JP3368228B2 - 逆流防止器 - Google Patents

逆流防止器

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JP3368228B2
JP3368228B2 JP10321599A JP10321599A JP3368228B2 JP 3368228 B2 JP3368228 B2 JP 3368228B2 JP 10321599 A JP10321599 A JP 10321599A JP 10321599 A JP10321599 A JP 10321599A JP 3368228 B2 JP3368228 B2 JP 3368228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば二次側の
流出口である第2開口または第4開口から一次側の流入
口である第1開口または第3開口へ流体が逆流するのを
防止するとともに、異常が発生して中間室へ流体が流入
した場合、逃がし弁を作動させて流体を外へ排出する逆
流防止器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図(a),(b)は従来の逆流防止器
の一例の概略構成を示す説明図、図、図および図
は図に示した逆流防止器の動作説明図である。な
お、図(a)は正断面図に相当し、図(b)は平断
面図に相当する。
【0003】図〜図10において、Vは逆流防止器を
示し、ハウジング1と、第1弁座板15Aおよび第2弁
座板15Bと、第1スプリングクリップ17Aおよび第
2スプリングクリップ17Bと、第1逆止弁21Aおよ
び第2逆止弁21Bと、第1スプリング24Aおよび第
2スプリング24Bと、逃がし弁31と、ダイアフラム
35と、各テストコック41,42,43とで構成され
ている。
【0004】上記したハウジング1は、ハウジング本体
2と、逃がし弁カバー11とで構成されている。そし
て、ハウジング本体2には、流入口である第1開口3の
延長上に流出口である第2開口4が設けられ、第1開口
3と第2開口4とに連通して上方が開放し、下方に排出
口6を有する中間室5と、この中間室5よりも上流側に
位置する導水孔7とが設けられている。なお、逃がし弁
カバー11は、中間室5と、導水孔7とを覆うようにハ
ウジング本体2に取り付けられている。
【0005】上記した第1弁座板15Aは、中間室5内
の上流側(一次側)、すなわち第1開口3側に第1スプ
リングクリップ17Aで取り付けられている。そして、
第2弁座板15Bも同様に、中間室5内の下流側(二次
側)、すなわち第2開口4側に第2スプリングクリップ
17Bで取り付けられている。
【0006】上記した第1逆止弁21Aは、ステム23
Aと第1弁座板15Aとの間に装填された第1スプリン
グ24Aにより、弁部22Aで第1弁座板15Aに設け
られた第1弁口16Aを開閉できるように、第1弁座板
15Aに取り付けられている。そして、第2逆止弁21
Bも同様に、ステム23Bと第2弁座板15Bとの間に
装填された第2スプリング24Bにより、弁部22Bで
第2弁座板15Bに設けられた第2弁口16Bを開閉で
きるように、第2弁座板15Bに取り付けられている。
【0007】上記した逃がし弁31は、中間室5の排出
口6を開閉するものである。そして、弁部32とハウジ
ング本体2との間にスプリング34が配設され、ステム
33の上端部分が、中間室5の開放した上側を覆うよう
に取り付けられたダイアフラム35に取り付けられてい
る。なお、テストコック41は中間室5よりも上流側に
接続され、テストコック42は中間室5よりも下流側に
接続され、テストコック43は中間室5に接続されて、
各試験に使用されるものであり、ハウジング本体2また
は逃がし弁カバー11の上側に配設されている。
【0008】次に、正常時の動作について説明する。ま
ず、図に示す状態の第1開口3を一次側とし、第2開
口4を二次側として給水配管に接続すると、導水孔7を
通った水の圧力でダイアフラム35をスプリング34の
