出し装置によりばね素材Wを所定量送り
出して、第2フックWaの終端切断位置が丁度、回動切
断工具66の切刃内周と固定切断工具68の切刃外周と
の剪断作用位置の前面位置となるように第2フックWa
の終端位置を位置決めする。次いで、NC制御によって
第1大歯車13を回動制御して円板カム51を回転さ
せ、レバー53の揺動によってスライダ31とともに一
対の切断工具66,68を図16(a)に示す位置から
図17(a)に示す位置に前進させ、固定切断工具68
の固定第1切刃68bと固定第2切刃68dとの間の溝
にばね素材Wが挟入される位置で、一対の切断工具6
6,68の前進端位置を位置決めする。
【0047】図17において、NC制御によって第2大
歯車14を回動制御し、小従動歯車18、回動軸17、
傘歯車16,42、スプライン軸43、ユニバーサルジ
ョイント44、駆動歯車取付軸65、駆動歯車61、従
動歯車62、回動切断工具取付筒67を介して回動切断
工具66を図示反時計方向に回動させると、回動切断工
具66の回動第2切刃66cと固定切断工具68の固定
第1切刃68bとの剪断作用によって、第2フックWa
の終端が切断される。
【0048】このようにして第2フックWaの終端が切
断された後、次の加工に備えて一対の切断工具66,6
8を待機位置に後退させる。そして、ばね素材Wから切
り離された引張コイルばねSは図示しない第2フック起
こし装置に移送され、次の引張コイルばねSの加工は、
クイル12前方のばね素材Wの切断面を第1フックの始
端として繰り返し加工される。
【0049】また、捩じりばねの第1ばね掛け始端の余
分な先端部分や、捩じりコイルばねの第2ばね掛けの終
端などをを切断する方法については、上述した切断例か
ら十分理解できると思料するので説明は省略する。
【0050】本発明の実施は、上述した実施の形態や各
切断例に限られるものではなく、例えば、切断工具部材
の進退移動手段とその前進端位置決め手段、回動切断工
具を回動制御する駆動手段、切断工具の凸部の形状、切
断するばね素材の断面形状、切断するばねの形状など
は、加工するばね、または装置の構成によって選択的に
実施できるものである。
【0051】
【発明の効果】請求項1〜4の発明は上述のようである
ので、クイルを一方の剪断刃として使用する従来技術の
ように、クイルを損傷させる恐れは全くなくなり、クイ
ル取り替えによる余分なコスト増しが防止できる。また
1個の切断工具担持装置に一対の剪断用切刃を構成して
いるので設置面積が少なくてすみ、対向位置で別々に駆
動される一対の切断刃を使用するため設置面積が対向2
個所を必要とする従来技術のように、成形するばねの形
状及び付属工具の取り付け等に 制約を受けることがな
くなり、取り付けの自由度が増大する。
【0052】さらに固定切断工具と回動切断工具とを二
重円筒状にそれぞれ設ける構成であるので、切刃基部が
円筒体であって切断応力に対する剛性が高い。したがっ
てこの分小型化に寄与しうる。
【0053】また、請求項5の発明は、固定第1切刃と
固定第2切刃とを設け、その間にはばね素材を挿通可能
であるようにしたので、回動工具と一方の固定切刃とで
ばね素材を切断する際に、他方の固定切刃によってばね
素材を保持するようにバックアップして跳ね現象などの
不要な現象が防止され、ばね素材の切断が安定し切断面
も美麗に切断できる。
【0054】また、請求項6の発明は、回動第1切刃と
回動第2切刃とを設け、回動切断工具が正逆何れの回動
方向でも切断加工ができるようにしたので、単一の切断
装置でばねの始端または終端を選択的に切断することが
でき、また、ばね成形機の構成が簡素にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のクイルを切断刃の一方に使用したば
ねの切断を示す説明図で、(a)は正面図、(b)は側
面図である。
【図2】従来技術の切断刃が一対で構成されたばねの切
断を示す 説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図
である。
【図3】本発明のばね成形機の成形工具担持部材,切断
工具担持部材の配置のみの部分正面図である。
【図4】本発明の切断工具担持部材とその駆動部及びク
イルの断面図である。
【図5】本発明の切断工具部分の拡大断面図で、(a)
は縦断面図、(b)はA−A矢視図である。
【図6】第1切断例の引張コイルばねの第2フック終端
切断工程図のうち、第2フック成形終了時の状態を示す
側面図である。
【図7】同じく、第2フックの終端切断部を切断位置に
送り出した状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は
側面図である。
【図8】同じく、第2フック終端がばね素材から切り離
された状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面
図である。
【図9】第2切断例の捩じりばねの第1ばね掛け始端の
切断工程図のうち、第1ばね掛けの終端切断部を切断位
置とした状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側
面図である。
【図10】同じく、第1ばね掛けのばね始端部を切断し
た状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。
【図11】第3切断例の捩じりコイルばねの第2ばね掛
けの終端の切断工程図のうち、第2ばね掛けの終端切断
部を切断位置とした状態を示す図で、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図12】同じく、第2ばね掛けの終端を切断してばね
素材から切り離した状態を示す図で、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る説明図であっ
て、切断工具担持部材とその駆動部及びクイルの断面図
である。
【図14】同じく、切断工具部分の拡大断面図で、
(a)は縦断面図、(b)はB−B矢視図である。
【図15】本発明の他の実施の形態に係る説明図であっ
