JP3368192B2 - プリント基板検査装置 - Google Patents

プリント基板検査装置

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JP3368192B2
JP3368192B2 JP32375897A JP32375897A JP3368192B2 JP 3368192 B2 JP3368192 B2 JP 3368192B2 JP 32375897 A JP32375897 A JP 32375897A JP 32375897 A JP32375897 A JP 32375897A JP 3368192 B2 JP3368192 B2 JP 3368192B2
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の検
査装置に関し、より詳細には検査時間が短くかつ検査に
伴うプリント基板への損傷を著しく低減することができ
るプリント基板の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等の電気回路を形成するために
プリント基板が多用されている。プリント基板は、絶縁
体の基板上に金属によって形成された導体部分によって
電気回路を形成するものであり、近年の、電子機器の小
型化及び集積化の要求に対応して微細かつ精密な構造が
求められるようになってきている。プリント基板は写真
技術やエッチング技術等を用いて形成されるが、形成さ
れたプリント基板の健全性を検査するために、接触針を
プリント基板の各部に接触させて電気的特性(抵抗、絶
縁、導通、及び静電容量等)を調査することが多用され
ている。この方法は接触針をプリント基板の各検査位置
に接触させる必要があるので、接触針をプリント基板に
対して平行方向(以後、「XY方向」という。)の所定
位置に正確に移動させ、その後、プリント基板をプリン
ト基板に対して垂直方向(以後、「Z方向」という。)
に移動させる。
【0003】この接触針の動きのうち、Z方向への動き
は検査位置1個に対して1往復(接触針がプリント基板
に当接して、検査を行った後、接触針がプリント基板か
ら離れてXY方向に移動可能となる位置まで戻るため1
往復する。)することが必要であり、このZ方向への移
動時間が全体検査時間の中の大きな割合を占めていた。
特に、近年の高集積化されたプリント基板では、検査位
置が数千乃至数万にものぼり、検査時間の増加が顕著に
なってきている。さらに、接触針がプリント基板に接触
する際、大きな衝撃をプリント基板に与えると衝撃によ
ってプリント基板が損傷したり、衝撃が破損原因になる
こともあった。なお、この衝撃は、検査を迅速に行うた
めに接触針のZ方向への速度を増加させると増大する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来か
ら行われてきている接触針によるプリント基板の検査
は、検査時間が長くかつプリント基板への衝撃が大きい
という問題があった。従って、本発明においては、検査
時間が短くかつプリント基板への衝撃が小さいプリント
基板検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第一の本発明、第二の本発明、そして第三の本発
明をなした。以下、それぞれについて説明する。
【0006】第一の本発明の装置は、接触針のZ方向へ
の移動を2個の別個の駆動部を用いて行うことを特徴と
する。即ち、第一の本発明は、接触針をプリント基板へ
と接触させることによって該プリント基板を検査するた
めの装置であって、該接触針と該プリント基板との距離
が、該接触針の支持部分を駆動するための支持部分駆動
部と、該支持部分と該支持部分駆動部とを含む第二部分
を駆動するための第二部分駆動部と、によって調節され
るものである、プリント基板検査装置である。
【0007】本装置においては、接触針とプリント基板
との距離が、接触針の支持部分を駆動するための支持部
分駆動部と、支持部分と支持部分駆動部とを含む第二部
分を駆動するための第二部分駆動部と、によって調節さ
れる。プリント基板上の検査位置のZ方向への分布はプ
リント基板のそりによって主として生じるが、通常それ
ほど大きくない。従って、1個の検査位置の検査が終了
する度に接触針を元の位置に必ずしも戻す必要はなく、
個々の検査位置のZ方向への分布が十分吸収できるだけ
のZ方向の移動を行えば足りる。即ち、2個の別個の駆
動部(支持部分駆動部と第二部分駆動部)のうち、いず
れか一方が検査位置のZ方向への分布を吸収できるよう
な変位を有し、他方がほぼ一定量のZ方向への移動を行
うようにする。個々の検査位置に対しては通常該一方の
駆動部のみでZ方向へと接触針を移動させる。こうする
ことによって、個々の検査位置に対しての、接触針のZ
方向への移動量が小さくなるので、接触針をZ方向へと
移動させるための時間を大幅に短縮することができる。
【0008】支持部分駆動部と第二部分駆動部とのう
ち、一方が小さな距離を調節する微調節手段であり、他
方が大きな距離を調節する粗調節手段であるようにして
もよい。微調節手段が、個々の検査位置のZ方向への分
布を吸収することができる小さな変位を有し、粗調節手