付勢力に抗して押し下げることにより、逃がし弁31が
下降して弁部32で排出口6を閉成する。そして、一次
側の圧力が所定値に達すると、第1スプリング24Aの
付勢力に抗して第1逆止弁21Aが移動し、弁部22A
が第1弁口16Aを開放させる、図10の状態になるこ
とにより、中間室5へ水が流入する。
【0009】次に、中間室5の圧力が一定の値に達する
と、第2スプリング24Bの付勢力に抗して第2逆止弁
21Bが移動し、弁部22Bが第2弁口16Bを開放さ
せることにより、第2開口4から二次側へ水が流出す
る。そして、二次側の圧力が所定値に達すると、第2ス
プリング24Bの付勢力で第2逆止弁21Bが移動して
弁部22Bが第2弁口16Bを閉成するとともに、第1
スプリング24Aの付勢力で第1逆止弁21Aが移動し
て弁部22Aが第1弁口16Aを閉成し、図の状態と
なる。
【0010】この図の状態で、二次側に配設されてい
る蛇口を開放させると、まず、二次側の圧力が下降する
ことにより、図に示すように、第2逆止弁21Bが移
動して第2弁口16Bを開放させた後、図10に示すよ
うに、第1逆止弁21Aが移動して第1弁口16Aを開
放させるので、給水することができる。そして、蛇口を
閉成させると、図の状態となり、給水が停止される。
【0011】次に、異常発生時の一例の動作について説
明する。まず、図の状態で、何らかの理由によって第
2逆止弁21Bに漏れが発生し、中間室5へ水が逆流
し、中間室5の圧力が上昇して一次側との圧力差が一定
範囲を越えると、スプリング34の付勢力で逃がし弁3
1が上昇して弁部32が排出口6を開放させ、図の状
態になることにより、二次側の水は一次側へ逆流せずに
逆流防止器Vの外へ排出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の逆流防止器V
は、第1逆止弁21A、第2逆止弁21Bおよび逃がし
弁31のステム23A,23B,33が同一平面上に位
置するように構成されているので、第1および第2開口
3,4の、逆流防止器V全体の軸方向の寸法が長くな
る。また、逆流防止器Vは収納ケース内にポンプまたは
ブースタと垂直面に配設され、上側に逃がし弁カバー1
1および各テストコック41〜43が配設されているの
で、逆流防止器Vの逃がし弁カバー11側に給水配管を
位置させる場合、保守・点検の際に逃がし弁カバー11
を取り外すためのメインテナンススペースを広く設ける
必要があるため、スペースを有効に利用することができ
なくなる。さらに、第1開口3と第2開口4とを水平方
向へ向けて使用する構造なので、第1開口3と第2開口
4とを垂直方向へ向けて配設すると、異常時に、中間室
5に水が残るという不都合があった。
【0013】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、第1開口または第2開口の
軸方向の、逆流防止器V全体の寸法を短くすることがで
き、スペースを有効に利用して配設することができ、水
平状態または垂直状態に取り付けても中間室に液体が残
らないようにした逆流防止器を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1逆止弁
と第2逆止弁との間にダイアフラムで作動する逃がし弁
を備えた中間室を設けた逆流防止器において、第1逆止
弁のステムの延長上から外れた位置それぞれのステム
が位置するように逃がし弁および第2逆止弁を配置し、
第1逆止弁のステムの軸方向で、第1逆止弁を逃がし弁
に3分の1以上重ねるとともに、第2逆止弁を逃がし弁
に3分の1以上重ねたものである。
【0015】また、他の発明は、第1逆止弁と第2逆止
弁との間にダイアフラムで作動する逃がし弁を備えた中
間室を設け、第1逆止弁と第2逆止弁とを水平方向へ向
けた水平取付状態で中間室が垂直方向を向く逆流防止器
において、異常時に水が中間室内に残らないように、中
間室を垂直面内で垂直面に対して所定角度傾けたり、第
1逆止弁と第2逆止弁とを垂直方向へ向けた垂直取付状
態で、異常時に水が中間室内に残らないように、中間室