て、引張コイルばねの第2フック終端切断工程図のう
ち、第2フック成形終了時の状態を示す側面図である。
【図16】同じく、第2フックの終端切断部を切断位置
に送り出した状態を示す図で、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図17】同じく 第2フック終端がばね素材から切り
離された状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側
面図である。
【符号の説明】
12 クイル 20 成形工具担持装置 22 成形工具 23,51 円板カム 30 切断工具担持装置 31 スライダ 33 切断工具支持筒 35 回動切断工具取付軸 36 回動切断工具 36a 凸部 36b 回動第1切刃 36c 回動第2切刃 38 固定切断工具 38a,38c 凸部 38b 固定第1切刃 38d 固定第2切刃 60 切断工具担持装置 63 切断工具支持筒 65 駆動歯車取付軸 66 回動切断工具 66a 凸部 66b 回動第1切刃 66c 回動第2切刃 68 固定切断工具 68a 第1凸部 68b 固定第1切刃 68c 第2凸部 68d 固定第2切刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21F 11/00 B21F 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クイルから送り出されるばね素材を所定
    形状のばねに成形し切断するばね成形機においてばねの
    始端または終端をばね素材から切断する方法であって、
    所定の加工が行われたばね素材の切断位置を剪断作用位
    置に位置決めし、進退可能で前進端位置決め可能な円筒
    体の前端面より隣接して突出する2個の凸部の前記前端
    面を横断しそれぞれ対面する側面ばね素材を挿通可
    能でかつ保持可能とした2個の固定切刃が形成され予め
    2個の固定切刃の中心軸線の周回位置がクイル前方のば
    ね素材の切断軸線位置になるように取り付けられた固定
    切断工具と、該固定切断工具とともに進退位置決めされ
    前記円筒体に回動可能に内装されサーボモータで回動さ
    れる回動軸部材の前端面より突出する凸部の前記前端面
    を横断する側面に回動切刃が形成され予め回動切刃が形
    成された凸部の周回待機位置が前記2個の固定切刃の間
    に挟入されるばね素材に当接しないように位置決めされ
    た回動切断工具とを所定のタイミングでクイル軸線の直
    交方向からばね切断位置までサーボモータにて進出さ
    せ、クイル前方のばね素材を挟んで固定切断工具の固定
    切刃と回動切断工具の回動切刃とが対峙するように係合
    させた後、回動切断工具の回動切刃をばね素材の横断面
    内を通過するように回動させ、固定切断工具の他方の固
    定切刃でばねを保持するようにバックアップしつつ一方
    固定切刃と回動切断工具の回動切刃との剪断作用によ
    ってばねの始端または終端をばね素材から切断するよう
    にしたことを特徴とするばねの切断方法。
  2. 【請求項2】 クイルから送り出されるばね素材を所定
    形状のばねに成形し切断するばね成形機においてばねの
    始端または終端をばね素材から切断する方法であって、
    進退可能で前進端位置決め可能な軸体の前端面より突出
    する凸部の前記前端面を横断する側面に固定切刃が形成
    された固定切断工具と、該固定切断工具とともに進退位
    置決めされ前記軸体に回動可能に外装された回動筒体の
    前端面より突出する凸部の前記前端面を横断する側面に
    回動切刃が形成された回動切断工具とをクイル軸線の直
    交方向から進出させ、クイル前方のばね素材を挟んで固
    定切断工具の固定切刃と回動切断工具の回動切刃とが対
    峙するように係合させた後、回動切断工具の回動切刃を
    ばね素材の横断面内を通過するように回動させ、固定切
    断工具の固定切刃と回動切断工具の回動切刃との剪断作
    用によってばねの 始端または終端をばね素材から切断す
    るようにしたことを特徴とするばねの切断方法。
  3. 【請求項3】 送り出されるばね素材を前方に案内する
    クイルと、該クイルの前面に進出してクイルより送り出
    されたばね素材に衝合させて成形する成形工具部材と、
    送り出されたばね素材を切断する切断工具部材とを備え
    るばね成形機においてばねの始端または終端をばね素材
    から切断する装置であって、前記切断工具部材は、円
    体の前端面より隣接して突出する2個の凸部の前記前端
    面を横断しそれぞれ対面する側面を固定第1切刃と固定
    第2切刃としその間をばね素材が挿通可能でかつその間
    で保持可能な固定切断工具と、前記円筒体に回動可能に
    内装された回動軸部材の前端面より突出する凸部の前記
    前端面を横断する一側面に形成された回動第1切刃と他
    側面に形成された回動第2切刃とを設けた回動切断工具
    でなり、前記固定切断工具と前記回動切断工具とをク
    イル軸線と平行に移動可能、かつ位置調整可能に支持す
    るとともに前記クイル軸線に直交する方向に進退し、か
    つ前進端位置決めする切断工具担持装置と、前記固定切
    断工具と前記回動切断工具とを所定のタイミングでばね
    切断位置まで進退するサーボモータと、該回動切断工具
    を回動制御するサーボモータを含んでなることを特徴と
    するばねの切断装置。
  4. 【請求項4】 送り出されるばね素材を前方に案内する
    クイルと、該クイルの前面に進出してクイルより送り出
    されたばね素材に衝合させて成形する成形工具部材と、
    クイル軸線の直交方向からクイル前面にスライド部材を
    介して進退し前進端位置決め可能な切断工具部材とを備
    えるばね成形機においてばねの始端または終端をばね素
    材から切断する装置であって、前記切断工具部材の固定