段が検査開始時及び終了時に一定の距離だけ接触針をZ
方向へと移動させるようにすれば、個々の検査位置に対
して接触針の必要移動量を大幅に減少させるので、検査
時間を大幅に減少させることができる。なお、検査が進
行している部分の、プリント基板のそり等の外形に合わ
せて、粗調節手段によって接触針とプリント基板との距
離を調節してやれば、さらに微調節手段の変位を小さく
することができるので、一層、検査時間を減少させるこ
とができる。
【0009】支持部分駆動部が微調節手段であり、第二
部分駆動部が粗調節手段であるようにしてもよい。こう
することで、個々の検査位置に対してZ方向へと移動す
る部分即ち微調節手段によって移動される部分が、接触
針及び支持部分によって構成される小型かつ軽量なもの
となるので、個々の検査位置に対する移動部分の慣性質
量を減少させ、敏速な移動を可能ならしめ検査時間を短
縮することができると共に、プリント基板への接触時に
おける衝撃を低減することができる(プリント基板が受
ける衝撃は、衝突するものの質量に比例する)。
【0010】支持部分駆動部と第二部分駆動部とはいか
なる方法によって駆動されてもよく、例えば、油圧シリ
ンダー、空気シリンダー、モーター、及びソレノイド等
を用いることができるが、正確性や管理の容易性等を考
慮するとモーターを用いることが好ましい。さらに、ス
テッピングモーター又はサーボモーターによって粗調節
手段を駆動し、リニアモーター又はソレノイドによって
微調節手段を駆動することが好ましい。ステッピングモ
ーター等は一定の変位を正確に発生させ、リニアモータ
ー等は円滑かつ柔らかい動きを行うことができるからで
ある。
【0011】第二の本発明の装置は、接触針の支持部分
を、装置へと固定された支持部分担持部へと接触針の運
動方向に沿ってスライド可能に担持するための平行板ば
ね機構を有することを特徴とする。即ち、第二の本発明
は、接触針をプリント基板へと接触させることによって
該プリント基板を検査するための装置であって、該接触
針の該支持部分を、該装置へと固定された支持部分担持
部へと該接触針の運動方向に沿ってスライド可能に担持
するために配置される平行板ばね機構であって、該運動
方向に離れた、該支持部分の2点に、当該支持側板ばね
の主表面が互いに平行になるようにかつ該運動方向に対
して垂直になるようにその一端が取り付けられた一対の
支持側板ばねと、該運動方向に離れた、該支持部分担持
部の2点に、当該固定側板ばねの主表面が互いに平行に
なるようにかつ該運動方向に対して垂直になるようにか
つ該支持側板ばねが伸びる方向と同方向に伸びるように
その一端が取り付けられた一対の固定側板ばねと、を有
し、該一対の支持側板ばねのうち該接触針に近い方に位
置する第一の支持側板ばねの他端と、該一対の固定側板
ばねのうち該接触針に近い方に位置する第一の固定側板
ばねの他端と、を固定し、そして該一対の支持側板ばね
のうち該接触針から遠い方に位置する第二の支持側板ば
ねの他端と、該一対の固定側板ばねのうち該接触針から
遠い方に位置する第二の固定側板ばねの他端と、を固定
したものである平行板ばね機構を備える、プリント基板
検査装置である。
【0012】従来のプリント基板検査装置における接触
針の支持部分を接触針の運動方向に沿ってスライド可能
に担持するためにはリニアガイドと呼ばれる、レールと
これに嵌合するレール受けとからなるものを使用してい
た。即ち、該支持部分に通常、レール受けを取り付け、
支持部分担持部にレールを敷設し、そして該レール受け
と該レールとを摺動可能に嵌合させることで、該支持部
分を該レールに沿って移動できるようにしていた。しか
し、このリニアガイドを使用すると、リニアガイドの自
重が大きいために接触針に付随して移動する部分の質量
が大きくなり、接触針がプリント基板に衝突する際の衝
撃が大きくなる問題に加え、敏速な移動ができなくなる
問題があった。このため、第二の本発明の装置において
は、リニアガイドに代えて薄板状の板ばねによって構成
された軽量な平行板ばね機構を使用している。
【0013】該平行板ばね機構は、接触針の運動方向に
離れた、接触針の支持部分の2点に、当該支持側板ばね
の主表面が互いに平行になるようにかつ該運動方向に対
して垂直になるようにその一端が取り付けられた一対の
支持側板ばねと、該運動方向に離れた、支持部分担持部
の2点に、当該固定側板ばねの主表面が互いに平行にな
るようにかつ該運動方向に対して垂直になるようにかつ
支持側板ばねが伸びる方向と同方向に伸びるようにその
一端が取り付けられた一対の固定側板ばねと、を有す
る。従って、接触針の運動方向に対して垂直方向から支
持部分と支持部分担持部とを見ると、互いに平行又は一
直線になった支持部分と支持部分担持部とが存在し、支
持部分には2枚の支持側板ばねが取り付けられており、
支持部分担持部には2枚の固定側板ばねが取り付けられ
ており、そして2枚の支持側板ばねと2枚の固定側板ば
ねとの合計4枚の板ばねが平行(重なっている場合も含
む。)になっている(馬等の動物が立ったときの4本の
脚の配置に類似している。)。そして、一対の支持側板
ばねのうち接触針に近い方に位置する第一の支持側板ば
ねの他端と、一対の固定側板ばねのうち接触針に近い方