の排出口を下側に位置する第1逆止弁側または第2逆止
弁側へ移動させり、第1逆止弁と第2逆止弁とを垂直方
向へ向けた垂直取付状態で、異常時に水が中間室に残ら
ないように、中間室を排出口が下側となる俯角方向へ所
定角度傾けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施形態であ
る逆流防止器の概略構成を示す説明図であり、図〜図
10と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省
略する。なお、図1は平断面図に相当する。
【0017】図1に示した第1実施形態の逆流防止器V
は、第1逆止弁21Aのステム23Aの延長上から外れ
た位置にステム23B,33が位置するように第2逆止
弁21Bおよび逃がし弁31を移動させるとともに、ス
テム23Aの軸方向で、第1および第2逆止弁21A
21Bが逃がし弁31に重なっている点が、従来例の逆
流防止器Vと異なる。このようにステム23Aの軸方向
で、第1および第2逆止弁21A,21Bと逃がし弁3
1とを重ねたので、第1開口3および第2開口4の軸方
向、すなわちステム23A,23Bの軸方向の、逆流防
止器V全体の寸法を短くすることができる。なお、動作
は従来例と同様なので、説明を省略する。
【0018】 上記した第1実施形態において、ステム2
3Aの軸方向で、第1および第2逆止弁21A,21B
を逃がし弁31に重ねたが、この重ねる部分は、3分の
1以上であればよいが、好ましくは半分以上、より一層
好ましくは全てとするのがよい。
【0019】(a),(b),(c)はこの発明の
実施形態である逆流防止器の左側面図、図(a)
の矢印A方向からの図、図(b)のB−B線の断面に
相当する概略構成を示す説明図であり、図1および図
〜図10と同一または相当部分に同一符号を付して説明
を省略する。なお、図(c)は、第4開口部分も、理
解し易くするために断面とした。
【0020】において、8は流入口として機能させ
ることのできる第3開口を示し、第1逆止弁21Aが開
閉する第1弁座板15Aの第1弁口16Aに連なる第1
開口3の端と第1弁口16Aとの間に位置し、第1開口
3と略直交するものである。そして、第3開口8の端面
には、閉塞フランジまたは支持フランジを取り付けるた
めの取付孔8a,8bが設けられている。
【0021】 9は流出口として機能させることのできる
第4開口を示し、第2逆止弁21Bが開閉する第2弁座
板15Bの第2弁口16Bに連なる第2開口4の端と第
2弁口16Bとの間に位置し、第2開口4と略直交する
ものである。そして、第4開口9の端面には、閉塞フラ
ンジまたは支持フランジを取り付けるための取付孔9
a,9bが設けられている。4a,4bは取付孔を示
し、第2開口4の端面に閉塞フランジまたは支持フラン
ジを取り付けるためのものである。
【0022】 この図に示した第実施形態の逆流防止
器Vは、水平取付状態において、異常時に水が中間室5
に残らないように、中間室5を垂直方向へ所定角度θ、
例えば図(a)で垂直方向と中心線とが55度をなす
ように時計方向へ傾けてある。なお、動作は従来例と同
様なので、説明を省略する。
【0023】 ここで、流出口を第2開口4または第4開
口9とした場合における圧力損失の実験結果について説
明する。なお、第2および第4開口4,9の断面積は、
同一である。
【0024】 まず、第1開口3を流入口とし、第2開口
4を流出口として毎分定格流量の606リットルを流し
た場合、99.476kpa(キロパスカル)の圧力損
失が発生した。次に、第1開口3を流入口とし、第4開
口9を流出口として毎分定格流量の606リットルを流
した場合、76.393kpaの圧力損失が発生した
が、これは第1開口3を流入口とし、第2開口4を流出
口とした場合と比較すると、圧力損失が23.083k
pa改善されている。
【0025】 したがって、第2開口4を流出口とするよ
りも、第4開口9を流出口とすることにより、圧力損失
の少ない逆流防止器Vを得ることができる。
【0026】(a),(b)は図に示した逆流防