    切断工具と回動切断工具とは、スライド部材に固設され
    た軸体の前端面より突出する凸部の前記前端面を横断す
    る側面を固定切刃とする固定切断工具と、前記軸体に回
    動可能に外装された回動筒体の前端面より突出する凸部
    の前記前端面を横断する側面を回動切刃とする回動切断
    工具とでるように構成したことを特徴とするばねの切
    断装置。
  5. 【請求項5】 前記固定切断工具は、凸部の前記工具前
    端面を横断する一側面に形成された固定第1切刃と、該
    固定第1切刃と対面するように凸部の前記工具前端面を
    横断する他側面に形成された固定第2切刃とを設け、そ
    の間にはばね素材を挿通可能であるように構成した請求
    項4に記載のばねの切断装置。
  6. 【請求項6】 前記回動切断工具は、凸部の前記工具前
    端面を横断する一側面に形成された回動第1切刃と、凸
    部の前記工具前端面を横断する他側面に形成された回動
    第2切刃とを設けて構成した請求項4に記載のばねの切
    断装置。
JP10033798A 1998-03-26 1998-03-26 ばねの切断方法および切断装置 Expired - Lifetime JP3368343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10033798A JP3368343B2 (ja) 1998-03-26 1998-03-26 ばねの切断方法および切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10033798A JP3368343B2 (ja) 1998-03-26 1998-03-26 ばねの切断方法および切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11277170A JPH11277170A (ja) 1999-10-12
JP3368343B2 true JP3368343B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=14271330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10033798A Expired - Lifetime JP3368343B2 (ja) 1998-03-26 1998-03-26 ばねの切断方法および切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3368343B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5988392B2 (ja) * 2014-02-27 2016-09-07 旭精機工業株式会社 ツール駆動装置
CN106914567A (zh) * 2017-05-03 2017-07-04 宜兴市吉泰电子有限公司 电子封装外壳外引线工艺连线的通用剪切模具及剪切方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11277170A (ja) 1999-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4762038A (en) Pipe machining apparatus
US4791842A (en) Pipe machining apparatus
EP2377648B1 (en) Internal gear grinding machine
JP3368343B2 (ja) ばねの切断方法および切断装置
US6062054A (en) Spring forming apparatus
JP2005535462A (ja) ペーパーロール又はログのトリミング装置及び該ログを処理する方法
JP2875947B2 (ja) Ncコイリングマシンのばね成形前の端曲げ方法及び装置
US4747293A (en) Bending apparatus
CN116329581A (zh) 基于金属冷轧辊加工用的车削装置
JP2002521210A (ja) 工作機械用の高速復帰ツール送り
WO1993013901A1 (en) An implement for cutting thin-walled pipes of sheet metal, including a rotary cutter head
JP3253728B2 (ja) デフの自動組立装置及びその組立方法
CN114770125A (zh) 一种用于汽车零部件生产的打孔设备
JP3641561B2 (ja) コイル製造装置の工具作動機構
US4067701A (en) Grinding machine for carbide cutting elements
JPH0947914A (ja) 丸・角パイプ切断機
CN113305368A (zh) 一种倒棱与去毛刺装置
JP3397696B2 (ja) ばね成形方法
JP3640570B2 (ja) ばね成形装置
JP3297729B2 (ja) コイルばねの第1脚部起こし加工方法
JP3773715B2 (ja) センタレス研削盤のローディング装置
CN210209381U (zh) 一种数控自动车床
CN218612358U (zh) 一种简易导向支撑装置及应用其的卡盘夹持设备
CN220515548U (zh) 一种可45°切割的线槽切割机
JPH0866862A (ja) 仕上げ刃具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121115

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121115

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131115

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term