に位置する第一の固定側板ばねの他端と、を固定し、そ
して一対の支持側板ばねのうち接触針から遠い方に位置
する第二の支持側板ばねの他端と、一対の固定側板ばね
のうち接触針から遠い方に位置する第二の固定側板ばね
の他端と、を固定している(前記の例にたとえると馬の
前足同志を縛り、そして後足同志を縛った状態にな
る。)。このため接触針の運動方向に対して垂直方向か
ら見た場合、力が加わらない中立の位置では、第一の支
持側板ばねと第一の固定側板ばねとは互いに重なり合う
ように配置され、また同様に第二の支持側板ばねと第二
の固定側板ばねとは互いに重なり合うように配置され
る。一方、力が加わり支持部分が移動すると、同方向か
ら見ると第一の支持側板ばねと第一の固定側板ばねとは
アルファベットの「V」の形を形成し、また同様に第二
の支持側板ばねと第二の固定側板ばねとはアルファベッ
トの「V」の形を形成する。このとき第一の支持側板ば
ね、第一の固定側板ばね、第二の支持側板ばね、そして
第二の固定側板ばねの曲げばね定数が同じであれば、支
持部分が支持部分担持部に対して平行に移動するので好
ましい。
【0014】平行板ばね機構が2対の支持側板ばねと2
対の固定側板ばねとを有し、かつ接触針の運動方向の延
長線上から見たときに、互いに隣接する2対の支持側板
ばねが2対の固定側板ばねに挟まれて配置されているか
又は互いに隣接する2対の固定側板ばねが2対の支持側
板ばねに挟まれて配置されるようにしてもよい。こうす
ると、1対の支持側板ばねと1対の固定側板ばねとによ
って構成された平行板ばね機構を使用した場合では、支
持部分に力が加わって移動した場合(支持側板ばねと固
定側板ばねとが開いて「V」形を形成した場合)、接触
針の運動方向に対して垂直方向へも支持部分が移動する
傾向が生じるが、2対の支持側板ばねと2対の固定側板
ばねとを使用し、2対の支持側板ばねと2対の固定側板
ばねとのいずれかの2対(隣接させて配置する)を他の
1対と他の1対との間に挟み込むようにすれば、該運動
方向に対して垂直方向への、支持部分の移動を防止する
ことができる。なお、この場合、2枚の第一の支持側板
ばねの2個の他端と2枚の第一の固定側板ばねの2個の
他端との4個の他端を一体として連結固定し、そして2
枚の第二の支持側板ばねの2個の他端と2枚の第二の固
定側板ばねの2個の他端との4個の他端を一体として連
結固定してもよく、そうすればさらに該運動方向に対し
て垂直方向への、支持部分の移動を防止することができ
る。
【0015】第一の支持側板ばねの他端と第一の固定側
板ばねの他端との固定部分(第一の固定部分という。)
と、第二の支持側板ばねの他端と第二の固定側板ばねの
他端との第二の固定部分(第二の固定部分という。)
と、を部材によって連結してもよい。こうすれば、支持
部分が移動した際に、第一の支持側板ばねと第二の支持
側板ばねとに加わる力を該部材が受け、支持部分のXY
方向(特に、第一の固定部分や第二の固定部分への方向
又はその方向とは逆方向)への動きを減少するように該
部材が動き、接触針を極めて正確にプリント基板に接触
させることができるので好ましい。特に、第一の支持側
板ばね、第一の固定側板ばね、第二の支持側板ばね、そ
して第二の固定側板ばねを同じ曲げ弾性にすると、支持
部分のXY方向への動きをちょうど相殺することができ
るので、極めて正確な検査を行うことができる。
【0016】第三の本発明の装置は、接触針のZ方向へ
の移動を2個の別個の駆動部を用いて行い、接触針の支
持部分を支持部分担持部へとスライド可能に担持するた
めに平行板ばね機構を使用したことを特徴とする。即
ち、第三の本発明は、接触針をプリント基板へと接触さ
せることによって該プリント基板を検査するための装置
であって、該接触針と該プリント基板との距離が、該接
触針の支持部分を駆動するための支持部分駆動部と、該
支持部分と該支持部分駆動部とを含む第二部分を駆動す
るための第二部分駆動部と、によって調節され、該接触
針の該支持部分を、該第二部分駆動部によって駆動され
る支持部分担持部へと該接触針の運動方向に沿ってスラ
イド可能に担持するために配置される平行板ばね機構で
あって、該運動方向に離れた、該支持部分の2点に、当
該支持側板ばねの主表面が互いに平行になるようにかつ
該運動方向に対して垂直になるようにその一端が取り付
けられた一対の支持側板ばねと、該運動方向に離れた、
該支持部分担持部の2点に、当該固定側板ばねの主表面
が互いに平行になるようにかつ該運動方向に対して垂直
になるようにかつ該支持側板ばねが伸びる方向と同方向
に伸びるようにその一端が取り付けられた一対の固定側
板ばねと、を有し、該一対の支持側板ばねのうち該接触
針に近い方に位置する第一の支持側板ばねの他端と、該
一対の固定側板ばねのうち該接触針に近い方に位置する
第一の固定側板ばねの他端と、を固定し、そして該一対
の支持側板ばねのうち該接触針から遠い方に位置する第
二の支持側板ばねの他端と、該一対の固定側板ばねのう
ち該接触針から遠い方に位置する第二の固定側板ばねの
他端と、を固定したものである平行板ばね機構を備え
る、プリント基板検査装置である。
【0017】第三の本発明の装置のうち、接触針とプリ
ント基板との距離が、接触針の支持部分を駆動するため