止器の水平取付状態を示す正面図、図(a)に示した
逆流防止器部分の拡大右側面図であり、図1、図2およ
び図〜図10と同一または相当部分に同一符号を付し
て説明を省略する。
【0027】において、3a,3bは取付孔を示
し、第1開口3の端面に閉塞フランジまたは支持フラン
ジを取り付けるためのものである。51は収納ケース、
52はブースタ、53は給水配管、54は制御装置を示
し、逆流防止器V、ブースタ52、給水配管53は収納
ケース51内の垂直平面上に配設されている。なお、5
3A,53Bは、給水配管53を構成する継ぎ手を示
す。
【0028】 このように第実施形態の逆流防止器V
は、水平取付状態で、異常時に水が中間室5に残らない
ように、中間室5を垂直面内で55度傾けたので、逃が
し弁カバー11側に給水配管53などを位置させる場
合、保守・点検の際に逃がし弁カバー11を取り外すた
めのメインテナンススペースが狭くて済むため、スペー
スを有効に利用して配設することができるとともに、内
部部品の交換も容易に行うことができる。そして、中間
室5を垂直面内で55度傾けただけなので、前後方向の
寸法がそれ程大きくならないため、比較的薄い、例えば
200mm程度の収納ケース51内に配設することがで
きる。
【0029】 また、一次側に略直交する第1開口3と第
3開口8とを設け、二次側に略直交する第2開口4と第
4開口9とを設けたので、第1開口3と第3開口8とか
ら選択した1つと、第2開口4と第4開口9とから選択
した1つとの組合せた方向で給水配管53に接続できる
ため、配設位置、配設方向などの自由度が増大する。さ
らに、異常が発生した場合、閉塞フランジで閉塞した開
口を開放させることにより、内部の異常を目視で確認す
ることができる。
【0030】 上記した第実施形態において、第1実
形態の構成を適用し、ステム23A23Bの軸方向
、逆流防止器V全体の寸法を短くすることもできる。
そして、第3開口8と第4開口9とを同一方向へ向けた
が、第3開口8と第4開口9とは、異なる方向へ向いて
いてもよい。また、第1開口3、第3開口8の一方、ま
たは第2開口4、第4開口9の一方がないものであって
も、同様な効果を得ることができる。
【0031】 さらに、所定角度θを55度としたが、3
5度〜60度の範囲であれば、同様な効果を得ることが
できる。そして、図に示すように、逆流防止器V、ブ
ースタ52、給水配管53を同一垂直平面上に配設した
が、継ぎ手53A,53Bの間の給水配管53に対して
逆流防止器Vを並列に配設することにより、収納ケース
51の高さを低くすることができる。
【0032】はこの発明の第実施形態である逆流
防止器の概略構成を示す説明図であり、図1〜図およ
び図〜図10と同一または相当部分に同一符号を付し
て説明を省略する。なお、図は垂直取付状態における
正断面図に相当する。
【0033】に示した第実施形態の逆流防止器V
は、第1逆止弁21Aと第2逆止弁21Bとを垂直方向
へ向けた垂直取付状態で、異常時に水が中間室5に残ら
ないように、中間室5の排出口6、逃がし弁31を下側
に位置する第1逆止弁21A側へ移動させた点が、第
実施形態の逆流防止器Vと異なる。なお、動作は従来例
と同様なので、説明を省略する。
【0034】(a),(b)は図に示した逆流防
止器の垂直取付状態を示す正面図、図(a)に示した
逆流防止器部分の拡大平面図であり、図1〜図および
〜図10と同一または相当部分に同一符号を付して
説明を省略する。なお、逆流防止器V、ブースタ52、
給水配管53は収納ケース51内の垂直平面上に配設さ
れている。
【0035】 このように第実施形態の逆流防止器V
は、第実施形態と同様に使用できるように構成されて
いるので、第実施形態と同様な効果が得られる。そし
て、垂直取付状態で、異常時に水が中間室5に残らない
ように、中間室5の排出口6、逃がし弁31を第1逆止
弁21A側へ移動させたので、垂直状態に取り付けて
も、異常が発生した場合、水は中間室5に残らずに逆流
防止器Vの外へ排出され、衛生的である。
【0036】 上記した第実施形態において、第1また