の支持部分駆動部と、支持部分と支持部分駆動部とを含
む第二部分を駆動するための第二部分駆動部と、によっ
て調節されることは、第一の本発明の装置と同様であ
り、それによる作用及び効果も第一の本発明の装置にお
いて説明したものと同様であるので、ここでは省略す
る。
【0018】第三の本発明の装置が備える平行板ばね機
構は、接触針の支持部分を、第二部分駆動部によって駆
動される支持部分担持部へと接触針の運動方向に沿って
スライド可能に担持するために配置される。即ち、第二
の本発明の装置における平行板ばね機構が連結していた
支持部分担持部は装置に固定されて動かないものであっ
たが、第三の本発明の装置における平行板ばね機構が連
結する支持部分担持部は第二部分駆動部によって駆動
(Z方向)されるところが異なる。第三の本発明の装置
に使用される平行板ばね機構自体は、第二の本発明の装
置に使用された平行板ばね機構と同様のものなので、こ
こではそれについての説明は省略する。なお、第三の本
発明の装置に平行板ばね機構を使用した場合の作用及び
効果も第二の本発明の装置のそれと同様である。
【0019】第三の本発明の装置は、接触針のZ方向へ
の移動を2個の別個の駆動部を用いて行っているので、
個々の検査位置に対しての、接触針のZ方向への移動量
が小さくなるので、接触針をZ方向へと移動させるため
の時間を大幅に短縮することができ、さらに接触針の支
持部分を支持部分担持部へとスライド可能に担持するた
めに平行板ばね機構を使用しているので、プリント基板
へ衝突する部分の質量を小さくすることができ、プリン
ト基板への衝撃を低減することができる。
【0020】支持部分駆動部と第二部分駆動部とのう
ち、一方が小さな距離を調節する微調節手段であり、他
方が大きな距離を調節する粗調節手段であるようにして
もよい。微調節手段が、個々の検査位置のZ方向への分
布を吸収することができる小さな変位を有し、粗調節手
段が検査開始時及び終了時に一定の距離だけ接触針をZ
方向へと移動させるようにすれば、個々の検査位置に対
して接触針の必要移動量を大幅に減少させるので、検査
時間を大幅に減少させることができる。なお、検査が進
行している部分の、プリント基板のそり等の外形に合わ
せて、粗調節手段によって接触針とプリント基板との距
離を調節してやれば、さらに微調節手段の変位を小さく
することができるので、一層、検査時間を減少させるこ
とができる。
【0021】支持部分駆動部が微調節手段であり、第二
部分駆動部が粗調節手段であるようにしてもよい。こう
することで、個々の検査位置に対してZ方向へと移動す
る部分即ち微調節手段によって移動される部分が、接触
針及び支持部分によって構成される小型かつ軽量なもの
となるので、個々の検査位置に対する移動部分の慣性質
量を減少させ、敏速な移動を可能ならしめ検査時間を短
縮することができると共に、プリント基板への接触時に
おける衝撃を低減することができる(プリント基板が受
ける衝撃は、衝突するものの質量に比例する)。
【0022】支持部分駆動部と第二部分駆動部とはいか
なる方法によって駆動されてもよく、例えば、油圧シリ
ンダー、空気シリンダー、モーター、及びソレノイド等
を用いることができるが、正確性や管理の容易性等を考
慮するとモーターを用いることが好ましい。さらに、ス
テッピングモーター又はサーボモーターによって粗調節
手段を駆動し、リニアモーター又はソレノイドによって
微調節手段を駆動することが好ましい。ステッピングモ
ーター等は一定の変位を正確に発生させ、リニアモータ
ー等は円滑かつ柔らかい動きを行うことができるからで
ある。
【0023】平行板ばね機構が2対の支持側板ばねと2
対の固定側板ばねとを有し、かつ接触針の運動方向の延
長線上から見たときに、互いに隣接する2対の支持側板
ばねが2対の固定側板ばねに挟まれて配置されているか
又は互いに隣接する2対の固定側板ばねが2対の支持側
板ばねに挟まれて配置されるようにしてもよい。こうす
ると、1対の支持側板ばねと1対の固定側板ばねとによ
って構成された平行板ばね機構を使用した場合では、支
持部分に力が加わって移動した場合(支持側板ばねと固
定側板ばねとが開いて「V」形を形成した場合)、接触
針の運動方向に対して垂直方向へも支持部分が移動する
傾向が生じるが、2対の支持側板ばねと2対の固定側板
ばねとを使用し、2対の支持側板ばねと2対の固定側板
ばねとのいずれかの2対(隣接させて配置する)を他の
1対と他の1対との間に挟み込むようにすれば、該運動
方向に対して垂直方向への、支持部分の移動を防止する
ことができる。なお、この場合、2枚の第一の支持側板
ばねの2個の他端と2枚の第一の固定側板ばねの2個の
他端との4個の他端を一体として連結固定し、そして2
枚の第二の支持側板ばねの2個の他端と2枚の第二の固
定側板ばねの2個の他端との4個の他端を一体として連
結固定してもよく、そうすればさらに該運動方向に対し
て垂直方向への、支持部分の移動を防止することができ
る。
【0024】第一の支持側板ばねの他端と第一の固定側
板ばねの他端との固定部分(第一の固定部分という。)
と、第二の支持側板ばねの他端と第二の固定側板ばねの
他端との第二の固定部分(第二の固定部分という。)
と、を部材によって連結してもよい。こうすれば、支持
部分が移動した際に、第一の支持側板ばねと第二の支持
側板ばねとに加わる力を該部材が受け、支持部分のXY
方向(特に、第一の固定部分や第二の固定部分への方向
又はその方向とは逆方向)への動きを減少するように該
部材が動き、接触針を極めて正確にプリント基板に接触
させることができるので好ましい。特に、第一の支持側
板ばね、第一の固定側板ばね、第二の支持側板ばね、そ
して第二の固定側板ばねを同じ曲げ弾性にすると、支持
部分のXY方向への動きをちょうど相殺することができ
るので、極めて正確な検査を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して詳述するが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0026】図1は、本発明のプリント基板検査装置の
一例の一部を示す斜視図である。図1に一部が示された
プリント基板検査装置は、接触針のZ方向への移動を2
個の別個の駆動部を用いて行い、接触針の支持部分を支
持部分担持部へとスライド可能に担持するために平行板
ばね機構を使用している。図1を参照して、プリント基
板(図示せず)へ接触させて検査を行う接触針1が支持
部分3の一端に取り付けられ支持されている。センサー
用リフレクター5の下側に隠れているが、支持部分3の
他端がリニアモーター7の駆動軸へと取り付けられてい
る。即ち、本実施例の場合はリニアモーター7が支持部
分駆動部として取り付けられている。
【0027】支持部分3を両側から挟むように支持部分
担持部11が設けられ、支持部分3と支持部分担持部1
1とは平行板ばね機構13を介して取り付けられてい
る。このため、支持部分3は支持部分担持部11へ接触
針1の運動方向に沿ってスライド可能に担持されてい
る。従って、リニアモーター7が支持部分3を移動させ
ることによって接触針をZ方向に移動させることができ
る。さらに、支持部分3を担持した支持部分担持部11
とリニアモーター7(支持部分駆動部)とが移動台9へ
と取り付けられている。従って、移動台9を移動させれ
ば、それに伴って接触針1、支持部分3、支持部分担持
部11、平行板ばね機構13、センサー用リフレクター
5、そしてリニアモーター7の全て(第二部分)が移動
する。一方、移動台9の下側には固定台15が設置され
ており、固定台15と移動台9とはリニアガイドによっ
て一定方向へスライド可能に取り付けられている。この
リニアガイドは、固定台15の所定位置に敷設されたレ
ール17と、レール17にスライド可能に嵌合する、移
動台9の下面部分19と、から構成されている。このた
め、移動台9は、レール17に沿ってスライド移動する
ことができる。
【0028】固定台15の立ち上がり部分15aにはス
テッピングモーター21(第二部分駆動部)が取り付け
られ、ステッピングモーター21の駆動軸21aは立ち
上がり部分15aを貫通しており、駆動軸21aの先端
にはプーリー23が取り付けられている。プーリー23
と自由に回転しうるプーリー25(アイドラー)との間
にはベルト27が取り付けられており、ステッピングモ
ーター21の駆動軸21aの回転に伴ってベルト27及
びプーリー25が運動する。ベルト27の所定位置に
は、棒状部材29の一端が固定的に取り付けられてい
る。棒状部材29の他端は移動台9へ取り付けられてお
り、このためステッピングモーター21の駆動軸21a
が回転すると、プーリー23、ベルト27、そして棒状
部材29を介して移動台9が移動する。即ち、本実施例
の装置では、接触針1とプリント基板(図示せず)との
間の距離を調節するための、接触針1のZ方向への動き
は、リニアモーター7(支持部分駆動部)とステッピン
グモーター21(第二部分駆動部)とによって行われ
る。
【0029】図2は、図1に示された装置に使用されて
いる平行板ばね機構13を示す斜視図である。図2を参
照して、平行板ばね機構13は、2対の支持側板ばね5
1、53、55、57(支持側板ばね51と53とで一
対をなし、支持側板ばね55と57とで一対をなす。)
と、2対の固定側板ばね61、63、65、67(固定
側板ばね61と63とで一対をなし、固定側板ばね65
と67とで一対をなす。)と、を有する。1対の支持側
板ばね51、53は、接触針の運動方向に離れた、支持
部分の2点にその一端51a、53aが取り付けられ
る。また、取り付けは、1対の支持側板ばね51、53
の主表面が互いに平行になるように、かつ接触針の運動
方向に対して垂直になるように行われる。一方、1対の
固定側板ばね61、63は、接触針の運動方向に離れ
た、支持部分担持部の2点にその一端61a、63aが
取り付けられる。また、取り付けは、1対の支持側板ば
ね61、63の主表面が互いに平行になるように、かつ
接触針の運動方向に対して垂直になるように、かつ支持
側板ばねが伸びる方向と同方向に伸びるように行われ
る。一対の支持側板ばね51、53のうち接触針に近い
方に位置する第一の支持側板ばね51の他端51bと、
一対の固定側板ばね61、63のうち接触針に近い方に
位置する第一の固定側板ばね61の他端61bと、が固
定されており、さらに一対の支持側板ばね51、53の
うち接触針から遠い方に位置する第二の支持側板ばね5