実施形態の構成を適用し、ステム23A23B
の軸方向の、逆流防止器V全体の寸法を短くすることも
できる。そして、第3開口8と第開口9とを同一方向
へ向けたが、第3開口8と第開口9とは、異なる方向
へ向いていてもよい。また、第1開口3、第3開口8の
一方、または第2開口4、第4開口9の一方がないもの
であっても、同様な効果を得ることができる。
【0037】 なお、第1逆止弁21Aを下側にして排出
口6、逃がし弁31を第1逆止弁21A側へ移動させた
が、第2逆止弁21Bが下側になる場合は、排出口6、
逃がし弁31を第2逆止弁21B側へ移動させればよ
い。そして、排出口6、逃がし弁31を移動させたが、
排出口6のみを移動させることにより、中間室5に水が
残らなければ、逃がし弁31を移動させなくともよい。
【0038】 上記した図および図において、逆流防
止器Vを給水配管53に1台配設したが、逆流防止器V
を給水配管53に対して並列に2台配設するとともに、
一次側と二次側との少なくとも一方に開閉弁を配設し、
一方の逆流防止器Vを停止させて他方の逆流防止器Vを
動作させることにより、断水させることなく逆流防止器
Vを点検できるようにする場合、第1〜第4開口3,
4,8,9を利用して2台の逆流防止器Vを水平取付状
態または垂直取付状態に面間寸法を短くして容易に配設
することができる。
【0039】はこの発明の第実施形態である逆流
防止器の概略構成を示す説明図であり、図1〜図およ
び図〜図10と同一または相当部分に同一符号を付し
て説明を省略する。なお、図は垂直取付状態における
正断面図に相当する。
【0040】に示した第実施形態の逆流防止器V
は、第1逆止弁21Aと第2逆止弁21Bとを垂直方向
へ向けた垂直取付状態で、異常時に水が中間室5に残ら
ないように、中間室5を排出口6が下側となる俯角方向
へ所定角度ω、例えば10度傾け、第1弁座板15Aよ
りも排出口6側に位置する中間室5の下側稜線の上端
を、第1弁座板15Aの上端と同じか、上端よりも下側
に位置させてある。そして、第8または第9実施形態と
同様に、第3および第4開口8,9、各取付孔3a,3
b,4a,4b,8a,8b,9a,9bが設けられて
いる。なお、動作は従来例と同様なので、説明を省略す
る。
【0041】 このように第実施形態の逆流防止器V
は、第実施形態と同様に使用できるように構成されて
いるので、第実施形態と同様な効果が得られる。そし
て、垂直取付状態で、異常時に水が中間室5に残らない
ように、中間室5を排出口6が下側となる俯角方向へ1
0度傾けたので、異常が発生した場合、水を中間室5に
残らないように逆流防止器Vの外へ確実に排出でき、衛
生的である。
【0042】 上記した第実施形態において、第1実
形態の構成を適用し、ステム23A23Bの軸方向
、逆流防止器V全体の寸法を短くすることもできる。
そして、第3開口8と第開口9とを同一方向へ向けた
が、第3開口8と第開口9とは、異なる方向へ向いて
いてもよい。また、第1開口3、第3開口8の一方、ま
たは第2開口4、第4開口9の一方がないものであって
も、同様な効果を得ることができる。さらに、俯角方向
へ傾ける所定角度ωを10度としたが、異常時に水が中
間室5に残らなければ、10度以下または10度以上の
角度であっても、同様な効果を得ることができる。
【0043】 なお、中間室5を俯角方向へ単に傾けた
が、水平取付状態においても、異常時に水が中間室5に
残らなくなるように考慮して決定する必要がある。ま
た、単に中間室5を俯角方向へ傾けただけでは所期の目
的が達成できない場合は、第実施形態のように、中間
室5を移動させて傾ければよい。さらに、水平取付状態
において、中間室5を垂直面内で所定角度傾け、第
施形態の構成を付加してもよい。
【0044】 上記した各実施形態においては、第1およ
び第2弁座板15A,15Bを第1または第2スプリン
グクリップ17A,17Bで固定したが、第実施形態
の場合、第2弁座板15Bを第2スプリングクリップ1
7Bで固定できない場合は、例えば、第2弁座板15B