3の他端53bと、一対の固定側板ばね61、63のう
ち接触針から遠い方に位置する第二の固定側板ばね63
の他端63bと、が固定された状態になっている。ま
た、第一の支持側板ばね51の他端51bと第一の固定
側板ばね61の他端61bとの固定部分と、第二の支持
側板ばね53の他端53bと第二の固定側板ばね63の
他端63bとの固定部分と、を部材71によって連結し
ている。
【0030】他方の一対の支持側板ばね55、57と他
方の一対の固定側板ばね65、67とは、一対の支持側
板ばね51、53と一対の固定側板ばね61、63とに
よって形成される平行板ばね機構と同様な平行板ばね機
構を形成するので、ここでは説明を省略する。なお、本
実施例の場合、平行板ばね機構13が2対の支持側板ば
ね51、53、55、57と2対の固定側板ばね61、
63、65、67とを有し、かつ接触針の運動方向の延
長線(即ち、支持側板ばね51、53、55、57と固
定側板ばね61、63、65、67との主表面に対して
垂直な線の延長線)上から見たときに、互いに隣接する
2対の支持側板ばね51、55が2対の固定側板ばね6
1、65に挟まれて配置されている(逆方向から見れ
ば、互いに隣接する2対の支持側板ばね53、57が2
対の固定側板ばね63、67に挟まれて配置されてい
る)。
【0031】図3乃至5は、移動台9、それに取り付け
られたリニアモーター7、支持部分3、支持部分担持部
11、平行板ばね機構13、センサー用リフレクター
5、そして接触針1によって構成される第二部分を示す
ためのそれぞれ上面図、右側面図、及び正面図である。
図3乃至5を参照して、移動台9の上面にリニアモータ
ー7と支持部分担持部11の一端が取り付けられてい
る。リニアモーター7の駆動軸33は、センサー部35
を介してばね31の一端に連結されている。ばね31の
他端は支持部分3へと連結されている。なお、支持部分
3の上面部分の大部分がセンサー用リフレクター5によ
って隠されており、また支持部分3は支持部分担持部1
1に挟まれるようになっているので支持部分3の側面部
分は見えない(実際には、支持部分3はばね31の他端
から接触針1まで連続している。)。支持部分3は支持
部分担持部11に平行板ばね機構13を介して担持され
ており、リニアモーター7によって(ばね31を介し
て)支持部分担持部11に対して容易にスライド移動す
ることができる。
【0032】図6は、図1に示した装置を使用してプリ
ント基板を検査する際の、接触針1の運動を示す説明図
である。図6は、プリント基板81を鉛直方向に立てた
状態を鉛直上方向から見たところを示している。従っ
て、プリント基板81の主表面は本図面に対して垂直方
向に伸びている。プリント基板図6を参照して、プリン
ト基板81がそり83を有しているので、検査面81a
は凸面を形成している。検査面81aに接触して検査す
る接触針1が、支持部分3に支持されて位置Aに静止し
ている。なお、本図においては、図示及び理解を容易に
するために、接触針1と支持部分3以外の部分は省略し
ている。位置Aは検査開始前の始点を示しており、検査
を開始すると、ステッピングモーター21(第二部分駆
動部)が移動台9をプリント基板81側へ(Z方向へ)
移動させる。これによって接触針1が位置Bへと到達す
る。接触針1が位置Bへと到達した後、プリント基板8
1の各検査位置へ接触針1が接触することによる検査が
始められる。位置Bから、XY方向に接触針1を移動さ
せて検査位置の前面部分(位置C)へと位置させる。そ
の後、リニアモーター7(支持部分駆動部)が支持部分
3をプリント基板81側へ(Z方向へ)移動させ、接触
針1をプリント基板81へ接触させて検査を行う(位置
D)。検査完了後、リニアモーター7(支持部分駆動
部)が支持部分3をプリント基板81から離れる方向へ
(Z方向へ)移動させ、接触針1を位置Cへと戻す。接
触針1は、次の検査位置に向けてXY方向に移動し、そ
こでZ方向に移動してプリント基板81に接触し、そこ
で検査を行い、そしてプリント基板81から離れる動作
を繰り返して、プリント基板81全部の検査位置を検査
する。図6の位置E、位置F、そして位置Gは、接触針
1の検査を行う位置を示しており、検査は位置D、位置
E、位置F、位置Gの順番で行われ、これら全ての位置
で検査が完了しリニアモーター7(支持部分駆動部)が
支持部分3をプリント基板81から離れる方向へ(Z方
向へ)移動させた位置を示したものが位置Hである。位
置Hからは、ステッピングモーター21(第二部分駆動
部)が移動台9をプリント基板81から遠ざかる方向へ
(Z方向へ)移動させ、これによって接触針1が位置J
へと到達し、全ての検査工程が完了する。
【0033】このように動作するので、各検査位置に対
して接触針1がZ方向に移動する距離は、図中の線P
(リニアモーター7(支持部分駆動部)が支持部分3を
プリント基板81から離れる方向へ移動させた場合の接
触針1の針先位置)からプリント基板81の検査面81
aまでで足りる。このため接触針1のZ方向への運動を
単一の駆動部によって行っていた従来装置では、図中の
線Qからプリント基板81の検査面81aまで各検査位
置に対して移動することが必要であったので、線Pと線
Qとの間の距離即ちステッピングモーター21(第二部
分駆動部)が移動台9を移動させる距離分だけ本発明の
装置の方が接触針1の移動距離が小さくなるので検査時
間の短縮を図ることができる。各検査位置に対する接触
針1の移動距離を小さくするには、線Pを検査面81a
に近くすればよいが、プリント基板81のそり83を考
慮すれば各検査位置に対する移動距離がそり83よりも
大きくなければならない。
【0034】上記のように、線Pを直線とする場合(ス
テッピングモーター21(第二部分駆動部)が移動台9
を移動させる距離が一定である場合)では、各検査位置
に対する接触針1の移動距離は、プリント基板81のそ
り83よりも小さくすることはできず、短縮の限界があ
った。そこで線Pを検査面81aの形状に合わせた線
(曲線や折れ曲がった直線等)とすることで該移動距離
を限りなく小さくすることができ、更なる検査時間の短
縮を図ることができる。即ち、ステッピングモーター2
1(第二部分駆動部)による移動台9の移動距離を検査
面81aの形状に合わせて変化させればよく、好ましく
は、線Pが検査面81aと平行になるようにして検査面
81aにできる限り接近させるようにすれば、該移動距
離を極めて小さくできる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、第
一の本発明の装置においては、接触針のZ方向への運動
を2個の別個の駆動部によって駆動するので各検査位置
に対するZ方向への接触針の移動距離を小さくでき、検
査時間を短縮することができる。第二の本発明の装置に
おいては、接触針の支持部分を軽量な平行板ばね機構に
よって担持するのでZ方向へ接触針を移動させる際に移
動する部分の質量を低減でき、迅速な運動による検査時
間の短縮及び接触針の、プリント基板への衝突による衝
撃の低減を図ることができる。第三の本発明の装置にお
いては、接触針のZ方向への運動を2個の別個の駆動部
によって駆動し接触針の支持部分を軽量な平行板ばね機
構によって担持するので、各検査位置に対するZ方向へ
の接触針の移動距離を小さくしかつZ方向へ接触針を移
動させる際に移動する部分の質量を低減でき、更なる検
査時間の短縮及び接触針の、プリント基板への衝突によ
る衝撃の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のプリント基板検査装置の一
部を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の図1に示された装置に使用
されている平行板ばね機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の第二部分を示す上面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の第二部分を示す右側面図で
ある。
【図5】本発明の一実施例の第二部分を示す正面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の接触針の運動を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 接触針 3 支持部分 5 センサー用リフレクター 7 リニアモーター 9 移動台 11 支持部分担持部 13 平行板ばね機構 15 固定台 15a 立ち上がり部分 17 レール 19 下面部分 21 ステッピングモーター 21a ステッピングモーターの駆動軸 23 ステッピングモーターの駆動軸に取り付けら
れているプーリー 25 プーリー(アイドラー) 27 ベルト 29 棒状部材 31 ばね 33 リニアモーターの駆動軸 35 センサー部 51、53、55、57 支持側板ばね 51a、53a、55a、57a 支持側板ばねの一
端 51b、53b、55b、57b 支持側板ばねの他
端 61、63、65、67 固定側板ばね 61a、63a、65a、67a 固定側板ばねの一
端 61b、63b、65b、67b 固定側板ばねの他
端 71 部材 81 プリント基板 81a 検査面 83 そり
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/00 G01R 1/06 G01R 31/28

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接触針をプリント基板へと接触させること
    によって該プリント基板を検査するための装置であっ
    て、 該接触針の該支持部分を、該装置へと固定された支持部
    分担持部へと該接触針の運動方向に沿ってスライド可能
    に担持するために配置される平行板ばね機構であって、
    該運動方向に離れた、該支持部分の2点に、当該支持側
    板ばねの主表面が互いに平行になるようにかつ該運動方
    向に対して垂直になるようにその一端が取り付けられた
    一対の支持側板ばねと、該運動方向に離れた、該支持部
    分担持部の2点に、当該固定側板ばねの主表面が互いに
    平行になるようにかつ該運動方向に対して垂直になるよ
    うにかつ該支持側板ばねが伸びる方向と同方向に伸びる
    ようにその一端が取り付けられた一対の固定側板ばね