が押し付けられるリング状のフランジを、クリップなど
とで挟持することによって固定できる構成などにすれば
よい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
逆止弁のステムの延長上から外れた位置それぞれの
テムが位置するように逃がし弁および第2逆止弁を配置
し、第1逆止弁のステムの軸方向で、第1逆止弁を逃が
し弁に3分の1以上重ねるとともに、第2逆止弁を逃が
し弁に3分の1以上重ねたので、第1逆止弁のステムの
軸方向または第2逆止弁のステムの軸方向の、逆流防止
器全体の寸法を短くすることができる。
【0046】 また、異常時に水が中間室に残らないよう
に、中間室を垂直面内で垂直面に対して所定角度傾けた
ので、逃がし弁カバー側に給水配管などを位置させる場
合、保守・点検の際に逃がし弁カバーを取り外すための
メインテナンススペースが狭くて済むため、スペースを
有効に利用して配設することができるとともに、内部部
品の交換も容易に行うことができる。
【0047】 そして、第1逆止弁と第2逆止弁とを垂直
方向へ向けた垂直取付状態で、異常時に水が中間室に残
らないように、中間室の排出口を下側に位置する第1逆
止弁側または第2逆止弁側へ移動させたり、中間室を排
出口が下側となる俯角方向へ所定角度傾けたので、水平
取付状態でも垂直取付状態でも使用することができる。
さらに、第3開口と第4開口との少なくとも一方を設け
たので、第1開口と第3開口とから選択した1つと、第
2開口と第4開口とから選択した1つとの組合せた方向
で給水配管に接続できるため、配設位置、配設方向など
の自由度が増大する。そして、異常が発生した場合、閉
塞フランジで閉塞した開口を開放させることにより、内
部の異常を目視で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態である逆流防止器の概
略構成を示す説明図である。
【図2】 (a),(b),(c)はこの発明の第実施
形態である逆流防止器の左側面図、図(a)の矢印A
方向からの図、図(b)のB−B線の断面に相当する
概略構成を示す説明図である。
【図3】 (a),(b)は図に示した逆流防止器の水
平取付状態を示す正面図、図(a)に示した逆流防止
器部分の拡大右側面図である。
【図4】 この発明の第実施形態である逆流防止器の概
略構成を示す説明図である。
【図5】 (a),(b)は図に示した逆流防止器の垂
直取付状態を示す正面図、図4(a)に示した逆流防止
器部分の拡大平面図である。
【図6】 この発明の第実施形態である逆流防止器の概
略構成を示す説明図である。
【図7】 (a),(b)は従来の逆流防止器の一例の概
略構成を示す説明図である。
【図8】に示した逆流防止器の動作説明図である。
【図9】に示した逆流防止器の動作説明図である。
【図10】に示した逆流防止器の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
V 逆流防止器 1 ハウジング 2 ハウジング本体 3 第1開口(流入口) 4 第2開口(流出口) 5 中間室 6 排出口 7 導水孔 8 第3開口(流入口) 9 第4開口(流出口) 11 逃がし弁カバー 15A 第1弁座板 15B 第2弁座板 16A 第1弁口 16B 第2弁口 17A 第1スプリングクリップ 17B 第2スプリングクリップ 21A 第1逆止弁 21B 第2逆止弁 22A,22B 弁部 23A,23B ステム 24A 第1スプリング 24B 第2スプリング 31 逃がし弁 32 弁部 33 ステム 34 スプリング 35 ダイアフラム 41〜43 テストコック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹治 友山 東京都足立区綾瀬3丁目24番6号 株式 会社佐山製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−180174(JP,A) 特開 平9−303591(JP,A) 特開 平9−105472(JP,A) 特開 昭55−27576(JP,A) 特開 平11−82776(JP,A) 特公 平6−74854(JP,B2) 特公 昭61−15311(JP,B1) 実公 平4−29166(JP,Y2) 実公 平5−36157(JP,Y2) 特表 平7−504484(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20 F16K 17/00 - 17/168 F16K 27/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1逆止弁と第2逆止弁との間にダイア
    フラムで作動する逃がし弁を備えた中間室を設けた逆流
    防止器において、 前記第1逆止弁のステムの延長上から外れた位置それ
    ぞれのステムが位置するように前記逃がし弁および前記
    第2逆止弁を配置し、 前記第1逆止弁のステムの軸方向で、前記第1逆止弁
    前記逃がし弁に3分の1以上重ねるとともに、前記第2
    逆止弁前記逃がし弁に3分の1以上重ねた、 ことを特徴とする逆流防止器。
  2. 【請求項2】 第1逆止弁と第2逆止弁との間にダイア
    フラムで作動する逃がし弁を備えた中間室を設け、前記
    第1逆止弁と前記第2逆止弁とを水平方向へ向けた水平
    取付状態で前記中間室が垂直方向を向く逆流防止器にお
    いて、 異常時に水が前記中間室に残らないように、前記中間室
    を垂直面内で垂直面に対して所定角度傾けた、 ことを特徴とする逆流防止器。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の逆流防止器において、 前記第1逆止弁と前記第2逆止弁とを垂直方向へ向けた
    垂直取付状態で、異常時に水が前記中間室に残らないよ
    うに、前記中間室の排出口を下側に位置する前記第1逆
    止弁側または前記第2逆止弁側へ移動させた、 ことを特徴とする逆流防止器。
  4. 【請求項4】 第1逆止弁と第2逆止弁との間にダイア
    フラムで作動する逃がし弁を備えた中間室を設け、前記
    第1逆止弁と前記第2逆止弁とを水平方向へ向けた水平
    取付状態で前記中間室が垂直方向を向く逆流防止器にお
    いて、 前記第1逆止弁と前記第2逆止弁とを垂直方向へ向けた
    垂直取付状態で、異常時に水が前記中間室に残らないよ
    うに、前記中間室の排出口を下側に位置する前記第1逆
    止弁側または前記第2逆止弁側へ移動させた、 ことを特徴とする逆流防止器。
  5. 【請求項5】 第1逆止弁と第2逆止弁との間にダイア
    フラムで作動する逃がし弁を備えた中間室を設け、前記
    第1逆止弁と前記第2逆止弁とを水平方向へ向けた水平
    取付状態で前記中間室が垂直方向を向く逆流防止器にお
    いて、 前記第1逆止弁と前記第2逆止弁とを垂直方向へ向けた
    垂直取付状態で、異常時に水が前記中間室に残らないよ
    うに、前記中間室を前記排出口が下側となる俯角方向へ
    所定角度傾けた、 ことを特徴とする逆流防止器。
  6. 【請求項6】 請求項から請求項のいずれか1項に
    記載の逆流防止器において、 前記第1逆止弁が開閉する第1弁口に連なる第1開口の
    端と前記第1弁口との間に位置し、前記第1開口と略直
    交する第3開口を設けた、 ことを特徴とする逆流防止器。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の逆流防止器において、 前記第2逆止弁が開閉する第2弁口に連なる第2開口の
    端と前記第2弁口との間に位置し、前記第2開口と略直
    交する第4開口を設けた、 ことを特徴とする逆流防止器。
  8. 【請求項8】 請求項に記載の逆流防止器において、 前記第3開口と前記第4開口とは同一方向を向いてい
    る、 ことを特徴とする逆流防止器。
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