    と、を有し、 該一対の支持側板ばねのうち該接触針に近い方に位置す
    る第一の支持側板ばねの他端と、該一対の固定側板ばね
    のうち該接触針に近い方に位置する第一の固定側板ばね
    の他端と、を固定し、そして該一対の支持側板ばねのう
    ち該接触針から遠い方に位置する第二の支持側板ばねの
    他端と、該一対の固定側板ばねのうち該接触針から遠い
    方に位置する第二の固定側板ばねの他端と、を固定した
    ものである平行板ばね機構を備える、 プリント基板検査装置。
  2. 【請求項2】第一の支持側板ばね、第一の固定側板ば
    ね、第二の支持側板ばね及び第二の固定側板ばねの曲げ
    ばね定数が同じである、請求項1に記載のプリント基板
    検査装置。
  3. 【請求項3】該平行板ばね機構が2対の該支持側板ばね
    と2対の該固定側板ばねとを有し、かつ該運動方向の延
    長線上から見たときに、互いに隣接する2対の該支持側
    板ばねが2対の該固定側板ばねに挟まれて配置されてい
    るか又は互いに隣接する2対の該固定側板ばねが2対の
    該支持側板ばねに挟まれて配置されているものである、
    請求項1又は2に記載のプリント基板検査装置。
  4. 【請求項4】該第一の支持側板ばねの他端と該第一の固
    定側板ばねの他端との固定部分と、該第二の支持側板ば
    ねの他端と該第二の固定側板ばねの他端との固定部分
    と、を部材によって連結しているものである、請求項1
    乃至3のいずれかに記載のプリント基板検査装置。
  5. 【請求項5】接触針をプリント基板へと接触させること
    によって該プリント基板を検査するための装置であっ
    て、 該接触針と該プリント基板との距離が、該接触針の支持
    部分を駆動するための支持部分駆動部と、該支持部分と
    該支持部分駆動部とを含む第二部分を駆動するための第
    二部分駆動部と、によって調節され、 該接触針の該支持部分を、該第二部分駆動部によって駆
    動される支持部分担持部へと該接触針の運動方向に沿っ
    てスライド可能に担持するために配置される平行板ばね
    機構であって、該運動方向に離れた、該支持部分の2点
    に、当該支持側板ばねの主表面が互いに平行になるよう
    にかつ該運動方向に対して垂直になるようにその一端が
    取り付けられた一対の支持側板ばねと、該運動方向に離
    れた、該支持部分担持部の2点に、当該固定側板ばねの
    主表面が互いに平行になるようにかつ該運動方向に対し
    て垂直になるようにかつ該支持側板ばねが伸びる方向と
    同方向に伸びるようにその一端が取り付けられた一対の
    固定側板ばねと、を有し、 該一対の支持側板ばねのうち該接触針に近い方に位置す
    る第一の支持側板ばねの他端と、該一対の固定側板ばね
    のうち該接触針に近い方に位置する第一の固定側板ばね
    の他端と、を固定し、そして該一対の支持側板ばねのう
    ち該接触針から遠い方に位置する第二の支持側板ばねの
    他端と、該一対の固定側板ばねのうち該接触針から遠い
    方に位置する第二の固定側板ばねの他端と、を固定した
    ものである平行板ばね機構を備える、 プリント基板検査装置。
  6. 【請求項6】第一の支持側板ばね、第一の固定側板ば
    ね、第二の支持側板ばね及び第二の固定側板ばねの曲げ
    ばね定数が同じである、請求項5に記載のプリント基板
    検査装置。
  7. 【請求項7】該支持部分駆動部と該第二部分駆動部との
    うち、一方が小さな距離を調節する微調節手段であり、
    他方が大きな距離を調節する粗調節手段である、請求項
    5又は6に記載のプリント基板検査装置。
  8. 【請求項8】該支持部分駆動部が微調節手段であり、該
    第二部分駆動部が粗調節手段である、請求項7に記載の
    プリント基板検査装置。
  9. 【請求項9】該粗調節手段がステッピングモーター又は
    サーボモーターによって駆動され、該微調節手段がリニ
    アモーター又はソレノイドによって駆動されるものであ
    る、請求項7又は8に記載のプリント基板検査装置。
  10. 【請求項10】該平行板ばね機構が2対の該支持側板ば
    ねと2対の該固定側板ばねとを有し、かつ該運動方向の
    延長線上から見たときに、互いに隣接する2対の該支持
    側板ばねが2対の該固定側板ばねに挟まれて配置されて
    いるか又は互いに隣接する2対の該固定側板ばねが2対
    の該支持側板ばねに挟まれて配置されているものであ
    る、請求項5乃至9のいずれかに記載のプリント基板検
    査装置。
  11. 【請求項11】該第一の支持側板ばねの他端と該第一の
    固定側板ばねの他端との固定部分と、該第二の支持側板
    ばねの他端と該第二の固定側板ばねの他端との固定部分
    と、を部材によって連結しているものである、請求項5
    乃至10のいずれかに記載のプリント基板検査装置。
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